蜜色ハッピーパレード
●ライジングぷにぷに
地下迷宮アルダワの、とある場所。
曲がり角の直前で、1人の少年が額を抑えてガックリと項垂れていた。
「すまないみんな、読み誤った……まさかこんな……クッ……!!」
その肩をぽんと叩いたのは眼鏡女子だった。眼鏡女子は顔を上げた少年に対しゆっくり首を振り、微笑みかける。
「人は誰しもミスをする。大切なのはそこからどう行動するかよ」
「そうそう、完璧な人なんていませんしねー」
「です! ここは迷宮アルダワ、予測不可能なことくらいぽこじゃが起きますって。だから元気出してください」
後輩らしき2人もニコニコ笑うと、落ち込んでいた少年の顔がどんどん明るくなっていった。それを見た別の少年がやれやれと肩を竦める。
「よし、戻ろうぜ。俺達のチャレンジはまだまだ続くんだからな」
「すまないみんな。そしてありがとう! あまりの数に心が折れそうになったけど、もう大丈夫だ! 戦略的撤退をして作戦を練り直すぞ!」
笑顔を取り戻した少年が元気よく立ち上がる。その様子に仕方ないわねや世話がやける先輩なんですからフフッな青春熱血空気が漂う向こう側。曲がり角の先では、少年が額を抑えガックリ項垂れた理由がぷにぷにぷにぷにぷ(略)といた。
●蜜色ハッピーパレード
「戦略的撤退の理由というのがですね、蜜ぷにです! もう凄くカワ――ああぁあえっと、ダイブしたらぷにぷに受け止めてくれそうなくらい、いっぱいいるんです!」
何て言うかもう蜜ぷに大行進状態で!
と言ったルル・ミール(賢者の卵・f06050)の足元からピシパシ音がしていた。蛇尻尾の先端が足元を叩いているせいだった。その蛇尻尾が、しゅしゅーんと元気をなくす。犬耳もぺたーんとなった。
「でも蜜ぷになので……オブリビオン、なので……ぷにぷにしても、最終的にはその、アレしないとなんですよ……」
そう。蜜ぷに達がアルダワ迷宮をぷにぷにっ! と突破して学園が大変な事になる前に倒さなければならない。
更に言うと、蜜ぷに達のボスであるオブリビオンの撃破も必要だ。こちらは蜜ぷに達を何とかしない限り手が届かない。それくらい蜜ぷにがいる。ウォール蜜ぷになのである。
「たくさんの蜜ぷにとその後ろにいるボスのこと、よろしくお願いします! それとですね、皆さんご存じかもですけど蜜ぷにを倒すと体が崩れて、とっても美味しい蜜になります。なので……ジャジャーン!」
と鞄から取り出したのは円柱型の硝子瓶。可愛いけれどオブリビオンな為に倒さねばならない宿命だが、彼ら蜜ぷにの生む極上の花蜜――生きた証を大切にしよう、という事だ。
そしてそして、と、ルルの蛇尻尾が再びピシパシし始めた。ルルは藤紫の瞳をキラキラさせ、ふふー、と嬉しそうに笑う。
「蜜ぷにがいっぱいいるって教えてくれた生徒さんからのメッセージです。『ホットケーキパーティするんですけど、良かったら一緒にどうですか?』です!」
場所は学園の一角。蒸気機関を利用した料理を楽しめる部屋だ。蒸気を使うので、焼いた時とはひと味違った、それでいて素晴らしくふわふわなホットケーキが作れるらしい。
生地に蜜を混ぜて蒸し焼きホットケーキにしたら?
出来上がった蒸し焼きホットケーキに蜜を垂らしたら?
そんな蒸し焼きホットケーキにお好みのトッピングをしたら?
「……うっ、何て素晴らしいんでしょう!」
という事で、アルダワ迷宮への扉が開かれるのであった。
東間
閲覧ありがとうございます、東間(あずま)と申します。
各章プレイングの受付日時は個人ページ冒頭及びツイッター(azu_ma_tw)でお知らせしますので、そちらでご確認をお願いします。
お知らせ前に頂いた場合、申し訳ありませんが一度流します……!
お気持ちに変わりなければ、再び送信していただければと思います。
●各章説明
1章はてんこもり蜜ぷに戦。雰囲気はほのぼの寄り。
「ヤッツケルプニー」「カクゴスルプニー」「プニー」とぷにぷに。
用意した容れ物は、美味しい蜜であっという間にたっぷたぷになるでしょう。
こういう存在にすこぶる弱い方は、こころをおににして、がんばってください。
2章は蜜ぷにを率いていたボスとの戦いとなります。
あまりシリアスにはならない予感。
3章はホットケーキパーティ、略してホトパ。
別名ホットケーキパラダイス、略してホトパ。
ルル・ミール(賢者の卵・f06050)は、お声掛けいただいた場合のみご一緒させていただきます。
●お願い
同行者様がいる方は迷子防止の為にお相手の名前(ニックネーム可)とIDを。
団体参加(4名まで)の場合はグループ名の明記をお願い致します。
失効日がバラバラですと、納品に間に合わず一度流さざるをえない可能性がある為、プレイング送信日は統一していただけると助かります。
以上です。
それでは皆様のご参加、お待ちしております。
第1章 集団戦
『蜜ぷに』
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POW : イザ、ボクラノラクエンヘ!
戦闘用の、自身と同じ強さの【勇者ぷに 】と【戦士ぷに】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD : ボクダッテヤレルプニ
【賢者ぷに 】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ : ミンナキテクレタプニ
レベル×1体の、【額 】に1と刻印された戦闘用【友情パワーぷに】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アーサー・ツヴァイク
※アドリブ共闘大歓迎
始めに言っておく。俺は…かなりの甘党だ。
どれ位かっつーと、以前の任務で蜜ぷにをしこたま倒した時に自前でシロップをかき集める位には甘党だ。ついでに言うなら今も持ってる(装備欄参照)
だから容器は要らないぜ。自分の奴を使うからな!
シロップって割と任務で使うんだよな。そろそろ補充したかったから丁度いいぜ!
可愛いから躊躇する気持ちもわからんではないが…壁になるくらいみっちり詰まってるわけだし、とりあえずバーンってやっちゃおう。
悪く思うなよ、ぷにぷに。強いて言うなら…お前が美味しいのが悪い!
生浦・栴
硝子の瓶はいくつか貰っても?
回収はできるだけして行こう
後で死霊騎士にでも運ばせれば良い
後を考えれば多い方が良かろうし
他所ではそれなりの値は付きそうだしな(本音
眠り鼠もそうだが弱い災魔は数が多いな
上手く飼えれば良い素材が手に入ると思わせるところも同じか
増え方が尋常で無いから現実的ではないが
弱めの衝撃波で範囲攻撃して蜜ぷにをある程度寄せる
回収しやすいように壁に集めてさらに積み上げる感じにこう
何やらどこかで見た光景のような気もするが
セッティングが終わったらUCで攻撃力を強化した上で
集中させた全力魔法の衝撃波で終わりにしよう
苦しませる必要もないから一瞬でな
反撃はオーラで防御しておこう
連携・アドリブ歓迎
●其は甘きレインボーピラミッドが如く
迷宮の通路でぷにぷにしている蜜ぷにの数を見て、成る程これは生徒の手に余る、と生浦・栴(calling・f00276)は納得した。そしてぷにぷにレインボーな光景から後の事を考え、ふ、と笑む。貰っておいた硝子瓶全てが蜜ぷにでいっぱいになれば、それなりの値が――いけないつい本音が。
(「かなりの量になるが……後で死霊騎士にでも運ばせれば良いか」)
眠り鼠もだが弱い災魔は数が多く、上手く飼えれば良い素材が手に入る、と思わせる共通点がある。ただし尋常でない増え方をする為、現実的ではないが。
ところで。
「硝子瓶、貰っておかなかったのか?」
「大丈夫だ。自分の奴を使うからな!」
アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)は以前の任務で蜜ぷにをしこたま倒していた。その時しこたま掻き集めた蜜の収納に大活躍したのだろう瓶がキラッと光る。
「シロップって割と任務で使うんだよな。そろそろ補充したかったから丁度いいぜ!」
あとかなりの甘党なので、しこたま補充出来るチャンスは見逃さないアーサーなのである。
という事でやる気満々で踏み出すと、気付いた蜜ぷに達が虹色ボディをぷにぷにぷるるんっと震わせた。
『ナンカイルプニ』
『ジャマダカラタオスプニ!』
『カクゴスルプニー』
『カズデツブシテヤルプニ』
『プニー!』
蜜ぷに達もやる気満々だった。アーサーと栴をめっためたのぷっにぷににしようと一斉に向かってくる。わーわーならぬプニプニという、ゆうかんなせんしっぽい声が迷宮の通路に響き、
『プーニー!?』
あーれー、と逆方向に押し戻された。
「このまま寄せていく」
「ああ!」
栴は絶妙な加減の衝撃波で蜜ぷに達をぷちっとさせる事無く運び、そこからころんと零れ落ちた蜜ぷには、アーサーがひょいっと持ち上げてぽいっと流れに戻していく。
流れが止まり『ナンダッタプニ……?』と目をぱちくりさせる蜜ぷに達は、壁を彩るように綺麗に集められていた。他の蜜ぷにも加えて更に積み上げて――と、いう所で、バーンッ! と決めようとしていたアーサーは栴の動きが止まっているのに気付く。
「可愛いからな、躊躇する気持ちもわからんではないが……」
「いや、何やらどこかで見た光景のような気がしてな。……何でもいいか」
『プニ?』
「苦しませる必要もないからな、一瞬で終わらせよう」
「そうだな」
『プニッ?』
「悪く思うなよ、ぷにぷに。強いて言うなら……お前が美味しいのが悪い!」
そして蜜ぷに達は散り――2人の瓶は、たっぷたぷに満たされたのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
深護・刹那
蜜ぷにと聞いて!
あの愛らしさ、ぷにぷに具合。
…つついたらダメ?ぷにぷにも…ダメですかそうですか。
仕方ありません。
ここまで来たら戦うだけですわ!(空ビンを握りしめつつ)
ではでは、不肖、深護・刹那、蜜狩りに参ります♪
とりあえず、蜜ぷにと遭遇したら、賢者ぷにと戦うことにしてますので!
『からくり仕掛けのセツナ』で仕掛けますわ。
さあ、操りの腕はどちらが上か、いざ勝負ですわ!
真っ正面から徒手空拳でいきますわよー。
えいっ、はっ、やあっ!
油断してるとはにぷにうぉーる(=蜜(ハニー)ぷにの壁)に押し潰されかねませんし。
今は蜜作り(攻撃)に専念しますわ。
さあ、蜜ぷにさんたち、わたくしと楽しく踊ってくださいませ?
●蜜ぷにとワルツを
愛らしさ、ぷにぷに具合が素敵な蜜ぷにが出たと聞いて駆けつけた深護・刹那(花誘う蝶・f03199)だが、その手は蜜ぷにとつんつんぷにぷに触れ合ってはいなかった。絡繰人形の人形遣いに自身を操らせる様は、迷宮を舞台にした華麗なダンス。
『アイツナカナカヤルプニ』
『プニ。カクノチガイ、ミセルプニ』
蜜ぷにの背後に何やら賢そうな顔つきの蜜ぷにがぷにんっ! と現れると、蜜ぷにの体がぷるぷるぷにに~ん! と踊り出す。
「さあ、操りの腕はどちらが上か、いざ勝負ですわ!」
『ウケテタツプニ!』
刹那と絡繰人形、蜜ぷにと賢者ぷに。アルダワ迷宮で仁義なき操りバトルが始まった瞬間である。
他の蜜ぷにが『ショウブニワリコミ。マナーイハンプニ』と熱く見守る中、刹那の体が鳥のように舞った。真っ正面から飛び込んだ刹那の長いポニーテールが、大きく翻る。
「えいっ、はっ、やあっ!」
徒手空拳を叩き込めば、ぽよんっと感触。小さな『プニッ』悲鳴。
次の瞬間、空中を舞った花蜜がキラキラリ。
それを空瓶で見事受け止め、ぽちゃんっ! と音がするまで、一瞬。
そう、操り勝負は一瞬で決着がついていた。一瞬過ぎて蜜ぷにの動きが『ぽよ』に至るか至らないか審議入りするレベルだった。
ぷにぷに重なってギャラリーに徹していた蜜ぷに達の間に『エッ、ドウスルプニ?』『ツギ、ダレプニ?』という空気が漂うそこをサッと見た刹那は、はにぷにうぉーる(蜜=ハニー、蜜ぷにの壁)へニッコリ笑顔。
「さあ、蜜ぷにさんたち。わたくしと楽しく踊ってくださいませ?」
『プニプニィ……ヤ、ヤッテヤルプニー!』
『プニー!』
刹那の蜜作りはまだまだ続く――!
大成功
🔵🔵🔵
ウィンディ・アストレイ
こう…可愛いは、可愛いんですが。
ブラックタールの方々で慣れてますので、希少価値は今イチですね。
差し当たり、美味しいと評判の蜜…頂きます!(実は大食い)
ここは滑走で位置を変えつつ、手数と火力で押し込みましょう。
UC【Rifle Bit】でバスターライフルを複製
複製分と合わせて、前方に火力を集中して
敵UCで増えた分も纏めて一気に薙ぎ払います!
(空中戦&ダッシュ&先制攻撃orカウンター&一斉発射)
ある程度倒したところで、ビットライフルで牽制しつつ
支給された瓶で蜜をたっぷりと、回収します。
「オブリビオンの蜜ですが…食べられるのなら、遠慮しません。
蜜の味、楽しみです」
※アドリブ&他猟兵との連携や絡み歓迎
アルバ・ファルチェ
(絡みやアドリブ歓迎)
《WIZ》使用。
ぷにぷに、ぷにぷに、可愛いけど僕はもふもふ派だから!
うちのコルノの方が可愛いから!!
でも見てたら決意鈍りそうだし、【覚悟】して【先制攻撃】!!
【全力魔法】【属性攻撃:氷】【範囲攻撃】でなるべくたくさん巻き込む。
……シャーベット状になったらより美味しそうになるかも……じゃなくて、凍ったら動きも鈍くなるでしょ?
無理そうなら【属性攻撃:風】で刻んじゃう。
……狼姿で噛み付いたら味見とか出来ないかな…。
いや、ほら、ちょっと気になるじゃない?
どんな味なのかなって。
と、ともかく、攻撃は【見切り】【盾/武器受け】なんかで防ぎつつ、なるべく纏めて攻撃するよ!
●メニーメニーぷにぷに
『テキダプニ』
『プニプニニスルプニ』
『メイアンプニ』
『プーニプニプニプニ……』
ぷにぷにヒソヒソぷにぷにぷに。
身を寄せ合って、ぷにぷにし合って。最後のよくわからないのは多分「くーっくっくっく……」な笑い方をしていた蜜ぷに達が普通に可愛らしくて、アルバ・ファルチェ(紫蒼の盾・f03401)の視線はもう釘付け――だったのだが。
「ぷにぷに……あっ!?」
もふもふとしたドラゴンランス・コルノの切なそうな顔といったら!
「ぷにぷに、可愛いけど僕はもふもふ派だから! コルノの方が可愛いから!!」
「……そうですね。蜜ぷに、可愛いは、可愛いんですが」
ウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)も蜜ぷに達へ静かな視線を注いでいた。気付いた蜜ぷにの1体が『プニ?』と見つめ返してくる。しかしウィンディの脳裏には別のぷにぷにさんが浮かんでいた。それは黒色の液状生命体、様々な姿形を取るあの皆様――そう!
「ブラックタールの方々で慣れてますので、希少価値は今イチですね。差し当たり、美味しいと評判の蜜……頂きます!」
迷宮内を滑走しながら一瞬で複製したバスターライフル。その数なんと26。群れた鳥のように踊った全ての銃口が、前を向いた。
『アッヤバイプニ』
『ナンノ、ヤレルプニ!』
「遅い!」
あわあわぷにぷにと賢者ぷに召喚にかかる間に、バスターライフルが一斉に火を噴いた。迷宮の通路いっぱいを埋めるように光が駆け抜け――ぱしゃんっ、と蜜が降る。するとその向こう、奥から新手がぷにぷにぽよぽよと大行進。
『プニ? サキニイッタヤツ、イナイプニ』
『オイカケルプニ、ボクラガイチバンプニ』
『ナンカツルツルスルプニ~』
気付いていないなんてちょっとうっかりさんなのかな、と思ったアルバは、再びぷにぷにの魔法にかかりかけていた。だが覚悟を決めれば、そこにいるのは氷を操る1人の猟兵。全力籠めて放った一撃は通路を霜で彩り、『アレ、ナンカキタプニ』と蜜ぷにがぱちくりした瞬間をそのまま氷の内に閉じ込める。
「……あ。シャーベット状になったらより美味しそうになるかも」
凍らせる前に狼姿で噛み付いたら、味見も出来てしまうかも。だって体はあんなにぷにぷにぷるぷるだもの。噛み付いた瞬間、口いっぱいに広がるのはどんな味なのか、やっぱりちょっと気になるもので。
『カチコチプニ!?』
『トメルプニー!』
『プニ~~~』
「わ、わっ、と!」
視界に入った虹色の影。慌てて盾を翳すと盾がぽこぽこ揺れた。蜜ぷに達がぷにぷにぷにににっ! とぶつかっているのだ。
「本当に多いね……」
「もう少し減らしましょう。オブリビオンの蜜ですが……食べられるのなら、遠慮しません。蜜の味、楽しみです」
「そうだね、気合入れてくよっ!」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ポク・ョゥョゥ
ぷにぷにしてホトパするのー?
お腹空いたのー
蜜ぷにたんだー
ぽくはねー、ぱんだなのー
あがめよぷにー
ぽくもぷにぷになら負けないぷにー
バウンドボディで跳ねるはねーる
えーぃ
ぽよ〜んと、ぷに〜んと、蜜ぷにたんにくっついて跳ねるよー
わーい、たのしー
ぱくも一緒にぽよろ〜
あー、でも倒さなきゃー
さっきまでは手加減したぽよあたっくだったけどー
今度は倒すぽよぽよあたっくだー
蜜ぷにたんの壁にどーんと体当たり〜
ぱくを槍に変身〜させてつんつんもするよー
わー、蜜かかっちゃったー
七色ぱんだだよーあがめよー
瓶にもたっぷり入れてお土産にするんだー
つまみ食いも良いかなー?
ぱくも食べよーいただきまーす
お手手についたのあーん
おいしーねー
●ぷにぽよむしゃぺろ
蜜ぷにをぷにぷにして集めた花蜜でホトパする、なんて知ってしまったから、ポク・ョゥョゥ(よろしくなの〜・f12425)のお腹はぺっこぺこ。そんなポクが迷宮をとてとて歩いて蜜ぷにと出会ったなら、当然こういう事が起きてしまうわけで。
『クロイプニダプニ!』
「ぽくはねー、ぱんだなのー。あがめよぷにー」
『エ、アガメルプニ?』
『ドウスルプニ?』
蜜ぷに達は、ぷにぷにぽよぽよと内緒話。そのぷにぷに動作に、ポクもバウンドモードでぷにっと対抗した。自由気ままに伸びて跳ねて、ぷーにぷに。
「えーぃ」
『プニプニー』
ぽよ~ん、ぷに~んとくっつくポク!
すると蜜ぷにも賢者ぷにと一緒にぷにに~ん!
ぷにぷにとぷにぷにがくっつくとどうなるか? 凄いぷにぷにになるのである。
ポクと蜜ぷには、右へぽよ~ん左へぷに~ん。くっついては跳ね、跳ねてはくっついて。ぷにぷにぽよよん。圧倒的平和かつキュートな光景が広がった。
「わーい、たのしー。ぱくも一緒にぽよろ~」
ドラゴンランスの白竜も加わればサンクチュアリ的要素が増し――。
「あー、でも」
『ドシタプニ、クロイプニ』
「倒さなきゃー」
『……プ、プニ?』
さっきのぽよあたっくを本気と思うなかれ。倒すぽよぽよあたっくこそが、真のぽよあたっくなのである。
『ソウイエバテキプニ』と蜜ぷに達がハッとしてる間に、ポクはころころボディで蜜ぷにの壁へどーん! 体当たりで慌てる蜜ぷにを、今度は槍に変身してつんつんつん!
