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【夏休み①】凍結した世界の果てで彼女の哭き声が君を呼ぶ

#コイネガウ #希島の夏休み #二年目の夏休み #二年目の八月分シナリオ #プレイング受付は8月11日(日)の午前8:31から #学園地区 #防災訓練 #ホラー系戦闘 #天変地異 #天変地異・戦後 #戦闘シナリオ #防衛戦 #全員リクエスト歓迎 #おまかせプレイング歓迎 #通常プレイング歓迎

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●注意
 当依頼は、PBWアライアンス『コイネガウ』からのシナリオです。
 PBWアライアンス『コイネガウ』の詳細を以下でご確認お願いします。
 公式サイト:(https://koinegau.net/)
 公式総合旅団:(https://tw6.jp/club?club_id=4737)

●希島国司令塔と妖精案内人から夏場の凍える様なホラー系戦闘依頼の御願い
「希島は8月でも初夏だけれど、今回は夏の怪談的な依頼になるかしら?
 先日、開催された防災訓練のVR装置から泣き声が聞こえてくるのよね……。
 今回の依頼はその泣き声の『幽霊』を救助するというホラーな依頼だわ!」
 語るミッドナイト・フェアリーズ(フェアリーの遊園地商人なお姉さん・f36847)。
 夏休みに司令塔からの依頼と云う噺で来塔してみれば怪談的な依頼案内と成る。
 今回はVR装置の果てに居る『幽霊』を救助するらしいが其の謎依頼の真意とは。

「先日、司令塔から一般兵向けとしてVR凍結版希島で防災訓練が開催されたのよ。
 当時は凍結災害が想定された希島でスノーマンという敵を相手に訓練だったわ。
 で、訓練終了後、閉鎖したVR装置から女性の泣き声が響く怪奇現象発生なのね」
 ミッドナイトが告げる依頼内容は耳を疑う様な依頼だが実際に在った噺の様だ。
 司令塔としても夏場に怪訝な幽霊騒動が勃発して可笑しな噂が流れた所で対応。
 常識的に推察すればバグの類だろうが其の哭き声は在り在りとして気味が悪い。
「でも、もし、本当に幽霊系の魔物がVRに住み着いていた場合は質が悪いわ。
 そこで司令塔としても当時の状況確認を綿密に洗い直す所から調査したのよ。
 そうしたら、何と……。当時の案内人の一人がVRの中に置き去りらしいの!」
 幽霊騒動の「幽霊」の正体の蓋を開けて観れば其処に在ったのは電子の妖精だ。
 当時の訓練で案内人の電子妖精のステラと云う人物にログアウトエラーが発生。
 因みに彼女は電子妖精の為、物理現実の躰は無くホログラムで管理されて居る。

「そうね、つまり今回の依頼は幽霊討伐ではなく、ステラを救助する依頼ね。
 みんなには件のVR装置の凍結版希島へダイブして貰って捜索をお願いするわ」
 今回の戦場と成るVR希島は先日二月頃の「天変地異」の防衛戦が再現された物。
 希島が異常気象の中で発生した魔物達を相手に戦闘訓練する内容のVRだそうだ。
 尤も今回あなた方が潜るだろうVR戦場は学園地区の範囲内に限定されるらしい。
「うん、なぜなら、ステラが居ると予測される戦場は学園地区だからだわ。
 学園内に在る体育館のプール、研究所、図書館を泣いて彷徨っているみたい。
 ステラはワープ機能があるから、場所を転々として助けを求めているらしいの」
 ミッドナイトはステラの探索場所の主要な候補地点の三点をあなた方に教える。
 何れも凍結したプール、研究所、図書館の何処かから女性の哭き声が聴こえる。
 あなた方は訪れた要所でステラらしき哭き声を頼りに彼女の居場所を特定する。
「そして、ステラを発見次第、彼女を連れてVR装置からログアウトをお願いね。
 実は、司令塔の計測では、既に終了したその戦場に魔物が発生したらしいの。
 当時のスノーマンのバグプログラムが屯しているらしいから、気を付けてね?」
 今回の依頼はステラの救助だが、単純に彼女を探すだけで無く敵勢力も発生か。
 雪達磨のバグプログラムが荒れて居るらしいが彼等の殲滅が依頼目的では無い。
 飽くまでステラを救助したら速やかに撤退する為、敵の相手は最小限に留まる。

