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【敵の姿】戦場のヤケアト・三
「フン、なんだかあたいらのこと、フクロウが探ってるらしいじゃないか」
「そんな不機嫌にならんといて、な?」
くわえている煙草からスパーと煙を吐いて、儀間鷲・誉麗は不機嫌さを隠さずにいる。虎屋・獅鉛は少し困ったような風で居た。
「あたいの開発を止めさせるってんなら、いっそ対策部に乗り込んで、連中をミンチにして……」
「はーいはい、そうすると後が大変やから、な? そもそも、タダでミンチにされる方々じゃありませんでしょ」
その言葉に、フン! とさらに儀間鷲は顔をしかめる。
「……脅かされたくないんだ、もう。だったら、こっちから……」
●
「続々と調べが続いているね。始さんも、まとめる作業頑張るよ!」
区切・始(緩々悠々・f42846)は、書類に囲まれながらふんすふんすと気合をいれている。
「さて、次に調べて欲しいのは儀間鷲・誉麗さんと虎屋・獅鉛さん……かたや過激、かたや穏健……だけど、やってることはどっちも凶悪だからね。慎重に調査して欲しい。特に儀間鷲さんはすごく怖いって聞いたからね……奇怪絡繰で襲われないように要注意だ」
コンプレックスを抱えている、との情報は聞いている。
「あ! この前の奇怪絡繰の暴走の調査もできるよ! 皆が頑張って止めてくれたお陰で、詳細な調査が出来そうだ」
と、奇怪絡繰が安置されている場所の地図も示す。
「始さんは戦争を知らないんだけど……『みんな『焼け跡』を抱えている』って、虎屋さんが言ってたらしいね。……できれば……抱えたくないものだね」
始は目を伏せ、知らない『戦争』について、思いを馳せた。
――知らないからこそ、いっとう、怖いのだ。
tk
tkです。ボス決めのシナリオとなります!
このシナリオにおいては【2】と【3】が集計対象になります。
プレイングにて相手にしたい対象を数字にて記載してください!
皆様の自由な発想のプレイングをお待ちしております。
第1章 日常
『プレイング』
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POW : 肉体や気合で挑戦できる行動
SPD : 速さや技量で挑戦できる行動
WIZ : 魔力や賢さで挑戦できる行動
イラスト:ヒトリデデキルモン
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「皆の調査の結果、十月に黒武者氏と決着をつけたい、とのことであります」
匙からの言伝を伝え、敬礼するのはハラナキだ。
「引き続き調査の方をお願いするであります。調査対象は現状黒武者氏を中心に、『四天王』の誰でもヨシ、という指針になりました故に。また、十月に備えよ、とも」
それでは、可能な限りの調査を――そしてご健闘を。その言葉とともに、ハラナキ自身もまた、調査の方へと戻っていった。
――一月。
「調査の対象は決まったでありますか?」
ハラナキがそう貴方へ問う。向かうのならば彼女も随伴するとのことだ。
「……黒武者という護衛がいなくなったとして、相手が厄介なことに変わりはありませんゆえ。いざ!」
えいえいおー! ……というハラナキはどこか能天気のように見えて、真面目だった。
さて、どうしよう?
江田島・榛名
【2】で
共闘、アドリブ️⭕️
まぁ、こういう穏やかな時間は必要だよねぇと思いつつ、飲み屋がある方に行って飯と酒を貰いつつ、そこにいる人達と話に花を探そうか。
世間話ついでに、最近の内情、困ってること、事件なんかもね
地道な情報収集ってのは大事なもんでありますしなぁ
江田島・榛名(強化人間のガンスリンガー・f43668)は、ふうと息をつく。飲み屋にて、食事と酒にありつく。何か浮いた話でもないかと下世話な話をする者もいれば、黙々と目の前にあるものを食べ、呑んでいる者までさまざまであった。
「フクロウさんかね?」
「そうでありますな」
店主がこれはおすそわけ、と芋の煮込みを出してくれる。ありがたく頂戴しながら、店主がどこか疲れている顔なのを見る。
「……顔色が悪いようでありますが」
「ああ……最近虎屋の旦那の恫喝が怖くてねえ」
「虎屋の旦那――虎屋・獅鉛でありますか」
「そうそう」
――最近仲間が減ってからか気が立っているようでね――幸いここらは勝手にショバ代取りされちゃいないが、友人が被害に遭っていつ自分が対象になるか、おちおち寝れたもんじゃないよ――そう店主は語る。
「ふむ……」
酒をあおりつつも、そこはフクロウとして勤め上げる者、目線を配れば虎屋の話題になるとどことなく店全体が萎縮する。酒が不味くなるのは良くないな、そう思う。
大成功
🔵🔵🔵
鈴生・ナナキ
【2】「うーんうーん、次はだれを調べよう?」首をひねって考えます
どうにも迷ってしまうので、さっき拾ったいい感じの枝に任せることにしました
地面に数字を書いて、棒を立てて、倒れた先は二でした
この人を調べましょう!
この人を見たという場所でお話を聞いたり、背中にカラスの翼をはやして、人とはちょっと違うところから探してみたり
見つかっても特に怖くはありませんが、今回はかくれんぼしていたい気分です
見つからないようにこっそり楽しく行きましょう
「うーんうーん、次はだれを調べよう?」
鈴生・ナナキ(七宿し・f44279)は首をかしげながら良い感じの枝を手にしていた。アナグラ内でも育つ木はあるし、落ちる枝もある。いっそ、『これ』にまかせてしまおう――そう考えて、地面に数字を書く。棒を立てて、それからそーっと倒れるのを眺めて……。
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カラスの翼を生やして、アナグラの中を飛ぶ。対策部は通称としてフクロウと呼ばれているが、こうしているとますます鳥のようだ。
「見つかるかなー」
なんてひとりごちながら『敵の姿』を探していく。広く広く飛んで、いろんな人に話を聞いてみる。
「虎屋ねえ……黒武者がいなくなってからこっち、なかなか怖くてねえ」
「あのおじさんがー?」
「ああ見えて仲間意識が強いようだからね。気が立っているのかも」
「なるほどー……」
仲良しさんなのはいいことなのだ。でも、悪いことは駄目なのだ。
「この前全財産巻き上げられるところだったよ……フクロウの人が通りがかったから助かったけれどもね」
「たいへんなのだー……」
お金は大事だって聞いているのだ。これがないとごはんが買えない。……虎屋のおじさん、どうしてこんな悪いことするのかナア。
「あの人はあの人で、色々と大切なものをなくしていると聞いているよ」
「大切なもの……?」
「家族、だとかね。噂だけど」
家族。……それは……確かにそうだけど……。
「でも、だからって悪いことをするのは、やっぱりいけないことなのだ」
大成功
🔵🔵🔵