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【OFコラボ】無人島開拓者の希島観光

作者：椿油

●注意
　当依頼は、２箇所のPBWアライアンスによる合同の連動企画です。
　まず、PBWアライアンス『コイネガウ』の詳細を以下でご確認お願いします。
　公式サイト：（https://koinegau.net/）
　公式総合旅団：（https://tw6.jp/club?club_id=4737）
　また、PBWアライアンス『オーシャンフロンティア』の詳細を以下でご確認お願いします。
（https://ironpunchdash.wixsite.com/oceanfrontier）

●開拓者チームのTOPがやってきた
　希島のとある教室にて。
「アルカディーテ島から、希島を観光したいっちゅう依頼が来とるんや！　案内したろ！」
　希島学園の体育教師であり、オーシャンフロンティアの海に浮かぶアルカディーテ島の開拓者の一人でもある濱城・優茂（サバイバルおじさん・f32495）はいつも以上に興奮していた。

「案内するのは開拓者チームのTOP、マリーン・エウロピアさんや。最初からアルカディーテ島に居た訳やなくて島の外からやって来た方なんやけどな、非常に熱意のあるお方やで。皆からは『リーダー』って呼ばれとる！」
　その人が希島を観光しに来るというので、丁重におもてなししようという事だ。アピールポイントは色々あるが、どこを案内するかはあらかじめ決めてある。
「『アルカディーテ島との違いが知りたい』って言っとったんで、自然地区をメインに案内しようと思っとるんやけど、他にも商店街とか工場とか学園周りとか、色々見てもらいたいねん。皆の方である程度自由に連れ回して貰って構わんで！」

　――マリーン・エウロピアはエルフの女性だが、猟兵などの「能力に覚醒した者」では無い。見るだけなら可能だが、HC使用を前提とした物に付き合わせたりするのは出来ない事だけ注意しておこう。

「それじゃあ、すぐそこに来とるんで……皆で案内してあげようや！」
　ガラッとドアが開くと、そこに居たのは金髪のロングヘアーの女性。
「皆様、本日は宜しくお願いします」
　彼女、マリーン・エウロピアはぺこりと頭を下げたのだった。

第1章 日常 『プレイング』

POW   :    肉体や気合で挑戦できる行動 SPD   :    速さや技量で挑戦できる行動 WIZ   :    魔力や賢さで挑戦できる行動 イラスト：YoNa 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

「ふむ。アルカディーテ島からの来賓か」
　キジマはお忍びの装いに変装しつつ、マリーンを案内する。
「(先日は優茂を相手にカレー屋でもてなしたかな。今回は名店でキジマそばをマリーンに御馳走するか)」
　ちなみにキジマそばとは、ソーキそばのような南国風そばである。

「ところで、優茂よ？　今回も一緒にそば屋に来て呑まないか？」
　キジマの誘いに、優茂は頷いてくいっと手を手前に引いて呑むポーズを見せた。
「ええで！　一杯やろか！」
「マリーンも酒が呑める年であれば一杯どうだろう？」
「はい、ご一緒します！」
「どちらにしても食いも呑みも全額、私の奢りだから遠慮するな？」

　老舗キジマそば屋の個室にて、キジマそばをすすりながら三人は吞み明かす。
「ほな乾杯！」
「乾杯と行こう」
「乾杯です」

　美味しそうにキジマそばを食べるマリーン。
「とても美味しいですね、キジマそば」
　マリーンはそばを食べた事が無かったらしく、とても興味津々に食べていた。

「さて、最近の希島は外国との付き合いが盛んだが、そちらは？」
　酒が進むキジマは、優茂とマリーンに尋ねる。
「最近は外海に進出して交流出来る島が無いか、模索しております。この前ようやく有人島を発見出来まして」
「ふむ、有人島？」
　キジマはOFにおける有人島の存在が他にあった事を知った。
「魔獣の被害がえらく凄まじいらしいねん。今は魔獣が丁度居ないらしいんやけど、インフラが壊滅的らしいで」
　優茂の言葉に、真剣な表情でマリーンは頷いた。
「彼の島には支援が必要です。我々が対処に使用している技術を提供する可能性もありますね」
「対処に使用している技術……武器か？」