「それじゃあ、今回の救助依頼は希人と猟兵のあなた達にぜひ任せるわね?
 ちなみに、ステラは私の妖精案内人の同業者仲間だから、安否が心配なのよ。
 夏なのに凍結とホラーで寒い戦場だけれど、グッドラック、応援してるわ!」
 ミッドナイトから依頼の案内を受けたあなた方は激励と共にVR装置内へと潜る。
 案内人仲間なのに何故今迄居ない事に気付か無かったのかと云う疑問は兎も角。
 夏場でも身も心も凍える様な戦場へ送り込まれるあなた方の武運と無事を祈る。


ヤタ・ガラス
 カァ~? カ……!(夏です、暑いですねぇ~? 夏休みの涼しいホラー回です!)
『コイネガウ』代表兼マスターのヤタ・ガラスです。
 今回の「夏休み」では、凍結したVR学園地区にて「幽霊」を救助する依頼です。
 希島のVRですが、生身の身体で転送は不可ですが、意識はフルダイブで動けます。
 戦闘時もアイテムやホープコード等の使用は物理現実と比べても問題無く出来ます。

 注:この依頼は、コイネガウ暦20X4年8月における「希島の夏休み」の物語です。
 各MSによるシナリオはどれも内容が独立している為、重複参加に制限はありません。

 以下、今回の選択肢です。
 凍結状態のVR学園地区であなたが探索したい場所を能力値別にご選択をどうぞ。
 ホラー系の演出も有る「戦闘枠」依頼として想定されています。

●POW 学園の体育館のプールで「幽霊」を探す
 災害時想定で凍結して居る体育館のプールの何処かから哭き声が聴こえて来ます。
 特に更衣室からプールが怪しく、プールは寒中水泳と化す中、捜索して頂きます。

●SPD 学園の研究所で「幽霊」を探す
 災害時想定で凍結した理科系の研究所施設の何処かから哭き声が聴こえて来ます。
 特に生物系では模型付近が怪しく、物理系では物理演算の罠を潜って捜索します。

●WIZ 学園の図書館で「幽霊」を探す
 災害時想定で凍結した膨大な蔵書の図書館の何処かから哭き声が聴こえて来ます。
 特に禁書目録を封印した部屋が怪しく、魔法書が放つ妖気と戦って捜索をします。

 以下、NPC情報です。

●味方NPC 幽霊? 電子妖精の案内人 ステラ
「幽霊」と思われるステラの正体は電子妖精でミッドナイトの同業者の案内人です。
 閉鎖した凍結の仮想世界を哭いてワープして彷徨いあなたの救助を待って居ます。
 学園の何処かで彼女を発見次第、保護して、敵AIから逃げて、ログアウトします。

●敵NPC スノーマン
 VRの防災訓練に使用された敵データ・スノーマンの残滓でモブ系の雑魚AI達です。
 敵NPC達は、雪達磨の姿をした並の戦闘力を有する集団敵ですので、集団戦です。
 単純な近接攻撃と雪玉を投げる距離攻撃のみで動作も遅いですが、数が多いです。

●その他
 NPCはステラとスノーマン達だけです。
 現在のVR学園地区は「無人」の為、他の一般学生等のNPCは居ません。

 では、皆さんの良き「プレイング」を心待ちにしております。
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第1章 日常 『プレイング』

POW   :    肉体や気合で挑戦できる行動

SPD   :    速さや技量で挑戦できる行動

WIZ   :    魔力や賢さで挑戦できる行動

イラスト:YoNa

👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アラタマ・ミコト
これは好機/危機でございます!
荒魂鎮神命が御業【殲剣陣羽織】で対処いたします。
皆様方は……?
何でそんな物を使っているのかでございますか?
……極楽浄土ではこれも武器なのです!
「ゆにーくあいてむ」と言われるのです!!



