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【サポート優先】温泉×雪女

作者：ナイン高橋

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これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです（通常参加者を採用する場合もあります）。

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「と言う訳で温泉地に現れる雪女の地縛霊を退治してきてください」
　朝倉・くしな（鬼道羅刹僧・f06448）が説明を開始する。
　シルバーレインには特定の土地や建物に執着しており近付く者を皆殺しにする『地縛霊化オブリビオン』という存在がいる。
　地縛霊化は存在が土地や場所などに縛られる事になるが、その分だけ強化されており、世界結界によって弱体化してしまった能力者だけでは対応しきれない。
　そこで猟兵の出番となったのである。
「場所はとある温泉旅館。地縛霊の出現条件はこの温泉に"男女混浴"で浸かってのんびりとしている事です」
　幸いな事に今まで男女が同じ湯に浸かる事がなかったので被害は出なかった。
　しかし今後、ひょんな事から男女が同じ湯に浸かってしまう可能性がないとは限らない。
　何よりもオブリビオンを見逃す理由はない。
　ここは事前に打ち倒しておくべきだろう。
「既に一般人の方々は避難済み。あとは、温泉に浸かって地縛霊の出現を待ち、その後、撃破してきてください」
　地縛霊が出現すると、温泉は『特殊空間』に飲まれてしまう。
　これは地縛霊が作り出した空間で、中は地縛霊にとって有利な『雪の中の温泉地』となっている。
　温泉に半身を浸かりながら敵と戦う事になるだろう。
「出現するのは『凍瀧六花』。冷気や吹雪、それに雪で作った人形や狐や梟等の霊体を操ります。しかし彼女の能力では温泉の湯だけは凍らないようです」
　どうやら彼女は温泉にとても思入れがあるようだ。
　そのため、『温泉らしい恰好』や『温泉を凄い満喫している』と動きが一瞬鈍る時がある。
　そこを突くのもいいだろう。
「あ、それと。この依頼では現在私たちと同盟を結んでいる土蜘蛛の女王【国見・眞由璃】の土蜘蛛の助力を得られます」
　要望があれば眞由璃本人も来てくれる。
　それでなくても、強化された蜘蛛童たちが君達を援護してくれる。
　存分に活用して貰って構わない。
　なお、混浴で入る際に蜘蛛童たちが男女両方ともいるので、それでクリアーできる。
「温泉を犠牲なく守ることができるのは猟兵だけ。皆さん、よろしくお願いします」

第1章 日常 『温泉に行こう！』

POW   :    のんびり湯に浸かろう SPD   :    いろんな湯を楽しもう WIZ   :    湯上りのひと時を楽しもう 👑5 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

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「まぁ、温泉はいいとして……なんで混浴……」
　アスナ・ドライブ（人間のマジックナイト・f44293）は依頼の説明を受けると件の温泉へと赴いていた。
　依頼内容は地縛霊化オブリビオンの討伐。
　地縛霊の中には特定条件を満たした場合のみ出現するという法則に縛られている存在もいる。
　今回の敵のその条件というのが『男女混浴で温泉に浸かってのんびりとしている』事なのだ。
　普段は男女別なので今まで偶然被害は出なかったが、この条件ではいつ犠牲者が出るかわからない。
　事前に温泉旅館には説明をしており、貸し切りで混浴温泉にして貰ったのだ。
　これでいつでも気兼ねなく混浴できるようになっている。
「ううーっ……恥ずかしいけど、こういうのは思い切りよ！どんな男の人とでも入ってやろうじゃない！」
　アスナは非常に大きくてバスタオルでは隠しきれない胸を気にしながらもバン！と混浴に入る。
　一斉に向けられる視線。
「うっ」
　既に温泉を楽しんでいた雄たち。
　そこにいたのは……『蜘蛛童』たちであった。
『ギチギチ……』
「……あれ？男の人は、いないの？」
『ギチギチ』
　男の"人"はいない。
　ここにいるのは猟兵にも覚醒しておらず人語も話さない『蜘蛛童』の雄である。
　猟兵と協力関係にある土蜘蛛の女王【国見・眞由璃】より派遣された協力者……否、協力蜘蛛さんなのだ。
　なお少なくとも片方が猟兵ならば"男女"の枠にはきちんと入る事がグリモア猟兵から予知されている。
「へぇーそっかー。男の人と一緒だとしたら緊張しそうだったけど、蜘蛛なら……？」
『ギチギチ』
　猟兵として覚醒していない蜘蛛童なので知性や言葉は持っていないが、それでも協力者として一緒に温泉を楽しもうとする心遣いはあるようだ。
「え、なに？もしかして背中流してくれるの？それ綺麗なタオルね……あ、蜘蛛糸なの！」
　緊張していた糸が切れたアスナは反動が出たのかわらわらとお世話してくれる蜘蛛童たちと仲良く洗いっこしたりして温泉を浸かる。
「はぁ……状況はともかく、温泉は良いわねー♪地縛霊が出てくるまではのんびりする事にするわ」
　ザブン、と大きな双丘を湯に浮かべながらアスナは上機嫌に鼻歌をうたう。
　蜘蛛童たちもカポーンと温泉に浮いていた。
「むー、それにしても温泉らしい格好って何かしら？頭にタオル乗せとく……？」
　それがどんな格好かは分からないが、わざわざ混浴に執着している地縛霊だ。相応の格好が必要だろう。
　アスナは頭に蜘蛛童に編んで貰った糸タオルを乗せながら考えるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

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「た、確かにその条件でしたら、偶然の作用が怖いですねぇ。何とかやってみましょう」
　夢ヶ枝・るこる（豊饒の使徒・夢・f10980）は地縛霊の特殊空間に吸い込まれる条件を聞くと納得した。
　地縛霊化したオブリビオンは特定の条件を満たすと出現する場合がある。
　今回の依頼の敵『凍瀧六花』に限っては"男女混浴で浸かってのんびりとしている"と引きずり込まれてしまうのだ。
　幸いな事に今までは男女が同じ湯に浸かってのんびりはしてこなかったが、ひょんな事でこの条件がクリアされてしまう可能性はある。
　るこるは先に猟兵たちでその条件を満たし、地縛霊を呼び出して倒そうと温泉に入るのであった。
「入浴中に巻込まれた結果、装備品を置いてきてしまうと大変ですのでぇ」
　るこるは胸元に手を置くとユーベルコードを発動。
　豊満な胸の谷間に『無限倉庫』を構築すると、そこに装備を収納。
　代わりにサイズの合った『湯浴み着』を取出し、着用していく。
　なお、このユーベルコードはとても便利ではあるのだが、収納に対して胸がどんどん大きくなってしまう反動がある。
「うぅ……かなり抑えきれなくなってしまいましたが……温泉であれば浮いてくれる分肉体的な負担も少ないですぅ」
　片方だけで大型ビーチボール級にまで肥大化してしまったるこるだが、そのまま温泉に入ればぷかりと浮いて楽になる。
「はふぅ～」
『ギチギチ……』
　そして温泉の暖かい湯に溜息をつくと、ちょうど一緒に入浴してくれる事になった蜘蛛童が寄ってきた。
　というよりも、温泉に浮かぶ見たこともないような球体に興味を持って様子を見に来たようであった。
「あう～、あの、咬んだりはしないでくださいね？」
『ギチギチ……』
　猟兵には覚醒していないため知性や言語能力を持っている訳ではない強化蜘蛛童たち。
　しかし言葉がまるっきり通じない訳ではないらしい。るこるの心配そうな声にぷかぷか浮きながら返事をするように身体を揺らす。
「ええと、この雄の蜘蛛童さんが一緒に浸かっていれば地縛霊も来るのですねぇ」
　男女混浴の条件であるが、どうやら片方は蜘蛛童でも問題ないようだ。グリモア猟兵の予知でも保障されている。
「それでは、ゆっくり浸かりつつ、異変までゆっくりしますねぇ……」
　るこるはあとは待つばかりと決まれば力を抜いてはわ～と温泉を楽しむのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