『プニッ』
『プニー!』
「わー、蜜かかっちゃったー。七色ぱんだだよーあがめよー」
まん丸両手を腰に当てて、えへん。
ポクはその後も頑張って戦った。頑張って、頑張った。お土産にするんだと瓶にたっぷり蜜を入れて、蓋をして――きらきら輝く甘い香りに、んーとね、と考える。
「つまみ食いも良いかなー? ぱくも食べよー、いただきまーす」
まずはお手々についた蜜を、あーん、とぺろり。
ふんわり広がった花の香りにポクは、おいしーねー、とご機嫌笑顔なのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ナイ・デス
蜜ぷに……私のパートナー、ソラの大好物
たくさん、採りましょう
たくさん、たくさん……慈悲は、無駄にすることなく全部美味しく、食べてあげること、です
ということで
突撃……では、時間かかるし、崩れてから回収までに、汚れたりしてしまう
だから……採れる蜜増加にもなる、秘策、です!
【蜜ぷに召喚】!
(わーっとどこからともなく湧き出る蜜ぷにぷにぷに)
「仲間ニナロウプニー」「外ニ召喚シテ貰エルプニー」「プニー」
蜜ぷにさん達を、蜜ぷにさん達が倒して、生命力吸収、合体?融合!してもらいます
みんな、大きく、育つ!
最後に、レプリカクラフトで追加しておいた容れ物の上で
ぷちんと死んでもらって、回収
これであとで、食べ放題、です
●愛の蜜ぷに回収大作戦
蜜ぷに。それは倒すと大変美味しい蜜になる災魔。
蜜ぷに。それはパートナーの大好物。
だから――。
『アイツヒトリプニ』
『コレハヨユウプニ』
床と壁いっぱいの蜜ぷにが、ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)を見てニコニコぷにぷにしていた。1人対たくさんという構図に圧倒的優位を感じているらしい。だが、ナイには対蜜ぷにの秘策があった。
「ぷにぷにタイム、です」
『プッ、プニー!?』
床と壁いっぱいの蜜ぷにが一斉に驚いてぷるんぷるんした。
無理もない。ナイの背後から――いや、どこからともなく『ワーー! プニー!』と蜜ぷに達がぷにぷに現れれば、どんな蜜ぷにも驚きのあまりそりゃもうぷるんぷるんである。
『仲間ニナロウプニー』
『外ニ召喚シテ貰エルプニー』
『プニー』
ナイの蜜ぷに達が蜜ぷにを倒してはぷにぷにっと吸収し、また別の蜜ぷにへぷにぷにっとしにいく。あちこちから上がる『プニー!』という悲鳴に『コイツラチョットチガウプニ!』『ナンカアタマイイシャベリプニ!』という声も混じるそれを、ナイは暫し見つめて。
「みんな、大きく、育つ!」
『一緒ニ大キクナロウプニー』
突撃すれば時間がかかる。かといって崩れてから回収では汚れてしまうかもしれない。そんな不安を丸っとぷにっと解決したナイは、レプリカクラフトで追加した容れ物の上へ、大きくなった蜜ぷにをスタンバイ。そして。
ぷちん。
「これであとで、食べ放題、です」
無駄にすることなく全部美味しく食べてあげる。
それが、ナイの慈悲。
大成功
🔵🔵🔵
逢坂・宵
ぷ、ぷにぷにぷにぷに?(語彙力崩壊)
これは強大な敵の予感がしますね……
いえ、強大な敵です。僕の第六感が告げている……!(ガラス瓶を手に)
実際にぷにぷにしてみたいところですが、なんだか取り込まれそうですね……
スライム? という敵がいたようないなかったような……
でもこの透明感とプニプニ感はああ天国です……永遠にぷにっていたい……
ハッ、気付けば瓶がいっぱいに!
ありがとうございますぷに、名残惜しいですがお別れですぷに
【第六感】【おびき寄せ】にて敵の誘導を図り
【高速詠唱】を用いて 【属性攻撃】【全力魔法】【2回攻撃】を使い
『天航アストロゲーション』で狙い撃ちを行います
●ぷにぷにマジック
逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)は蜜ぷに達と対峙していた。
何という事だ。ぷにぷにぷにぷにだ。語彙力だってぷにぷにと崩壊するレベルだ。これは間違いなく強大な敵だ。なぜなら宵の第六感がそう告げている――!
しかし見ているだけでぷにぷに触感とわかる蜜ぷに、出来るものなら実際ぷにぷにしてみたい。この世にはスライムという敵がいたようないなかったような気が――全スライム連盟とかあってそこから抗議が来るかもしれないので、いるとして――触れたら、つるぷにんっ! と取り込まれてしまいそうだ。
「でもこの透明感とプニプニ感は……」
つん。
ぷに。
『プニィ』
「ああ天国です……永遠にぷにっていたい……」
青色蜜ぷにを、ぷに。
黄緑蜜ぷにも、ぷに。
オレンジ蜜ぷにも、黄色蜜ぷにも、紫蜜ぷにも――ぷに。ぷに。ぷにぷにぷに。
「ハッ!? 瓶がいっぱいに!?」
一体何が。
目を瞠る宵だが、夢心地でぷにぷにする姿に『マッサージプニ』と勘違いした蜜ぷにがぷにぷに列を成していたからだった。蜜ぷにほいほいである。
「よくわかりませんがありがとうございますぷに、名残惜しいですがお別れですぷに」
語尾に『ぷに』を伝染(うつ)しながら魔杖の先端を向け、星の意匠が煌めいた瞬間。瓶いっぱいの蜜ぷには一瞬でとろりとした蜜になる。顔を寄せると、仄かに花の香りがした。
大成功
🔵🔵🔵
アビ・ローリイット
【POW】
増えた(うれしい)
群れに飛び込み追い回す
遊ぶと読んで戦う感じに無手
或いは蓋開けた硝子瓶で横着にカポッと殴りつけたり
はは、もぐら叩きみてえー
青とピンクで紫なんの?混ぜ混ぜ
とか引き続き【格闘】と『グラップル』で全力戯れてるうち攻撃になっちゃうかもしんない
なぁもっかい呼んでよ、ともだち
と元ぷにの体をぐいぐい引っ張ってるうちに(『怪力』と爪とか刺さって)こっちも攻撃っちゃうかもしんない
パンケーキかあ。つかパンケーキみたいな触り心地だよな
これそんまま喰ってもいーの?
お。あまい
※アドリブや絡み歓迎
倒せないよう!ってなってるひとは手伝ってあげるし
元気に跳ねるものや逃げるものはもっと追いかけたくなる
●ぷにぷにアクティビティ
『コレ、勇者プニト、戦士プニプニ。オマエ、カチメナイプニ』
「増えた」
『エ、ナンデウレシソウプニ?』
アビ・ローリイット(献灯・f11247)は黒尻尾をぶん、と回し、床を蹴るように駆けた。だん、だん、だんっと大股で群れに飛び込めば、勇者ぷにも戦士ぷにも、2ぷにを喚んだ蜜ぷにも他の蜜ぷにも、上へ下へぷにぷにぷにぷに大騒ぎ。
しかし、ぷにぷにわーわー逃げ回るカラフル御一行様、自分達の動きがアビの心を食いつかせているとは気付かない。
「逃げるなって」
『プッ、プニィ!?』
硝子瓶の蓋を開けてカポッと殴るついでに瓶の中へイン、イン、イン。飛び出してきた蜜ぷには、空いている瓶でぺちっ。
「はは、もぐら叩きみてえー。あ、これ青とピンクだ。紫なんの?」
『プニ~~~???』
『プププニ~~~!?』
好奇心のままにグルグル混ぜ混ぜ。これぞアルダワ迷宮で(多分)サイエンス。『コレハキョウテキプニ』と何だかやる気を出した蜜ぷに達と全力で戯れれば、気分が乗って遊びが攻撃になんて事もあったりして。
――それは、そんな中の出来事だった。
「なぁもっかい呼んでよ、ともだち」
『OKプニ、ユウジョウパワー、オマエボコボ……プププニー! ヒッパリスギプニ!』
「え?」
ぷちん。
瓶の上で引っ張っていたので丁度いい具合に蜜がたぷんっと入った。
そういえばこれを使って何か食べるって言ってたっけ。そう考えながらぷにぽよ体当たりしてくる蜜ぷにを突く。確かパンケーキ――いやホットケーキだっけ、パンケーキだっけ。つかどう違うんだあれ、という疑問は、美味しそうな物を見ているうちに消えていって。
「そんまま喰ってもいーのかな」
物は試し。
あー、と口を開けて、ぱくり。
「お。あまい」
黒尻尾がぱたぱた揺れた。
大成功
🔵🔵🔵
ソラスティベル・グラスラン
蜜ぷに!我が宿敵蜜ぷにさん!
彼らが残す美味な蜜、それは我が勇気の源
ですが流石というべきか我が宿敵……入手は容易ではありません
かわいい とてもかわいい
あのぷにぷにさんたちをとても愛でたい……嗚呼、連れて帰りたい
故に攻撃できませんし、ぷにぷに攻撃を防げません!(至福)
わ、わたしの【勇気】が負けるとは……がく
し、しかし今日は秘策があるのです!
春の陽気を漂わせ、我らの勇気の出番ですよーっ!【蜜ぷに召喚!】!!
(わーっとどこからともなく湧き出る蜜ぷに軍団)
蜜ぷにさんには、蜜ぷにさん!ふふふ、わたしの代わりにぷに大戦争です!
あれ?どれがわたしの蜜ぷにさんでしょう?
……み、蜜になってしまえば一緒ですねっ!
●蜜ぷに大戦争
『プニ……』
「……ごくり」
ソラスティベル・グラスラン(暁と空の勇者・f05892)は蜜ぷに達と睨み合っていた。
これは運命の対決。両者共に一歩も譲らない。
睨み合いはどちらかが目を逸らすまで続くだろう。だが、世界が常に変化し、永遠というものが無いように。均衡はいつか崩れるのが常。先に動いたのは――ソラスティベルだった。がくり、膝を突く。
「……っ!」
『プニッ……テゴワカッタプニ……!』
対する蜜ぷに達は、ふぅ、という感じで体から力を抜いてぷにぷにし始める。
嗚呼、そんな姿もかわいい。とてもかわいい。とても愛でたいし連れて帰りたい。
彼らが残す美味な蜜はソラスティベルの勇気の源。しかし尽きる事の無い可愛さ、可愛いオブ可愛いが詰まった存在からの入手は容易ではなかった。
「わ、わたしの勇気が負けるとは……流石、我が宿敵……!」
嗚呼、可愛い!
碧い目をキラキラさせているのを見た蜜ぷに達が、きゅぴぴーんと目を光らせる。
『ソウコウゲキプニー!』
『ミンナデヤッツケルプニー!』
『プニーー!』
視界いっぱいの蜜ぷにウォールがプニーと押し寄せて――ぷにぷにぷにぷにぷにっ、ぷにぷにぷに。
ほっぺにぴたぴたぷにぷに当たってくる感触、嗚呼、至福なり。
あまりの可愛さに攻撃も防御も出来ずとろけていたソラスティベルだが、今日は秘策を用意していた。それは!
「春の陽気を漂わせ、我らの勇気の出番ですよーっ! 蜜ぷに、召喚!!」
『プ、プニィーーッ!!?』
ソラスティベルに応え現れたのは、何者にも負けない気魄に満ちた超勇者ぷにと、勇気と根性漲らせた勇者ぷにと、全てを捉える暗殺ぷに達。まさかの登場で、蜜ぷに達はぷにぷにおののいている。けいせいぎゃくてんだ。
「蜜ぷにさんには、蜜ぷにさん! ふふふ、わたしの代わりにぷに大戦争です!」
ソラスティベルの蜜ぷに達がぷにぷにしながら蜜ぷに達と大ぷに突。
行け、そこです! とソラスティベルはめいっぱい応援した。超勇者ぷに、勇者ぷに、暗殺ぷにがあそこで蜜ぷに達とぷにぷにぷにぷ――あれ?
「どれがわたしの蜜ぷにさんでしょう? ……み、蜜になってしまえば一緒ですねっ!」
大成功
🔵🔵🔵
青葉・颯夏
セフィリカさん(f00633)と同行
大きめの密閉瓶を3本用意
美味しいからつい食べすぎたりしちゃうんですよね
セフィリカさんの言葉にジト目になりかけたところで咳払い
……あんまり変わらないですよ、あんまり。
しばらくはサラダ生活しようって思うくらい
蜜ぷにを見つけたら様子を見ながら花風を撃つ
蜜はすかさず密閉瓶へ
持ってきた瓶が全部いっぱいになったら少しだけ味見
久しぶりだけどやっぱり美味しいわ
セフィリカ・ランブレイ
颯夏(f00027)と一緒に行動
蜜ぷに、とても美味しくて非常にありがたいんだよね
採集用に結構大きな瓶持ってきちゃった
これをふわふわのパンケーキを合わせた日にはもう次の日のお腹が
はいこの話やめ!
美少女の体重に変動はない!よ!
参考までに颯夏は、反映されやすいほう?
危険は少くても油断はだめ。みんな頼んだよ。仕事はしっかりね!
【ガジェットショータイム】
使うのは精霊魔法を動力とした機械の体のゴーレム達。あまり装飾のない量産性重視の奴らだ
相手の強みは数。こちらも数を用意して仲間を呼ばれる前に手早く終わらせちゃおう
・倒した
ちょっとの味見でもわかるおいしさ
颯夏、観念して一緒にサラダ生活しよっか、キャベツかな!
●乙女的蜜ぷに採集
「蜜ぷに、とても美味しくて非常にありがたいんだよね。採集用に結構大きな瓶持ってきちゃった」
「あたしも。美味しいからつい食べすぎたりしちゃうんですよね」
「これをふわふわのパンケーキと合わせた日にはもう次の日のお腹が……って、はいこの話やめ!」
セフィリカ・ランブレイ(蒼剣姫・f00633)の言葉に、大きめの密閉瓶3本を抱えた青葉・颯夏(悪魔の申し子・f00027)はジト目になりかけ、こほん、と咳払い。
「なに、美少女の体重に変動はない! よ! 参考までに颯夏は、反映されやすいほう?」
「……あんまり変わらないですよ、あんまり。しばらくはサラダ生活しようって思うくらい」
そう思う理由――前方でぷにぷにしている蜜ぷにの数はなかなかのものだが、蜜ぷには非常にか弱い災魔だ、危険は少ないだろう。しかし油断はだめ、絶対。という事で。
「みんな頼んだよ。仕事はしっかりね!」
セフィリカの前、召喚された機械体のゴーレムが拳を突き合わせ音を響かせる。ズン、ズン、と大きな足音に蜜ぷに達が『プニッ!』と驚いたようで、目をぱちぱちさせながら後ろを見て、前を見て。――確認しているらしい。
『トツゲキプニー!』
『マケナイプニー!』
「悪いけど、仲間を呼ばれる前に手早く終わらせてもらうから!」
ゴーレムは何体かの蜜ぷにをその体で受け止めてはテキパキと倒し――その脇を、蜜ぷにがぷにぷにっと何食わぬ顔で通過しようとした。しかしそれは颯夏が許さない。
ふわり踊った花弁はラナンキュラス。迷宮を翔る花風――タンペット・ドゥ・フルールが蜜ぷにの体を持ち上げ、包み込んで。
『プニッ』
「っと……!」
すかさず密閉瓶でキャッチ。
2人のチームワークは蜜ぷに達を次から次へと蜜に変え、用意してきた容れ物はあっという間に煌めく蜜でいっぱいになっていた。持ち帰って、使う前に。颯夏は少しだけ味見をして、うん、と頷く。
「久しぶりだけどやっぱり美味しいわ」
「颯夏、観念して一緒にサラダ生活しよっか」
だって、ちょっとの味見でも抜群に美味しかったから。
サラダ生活の主役は、キャベツの予感。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
日隠・オク
たくさんいるようなので私も少しでもお役に立てればと
ぷにぷに、ですね……!
あわよくばダイブを狙ってみたいです。
その身体に少し興味があって……。
ていっと体当たりしてみます
ぷに……
体当たり以外の攻撃は、シーブズ・ギャンビットで斬り込みます。
ナイフくるくるまわし
もらった硝子瓶を用意して
撃破したら花蜜をもらいます
綺麗ですね
おいしそう
●ぷに時々ナイフ、後に花蜜
アルダワ迷宮で蜜ぷに大行進。つまり沢山いて、対処するのは大変だろう。少しでも役に立てればとやって来た日隠・オク(カラカラと音が鳴る・f10977)は、まるで待ち構えていたようにぷにぷに密集している蜜ぷにと遭遇していた。
『アラテプニ』
『デモマケナイプニ』
『プニッ、プニッ!』
ああ、凄い。本当に、凄い。
「ぷにぷに、ですね……!」
オクはオリーブのように鮮やかな双眸を輝かせ、ついつい「あわよくばダイブを」と考えてしまう。だってほのかに透けた体はとっても柔らかそうだ。今も左右に上にとぷにぷに揺れる蜜ぷにの体に、少しばかり興味が湧くのはごくごく自然の事。きっとそう。
「……ていっ」
『プニ!?』
突然の体当たり。驚きのあまり動けない蜜ぷに達に乗っかったオクの体が――プニン、プニン――たわむように、緩やかに上下した。
『ナ、ナニプニ?』
「ぷに……」
『……プニ?』
「……うん。わかりました」
『?』
きょとーんとする蜜ぷに達から離れたオクの前で銀の光が閃いた。くるりくるりと閃いた輝きの正体は、オクが揮うシンプルな短剣の軌跡。1つ2つと倒していけば、貰った硝子瓶にぱしゃん、ぽちゃっ、とぽんっと花蜜が溜まっていく。
目の前にいた蜜ぷに達を倒し終えたオクは、硝子瓶をじ、と見つめて満足げ。艶々で、澄んでいて。それはとっても、
「綺麗ですね……おいしそう」
大成功
🔵🔵🔵
アリア・アクア
ああ、蜜ぷにさん……!なんてお可愛らしい!
学生の皆様が戦略的撤退されたお気持ちもわかります!
あんなに愛らしい蜜ぷにさんを倒すなんて、良心が咎めるというもの!
……え、違うのですか?
まずはフルートを奏で、蜜ぷにさん達を誘います
まあ、ぷにぷに……踊ってらっしゃるのでしょうか
ふふふ、音色を気に入っていただけたようで嬉しいです!
仲良くなれたら少し触れさせていただいて、ぷにぷに感触を楽しんで
でも、私達は相容れない運命なのですよね
いつの日か連れて帰れる日がくるといいのですが
UCでフクロウさんを召喚、鳴き声で蜜ぷにさん達を眠らせて
なるべく痛くないように、ぽこっと退治
ごめんなさい、蜜はおいしくいただきます……!
●ドリーム・ドリーム
『マケナイプニ!』
『カツプニ!』
『エイエイ、プニー!』
『プニーー!!』
アリア・アクア(白花の鳥使い・f05129)は感動していた。
オパールのように色彩散らした瞳を、キラッキラさせていた。
「ああ、蜜ぷにさん……! なんてお可愛らしい!」
目の前で蜜ぷに達がめいっぱいぷにぷにしながら、円陣を組んで(くっついて)プニプニ気合いを入れるという、大変可愛らしい事をしている。
学生達が戦略的撤退を選ぶのも当然だ。だって可愛いと可愛いが一緒になったらもう無敵、倒すなんて良心が咎め――え、違う?
アリアは深呼吸をして気持ちを落ち着けてから、フルートへそっと唇を寄せた。奏で始めた音色に蜜ぷに達が『プニッ?』と反応した後、左へぷににん、右へぷににん。どうやら、踊っているらしい。
「ふふふ、音色を気に入っていただけたようで嬉しいです!」
『プニ~』
今度はぽよよんっとジャンプ。
フルートの音色に合わせてリズムを取って。手を取る代わりにぷにぷにボディに少し触れて、楽しんで。――でも。
「フクロウさん」
アリアの呼び声に応えたフクロウが鳴く。ほぅ、ほぅ。フクロウが鳴く度、ぷにぷにしていた蜜ぷに達は、ふにゃりと大人しくなっていった。やがて周りは静かになり、蜜ぷに達は皆、夢の中。
「はぁ……」
とってもとっても可愛らしいけれど、蜜ぷには災魔。自分は猟兵。
アリアは相容れない運命に切なさを覚えながら、いつの日か連れて帰れる日が来ればと夢を抱き、武器を握り締める。なるべく痛くないように、痛くないように。
「ごめんなさい、蜜はおいしくいただきます……!」
ぽこっ!
大成功
🔵🔵🔵
コイスル・スズリズム
うう、こんなに可愛いぷにぷにを集めないといけないなんて
でも、ほっておいたら悪さするかもしれないもんね
新入生たちが来るこの季節
しっかり魔法学園を守らなきゃっ!
入ると情報収集で地形を確認
直後、範囲攻撃で残像をいっぱい出しておいて
ぷにぷにの注意を集めるよ!
ほらほら~すずね、ここにいるんだよ!
