●『影の城の国』沖合にて
1隻の大型船が大海原に浮かんでいた。漁船という訳ではない。『影の城の国』所属の海洋調査船『ハリスタ号』である。今回は以前撃破した超大型オブリビオンマシン調査の為、島の近海に出ていた。
「リット、なんかいたか?」
操縦室にいたオペレーターの男が通信機に話しかける。通話回線の先にいたのはグリモア猟兵でもあるリット・バルトシーク(キャバリア乗りの吸血鬼・f41435)だ。彼は今回、水陸両用ジャイアントキャバリア『エビス』を駆り、海底の調査に協力していたのだった。
「見えるも何も、日光が届く限界水域だろここ。そっちにも映像転送してるけど、解析できてる?」
「一応やってるけど、魚ぐらいしか……ん?」
「どうした?」
「今ヒトっぽいものが映ってた。」
リットが「こんな海底にヒトなんて」と言いかけたその時、エビスのカメラアイが信じられないものを映し出した。それは、猛スピードでこちらに向かってくる2つの人影。敵襲か、エビスが『RXBイサナ』を構えたその時、通信回線に割り込むように、女の声がした。
「あなたが『巨人』ですか?」
●海底の知られざる小国家
「という訳なんだけど。」
さっさと説明を切り上げようとするリットに「もっと事情を詳しく話せ」とツッコミが飛ぶ。リットは渋々といった表情で話の続きを始めた。
「まー、にわかには信じがたい話なんだけどさ、海底にプラントがあって、そこに小国家ができてたのよ。まぁ『小国家』と言っても、ちょっとした村程度の規模しかないけど。住民は深海人やセイレーンがほとんどだから暮らしていけたのかな。
で、そいつらは海底で平和に暮らしていたんだけど、ある時キャバリアの軍勢が攻めてきてさ、キャバリアどころか武器すらまともにないから大ピンチ。そこでなけなしの全財産をはたいて『巨人』を雇おうという話になり、その使いとオレが出会ったという訳。」
小国家の名は『ギヨー』。グリードオーシャンから神隠しに遭ってクロムキャバリアにやってきた深海人やセイレーンたちが、地上の争いから逃れるため海底へ向かったところ、偶然古代プラントを発見。古代プラントを中心に集落が作られ、代々そこでつつましく暮らしてきた。
調査の結果『ギヨー』周辺には鉱物資源が豊富に眠っていることが判明、今回襲撃してきたキャバリアもその資源が目的だと思われる。
グリモアが映像を映し出した。
「敵は水陸両用キャバリア『クレイシザー』。量産型らしく沢山いる。で、どうもこれ正規品じゃないらしくて本来の性能より若干弱い。みんななら多分大丈夫だと思うけど、なんせ水中戦なのと日光が届かないから視界が暗い。そこだけ気を付けて欲しい。」
ただ、とリットが言葉を付け加えた。
「敵を倒しても嫌な予感がするんだよな。まだ他にデカいのが潜んでいそうな気がする。」
●『ギヨー』へ行こう!
「敵を一掃したら、ギヨーの人たちは猟兵のことを信頼して小国家内に招待してくれるよ。中は地上と同じような大気で満たされているから、呼吸の心配はしなくて大丈夫。あ、そうそう。住民に聞きたいことがあったら質問してもオッケー。向こうも地上のこと色々と聞きたいみたいだし。」
グリモアが『ギヨー』内部の映像を映し出した。ドーム型の障壁に覆われたそこは、確かに地上と変わらない、小規模な集落であることに間違いはないようだ。
「準備ができた人から直接現地に送るよ、覚悟はいい?」
リットがグリモアを起動した。
武炎鉄
こんにちわ、武炎鉄です。49作目はクロムキャバリアから『古代プラント』です。『また水中戦かよ』って?ほら、水着コンテストの受付も始まったことですし。
●第1章は海中で『クレイシザー』の群れと戦います。詳しくは断章にて。
●第2章では小国家『ギヨー』の住民たちが猟兵を歓待してくれます。詳しくは断章にて。
●ここでは住民に色々と質問することが出来ます。質問の内容によっては後日、専用の回答ページが登場するようです。
●第3章は海底で大型のオブリビオンマシンと戦います。詳しくは断章にて。
●プレイングボーナス:水中戦に対応する(第1章・第3章)
●連絡事項はタグでお知らせします。
第1章 集団戦
『クレイシザー』
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POW : クレイハイド
自身の【地中潜行能力】を籠めた【超振動破砕クロー】を用い、通常移動と同速度で地中を掘り進む事ができる。装甲破壊にも使用可能。
SPD : クレイアダプテイション
自身の【戦闘能力】を【環境に適応した形】に変形する。攻撃力・攻撃回数・射程・装甲・移動力のうち、ひとつを5倍、ひとつを半分にする。
WIZ : クレイシューター
【複合センサーで索敵を行い、照準】を向けた対象に、【魚雷またはミサイル】でダメージを与える。命中率が高い。
イラスト:柿坂八鹿
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●『ギヨー』への案内人
グリモアによって転送された先にいたのは、海中に泳ぐ2人のセイレーンであった。
「皆様が『巨人』様の言っておられた戦士ですね!私はヨミノ。こちらは妹のアシロです。」
緑色の長髪――こちらがヨミノらしい――が海中に揺れる。その隣にいたオレンジ色の髪の少女は安堵の表情で猟兵たちを見ていたが、猟兵たちを促すように泳ぎ出した。