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「はぁぁぁ！！！？？温泉、混浴ぅっ！？」
　数宮・多喜（撃走サイキックライダー・f03004）は現地で依頼の内容を聞いて跳び上がっていた。
　今回の依頼は地縛霊化オブリビオンの討伐。
　地縛霊化は存在が土地や場所などに縛られているが、中には特定の出現条件がある場合がある。
　それが、男女混浴で温泉に浸かってのんびりすることなのだ。
　幸いな事に今まで男女が同じ湯に浸かる事がなかったので被害は出なかった。
　しかし今後、ひょんな事から男女が同じ湯に浸かってしまう可能性がないとは限らない。
　何よりもオブリビオンを見逃す理由はない。
　ここは先んじて猟兵側で条件をわざと満たし、地縛霊を呼び出し、事前に打ち倒しておくべきだろう。
「いや、だからって、混浴はねぇ！？」
　既に一般人の方々は避難済み。
　しかも現地の協力者も温泉でスタンバイしている。勿論、多喜は女性なので、男性側の協力者である。
　あとは、男女混浴で温泉に浸かって地縛霊の出現を待ち、その後、撃破するだけなのだ。
「う、噓だろ……でもこの条件は、ここで放棄したら一般人に被害が出ないとは限らないし……」
　外堀りをガンガン埋められて逃げ場のなくなっていった多喜は躊躇するも、それでも最後には覚悟を決める。
「えぇーい、女は度胸だよ！」
　バーン！と温泉用のタオルを身体にキツく巻きながら混浴に入る多喜！
　集まる視線！
「うっ！」
　そこに待っていたのは……蜘蛛童（雄）であった。
「へ？あれ？あんたが、えーっと男役？」
『ギチギチ……』
　男女混浴の定義は片方が猟兵なら、オスの蜘蛛童でも十分可能らしかったのだ。
　よって、猟兵に覚醒しておらず知性や言語能力は有してはいないが、十分に戦闘では手助けしてくれる強化蜘蛛童くんが派遣されてきたのである。
「あっそ……。いや、あたしの覚悟は、なんだったんだよぉー！！！」
　吠える多喜はそのあと温泉に蜘蛛童くんと一緒に浸かるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

第2章 ボス戦 『凍瀧六花』

POW   :    大地すら貴方を嫌う 【冷気】を地形に突き刺し、戦場内の地形を滑る【氷結床】で覆う。滑りやすさは発動時に調節できる。 SPD   :    不溶な部隊 敵1体を指定する。レベル秒後にレベル×1体の【スノーマン】が出現し、指定の敵だけを【一面を覆う雪崩】と【猛吹雪のホワイトアウト】で攻撃する。 WIZ   :    雪山の仲間達 召喚した【狐や梟等の霊体】と寝食を共にする。信頼度に応じ、注意を逸らす【奇襲】や治療能力【雪山の加護】を自主的に使用する。 イラスト：銅貨 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

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　条件は、揃った。

　温泉に浸かっていた君達は、突如として周りの風景が変わった事に気付く。

　温泉はそのまま。
　しかしその周囲が突然、『雪の中の温泉地』に代わってしまったのだ。

　これぞ、地縛霊化オブリビオンの能力。『特殊空間』。
　ここは、敵の地縛霊によって有利な特殊な空間なのだ。
　恐らくは相手は雪の中での行動が得意なのだろう。

　温泉に足元を浸かりながら敵と戦う事になる

『おん、せん……』
　現れたのは一人の雪女の少女のような姿をした地縛霊。
　『凍瀧六花』。
　冷気や吹雪、それに雪で作った人形や狐や梟等の霊体を操る。


　しかし彼女の能力では温泉の湯だけは凍らない。
　どうやら彼女は温泉にとても思入れがあるようだ。
　これを上手く使えば敵のユーベルコードも対応できるかもしれない。

　そして、敵のユーベルコードを耐えた際に『温泉らしい恰好』や『温泉を凄い満喫している』と動きが一瞬鈍る時がある。
　それがどんな格好であるかは、男女混浴の温泉に思入れがあることから推察するしかないだろう。

『ギチギチ……！』
　なお、この依頼では同盟を結んでいる土蜘蛛の女王【国見・眞由璃】の土蜘蛛の助力が得られる。
　強化された蜘蛛童たちが君達を援護してくれる。

　彼らは基本的に糸を吐いて援護射撃をしてくれる。
　また猟兵に覚醒していないので言語能力はないが、こちらの言葉はある程度は理解してくれる。
　ただし知性がある訳ではないので簡単な指示しか受け付けないので注意して欲しい。
　なお、戦闘用に強化されているので放っておいてもいい感じにサポートしてくれるはずだ。