●妖気溢れる禁書目録室にて「幽霊」を救助するミコト
 夏休みの最中に勃発した司令塔の幽霊騒動で猟兵達が凍結VR学園へ転送される。
 極楽浄土(GGO)から希島の異界へ渡り歩いた猟兵も試練(くえすと)参戦だ。

「おやまぁ、すごい数の雪の魔物ですね……これはステラ殿の危機でございます!
 ここは、荒魂鎮神命が御業で対処いたしましょう!」
 アラタマ・ミコト(極楽浄土にて俗世に塗れし即身仏・f42935)が大刀抜刀する。
 妖精の哭き声と妖気の流れを追った先で彼女が着いた所は図書館の禁書目録室。
 救助対象のステラが雪達磨の魔物達に包囲された場にミコトが危機一髪で参上。

「ほぅ、雪玉で雪合戦ですか、皆様方は……?
 時に何でそんな物を使っているのかでございますか?」
 敵勢遭遇(えんかうんと)をするとスノーマン達はミコト相手に雪合戦を開戦。
 ミコトは奇怪に想えた敵の戦術に首を傾げるが凄まじき数の妖雪の魔球が乱撃。
 とても此の数は裁き斬れぬと判断した彼女は大刀を盾にすると本棚後方へ退却。

●極楽無双するミコトとスノーマン達の熾烈な雪合戦対決
 雪達磨達が投擲攻撃を続投して距離も詰めて来る中でミコトは逆転戦術を閃く。
 妖気の雪玉に自ら当たる事で敢えて大刀や将軍鎧と密着させて変換を仕込んだ。

『さあ、この辺りの山場(くらいまっくす)で一発逆転の時間でございますよ!
 ……極楽浄土より持ち帰りし法具にて、妖を滅します!』
 ミコトは極楽浄土の必殺奥義を解き放つ転機を見極めると呪文を詠唱して輝く。
 敵勢の武器で在る雪玉を己の武器と見做して変換すると念動力が雪玉を再創造。
 猛烈に吹雪く地獄の如き雪玉がスノーマン達を木端微塵に砕いてミコトが無双。

「……ふぅ、完全勝利(おれつえー)です。極楽浄土ではこれも武器なのです!
『ゆにーくあいてむ』のお陰で、ステラ殿は無事に逃がせたみたいですね?」
 戦闘結果(りざると)で敵勢力の全滅を確認したミコトはステラの安否も配慮。
 ミコトがスノーマン達を撃破して居た最中にステラはワープで逃走したらしい。
 救助対象の保護は他の猟兵や希人に任せるとして一難去ったミコトが安堵した。

 兎も角、救助初戦は真先に現場へ到着したミコトの奮闘でステラの生存が死守。
 ステラはミコトに感謝するが、禁書目録室から忽然と消失して救助活動は続く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ティーゼ・エルラレア
 アンサーヒューマンのジャイアントキャバリア×神器遣い、16歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、油断すると「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●物理演算が唸る研究所にて「幽霊」を救助するティーゼ
 夏休みの希島に観光で訪れて居た美少女猟兵は司令塔で勃発の幽霊騒動に遭遇。
「幽霊」救助へ向かう猟兵達は凍結したVR学園地区の物理学研究所へ転送される。

「研究所の方から聴こえる哭き声を頼りにここまで来てみたけれど……。
 吹雪の中で視界が悪い研究所の実験棟庭園に『幽霊』さんはいるのかな?」
 訝るティーゼ・エルラレア(アンサーヒューマンのジャイアントキャバリア・f32221)。
 彼女は愛機のジャイアントキャバリアの操縦席から視界下方を見渡し探索する。
 同時転送された猟兵達と手分けをしたティーゼは物理機械が犇めく庭園が担当。

「……あっ、あの子は!? 大変なの! 振り子のギロチンが落ちちゃうよ!?
 えっ、やだっ!? こんな時に限って雪達磨の魔物達が雪玉を投げてるの!?」
 ティーゼが庭園で注意深く探索を続けると電子妖精が機械状歯車に嵌り藻掻く。
「幽霊」と想われた其の妖精のステラの上空では揺らめく巨大振り子の刃が輝く。
 一方で庭園に聳える物理機械に集るスノーマン達がステラを雪玉投擲で猛攻だ。