袖の中から冊を取り出して
魔力を込めた範囲攻撃の全力魔法
あふれた蜜は、硝子瓶でしっかりと
ある程度集まったら、
袖の中にUC「that」で作りだした空間に入れる
上述を繰り返しながら、しっかりと蜜集め
蜜が大好きな友達に、ちょっとくらいお土産でもっていってもいいよね
そう考えながら、蜜を多めに袖の中に収集
気合入れてくんだよっ
●スズリズムとぷににずむ
遠目でもわかる。ぷにぷにしている蜜ぷには、可愛い。
「うう……」
コイスル・スズリズム(人間のシンフォニア・f02317)は悲しげに肩を落として、それから、しゃきっと背筋を伸ばした。あんなに可愛い蜜ぷにを集めて倒さないといけないのは辛いけれど、放っておけば悪さをするかもしれない。例えば、恐ろしくぷにぷにとした悪い事、とか。
「それに新入生たちが来る季節だもんね、しっかり魔法学園を守らなきゃっ!」
地形を含めた状況把握は既に終えている。
沢山の残像を作り出すと、透き通った藍色の目を蜜ぷに達へ向け、声を弾ませた。
「ほらほら~すずね、ここにいるんだよ!」
『プニ!? アソコ、イルプニ!』
『イッパイプニ!』
『イザ、トツゲキプニー!』
『プニー!』
コイスルの狙い通り、沢山の蜜ぷにがぷにぷにしながらやって来る。蜜ぷに達から見てコイスルは無防備に見えたかもしれない。しかし袖の中から冊を取り出して、そこ放った全力魔法で一瞬の内に蜜ぷにを捕らえ、倒していく。
ぷにぷにしに来た蜜ぷにの体が崩れて蜜が溢れたら、硝子瓶でしっかりキャッチ。きゅっと蓋をしたら袖の中にしゅるんと吸い込ませて、次の蜜ぷに様ご一行をご案内。
それを繰り返す事、数回。
しっかりと蜜を集めたコイスルは、ずらりと並ぶ瓶を前に少し考える顔をした後、にこっと笑う。密が大好きな友達の顔を思い浮かべながら、1つ手に取って。
「ちょっとくらいお土産でもっていってもいいよね」
しゅるん、と袖の中へ。
大成功
🔵🔵🔵
コノハ・ライゼ
【空】
……ちょっとダイブしてもイイ?
あまりにも気持ちよさそうなので、潰さないようそっと埋もれる
あーーこれウチで飼いたいなあ……
んん、大丈夫、目的ちゃんと覚えてる
心を鬼にして蜜採集だネ、すごく美味しいって聞いたから楽しみに
……モチロン一番は学園の平和、大丈夫
【彩雨】呼び出し、動きを鈍らせる程度の針雨で凍らすヨ
失礼、とナイフでぷちっとして蜜を瓶に集めるネ
べったべたなたぬちゃんに飛びつかれてもひたすら真剣?に
「……邪魔したらおやつ抜きマス。
だってね、戻ったらコレで美味しいお菓子や料理が作れるデショ?
こんなに居るんだもの、沢山貰っていきましょ
くま幽ちゃんはどんなのが食べたい?パンケーキ以外でネ
火狸・さつま
【空】
狸っぽい色合いの狐姿にて参加
人語会話不可能
ぷにっぷに、しとる…
と、じっと見つめ合い
………。
そっと前足で、ちょいちょいっと触ってみる
……ぷにっぷに、しとる…
鼻先で、つんつんっ
甘い、かおり……(ぱぁあっと輝く目)
あ~…っとおくち開け
かぷっっ!!と甘噛みでもしようかとしたところ
沢山の蜜ぷにに埋もれる
『!』
【しっぽあたっく】にて追い払い
雷火での範囲攻撃でがんがん倒す
コノ~
とたとた足元へ
べたべた、なった…!
しょんぼり耳垂れつつ足へしがみつく
!?
わ、わかった、蜜、集める、頑張る
持ってきた壺に、せっせと蜜ぷに詰め詰め
雷火にて壺の中で蜜へ
懸命に集める
ど?集まったー?と首傾げ幽サンへ近寄る
絞…?!(びくっ
絢辻・幽子
【空】
私は、蜜を集めるくま。えぇ、くまなのです。
狐尻尾をたふたふ揺らして
むじひ。に、ばしゅばしゅと糸でぷにぷにをバラバラに!
そして糸を瓶に浸して零さないようにとぷとぷと。
……糸切り羊羹のようですね、なんか、こう。
コノちゃん、うちにはたぬちゃんがいるじゃない。
ぱたぱたしているたぬ尻尾を目で追い
がおー。蜜寄越せー。
なぁんて、ほぼ棒読みで蜜ぷにを追いかけましょう。
……たぬちゃんは
たぬちゃんを絞ったらいっぱい蜜が出そうね……
ちょっと悪い顔をしてみる。絞らないよ。だいじょうぶよ。
あ、くまはねぇ、冷たくて甘いのがいいですねぇ
でもコノちゃんが作ってくれるならなぁんでも。
瓶を両手に機嫌よく。ぱたぱたと。
●3人(匹)が斬る!
今日の絢辻・幽子(幽々・f04449)はいつもの幽子に非ず。今日の幽子は蜜を集めるくま――くま幽なのだ。狐尻尾をたふたふ揺らして、赤い糸はばしゅばしゅと躍らせて。ぷにっと向かってきた蜜ぷにを解したら、蜜伝う糸は口を開けた瓶の中へ、するり。
順調にとぷとぷ溜まっているので、この調子だとすぐいっぱいになるかもしれない。しかし何かに似ている、と考え、気付いた。柔らかな物を糸で切る。あれだ。
(「……糸切り羊羹のようですね、なんか、こう」)
中身は花蜜でいっぱいの蜜ぷに達。ナニプニ、ナンダプニ、とぷにぷにしてくるタイプがいれば、狸のような色合いの狐、もとい火狸・さつま(タヌキツネ・f03797)とひたすら見詰め合うタイプもいた。
『……』
『……』
互いにじっと見つめ合う事、数秒。さつまの前足がそっと蜜ぷにに触れた。ちょいちょいっ、と触れた蜜ぷにの体に、前足が柔らか~く沈む。
(「……ぷにっぷに、しとる……」)
蜜ぷに触れ合いタイムを眺めていたコノハ・ライゼ(空々・f03130)は、別ぷに――ぷにぷにと一塊になっている蜜ぷに達を見る。暇を持て余しているのか、蜜ぷに達は時折『プニ』と言いながらぷにぷにくっつき合っていた。
目が合う。ぱち、と閉じられる。
何やら許可されたようなので、そっと埋もれてみる――と、ぷにん、と受け止められた。
「あーーこれウチで飼いたいなあ……」
「コノちゃん、うちにはたぬちゃんがいるじゃない」
自分を映す薄氷色の目へ、ほら、とライラック色で示した先には、ぱたぱたしているたぬ尻尾。何してンの、と蜜ぷにの上で体を横にすると、蜜ぷにを鼻先でつんつんする姿が見えた。
「んん、大丈夫、目的ちゃんと覚えてる。心を鬼にして蜜採集だネ、すごく美味しいって聞いたから楽しみに、」
……モチロン一番は学園の平和、大丈夫。
薄く笑ったその周り、きらりと『雨』が紡がれた時。
(「甘い、かおり……」)
さつまはぱぁあっと目を輝かせて、口を「あ~……」。かぷっっ!! と甘噛みしたら、それはもううジューシーで甘くて美味しい花蜜が口いっぱいに広が――らなかった。ふ、と落ちてきた虹色の影に『
?』と顔を上げたさつまが見たのは、聳え立つ虹色の蜜ぷにウォール。
『イマプニーーッ!』
『!』
一気に落ちてきた虹色に埋もれたが、さつまはただの狸っぽい色合いの狐ではない。猟兵・さつま、ジャンプで蜜ぷに天井を抜けるとそのままくるりと宙返り。もふもふ尻尾でぴしゃりと蜜ぷにを追い払い、雷火を広げて蹴散らしていく。
『プニー! アイツヤバイプニー!』
「がおー。蜜寄越せー」
『プニッ!? コッチモヤバイプニ!』
幽子の棒読みにぷるんっ! と跳ねてリターン。ぷにぷににににっ! と必死で逃げ回るが、万色映す針の雨がその動きをじわじわ鈍らせる。
『プ、プ……ニ……?』
「失礼」
コノハは床にくっついてしまった部分をナイフで切り離し、瓶に詰めてすぐ次の蜜ぷにに取り掛かる。ぷちっと切っては詰め、切っては詰め。作業は迅速に、てきぱき黙々、真剣に――とんっ。べちゃ。
(「コノ~、べたべた、なった……!」)
しょんぼり垂れた耳。蜜まみれの体のさつまは鼻を鳴らしながらしがみつき、
「……邪魔したらおやつ抜きマス」
びくっ。
「だってね、戻ったらコレで美味しいお菓子や料理が作れるデショ? こんなに居るんだもの、沢山貰っていきましょ」
こく。
(「わ、わかった、蜜、集める、頑張る」)
足にさつま形の蜜跡がついたコノハを見習って、さつまも持ってきた壷へ蜜ぷにをせっせと詰め詰め。雷火を使って壷いっぱいの蜜ぷにを一瞬で蜜にしたら、他の蜜ぷにもせっせぷにぷに、せっせぷに。
(「ふー……幽サン、ど? 集まったー?」)
「ん? うん。……たぬちゃんは」
『?』
「たぬちゃんを絞ったらいっぱい蜜が出そうね……」
『!?』
ぼわわと膨らんだ尻尾に、顔をいつもの雰囲気に戻して手をひらり。
「絞らないよ。だいじょうぶよ」
「あー、くま幽ちゃんはどんなのが食べたい? パンケーキ以外でネ」
「あ、くまはねぇ、冷たくて甘いのがいいですねぇ。でもコノちゃんが作ってくれるならなぁんでも」
皆で集めた甘い花蜜が彼の手にかかれば、きっと素敵なものになる。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
雨糸・咲
まぁ、可愛らしい…
ぷにぷにする蜜ぷにさんたちを眺め、頬に手を当て微笑むも
しっかと握り締めた硝子瓶が
蜜採取のやる気を表しているとか何とか
何でしょう…
毛や鱗に覆われた生き物ほど愛着は湧かないかしら、と思っていたのですけれど
見切りと第六感で攻撃をかわしつつ
彼らのかけ声を聞いていると、
だんだん攻撃するのが可哀想になってきたような
…いいえ、だめだめ
ぶんぶんと首を振って、咳払いひとつ
手にした杖をすい、と振って
虹の雫を降らせましょう
あなたたちがくれた花蜜は、
きっと大事にいただきますからね
命の恵みに感謝しつつ
いっぱいになった瓶を抱き締めて
美味しそう、と
つい頬が緩むのは許して下さいね?
※アドリブ・絡み歓迎です
●虹色の向こうへ
『プニプニプニ……プニタチ、ムテキ、ツヨイプニ』
「まぁ、可愛らしい……」
『! ホメラレタプニ!』
『プニー!』
「まぁ、ふふ」
ぷにぷに震えて喜ぶ蜜ぷに達を見て、雨糸・咲(希旻・f01982)は胡桃色の目を優しく細めた。しかしその手は硝子瓶をしっかり握ったまま。蜜採取への思い、やる気は蜜ぷにを前にしても消えはしなかった。
(「何でしょう……毛や鱗に覆われた生き物ほど愛着は湧かないかしら、と思っていたのですけれど」)
今度はぷにぷに跳ね始めた蜜ぷに達が、キャッキャプニプニと咲を見る。
『ソレジャアタタカウプニ』
『ソレハソレ、コレハコレプニ!』
『カクゴプニー!』
ぷにーん! と飛んできたぷにぷにボディを、ひらり、ひらりと躱せば群青の髪も一緒に舞う。咲をやっつけようと蜜ぷに達は尚もプニプニ言いながら、ぴょんぴょんぷにぷに、ぴょんぷにぷに。
蜜ぷにもやる気だ。凄くやる気だ。
ただ――。
『テゴワイプニ!』
『イチ、ニィ、プニ! デ、イクプニ!』
『プニ!』
『イチ、ニィ、プニ! イチ、ニィ、プニ!』
可愛らしいかけ声。可愛らしい動き。
あぁ。だんだん攻撃するのが可哀想になってきたような。
(「……いいえ、だめだめ」)
可愛いけれど、あれは災魔。
咲はぶんぶんと首を振って、コホンと咳払い。それを『タオサレルカクゴ、キメタプニネ?』と都合良く捉えた蜜ぷに達へ、すい、と手にした杖を降って、しとしとと虹の雫を降らせていく。
『プニ? プニ……ッ!』
これは自分達と似た色のぽたぽたじゃない、と気付いた蜜ぷに達は慌てるが間に合わない。
1つ、また1つと蜜ぷにが崩れた後、咲は蜜でいっぱいになった硝子瓶をそっと抱き締めた。花香るこれは、命の恵み。
「あなたたちがくれた花蜜は、きっと大事にいただきますからね」
花開くように漂った甘い香りに、美味しそう、と、つい頬が緩んだけれど――こんな良い香り、笑顔を咲かせるなというのが無理な話。
大成功
🔵🔵🔵
泉宮・瑠碧
蜜ぷには幾度か会った事があるが…やはり可愛いな
花の蜜との事で自然を感じられて嬉しいし
だが、遠慮…いや、えぇと
ともかくまだ触れていないので…今回は触れると良いが
ウォール蜜ぷにの一角に近寄り…
一応、触っても良いか蜜ぷに達に尋ねて
…動物では無いから言葉は分からないか
触らせて欲しいと断りを入れてから、そっと触る
良い香りもして、名の通りぷにぷにしている…
いいこいいこと撫でたりして
暫し感触を楽しんだ後、礼を言い
…しかし、倒さないと、いけないのだよな
何故こんなに増えてしまったのか…
ああ、まあ、召喚な行動だらけだからな
小さく子守唄を唄い
再び蜜ぷに達を緩く撫でながら
永遠揺篭を
ゆっくり眠れますようにと願いを込めて
●蜜ぷにに捧ぐララバイ
――ああ、やはり。
蜜ぷにと幾度か会った事のある泉宮・瑠碧(月白・f04280)は、改めて認識した。
――やはり、可愛い。
幾度か会ってはいるが、遠慮、もとい未だ彼らに触れられていない。今回はと思いながら、花蜜という自然との繋がりを感じられる蜜ぷに達の傍へ近寄れば、壁状にぷにぷにくっついている蜜ぷに達の視線が一斉にぷにっと向く。
『ナンダプニ!』
「その……触らせてもらえないだろうか」
『エッ、ナンダソンナコトプニ? OKプニ』
『ソフトニタノムプニ』
無論だと頷き、そっと手を伸ばす。指先を優しく受け止めたぷにぷにボディからは、ふわん、と良い香りがした。深い青色をした目が、そっと和らぐ。
「いいこ、いいこ……」
『プニ~……』
瑠碧の撫で方が気に入ったらしい。蜜ぷに達がうっとりと目を細める。瑠碧はそんな蜜ぷに達を愛でながら暫し感触を楽しんだ後、ありがとう、と礼を言った。倒さないといけない。そう思うと胸が痛む。
(「何故こんなに増えてしまったのか……ああ、まあ、召喚な行動だらけだからな」)
勇者ぷに、戦士ぷに。賢者ぷに。友情パワーぷに。
可愛いは強いを色々な意味で体現する蜜ぷに達へと送るのは、かすかな子守歌。蜜ぷに達を緩く撫でながら喚んだ精霊は、彼ら蜜ぷにに見えはしない。
『プニ……プ、プニィ……』
(「どうか……ゆっくり眠れますように」)
姿無き眠りの精霊ははらはらと眠りの粉を降らせ、目を閉じ穏やかにぷにぷにする蜜ぷに達を永遠の眠りへといざなっていく。
――やがて蜜ぷにの姿は消え。
瓶の中で、花香る蜜がとぷんと揺れた。
大成功
🔵🔵🔵
リティ・オールドヴァルト
プニ?
首を傾げじーっと見つめてはっ
ぷにぷにしてて…かわいいのですっ
しかもあまくておいしい……
なんとつみぶかいやつなのですっ
でも、ぼく、まけないのですっ!
リリィ、がんばりましょうね
気合い入れ
集まっているところに【ジャンプ】で突撃
ほんっとうに、ぷにぷになのですっ!?
ってふえたっ
ふえましたよっ!?
いきぐるしいのですー
思い切って【なぎ払い】
さらにふえたっ
なかよしなのですね
ぼくもまけませんっ
【フェイント】からの【串刺し】
当たればドラゴニック・エンド
リリィ、おねがいっ
【串刺し】の合間に蜜を瓶に集めます
ちょっとだけあじみなのです
……!!
ほんとうに、あまいのですっ
じたばた
ホットケーキも、とってもたのしみですっ
●ぷにぷに大冒険
ぷにぷに。ぷにぷに。
プニプニ。プニプニ。
リティ・オールドヴァルト(天上の蒼・f11245)はこちらへ向かってくる集団を見て、「プニ?」と首を傾げた。あれが――あれが蜜ぷに。
そのままじーっと見つめていたが、大変な事に気付いてしまう。
「ぷにぷにしてて……かわいいのですっ」
しかも甘くて美味しいという。
蜜ぷに。何て罪深いやつ!
でも、と両手をぎゅっと握ったリティの瞳には気合いがめらめら宿っていた。
「ぼく、まけないのですっ! リリィ、がんばりましょうね」
小さな相棒、ドラゴンのリリィと一緒に集まっている蜜ぷにの上へ、ぴょーん! と飛び込んで――えっ、と驚いた。
「ほんっとうに、ぷにぷになのですっ!?」
『プニニー!?』
「ふえたっ、ふえましたよっ!? いきぐるしいのですー」
思い切って「えーい!」と薙ぎ払うと――ぷにっ、ぷににっと更に増え、フフフならぬプニプニニと不敵に笑う蜜ぷにに囲まれてしまう。しかしリティは挫けない。諦めない。
「なかよしなのですね。ぼくもまけませんっ」
自分には頼もしい相棒、大事な親友のリリィがいる。
またジャンプする――と見せかけ、それにつられた蜜ぷに達が上を見た瞬間、白銀の竜槍を真っ直ぐ突き刺した。ぷにっ、と柔らかで、確かな感覚が伝わる。
「リリィ、おねがいっ」
『プニ――!?』
リリィが鮮やかに羽ばたき、蜜ぷにが1体、ぱしゃんと散る。
その後もリティは串刺しの合間に蜜を瓶へと集めていった。周りがすっかり綺麗に、そして静かになった後、瓶口からふんわり上った香りに目がぱちぱち。
「ちょっとだけあじみなのです」
指先に蜜をつけて、ぺろり。途端、双眸がぱぁっと輝き、小さな体をじたばたさせる。
「ほんとうに、あまいのですっ! ホットケーキも、とってもたのしみですっ!」
大成功
🔵🔵🔵
ライラック・エアルオウルズ
【WIZ/おびき寄せ】
…ああ。何と云うか、実物を目前にすると
話に聞く以上に、可愛らしいね
何て ぷにぷにと集う姿を眺めれば、
つい眦も下がるものだけど
残念乍ら、僕は花蜜にも興味があってね
カンテラを手に『奇妙な友人』を使用
影の友人による刃と炎での攻撃と共に、
戦闘用ぷにの攻撃を引き付けて貰おう
僕はその背後で援護する様に、
魔導書を開いて『花の歌声』を使用し
出来る限りにぷにの数を減らしたい
――いや。花蜜が欲しい、が正しいかな
ぷにが粗方散らせたのなら、
鞄から取り出す硝子瓶を花蜜で密と満たそう
出来れば、御土産にも一つ頂きたい所
…それにしても、不思議な色の花蜜だ
味の想像は程々にして、早く味わいたいな
●蜜、満ちて
「……ああ。何と云うか、」
『プニ?』
「いや。話に聞く以上に、可愛らしいね」
『プニー! モットイウプニ!』
『ナカナカワカルヤツプニ!』
ライラック・エアルオウルズ(机上の友人・f01246)は、実物を目にして感じた事を素直に伝えただけだが、蜜ぷに達は非常に機嫌を良くしてぷにぷにぷにぷに集まっていく。
そんな姿を眺めているとつい眦も下がるものだが、残念ながらこのライラック、花蜜にも興味がある。カンテラを手に『奇妙な友人』を喚べば、流石に向こうも気付いた様子。
『ミンナー!』
『プニプニー!』
額の1が目に付く蜜ぷにが友情パワーと共にぷにぷにぷに。刃と炎を揮う『友人』を倒そうと群がるが、『友人』の能力だけでなく、その背後、ライラックの的確な援護が蜜ぷに達の動きを阻んでいく。
まずは出来る限り蜜ぷにの数を――いや。ライラックは紫の視線を、ぷにぷにと柔らかそうな体の内へと注ぐ。花蜜が欲しい、が正しいかな。くすり笑うと、『友人』の動きに合わせ、再び魔導書をリラの花弁へと変えた。
蜜ぷにを散らした後は、鞄から取り出した硝子瓶を花蜜で密と満たす。かなりの数を減らしたのだから、1つ土産にと頂いても問題無いだろう。
「……それにしても、不思議な色の花蜜だ」
どんな味か想像が膨らむ。
が、ずしん――と、かすかに。そして低く伝わってきた音と振動に、硝子瓶から視線を外す。
「早く味わいたいのだけど……それは、もう少し後になるかな」
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『ストーンゴーレム』
|
POW : ゴーレムガード
全身を【硬質化して超防御モード】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD : ゴーレムパンチ
単純で重い【拳】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
WIZ : ゴーレム巨大化
無機物と合体し、自身の身長の2倍のロボに変形する。特に【岩石】と合体した時に最大の効果を発揮する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「アルル・アークライト」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●ボスは遅れてやって来る
――ずしん。
――ずしん。
遠くから感じていた振動が、音が、少しずつ近く、大きくなる。
最初に見えたのはゴツゴツとした石の指。曲がり角の壁を掴んでピシッとひびを入れた指の次は、踏んだものを容易くぺちゃんこにしそうな足と、胴に若干めり込んでいるように見える頭。それから胴、腕。
蜜ぷにを率いていた、というよりは先に行かせていたのはこのゴーレムのようだ。
影の中に浮かぶ赤い瞳が、ゆっくり動く。
ゴゴゴ、と右。ゴゴゴ、と左。
自分が到達した場所に蜜ぷにが1体もいない。それをこのゴーレムがどう感じたかはわからない。わからないが。
『……!!』
大きな拳を突き合わせてゴォンゴォンと音を響かせる様子からして、全ての猟兵を倒し、その先へ向かうつもりなのは明白。
ここで止めなければホットケーキパーティが――アルダワ学園が大変な事になってしまう。
学園の為。甘い平穏の為。手に入れた花蜜をしっかり持ち帰る為。
様々な理由を胸に、猟兵はゴーレムとの戦いに挑むのだった!