「さあ、早く『ギヨー』へ向かいましょう!」
少し泳いだ先、海底に突如現れたドーム型の建造物。これが『ギヨー』なのだと姉妹は言う。そこにオブリビオンマシンの一団が出現した。海底小国家を守る為の戦いが今、始まる。
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
●謎の自動操縦オブリビオンマシン
「これはまた、随分と面倒なところに飛ばされたね。」
カスタマイズドキャバリア『JD-Overed』に搭乗した数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)が呟いた。
太陽光の届かない海の底は、水圧と海流によって宇宙空間とはまた違う挙動を見せる。視覚による索敵はほぼ封じられたようなものだ。
「見えないとなると、テレパス一択になるかぁ。」
機体の周囲にテレパスの索敵網を張り巡らせ、敵の動きを探る。それは向こうも同じようで、クレイシザーの一団が複合センサーで敵を探し出す。と、1機のクレイシザーが『JD-Overed』を検知した。「敵性物体発見」の情報は即座に共有され、一斉に照準が合わせられる。そしてミサイルポッドから大量の魚雷が多喜に向け発射された。
「来た!」
攻撃を検知した多喜は慌てることなく、『JD-Overed』の手を魚雷へ向けた。そしてその掌中に小規模な次元特異点を生成すると、魚雷を一つ残らず吸い込んだ。
「お返しだよっ!そらっ!」
次元特異点から同じ魚雷が、クレイシザーの群れへと向けて発射される。クレイシザーもまた複合センサーで魚雷を検知し、迎撃行動として同じ魚雷を発射した。魚雷同士の衝突に海中が震え、海底の砂が巻き上げられる。
「そこだっ!」
砂煙に乗じ『JD-Overed』がクレイシザーを奇襲した。装備した『RX-JDサイオニッククロ―』が操縦席を貫いたが、多喜はサイキックエナジーの流れを通じ違和感を覚えた。
「操縦席から人間の気配がしない……。まさかこれ、自動操縦!?」
自動操縦のオブリビオンマシンによる襲撃は過去にも例がいくつか存在する。実際に以前『影の城の国』を襲撃したオブリビオンマシンもパイロット不在の自動操縦によるものだった。
「誰が、何のためにやってるの……?」
疑問を抱えながらも、今はとりあえず『ギヨー』を守る為に戦うしかない。多喜は魚雷を回避しながらクレイシザーを屠るのだった。
成功
🔵🔵🔴
杓原・潤
へー、クロムキャバリアにもこんなファンタジーな種族がいるんだぁ。
グリードオーシャンの子達なんだって。
キミのご近所さんだったかもね、テルビューチェ!
とゆー事で、キャバリアでの水中戦ならうるうとテルビューチェの出番。
海底って事なら深海適応も役に立つかな?
それじゃ行ってみよー!
相手がたくさんいるなら防御力が大事。
魔法で水になったテルビューチェは、多分魚雷くらいじゃ壊れないよ!
コクピットへの衝撃は衝撃吸収で対処。
スライム・シャークと一緒に乗ってるからこの子がクッションになってくれるもんね!
後は高速泳法で近付いて戦うだけ。
剣で切断するもよし、破壊の牙でがぶがぶするも良し。
思いっ切りやっつけちゃえ!
●躍る深海鮫
「へー、クロムキャバリアにもこんなファンタジーな種族がいるんだぁ。」
ヨミノとアシロの姉妹を見た杓原・潤(鮫海の魔法使い・f28476)は、セイレーンも深海人もクロムキャバリアではほとんど見る事の無い種族故に『ギヨー』に深い興味を抱いた。
戦乱を避けて海の底に暮らし、地上とは長らく没交渉であったという彼らの暮らしは如何なるものなのか。そして今なお謎多き『古代プラント』とはどのようなものか。
「キミのご近所さんだったかもね、テルビューチェ!」
鮫のような|愛機《キャバリア》『テルビューチェ』に声を掛ける。クロムキャバリアの技術体系と異なるそれは、謎の木材と魔獣の牙で作られている。もしかしたらグリードオーシャンに諸縁あるのかもしれない。
魚雷が泡の軌道を描いて『テルビューチェ』へと一斉に向かう。潤は咄嗟にバブルワンドを握りしめると、ユーベルコードの力を解き放った。
「守ってあげる、絶対に!」
『テルビューチェ』がユーベルコードの光に包まれ、その姿を海水へと溶け込ませる。それは唯の水にあらず、魔法で圧縮された超硬度の水である。魚雷が着弾し、海水を震わせるものの、その装甲には傷一つ付いていないのだ。しかし攻撃の衝撃はそのままだ。しかし操縦席には衝撃を吸収するあるものが持ち込まれていた。
「プルルン!」
スライム・シャークが弾力ある体で操縦席の衝撃を吸収する。
「ありがとう!」
潤が再びバブルワンドを構える。
「今度はこっちの番!」
連動するように『テルビューチェ』もまた『ヌイ・ロア・レイ・オ・マノ』を構え、魚雷が飛んできた方向へ、獲物を狙う鮫の如く加速する。
片やクレイシザーの一団は、地中に潜ることで攻撃をやり過ごそうとした。だが『ヌイ・ロア・レイ・オ・マノ』の一撃は海底を抉り、衝撃でクレイシザーたちを海中へと吹き飛ばす。
「いっけー!!!」
『テルビューチェ』の背面に発生させた『オーラバズソー』がクレイシザーを切り刻む。それは鮫に食い千切られた獲物の肉片のようであった。
「鮫は強いって本当だね!」
「私達の御先祖様は鮫に特化した魔術を使っていたと、長老が言ってましたからね。」