●ステラ危機一髪とティーゼの稲妻煌めく一発逆転
 ティーゼが間一髪の所で現場に到着するとステラの安全を最優先で迎撃に入る。
 彼女は愛機の諸手で天裂の雷霆槍を構えると天高く掲げて雷光を招くべく詠唱。

『……間に合って、ステラさん! 邪魔しないで、ギロチンとスノーマン!
 神器、解放。これは裁きの雷。──ケラウノス』
 ティーゼの祈り共云える必殺のユーベルコードが炸裂すると雷光撃が弾け散る。
 吹雪で氷結する蒼空を劈くが如く稲光が轟くと先ず振り子の凶刃を吹き飛ばす。
 更に愛機が雷霆槍を薙ぎ払った衝撃で雪玉乱射に暴れる雪達磨達に天罰が下る。

「あとは、ステラさん? 待ってて、今すぐ行くからね?
 救助の為なら、多少の怪我は厭わず、飛び込んで行っちゃうのも良いよね?」
 ティーゼは愛機の手元に降りると物理演算で廻転する機械状歯車装置へ跳躍だ。
 天叢雲剣を抜刀すると猛廻転中の歯車に雷撃斬撃の連撃を浴びせて丸々と破壊。
 ステラは無事に救助されたが雪達磨の追手が迫る為、ティーゼは妖精だけ逃す。

 其の後、ティーゼは雪達磨達を完膚無き迄に撃退してステラは感謝して再逃走。
 一先ずステラの安全は確保出来た為、ティーゼは役目を終えて安堵の息を吐く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

バルタン・ノーヴェ
全員リクエストによる、各シナリオへの救援プレイングです。
長らく滞っていたり人手が足りてない時など、ご自由にご利用ください。
台詞のアレンジ、行動のアドリブ、他猟兵との連携歓迎。自作PBWも採用歓迎です。 
ユーベルコードも指定外の、公開中から適当なものを使用してもらって構いません。

HAHAHA!
グリモア猟兵殿の要請に応じて参上デース!
お困りのようデスネー? ドントウォーリー! ワタシが手伝いマスヨー!
アタック、ディフェンス、他の方への支援! おまかせくだサーイ!

白兵戦、射撃戦、集団戦もボス戦もオーライ!
冒険の踏破や日常への奉仕活動も得意であります!
臨機応変に対処可能デース、よろしくお願いしマース!


小岩・育美
っくしゅん!
VRとは言え、プールと聞いて水着姿でダイブしたのは流石にやり過ぎたでしょうか?
影響が現実の肉体にフィードバックされるのも危険ですね、早めに幽霊さんを探してしまいましょう。
凍結状態の再現をしているにしても、やはり夏休みらしい事もしたいものですね。これも肝試しのようなもの?そうかもしれませんね。
ですが私にはもう少し物足りません。やはり夏ならではの食事をしたいものです。
現地調達するのであればやはり凍結空間を利用したかき氷でしょうか?
そうですね、スノーマンは雪でしょうし素材にして食べてしまうのが一石二鳥かもしれません。
シロップも欲しい所ですね、幽霊さんが持っていらっしゃればいいのですが。



●凍て付く体育館プールにて「幽霊」を救助するバルタンと育美
 最後の猟兵組が仮想学園の体育館プールへ転送される頃は一大事の最中だった。
 空間転移後に氷結プールで溺れてしまったステラはスノーマン達の強襲に遭う。

「HAHAHA! ステラ殿の救援要請に応じて参上デース!
 お困りのようデスネー? ドントウォーリー! ワタシが手伝いマスヨー!」
 不敵に嗤うバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)。
 氷結プールを囲む雪達磨達を蹴散らしにファルシオン風サムライソードを抜刀。
 敵数が多勢に無勢な為、バルタンの担当はステラを攻撃する雪達磨の数削減だ。
「ステラさん? 今、助けに行きますよ? ……っくしゅん!
 VRとは言え、プールと聞いて水着姿で寒中水泳は流石にやり過ぎでしょうか?」
 氷結プールへ果敢に挑む小岩・育美(腹ペコ秘書兼ネゴシエイター・f36757)。
 愛用の漆黒スイムスーツを仮想世界でも着衣して氷山塗れの水中でクロールだ。
 共に転送されて来たバルタンが敵を引き受ける中、育美の担当はステラの救助。

