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猟兵がジャブジャブ泳ぎたくなる食欲を煽りまくる水着

#ゴッドゲームオンライン #バズリトレンディ

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 夏と言えば海! 海と言えば水着!
 そしてサメエエエエエエッ!!
 でーでん、でーでん♪と三角のひれが波間に見え隠れし、ついでに水面からシャケも跳ぶ。
 ハッピーサマーバレンタイン! バレンタインにはシャケを食え!
 ヒップなラインをチラ見せした新し親分『バズリトレンディ』がサメを乗りこなしながら、次々にシャケを一本釣りしていく!
 アイツが陽気に跳ね回る! 波乗り、太陽、サメ祭り!
 頑張った自分へのご褒美は、ピカピカツヤツヤのイクラとサーモンを乗せたほんのり人肌程度に温かいご飯。
 イクラを集めて水着を着よう!

 その横でげんなりした顔でイベントクエストを用意するのは、ドラゴンプロトコル達。
 あらすじからして意味が分からない。
 適当に水着出しておけばいいと思うなよ。ゲームはそんなに甘くねえ!
 そんなツッコミを入れる気持ちも、3日で新イベント実装というハードスケジュールの前にどこかに消えてしまった。
 もう何でもいいからさっさと実装して休みたい……。
 いやむしろこれ神イベントじゃね?
 うんうん、いけるいける。
 これなら間違いなくプレイヤーはジャブジャブする。
 だってサメと水着とイクラの親子丼だもん。
 完全にキマッた目のドラゴンプロトコル達が実装したイベントページのトップには――。

『猟兵がジャブジャブ泳ぎたくなる食欲を煽りまくる水着』

 バナーの代わりに表示されるのは、シンプルなゴシック体で記された説明文。
 お疲れのドラゴンプロトコル達は、画像表示設定を間違えたままイベントを実装するのだった。

●グリモアベース
「もきゅーう? イクラの旬は秋なのです」
 食に拘りのある高崎・カント(夢見るモーラット・f42195)が、ほかほかご飯の丼を片手にもきゅっと首を傾げる。
「お魚さんの生態を無視した唐突な設定。これはきっと雑イベントなのです!」
 もっと他に判断するところあると思う……。
 そう思った猟兵もいるかもしれないが、団扇でパタパタしてご飯を冷ましているカントは雑イベントを盛大に楽しむ気満々で、ツッコミを入れるのも面倒くさくなってしまう。
「でもそれはいいのです。問題はイベントに引き寄せられて、大量のバグプロトコルが集まってきちゃうことなのです」
 唐突なイベント実装のデスマーチでお疲れのドラゴンプロトコル達では、バグプロトコルの対応は難しい。このままではイベントに参加しようとした一般プレイヤー達が危険なのだとカントは説明する。
「そこで、みんなの出番なのです! このイベントに参加して、イクラの親子丼を食べるついでにバグプロトコルをぶっ飛ばしちゃって欲しいのです!」
 逆、逆。バグプロトコルを倒すのが本題。
「もきゅ? まあそれはさておきなのです……」
 今回のイベント手順はとっても単純。
 まず鮭を捕ろうとする密猟者をしばき回してドロップアイテムのイクラを集める。
 次にイクラをイベントNPCに持って行って限定装備と交換して貰う。
 最後にバズリトレンディが乗り回していたサメをぶっ飛ばす。
 ごく一般的なイベント形式で、特に対応に迷うことはないだろう。
「鮫は全地形対応なのですが、海の中のサメはとっても強いのです。海の中で身動きが取りにくいところで襲ってきたり、仲間を呼んだりするのです」
 キャビアとフカヒレを食べるつもりが、逆に食べられてしまうのです……とカントは身を震わせる。
 そんなとっても強いサメだが、今回は夏イベントだ。
 夏休みや盆休みで暇を持て余した人々を呼び込むため、始めたばかりの初心者でも安心して楽しめるような難易度に設定されている。
「それが今回の限定装備、『水着』なのです!」
 涼しげなブルーのマントを翻すカント。
 水着を装備すれば、イベントボスへの攻撃力と防御力が5倍になり、水中でも陸と同じように動き回ることができるようになるという。
 水着は敵からドロップするイクラをNPCに持って行くことで作ってもらえるし、自前のものを着ていってもいい。
 初心者でも熟練者並みのステータスになるということで、ボスの撃破も容易。
 猟兵なら海で遊ぶついでにボスをしばき倒すのも可能だろう。
「ボスを倒したら、みんなで打ち上げタイムなのです。イクラの親子丼をはじめとした大量の海の幸や、夏っぽいスイーツでパーティーなのですよ!」
 じゅるりと涎を垂らすカントに見送られ、猟兵達は真夏のイベントエリアに転送されるのだった。