アシロとヨミノが感心した様子で戦いぶりを見つめていた。
大成功
🔵🔵🔵
メリア・アルスト
グルヴェイグ(f30017)と
●心情
海底にも小国家があるんだ…
いろいろびっくりだけども、困っているなら見過ごせないよね
●戦闘
グルヴェイグを補助席に乗せてキャバリアのレーヴァテインで行くよ
とはいえ、海中だと射撃武器は一通り威力と範囲が落ちそうかな…
射撃は、当たりそうな距離でいけそうならUCで
基本は白兵戦、接近してBXフォースセイバーで斬っていきます
それだけだと手数が足りないかもしれないから…、フォローはグルヴェイグに任せた
移動や回避は、水中戦の技能だけじゃ心もとないから念動力も移動に利用する
地形による水の流れなども利用できそうなら利用
グルヴェイグ・ヴォルヴァ
メリア(f29925)と
●心情
袖振り合うのも他生の縁、ええ、ええ。わたくしも力になりますわ
●戦闘
メリアのキャバリア、レーヴァテインに同乗いたしますわ
わたくしは、UCでクリスタルビットを召喚しようかしら
とはいえ通常のレーザーは水中だと減衰が大きいと思うから、囮や目くらましがメインかしら
相手の動きが止まっていたら、接近してレーザーで装甲を焼けると思うのだけれども…
あとは、魔術のセイズ(分類 霊障)を通常攻撃として行使いたしますわ
海中の精霊に干渉し、敵のパイロットやセンサーに幻覚を見せたり催眠術をかけたりしますの
あとは、いけそうなら攻撃として念動力をドカンとぶつけてみますわ
●人類未踏の地へ
クロムキャバリアには数え切れぬほどの小国家が存在する。それが地上のみならず、人の手が全く及ばない海底にも存在するという事実に、メリア・アルスト(は割とノリで生きている・f29925)は珍しくちょっとした興奮を覚えていた。
「海底にも小国家があるんだ……。」
眼下に佇むドーム型の建造物、それこそが海底小国家『ギヨー』だ。
「お待ちになって、いましたわ。」
キャバリア『レーヴァテイン』の補助席に座っていたグルヴェイグ・ヴォルヴァ(目覚めし古代遺物・f30017)が強張った声色で敵の存在を告げた。彼女は128機の小型クリスタルビットを召喚し、周囲を偵察させていたのだった。
「あれが『ギヨー』を襲撃している敵だね。」
困っているなら見過ごせないよね、とメリアは呟いた。
「全くもって同意見ですわ。袖振り合うのも他生の縁、ええ、ええ。わたくしも力になりますわ。」
グルヴェイヴも全面的に同意するように頷いた。
複合センサーにより新たな敵機の到来を検知したクレイシザーたちは、装甲を強化する変形を行った。この形態では移動力が犠牲になるが、元々素早さを考えていないクレイシザーにとってはあまり変わらないものだ。
「海中だと射撃武器は一通り威力と範囲が落ちそうかな……。」
敵の様子を窺いながら、メリアが作戦を立てる。
「となると『BXフォースセイバー』による白兵戦がメインになりますわね。」
グルヴェイヴがアドバイスを口にした。
「それに、わたくしのクリスタルビットも通常のレーザーですと水中だと減衰が大きいと思いますわ。相手の動きが止まっていたら、接近してレーザーで装甲を焼けると思うのだけれども……。」
「んー、相手のパイロットかセンサーみたいなところに干渉できれば少し隙が出来そうな気がする。グルヴェイヴできる?」
メリアの言葉に閃きを得たグルヴェイヴは早速試してみることにした。ハッキングロッドを手に、クリスタルピットを介して周囲を探る。
「――いましたわ。」
1機のクレイシザーを検知したグルヴェイヴは、魔術の一種である『セイズ』を試みる。これは精霊や魂に干渉する魔術の一種で、万物に宿る記憶に触れ、相手に幻覚を見せる事が出来る。これを海中の精霊経由で発動するのだ。魔力の流れから察するに、この機体にはパイロットがいない。ならばセンサーかプログラムに干渉できないか。
「今だ!」
一瞬クレイシザーの動きが止まった。そこを突き『レーヴァテイン』が手にした『BXフォースセイバー』を振るい、比較的装甲の薄いクレイシザーの武装を破壊する。それを皮切りに、クレイシザーの魚雷が一斉に『レーヴァテイン』へと襲い掛かる。
「させませんわ!」
グルヴェイヴの念動力が海中の精霊を通じ、魚雷の軌道を捻じ曲げる。舞い踊る砂煙に乗じ、『レーヴァテイン』は更に別のクレイシザーへと接近する。
「ワンキル頂き…っと。」
『RSキャバリアライフル』のゼロ距離射撃がクレイシザーの装甲を貫いた。
「この鮮やかな手際、歴戦の戦士に違いありませんわ!」
ヨミノが歓喜の声を上げる。
「え、なになに?『精霊扱いの荒い人たちだ』って?」
海の精霊がアシロに愚痴りだしたのは、また別の話。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
円谷・澄江
水中戦はあまり経験ないんだけどねぇ。
まあ困っているならちょいと手を貸して助けるのが筋ってもんだろう。
…一応操縦席の気密は確認してからいこうかね。
クニークルス搭乗。
カメラは迂闊に使って頼るとまずい気がするから電探の音響や熱源で敵の位置を把握して兎翼のサイキックの翼で水を切り裂くように移動。
接近戦ではビーム・ドスブッ刺して兵装部分を中心に破壊。
…搭乗者はいないらしいがこう、環境破壊的にね?