『おん、せん……こん、よく……いべん、と……』
　凍瀧六花は知性の失われた目でこちらを見ると襲い掛かってくる。
　頼んだぞ、イェーガー！


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「もうちょっと早く依頼に気づいていれば眞由璃さんと温泉入れたかもっすね」
　上野・ユウヤ（夢遊病者・f26142）はこの依頼の協力者である【国見・眞由璃】と面識のある。
　それ故に久々に会いたいと思っていたようだ。
　……え？一緒に混浴で眞由璃のナイスボディを見たかった？そんなことはないよね？
「まぁ、いいや」
　代わりに一緒に入ってくれていた蜘蛛童と一緒に地縛霊が来るのを待ち受ける。
　温泉なのでタオルだけ腰に巻いた格好だ。
『おん、せん……』
　現れたのは一人の雪女の少女のような姿をした地縛霊。
　『凍瀧六花』。
　冷気や吹雪を操る雪女の地縛霊のようだ。
『おん、せーん！』
　放たれた冷気は雪の中だと言うのに更に温度を下げていき、次々と地面を凍らせていってしまう。
「説明を聞く限り温泉に入ってたら氷結床とかはある程度やり過ごせるっすかね」
『ギチギチ……！』
　迫る冷気は確かに温泉の湯までは凍らせないが、それはそれとして湯から立ち上がっているユウヤは凍えてしまいそうだ！
「うはっ、これはきついっすね。仕方ないっす。悪魔用簡易祭壇（アルター）で準備してあるんで、来るっすよ、オスキー！」
　【ダイモンデバイス】から、【単純な物理エネルギー】の術を操る悪魔「【オスキー】」を召喚する。
　以前は召喚の度に交渉や代償を必要としていたが、今のユウヤは簡易祭壇によってそれらを省略。
　更には自分自身へと悪魔を宿らせる事で己を強化してきた。
「物理エネルギー……熱を操作して、湯の温度を上げ続けるっすよ！」
　雪女の地縛霊の冷気に対抗してユウヤは熱を与えていく。
　真正面からのぶつかり合いはフィールドが相手にとって有利であるが、温泉の湯までは凍らないということもあり、均衡していく。
『こ、こんよく……』
　そして幾らか耐えていると雪女の地縛霊に隙が生まれた！
　どうやらユウヤの格好が目に入って温泉を強く認識したようだ。
「頼むっすよ蜘蛛童ちゃん！」
『ギチギチ……！』
　無論、待ってましたとばかりに雌の蜘蛛童が強化された蜘蛛糸を吐いて雪女の地縛霊を絡め取る！
「ギャハハ、雪女の子も一緒に温泉入るっすか？混浴イベントなんすよね」
　その糸を強引に引っ張ってユウヤが温泉の中へと相手を引きずり込んでいく。
『おんせー！！』
「温泉内だし後は格闘戦闘っすかね」
　ここのお湯は凍らせられないらしい地縛霊。
　であれば、氷結床を作るのも無理だろう。
　ユウヤはそのまま雪女がその場を嫌がって離脱するまで一方的に殴りまくってダメージを与えるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

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「どうやら、おいでの様で。何とかやってみましょう」
　夢ヶ枝・るこる（豊饒の使徒・夢・f10980）は特殊空間に引き込まれた事に気付くと思考を戦闘用に切り替える。
　そこに現れるのは地縛霊化オブリビオンの『凍瀧六花』である。
『おん、せん……』
　雪女の姿をしたオブリビオンはその身から冷気を放出。
　ツルツルで滑る【氷結床】で地面を侵食していく。
「通常なら『足場の影響』は飛行で対処するところですが……」
　迫る冷気と氷に身構えながらもるこるは敢えて温泉からは出ない。
　何故なら、この地縛霊の攻撃は『温泉は凍らせられない』のだ。
『こんよーく！』
「やはり、服装等もそのまま、温泉に入りつつ叩けば良いですねぇ」
　湯浴み着のまま冷気のダメージは多少はあるものの、殆どの攻撃を無力化したるこるはお返しとばかりにユーベルコードを発動する。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その裁きの理をここに。豊乳女神の加護・乳焔海（チチガミサマノカゴ・シロキホノオノウミ）」
　自身の周囲を『女神の波動』で覆うと、地縛霊相手に女神の力を帯びた乳白色の炎を放つ！
『おん、せーん！？』
　動きを一瞬鈍らせた相手に蜘蛛童の糸が絡みつき、逃がさない。
「これで焼き尽くしますぅ」
　るこるは地縛霊へと大ダメージを与えるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

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「雪女の地縛霊ね。まあ戦う相手としてはいいか」
　アトシュ・スカーレット（神擬の人擬・f00811）は出現した地縛霊化オブリビオンとの戦闘の援護にやってきた。
「ここが特殊空間か。寒い、がそんなこと言ってられないか」
『おん、せん！』
　地縛霊化オブリビオンが構築した特殊空間へと突入すると、そこは一面雪景色となっていた。
　ここでは相手のオブリビオンにとって有利なフィールドが形成されているのだ。
『すのーまん！』
　早速、地縛霊化オブリビオン『凍瀧六花』は攻撃を仕掛けて来る。
　【一面を覆う雪崩】と【猛吹雪のホワイトアウト】がアトシュを襲う！
「これは防ぎずらい……が、温泉のところなら凍らないんだろ？」
　アトシュは雪崩に巻き込まれる寸前に特殊空間に巻き込まれた温泉まで飛び込み難を逃れる。
　するとそこに雪で出来たスノーマンたちが立ち上がって来る。
「過去を喰らう嵐よ、その罪をここで贖え！捕食術・暴風式（グラトニー・ストーム）」
　二刀一対の双剣型偽神兵器、Fragarachを巨大化させるとアトシュは周囲のスノーマンを一度に攻撃。
「追加だ！」
　更には連続攻撃で凍瀧六花にもダメージを与えるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

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「まさか国見・眞由璃の配下の蜘蛛童と一緒に戦うなんて不思議だね」
『ギチギチ』
　仰木・弥鶴（人間の白燐蟲使い・f35356）は共に並ぶ強化・蜘蛛童をそっと撫でる。
　彼女（メス）たちはオブリビオンとして蘇った国見・眞由璃の内、猟兵と同名を組んだ個体の配下なのだ。
　能力者として、銀誓館の者として、以前の敵対組織との共闘に何処か不思議な感覚をえる弥鶴であった。
「でも、まずは地縛霊かな」
『おーんせーん……』
　しかし今は味方である蜘蛛童との関係性にばかり思いを馳せている訳にはいかない。
　この場は地縛霊の作った特殊空間。
　雪女、『凍瀧六花』の猛吹雪のフィールドなのだ。
『おん、せん……こん、よく……いべん、と……』
　凍瀧六花は知性の失われた目でこちらを見ると襲い掛かってきた！
　放たれたのは召喚した狐や梟等の霊体である！冷気を伴った霊体は弥鶴を確実に襲う！
「うわ。これは凍えそうだ……」
　芯から冷える冷気に弥鶴は思わず怯みそうになるが、それを押し殺してディバインデバイスを展開する。
『ギチギチギチギチ！』
　強化・蜘蛛童たちが援護の糸を吐き、霊体や雪女を捕らえて動きを一時的に封じてくれる。
「うん。ありがと。もういいね？Less is more（レス・イズ・モア）」
　弥鶴はユーベルコードを発動。全身を【ディバインデバイスの機械羽】で覆うと、受けたダメージに比例してその戦闘力を増強させる。
「お返しだよ！」
　反撃によって地縛霊へと大きなダメージを与えるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