本緒登里
●MSより
 水着コンテストお疲れ様です。
 皆様の水着が見たいと、このようなイベントをご用意いたしました。

●シナリオについて
 こちらは3章構成のシナリオです。

 1章:集団戦『イクラを集めよう!』
 海辺で密猟者『深き海より来たるもの』を倒して、ドロップアイテムのイクラを集めます。
 海で遊ぶついでに倒してしまいましょう。

 2章:ボス戦『フカヒレも集めよう!』
 水着を着て、ボス敵『「突然」の「サメ」』を撃破します。
 バグプロトコルになって超絶強化されていますが、特攻装備の『水着』を着た猟兵の敵ではありません。
 海で遊ぶついでに倒してしまいましょう。

 3章:日常『海辺でパーティー』
 猟兵の活躍でイベントからバグプロトコルは一掃されました。
 あとは獲ったイクラやフカヒレなどの海の幸で海鮮バーベキューをしたり、海をモチーフとしたパフェやアイスなどのスイーツを楽しんだりします。
 この章のみ、グリモア猟兵のカントがウロウロしています。
 その辺でイクラの親子丼を食べているので、お声がけ下されば出てきます。

●水着について
 今回のシナリオでは、皆様の水着の描写を多めにさせて頂きたく思います。
 水着の指定がある場合は、プレイングにお書き下さい。
 指定がなければ、こちらでイラスト欄を参照させて頂きます。
 水着イラストがない方は、こんな感じの水着と書いて頂ければ、それを膨らませて描写いたします(お任せも歓迎)
 なお、過度にエッチなものは全年齢の範囲までマスタリングさせて頂きますのでご了承下さい。

●プレイング受付
 物理的に開いている限り、常時受付中です。
 オバロ、複数、1章のみ参加等、お気軽にどうぞ。
 同行者がいる場合は、同行者の名前とID、もしくはグループ名をお書きください。
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第1章 集団戦 『深き海より来たるもの』

POW   :    正気喪失
【狂乱状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    狂乱の呼び声
【狂乱】の状態異常を与える【奇声】を浴びせつつ対象に接近し、【銛の刺突】で攻撃する。同時に、敵の攻撃は【銛の柄】でパリイ可能になる。
WIZ   :    知られざる深海へのいざない
【悍ましい粘液の雨】を降らせる事で、戦場全体が【知られざる深海】と同じ環境に変化する。[知られざる深海]に適応した者の行動成功率が上昇する。

イラスト:もりさわともひろ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 白々と雄大な入道雲が浮かぶ青空の下、ガラスのように透き通ったエメラルドグリーンの大海原が広がる。揺れる水面は太陽の光をキラリと反射させ、ゆっくりと砂浜に打ち寄せては引いていく。
 海中を覗けば、色とりどりの珊瑚礁の間を小さな熱帯魚たちが泳ぎ回り、自然が作り出す賑やかな庭園のよう。
 イベント専用マップは、高解像度のテクスチャを被せられただけ電子データのはずなのに、現実と同じかそれ以上にリアリティのある空間になっていた。
 
 そんな美しい海を汚すような黒い染みが幾つか、波に揺られて浮かんでいた。
 けろけろと騒がしく鳴く魚と人の交雑種のような不気味な怪物が、水に潜っては沈み、せわしなくうろつき回っていた。
 怪物が耳障りな鳴き声を上げ、水面に浮かび上がる。その手に持った銛には青灰色をした大きな魚が突き刺さっていた。
 怪物は魚を無造作に小舟に放り込むと、また海に潜っていく。
 大きい物も小さい物もお構いなし。この海域の鮭を全て取り尽くさんという強欲さで、瞬く間に山のように鮭が狩られていく。
 このイベントの為に用意された『クイーンサーモン』。その産卵期は七月から十一月までと通常の鮭よりも長期に渡る。良質なイクラをたっぷり孕んだクイーンサーモンだが、その生息数を守るために漁が許される期間は秋からとされている。夏の間の鮭達は自由に川を上り、生まれた川で産卵をするのだ。
 そんな鮭を守るための取り決めを無視した密猟者達の存在は、この地域の海洋資源に大きな打撃を与えているのだ。

 あれ、これって雑イベだよね?
 何でこんなに設定細かいの?
 そりゃあこの設定考えた頃はまだドラゴンプロトコル達に余裕があったからだよ!