もし環境適応した形状に変形してきたらUC起動、一気に念動力全開で周囲の水を念動力操作、強烈な激流や大渦を作ってクレイシザーの動きを封じつつ空間の断裂でブッ潰していくよ!
これでどうだい?
※アドリブ絡み等お任せ
●水の中の兎
「水中戦はあまり経験ないんだけどねぇ。」
愛機『クニークルス』の気密性を確認しながら、円谷・澄江(血華咲かせて・f38642)はグリモア猟兵の転送に備えていた。
「まあ困っているならちょいと手を貸して助けるのが筋ってもんだろう。」
彼女が動く理由はいつだってシンプルなのだ。
さて、実際に海中へと転移した澄江と『クニークルス』は、海の暗さに面食らった。
(こりゃ視覚に頼るのは難しいね。)
サイキック式電探を周囲に張り巡らせ、ソナーや熱源探査レーダーの変化に注視しながら澄江は『ギヨー』へ向け進路を取る。『クニークルス』の兎翼が海流を捕らえ、軽快に、空を飛ぶように泳ぐ。
その頃『ギヨー』周辺に陣取っていたクレイシザーの一団は数える程度になっていた。彼らに搭載されたプログラムが連携し、現状に最適な状態――完全に移動を放棄した、固定砲台の姿を構築する。
それまで何もなかった海底に、レーダーが突如としてドーム型の建造物を捉えた。
「あれが『ギヨー』だね。」
安堵もつかの間、警報が敵襲を告げた。
「チッ、もう気付いたのかい!」
急旋回で魚雷を回避する『クニークルス』。返す刀で澄江がユーベルコードを発動させる。
「念動力全開、行くよ!」
ユーベルコードの光に包まれた『クニークルス』から強烈な念動力が放たれる。それは周囲の海流を変化させ、先ほど回避した魚雷を発射元であるクレイシザーの群れへと送り届ける。魚雷はクレイシザーの装甲に触れ爆発するが、装甲を強化したクレイシザーには傷一つ付くことなく、海底の砂を巻き上げると同時に、空飛ぶ刃の如き空間の断裂が群れを吹き飛ばす。
「そらよっ!」
クレイシザー本来の弱点ではあるのだが、裏面の装甲は表面と比較して薄い。澄江はそのことを読んでいたのだ。『クニークルス』が手にした『ビーム・ドス』で裏面からクレイシザーの操縦席――無人機であるがゆえに、プログラムと遠隔操縦システムが搭載されたそれを貫く。
「…搭乗者はいないらしいがこう、環境破壊的にね?」
クレイシザーの部品が更なるオブリビオンマシンを誘発するやもしれず、海流によって汚染が広がるのを考慮した結果だ。
澄江と『クニークルス』のまるで甲殻類を捌く料理人の如き動きに、見守っていたセイレーンの姉妹は食欲を刺激されたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 日常
『歓談食堂』
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POW : がっつり食べて体力を付ける
SPD : 食事は軽めにして会話を楽しむ
WIZ : いっそ自分も厨房に入り、料理を作る
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●『ギヨー』へようこそ!
オブリビオンマシンの群れを撃破した猟兵たちは、ヨミノとアシロの導きにより『ギヨー』の中へと招き入れられた。そこは地上と変わらぬ空気で満たされており、その中心にはひときわ大きな古代プラントが聳えていた。
「地上の戦士様、ようこそいらっしゃいました。」
年老いたクジラの深海人が歓迎の言葉を述べる。
「私はキャシャロット。この『ギヨー』の長です。」
簡単な自己紹介を済ませると、キャシャロットは集落の中で最も大きな建物へと猟兵たちを案内した。そこには歓待の宴の用意がされており、『ギヨー』の住人達も集まっていた。
「お口に合うかは分かりませんが、ささやかながら食事を用意させていただきました。それから、何か気になることがあれば何でもお聞きください。我々の知る範囲でお話ししましょう。」
そして、とキャシャロットは付け加える。
「不躾ですが、我々にも地上の話をしていただけないでしょうか。住民の中には地上のことを知らぬ世代もいるのです。」
杓原・潤
ふー、やっぱ空気のある所は良いね!
海の中にこんな所があるのも、あの古代プラントって言うののお陰なのかな?
とゆー事で、鮫魔術師のうるうだよ!
うるうは魔法使いだけど、うちのテルビューチェは間違いなく戦士だから安心してね。
歓迎ムードだし、ウィンクして皆をめろめろにしとこーっと!
ご飯もこんなにいっぱいは食べられないけど、せっかくだからいただきまーす!
何があるのかな、やっぱお魚中心?
空気のある所なら野菜とかお肉が育ったり?
うーん、生活事情が地上と同じなのか興味あるなぁ。
うるうんちはこの世界じゃないけどね。
ところで攻めて来てる人達って誰か分かるぅ?
こーゆーのは元から絶たないとダメかなーって。
どうかな?