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「あれは、ジビエ｜食材《オブリビオン》にはできないっすね……」
　デビルキング法に則り、身体に悪そうなものを食べる私かっこいい。
　あらゆる異世界を渡り歩いて、どんな忘れられた食材でもおいしくいただく飯綱・杏子（悪食の飯テロリスト・f32261）。
　食道楽の悪魔がやってきた！
　が、人型オブリビオンは食材の対象外であった。
『おーんせーん……』
　今回の敵は地縛霊化したオブリビオン。
　その元となった過去は恐らくは雪女なのだ。
　流石に食べれない。
　……が今回の杏子の狙いの食材は、オブリビオン本体ではなかった！
『おん、せん……こん、よく……いべん、とーっ！！』
「おお！来た来た！来たっすー！スノーマン！」
　雪女『凍瀧六花』は無数のスノーマンを召喚！
　彼らを使って流れや猛吹雪のホワイトアウトを使って攻撃を仕掛けようとしてくる。
「人型オブリビオンは食べれないっすけど、この特殊空間の極寒地産の｜雪解け水《スノーマン》なら、話は別っす！」
　杏子のこの依頼での目的は、雪！
　敵の使う雪を回収し、雪解け水として飲むのが目的だったのである！
「やるっすよーエクストリーム調理道具（エクストリーム・クックウェア）！」
　杏子はユーベルコードを発動するとゴツイ鉄塊のような柄杓を手にする。
『おん、せーん！』
「雪解け水っすーっ！」
　そして謎の地縛霊化する程の執着と、食材への渇望が激突！
　杏子はダメージを受けながらも雪解け水をゲットしたのだそうだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

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「温泉旅館に出現する地縛霊ですか」
　シン・クレスケンス（真理を探求する眼・f09866）は曇った眼鏡を拭いてかけなおしながら特殊空間の様子を伺う。
　ここは地縛霊化したオブリビオンの作り出した特殊空間。
　特殊空間内はその地縛霊の有利なフィールドになっており、一面は雪景色だ。
　しかし、何故かこの特殊空間は温泉だけはそのまま一緒に放り込まれた。
『ギチギチ……』
「ふむ。よろしくお願いしますね、蜘蛛童さん」
　シンは共に転移してきた協力者、猟兵と同盟を結んだ土蜘蛛から派遣された強化・蜘蛛童にも声をかける。
　彼女（メス）たちが一緒に温泉に入ってくれた事で男女混浴の条件を満たしたのである。
「正直、戦いたくはないでござるが……」
　タオルを腰に巻いた網野・艶之進（斬心・f35120）もザブンと温泉から立ち上がり、周囲を警戒する。
「しかし地縛霊……既に死んでおりこの世に残っているべきではないものであるならば、骸の海に還すのもやぶさかでないでござる」
　慈悲深く、規律と道徳を重んじ、他人を思いやる性格の艶之進は例えオブリビオンであっても敵を殺めることに葛藤を抱く。
　しかし相手が元より生きていないもの。更に言えばこの世に残っていては地縛霊自身にもよくないのであれば、己の剣を手に取る事に躊躇はない。
『おん、せーん……』
　そこに噂の地縛霊、雪女『凍瀧六花』が出現する。
「出て来たようですね」
　シンが反応すると『凍瀧六花』はすぐさまユーベルコードを発動してきた。
『おん、せーん！』
　放たれるのは強烈な冷気！
　地面に当たると一瞬で凍り、氷結床となっていく。
　直接当たれば当然ダメージを喰らうだろう。
「安心なされ。生命まではそう容易く絶たないでござるよ」
　そこに反応したのは艶之進。
　タオルに刀のみを持ってきていた彼は、ユーベルコードの力を込めて、それを抜く。
　峰打ちの峰打ち（ミネウチノミネウチ）。
　近接斬撃武器が触れたものを、切断する超常の剣。
「生命を絶たずとも、斬り落とすことは可能でござる！」
　斬！
　放出された冷気が斬撃によって切り裂かれる。
『……おんせん！？』
『ギチギチ！』
　そこにすかさずに強化・蜘蛛童が糸を吐いて雪女の動きを封じる。
「助かります」
　そして身動きを封じた地縛霊へ、シンが【詠唱銃から放つ魔力を込めた超高威力の銃弾】を放つ。
「―――魔を撃ち抜く銃弾（シルバーバレット）」
　敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する弾丸が、オブリビオンの身体を貫くのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

