【敵の姿】奇怪な機械が暴走する機会
●危なくて大きい奇怪絡繰
――ドドドドドドドド!! アナグラに大きな音が響き渡る。
「な、何だアレは……!?」
「退避っ! 退避ーーっ!!」
コウモリら住民が焦り、逃げる。
それはまるで、暴走した機関車のようなとても大きな奇怪絡繰。唯一違うのは、タイヤは自立して回っていて、機械のアームが荒ぶって各所を攻撃し始めている事。
「これは厄介だぞ……っていうか、何で暴走してるんだ!?」
ウロの攻撃により右手を負傷している男、団三郎が実況をしながら逃げていく。
「まだ指を治す薬が完成してないっていうのによぉ……!!」
だったら外出しているなという忠告は、この男には効かなかったようだ――。
ドドドドドドドド!! ドドドドドドドド!! ドドドドドドドド――!!
ともかく、この機関車サイズの奇怪絡繰を止めねば被害は甚大な物になるだろう。
●ヤケアトの奇怪を止めろ
「という訳でな、奇怪絡繰……まあ要はメカやな、デッカいのが一個暴走しとるらしいんや。止めないと危ないんやけど、どうやら指令部に当たるパーツがいかれてるらしいねん」
濱城・優茂(サバイバルおじさん・f32495)が事件の概要を解説する。
「そしたら指令部のパーツ目掛けて攻撃でもしたれ! って思うかもしれへんけど、暴走してるから近づくのが難しいんや。まあ安全な箇所もどっかにはあるはずやさかい、そこから無理やり登って叩きまくるっちゅう戦法もアリやろな。後ろの方にはアームが届いて無いみたいやし、登るんやったら後ろからがええんとちゃうかな?」
後ろが絶対安全とは限らんけど、と付け足した優茂。
「ほんで、皆が拾って来てくれたウロの残骸で団三郎さんの怪我を治す治療薬がもうすぐ完成しそうなんやけど、なんでかまたおるねん現場に団三郎さん。余裕があったら会話も可能やで」
前回、団三郎は治療で部屋に籠りっきりだったので、今何をしているのか、どんな職業のおっさんなのか等を聞く事が出来るだろう。まあ、あくまでこれはサブミッションに過ぎないが。
「ほな、奇怪絡繰の暴走を止めるのは任したで!」
そう言って、アナグラの入口へと案内する優茂だった。
椿油
椿油です。【敵の姿】が付いたシナリオとなります。
プレイングにて気になるボスの番号を【1】【2】【3】【4】から自由に1個記入して下さい。中には奇怪党関連のボスが居ますが、今回は上記選択肢のボス達とは関係ないただの一般事件です。
奇怪絡繰――通称「暴走機関車モドキ」は、自由走行出来るタイヤが四駆で付いており、自動車並に華麗なカーブも可能です。ドリフトは出来ません。そして、左右からアームがガションガションと動いているので当たると危険です(後ろは比較的安全)。
弱点となる「指令部のパーツ」は、機関車モドキ上部の中央あたりでビヨンビヨンとバネを伸ばしています。つまり壊れてます。完全に破壊するべきですが、この奇怪絡繰は全て頑丈です。よって弱点も頑丈になっています。
また、知能はそこまで高く無さそうなので、壁にぶつけて動きを止めるなどの誘導も可能です(壊れた壁は然るべき機関が修復します)。
そして、シナリオ「命を蝕むウロ退治」に登場した団三郎がしれっと現場に居ます。会話しても良いですし、無視したり避難を促しても良いです。
皆様のアツいプレイング、お待ちしております!
第1章 日常
『プレイング』
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POW : 肉体や気合で挑戦できる行動
SPD : 速さや技量で挑戦できる行動
WIZ : 魔力や賢さで挑戦できる行動
イラスト:ヒトリデデキルモン
👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
獺郷・ゆき
【2】といっても奇怪党は関係はないようですが、ここで色々と見せてしまうのも困りもの。後々の参考にされたら厄介です。
という訳で、兎にも角にも人払いを。被害の軽減と、情報の拡散防止で、一石二鳥を狙いましょうか。
「暴走しているだけなら避ければ良いように見えますが、爆発するかもしれません故」
モノは言い様、離れる理由があれば十分でしょう。
人払いが済んだら破壊を、ですが。真後ろだけが弱点というのも、何やら違和感を感じます。側面の、腕の根元あたりなどに、届かない場所が観察してみましょう。絡繰は人間ほど、柔軟ではないでしょうし。
「どうせならもう少し、乗り心地も気を遣って作っていただけたら、と思いますのに……」
「(奇怪党は関係はないようですが、ここで色々と見せてしまうのも困りもの。後々の参考にされたら厄介です)」
ゆきは人払いを行いつつ、チラリと暴走機関車モドキを見つめる。
「暴走しているだけなら避ければ良いように見えますが、爆発するかもしれません故」
ゆきの言葉に、アナグラの人々は蝙蝠が散るかのように離れていく。
「(モノは言い様、離れる理由があれば十分でしょう)」
人払いが済んだ所で、暴走機関車モドキを破壊しにかかる。が、その前に観察する。
「(真後ろだけが弱点というのも、何やら違和感を感じます)」
アームの根本の動きを観察すると、アームがどう動こうと届ききらない場所を発見する。そこからよじ登れそうだ。
よじ登ると、壊れた指令部がバネを四方八方に飛ばしているのを見つけたゆき。
「どうせならもう少し、乗り心地も気を遣って作っていただけたら、と思いますのに……」
非常に揺れる車上で、ゆきは指令部のバネを一本二本と引きちぎり、スピードを落としながらも増々暴走機関車モドキは動きを不安定にさせていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
