鸞堂・瑛玲奈
ソフィア(f25772)と一緒のノベル希望
〇瑛玲奈に関して
ヒーローズアースの武器メーカー鸞堂家の三女
自信家で努力家。家のことを鼻にかけるようなことはしない
口調はお嬢様
〇行動
ソフィアの旅団である宇宙艦内を歩いている時に『海』のデータを眺めるソフィアを見つけ、声をかける
「ソフィアさん、何を見ていらっしゃるの?」
話を伺い、自分の出身世界であるヒーローズアースにある自分の家が持つプライベートビーチへと誘いをかける
「そういうことでしたら、わたくしにお任せなさい! 鸞堂家のビーチに招待させていただきますわ!」
プライベートビーチに到着し、実際の海に慣れてもらったり、アクティビティを堪能してもらう
好奇心を満たすように楽しむソフィアの姿を眺めながら、自分も休暇であることを満喫する
その途中で日射病で倒れたソフィアに気づき、ビーチチェアまで連れていって介抱しつつ、残りの時間はそこで過ごすことにする
「日射病ですわね。わたくしとしたことが迂闊でしたわ」
「ひとまず今日のところは後はここでのんびりと過ごすといたしましょう」
思えば、自分でもこういう時間を誰かと過ごすのはいつ以来だろう、と考えながらも楽しい時間を過ごすのであった
蒼く広がる海を前に
●
ヒーローズアース。
現代地球に似たヒーローとヴィランの抗争が続く世界。
そこは地球だけが舞台ではなく、宇宙までもが戦いの舞台となる。
星の海を行くとある宇宙艦。
それは、銀の長髪を揺らす支援AIのソフィア・エヴァラック(f25772)が旅団として機能させている場所だ。
それもあって、ソフィアは普段から宇宙艦の様々な分野に渡ってサポートもしている。
その日、ソフィアは任務も依頼もなく、自由な時間を過ごしていた。
それでも、常日頃から艦内の状況についてのチェックを欠かさないのはほぼ日課のようになっているからだろうか。
艦内のフリースペースに腰かける彼女はタブレットで艦内の状態を確認しつつ、最近の猟兵の動向についても情報収集していた。
その途中で、ソフィアの目に触れたのは……、今年開催された水着コンテストの映像。
「また今年も賑やかな季節になったのですね」
華やかな衣装に彩られた猟兵達の姿がソフィアの目を楽しませる。
背景には青く広がる海と砂浜……。とても綺麗な景色。
ふと、画面から目を離したソフィアは艦の外へと視線を向けた。
銀河の海もこれはこれで美しさはあるものの、直接それに手を触れることは叶わない。
しかし、地上の海は直接海に浸かり、砂浜を歩くことができる。
直接自身の体で実感できる違いはあまりにも大きい。
(「行ってみたいけど、どういう場所に行けばいいんだろう」)
しばし、ソフィアはそんな海のデータを眺めながら考える。
自分の好きな世界……サクラミラージュに行けば見られるだろうか。
あるいは……。
そんな彼女を、通りがかった金の縦ロールが印象的な鸞堂・瑛玲奈(f31064)が発見する。
猟兵として活動する彼女は、ソフィアの旅団にも所属していたのだ。
「ソフィアさん、何を見ていらっしゃるの?」
瑛玲奈に尋ねられたソフィアは笑顔でこんにちはと挨拶し、海を臨む砂浜に行きたいと伝えると。
「そういうことでしたら、わたくしにお任せなさい! 鸞堂家のビーチに招待させていただきますわ!」
瑛玲奈は自信ありげに胸を叩く。
何せ、彼女はこのヒーローズアースの武器メーカー、鸞堂家の三女というお嬢様なのだ。
自身の出身世界とあって、瑛玲奈が自分の家が持つプライベートビーチへと誘うと、ソフィアが目を輝かせて。
「よろしいのですか?」
両手を合わせ、むしろお願いしたいと快諾する。
それに、瑛玲奈も破顔して。
「はい、すぐに準備いたしますわ!」
彼女は早速、家に連絡し、客人を迎え入れるよう手配していた。
●
その後、しばらくして、瑛玲奈はソフィアの招きもあって、彼女のプライベートビーチへ。
白い砂浜に降り立つ、白一色の水着を着たソフィアに、赤ベースで白いフリルのついた水着姿の瑛玲奈。
彼女達の姿は海岸を照り付ける太陽より眩しいが、それを見ていたのは2人の他、瑛玲奈付きの使用人くらいなのが残念である。
ザザァァァァ……。
波打ち際では、寄せては返す波が砂浜で心地の良い音を立てる。
砂浜は文字通り何もない砂の浜だが、天然浜である上、プライベートビーチである為、ほとんど人の手が入っていない。
海の家など、他の浜なら食事を提供している店も一切なく、人によってはつまらないと評する人もいるかもしれない。
だが、広い浜を自分達だけで利用することができるというのは、この上ない特別感がある。
「わあ……」
まして、実際の海をこうして触れる機会を得たソフィアにとっては格別なものに感じられたことだろう。
太陽に照らされて思った以上に熱をもった砂浜。
その上を歩いて、自分の足跡がつくのを幾度も振り返ってしばらく微笑む。
そして、今回の主目的ともいえる蒼い海。
しかし、実際傍で見てみて、ソフィアには少し違和感が。
「思った以上に、透明感がありますね」
穏やかな海はかなり向こうまで見通せるほどに水が綺麗だ。
「少し触れてみませんこと?」
瑛玲奈の提案もあり、ソフィアは波打ち際でしばらく寄せてくる波へと素足を伸ばす。
「わわ!?」
想像以上に冷たいのに驚いて思わず足を引いてしまうソフィアに、瑛玲奈もくすりと笑う。
また、ソフィアはその水を少しだけ口に含み、口の中に広がる塩辛さに少しだけ眉を顰めてしまっていた。
そんな好奇心満載のソフィアに瑛玲奈もほっこりしつつ、休暇を満喫する。
しばらくは海水を掛け合い、使用人に用意してもらったら浮き輪やバナナボートを使って海に浮いたり、ビーチボールを付き合ったり。
砂浜へと戻れば、砂遊び。
砂山を作り、その後は造形物にもチャレンジ。
「どなたか忘れましたけれど、お城を作られていた方もいらっしゃいましたわ」
「そうなのですか?」
瑛玲奈の話に驚くソフィアは早速、小さなスコップやバケツを使って砂山を整え、建物の形に象り始める。
合いの手を入れ、その手伝いもしていた瑛玲奈。
砂遊びに夢中だったソフィアだが、不意にぱたりと倒れてしまう。
合わせてて、瑛玲奈は使用人を呼び、ビーチパラソルの下へとソフィアを運び、ビーチチェアの上へ。
介抱する瑛玲奈はソフィアへ冷やしたスポーツドリンクを飲ませ、冷たいタオルを額へと載せた。
「日射病ですわね。わたくしとしたことが迂闊でしたわ」
「あ……」
全く自身の体の変化を気にも留めなかったソフィアは申し訳なさを感じて。
「すみません。ご迷惑かけまして……」
「ひとまず、残りの時間はここでのんびりと過ごすといたしましょう」
頷くソフィアと、瑛玲奈はしばらく語らいながら、自分用に用意されたビーチチェアに寝そべり、海を眺めながら語らう。
偶然の出会いではあったが、2人は日の光に照らされた美しい海を楽しい余暇を過ごすのだった。
成功
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