●ファースト・コンタクト
集会所の隣に駐機した『テルビューチェ』のハッチが開いた。外に出てきた潤が大きく伸びをしながら深呼吸し、周囲を見渡した。
「ふー、やっぱ空気のある所は良いね!」
『ギヨー』の中は、ここが海の底とは思えぬほど新鮮な空気に満たされている。その源があの古代プラントなのだろうか。
潤の周囲に『ギヨー』の住民――特に子供たちが群がる。皆地上の人間と初めて見るキャバリアに興味津々だ。
「とゆー事で、鮫魔術師のうるうだよ!」
挨拶ついでにウィンクを決める潤。応じるように歓声が沸き立つ。
「うるうは魔法使いだけど、うちの『テルビューチェ』は間違いなく戦士だから安心してね。」
子供たちは『鮫の巨人』もとい『テルビューチェ』に夢中だ。
「カッコいい!」
「強そう!」
キラキラとした無垢な眼差しに、潤は微笑ましさを感じるのだった。
さて、潤は少しばかり用意された料理に手を付けることにした。大きな魚が丸ごと調理されたものなどが並ぶ中、大皿から具沢山のあんかけのようなものを取り分けてもらった。
「いただきまーす!……これは八宝菜っぽい?
匙で一口運ぶと、ほんのりとした塩味が口いっぱいに広がり、うっすらとした甘みが後味を引く。それにしては具材が違う。エビのようなものや、短冊状に切られたイカらしきものはまだ理解できる。緑色の細長く切られたものは、野菜にしては歯ごたえがコリコリしているのだ。
「地上の野菜とは違うね?」
潤の問いに答えたのは、セイレーンの年配女性だ。
「そうですね。ここの野菜は海草を品種改良したものですから、地上の野菜とは違うかもしれません。」
彼女によると『ギヨー』の中には小規模ながら農場区画があるのだという。古代プラントが作り出した種を育てて食料確保に当てているのだとか。
「あとは漁に出て魚介を獲ってくるくらいですね。」
納得した表情の潤に、女性は自慢の料理を更に盛り付けるのだった。
ひとしきり料理を楽しんだ潤は、キャシャロットに本題を切り出した。
「ところで攻めて来てる人達って誰か分かるぅ?」
「我々には心当たりが無いのですが『巨人』が言うには、これが原因の一つではないかと。」
彼の言う『巨人』とはグリモア猟兵のことだろう。そしてキャシャロットが持ち出したのは黒い、ごつごつとした丸い石。
「これはマンガン団塊というものらしく、地上ではとても価値があると聞きました。この付近には沢山転がっているのですが……。」
その言葉は潤にも説得力を以て届いた。『プラント』に依らない天然資源はクロムキャバリアでは貴重なものだ。敵の狙いが『ギヨー』周辺の天然資源ならある程度の説明は付く。
『ギヨー』を攻撃していたクレイシザーの一団は、本来なら資源採掘用だったのだろう。ならば敵は繰り返し襲撃してくるはずだ。
「こーゆーのは元から絶たないとダメかなーって。」
結論を述べた潤に、キャシャロットたちは肯定の意を以て頷くのだった。
大成功
🔵🔵🔵
グルヴェイグ・ヴォルヴァ
メリア(f29925)と
●心情
無事に脅威を退けられましたわ
さて、わたくしは巫女として精霊たちと交流してくるため席を外しますの
●行動
というわけで、わたくしは先の戦いで協力いただいた精霊たちに礼を行います
地元の方に話を聞いて、土地に則った方法で食べ物など捧げましょう
そして、歌と舞いも捧げようと思いますの
感謝と礼を捧げましたら、わたくしもメリアの方へ戻りましょう
あらまぁ、メリアったら人見知りしていますわね
二人っきりのときやキャバリアを扱う時はあんなに凛々しいのに、ふふ。可愛らしいですわ
食事は、わたくしは何でもウェルカム!
お腹もすいてますので、どんどん持って来てくださいまし!!
メリア・アルスト
グルヴェイグ(f30017)と
●心情
なんとかなって良かった
じゃあ私は静かなところでダウンロード済みのオフラインゲームでも…
って、グルヴェイグどこいくの?
待って、私、会話はあまり得意じゃ…
地上のことは、下手に話してここのコミュニティを壊しても申し訳ないしあんまり話さない方向で
それに、よく知らない人とのやりとりも苦手
無難に過ごそう…
●行動
次々話しかけられて逃げられない…
地上の事は、治安や生活は地域によってとても大きいことや、危険も大きい事は伝えておこう
聞かれたら答えるけど、夢や期待を持たせ過ぎない方向で
食べ物の新鮮さは、ここが一番だと思うよ
ただ、生ものは苦手だから火が通ったものがあると嬉しいかな…
●精霊は知っている
「なんとかなって良かった……。」
『レーヴァティン』の操縦席で安堵の表情を浮かべるメリア。早速携帯ゲーム機を取り出し、攻略中のゲームの続きをするべく、電源を入れようとボタンを押しかけた。と、グルヴェイグが操縦席のハッチを開け、外に出ていこうとしている。
「え、どこ行くの?」
「わたくしは巫女として精霊たちと交流してきますわ。」
操縦席に一人取り残されたメリアだったが、そこに『ギヨー』の住民たちがワラワラとやって来た。
「戦士様、宴の用意はできております。こちらへいらしてください!」
「その手に持っているの何?」
「この『巨人』カッコいい!名前はあるの!?」
「地上ってどんなところなの?」