●
「ふむふむ地縛霊。この世の何処かの場所に未練を残してしまっているゴーストのオブリビオンですか……わかりました。貴女の未練は雪！」
『お～ん～、せ～ん～』
「あ、あれぇ？」
　ティモシー・レンツ（ヤドリガミのポンコツ占い師・f15854）は出会い頭に地縛霊化オブリビオンとなった雪女『凍瀧六花』に占いをしてみる。
　が、この雪女が縛られている土地は、温泉旅館なのだ。
「詳しく聞ければ面白そうな話に思えるんだけどな。やっぱ直接は聞けねぇか」
　オカルト話が大好きで収集している柳・依月（ただのオカルト好きの大学生・f43523）はこの地縛霊の生い立ちなどにも興味はあったが、残念ながら地縛霊本人は既に意識はなく、本能のままに人を襲っているようだ。
　これでは詳しい話は聞けそうにない。
『おん、せん……こん、よく……いべん、と……』
「温泉で混浴が重要な話のようではあるようだぞ」
　アス・ブリューゲルト（蒼銀の騎士・f13168）がサイボーグらしくクールにそう進言する。
　なお彼のサイボーグ部位は足なので顔はあまり関係ない。ただのイケメンである。
「そりゃあまあ、特殊空間への侵入方法からも分かってるからさ。そこに込められた想いとかそういうのが聞きたかったんだよ」　
「そのために皆で温泉に入ったっすからね！」
　リカルド・マスケラス（希望の仮面・f12160）もケタケタと軽い調子で笑ってくる。
　彼らがそういう通り、今回の事件はオブリビオンを出現させるために混浴で、温泉に浸からなくてはいけなかった。
　そのためティモシー、依月、アス、リカルドの4名は裸でタオルを腰に巻いた温泉スタイルでいたのだ。
　いやヒーローマスクのリカルドはただの仮面の上にタオルを乗せてるだけだった。
『ギチギチギチギチ』
　あ、混浴にするための女性側は、猟兵と同盟関係を結んだ土蜘蛛の女王【国見・眞由璃】の勢力から派遣された強化・蜘蛛童（メス）さんが賄ってくれた。
　猟兵には覚醒していないというか過去の蜘蛛童を再現したタイプなので、頭はよくても知性はなくて喋れない。でもメスなのだ。
　戦闘でも糸を吐いて援護してくれる。
　おかげで4名は温泉毎、地縛霊の特殊空間にまで入り込むことが出来たのだ。
『おーんー、せーんっ！』
　そうこうしている内に地縛霊の雪女『凍瀧六花』が行動を開始する。
　狐や梟の霊体を呼び出し、襲撃させてきたのだ。
「うわっ冷たっ！霊体も凍える冷たさです」
　ティモシーは飛来してくる狐や梟の霊体を辛うじて避けながらもその攻撃の冷たさを肌で感じ取る。
　思わず温泉に浸かってしまう。
　どうやらこの地縛霊の雪女、温泉は凍らせたりはできないようだ。
「まあ話を聞けないんじゃ仕方ない。俺は人間が好きで人間と共にある。彼らの日常を守る為、あんたを倒させてもらうよ」
　そんなる狐や梟の霊体に対しては依月が動いてユーベルコードを発動する。
「カラス鳴きが悪いと人が死ぬ……ってね。伝承顕現：闇鴉（デンショウケンゲン・ヤミガラス）」
　カァ！と何処からか鳴き声が聞こえたと思ったその時、上空に無数の不気味な鴉たちが出現する。
「ケモノにはケモノ。鳥獣も同じようなものだろ」
　現れた不気味な鴉たちは急降下爪撃で霊体の狐や梟を攻撃。
　追い払っていく。
『お～、ん～せーんっ！』
　雪女『凍瀧六花』は動物たちに声をかけるが、彼らとは契約などではなく信頼でのみ活動を共にしていた。
　襲われて逃げまどう彼らを無理矢理に戦線に戻すことは出来ないようだ。
『こんよーくっ！！』
　雪女『凍瀧六花』は霊体に期待できないと見るや、今度はスノーマンを多数召喚。
　彼らは流れや猛吹雪のホワイトアウトで攻撃してくる。
「ならば雪だるまは俺がどうにかしよう」
　次に動いたのはアスであった。
「神殺しの槍に相応しい末路をやろう……覚悟しろ！」
　脚部に収納していたブルーブラスター2丁を取り出すとそれらを合体。
　エネルギーを充填していく。
「コード：神殺しの聖星槍（コード・ギガンティック・アウト・ブレイカー）！！」
　神殺しの槍を思わせる凄まじいレーザーを放ち、複数のスノーマンを撃ち抜いていく。
『おーんせーん！』
「では本体は僕がいきましょう。占います……今のあなたに、水難の相が見えます……」
　そしてフリーになった地縛霊へティモシーがたまには当たる水難の相（ズブヌレニゴチュウイヲ）を使って占いとしてみる。
『おんせん？』
「お？分かったっすよ！それなら忍法・霧影分身術（ムエイブンシンジュツ）っす！」
　割と口から出まかせをいったティモシーだったが、その言葉にリカルドが反応。
　温泉の湯気を利用して、霧の分身を産み出していく。
「夢か現か幻か、とくとご覧あれっすよ！」
『おんせーんっ！！？？』
　生み出された分身たちは次々合体！強固な霧分身へと変わり建てると……雪女『凍瀧六花』へ自爆特攻！
　激しい蒸気と共に相手にダメージを与えるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