 さあ密猟者をぶっ飛ばそう!
 ぶっちゃけこれは雑イベだ!
 猟兵がいくら狩りまくろうが、イクラも密猟者も尽きることはない!

 イクラを集めて水着を着よう!
草柳・華穂
やれやれね、ドラゴンプロトコルのみんなはご苦労様

あら、浜辺に降りたら向こうから近付いてきたわ
ああ、こいつらを倒したドロップ品で水着を手に入れるイベントだから
初心者でもある程度対処できるように近づいてくれるわけね
じゃあ、さっさと密猟者どもを叩き潰しましょう

でも数がいるのは面倒ね、よし【B・E・S】よ
生体エネルギー弾の嵐で一気にダメージを与えるわ
もちろんこれだけですべて倒せるわけないけど
弱った相手なら数がいても問題ない、得意の蹴りをお見舞いしてやる
近づけばどうにかなると思っていたのなら残念だったわね
あたしは近接格闘の方が得意なの

水着
https://tw6.jp/gallery/?id=199240



 壮大な入道雲が浮かぶブルースカイはどこまでも透き通り、煌めく陽光がビーチサイドの椰子の木の葉を通して砂の上に木漏れ日を投げかけていた。
「やれやれね、ドラゴンプロトコルのみんなはご苦労様」
 水着姿で浜辺に降り立った草柳・華穂(クラッシュ・バニー・f18430)は、辺りの景色を見渡し、その美しさにドラゴンプロトコル達の苦労を想う。
 電子データで再現された海辺の光景は、現実よりも美しく理想的な海の概念を表す。
 フィールドの美しさはイベントを設置したドラゴンプロトコル達の努力の結晶とも言える。過去素材の流用もあるだろうが、イベントの企画から実装まで3日という超ハードなスケジュールでこれほどの完成度であれば、その努力を労わねばならないだろう。
 
「さてと、イベント敵はどこかしら」
 華穂が辺りを見渡すと、海の上に小舟が幾つか並んで浮かんでいる。
 あそこまで行くのは大変そうだと思いながら、とりあえず近くまで行こうと歩き出す。
 まだイベントは始まったばかりで、フィールドに一般プレイヤーの姿はない。
 白い渚を贅沢に独り占めして、水着に身を包んだ華穂が進んでいく。
 華穂が愛用するボディスーツと同色のベルトで構成されたセクシーなモノキニビキニは、日差しを受ける黒の光沢が白い砂浜に映え、ダークヒーローらしいセクシーさと健康的な肉体美を両立させていた。
 メッシュ素材の透け感で色の白い肌を魅せるのと同時に、身体の前でクロスする黒いベルトが豊かな双丘を包み込むように持ち上げ、引き締まったウエストとの間で作られる凹凸を強調する。左肩から右胸に繋がるベルトが流れるようなラインを作り、水着の黒と肌の白が見る者の視線を惹きつけ誘導する。
 海から吹く潮風が駆け抜け、華穂の艶やかな青いロングヘアを持ち上げた。髪をくくる黒いリボンがふわりと翻り、兎の耳のように跳ねる。
 額にかかる前髪を掌で無造作に払うと、銀のフープピアスがちゃらりと軽い音を立てる。
 歩を進めると、さらさらとした白砂が踏みしめるサンダルの下で崩れ、砂浜に等間隔に足跡を残していく。

 寄せては返す白波が打ち付ける波打ち際にたどり着く。
 すると、沖合で鮭の乱獲をしていた魚人共が、華穂を指差して「げろげろけろけろ」と不快な鳴き声を立てた。
「あら、浜辺に降りたら向こうから近付いてきたわ」
 腕組みをした華穂は、小舟を乗り捨てて近寄ってくる魚人を見やる。
「ああ、こいつらを倒したドロップ品で水着を手に入れるイベントだから、初心者でもある程度対処できるように近づいてくれるわけね」
 ポンと手を打ち、これが初心者歓迎の夏イベだということを思い出す。
「じゃあ、さっさと密猟者どもを叩き潰しましょう」
 内容は雑だが、イベント自体は誰でも楽しく参加できるように配慮が張り巡らされている。しかし、こちらに向かってくる敵の数は、バグプロトコルの影響で初心者が処理できる数を大きく超えていた。
 運営側の努力を台無しにするバグプロトコルはさっさと倒してしまわなければ。
 そう思いを固め、華穂は砂浜を蹴って走り出す。
 