　キジマの言葉に、マリーンは一部を否定した。
「彼の島は高齢者数人で構成されている限界集落島です。武器だけでは対処出来ません、人員も必要ですね」

　美味しいキジマそばを食べながら、アルカディーテ島の外海の状況を知るキジマであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「マリーンさん、自然地区で釣りしてみない？」
　リンは地図にある自然地区の入り江を指さしてマリーンに問うた。
「ええ、良いですね！　希島の生態系にも興味があります。マイ釣り竿を持ってきて正解でしたね」
　と言ってマリーンが取り出したのは恐らく大物釣り用で上級者向けのロッド。
「わあ、負けられないね！」
　リンも釣り竿を手に、いざ釣りスポットへと向かった。

　ちゃぽん。二人で一斉に釣り竿を振ってしならせウキを浮かせる。

「そういえば、アルカディーテ島だとどんな魚が釣れるの？」
「そうですね……アルカディーテタイ、アルカディーテアジ、アルカディーテイワシ……大体の魚は釣れるでしょうか」
　リンの問いにマリーンはすらすらと名前を出していく。
「全部名前に『アルカディーテ』って入ってるけど、島の周辺でしか釣れないのかな？」
　リンは首を傾げる。
「ええ、全て固有種ですね。味は変わらず美味しいですよ」
　固有種となるとレア物かもしれない。

「あっ、かかってるよ！」
　リンの声で、マリーンは釣り竿を立てて踏ん張る。
「これは大きいですね……！」
「頑張れっ！　って、こっちもかかった！」

　二人がほぼ同時に釣り上げた魚は、カレイのような魚と、カワハギのような魚。若干図鑑で見る見た目とは違うようだ。
「これは……希島の固有種なのでしょうか？」
　マリーンがリンに問う。リンも分からなそうな顔で魚を見た。
「聞いてみないと分からないね」

　その後も、二人は釣りを続けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「折角なので、ツーリングはどうでしょうか？」
　多摩が用意した大型バイクに二人乗りする形で、マリーンを各地へ案内する事になった。
「私、バイクは初めてですね……掴まってしまっても？」
「構いませんよ」
　マリーンが後ろに乗り、ギュッと多摩を掴んでいざ出発だ。

　――しばらく走ると、工場が見えてくる。

「右手に見えますのは工業地区です」
　バスガイドのように多摩が手の平を見せる。キャバリアが沢山並んでいた。
「わあ、あそこで整備しているんですね……！」
　ヘルメットを被りながら、目線の先はすっかり工場に見惚れていたマリーン。

　更に走ると、希島学園の近くを通った。
「左手に見えますのは希島学園ですね」
「教室までは来ましたが、やっぱり全体の規模が大きいです」
　ほぼ未開拓のアルカディーテ島に比べると、希島にはこんなに大きな学習施設も用意出来るという事を胸に感じたマリーン。

「最後は、自然地区の方へ戻りましょうか？」
「はい、お願いします」

　途中で住宅街を通り、希島一周ツアーを楽しんだマリーン。思う事は色々あったようだ――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「マリーンさん、折角自然地区に戻って来たので希願神社に行ってみませんか？」
　銀治郎が指差すのは山の上。山奥にあるパワースポット、それが希願神社である。
「おみくじも引けますよ！」
　その言葉に、マリーンはリュックを取り出した。
「――ハイキングセットを持ってきて正解でしたね！」
「わ、意外と準備良いんですね？」

　銀治郎はノリと準備の良いマリーンと共に、いざ階段を登る。

「ふう、ふう……アルカディーテ島の山より急ですね……」
　普段山登りもほとんどしなそうなマリーンは早々にバテていた。
「大丈夫ですか？」
　手を引いて、一緒に登る銀治郎。なおこの後残念な事が起こったりはせず、普通に登りきった。

　マリーンも神社の参拝方法は心得ている。深々と礼をして、願いを籠めていく。
「(アルカディーテ島の方々に困難無く安全に過ごして頂けますように……)」
「(どうか残念な事がこの後起こりませんように……！)」

　さて、お目当てのおみくじを引く二人。これが結構当たるらしい。
「……大吉でした！」
　マリーンは嬉しそうにおみくじの中身を読んでいく。
「おお、良かったですね！　俺のは……凶だって!?　そんな!?」
　残念がる銀治郎に、マリーンは苦笑いしながら声をかける。
「お互いの願いが叶うと良いですね」

　「大吉：今年は安全に暮らせるでしょう」。マリーンの引いたおみくじである。銀治郎の引いたおみくじは……｜お察しである《残念でしょう》。

　果たして、二人の願いは叶うのだろうか――観光案内を終えて、マリーンは港へと戻るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2024年08月24日