皆矢継ぎ早ににメリアに話しかけてくる。元々口下手なメリアは静かにして無難にやり過ごすつもりでいたが、仕方が無いので宴席に場所を変え、皆の質問に一つ一つ答えていくことにした。
まずは『ギヨー』の住民たちが一番気になっていた地上の話だ。
「地上って一口に言っても色々あって、昔話にある様なずっと戦争しているとこもあれば、私の故郷のように比較的平和な所もあるよ。生活だって、ここより大きい建物が沢山立っている豊かな所もあれば、その日の食べ物に困る場所もある。」
ふむふむ、といった様子でメリアの話を聞く住民たち。特に子供たちは初めて聞く地上の話に興味津々だ。
一息つくように、海老の素揚げ1個つまみ、塩を少々振って口に運んだ。ぷりぷりとした歯ごたえと塩味の向こうにある白身の甘さが口の中に広がった。
「でも、食べ物の新鮮さはここが一番だと思うよ。」
この宴に並ぶ魚介類はすべて産地直送、つまり『ギヨー』の周辺海域で獲れたものだ。クロムキャバリアでここまで新鮮な魚介類が提供できる小国家など数えるほどだろう。地上の人間に褒めてもらえたことに、その場に居合わせた漁師たちは誇らしさを覚えていたのだった。
一方その頃、グルヴェイグは先程の戦いで協力を得た海の精霊たちに礼をすべく『ギヨー』の入り口にいた。傍らにはジュウモンジダコの深海人の女性が海草を山盛りに乗せた大きな貝殻を、大事そうに抱え持っている。
「これが精霊への供物なのですね。」
「そうです。これを外において祝詞を唱えるのです。」
魔術による環境適応結界を自身に施し、深海人の女性と共に『ギヨー』の外へと出る。少し泳ぐと、急な斜面が現れた。この場合、文字通りの断崖絶壁と評するべきだろうか。
「こちらへどうぞ。」
供物を置き、深海人の女性が祝詞を唱える。その傍らでグルヴェイグが手を合わせ、精霊へ感謝の祈りを捧げた。周囲の魔力の流れにほんの少し、変化を感じた。
『ギヨー』へ戻ってみると、ちょうどメリアが人々から質問攻めにあっているところだった。本来人見知りの彼女があわあわしながら、人々の対応をしている様子にグルヴェイグは温かい笑みを浮かべながら、大皿に盛られた料理に手を出すのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 ボス戦
『機動殲龍『激浪』』
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POW : 戦域一掃機構『激浪』
【背部激奔流砲と口内精密奔流砲】から【圧縮した水の大奔流】を放ち、【命中時大幅に対象を戦場外まで吹き飛ばす事】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD : 国土洗浄機構『国鳴』
【周囲の水を艦装化し全武装の一斉砲撃】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を一時的に海洋と同等の環境に変え】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ : 無限起動機構『満潮』
【周囲の水を自身に変換する修復形態】に変身する。変身の度に自身の【生命力吸収能力を強化し、水の艦装化限度】の数と身長が2倍になり、負傷が回復する。
イラスト:右ねじ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ビードット・ワイワイ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●海龍、襲撃
歓迎の宴も程よくお開きになろうかという頃、突如としてリットから通信が入った。
「みんな、追加の予知が見えた!『ギヨー』にデカいオブリビオンマシンが向かっている!」
その言葉と共に、猟兵たちのキャバリアのレーダーに巨大な機影が映し出される。
「1機だけなのが不幸中の幸いだけど、水中戦特化型だから警戒するに越したことはないよ。みんなお願い!」
猛スピードで『ギヨー』へと迫りくるオブリビオンマシン。海山の上部、平坦な頂上にポツリと佇むドーム型の建造物には遮る物もなく、このまま攻撃を受ければなす術もなく古代プラントごと破壊されてしまうだろう。
不安げな表情を浮かべる住民たちに、キャシャロットはとりあえず落ち着くよう促した。
「戦士様、我々からもお願いします。この『ギヨー』を守り下さい。」
頭を下げるキャシャロットと住民たちの姿に、猟兵たちは改めてこの地を守る為戦いを挑むのであった。
杓原・潤
おー、でっかーい!
こんなのを送り込んでくるんだもん、やっぱ親玉をやっつけなきゃ!
……あの中に乗ってたら楽なんだけどね。
よーし、行くよテルビューチェ!
テルビューチェは深海適応してて水中戦が得意だけど、水の中じゃ無限に回復しちゃうのかぁ。
それならノコギリの生えたサメの力を見せてあげる。
おいでフィン君、一緒に飛ぼう!
フィン君の飛翔力とテルビューチェの怪力、そしてうるうの空中浮遊の魔法が合わされば、こんな大きな敵でもきっと海の外まで追い出せる。
回転ノコギリの生えたサメはあらゆる環境、つまり空中戦にも対応出来る!
これ海洋魔法生物学のテストに出るからね!
後はこのまま空で攻撃!
チェーンソーで解体してあげる!