セフィリカ・ランブレイ
颯夏(f00027)と一緒に行動
サラダ生活の前に格好の運動機会がやってきたよ
動きは遅いけど硬くて手間取りそうだなあ
一発貰うわけにもいかない感じ、しっかりと封じ込めていこう!
【ルノーマタイプ・ABC】
複数の量産型のゴーレム達を呼び出すよ。精霊魔法を動力に動く機械仕掛けのお手製のゴーレム達。
可愛さはないし、火力も高くはないけど数がいる。倒されたってお代わりがあるからね!
距離を保って絶えず撃ち続けて!狙うは腕と足。ゴーレムを釘付けにするんだ任せたよー!
青葉・颯夏
セフィリカさん(f00633)と同行
……そうですね
この分なら少しはサラダ生活も短くなるかもしれませんね
セフィリカさんのゴーレムが出るのに合わせて花風を撃つ
その後《雪紐》を操って接敵
セフィリカさんが手足を攻撃するなら、あたしは……頭
《黒紅》を振り下ろしたり、《弓曳落星》を一斉発射したり
一撃での大ダメージを狙っていく
●乙女 VS ゴーレム
「サラダ生活の前に格好の運動機会がやってきたよ」
「……そうですね。この分なら少しはサラダ生活も短くなるかもしれませんね」
自分達を突破しようと向かってくるゴーレム。その姿を前にしても、セフィリカ・ランブレイと青葉・颯夏は変わらない。
2人が見据えているのは、ゴーレムという存在の更に向こう。花蜜を手に入れた事で確定したあまいひとときと、サラダ生活。目の前に立ちはだかる災魔への恐れなど存在しない。
「動きは遅いみたいだけど、硬くて手間取りそうだなあ。一発貰うわけにもいかない感じ、しっかりと封じ込めていこう!」
「援護は任せてください」
セフィリカの呼び出した機械仕掛けのゴーレム達が足音響かせゴーレムへと向かえば、颯夏はセフィリカと彼女のゴーレムの為、ラナンキュラスの嵐を生んだ。
『!』
花の香りと共に自身を襲うそれにゴーレムは大きな腕を振り回し、その拍子に腕と拳が壁を力強く殴っては、轟音と共に欠片を降らす。
その間に迫っていた機械仕掛けのゴーレム達は、可愛さ勝負で蜜ぷにに負けるかもしれない。火力はこのゴーレムの方が高いかもしれない。だが、複数体という強みがある。
「倒されたってお代わりがあるからね! さあ、距離を保って、絶えず攻撃し続けて!」
頭、脚、腕。それぞれを狙う弾丸にゴーレムが気付く。弾丸を拳で打ち落とそうと、腕が動いて――だが、颯夏の操る金髪赤目の絡繰人形『雪紐』がゴーレムの頭上から黒紅色の刃を振り下ろした。
ガキン! という硬質な音と共にゴーレムの動きが遅れた瞬間を、機械仕掛けのゴーレム達が、弾丸が、次々に襲う。
「そのままゴーレムを釘付けにするんだ、任せたよー!」
セフィリカの声が弾んで、『雪紐』の絡繰が発動する。胴に仕込まれた数多の矢が雨霰と降り注いだ途端、ゴーレムは体を抱き込むように丸めて自身を矢から守り――しかし、絶え間ない攻撃はゴーレムを足止めする『壁』となっていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
逢坂・宵
ぷにぷに蜜ぷにたちのボス、ですか
いかにもお強そうな面構えで
しかし僕たちも負けてはいられませんね
何しろこの後、美味しい食べ物が待っているのですから……!
僕は小食ではありますが、美味しい食べ物は大好きです
ということで、美味しい食べ物のために、消えていただきましょうか……!
【高速詠唱】を用いて 【属性攻撃】【全力魔法】【2回攻撃】を使い
『天航アストロゲーション』で狙い撃ちを行います
アルバ・ファルチェ
(絡みやアドリブ歓迎)
ぷにぷにの次はやたら硬そうな相手だね…僕とどっちが硬いか試してみようか?
【おびき寄せ】【挑発】で攻撃を引き付けて囮に。
受けたら大変な事になりそうだから【第六感】も駆使して【見切り】。
避けきれないのはユーベルコードで【盾受け】…30枚もあるなら衝撃殺せないかな?
【オーラ防御】や【各種耐性】でダメージは最小限に抑える。
隙あらば【武器落とし】と【鎧砕き】の要領で関節を狙う。
少しでもヒビが入れば精霊カリタに【鎧無視攻撃】要領で風や水を送り込んで貰ってヒビを広げさせる。
これで少しでも使えなくなったら良いな。
あ、コルノも【援護射撃】宜しくね?
ちゃんと頼りにしてるから拗ねちゃダメだよ。
雨糸・咲
ゴーレムと言えば、宝物を守るものだと思っていましたが…
アクティブに攻めてくるパターンもあるのですね
蜜のたっぷり入った瓶を大事に抱えたまま、暢気に関心
魅惑のホトパのため…いえ、(咳払い)
学園の皆さんに何かあっては大変ですからね
ここから先へは行かせませんよ?
第六感、見切りで攻撃回避
避け切れなかったぶんはオーラ防御で
蜜入りの瓶は死守!です
素早く動き回りつつフェイントと高速詠唱
岩を砕くのは、やっぱり水ですよね
指揮をとるように軽やかに動かした杖は
轟轟とうねる水の竜巻を喚ぶ
合体しようとした無機物も巻き上げて、
遠くへやってしまいましょうね
※アドリブ、他の方との絡み歓迎です
●蜜色戦線
雨糸・咲は他の猟兵によって足止めを喰らっているゴーレムを見上げ、ゆっくりと目を瞬かせた。
「ゴーレムと言えば、宝物を守るものだと思っていましたが……アクティブに攻めてくるパターンもあるのですね」
もしこのゴーレムが宝物を守るタイプだったら。咲が大事に抱えている蜜でいっぱいの瓶を奪いに来たら。そうなったら、違う意味の激戦が繰り広げられたかもしれない。
暢気に感心する咲の隣、逢坂・宵は蜜ぷに達のボスを見上げて不敵に笑った。
「いかにもお強そうな面構えで。しかし僕たちも負けてはいられませんね。何しろこの後、美味しい食べ物が待っているのですから……!」
蒸気機関で作る、蒸し焼きホットケーキ。
ほかほかと上る湯気、狐色の生地、とろりと輝く花の蜜。
――ああ、想像するだけで素晴らしい。
「そうですね。魅惑のホトパのため……いえ、」
こほんっ。
咲は咳払いをして、硝子瓶をきゅっと抱き締める。
「学園の皆さんに何かあっては大変ですからね。ここから先へは行かせませんよ?」
「その通り。ぷにぷにの次がやたら硬そうな相手だけど……僕とどっちが硬いか試してみようか?」
『……!』
来る。
感じ取った瞬間に咲は軽やかに後ろへ飛んでゴーレムの大きな踏み込みを躱し、アルバ・ファルチェは敢えて挑発的な事を言いながら、咲と入れ替わるようにして前へ出た。アルバの動きに惹かれたゴーレムが、ぐん、と体を捻るようにしてそちらを向く。
『!!』
標的目がけ、ただただ前へ。その為のパワーだけを乗せた拳が向かってきた瞬間、アルバは翼と十字浮かぶ盾を自身の前に翳した。たった1つの盾はその瞬間30もの守りとなり、ゴーレムの拳が反動でガァン! と跳ね返る。びりびりと衝撃が伝うが耐えきれぬ程ではない。
「岩を砕くのは、やっぱり水ですよね」
ゴーレムの体が僅かに下がり、バランスを崩した時。そう呟いた咲が音色誘うように杖を踊らせ、迷宮の内に水音轟かす竜巻を喚ぶ。水の竜巻はゴーレムが触れようとした物を巻き上げてすぐ、ゴーレムそのものを呑み込み暴れ回った。
風と水と石がてんでばらばらにぶつかり合うような、激しい音が響く最中。宵色に星煌めく衣が小さく翻った。
「僕は小食ではありますが、美味しい食べ物は大好きです」
宵の瞳が期待と決意できらりと輝いた時、両手で壁を掴んでへこませたゴーレムが水の竜巻から脱していく。見えた姿は竜巻に砕かれてか所々、欠けが見え。それでも未だ動くゴーレムが大木の幹じみた足で、だん、と床を踏み――出てきたそこへアルバが迫った。
石で出来た上腕を思い切り攻撃した瞬間、ゴーレムの片腕から破片が飛び、更に反対側へぐきりと折れ曲がる。その一瞬の間に宵の紡いだ魔法が迷宮を翔た。
「美味しい食べ物のために、消えていただきましょうか……!」
ふいに現れた空からの訪問者――隕石がゴーレムの頭に激突する。
アルダワ迷宮の先、外を目指すというゴーレムの意志は見た目通り固いかもしれない。だが、ここに集った猟兵の意志もまた、金剛石以上に固いのだ。
自分達を待つ『お楽しみ』に必要な物は既に手に入れてある。
戦いの中、しっかり死守している艶々と輝く甘いそれだけでなく、心の方も――とっくのとうに準備万端。後は、目の前のゴーレムを砕くだけ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
アーサー・ツヴァイク
※引き続き協力アドリブ大歓迎
物量で圧倒する作戦だったのか? 目論見が外れて残念だったな
次からは、蜜ぷにに釣られた俺みたいな猟兵がわんさか出てくることも想定して作戦を練るんだな。まあ…次はないけどな!
まずは【エクスプローシブ・ドラゴンライド】をゴーレムの足元に向けて放つ。直当てしても防御を突破するには至らないだろうが、足元を崩せばガードを解いても身動き取れないだろ。味方猟兵の攻撃チャンスにもなるはずだ。
もし味方が別の手段で攻撃してくれるなら、ガードが解けたタイミングに合わせて【エクスプローシブ・ドラゴンライド】をもう一発だ!
リティ・オールドヴァルト
ほとぱのじゃまはさせませんっ!
ゴーレムさん、かくごっ!
槍びしっと
みんなと連携
敵倒す
懐に【ジャンプ】で飛び込み
【フェイント】交え【串刺し】
当たれば
ドラゴニック・エンド
リリィ、ほとぱのためにがんばりましょうっ!
敵の攻撃【見切り】つつ
ヒット&アウェイでSPD攻撃は受けないように避ける
おにさんこちらーっなのですっ!
また合体はさせる前に阻止
【衝撃波】で岩石小さくしたりし
【全力魔法】で吹き飛ばしますっ!
がったいするものがなければがったいもできないのですー
ふぅ…おなかすいたのです
ゴーレムさんのおかけで、ホットケーキ、
たくさん食べられそうなのですー
たのしみなのですっ
嬉しそうな笑顔
●ウォール・イェーガー
ゴン。ゴンゴン、ゴン。
衝撃で数歩下がったゴーレムが頭部を押さえ、立ち止まる。
押さえている手が離れかけたそこへ、たたっ、と駆け寄るのは竜槍を手にしたリティ・オールドヴァルト。リティは速度を弛めぬまま竜槍を掌の上でくるり踊らせた。
「ほとぱのじゃまはさせませんっ! ゴーレムさん、かくごっ!」
びしっと穂先を向け跳躍し、そのままゴーレムの頭へ突き刺す――とみせかけ、くるり。ゴーレムを足場にして後ろへ回ると、大きな背中を串刺しにする。
「リリィ、ほとぱのためにがんばりましょうっ!」
リティの相棒であるドラゴンが翼を広げて飛び出した。ゴーレムの拳を空中で体を捻って躱し、ごつごつとした腕に牙を立てる。
『……! ……!!』
言葉を発しないゴーレムだがドラゴン――リティを邪魔だと思ったのだろう。ぶんっ、ぶんっと腕を振ってリティを放り投げるようにして自由になると、体からみしみしと音を立て始めた。アーサー・ツヴァイクはゴーレムの質感が目に見えて変わり始めた事に気付く。
「超防御モードか! だったらこいつはどうだッ!!」
――Select…DRIVE ACTION!
アーサーの傍でバイクのライドランが鮮やかに変形していく。バイクから槍に変わったライドランを力の限り投擲した先は、体を丸め縮こまっているゴーレムの足元。爆発音に似た音と共にゴーレムの体がガクッと沈んだ。
『!?』
超防御モードになられたら手こずるだろう事は想像に難くない。だがゴーレムが超防御モードを解いたとして、足元を崩された状態ですぐさま対処するのは難しい筈。
「よし、今だ!」
「はい!」
アーサーは声を張り上げ、それにリティが元気に答えた。
リティはゴーレムの動きを見逃すまいと意識を向けながら、拳を警戒してヒット&アウェイ。
「おにさんこちらーっなのですっ!」
自分の頭を掠めた拳には、あっかんべー。少し空腹を覚え始めているものの、ゴーレムのおかげ――と言っていいのか、ホットケーキを沢山食べられそうな腹ぺこ具合。楽しみでしょうがない。
無邪気に笑うその後ろ、アーサーは堂々と仁王立ち。
「物量で圧倒する作戦だったのか? 目論見が外れて残念だったな」
超防御モードを解いたゴーレムが大きく陥没したそこから、のしり、と上がる姿に、不敵かつ余裕溢れる笑みを送る。
「次からは、蜜ぷにに釣られた俺みたいな猟兵がわんさか出てくることも想定して作戦を練るんだな。まあ……次はないけどな!」
このゴーレムは、あれだけいた蜜ぷにが綺麗さっぱりいなくなっている理由を、これから嫌というほど味わうのだから。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ポク・ョゥョゥ
(ずしん)(ぽよん)(ずしん)(ぽよん)
わー、おっきなゴーレムたんだー(ぽよん)
ずしんのたびにー(ぽよん)ぽくぽよっちゃうのー(ぽよん)
見上げる感じであがめよー
ぽくぱんだなのー
ちっちゃくても負けないよー
バウンドボディで跳ねるはねーる
もっとぽよぽよになるのー
ゴーレムたんとかー周囲の壁とかに当たったりしてー
いっぱい跳ね返って威力つけるよー
パンチも跳ねて回避してーいっくよー
はいぱーぽよぽよあたーっくの体当たりー
あれー?動かなくなったのー
ぱくの槍でつんつんー
ガード硬いのーでも動けないんだねー?
よじよじ登ってーてっぺんとうちゃーく
あがめよー
あー、動いたのー
それじゃーひっさついくよー
めがとんぽくぱーんちー
●その壁、ぽよんぽよんなり
ポク・ョゥョゥがゴーレムにとことこ近付き、それを見たゴーレムが1歩前へ出る。
ずしん。ぽよん。ずしん。ぽよん。
ゴーレムが1歩進む度にポクはぽよんと揺れた。揺れたが、相手との体格差含め全く気にしていなかった。
「わー、おっきなゴーレムたんだー。あがめよー」
『……』
ポクの「崇めよ」とはその言葉通りの意味ではなく、多分挨拶だろうという情報筋からの話をここに添えて――ポクは、自分より遥かに大きくそして強そうなゴーレムを見上げながら、いつも通り。そんなポクをちっちゃなパンダ(のようなブラックタール)と侮るなかれ。身長100.4cmであろうとまだ6歳であろうと、立派な猟兵である。
「えーい」
ぐーん、と伸びて跳ねて、更にぽよぽよ。ゴーレムや周囲の壁に当たっては跳ね返り、威力を高めて狙うは『はいぱーぽよぽよあたっく』という体当たり。
ポクとゴーレムの視線が交差し、はいぱーぽよぽよあたっくと拳が激突する!
その勝敗は――!
「わわわー、ぽよっちゃうー」
ゴーレムの拳を受けたポクが、ぽよよんと倒れて転がった。しかしすくっと、ぽよんと立ち上がってゴーレムへダッシュして。
「ひっさついくよー。めがとんぽくぱーんちー」
ぽよんと柔らかい動きからは想像もつかない、超高速ぱんち。それより早く動けなかったゴーレムの腹にポクのぱんちがめり込んで、キラキラお星様が飛び散った。
成功
🔵🔵🔴
ウィンディ・アストレイ
これはまた、随分と堅そうな手合いが現れましたね…
蜜ぷにとは共通点薄そうなのが。逆に気になりますが…
必要以外はパンチの射程範囲内に入らぬ様留意して立ち回り
不用意なダメージを回避します
基本的に射撃武器での一斉射撃で、片膝へのピンポイント攻撃を仕掛けて
敵の体勢と移動力を削り、可能なら膝の破壊を試みます
(先制攻撃&スナイパー&一斉発射&誘導弾&戦闘知識)
向こうが【ゴーレムガード】を使ってきたなら
こちらも持久戦を仕掛け、根比べです
接近戦のタイミングを見極めたら(視力&見切り&戦闘知識)
『鎧無視攻撃&鎧砕き&怪力』付UC【Influx Burst】で
一気呵成に勝負です!
※アドリブ&他猟兵との連携や絡み歓迎
コイスル・スズリズム
ゴーレムだ!
うう、ぜんぜんぷにぷにしてない
あ、でもよく見るとけっこう可愛いかも~
すずゴーレムさん嫌いじゃないんだよね。
等といいながら得意の高速詠唱で範囲攻撃をのせた複数の残像を二回攻撃で大量に作る
残像すずをばらまきながら
本体すずは気配を消す、忍び足でこそこそとステージの情報収集
ゴーレムが合体できそうなオブジェを確認できたら
「ものを隠す」技能+すずのUC:That
で、ひたすら自らの袖の中にぽいぽい入れていく
このことで巨大化を防ぐ補助をするよ!
攻撃が自身にきたら「見切り」
あるいは袖から出した冊を用いて「武器受け」
ある程度のものを隠したら!!
さ~いよいよこっち側だね
高速詠唱の全力魔法を二回攻撃するわ
●Fire!
前へふらり傾いたゴーレムが両の拳を床に突く。しかし膝を突く事だけはしたくないのか、ぐぐ、ぐ、と力を入れて立ち上がった。
筋肉を解すように肩を回すその姿が、ウィンディ・アストレイからぷにぷにとした戦いの記憶を呼び起こさせる。
「これはまた、随分と堅そうな手合いが現れましたね……」
蜜ぷにとは共通点薄そうなのが逆に気になる所。蜜ぷにの数とぷにぷに愛らしい所が武器になる、と思ったのだろうか? ゴーレムが口を利いたなら、解ったろうに。
ウィンディと同じく、コイスル・スズリズムもゴーレムと記憶の中の蜜ぷにを並べて――うう、と、しょんぼり。
「ぜんぜんぷにぷにしてない……あ、でもよく見るとけっこう可愛いかも~。すずゴーレムさん嫌いじゃないんだよね」
ころりと表情を変え、ざぁっと増やしたのは自分の姿。
残像の『コイスル達』がゴーレムを翻弄する光景は、まるで『かごめ、かごめ』。ウィンディが放った一斉射は、その波間を縫うように。片膝撃たれたゴーレムが『コイスル達』を掻き消そうと拳を揮う間も、ウィンディはゴーレムの膝を破壊せんと撃ち続けた。
――そして、コイスル自身はというと。
(「これでしょ、あとこれ。これも!」)
気配を消して忍び足。ゴーレムが合体に使いそうな物を片っ端から袖の中へと、ぽい、ぽい、ぽい!