「敵勢全滅のアタックはお任せくだサーイ! 育美殿、後の事は頼みマース!
 ――六式武装展開、光の番!」
 通常攻撃のみでは雪達磨の大群が討伐不能な事を悟ったバルタンが奥義を発動。
 鎌状侍刀が眩い燐光を纏うと戦闘メイドは猛速度で無数に劈き光の斬撃を乱撃。
 光芒一閃がプール一帯の雪達磨共を溶かすと反動で戦闘不能の為、ログアウト。
「影響が現実の肉体にフィードバックされるのも危険ですね、早めに決着です。
 おぉ、バルタンさん、助かります。さあ、ステラさんは私に掴まって下さい?」
「……はぁ、はぁ。はい、すみません! 本当にありがとうございます……」
 バルタンが全身全霊で無双する最中に育美は決死の想いでステラへと辿り着く。
 育美はステラを無事に保護すると長居は無用の為、即座にログアウトを行った。
 而して希島の司令塔を騒がせた幽霊騒動も猟兵の皆の尽力で見事に解決と成る。

●後日談  最後は皆で愉快爽快にVRかき氷大会!
 凍結状態の再現をするにしても事件では無い形での夏休みらしさを育美が提言。
 後日、育美達の提案が叶うと氷結版希島の仮想世界でかき氷大会が開催される。

「本日は皆さんで、かき氷をご一緒しながらなんてどうですか?」
 やはり夏ならではの食事をしたいものです。では、いただきましょうか?」
 育美達はVRの氷結甘味処を貸切で多種多様な風味のかき氷を食べ放題で在る。
 或る意味でかき氷大食いで肝を試す「肝試し」な訳だが幽霊騒動寄りは平和だ。
 然も当店のかき氷は氷結世界の自然地区から現地調達された天然氷で鮮度抜群。
「HAHAHA! よろしくお願いシマース! エブリワン、レッツパーティ!
 VRでかき氷大会もオーライ! 日常への奉仕活動も得意であります!」
 勿論、招待されたのは育美だけでは無く、先日の戦場を共にしたバルタン達も。
 今回の救助活動で鮮明に先陣を切ったミコトやティーゼも感謝されて御招待だ。
 尤もバルタンはメイド専門職の為、食事寄りもかき氷の調理と給仕に勤しんだ。

「ハイ、ハーイ! お待ちどおさまデース! スノーマンのかき氷デスヨー!」
「来ましたね、先日のスノーマンもかき氷にして食べてしまいましょうか?
 かき氷を彩る七色のシロップを一緒にかけませんか、ステラさん?」
 育美は給仕に現れたバルタンから雪達磨型のかき氷を受け取ると皆に解説する。
 実は此の雪達磨は先日のスノーマン其の物では無くメニューとして再現した物。
 無論、問題無く食す事が可能で然も七色甘味シロップで彩ると外観も味も格別。
「はい、喜んで! スノーマンを美味しいかき氷にして食べてしまいましょう!」
 育美とステラは御誕生日席で共に巨大な雪達磨を虹色の甘味で鮮やかに染める。
 スノーマンかき氷が完成するとVR甘味処に訪れた皆で仲良く分けて大食いだ。
 フードファイター冥利に尽きる終幕を飾った育美は食べ切る笑顔が輝いて居た。

 其の後、育美達が提案した司令塔の夏休みイベントは好評を博して大賑わいだ。
 今後のVR氷結世界は戦闘訓練のみ成らずかき氷大会等も行事開催の場と成る。

●エピローグ
 司令塔のVR戦闘訓練から案内人が取り残された事で端を発した幽霊騒動の顛末。
 最後は幽霊と見紛われた妖精案内人の救助からかき氷大会の行事開催へ流れた。
 猟兵諸氏の貢献に寄り今後は再発防止も強化された事で希島の夏休みは安泰だ。

 了

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年09月08日


挿絵イラスト