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「はっはっは、妾、推っ参！」
　御形・菘（邪神様のお通りだ・f12350）はお決まりの笑い声をしながら配信をスタートする。
「今回はここ！そう！混浴温泉じゃ！おっと、混浴じゃからな、しっかりタオルでガードはしておるぞ」
　菘はバシャンと蛇の下半身を動かし湯を跳ねさせる。
　此度の事件は地縛霊化したオブリビオンの討伐。
　地縛霊は特定の地域や建物などに強く縛られており、個体によっては儀式や行動が必要となる場合もある。
　そしてこの事件の敵の出現条件は『混浴温泉』だったのだ。
「いやー、危うくのぼせちゃうところだったね！」
　フェアリーのティエル・ティエリエル（おてんば妖精姫・f01244）もフェアリーサイズのちっちゃいバスタオルを身体に巻いてふいっと浮いてくる。
　あと多分、身体のサイズ的にフェアリーはのぼせやすいと思うので大事に扱って欲しい。
「あやうく極楽浄土に還すところであった」
　即身仏の大将軍たるアラタマ・ミコト（極楽浄土にて俗世に塗れし即身仏・f42935）もあまりの温泉の気持ちよさに成仏しそうになっていたと嘯く。
「ぅゅ……くぅ……あらぁ？いつの間にか始まってましたかぁ？」
　雪女の四条・眠斗（白雪の眠り姫・f37257）などはお風呂の縁でこっくりこっくりと寝てしまっていたようだった。
「温泉は楽しんでたけど、いつの間にか特殊空間に飛ばされてたのね」
　エルフのシーフのラムダ・ツァオ（影・f00001）もバスタオル姿で温泉に浸かっていたが、周りの景色が変わった事で警戒を強める。
「お？雪景色とは風流じゃねぇか」
　火車にしてはネコ要素が強い東洋妖怪の陽環・柳火（突撃爆砕火の玉キャット・f28629）もバスタオルを巻いたまま仁王立ちし、特殊空間の様子を確認する。
　ここは地縛霊が作り出した特殊空間。
　その景色は雪で一面覆われており、猟兵たちと一緒に特殊空間に引きずり込まれた温泉だけがポツンと存在していた。
『ギチギチギチギチ』
　なお、ここに居る猟兵は全員女性である。
　そこ代わり、混浴の条件を満たすために一緒に入浴していたのは強化・蜘蛛童。
　猟兵と同盟関係になっている土蜘蛛の女王【国見・眞由璃】の1体から派遣された手助けなのである。
　通常の蜘蛛童よりもかなり強化されているが、猟兵としては覚醒する事はない。
　過去の、シルバーレイン時代の蜘蛛童を強化した存在のようだ。そのため利口ではあるが知性や言語能力はない。
　それでも雄なので混浴扱いになるし、糸を吐いて戦闘の援護もしてくれる予定だ。
「蜘蛛童さんも一緒にがんばるのにゃ」
　ミルディア・ディスティン（UDCの不可思議メカニック・f04581）はそんな蜘蛛童の頭を撫でる。
『おん、せーん……』
　がやがやと姦しく騒いでいるところに、特殊空間の主、雪女の地縛霊オブリビオン『凍瀧六花』がやってきた。
「ふーん、やっと、ボスのお出ましか……」
　妖狐の化身忍者の政木・朱鞠（狐龍の姫忍・f00521）もすっくとバスタオル姿で立ち上がり、オブリビオンを迎え出る。
　スタイル抜群の身体を惜しげもなく晒しているが気にしていないようだ。
「もし、貴方が恨みを晴らすためでなく悦に入るために人達を手にかけているのなら、と思ったのだけど……」
『おんせーんっ！！』
　朱鞠は咎を清算させるべきかと思ったが、当のオブリビオン『凍瀧六花』は知性の光なく叫ぶだけ。
　どうやらオブリビオンとして蘇ったがそこに意識は存在せず、現世の何かに縛られているだけのようだ。
　それにこの特殊空間は混浴にならないと開かない。
　幸いな事に被害者はまだ０だ。
「とは言っても、今後も０とは限らない。それに、現世に縛られたままならきっちり骸の海に還してあげないとね」
「わしもオブリビオンを野放しにはできぬ」
　ミレナリィドールのコルネ・ナッツ（チョコ・f08366）も前に進み出る。
　普段は顔以外は一切肌を露出しない服装をしているコルネだが、流石に温泉と言う事でバスタオル姿であった。
「この地に縛られておるのであれば解放し、成仏させてやるのがお主のためじゃ」
　地縛霊化してしまった雪女のオブリビオンに対してコルネはそう言う。
　ゴーストを抗体化させて無理矢理復活させるトゥルダクによって甦らされたであろう地縛霊だ。
　その存在を歪められているのであればその心のままに倒すのも救いだろう。
「まあボクは、純粋に戦いが楽しそうだから来たんだけどね！」
　竜神のレイヴァ・エレウネラ（恐れ知らずな外界の女神・f44350）は拳と拳を自分の胸の前で合わせると好戦的な笑みを浮かべて地縛霊化オブリビオン『凍瀧六花』
を見る。
　レイヴァの立ち姿は全身から自信が漲っており、大きな胸も、スタイル抜群な身体も、隠そうとはせずにタオルが肩に乗ってギリギリ見せないようになっていた。
「難しい事はなしで、オブリビオンなら倒すだけでしょ！」
　バーチャルキャラクターの諏訪野・みすず（不思議系ダンサー・f00636）も気合十分。元気に声を上げると戦闘態勢を取る。
　普段から露出の多めの格好をしているが、勿論今回はバスタオルを巻いた姿になっている。
「うん。オブリビオンは全て滅ぼす。それでいいよね」
　ダンピールの妖剣士、雫石・凛香（鞘の少女・f02364）も立ち上がる。
　バスタオルを巻いただけだが、その手には刀。
　彼女には魔剣があればそれでいい。
「苦戦しそうな相手らしいね。手伝うよ」
　クルースニクの傭兵、シモーヌ・イルネージュ（月影の戦士・f38176）もバスタオル姿で立ち上がると何処からか槍、黒槍『新月極光』を構える。
　防具は不安そうに思えるが、その顔には自信に溢れた表情があり、大きな胸を張って地縛霊化オブリビオンに向き直る。
「カネならありますわよ～！」
　セレブな金持ちのクロエ・ボーヴォワール（ボーヴォワール財閥総裁令嬢・f35113）はオーッホッホッホとお嬢様笑いをしながら立ち上がる。
　なおお嬢様も特にバスタオル姿を恥ずかしがるような事はなく自信満々な笑みを浮かべながら語り掛ける。
「温泉が大事なのであれば、ここの温泉旅館も買い取ってあげましてよ～」
　クロエは雪女『凍瀧六花』のオブリビオンが地縛霊化した要因がこの温泉旅館にあるのであれば、それを解決してあげようと言うのである。
　金持ちのスケールはでかい！
　しかし。
『おん、せん……こん、よく……いべん、とぉ！！！』
「おっと、こりゃダメどうだね」
「こっちの言葉が伝わってる様子がないよ」
「理性が完全になくなってるみたいだね」
「むぅ、残念ですわ！」
　雪女『凍瀧六花』のオブリビオンはクロエの提案など完全に無視して、その身から冷気を放出。
　周囲の雪の積もった地面を凍らせながら冷気のビームを放って来た。
「すっごい冷気だね！これは勝負のし甲斐がありそうだよ！」
　だがそんな攻撃にむしろテンションを上げたのはレイヴァだった。
「冷気には、炎を！ボクがキミに神の炎を見せてあげるよ！」
　レイヴァは竜神としての力の一片を垣間見せると、高速で旋回する【熱波を放つ多数の巨大な原初の炎】を召喚。
　相手の冷気ビームに対抗しようと炎を放つ！
「異界神星雲・星羅融嵐（イカイシンセイウン・セイラユウラン）！」
　極めて強力な焼却攻撃が地縛霊化オブリビオンのユーベルコードを相殺していく。
「おお！これは凄いのぅ！」
「うむむ……でもこれ、常にエネルギーを捧げてないと制御不能になるんだよね」
　完璧に敵の攻撃を相殺しきれているレイヴァであるが、燃費がいい技と言う訳ではないようであった。
「あれば、この｜荒魂鎮神命《あらたましずむるのかみのみこと》。極楽浄土より持ち帰りし法具の力を開放いたします」
　そこにアラタマが力を貸し与える。
「極楽の香気！これにて活力を取り戻すのでございます」
「うわわ！すっごい！なんなボク、元気になってきたよー！」
　アラタマのユーベルコード、極楽の香気によってレイヴァはその力が完全回復したのである。
　これで捧げるエネルギーは問題なくなり制御が失われる事はなくなっただろう。
「活路は切り開きませたでございましょうか？」
「うん、十分！」
「え？でもそのユーベルコードって、時間経過で理性無き【天上界の獣】になるんじゃなかった？」
「え？」
　極楽浄土から持ち帰ったものはなんやかんやでデメリットも存在していたのだった。
「いや。そこまで言うのであればわしも手伝おう」
　見かねたコルネがレイヴァに対してサイキックを放つ。
「サイキックはこういう使いかたもできる」
　ユーベルコード：サイキックヒール。
　それはサイキックを当てた相手を高速治癒する能力。
　それによって極楽の香気のデメリットは解消された。
「全て防げるかは疑問じゃが、それなりの時間は稼げるじゃろう
「時間になるまでに戦闘を終了すればいいだけよ」
「お次の出し物は何だろうね」
　一瞬呆けたレイヴァであったが、コルネの処置。
　それにラムダやシモーヌの全く不安を感じさせない会話に自分を取り戻す。
「このままボクがあの冷気は抑えておくよ！」
『おーん、せーんっ！！！！』
　雪女『凍瀧六花』は躍起になって冷気を放つが、それらはレイヴァの原初の炎に防がれる。
　しかし彼女の攻撃は冷気だけではなかった。
『すのーまん！』
　彼女が叫ぶと、周囲に雪だるまのスノーマンが多数召喚された！
　彼らは雪崩や視界を奪う猛吹雪のホワイトアウトなどによって攻撃を仕掛けて来るのだ！
「あの雪だるまは俺らが貰うぜ！」
「【鞘】、応えて！」
「雪ならこの術でいけるでしょ」
　飛び出したのは柳火と凛香、そして朱鞠とミルディアであった。
「またよろしく頼むぜ、お前達。剣霊招来（サモン・スピリット・オブ・マタタビマル）」
「妖剣解放っ！」
　柳火と凛香はそれぞれ己の刀を抜くと、ユーベルコードを発動する。
「名刀『マタタビ丸』！斬り裂け！」
　柳火は己の装備した事のある刀を無数に複製。それを念動力でバラバラに操作すると、スノーマンへと遠隔斬撃。
　相手が動き出す前にその首を斬る。
「いくわ！」
　凛香は妖剣解放によって【妖刀の怨念】をまとうと高速移動でスノーマンへと接近。斬撃による衝撃波を放ち次々と雪へと返していった。
「私もいくわよ！フォックスファイア！」
「あたしも頑張るにゃ！サモニング・ガイスト！」
　更に朱鞠が後ろから無数の狐火を、ミルディアは【古代の戦士】の霊を召喚。炎を宿した槍が、柳火と凛香が対応しきれない場所にいるスノーマンへと飛ばし雪の身体を溶かしていく。
『おんせーん！！！』
　己の放ったユーベルコードを即座に封じられた『凍瀧六花』は叫ぶがその動きは止められたまま。
『こんよーくっ！！』
　次に狐と梟の霊体を放って攻撃してくるが……。
「はーっはっはっは！最初のところで出遅れてしまったが、流石にこの攻撃は妾が貰おうぞ！」
　菘がザブザブと前に出てきて対応を開始する。
「ふむふむ。雪に隠れての奇襲攻撃か。うーむ、それを受け止めてやってもよいのじゃが、ここは"かくれんぼ"の方で勝負といくとしようか！」
　菘は姿を雪の中に隠した狐と梟の霊体にうむうむと頷きかける。
　奇襲が菘に来てくれるとも限らないのだ。ここはカメラの映りを気にするとやはり奇襲の為にステルスを発見勝負とするのもあり！
「というわけで、花に埋もれ、緑に沈むがよい！千紫万紅・全盛繁茂（グリーンワールド）！」
　【爆発的に繁殖する、旺盛で強靭な巨大植物群】を召喚！
　菘は雪の中に植物を走らせ、隠れていた狐と梟を弾き飛ばす！
「この植物は視界と、索敵能力や移動能力を奪える！まあこうやって上に弾き飛ばしてしまえば隠れるも何もないからな！」
　ばっちりカメラで激しく蠢く大地と、宙に飛ばされた２匹を収める菘はかっこいいポーズを決める。
「ここはわたくしたちの出番ですわ！」
「よーし！オッケー！ティエルさん、いくよ！」
「ええ！？やったー！」
　そこにここぞとばかりにクロエとみすずがティエルを矢面に引っ張り出すとユーベルコードを発動する。
「一家に一台、ボーヴォワール社のスチームエンジン！ ご覧くださいませ。装備品に取り付けることでしつこい油汚れからオブリビオンまで……」
「スチームエンジン！蒸気機関を、搭載！」
　クロエの自社製品を宣伝に流れるようにみすずがその蒸気機関をかっぱらって、ティエルの武器であるレイピアに合体！！！
　どう考えても重量もサイズもオーバーしてそうだが、そこはユーベルコードが全て解決した。
「ボーヴォワール社のエンジンを搭載したなら、破壊力抜群！」
「蒸気で加速してスピードもアップ！」
「うおー！やったー！カッコいい！よーし！やっっちゃうぞー！」
　改造魔導蒸気機関レイピアを渡されたティエルはなんかよくわかんないけど、ゴテっとした武器にテンションをあげる。
　そのままかち上げられた敵の狐と梟へと全速力でレイピアを構えたまま飛翔体当たりを仕掛けにいく。
「いっくぞーーー！！　これがボクの全力全開だよ☆妖精の一刺し（フェアリー・ストライク）！」
　ドカーン！と蒸気パワーで威力の上昇した攻撃が敵の配下を消し飛ばす。
『おんせーん！！！』
「んゅ……皆さんもぉ～、ゆっくりしましょう～……」
　大きく騒ぐ周囲に対して、眠斗はここでまさかのあくび。
　そのままゆっくりと再び湯に浸かりながら、縁に頭を乗せてくぅ……と健やかな睡眠に入っていく。
　すると同時に【安らぎのひと時を与える雪だるまの妖精さん】が出現。
「安らぎの雪だるまさん（ネテルマニユキダルマサンガヤッテクレマシタ）ですぅ」
　周囲の味方の負傷も回復させ補助を付与する。
「それじゃ美味しいところだけど、頂いちゃいましょうか」
「ああ。ぶっ飛ばしていこう」
　フリーになったラムダとシモーヌがここで動く。
「今日はどれが似合うと思う？っていっても、温泉だからね。バスタオル姿よね！」
　三千世界千変万化（パ・リ・コレ）。
　【全身全霊の力を籠めるのに適した装い】【神速の技を十二分に活かせる装い】【冴えわたる叡智を発揮できる装い】を組み合わせた、超連続攻撃！
　バスタオルと、そして忍ばせていたダガーによる斬撃が『凍瀧六花』を襲う！
「楔となり、渦となり、敵を蹴散らし給え。神速疾駆（グラン・ヴィテス）」
　シモーヌは【渦巻く水の流れ】を……温泉水をその身に纏うと疾走！
　相手の冷気を全て温泉で弾き飛ばしながら『凍瀧六花』へと槍を繰り出す！
『おんせーん！！！』
　猟兵女子たちの連撃が多大なダメージを与えるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