ふと銃声が途切れたのに気付いて顔を上げると、ゴーレムがむぎゅっと丸くなっていた。その全身に現れている先程までと違う質感はゴーレムガード発動中のサイン。
銃口を下げるウィンディだがその心に焦りはない。こうなったゴーレムはほぼ無敵状態だが、それは『ほぼ』であって『100%完璧に無敵』ではないからだ。
「でしたら持久戦を仕掛けるまで。根比べです」
「合体に使えそうな物はぜーんぶすずの『袖』にしまったよ! さ~いよいよこっち側だね」
涼しげな表情で改めて構えたウィンディは、コイスルのやる気いっぱいの言葉にこくり頷き返す。
大岩のように丸まっているゴーレムを包むのは、容赦のない銃声と、一瞬で発動した力漲る魔法の波。火花と煙が入り乱れるようにして噴き上がり、ゴーレムの周りを彩るように広がっていく。それが僅かに晴れた時を捉えたウィンディは、その瞬間に肉薄した。
「さあ、勝負です!」
自分を見る赤い光を堂々と見つめ返し放ったのは、超高速かつ大威力の一撃。
ゴーレムの体が大きく揺れて――ごおん、と尻餅をついた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ライラック・エアルオウルズ
【SPD/見切り・庇う】
おや、成程――
柔らかな物を率いる硬き物、
と云う構図は中々筆が進む物だね
…けど、貴方はパーティに招待出来ないな
何て言葉は通じないだろうし
拳が振り下ろされる前に、
『黄金色の心』で召喚した獅子に乗って
見切りで攻撃を避け乍ら、
可能なら合体防止に散らばる岩石は破壊
誰かを庇う必要があれば、
そのまま獅子で突撃しての攻撃
(突撃するならぷにが良かったよね、と
隙有れば獅子の頭を撫でておこう)
基本は獅子の背で持つ万年筆で線引く様にして、
『■■■』で四肢狙っての切断攻撃を
好奇心は石をも砕く、…なんてね
興味も強いけど僕は甘い物が好きでね
何と言っても、執筆には必要不可欠
ケーキの為に御退場願うよ
深護・刹那
ではでは、不肖、深護・刹那、参ります!
今度はゴーレムですわね。
この勢い、確かに捨て置くわけにはいきませんわ。ここで止めないと!
まずはゴーレムの足を止めるべく、囮というか注意を引く役割を。
「那由多、いきますわよ!」
からくり人形の那由多を繰ってゴーレムに攻撃を仕掛けます。大きなダメージははいらなそうですが、注意を引いて足を止めることができれば。
ゴーレムパンチは食らうのヤバイ感じがしますわね。
とはいえ、注意を引いている以上攻撃にさらされるのは事実。
ならば、ここはオペラツィオン・マカブルでいなして、次に繋げるとしましょう。
わたくしだけが猟兵なのではありませんからね!
泉宮・瑠碧
ゴーレムは蜜ぷに達が居ない事は分かるのか
悼んだりも、してくれていると良いが…
…どちらであれ
すまないが、君も倒さねばならない事に違いは無い
僕は主に精霊祈眼で属性攻撃を
杖を手に氷の精霊に願い
腕や関節にあたる部分を凍らせていこう
凍らせて、動きを止めて、鈍らせて…どうか皆を守って
熱してから冷やせば、岩でも脆くなるとは思うので…
他に炎を操る者が居ればそちらに合わせる
摩擦や熱線等で熱を持つ部位や
蒸気があればそれで熱された後にも冷却していく
多少なりとも脆くなっていけば
攻撃も通り易くなるだろう
熱に関して見込めない場合や
埒が明かないならば
全力魔法で全身を凍らせる様に
自身への攻撃は
第六感も含めた見切りやオーラ防御
●その意志は鋼よりも堅く
木霊したのは、尻餅にしては非常に固い音。
泉宮・瑠碧は「今のは痛そうだ」と目を瞠った後、どこかゆっくりと立ち上がり始めたゴーレムの瞳を見る。
真っ暗な中に浮かぶ2つの赤色からは、感情は読み取れない。だが、先行した蜜ぷにがいないという事は理解しているようだった。見えず、聞こえないその胸の内。蜜ぷにの事を悼んで――他者を想う心があれば、と思う。
――どちらであれ。
「すまないが、君も倒さねばならない事に違いは無い」
澄んだ青い瞳に決意が浮かぶ中、ライラック・エアルオウルズは尻餅の音に「おや、」と、少しだけ目を丸くして。
「成程――柔らかな物を率いる硬き物、と云う構図は中々筆が進む物だね……けど、」
立ち上がったゴーレムがライラックの方へと駆けてくる。ライラックは響く重低音と伝わる振動に柔く笑むと、場へ飛び込むように現れた獅子の背に跨った。獅子もろとも己を潰そうとする大きな拳を、す、と見る。
「貴方はパーティに招待出来ないな」
拳が降る。獅子が飛び、床の一部が砕け飛ぶ。
獅子と共に一撃を躱してすぐ、ライラックはゴーレムの尻餅や拳が切欠で生まれた瓦礫を次々に破壊していった。それに対するゴーレムの反応は早く、ぐるんと方向転換したその勢いに深護・刹那は表情を引き締める。
「那由多、いきますわよ! ここで止めないと!」
蜜ぷにを全て倒してから姿を現した災魔。自分達を突破して外へ行こうとするゴーレムの勢い、捨て置くわけにはいかない。
刹那は十指と繋がる糸の先、絡繰人形の那由多を巧みに操り仕掛けていく。ライラックをゴーレムの視界から遮るように躍り出て、鬼さんこちらと言うように、ひらりふわり。
間合いに飛び込んできた那由多、そして操り手である刹那を『敵』と捉えたゴーレムが、開いていた掌をぐっと握り込んだ。落ちる巨岩の勢いで拳が向かうが、ライラックを乗せた獅子が横から飛びかかり、無理矢理軌道をずらされた拳は那由多の脇を掠め、床を抉るのみ。
獅子の体を伝わって感じた感覚は、ゴーレムの固さを知るのに十分過ぎるもの。
(「突撃するならぷにが良かったよね」)
獅子の頭をふかりと撫でたライラックの背をゴーレムが追い、それを見た刹那は、くんっ、と指を動かしてゴーレムを惑わすように那由多を踊らせる。
胴にめり込んでいるような頭部が那由多を追うように向き、並ぶ小さな赤色が刹那を見た。ゴーレムが大きく1歩踏み込むと床が音を立ててへこみ、岩のような拳は下から上へ。拳は糸を断つようにして刹那を捉える――が、どう、と貫く勢いはくたりと力を抜いていた刹那から那由多へ、那由多から外へと発せられ消えていく。
「次に繋げさせてもらいました。わたくしだけが猟兵なのではありませんからね!」
――どうか皆を守って。
にこり笑った刹那の後方。瑠碧の願いが精霊を喚び、瑠碧の視線がゴーレムの片膝を捉えた瞬間、内へ内へと軋むような、本来なら有り得ないだろう音がゴーレムの膝から聞こえ――完全に凍り付いた瞬間、バキッと大きな破片が生まれた。
『!?』
ゴーレムがガクンと片膝を突き、立ち上がろうとして、またバランスを崩す。
これまでに猟兵達が与えた攻撃と銃器の猛攻が強固な岩の体にダメージを蓄積し、そこへ重ねた冷気がトドメとなったのだろう。破片はバウンドしながらカンッ、カンッ、と音を響かせた後、床を滑りながらスルスル回って、ようやく止まった。
狙い通りの結果を前に瑠碧は油断無くゴーレムを見つめ、その視線にゴーレムの物言わぬ赤い眼差しが向く。次の瞬間、床を砕く勢いで駆け出した。拳を振り上げ――。
「好奇心は石をも砕く、……なんてね」
万年筆が綴った黒インクの軌跡がゴーレムの片腕を完全に断つ。
ごぉんと落ちたそれの持ち主へ、ライラックはその名と同じ紫の目を向けた。
「興味も強いけど僕は甘い物が好きでね。何と言っても、執筆には必要不可欠だ。ケーキの為に御退場願うよ」
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
アビ・ローリイット
チョコチップクッキー?
『ハルバード』で戦う
『武器受け』『ダッシュ』でいなしたり躱しつつ
すれ違い触れることになった箇所は【格闘】ですこしずつ削りてえなあ
岩石の集合体ってことは継ぎ目があんじゃない?
手とか足とかそういうのバラせそうだよな
【ゴーレムガード】中はもうぷに蜜食いつつ待機
ん? 食う?
渾身の【ゴーレムパンチ】には待ってましたで『カウンター』【グラウンドクラッシャー】ぶつけようか
岩の体のどっかが掴みやすい具合に削れたなら、『グラップル・怪力』で引っ掴むかして地面叩きつけれりゃいーなあ
まあ崩れなくても繋ぎにゃなるっしょ
あー
氷像つくるときの作業に似てんね
よく壊したもんだ、こうやって
※アドリブ他歓迎
ナイ・デス
あ、ソラ(f05892)
蜜は、たくさん採れました。今日も、食べ放題、です
ホットケーキ、楽しみ、ですね
……トッピングに、アイスもある、です?
アイス……♪
はやくアイス、食べたいです!
なので……遠慮容赦なく、倒させて、もらいます!
ソラに続く形で【忍び足ダッシュ】
ダメージは【激痛耐性】で無視して、足の関節狙い
魔力放出で自身を【吹き飛ばしジャンプ】
【鎧無視】する【暗殺】剣を突き刺し【生命力吸収】
膝をつかせて、隙をつくります!
ソラ!蜜食べ放題は、もうすぐ、です!
ソラの一撃後は【生まれながらの光】で、複数人
全員を、回復します。疲労しますけど、この後パーティ、ですから!
お腹、すかせておくのです♪
ソラスティベル・グラスラン
わぁー!ナイくんっ(f05727)蜜が沢山とれましたね!
食べ放題が楽しみです!勿論ナイくん大好きなアイスも用意しますよー!
と、その前に……お宝の番人ですか
蜜も戦意も勇気も十分っ、今更我らを止められると思わぬことです!
真っ先に突撃し、【盾受け・怪力・オーラ防御】で敵の攻撃を完璧にガード
ナイくんへの攻撃は【見切り・かばい】、通しはしませんっ
その隙にナイくん、頼みます!
ナイくんが怯ませてくれたら続けてわたしが!
【ダッシュ】で飛び込み至近距離で【怪力・鎧砕き】の一撃を
そして全力の、【勇気】で籠めますッ!!
ふぅっ、わたしも程よくお腹がすきましたね!
うふふ、わたしの分のアイスも残してくださいね?ナイくんっ
●ごーれむくずし
片膝を大きく痛め、片腕を無くして。それでもまだ、と抗うゴーレムをアビ・ローリイットは、じぃ、と見て――小さく「あ、」。
「チョコチップクッキー?」
噛めばざくざく。小気味よい歯応えとチョコチップのアクセント。
それっぽい、と言ってはいないが言っているに等しい仲間の声に、ソラスティベル・グラスランの脳内で、ホットケーキトッピングの列にチョコチップクッキーが並んだ。
ほかほか柔らかな蒸し焼きホットケーキ。花蜜。そんな素敵な光景に、パートナーのナイ・デスが大好きなアイスも用意して――。
「アイス、アイス……♪」
ナイも同じ光景――トッピングのアイスも思い浮かべ、ほわりと笑顔。ソラスティベルは嬉しそうな様子からゴーレムに目を戻し、ふっふっふっと笑う。
「蜜も戦意も勇気も十分っ、今更我らを止められると思わぬことです!」
真っ先に突撃してきたソラスティベルを歓迎したのは、まだ残る腕から繰り出された強烈なパンチ。だがソラスティベルはスチームシールドでがっちりと受け止め、外見からは想像もつかないパワーでゴーレムをその場に押し止める。
「ナイくん、頼みます!」
ソラスティベルの後ろから飛び出した白色――ナイをゴーレムは掴もうとするが、小柄な体躯は空中で軌道を変えて『跳ぶ』。
反対側へ回ったナイは、ぐらついている膝喰らうひと突きを見舞った。たまらずゴーレムが膝を突けば、ゴンッと音。
「ソラ! 蜜食べ放題は、もうすぐ、です!」
「楽しみですね、ナイくんっ!」
ソラスティベルは笑顔を輝かせながらゴーレムの懐に飛び込んだ。至近距離で見舞ったのは、たっぷりとパワーと技術を籠め、更に特盛りの勇気もぐぐっと詰め込んだ一撃。
『……!』
壁に叩き付けられたゴーレムの体が床へ落ち、起き上がりかけたそこへアビがハルバードを手に突っ込んでいく。
『!』
「いい反応」
にや、と笑い、まだ残っている腕から繰り出される拳を柄で受け、即傾けていなす。すれ違いざまにハルバードで床を突き、それを軸に蹴撃を叩き込むとゴーレムの手は大きく欠け、バラバラと散った。
『――!!』
物言わぬゴーレムが胸の前で腕を交差させ、体を縮こまらせる。ほぼ無敵状態となった姿にアビは始めの時のように「あ、」と言って――懐をごそごそ。ごくごく普通の事のように瓶の蓋を開け、蜜ぷに産の蜜を食べ始めた。
ふいに見えた清らかな輝きに目を向けた先では、ゴーレムパンチをガードしていたソラスティベルと、彼女を癒すナイの姿。
「少し、疲れましたけど。お腹、すかせておくのです♪」
「ふぅっ、わたしも程よくお腹がすきましたね! うふふ、わたしの分のアイスも残してくださいね? ナイくんっ」
「なぁ。ぷに蜜食う?」
「えっ、いいんですか!?」
「待機タイムだし」
ほら。と指差す先には、ほぼ無敵状態のゴーレムまんじゅう。
「……ソラ、ソラ。ありがたく、もらいましょう」
「そうですねナイくんっ」
うま。おいしい。甘ーい。
そんな感想は、ほぼ無敵の代償に全く動けなくなっていたゴーレムにも聞こえていたようで。ゴゴゴと動き始めてすぐ、手の形を保っていない腕を代わりとした強烈パンチが繰り出される。
「待ってました」
アビは僅かに体を落として躱すとハルバード握る手にぐっと力を籠め――どう、とパワーだけを乗せた突きを見舞った。そのまま地面へ落とせばゴーレムの周りが放射線状に割れ砕け、丁度いい具合に欠けた所を両手で掴み上げると、もう一度床へ叩き落とす。
手応えを感じながら、あー、と思い出したのは今より前の、ある風景。
「氷像つくるときの作業に似てんね。よく壊したもんだ、こうやって」
最後の作業まで、もう少し。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
火狸・さつま
【空】
狸っぽい色合いの狐姿にて参加
人語会話不可能
適度に人姿と狐姿入れ替わり変化しつつ翻弄
蜜、常盤の分もバッチシ、だよ
この蜜は、渡さない
ほとぱの後、余ったので
コノちゃんに美味しオヤツ、作って貰う!
毛繕いも済ませて気合は十分
コノ、蜜の守護は任せた
と、駆け出し
見切りにて攻撃避けつつ
常盤のサポート信用して迷い無く敵へ急接近
跳躍からの【しっぽあたっく】先制攻撃
足止め狙い雷火の範囲攻撃
モッフモフ、だよ、と、幽サンに尻尾ふりふり
雷火、纏わせてるから、かな
見切りで攻守のタイミングはかり
オーラ防御で防ぎ
激痛耐性で凌ぐ
人姿へ戻れば捨て身の一撃
【しっぽあたっく】は狐姿
雷火の範囲攻撃は両姿で随時
しっぽ、だいじ。わかる
コノハ・ライゼ
【空】
えぇー折角大漁でほくほくしてンのにぃ
ま、頼もしい仲間も合流した事だし、オレはこの蜜を守るので
やっちゃってクダサイ先生方!(びしぃ)(蜜敏持って後方へ下がる)
しっかし美味しくなさそうだよねぇ……
アレに色々強くなられちゃ厄介だし
周囲の岩盤に【彩雨】降らせ凍らせて、合体阻止狙ってきましょか
さあさミナサン足元ご注意、ってネ
あまりに硬そうなら
仲間の攻撃で動きが鈍った所へ『傷口をえぐる』よう細かな細かな【彩雨】を
内からしっかり凍らせて『2回攻撃』で更に降らせて氷漬けに
しっかり凍らせるから、ガツンとやっちゃってねぇ
この後も予定詰まってンのよネ
時間取らせないでくれる?
神埜・常盤
【空】
美味しい蜜ぷには――もう、倒されてしまったようだねェ
摘み食い出来ないのは残念だが
出遅れてしまった分を取り戻すとしよう!
僕は皆が攻撃し易いようにサポートを
破魔を纏わせた七星七縛符で、ゴーレムの動きを封じてみよう
うんうん、蜜の瓶はコノ君に任せたよ
防御もお任せあれ!
皆の周囲へ術を掛けた護符を、盾状に展開することで
オーラ防除&武器受けし、攻撃をいなせたらと
2人の大事な尻尾も汚さないよう頑張るよ
ふふ、今さつま君の尻尾に触ったら
静電気でビリビリしそうだよねェ
損傷は激痛体勢で凌ぎ
危うく成ったら飛ばした護符で生命力吸収を
……あのゴーレム、僕はクランチクッキーに見えるなァ
中身がチョコだったら良かったのに
絢辻・幽子
【空】
もー……蜜が食べたいのに。残念くまねぇ。
なぁんて。
あ、コノちゃん先生ずるい。蜜は任せましたよー。
常盤さんはサポート型なんですねぇ……それじゃぁ
攻撃頑張っちゃいますねぇ
……たぬちゃんの尻尾ふわふわなのに実は鋼鉄だったりする?
フォックスファイアでどーんと燃やして……燃える?
蜘蛛の糸でゴーレムの体のヒビに糸を引っ掛けていきましょう
じわじわとえぐりましょうねー、
ふふ、生命力吸収もありますので、ゆるーく蝕んであげます。
危なくなったら壱の子を盾にしますよ。かわいそうにねぇ。
頑張れば、クッキーに見えなくもないけど
うーん、やっぱり岩ね。
(のらりくらりとした女狐。尻尾を汚されると怒る)
●仕上げはイェーガー
ズガァン! と叩き付けられたゴーレムがごろごろと転がり、猟兵達から距離を取る。片膝を酷く損傷している為、立ち上がるのにもやや苦労している。
そんなゴーレムの周りと、自分の視界内。神埜・常盤(宵色ガイヤルド・f04783)は赤茶色の眼差しをぐるりと向け、あるものを探した。
「美味しい蜜ぷには――」
ぷにぷにしている生命体はこれっぽっちもいなかった。いるのは物凄く固そうな、それでいて他の猟兵達との戦いで見目が変わりつつあるゴーレムだけ。
「もー……蜜が食べたいのに。残念くまねぇ。なぁんて」
ゴーレムを見た絢辻・幽子はどこか眠たげにふふと笑い、常盤も「もう、倒されてしまったようだねェ」と肩を竦めて唇に笑みを浮かべる。そんな常盤の足を狐姿の火狸・さつまが前脚でてしてし叩き、一生懸命集めた蜜でいっぱいの壺も、てしてしと叩いては常盤を見る。
(「常盤の分もバッチシ、だよ」)
さつまの毛並みは気合いの毛繕いでサラ艶ふわり。ホトパ後はコノハ・ライゼに美味しいおやつを作ってもらうのだから、尻尾も気合いでびびびと立つ。
「うん、ありがとう。摘み食い出来ないのは残念だが、出遅れてしまった分を取り戻すとしよう!」
コノハはというと、まだまだやれると言いたげなゴーレムを見て「えぇー」とブーイング。折角蜜ぷに大漁ゲットで、大変ほくほくしているというのに。
「ま、頼もしい仲間も合流した事だし、オレはこの蜜を守るので――やっちゃってクダサイ先生方!」
「あ、コノちゃん先生ずるい。蜜は任せましたよー」
(「コノ、蜜の守護は任せた」)
蜜で満タン状態の瓶を抱えてサッと後方へ下がったコノハに、幽子はひら、と手を振って、さつまは尻尾をぷりぷり振りながら駆けていく。
「うんうん、蜜の瓶はコノ君に任せたよ」
常盤もコノハに蜜の死守を託し、破魔纏わせた護符を放った。駆ける仲間の頭上を風の如く過ぎて飛んだ護符は、転がる瓦礫に伸びていたゴーレムの腕へぴたりと貼り付き、本来なら起きただろう合体を『ただ、触れた』だけにする。
『……!?』
(「蜜も、ほとぱも、守る!」)
合体を封じられ強張ったゴーレムの頭上で、さつまが跳んだ。くるりと回ればふさふさの狐尾も鮮やかに踊り、狐尾とは思えぬ一撃が叩き込まれる。
「……たぬちゃんの尻尾ふわふわなのに実は鋼鉄だったりする?」
(「モッフモフ、だよ」)
幽子の疑問に、着地したてのさつまが尻尾をふりふり。その尾全体に文様が浮かんで――空気つんざく音と共に黒雷が落ちた。
『!!』
肉の体が雷撃で痺れるように、ゴーレムの体が震動する。ふらり、と揺れて、何とか踏ん張って。そこから勢いよく飛び出してこないのは、膝を庇ってか。だが、動けるのならばその時々に最善と思った手を取るのだろう。
「美味しくなさそうだし、色々強くなられちゃ厄介だし」
――悪いケド、邪魔さしてネ?