●海龍と大鮫
子供たちの声援を背に受け『テルビューチェ』へと乗り込む潤。その顔に迷いはない。
「よーし、行くよ『テルビューチェ』!」
彼女の声に応えるように、機械仕掛けの鮫は大海原へと駆けだしていった。
巨大オブリビオンマシン――機動殲龍『激浪』の機影を確認した潤が思わず叫び声を上げる。
「おー、でっかーい!」
『テルビューチェ』の数倍はあろうかという機体に、敵ながら驚愕を隠せない。
「こんなのを送り込んでくるんだもん、やっぱ親玉をやっつけなきゃ!……あの中に乗ってたら楽なんだけどね。」
今だ真の敵の全容は掴めない。だが、『ギヨー』を守る為には戦うしかないのだ。
初手『テルビューチェ』が挨拶代わりに魔法光線を『激浪』に向け照射する。光の筋は確かに敵に直撃し、装甲を破壊したはずだった。しかし『激浪』は海水を取り込み、破壊された装甲が即座に修復された。
「まさか、水の中だと無限に回復するの!?」
規格外の性能に驚く潤。しかし彼女にも策が全く無い訳ではない。
「だったら、海の外に出せばいい!おいでフィン君、一緒に飛ぼう!」
潤が魔術書『サメックス断章』を開き、詠唱を始める。開かれたページが光を放ち、海中に魔法陣を描くと、そこからチェーンソーの角を持つ巨大な鮫『フィン君』が召喚された。
急旋回する『テルビューチェ』。それに対応するように『激浪』が魚雷を放つ。
「だったら、こっちも!」
『テルビューチェ』背部に装備された『オーラバスソー』から回転鋸状のオーラが発射され、魚雷を切り刻んでいく。その爆発から飛び出すように『テルビューチェ』と『フィン君』が『激浪』の下部に回り、一気に出力を上げて『激浪』を連れ海面へと上昇する。光届かぬ海底から青き海中、そして――。
「これで、どうだー!」
『激浪』を2体がかりで海面から打ち上げ、水から引き離すことに成功した。あとは追撃するだけだ。
敵も黙っているだけではない。ミサイルを発射し攻撃を加えようとする。しかし『フィン君』は空中を自在に飛び回り、全て回避しつつ『激浪』へと肉薄する。そして、『フィン君』の角が『激浪』の左鰭を切り裂いた。
「このまま全部解体してあげる!」
え、何で鮫が空を飛べるのかって?『|回転鋸《チェーンソー》の生えたサメはあらゆる環境に対応可能』であるということは、海洋魔法生物学のテストに出題されるくらい一般常識だ。「36世界の中にはチェーンソー無くても飛んでる鮫がいた」?それは、うーん。
大成功
🔵🔵🔵
メリア・アルスト
アドリブアレンジOK
グルヴェイグ(f30017)と
●心情
来たね
水中戦特化の強敵なんて滅多に戦える相手じゃないから、貴重な機会を目いっぱい、ぶつかろう
●戦闘
今回は推進力は水の魔法で水流を放出して泳ぐように移動
一斉砲撃も、一斉に撃つと水を押し退けるような流れができるはず
その押し退ける流れを利用したなら空中戦より避けやすいと思う
ミサイルや魚雷の類は、近くにきたら念動力が及ぶはず
念動力の力で抑え込んで信管が動かないようにしよう
海流の把握はグルヴェイグに頼り、サイキックテレパスでタイムラグ無しの情報をもらって流れに乗ったり抜けたりも
余計な水の抵抗を無くすため、武装はフォースセイバーのみ
グルヴェイグ・ヴォルヴァ
アドリブアレンジOK
メリア(f29925)と
●心情
あら、メリアがオンライン対戦でランカーとマッチングした時と同じ目をしてますわ…
戦闘中の機動が激やば確定ですの…
…複座にしっかりしがみつきましょう
●戦闘
クリスタルビットを召喚したら周囲の海にばら撒いて、地形や海流の把握(偵察)に利用します
その情報は随時、サイキックテレパスでメリアに教えますわ
また敵の索敵や攻撃もクリスタルビットを通じて確認
情報はすぐメリアに伝え、それが魚雷やミサイルだったら内部構造を念動力でぐっと止めてしまいましょう
この二つをしっかり行って座席にしがみついておけば、あとはメリアが無茶な変態機動で切り刻んでいくハズですの
●海流に乗れ
「来たね。」
レーダーで敵機影を確認したメリアが呟く。
「水中戦特化の強敵なんて滅多に戦える相手じゃないから、貴重な機会を目いっぱい、ぶつかろう。」
只ならぬ気配を漂わせるメリアが、オンライン対戦でランカーとマッチングした時と同じ目をしていることに気付いたグルヴェイグは思わず複座の背もたれをしっかりと握りしめた。
「戦闘中の機動が激やば確定ですの……。」
同じように『フォースセイバー』を握りしめる『レーヴァティン』。これが2人にとっての生命線だ。
海面から再び海底に舞い戻った『激浪』であったが、左鰭を破壊されたことで機体制御に不安を抱えていた。海水を用いた修復を行おうとするも、プログラムが阻害されているのか、どうにも時間がかかる。
「隙あり!」
すれ違いざま、海の流れに乗り加速する『レーヴァティン』の一閃が『激浪』の右脇を斬りつけた。それは致命傷にこそなりえなかったが、確実に装甲、そして機動部位を削っていた。
海流を生かした|一撃離脱《ヒットアンドアウェイ》を繰り返し、ダメージを与えていく『レーヴァティン』。だが『激浪』も黙って攻撃を受けているだけではない。周囲の海水を魚雷へと変換し、一斉に『レーヴァティン』に向け発射する。
しかし、海中に浮かぶ大量のクリスタルビットから放たれた念動力が到達する前に魚雷を静止させた。
機体性能を限界まで引き出すメリア。その代償に秒単位で寿命を削るほどの過労が積み重なる。サイキックテレパスを通じ、過労を感じ取ったグルヴェイグは早く片を付けねばならないと確信した。
「これを使わせてもらいますわ。」
念動力の方向を変え、静止していた魚雷を一斉に『激浪』に向け発射する。『激浪』は自らに向けられた魚雷を回避しようとするも、積み重なったダメージにより機動力が低下した『激浪』にそれは難しく、またグルヴェイグの念動力によって魚雷の軌道に修正が加えられていることもあり、全ての魚雷が命中した。
「はー……。疲れた……。」
緊張の糸が切れたのか、操縦席でぐったりと崩れるメリア。
「一度『ギヨー』に戻りましょう。後はわたくしにお任せを。」
グルヴェイグは『レーヴァティン』の操縦権限を引き継ぐと『ギヨー』へ向け進路を取るのだった。
大成功
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ソフィア・ソーンダース
|キャバリア《巨人》か。
残念ながらそれらは持ってはおらぬが、それらに負けぬ力は持っておるつもりじゃ。
いざ、化け亀退治に参るとしようか。
フォースによる超感覚により敵の位置や動きを把握しつつ、念動力で高速移動。
敵の攻撃を念動力で逸らし、光剣で捌きつつ、まずは側面等にある砲門等を光弾で攻撃しよう。
砲門等を破壊したなら接近して外殻に取り付き、超感覚で内部を確認。
人が乗っていないことが確認できたなら、もはや遠慮はいらぬ。
UCをもって斬り払い、稼働停止に追い込もうぞ。
機体や残骸はできるだけ海上に引き上げた方がいいのかの?