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「状況:能動的脅威を検知/脅威度=グレードⅣ――任務遂行を最優先」
　任務のために温泉に浸かっていたサイボーグのヘンリエッタ・ネクサス（棄てられた少女兵器・f35114）は突然、特殊空間へと引きずり込まれてしまった！
　周囲は完全な雪景色。
　雪女の地縛霊化オブリビオンである『凍瀧六花』にとって最も戦いやすいフィールドだろう。
『おん、せーん！』
「今だにこの地に縛られし魂よ。私が解放いたします」
　オラトリオの聖者、シホ・エーデルワイス（捧げるもの・f03442）も湯から立ち上がり現れた地縛霊に向き直る。
　温泉と言う事でバスタオル姿のシホは胸元の聖痕が輝く彼女は、例えオブリビオンと言えども慈悲の心を持つ。
　地縛霊として土地に縛られ無理矢理に復活させられた『凍瀧六花』を解放しようと戦意を滾らせる。
「世界に蔓延る悪を懲らしめるネガティブアイドル鬱詐偽さん。ただいま参上。」
　音駆螺・鬱詐偽（帰ってきたネガティブアイドル・f25431）が生配信しているカメラに向かって決め台詞を棒読みする。
「……って、どうしてこんな恥ずかしいセリフを言わないといけないのよ。うう、これも番組の為なのね」
　己の番組のため、例え温泉企画で普段のゴスロリ衣装からバスタオル姿を披露する事になってでも彼女は頑張るしかないのだ。
『ギチギチ、ギチギチ』
　なお今回の依頼は"混浴"で温泉に入る事が特殊空間への侵入方法となっているが、猟兵は女性だけだったので、男性役として強化・蜘蛛童が一緒に湯に浸かってくれた。
　彼（オス）は猟兵と同盟関係にある土蜘蛛の女王【国見・眞由璃】の配下の１体で、猟兵に覚醒する事はなく知性や言語能力はない。シルバーレイン時代の蜘蛛童を再現し強化しているのだ。
　それでも利口であり、そして十分に戦闘で援護してくれるだけの強さも持っている。
『おん、せん……こん、よく……いべん、とぉ！！』
　そんな風に猟兵側が各自、準備を整えていると地縛霊『凍瀧六花』も動き出す。
『すのーまん！！』
　周囲に突如としてスノーマンを複数召喚！
　彼らは放っておけば【一面を覆う雪崩】や【猛吹雪のホワイトアウト】で攻撃を仕掛けて来る。
「ルノ！」
『精霊と共に鍛えた上げた精霊銃の力！見せてあげる！』
　即座に反応したのはシホ！
　ユーベルコードを発動すると、【無数の精霊銃を念導力で操る機械人形「ルノ」】を召喚すると精霊銃を受け取る。
『シホ、後でマカロン作って』
「ストロベリーね」
　気軽そうに言いながらシホはルノと共に精霊銃を乱射。
　周囲にいたスノーマンを次々と撃ち抜いていく。
「さｍサウンド・オブ・パワー！ラ～♪ララ～♪頑張って～♪」
　ネガティブになっていて出遅れた鬱詐偽であったが、ここで復活。
　己の役目だと、共感されれば周りの猟兵の能力を上昇させる歌声を披露する。
『こんよーくっ！！』
　雪女の地縛霊『凍瀧六花』はシホや鬱詐偽の活躍に地団太を踏むように空で足をバタバタさせるが、そこにヘンリエッタが冷静に狙いを定める。
「当たるまで撃ち続ければ、どうということはありません……」
　周りの騒ぎなどなんのその。
　ヘンリエッタは全内蔵兵器を展開すると、『凍瀧六花』へ向けて一斉射撃。
「天空の支配者（エアリアル・ドミナント）」
『おんせーん！！！』
　彼女達はオブリビオンに順調にダメージを重ねていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