レンズの奥で目をゆるりと細めたコノハが放つのは、自在に翔る万色の水晶針。その数は優に100を超えていて。
「さあさミナサン足元ご注意、ってネ」
『!』
ゴーレムが慌てて顔の前で両腕を交差させるが、周囲の彩映す雨の群れはゴーレム以外の『物』へと降り注ぎ、きらりと触れた所から凍らせていく。
「この後も予定詰まってンのよネ。時間取らせないでくれる?」
冷え冷えとした白色が床や壁、転がる破片と瓦礫もうっすらと覆えば、そこだけ冬が訪れたかのよう。一瞬で出来上がった光景に幽子はかすかに笑い、冬めいた光景へと23もの狐火を放ちながら、ゆらりと赤糸を踊らせた。
「常盤さんもコノちゃんも、ナイスサポート。攻撃頑張っちゃいますねぇ」
ぐんっと手を引いた瞬間、頼りなげに舞っていた糸がゴーレムの体中にあるヒビへと力強く食い込んだ。
ぼ、ぼ、ぼ、と揺れては燃える狐火がゴーレムを囲みながら焼き、糸はゴーレムの生命力をゆるゆる、じわじわ啜っていく。
『!!』
ガッ! とゴーレムが大きく前へ出た。同時に体をぶん、と振るように動かして糸を引きちぎろうとする。そして、もう膝を庇ってはいられないとばかりに、そのままズシンズシンと足音轟かせ――それを、4人全員、落ち着いた眼差しで受け止めていた。
「さ、どうぞ」
常盤が仲間に送るのは術を施した護符の『盾』。コノハの紡いだ水晶針の雨はその上を一斉に飛び越えた。細かな細かな煌めきはゴーレムの傷口に突き刺さっただけでなく、更に奥深くを目指して『進んでいく』。
「しっかり凍らせるから、ガツンとやっちゃってねぇ」
「わかった!」
狐姿から人へと変化したさつまの声と同時、ビシャァン! と落ちた黒雷が大気中の空気を震わせて――視界に浮かぶ黒雷の名残に、常盤はふふ、と笑った。
「今さつま君の尻尾に触ったら静電気でビリビリしそうだよねェ」
狸めいた色合いの、立派な尻尾はふさふさしているけれど。さて。
その尾から、大きくぐらり傾いたゴーレムに幽子は目をやり、ぶすぶすと煙を上らす頭から、ずんぐり丸い爪先までをじっくり見る。
「頑張れば、クッキーに見えなくもないけど……うーん、やっぱり岩ね」
「……あのゴーレム、僕はクランチクッキーに見えるなァ。中身がチョコだったら良かったのに」
様々な災魔だけでなく、エリアも存在する迷宮だ。そんなゴーレムがいても不思議ではない。
蜜ぷにに続けそうな美味しい災魔の存在に夢を抱く間に、ゴーレムがずうぅん、と音を轟かせ大の字に倒れた。
そしてそのまま、数秒。完全に沈黙したゴーレムを前に、4人は静かに視線を交えた。
蜜ぷにの大群は花蜜に。
アルダワ迷宮の外を目指していたゴーレムは、撃破。
この後は? そりゃあ当然――予定通り、ホトパである。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
第3章 日常
『蒸気機関を利用して』
|
POW : 沢山作って沢山食べる
SPD : 色々な料理を作って食べる
WIZ : より美味しくなるよう味を研究しながら作って食べる
👑5
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●ハッピースチームクッキング
蒸気機関を利用して様々な料理を作る――そういった場所なので当たり前といえば当たり前だが、そこは他と比べると温かく、今日はほんのり甘い香りで満ちていた。
ウキウキとした様子の生徒が1人、オーブンの前にいる。手前に飛び出している鉄板はほんのり熱を帯びていて、生徒はそこに油を引いてから、タネをぽとっ、ぽとっ、ぽとっ。そして鉄板を押し戻すとスタンバイの姿勢に入る。
外から中の様子が見える安心設計に加え、蒸気と熱が、素敵に無敵にふっくらとしたホットケーキにしてくれるから、じっと待つだけでいい。
ちなみにこの生徒は、出来上がったホットケーキにバターを伸ばして、食べる直前に花蜜をたっぷりかける派。別の生徒は生地に練り込み、ふんわり花蜜香るホットケーキにするのだとか。
あの蜜ぷに達から手に入れた花蜜を、どこでどう使うかはあなた次第。
どんなトッピングにするか。
どんな厚さ・形にするのか。
何枚作ったっていい。制限なんて、そんなものは捨ててしまおう。
今日はホットケーキパーティ。
自由に楽しく、美味しく――そして、パラダイスなひとときを。
逢坂・宵
ホットケーキパーティという字面だけでとっても素敵ですよね
仕事の疲れも癒え、胸も高鳴るというものです
縁だけカリッと、それ以外はふっくらとしたホットケーキが好きなのですが、
そんなホットケーキは作れるでしょうか
そしてもし可能なら、トッピングの違うホットケーキをそれぞれ食べたいのです
片方はバターだけをたっぷりと掛けたもの、
もう片方は花蜜だけをたっぷりと掛けたもの。
食べ比べというのも乙なものでしょう
そして食べ比べに満足したなら、〆には生徒がやっていたように
バターと花蜜をたっぷりと混ぜたものを食べたいところです
おや、さっそくいい匂いが。焼きあがった? ありがとうございます
それでは、手を合わせて
いただきます
●バターと花蜜の幸せ方程式
ホットケーキパーティ。
なんて素敵な字面だろう。それは仕事の疲れを癒し、胸高鳴らせる魔法の言葉だ。
そして今、ホットケーキパーティは逢坂・宵の心をとことんときめかせていた。
「……」
「……」
静かに輝く宵の眼差しに眼鏡の男子生徒は何も言わず、笑顔で親指をグッ! と立てオーブン前へ戻っていく。
宵の前にあるのは、こんがり狐色の蒸し焼きホットケーキが2つと、バターが乗った小皿、花蜜をたっぷりと抱えたシロップピッチャーだ。
“縁だけカリッと、それ以外はふっくらとしたホットケーキが好きなのですが、そんなホットケーキは作れるでしょうか?”
近くにいた生徒にそう訊ねた時、お任せくださいと現れたのが先程親指を立てていた生徒だった。焼き上がったら鉄板に油を引いて、縁だけを焼けば出来ますよ――とキリリ微笑んだ彼はもしや、ホットケーキブギョウという存在だったのだろうか。
多くを語らずにクールに去った生徒へ感謝を抱きながら、宵は片方にバターをたっぷりと塗り、一口大に切って、口へ。口に入れる前から舞ったバターの香りが鼻孔をくすぐった後、食めばカリッとしたその向こうから、ふんわり生地が口の中で花開いた。
「おや、おや」
ふふ、と笑って一口堪能したら、次はもう片方に花蜜だけをたっぷり掛ける。しっとりと色を深めた一口分は、生地の甘さと花蜜の香りが仲良く手を繋いでいた。
食べ比べはその後もつつがなく進み――ふわり近付いてくるいい匂い。宵はホットケーキを持ってきてくれた生徒に礼を言うと、バターを塗ってから花蜜をたっぷり掛けた。
今日の〆は、生徒に倣っての贅沢豪華仕様。
それでは、手を合わせて!
「いただきます」
大成功
🔵🔵🔵
ウィンディ・アストレイ
ホットケーキは無理に分けたら、パンケーキの一種なので
蒸し焼きにしたら、蒸しケーキだと思うのですが…
その辺の疑問は、ポケットに仕舞っておきましょう
仕上がる料理の区分は兎も角…
作るからには美味しい物を作るのが、調理師の使命!
各ぷに蜜の味を確認して、薫り高い物を少量、生地に混ぜ込みます
蒸すなら焼くより、ふっくら膨らむ筈なので。生地は薄手に
蒸し上がった生地同士に苺やパイン、キウイ等
甘みと酸味があるフルーツを挟み
その上に、甘み控え目の蜜をかけ回します
見た目も味も楽しげな方が、スイーツは楽しく美味しいですからね
好みでホイップクリームを添えて、召し上がれ!
※アドリブ&NPCを含む他猟兵との連携や絡み歓迎
ソラスティベル・グラスラン
アドリブ歓迎
今回のお宝、虹色蜜の大瓶!
ナイくん(f05727)と一緒に集めて、たっぷり…うふふふー!
もう笑顔が止まりませんっ!
早速この蜜で沢山のホットケーキをつくりましょう!
極上の蜜を練り込んで、そのままで甘い熱々の生地
用意したアイスを乗せれば、熱いのと冷たいのが一度に美味しい
丁寧に焦がした、ほろ苦い花蜜シロップはお好みで♪
作っている最中も目をキラキラと輝かせ、
早くたべたいなぁ、たべたいなぁと待ちきれない
でもナイくんの喜ぶ顔も見たいなぁ
自分よりナイくんに食べさせてあげたい気持ちもいっぱい
おや?ナイくんどこへ行ってたんですか?
もうっ、ナイくんったら
わたしのが一番だなんて、お姉さん嬉しいですーっ♪
ナイ・デス
アドリブ歓迎、です
バイキング、ぷにぷに!
たくさん採ったので、食べ放題、ですね。ソラ(f05892)
ホットケーキ、お腹いっぱい、食べましょう!
アイスは、忘れずに!
ソラと協力して、一緒に【料理】
ソラ、はやく食べたい、ですか?ふむ
……色んな種類、食べられると、幸せ、ですよね
秘密兵器と、色んなホットケーキを交換、してきます!
秘密兵器
花蜜とチョコが融合した、チョコぷに!
特別な、チョコ花蜜と交換で、自慢のホットケーキを少し、わけてもらえませんかー、です
交換で、みんな色んな味を食べて、幸せ、です!
で、ソラー!
待ってる間も、食べましょう?
どれも、美味しい
最後は、特別愛情ホットケーキ
これが一番美味しい、ですね!
●巡るハッピースイーツ
ホットケーキ、とは。
パンケーキ、とは。
その2つが持つ違い、そしてこの作り方なら蒸しケーキでは? といった疑問があるものの、ウィンディ・アストレイはそれらをポケットに仕舞った。各種材料と向き合う瞳に宿るのは、料理に対する真摯な気持ち。作るからには美味しい物を作る、それが調理師の使命!
――という事で、まずは各ぷに蜜の味確認から。
「……成る程。ではこちらは? ふむ……」
1つずつ確認を終えたら薫り高い物をチョイスし、少量生地に混ぜ込んでいく。普通に焼いた時よりふっくら膨らむ筈と予想し、生地は薄手に。
ウィンディから少し離れた場所では、ソラスティベル・グラスランとナイ・デスが、沢山の蜜ぷにとゴーレムに立ち向かった成果を前に、ぽかぽか笑顔。
「ナイくんと一緒に集めて、たっぷり……うふふふー! もう笑顔が止まりませんっ!」
「たくさん採ったので、食べ放題、ですね。ソラ」
蜜ぷに達から手に入れた花蜜を生地に練り込めば、そのままで甘い生地が出来る筈。それを鉄板にぽとぽと落として、オーブンの蓋をして。出来上がったらアイスをトッピング。食べれば熱いと冷たいが一度にやってくる筈で。丁寧に焦がしたほろ苦い花蜜シロップは、セルフサービスという名の『お好みで♪』。
そんな『沢山作って、お腹いっぱい食べる』素敵な計画を元に、ホットケーキ作りに取りかかったソラスティベルの目はキラキラと。膨らみ始めた生地を見守る間、左右にリズムを取りながら零れる言葉は、
「早くたべたいなぁ、たべたいなぁ」
でもナイくんの喜ぶ顔も見たいなぁ。
生地と一緒に膨らむのは、ナイに食べさせてあげたいという気持ち。
早く、早く、と楽しげなソラスティベルの言葉をナイは当然拾っていて。秘密兵器を抱えキョロキョロした後、鮮やかに手腕を揮うウィンディの所へと早歩き。気付いたウィンディにぺこりと頭をさげて、そして目に飛び込んだ出来たての蒸し焼きホットケーキに、目も口も丸くなる。
「わぁ……すごい、です……!」
苺、パイン、キウイ等。ふっくらとした生地の間から顔を覗かせるフルーツは色鮮やか。
ウィンディはナイの称賛に礼を言うと、シロップピッチャーをホットケーキの上へ。真っ直ぐ落ちた花蜜が生地に触れたら、くるり。生地は元の色と花蜜染み込んだ部分で綺麗に色が分かれ、フルーツは艶々輝き宝石のよう。
「見た目も味も楽しげな方が、スイーツは楽しく美味しいですからね。ところで、どうかしましたか?」
「あ、えっと。特別な、チョコ花蜜と交換で、自慢のホットケーキを少し、わけてもらえませんかー、です」
「チョコ花蜜……?」
ナイの秘密兵器――花蜜とチョコが融合したチョコぷにと、ウィンディが見つめ合う事数秒。ウィンディは手際よくホットケーキとフルーツを盛りつけると、小皿を取り出してそこにホイップクリームを。
「こちらもどうぞ。お好みで添えて、召し上がってください」
ぱぁっと笑顔輝かせ、フルーツサンド・ホットケーキを手に戻る背を見送ってから、ウィンディは交換で貰ったチョコ花蜜を見る。このチョコ花蜜を生かすなら、どう盛り付けるのが最良だろう――。
ウィンディのハートに密かな炎が灯る中、ナイはフルーツサンド・ホットケーキと一緒に無事帰還。
「おや? ナイくんどこへ行ってたんですか?」
「ただいま、です。ソラ、ソラ、待ってる間も、食べましょう?」
「わぁ! 素敵なホットケーキですね!?」
実はこれこれこういう、とお喋りしながら、2人でパティシエ・ウィンディの力作を頂けばお揃いの笑顔がパアァッと輝く。今度はホイップクリームも! と試せばまた笑顔。
美味しい、の次は自分達の花蜜ホットケーキ。アイスを添えたそれを2人一緒にあーん、と頬張った特別愛情ホットケーキが、ほろりと温かな笑顔をこぼれさす。
「これが一番美味しい、ですね!」
「もうっ、ナイくんったら! わたしのが一番だなんて、お姉さん嬉しいですーっ♪」
冷たいアイスと花蜜香るホットケーキ。
フルーツ煌めくホットケーキと、チョコ花蜜。
違う組み合わせ。違う味わい。交換すれば、幸せが更に香っていく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リティ・オールドヴァルト
ホットケーキー!
わぁい、と喜んで
ぼくにも、じょうずに作れるでしょうかっ
いっぱい作って食べますよー!
ぽとん、ぽとん、とたねを落とし
ふわぁ……ふくらんで、きたのですっ
今か今かとホットケーキ見つめて
やけるのが見えて、おもしろいのです
にこにこ
できたのですーっ
まずはバターをたっぷり溶かして
花蜜もたーっぷり
おいしそうなのですーっ
いただきます
ぱくり
あまくってふわふわ…
ひとしごとしたあとのあまいもの、
さいこうなのですー
幸せそうに頬に手をやり
はいっリリィのぶん
ふーふーしてだして
ねっ、とってもおいしいのです
次はどうやってたべましょう
生地にまぜるのも
アイス乗せてから花蜜も捨てがたい…
やっぱり両方いっちゃうのです!
●おいしいしあわせ、よくばっていいのです!
リティ・オールドヴァルトの前には熱を帯びた鉄板。
傍には、何やら熱い眼差しの生徒が1人。
「ぼくにも、じょうずに作れるでしょうかっ」
「大丈夫! その情熱が一番の材料だ!」
「わぁい!」
目指せ、いっぱい作っていっぱい食べる!
丁寧に教えられながら作ったタネを、ぽとん、ぽとん。タネを鉄板に落としたら生徒に鉄板をオーブンの中に押し込んでもらい、蓋越しに中を眺める。勿論、リリィも一緒に。
2人の熱い眼差しを一心に浴びる未来の蒸し焼きホットケーキは、始めは静かなものだった。それが、ぷく、と動きを見せた後、少しずつ蒸気の魔法を見せ始める。
「ふわぁ……ふくらんで、きたのですっ」
ふっくら焼けていく姿が面白くて、リティは出来上がるまでリリィと一緒に笑顔で眺めていた。その笑顔は生徒が「よし!」と言って蓋を開けた時、そして、目の前でふわんっと湯気を上らすホットケーキを前にした時、とびきり輝く。
「おめでとう! これが君のホットケーキだ!」
「わぁーい! できたのですーっ!」
出来上がったホットケーキには、まずバターをたっぷり溶かして、次に花蜜もたーっぷり。しっとり艶々になったホットケーキは食べられる準備万端。リティもナイフとフォークを握って、美味しく食べる準備を終えたら笑顔をにっこり。
「いただきます」
ぱく、と一口。
それだけで、温かで、甘い香りがほわっと広がった。ホットケーキの食感はふわっふわ。頬に手をやったリティの笑顔は幸せ一色。
「ひとしごとしたあとのあまいもの、さいこうなのですー」
そんな最高の幸せは自分だけじゃなくリリィにも。切った一口分にふー、ふー、と息を吹きかけ「はいっ」と差し出した瞬間、蒸し焼きホットケーキは、はむっとリリィの口の中。
『!』
「ねっ、とってもおいしいのです。次はどうやってたべましょう。生地にまぜるのもアイス乗せてから花蜜も捨てがたい……」
むむぅ、と悩んだ後。やっぱり両方いっちゃうのです! という、それはそれは素晴らしい答えが導き出されたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ポク・ョゥョゥ
ホトパだー
いっぱい食べるよー
まずはー生地を絞り袋にいれるのー
鉄板に生地でぱんだのお顔をお絵かき〜そして一回焼くのー
ちょっと焦げるくらいが良いよー
そしたらお顔の上にーまるーくタネを落として〜
側にふたっつーお耳の小さい丸を作ってくっつけて〜
焼いたらひっくり返してかんせーぃ
ほっとぱんだケーキだよー
みんなに焼くよーかわいー?ありがとー
あがめよー
ぽくはねー、たっぷり乗せ派〜
バターでちょっお顔テカテカにしてー
ホイップクリームを周りにもこもこさせてー
片方のお耳にチョコペンで王冠描くのー
パンケーキのぽくができたよー
花蜜沢山かけてたべよーねー
ぱくも食べよー。せーの
いただきまーす
ん〜おいしー
どんどん焼いて食べよー
●愛されほっとぱんだケーキ
ふわふわと甘い香りが漂って、ぽよぽよ――こっちは、ホットケーキ作りに勤しむポク・ョゥョゥの姿。
生地を絞り袋に入れたら、鉄板に生地でパンダの顔をぽよぽよお絵かき。一度、ちょっぴり焦げるくらいを目安に焼いたら、蓋をオープン。
「お顔の上にーまるーくタネを落として〜、側にふたっつーお耳の小さい丸を作ってくっつけて〜」
よいしょー、よいしょー。
ぽよぽよ、ぽよぽよ。
バタン。
蓋を閉めて、また蒸し焼きにして。出来上がったら、皿の上で「えーい」とひっくり返せば、ホラ、完成!