篠田川・臨土
「やぁ、お加減如何ですか。」
煙管吹かしながら暴走機関車から距離をとり、団三郎さんに話し掛けます。
「アレもいいオモチャがあったようで」
機関車の方には巨大メンフクロウが行きます。
弱点である司令部のパーツまで難なく飛んで行き、
嘴でつついたり、足で握り潰したり楽しそうに破壊します。
「先の事件で治療を受けていたと聞きましたが。どうして表に?」
のん気に観戦しながら団三郎さんへ会話を試みたいです。
「そう言えば何を生業としている方で?」
敵の姿は【2】を選択します。
アドリブ、共闘歓迎、よろしくお願い致します。
「やぁ、お加減如何ですか」
臨土は煙管を吹かしながら、暴走機関車モドキから避難しつつある団三郎に話しかけた。
「おお、あのウロの件じゃ世話になりました!」
その間に臨土が《悪魔召喚「暴風」》で召喚した巨大なメンフクロウの悪魔が暴走機関車モドキへと向かっている。
「アレもいいオモチャがあったようで」
「みたいですなぁ……」
団三郎もその光景を見て頷いた。
メンフクロウの悪魔は弱点のパーツの上に難なく着地すると、嘴でネジを回して取ったり踏みつぶしたりして楽しそうにパーツを壊している。
「先の事件で治療を受けていたと聞きましたが。どうして表に?」
臨土が団三郎に尋ねると、団三郎は懐から何らかのパーツを取り出した。
「俺ぁこれが欲しかっただけなんですがねぇ」
ジャンク品だろうか。特に何の用途とも分かりにくいたった一つの部品である。
「……そう言えば何を生業としている方で?」
臨土が尋ねると、パーツを持ってニヤニヤとする団三郎。
「このパーツを必要な奴に売って儲けて、またパーツを集めてくる為の活動資金にする。要するにガラクタ漁る仕事ですわ、価値が分かる方ならお取引出来ますがねぇ……貴方どうなんで? これの価値、分かります?」
臨土は首を横に振る。大人しくパーツを仕舞う団三郎。
「あ、太いネジが落ちやしたよ」
「のようですね。……戦利品ですか?」
メンフクロウの悪魔対暴走機関車モドキの格闘を観戦していると、太いネジを咥えてメンフクロウの悪魔が帰って来たのだった。
大成功
🔵🔵🔵
クリスティア・レインベルグ
【1】、SPD、アドリブ可
現場に到着後、荒ぶる奇怪絡繰を見て一瞬ポカーン
これは……大暴走、ですわね
走行やアームもですが、特に指令部がビックリ箱の様相を呈してますわ
ともあれ被害が広がる前に何とかしましょう!(騎士モードに切替)
団三郎さんに「あれを止めるのが我々の勝利条件、そうですよね?」と声をかけ、同意を得られたら私と団三郎さんにUCで翼を生やし、一旦上に逃げましょう
そして指令部のパーツ目掛けて急降下
剣に属性:雷を纏わせ貫通攻撃でショートさせます!
こういう時、この世界ではこう叫ぶのですよね?
「チェストーー!!」
あら、間違えましたか?
まだまだ勉強不足ですね、と頬に手を当て首傾げつつ攻撃に勤しみます
現場に到着したクリスティアは、荒ぶる暴走機関車モドキを見てポカンとしていた。
「これは……大暴走、ですわね」
あちこちにぶつかりかけて曲がって突進して加速して大騒ぎである。
「走行やアームもですが、特に指令部がビックリ箱の様相を呈してますわ。ともあれ被害が広がる前に何とかしましょう!」
団三郎を見つけると、クリスティアは声をかける。
「あれを止めるのが我々の勝利条件、そうですよね?」
「ですねぇ!」
同意を得たクリスティアのUC《応援の翼》発動により、クリスティアと団三郎は光の翼を生やして一旦上空へと飛ぶ。そして、クリスティアは【紫電剣スカビオサ】へ雷を纏わせて落下するように指令部へと攻撃を喰らわせ、ショートさせる。
「チェストーー!!」
一時的に止まった、機関車モドキ。
「チェスト??」
団三郎は頭を傾げた。
「こういう時、この世界ではこう叫ぶのですよね?」
「いや、聞いたことねえけどな……」
「あら、間違えましたか? まだまだ勉強不足ですね」
頬に手を当てて首を傾げつつも、引き続き雷の剣戟を当て続けるクリスティアであった。
大成功
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アラタマ・ミコト
これは好機/危機でございます!
荒魂鎮神命が御業【殲剣陣羽織】で対処いたします。
皆様方は……?
何でそんな物を使っているのかでございますか?
……極楽浄土ではこれも武器なのです!
「ゆにーくあいてむ」と言われるのです!!
「これは好機でございます!」
アラタマはUC《殲剣陣羽織》を発動しに、ショートしている機関車モドキへと近づく。
「アラタマちゃんが武器とみなせばそれは武器となる――すなわち、機関車モドキという武器でございます!」
将軍鎧で一部を触れれば、念動力で機関車モドキをゆっくりと浮かせるアラタマ。
「このまま落としても良いですが、それでは芸がありません! なので」
一旦横に倒し、そして再び将軍鎧で触れるのは指令部のバネ。
「一気に引っこ抜きます! これで試練くりあでございます!」
機関車本体はとても重く、バネだけ抜く為の重石になってくれている。力を込めて念動力で操作し、機関車本体を少し引きずってでも、バネを抜き取った。
ぶちぶちと繋がって取れた指令部を以て、完全に動きが止まった機関車モドキ。
「これが『ゆにーくあいてむ』の力でございます!」
アラタマは停止した機関車モドキを背に、地上へと戻るのであった――。
大成功
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