●
「混浴温泉に浸かってたら出て来る地縛霊なんて楽しそうだね♪」
「こ、混浴！？え、男と一緒に入るのかい！？」
　バスタオル姿のクローネ・マックローネ（闇と神を従える者・f05148）と数宮・多喜（撃走サイキックライダー・f03004）が温泉で談笑していた。
　今回の依頼はとある温泉旅館に出ると言う地縛霊化オブリビオンとなってしまった雪女『凍瀧六花』の討伐である。
　地縛霊は基本的に土地や建物などに縛られており、時折個体によっては特定の行動や儀式、格好などの条件が揃った際に特殊空間へ引きずり込む習性がある。
　今回戦う相手もそういった特殊な条件で出現するタイプで、その条件とは『混浴で温泉を楽しむこと』なのだ。
「き、聞いてなかったよっ！？」
「え？そうだった？」
　多喜はまさかの混浴だと気付いて慌てふためく。
　何しろ温泉を楽しむのも条件のひとつのため、バスタオル姿で下は素っ裸なのだ。
　なおクローネはバスタオルも別に必要ないなんじゃない？とは思いつつも混浴の嗜みという事で着用していた。
「でも混浴で楽しまないと地縛霊って出てこないらしいよ♪」
「い、いや、今からでも男が来る前に水着でもなんでも下に着て来るっ！」
　多喜はすぐさま温泉を出て脱衣所に向かおうとするが、クローネはそれを引き留める。
「え？だってもう、男の子が一緒に入ってるよ？」
「なんだって！？」
　クローネが指さす先にいたのは……１匹の蜘蛛童。
『ギチギチギチギチ』
「へ？蜘蛛童？」
『ギチギチ』
　お呼びしました？とばかりに前足を上げる強化・蜘蛛童。
　彼（オス）は現在猟兵と同盟を結んでいる土蜘蛛の女王【国見・眞由璃】の１体の配下で、混浴条件を満たせるように派遣されたのだ。
　なお、シルバーレイン時代の個体を再現したものを強化した存在なので、それ以降での猟兵への覚醒を行われる事はない。
　頭はいいが、知性があるのではなく言語能力も保有していない。昔ながらの蜘蛛童だ。
「この子が一緒に入ってるから混浴を楽しめるんだよー♪」
「なぁんだ、そうだったのか……」
『やあ多喜ちゃん。温泉は素晴らしいよね！』
「って、なんで出て来てるんだよおめぇは！？」
　なお多喜の魔法少女の相棒（謎生物）も流れで一緒に浸かっていた。
「あ」
『ギチギチ』
『多喜ちゃん！』
「っ！」
　すると突然、周囲の景色が様変わりする！
「雪……？」
　温泉はそのまま、なのだが、旅館だったはずの風景が全て一面雪景色になったのだ。
　明らかに地縛霊の特殊空間に引きずり込まれたのである！
『おんーせーん！！』
　現れたのは地縛霊『凍瀧六花』！
　彼女はもう既に理性などは失っているらしく、出て来たと思ったらすぐさま攻撃を仕掛けて来た。
『こんよーく！！』
　霊体の狐と梟が、雪に紛れながら突撃を仕掛けて来る。
「雪に紛れちゃうんだね♪でも、クローネちゃんの悪魔ちゃんなら大丈夫★出てきて、ワタシのソロモンの悪魔ちゃん（ブラック・ソロモン・デビル・サンダー）！」
　クローネは敵の攻撃を見極めると、ユーベルコードを発動。
　【漆黒の肌を持つ色っぽいソロモンの悪魔】を召喚する。
　ソロモンの悪魔は湯をぱしゃりと艶やかにその身に浴びながら、温泉を除いた周囲へと雷魔法を放つ！
『おんせーん！！！』
　バリバリバリ！と隠れていた狐と梟の霊体も電撃で痺れて飛び出して来た。
『ギチギチ！』
　そこに強化・蜘蛛童も糸を吐いて援護する。
『あぶなかったね多喜ちゃん！さあ今のうちに変身を！』
「だからテメェは何者なんだよ！？
　愛らしい神獣（多喜の相棒謎生物）がそこですかさず変身させる！
　なお、バスタオルで布地が足りなかったので、ふりふりは短めのバスタオル魔法少女形態である。
「だぁー！やってやらぁ！」
　変身した多喜はそのまま【衝撃波】で攻撃。
　地縛霊を遂に打ち倒すのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

最終結果：成功 完成日:2024年08月30日