 波打ち際に大きな水しぶきが上がり、戦いの幕が上がる。
「エナジーストォォム!」
 まずは敵の数を減らそうと、華穂は全身を奮い立たせ、『|B・E・S《バイオ・エナジー・ストーム》』を放つ。
 生体エネルギー弾の嵐が激しく海を揺らし、通常と反対側に大波を立てる。
 魚人が乗る小舟が大波で木の葉のように掻き回され、海に落ちた魚人をエネルギー弾が貫いていく。魚人の多くは水面に上がることなくそのまま沈んでいくが、運良く直撃を逃れた者共は血の臭いに狂乱状態になり、陸に上がると銛を振り回して迫ってくる。
 一部が欠けた粗雑な銛を高々と持ち上げた魚人が華穂の腹をぶち抜こうと飛びかかってくる。
「――甘いッ! バニーキック!!」
 はらりと青髪をなびかせ前傾姿勢で大ぶりな攻撃を躱すと、華穂は砂浜を踏みしめ、右足で強烈な蹴り上げを放つ。
 ガーターリングが食い込む健康的な太ももが鞭のように高く持ち上がり、魚人の顎を打ち抜いた。エネルギー弾で弱っていた魚人は大きく跳ね飛ばされ、波打ち際で跳ねて動かなくなる。
「近づけばどうにかなると思っていたのなら残念だったわね。あたしは近接格闘の方が得意なの」
 そう言い放つと、華穂は疾風のように走り抜ける。
 残っていた魚人達に得意の蹴り技を繰り出し、着実にその数を減らしていくのだった。 

大成功 🔵​🔵​🔵​

巨海・蔵人
アドリブ改変歓迎

◼️心情
理性的に考えれば自明だけど、
無機物やオブリビオンをいただきますするUCはあるけど。
つまり、大地をティラミスしても土中有機物がジャリジャリして悲しい、
それはここでも同じだった…

◼️海産物
と、言うわけで『検証企画、雑イベントフィールド味覚大調査』はじめたいと思います。
お送りするのはお馴染み愉快なバイオモンスター蔵人君とパンダ師匠(付け鮫風背鰭装備)です。

まずは襲ってくるくらい新鮮な海産物を、
オブリしてなくても美味しく食べれるUCで、
もしかしたら、クイーンサーモンと味が同じ位雑イベかも?


イベントフィールド食べ尽くし、いただきま~す!
(尚、|活け作り《湧き対策》以外はグロ対策済



 3Dデータとテクスチャで作られた海面が揺らぎ、波の反射に合わせてライティングされた光が映える。
 急ごしらえで作られたイベントフィールドは、おそらく過去イベ素材の使い回しもあるのだろうが、電子データの世界にいるとは思えないほどのリアリティを誇っている。
 真っ白な砂浜に大きな足跡が続いていて、なぜかフィールドマップのオブジェクトに所々ポッカリと大穴が空いていた。
 足跡の続く先を辿れば、砂浜にこれまた大きな影が落ちている。
「理性的に考えれば自明だけど、無機物やオブリビオンをいただきますするUCはあるけど……」
 ジャリジャリガリガリ。おっとりのんびりした声に固い物がこすれる音が混じる。
 イベントフィールドにでっかい穴が開き、白と焦げ茶のしましまの地層が覗いていた。
 その横、大きな身体で肩を落としているのは、巨海・蔵人(おおきなおおきなうたうたい・f25425)だ。 
「つまり、大地をティラミスしても土中有機物がジャリジャリして悲しい、それはここでも同じだった……」
 蔵人は恨めしげに砂浜を眺め、掘った穴の中から小さなカニさんや巻き貝を取りだしてポイッとその辺に放り投げる。
 土の中には木や生き物などの無数の有機物が含まれている。特にこの砂浜にはサンゴ礁の欠片が積み重なってできていて、歴とした有機物だ。
 人工的に作られたデータの砂浜ならもしかして……と思ってみたけど、やっぱりここも他と同じで美味しくない大地。
 悲しみに暮れる蔵人の視界の端、小さな小舟と跳ねる大量の魚人の姿が映る。
 あれはどう見てもオブリビオンだ。
 蔵人の脳内にアイデアがピカーンと電球の形を取って現れる。
 眼鏡型端末をキランと光らせ、蔵人はぱっと立ち上がる。
 動画配信者としてこんなチャンスを逃すわけにはいかないのだ!
 