「ほっとぱんだケーキだよー」
「きゃー! すっごくかわいー!」
「可愛さが爆発してる!!」
「かわいー? ありがとー」
おやおや? と見に来ていた生徒達は目をキラッキラッ。はいどーぞ、とあげれば、また歓声。ポクは小さくリズムを踏むように体を揺らして、にこにこり。
「あがめよー」
「ありがたやー!」
ポクの「あがめよ」は、おはようやこんにちはと同じ挨拶――と本人は思っているが、ほっとぱんだケーキを貰った生徒達は、言葉通りの意味に熱い感謝をプラスしてキャッキャと大喜び。
その中の1人にどう食べるのと訊かれたポクの計画はこうだ。バターでほっとぱんだの顔をテカテカにして、周りをホイップクリームでもこもこ囲む。そして片方のパンダ耳にチョコペンで王冠をキラリと描けば、パンケーキのポクが出来上がる。仕上げに花蜜を沢山かければバッチリ。
「ぱくも食べよー。せーの、いただきまーす」
はむっ。むにむに。
最初の一口を味わったポクの両足がぱたぱた揺れた。
「ん~おいしー。どんどん焼いて食べよー」
愛らしいホットケーキ作りはまだまだ続く。
大成功
🔵🔵🔵
青葉・颯夏
セフィリカさん(f00633)と同行
道具は育てるものですからね
ここなら失敗はなさそう
まずは基本の生地から作ってみましょう
お手本を見せてからセフィリカさんに渡して様子を見る
大丈夫そうなら、今度は蜜を混ぜた生地を作る
鉄板に落として焼いている間に、今度はトッピング
ホイップバターとクリームに小倉あん
蜜も少し煮詰めて濃くしてみたり
バニラアイスもあれば美味しそう
焼きあがったらシンプルに蜜をかけたものから食べ始める
どのトッピングも美味しいけれど……
サラダ生活、どれくらい続ければいいかしら
セフィリカ・ランブレイ
颯夏(f00027)と一緒に天国(後の地獄)に行くよ!
この調理器具、レベルが高い……うちでもこういうの作れないカナ
うん、使う機会がないな?
お料理できないワケじゃないけど、時間がさ
ほら、料理って最適なプログラムを組むようなものだしさ。後には残んないけど
しかし道具は育てるもの、かあ
それもいいのかもね、常に最新、ってのが最善かどうかって話
……ま、おいといて!颯夏センセー!私に美味しい焼き方を教えてくーださい!
(覚えはよく颯夏に教えられた通りに出来る)
ふふーありがと!このお礼は別のカタチでいずれね!
トッピングは何にしようかなー、まずは蜜をシロップにしたシンプルな奴から、色んなものを試していこうっと!
●まずは天国から
どうぞこちらを使ってください、と用意された調理器具を前にセフィリカ・ランブレイは、唾をゴクリ。見てわかった。これは、これは――!
「この調理器具、レベルが高い……うちでもこういうの作れないカナ。うん、使う機会がないな?」
「道具は育てるものですからね。……ここなら失敗はなさそう」
青葉・颯夏は必要な物を手に取り、セフィリカは颯夏の選んだ調理器具をじーっ。
「時間がさ。ほら、料理って最適なプログラムを組むようなものだしさ。後には残んないけど」
出来上がったら食べて、胃の中へ。そして栄養となっていつかは消えていく。
しかし。
(「道具は育てるもの、かあ」)
それもいいのかもしれない。
常に最新というものが、必ずしも最善と結びつくとは限らない。
最新であっても使い手が情報を更新していなければ誤るだろうし、旧型であっても使いこなす者はいるだろう。
(「……ま、おいといて!」)
セフィリカは明るい笑みを浮かべて、颯夏センセーに美味しい焼き方の指導を願うのであった。
「それじゃあ、お手本を見せますね」
「うん!」
まずは基本の生地から。
颯夏が作っていく間、セフィリカはその手付き、手順をじっと見ていた。セフィリカが教えた通りに出来たのを見て、覚えがいいと颯夏はすぐ気付く。
「ふふーありがと! このお礼は別のカタチでいずれね!」
約束を交わしたら次――大丈夫そうだったから、今度は花蜜を混ぜた生地を作り、始めに作ったものと花蜜入りそれぞれを別の鉄板に垂らしていく。
焼いている間はトッピング作りで有効活用。まずはホイップバターとクリーム、小倉あん。花蜜は少し煮詰めて、味を濃く。バニラアイスも用意すれば美味しいだろう。
そして出来上がったホットケーキはふっかふか。トッピングも一緒に並べ、セフィリカは上機嫌だ。
「何にしようかなー。よし、まずは蜜!」
セフィリカのトッピングチャレンジは、シンプルなものから色んなものへと楽しく試していくらしい。颯夏もこれ、と思ったトッピングでホットケーキを味わい――ぽつり。
「どのトッピングも美味しいけれど……サラダ生活、どれくらい続ければいいかしら」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
深護・刹那
はー、終わりましたわねー。やれやれですわ。
首尾よく蜜も手に入りましたし、ホットケーキをいただくとしましょう。
ではでは、不肖、深護・刹那、最後まで参ります♪
さて、あまりお菓子作りは得意ではないのですが、
ホットケーキならなんとかなりそうですわね。
素材が新鮮な時はそのままが良いとどこかで聞きましたので、
今日は蜜をたっぷりかけていただく方向で!
ホットケーキもじゃんじゃん焼きますわよー!
食べきれなかったら、その時また考えますわ。
たぶんきっと大丈夫!
ある程度ホットケーキの数が溜まったら冷めないうちに蜜をかけてぱくっと。
ん〜〜! 頑張って戦ってきた甲斐があったという実感が湧く美味しさですわね!
●エンドレス・ハッピー
「はー、終わりましたわねー。やれやれですわ」
ホットケーキを作り始める前に深護・刹那は、ぐぐ、と体を伸ばしてほぐす。ぷにぷにからのゴツゴツという戦いの疲労が、少しは楽になった気がした。
それから目の前に並ぶ材料を見て、ふふ、と笑顔。硝子瓶いっぱいの花蜜に、ホットケーキの生地に欠かせない各種材料。綺麗にズラリ、横並び。
「ではでは、不肖、深護・刹那、最後まで参ります♪」
菓子作りは得意か、得意でないか。
そう訊かれたら得意ではない刹那だが、ホットケーキなら何とかなりそうな気がしていた。そして『素材が新鮮な時はそのままが良い』というどこかで聞いた情報を思い出し、よし、と腕まくり。
今日チャレンジするホットケーキには!
蜜を!
たっぷりとかけて!
いただく方向で!!
「じゃんじゃん焼きますわよー!」
じゃんじゃん焼いて、ぱくぱく食べた結果、もし食べきれなかったら――?
その時はその時。もし、が来たらまた考えればいい。
刹那は明るい笑みを浮かべながらボウルに材料を入れ、泡立て器でカコココッと混ぜていく。ホットケーキの生地作り、その出だしは――うん、悪くない。だから。
(「たぶんきっと大丈夫!」)
後は手順通り作っていくだけ。蒸し焼きはオーブンに任せれば良し。
そうして作ったホットケーキの数は『じゃんじゃん』と宣言した通りの数。ほかほかふんわり踊る湯気がすっかり消えてしまう前に、花蜜をかけ、ぱくっ。口に入れたのと同時に刹那の目は輝き、頬は喜びで紅潮した。
「ん~~! 頑張って戦ってきた甲斐があったという実感が湧く美味しさですわね!」
美味しい幸せが一気に広がる出来なら、食べきれないかもという『もしも』が訪れる事は無い――かも?
大成功
🔵🔵🔵
都槻・綾
f01982/咲さん
彼女の肩越しから
焼き具合を覗き込み
甘やかな香りへと顔を見合わせて
ふくふく相好を崩す
ほぅ、絵本ですか
可愛らしい秘密の打ち明け話に
否やなど有ろうはずもなく
みるみる重ねられていく塔が揺らいで崩れぬよう
皿を回して置く位置の調整手伝い
完成後
咲さんの健闘を讃えよう
たっぷりの蜜もバターも空腹を刺激する
此れは壮観
きっと美味しいこと間違いなしですねぇ
斯様に嬉しい手伝いなら幾らでも――いいえ
貴女の願いなら、喜んで
差し出された甘味の山と
腹を抑える仕草に楽し気に肩を揺らしたのも束の間で
あっという間に完食する健啖家ぶり
確り味わい尽くした満面の笑顔で
次なる甘露を欲し
空になった皿を差し出す
おかわり、です
雨糸・咲
綾さん/f01786
良い香り!
オーブンを覗き
顔を見合わせ満面の笑み
私ね、前に絵本で見たのをやってみたくて
綾さんと協力して薄めの焼きたてを塔の如く積み上げたら…
天辺にバターの塊を!
その上から花蜜をたっぷりと!
夢のホットケーキタワー完成です!
労いに有り難うございますと微笑んで
慎重にナイフを入れ、
蜜滴る塊を頬張れば至福のひと時
あぁでも
これを全部食べたら
蜜入りふんわり極厚焼きが入るスペースが…
お腹を押さえて思案顔
少し手伝って貰えません…?
躊躇いがちにお皿を差し出したけれど
快く応じてくれる優しいひとは
相変わらずの食欲で
本当…その身体のどこに入ってるんでしょうね?
おかわり、の声につい笑って
はい、喜んで!
●夢の続きは、
1枚の蓋が隔てる向こう側で作った生地がふっくら大きくなり始めると、かすかだった香りも一緒に膨らんでいく。覗き込んでいた雨糸・咲は都槻・綾と顔を見合わせ、ふふ、と満面の笑み。
「私ね、前に絵本で見たのをやってみたくて」
「ほぅ、絵本ですか」
咲の告白――幼子がするように打ち明けられた秘密に、綾が否を唱える筈もなく。
咲は薄めに焼き上げたホットケーキを1枚、2枚、3枚4枚と、どんどん積み上げていく。綾はそれが揺れて崩れないよう、皿を回して置き場所の位置調整。そして。
「どうです? 夢のホットケーキタワー、完成です!」
天辺に乗せたバターの塊が、ホットケーキの熱でじわじわとけていく。その上から掛けたたっぷりの花蜜は、煌めきながら下へ、下へ。
生地の熱と香り。バターの匂い、花の気配漂う蜜。
その全てが腹の虫を刺激する。
「此れは壮観。きっと美味しいこと間違いなしですねぇ」
「ありがとうございます」
咲は労いに微笑みを返し、慎重にナイフを入れる。切り取った一口分は断面からほかっ、と湯気を上らせ、バターと花蜜のハーモニーを漂わせながら蜜を滴らせていた。
「いただきます」
最初の一口を頬張った瞬間、胡桃色の瞳が煌めき頬が紅潮する。至福のひとときは甘い香りと温かさでいっぱいで――あぁでも。これを全て食べたら、蜜入りふんわり極厚焼きホットケーキの入るスペースが。
「……あの、綾さん。少し手伝って貰えません……?」
「斯様に嬉しい手伝いなら幾らでも――いいえ。貴女の願いなら、喜んで」
差し出された甘くて高い塔と、腹を押さえる咲の願い。綾の肩が楽しげに揺れたのは束の間。フォークをぷすり。ナイフを、す、と入れていく。
とっても美味しくて、少しばかり手強い夢のホットケーキタワーがどんどん低くなっていく様と、それを平らげていく綾を咲は交互に見て――快く応じてくれた男の、腹を見る。
相変わらずの食欲ですけれど、その身体のどこに入ってるんでしょうね?
不思議に思う娘の前で、しっかり味わい尽くした男は満面の笑み。空になった皿を手に取って――。
「おかわり、です」
「はい、喜んで!」
その声に咲はつい笑う。
受け取った皿が、かちゃ、と音を奏でた。
次の夢を、重ねていこう。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
火狸・さつま
【空】
皆で、料理…?
わかった、俺も、作る
こくり頷き、前のびーっ!
人姿に。
牛乳温めて紅茶パックを投入
牛乳に紅茶味付けて卵に砂糖混ぜ混ぜホットケーキミックスも混ぜ込む
アルミカップに生地入れて上へ蜜たっぷり
後は蒸し器で蒸し
出来上がり待つ間に
持ち込んだ焼き芋潰し丸めて
多めに油引いたフライパンで揚げ焼く
カリッと焦げ目つけば
後は蜜と混ぜるだけ
ん。召し上がれ。
普通に紅茶も淹れて
ほとぱ!
幽サンの、アイス&蜜たっぷり!
間違いなしの味…!
こんがりも、美味し!
常盤の、ふっかふか!やぁらか美味し、ね
コノのは安定の美味しさ…
コノ、美味し…おかわり……
ください、の皿差し出す
俺のは、蒸しパンと、大学芋団子
口に合うと、良、な
コノハ・ライゼ
【空】
たーっぷり蜜も死守した事だし、たーっくさん楽しまないとネ
美味しい幸せ、制覇しなくちゃ!
ミンナが焼いたの食べてみたいなぁ、と超うきうきわくわく
薄めの生地と生地の間に生ハムとチーズ挟んで軽く焼いたら
蜜をたっぷり染み込ませてもう一度オーブンへ
かりふわで甘しょっぱいホットケーキなんてドウ?
へえ、ジンノもたぬちゃんも器用に作るモンだねぇ
ジンノの超ふっかふかじゃない女子ウケしそーう
たぬちゃんはアレンジいれて本格的だしサイドメニューまで……侮れないなぁ
幽ちゃん、トッピングだって十分女子力でてるでしょ
あったかい生地に冷たいアイスが染みて美味しいンだよねぇ
ね、コレはまだまだ美味しいモノ開発できそうだネ
絢辻・幽子
【空】
蜜をスプーンですくってぱくり
ふふ。つまみ食いは大事よね、大事
……皆が上手すぎて、どうしような気持ちもあるけど
女子力を求むわ、大至急
レシピ通りにホットケーキのタネをちゃかちゃかと
焦がしてもバニラアイスで誤魔化しましょう
……どうやってひっくり返しましょうね、これ
糸でこう、頑張れば何とかなりません?
なんやかんやで完成したホットケーキにアイスを盛り、
蜜も盛る、もる
ミントの葉っぱさえ付いてればそれっぽくなるわ
常盤さんのをちらり
これが正しいホットケーキ……ふ、ふかふか
コノちゃんはさすがねぇ、ハムとチーズなんて絶対美味しい、
器用ねぇ、たぬちゃん……お団子おひとつちょうだいな。
(真の姿はなし)
神埜・常盤
【空】
念願のほとぱだねェ
皆が集めた蜜の甘さ、確り楽しませて貰うよ
ご期待にお応えして僕も焼こう!
ホットケェキは唯一の得意料理なので自信はあるとも
スフレのような奴にしようかなァ
蜜と膨らみ粉とメレンゲ加えた生地を混ぜ
弱火で優しく焼き上げれば
ふかふかホットケェキの出来上がり!
さァ、バターと蜜をたっぷり掛けて召し上がれ
ホイップクリームもオススメだとも
幽子君が用意してくれたホットケェキは
アイスとミントの組み合わせが食欲を唆る
相性抜群で美味しいよ
コノ君のは相変わらずお洒落だねェ
素材の良さを活かした味で、とても美味しいよ
さつま君の料理も本格的だね?
蒸しパンも大学芋も甘くて優しい味で
戦いの疲れも吹き飛ぶようだ
●ホットケーキ四重奏
みんなで集めて、みんなで死守した花蜜。
たっぷりと手に入れたそれは存分に、そしてしっかり楽しまなければ。
「美味しい幸せ、制覇しなくちゃネ。ミンナが焼いたの食べてみたいなぁ」
超がつくレベルでうきうきわくわくなコノハ・ライゼの言葉に、狐姿だった火狸・さつまは尻尾をぴこっ! とさせてから、こくり頷き。前へ目一杯伸びをしてから人の姿になると、必要な物を求めてあちこちへ。神埜・常盤は楽しげに笑みながら腕まくり。何せホットケーキは唯一の得意料理。自信有りだ。
「スフレのような奴にしようかなァ」
「ジンノの美味しそーね。たぬちゃんは……あ、紅茶パック使うの?」
「うん。牛乳温めて、紅茶味、付ける」
卵には砂糖を混ぜて、ホットケーキミックスも混ーぜ混ぜ。アルミカップにタネを入れたら、上に花蜜をたっぷりと。それを蒸し器に入れた後、さつまは持ち込んだ焼き芋をぐにぐに潰し始めた。
何ができンのかなとコノハは目を細めて、慣れた手付きで鉄板へとタネを落としていく。ホトパを更に美味しく楽しくする事間違い無しのものも挟んで――という所で気付いた。
「……アララ、見ちゃった」
「ふふ、見られちゃった。つまみ食いは大事よね、大事」
スプーンで花蜜掬って、ぱくり。かすかな色をした髪がさらりと揺らして、笑うライラックの目。幽子のくま幽モードは、ちょっぴり続いていた。
皆が上手すぎて、どうしような気持ちもある――というのも理由だけれど。求む女子力。それも大至急。しかし「待たせたわね!」とやって来てくれないのが女子力だ。そんな時頼りになるのがレシピ先輩である。
「ふぅん?」
幽子はレシピに目を通すと、書いてある内容そのままにホットケーキのタネ作り。泡立て器をカチャカチャ鳴らして混ぜ終えたら、後は焼くだけ。焼き時間は――焦がしてもバニラアイス先輩が美味しくしてくれる筈。タネを鉄板に落として、あとは。
「……」
「幽子君、どうかした?」
「どうやってひっくり返したものかと思って。糸でこう、頑張れば何とか」
それはそれで凄いテクニックだけれど、ホットケーキの事ならお任せあれと常盤は手助けひとつ。そこへホットケーキとは違う甘~い香りが、ふわん、ふわん。
「お芋?」
「うん。潰して丸めて、多めに油引いたフライパンで、カリッてする!」
さつまが作っていたのは、焦げ目がまた美味しそうなアクセント。
時間と共に各々のホットケーキがしっかり焼き上がれば、待ちに待ったホトパ本番がスタートする。
「へえ、ジンノもたぬちゃんも器用に作るモンだねぇ。ジンノの超ふっかふかじゃない女子ウケしそーう」
「これが正しいホットケーキ……ふ、ふかふか」
「ふっかふか! やぁらか美味し、ね」
常磐作のホットケェキは花蜜と膨らみ粉とメレンゲが見事に合わさったが故の、天国のようなふかふかボディ。弱火で優しく焼き上げた事もポイントで、バターと花蜜たっぷり掛けただけでも美味しいのに、
「ホイップクリームもオススメだとも」
「! かける!」
さつまの耳がぴんっと動き、幽子も早速試し、再び「ふかふか……」と感嘆。そんな幽子が作ったホットケーキを「いただきます」した常盤は、ああ、と目を細めた。
「幽子君のホットケェキは、アイスとミントの組み合わせが食欲を唆るね。相性抜群で美味しいよ」
「うん、間違いなしの味……! こんがりも、美味し!」
ほかほかあったかホットケーキ、そこに染み込みながら甘いひんやり食感を加えるアイス。そしてミントの爽やかな香り。さつまは尻尾をぱたぱた揺らし、常盤は「コノ君のは、」と皿を見て、相変わらのお洒落料理に笑顔をこぼす。
コノハのホットケーキはハムとチーズを薄めの生地で挟んだ物だが、花蜜をたっぷり染み込ませてからもう一度オーブンに入れたので、かりふわで甘しょっぱい一品になっていた。ナイフとフォークを手にした幽子は食べる前から確信する。
「ハムとチーズなんて絶対美味しい」
もぐ。
「ほらやっぱり美味しい」
「うん、素材の良さを活かした味で、とても美味しいよ」
「お褒めいただき感謝♪ たぬちゃんはアレンジいれて本格的だしサイドメニューまで……侮れないなぁ」
「本格的だよね。蒸しパンも大学芋と甘くて優しい味をしているよ」
一口食べればふかりと食感。広がる味で戦いの疲れはふわっと吹き飛ぶよう。
そして、紅茶風味で花蜜も贅沢に使ったさつま作ホットケーキには、さつまが淹れた紅茶がこれまた良く合っていた。焦げ目のついた大学芋は花蜜が艶っと彩っている。噛めば爽やかな香りの後に香ばしさが来て、それから芋特有の甘みが広がった。
幽子はどちらも味わってから、はふ、と一息。
「器用ねぇ、たぬちゃん……お団子おひとつちょうだいな」
「ていうか幽ちゃん、トッピングだって十分女子力でてるでしょ。あったかい生地に冷たいアイスが染みて美味しいンだよねぇ」
「ふふ、ありがとうコノちゃん」
「コノ、コノ、美味し……おかわり……」
ください。
真面目な表情で目をきらきらさせるさつまからコノハは皿を受け取り、ふ、と笑う。仲間と一緒のホトパでこれだけ美味が生まれるのなら、まだまだ美味しいモノ開発ができそうだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ライラック・エアルオウルズ
ふふ。御待ちかねの時間だね
敢えてシンプルな物にして、
花蜜を味わうと云うのも魅力的乍ら
様々なトッピングが並んでいると、
凝り性が擽られてしまう物で
――ああ、そうだ
黄金色に焼く生地を重ねた上に、
バニラアイスを乗せたなら
チョコレートで蜜ぷにの顔を描き、
シュガーフラワーを甘く鏤める
『蜜ぷにホットケーキ』を作ろうかな
飾る出来栄えに満足すれば、
熱に融けるアイスと花蜜とを絡めて
たっぷりと染み込ませた其れを一口
漸く味わう花蜜に、頬は徐々に緩々と
――成程、皆が夢中になる訳だ
とても甘くて、美味しいね
けれど、溶け行くアイスと重なって
蜜ぷにの姿が恋しく思えて来たな…
次は戯れたい、何て思い馳せつつ
今は唯 堪能させて頂こう
●迷宮の思い出は甘く、温かく
とうとう向かえたお待ちかねの時間。ライラック・エアルオウルズの表情は自然、綻んだ。
(「さて。どんな物を作ろうか」)
ホットケーキそのものはもう出来ている。
敢えてシンプルにし、花蜜を味わうというのも魅力的。しかし生徒達が「どうぞ使って、楽しんでくださいね!」と持ってきた様々なトッピングが並んでいるのを見ると、ライラックの持つ凝り性が擽られてしまうもので。
「――ああ、そうだ」
黄金色に輝く生地を重ねて、その上にバニラアイスを、ぽん。次にチョコレートでここをこうして、こう――と手を動かし、シュガーフラワーを甘くちりばめる。
ほかほかと温かな香りを上らせるのは、あの時目の前でぷにぷにしていた愛らしい災魔・蜜ぷにホットケーキ。
出来映えは文句無しだけれど、さて、そのお味は?