拠点に関する情報が何か残っておるかもしれぬ。
●海に降る天の星
巨大な『激浪』を遠巻きに眺める小さな人影が一つ。人影――ソフィア・ソーンダース(宇宙騎士・f46063)は軽く頷きながら『フォースセイバー』を手にした。
ソフィア自身はキャバリアを保有していないものの、フォルト星人の肉体は海中でも活動可能という強固なものであり、その上にフォースを重ね掛けすることで、生身でも自身の身の丈以上の巨大なキャバリアに対抗可能となっている。
「いざ、化け亀退治に参るとしようか。」
フォースを推進力に使い、高速で水中を泳ぎだすソフィア。ところで、宇宙のどこかにはあんな感じの亀が生息しているのだろうか……?
光届かぬ海底ではあるが、ソフィアはレーダーのようにフォースを張り巡らせることで、視界の悪い海中でも敵の位置を検知することができる。実際に、彼女に飛んできた魚雷は全て『フォースバレッツ』の餌食となっている。
爆発によって巻き上げられた砂により、更に視界が悪化する戦場。目に砂が入らぬよう注意を払いつつ、ソフィアは『激浪』へと肉薄する。
『激浪』の背部に搭載された『激奔流砲』と口内の『精密奔流砲』にユーベルコードの力がチャージされる。それは赤い光を放ち、さながら光線を吐き出す直前の怪獣のようであった。
「しまった、あの方向は!」
2つの巨砲がロックオンした方向は、まさに『ギヨー』がある方角だ。この攻撃が直撃すれば『ギヨー』は住民ごと破壊されてしまう。それは何としても阻止しなければならない。ソフィアは射線上に飛び込むと、自身を弾丸のように加速させ、手にした『フォースセイバー』にユーベルコードの力を宿らせ『激奔流砲』を破壊。返す刀で口内に飛び込み『精密奔流砲』も破壊した。
「む、もしやここから操縦席に入り込めるか?」
隙間からフォースを送り込み、操縦者の気配を探る。しかし操縦者がいる様子は無い。
「もしや無人操縦か?」
彼女の故郷であるスペースオペラワールドには宇宙船の自動操縦システムが存在する。世界が違えどキャバリアにもそのようなものが搭載されていても不思議ではない。
「ならば手加減不要!」
内部の動力機関を狙い、ソフィアは『フォースセイバー』による切断攻撃を繰り出す。彼女の狙いは的中し、破壊された動力機関を中心に連鎖的に爆発が発生し始めた。強化された突きを繰り出し、腹を破るように脱出したソフィア。それと同時に『激浪』の赤い光が失われ、海底へと沈んでいく。
「ふむ、機体の残骸が残っていれば敵に関する情報が何か残っておるかもしれぬ。後でグリモア猟兵に座標を伝えておこう。」
沈むオブリビオンマシンを見送るように、彼女の呟きは深海の中へと消えていった。
●そこにあるはずのない『何か』
猟兵の報告を受け、後日『激浪』および『クレイシザー』の引き上げが行われた。これに先立ち『影の城の国』と『ギヨー』の間で国交が結ばれたのだが、これはまた別の機会に語るとしよう。
回収されたオブリビオンマシンは『影の城の国』にある守備隊の保管庫にて、分解を伴う調査が行われることになった。調査にはリットも立ち会うことになったが、技術的な知識のないリットはその様子を見守ることしかやることがなかった。
「ん?何だこれ?」
オブリビオンマシンの部品を手にした技術者の一人が、何かに気付いた。
「リットちょっとこれ見てくれるか?部品の製造元かもしれない。」
その部品に刻まれた名前に、リットは覚えがあった。サイバーザナドゥのメガコーポ『ティタニウム・マキア』、その系列に存在した金属加工会社だ。『トワイライト・ザナドゥ』で『ティタニウム・マキア』が消滅した後は別のメガコーポに買収されたようで、会社自体は現在も存続している。
「そのメガコーポの名前は確か『ヴァルチャーズ・ファンド』……。」
リットの脳裏に嫌な想像が過ぎる。もしもキャバリアの技術が他のメガコーポにも広がったとしたら。そして、メガコーポがクロムキャバリアで『商売』を始めたら。
「勘弁してくれよ……。」
最悪の事態を想定し、リットは頭を抱えるのだった。
大成功
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