ライラックはフォークを刺し、ナイフを入れる。切り取ったそこに、熱に溶けるアイスと花蜜を絡めて、ふかふかの生地にしっかりたっぷり染み込ませてから――ぱくり。
ようやく味わう花蜜に、ライラックの頬は徐々に緩々と。
柔らかで温かな味と食感。花香る蜜とバニラアイス、そしてチョコレートのアクセント。全てを楽しみ、味わい終えたライラックは、ほかほか蜜ぷにホットケーキを見つめて微笑んだ。
「――成程、皆が夢中になる訳だ。とても甘くて、美味しいね」
けれど、ほかほかであるが故にアイスは溶け行く運命。それに重なる蜜ぷにフェイス(チョコレート味)を見ていると、あの姿が恋しく思えてきたりして。
次は戯れたい――なんて。
迷宮に棲まう愛らしい災魔に思い馳せながら、今はただ、目の前の幸せを。
大成功
🔵🔵🔵
生浦・栴
【ビバ】で参加だ(wiz
料理はあまりせぬが折角だ、少しは挑戦しよう
生地にココアを混ぜる物と、此方は薄切りのチーズとバナナを仕込むか
しかして普通の作り方はと…うさすずのは調べながらでも手際が良いな
姉弟よろしく仲良く作るのは順調そうなので眺めるに止めるが
そうそう、彼方の生徒のように高い所からタネを落とすと綺麗な円になるらしい
上手く行ったようだな
草壁のは何かこう気合いを感じるな…
さくっとふわっとで良いようだぞ
肩の力は抜いても良かろう
小皿にはトッピング用に餡やカットフルーツも追加しよう
蜜はまあ皆でな
プレーンなものも分けて貰うが、ひとつひとつ雰囲気が違うのも面白いな
こうやって皆で食べるのも悪くないものだ
日隠・オク
【ビバ】で参加
ふわふわ……ホットケーキを作りたいです。
蜜ぷにからとれた蜜なのです。
ホットケーキはふわふわですよ。
作り方は調べたものをスマホでみながら
混ぜるときはあまり混ぜないとか
弱火でとか作り方にそって慎重に作ります
リュカさんに作り方を読み上げつつ
栴さんのココア入りのはとても美味しそうです……!
那由他さんは?(覗き込みつつ
あまり混ぜないほうがふわっと出来上がるようで……那由他さん!?
出来たら蜜をかけて
生クリームも用意して小皿においておきますね
いただきます
ホットケーキのふわふわと、蜜がとても美味しいです……。
作ったホットケーキ食べあいっこです
トッピングもおいしそう
美味しくて幸せ、です
リュカ・ラス
【ビバ】の皆様とです。 旅団の方と何かするの初めてです。
POWで沢山たべたいです。
蜜はオク殿と栴殿が取ってきたのですか?きれいですね。
ホットケーキは初めて作ります、やり方を教えて貰ってがんばります!
(最初何度か失敗)む、むずかしいです‥。 高いところから‥(実践)あ、できました!きれいな丸になりました栴殿!(凄く嬉しそう)
上手く出来たホットケーキは皆様に食べて欲しいです。皆様が教えてくれたから、きれいに作る事ができました。だからお礼です。
食べあいっこ、はい!します!!(もぐもぐ)‥どれも美味しいです。 皆様と食べるから、ですね。 誘ってくださって、ありがとうございます。凄く幸せです。
草壁・那由他
【ビバ】のみんなと4人で参加します。 ホットケーキですか?私、食べた事はあんまりないし、ましてや作った事はとても…。 だからゆっくりいろいろ仕込んで行って作ろうと思います! へんちくりんなものには挑まず、無難に行きます。卵とか砂糖とか牛乳ですよね?隠し味みたいなのはやめます。やったら取り返しのつかない事になりそうな気がしつつ…泡立て器でわーっってやります。なんだか止められそう。そうか。スマホか…何でも簡単に調べられるのかあ。 そして完成!なかなか行けたと思います! ああ、美味しい…
●今日という幸せ
「蜜はオク殿と栴殿が取ってきたのですか? きれいですね」
「はい。蜜ぷにからとれた蜜なのです」
リュカ・ラス(ドラゴニアンの剣豪・f04228)は初めて見る蜜ぷにの花蜜に興味津々。そんなリュカへ、生浦・栴と同じく迷宮に挑んでいた日隠・オクは、これを使ってふわふわホットケーキを作りたいですと心わくわく。
2人の会話を耳に、栴は折角の機会だとボウルや泡立て器の準備に取りかかっていた。料理はあまりしないが、こうして同じ旅団に属する仲間同士で集まれたのだ。少しは挑戦しようとまず手に取ったのは、ホットケーキミックスとココアパウダー。この2つを混ぜてタネを作り、薄切りのチーズとバナナを仕込もうかと頭の中で計画を立てていく。
(「しかして普通の作り方はと……ん?」)
「そうです、そこでその材料を……」
「えっと、これですか?」
オクは今日が初ホットケーキ作りであるリュカの為、スマートフォンに表示した作り方を読み上げて、リュカはそれを聞きながらタネ作り。しかし『初』挑戦だからこそ、スムーズに行く確率は低いわけで。
「む、むずかしいです……」
何度か失敗してしまったリュカの肩が、しょんぼりと落ちる。
見守っていた栴は他へと視線を向け、リュカに声を掛けた。見てみろ、と指した先では、アルダワ学園の生徒が丁度鉄板にタネを落とす所。
「彼方の生徒のように高い所からタネを落とすと綺麗な円になるらしい」
「高いところから……」
いざ実践。さっきよりも高いところから――ぽとっ。
「あ、できました! きれいな丸になりました栴殿!」
「ああ。見事な円だ」
「那由他さんはどうですか? あまり混ぜないほうがふわっと出来上がるようで……え、那由他さん!?」
草壁・那由他(夜空翔る魔法使い・f09425)の方を見たオクはビックリ仰天。
ホットケーキを食べた事はあまりなく、まして作った事もない那由他は『へんちくりん』なものに挑まず、無難に行く、と言っていた。那由他が周りに確認して用意した材料は卵、砂糖、卵、牛乳。隠し味みたいなのはやめます、とキッパリ言ってもいた。言っていたのだが――。
「え? 何かおかしなところありますか?」
泡立て器で材料をわーーーーっってやっていた。
そりゃもう、わーーーーーっっだった。
具体的にどんな感じだったかはご想像にお任せする。
「草壁のは何かこう気合いを感じるな……さくっとふわっとで良いようだぞ。肩の力は抜いても良かろう」
「え? そうか。スマホか……何でも簡単に調べられるのかあ」
栴の言葉に那由他はきょとん。そしてオクが手にしている物を見て、納得顔。
文明の利器とは便利なものだと実感した瞬間だった。
情報の取捨選択は、閲覧者の経験と知識に頼る部分があるけれど。
そんなワンシーンを乗り越えた4人のホットケーキは、暫く待った後、ホカホカと誕生した。オクが用意した生クリームや、栴のトッピング――餡やカットフルーツは小皿の上で出番待ち。花蜜は各自、使いたい分を取るスタイルだ。
なかなか行けたのでは。那由他は早速、自作のホットケーキをぱくっと一口。
「ああ、美味しい……」
達成感は口の中で甘みと一緒に満足感へ早変わり。
オクも花蜜を掛けて、ナイフとフォークをカチャカチャと。一口はむっと食べれば、ほかほかでほわほわな幸せいっぱいが広がっていって。
「ホットケーキのふわふわと、蜜がとても美味しいです……」
「……どれも美味しいです」
リュカも幸せそうに表情を弛め、一口、また一口と味わっていく。
プレーンタイプを分けて貰っていた栴は皆が食べている物を見て、ふむ、と笑んだ。ひとつひとつ雰囲気が違うのも面白い。それに――。
「こうやって皆で食べるのも悪くないものだ」
「皆様と食べるから、こんなに美味しいんですね」
誘ってくださって、ありがとうございます。
リュカはぺこりと頭を下げ、凄く幸せです、と笑顔を浮かべた。
トッピングとホットケーキはまだまだある。この幸せは、もう暫く続くだろう。
大成功
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アビ・ローリイット
ルルさん(f06050)
もう食った?
パンパ……ホトパか
蜜単品はもう腹いっぱいつうか
余らせそうだし手伝ってくんない
やべーケーキとか初めて作んだけど。合ってんのこれ。粉早い?
まぁ食えりゃよし
で、なに乗せたらうまいと思う?
チョコチップクッキーは(ざくざく)砕いて(ざくざく)生地に練り込む感じがうまそうに思うんだよなあ
ゴーレムよろしくざっくざくクッキー叩き割って混ぜ、分厚いでーっかいやつふたつ作ろう。この耳付きっぽいの君のね
ルル案には採用、とトッピングに追加してぷに蜜惜しまずひたひた
実食
どう?
わかる
もうひと狩りいこっかな、なんて焼いて増した甘味と香ばしさにコロッと気も変わりわさわさ
※アドリブや絡み歓迎
●花蜜ホットケーキ~ゴーレムの思い出添え~
「ルルさんもう食った? パンパ……ホトパ」
「まだです!」
しゅびっと敬礼したルル・ミール(賢者の卵・f06050)の返答に、アビ・ローリイットは「じゃあさ」と調理台を指す。そこには使われ待ちの調理器具と材料がズラリ。当然、瓶いっぱいの花蜜もある。
「蜜単品はもう腹いっぱいつうか」
諸々の事情という名の待機タイムがあったので。だから。
「余らせそうだし手伝ってくんない」
「!! 援護します!!」
ぴかぴか輝いた藤紫色に琥珀色はニヤリ。
という事でホトパすべくレッツ・クッキング。
「やべーケーキとか初めて作んだけど。合ってんのこれ。粉早い?」
「大丈夫ですアビさん! レシピ通りだからいい感じです、絶対!」
あっほら生徒さんが親指ぐってしてますと言われ、そっちを見ればどちら様かもわからない生徒が、確かに親指をぐっとしていた。
(「合ってるらしーし、まぁ食えりゃよしか」)
アビは心の中でよしと納得すると、クッキー箱の封をばりばり開ける。
「なに乗せたらうまいと思う? チョコチップクッキーは」
ざくざく。
「砕いて」
ざくざく。ゴーレムをやった時の容量でチョコチップクッキーを叩き割る。
「生地に練り込む感じがうまそうに思うんだよなあ」
「は、はい! はい、アビ先生!」
「はいルルさんどーぞ」
「バニラアイスは、どうですか……」
「ん、採用。あ、耳付きっぽいの君のね」
「え、わぁ、可愛い!! あっ、じゃあアイス取ってきますね!!」
「いってらー」
出来上がったタネは型を使って分厚く。暫く待って蓋を開ければ、チョコチップがほんのりと香る厚&蒸し焼きホットケーキが顔を出す。
バニラアイスもそれぞれにトッピング。花蜜は惜しまず、ホットケーキがひたひたになるくらい注いだら、いざ実食。アビは「あー、」と口を開けて、もぐもぐ、ごくん。
「どう?」
「ホットケーキも、チョコチップクッキーも、バニラアイスも、大正義です……!」
「わかる。うまい」
アビはぴろぴろ揺れる蛇尻尾をちらり見てから、分厚いホットケーキをもう一口。焼く前もほのかに香っていたと記憶が何となくあるけれど、焼いた事で甘みと香ばしさがより豊かに増しているような。
「もうひと狩りいこっかな」
腹いっぱいと言ったけれど、パンパ――ホトパなひとときは、そんな気持ちをコロッと変えさせるようだ。
大成功
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アルバ・ファルチェ
(絡み・アドリブ歓迎)
ホットケーキパーティ!
ようやくあの蜜の味見が出来るんだね、楽しみだな♪
折角なら色んな形が作りたいよね。
狼っぽい形とか、コルノっぽい形とか!!…あれ?どっちにしても犬みたいな形って事かな、まぁ良いか。
ふんわり厚めのにしたいけど、これってお持ち帰りできたりするのかな?
家で待ってるセラ(※双子の兄)にも持って帰りたいんだけどなぁ。
持ち帰るなら蜜は生地に練り込んじゃった方が良いよね。
でも僕はバターと蜜をたっぷりかけて食べたい派。
うん、悩むなら持ち帰る用と食べる用を作っちゃえばいっか。
あとはコルノの分も…コルノはフルーツとクリームたっぷりでいいかな。
できあがったら一緒に食べようね!
花狩・アシエト
ホトパ、ホトパね…いいな!
今度うちでもやるか!
ホトパ、気にいるなぁきっと(によによ)
よし、「料理」でさくさく作ってくぞー
生地を練り練り、花蜜はまだ使わない。砂糖は少し多く
フライパンは手をかざしてほんのり温まったら、生地を流し込む。大き目がいいな
表面が満遍なくぷつぷつしてきたら、ひっくり返す
ひっくり返したら、焦げないように中に火が通ったか楊枝でチェックだな
たくさん作ってやるか
皆で食べれるように
花蜜は食べる直前にかける
二枚くらい蜜ぷにと簡単な猫ののパンケーキアートを描こう
練習練習っと
いただきまーす
(もぐもぐ)ん!んまい!
こりゃもうちょい作ればよかったな!
おやつにしかならねぇわ
アドリブ、絡み歓迎
●ここから、我が家へ
どこに目を向けても、ホットケーキを堪能している生徒や猟兵の姿があり、甘く漂う匂いは、感じた瞬間幸せにしてくれる。
ホットケーキパーティ。略してホトパ。
実に良し。
「今度うちでもやるか! ホトパ、気にいるなぁきっと」
その光景が浮かんで花狩・アシエト(アジ・ダハーカ・f16490)の顔はによによ。そこへ届いた鼻歌に「ん?」と目を向けると、何やら嬉しそうな青年――アルバ・ファルチェ(紫蒼の盾・f03401)の姿があった。
「ようやくあの蜜の味見が出来るんだね、楽しみだな♪」
折角楽しむなら色んな形で味わいたい。やはりここは狼思わす型や、白くふかふかとしたコルノのような型の――と、並ぶ型を物色していて「あれ?」。
「どっちにしても犬みたいな形……まぁ良いか。ふんわり厚めのにしたいけど、これってお持ち帰りできたりするのかな?」
「あー、横から悪ぃ。俺は花狩・アシエト。もし無理でも、作り方覚えれば家で作ってやれるんじゃねぇか?」
「わ、ありがとう……! 僕はアルバ・ファルチェ。家で待ってる兄に持って帰りたくて……よし、頑張るぞー……って、たくさん作るんだね?」
「おぅ」
アシエトが練り練りしているホットケーキミックスの量は、1人分というには多かった。
花蜜の出番はもう少し後だとニヤリ笑み、ほんのり温かいそこへ流し込んだタネは砂糖が少し多めで、かつ、大きめ。じっと見つめ、今、というタイミングでひっくり返したら、焦げないよう、中に火が通ったかの楊枝チェックも忘れずに。
さくさく作る様子にアルバは「凄いなぁ」と笑み、厚めの型でホットケーキ作りに挑む事にした。持ち帰るなら、花蜜香る生地にした方が良さそうだけれど。
(「でも僕はバターと蜜をたっぷりかけて食べたい派なんだよね」)
どちらにしようか。
そう悩むなら、持ち帰り用と食べる用を作ってしまえば良し!
(「コルノのホットケーキはフルーツとクリームたっぷりでいいかな?」)
出来上がったら一緒に食べよう。アルバは楽しげに微笑むと、最もピンと来た型を選び、ホットケーキ作りに勤しんだ。
さくさく作っていたアシエトはというと、出来上がったホットケーキのうち2枚を愛らしいパンケーキアートへと大変身。蜜ぷにとデフォルメした猫というキュートなスイーツに、偶然それを見た女子生徒が「あのねあのね」と仲良しグループへ伝えに行く間に、アシエトの手は花蜜でいっぱいのシロップピッチャーへ。
「いただきまーす。……ん! んまい!」
食べる直前に花蜜を掛けた事もあり、味だけでなく表面と内側それぞれの食感も楽しめる。そしてナイフとフォークが止まらない。
「こりゃもうちょい作ればよかったな! おやつにしかならねぇわ」
あっという間に1枚ぺろり。
次のホットケーキも、すぐに美味しく頂かれる予感。
大成功
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泉宮・瑠碧
アルダワは未知の道具ばかりだな
ただ、今回の鉄板の使い方は何となく分かる
…良かった
僕がよく行く喫茶店のホットケーキも美味しくてな
少しは近付けると良いが…
折角なので
花蜜は練り込むのと掛けるのと両方作ろう
生地は丁寧に混ぜ
途中で半分を別に移して花蜜を混ぜ込んで
二種を焼いていこう
生地の欠片を味見して…うん、上手く焼けた
花蜜に感謝し
バターも生クリームと泡立てたホイップバターを添えて
チョコソースや切ったバナナ、砕いたナッツも
ホットケーキは色々と応用が出来て楽しい
と、作る事に夢中で食べる事を考えていなかった…
ルル、味見で良いのだが手伝って欲しい
添えた物は好みで選んで貰おう
それでも余るなら周りや生徒達にも配ろう
●花開く幸せ
泉宮・瑠碧にとってアルダワは未知の道具でいっぱいの世界だ。けれど目の前にある鉄板――オーブンの使い方は、何となく分かる。それに、周りを見ればオーブンを使う生徒や猟兵がいて、少しわからなそうな顔をしている誰かがいると、親切そうな生徒が素早く飛んで行っていた。
ほ、と表情を綻ばせ、思い浮かべるのはよく行く喫茶店のホットケーキ。
(「あの味に少しは近づけると良いが……」)
材料を丁寧に混ぜて、半分はそのまま、もう半分は別のボウルへ移し花蜜を混ぜ込む。
混ぜた時のように鉄板へ落とす時も、丁寧に。蓋をして待つ間は誰かが作ったホットケーキの匂いに包まれながら――そして蓋を開けた瞬間、中から熱気と共にふわっ、と瑠璃の作ったホットケーキの匂いに包まれる。
どきどきしながら欠片を味見してみれば。
(「……うん、上手く焼けた」)
蜜ぷにと花蜜に感謝して添えるのは、バター、生クリーム、泡立てたホイップバター。更にチョコソース、カットしたバナナ、砕いたナッツと、2枚焼いただけでもここまで応用出来るという楽しさに、瑠璃はふわり微笑んで――はた、と気付く。
(「作る事に夢中で食べる事を考えていなかった……」)
どうしよう、とそろり視線を巡らせて。視界に入り込んだルルと、ぱちり目が合う。
「ルル、味見で良いのだが手伝って欲しい」
「お安いご用ですよー瑠碧ちゃ……ってあわわ、こ、こ、こんなに素敵な……???」
2種のホットケーキと沢山のトッピングは、味見を頼んだ少女をときめかすには十分過ぎたらしい。何度も交互に見られ、瑠璃はほんの少し頬を赤らめる。
「トッピングは好みで選んで――……どうしたんだ?」
「ハッ。ときめきで一瞬思考が飛んでました……! それじゃあ、味見ヘルプ務めさせていただきますね!」
「ああ。ありがとう」
瑠碧は揺るやかに微笑を浮かべると席に着き、いただきますと手を合わせる。
2人で食べて、それでも余るなら周りの猟兵や生徒達にも配ろう。美味しい幸せは、閉じ込めてしまうよりも広げた方がもっと幸せだから。
大成功
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