「と、言うわけで『検証企画、雑イベントフィールド味覚大調査』はじめたいと思います」
 ライブカメラと繋いだドローンに向かって蔵人が手を振る。
 動画配信者の基本のキ! ゲーム実況配信だ!
 チャット欄に続々と視聴者達のコメントが流れ、蔵人がそれに返事していく。
「お送りするのはお馴染み愉快なバイオモンスター蔵人君とパンダ師匠」
 蔵人は白熊さんのサンダルと手袋に涼しげな青のセーラー水着、パンダ師匠は付け鮫風背鰭装備で、フィールドに合わせた装備もバッチリ。
 身体の大きさを生かした熊さんの水着で、「がおーっ」とギャップ萌えをアピール。
 可愛さアピール狙ってバズを目指そうという目論見だが……。
『これは捕食者の風格』『最初から食べる気満々』『熊の木彫り期待』
 熊さん水着の蔵人に、チャット欄は始まってすぐに盛り上がる。
 同時接続数もどんどこ伸びて、目論見通りバズっている。
 ……主にフードファイト的な意味でだが。

「今日は大人気MMO『ゴッドゲームオンライン』のイベントに挑戦するよ」
 ドローンがぐるっと一周して、フィールドの様子を映し出す。
「なんと、ゲーム内なのに食べ物の味まで設定されてます」
 蔵人が指差す先には、どんどこずんどこ迫ってくる大量の魚人!!
『あれ食べるの?』『待ってました!』『活きが良すぎ』
 コメントが爆速で流れ、大盛り上がりのチャット欄。
「まずは襲ってくるくらい新鮮な海産物を、オブリしてなくても美味しく食べれるUCで……」
 銛を振り上げ気勢を上げて飛びかかってくる魚人を、蔵人はどっこいしょと捕まえてパンダ師匠の方に放り投げる。
 鱗に覆われたお腹を見せて「ギョギョギョッ」と鳴く魚人を前に、パンダ師匠が握るサメの歯よりも鋭い刺身包丁がキランと輝き、次々に魚人に振るわれる。
 血やら内臓やらが盛大に飛び散っている気がするが、ドローンに搭載されたAIが自動でグロ対策の七色輝くモザイクを掛けてくれるので、動画が消される心配は要らない。
 湧き対策に何匹かは活け作りにして後のお楽しみに取っておきつつ、あっという間に蔵人の目の前に海鮮料理が並んでいく。
「それじゃ……イベントフィールド食べ尽くし、いただきま~す!」
 フォークを片手に蔵人は魚人料理にかぶりついた。
『飯テロ動画』『うまそう』『飯を……食ってる……』
 そこら辺にいた魚人をあっという間にぺろりと平らげると、お次は検証のターン。
 ドロップしたクイーンサーモンと魚人のお刺身を並べて味比べ。
「うーん……魚人と味が一緒だね。味覚データを流用したのかな? でも、わざわざエネミーにもデータ用意しているのは、雑イベントにしては丁寧に作ってるね」
 食レポも忘れず行って、蔵人の配信は結構なバズと共に終了するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

冷泉院・卯月(サポート)
勿論お仕事は大事ですけどぉ、折角なら珍しい物や新しい物も見つけたいですよねぇ~。
あ、ご一緒される方がいらっしゃればぁ、一緒に頑張りましょうねぇ~。

あまり戦闘は得意ではないですけどぉ、ぶちくんとたれちゃんの力も借りてぇ、頑張っちゃいますよぉ~。
遠距離なら二人に短杖になってもらって魔法弾を撃ったりぃ、
接近戦なら二人で力を合わせて杵になってもらって頑張っちゃいますぅ~。
パラドクスは状況に応じて臨機応変に使いましょうかぁ~。

戦闘以外なら運転なんかも得意なのでぇ、何処へでもお届けしちゃいますよぉ~。
道中も楽しいことが見つかるといいですよねぇ~。



「折角なら珍しい物や新しい物も見つけたいですよねぇ~」
 おっとりした声が渚に響く。
 赤茶色のロップイヤーをふわふわ揺らして、冷泉院・卯月(壱七八あーる・f40880)が波打ち際をのんびり歩いていた。
 もちろんお仕事も忘れていないが、折角水着を新調したのだ。依頼ついでに海を満喫しようかなという気持ちももちろんあった。
 そんな卯月が纏うのは、スタンダードなワンピースタイプの水着。全身を包む赤茶のもふもふな毛と同系統で揃えたピンクと白を基調とした可愛らしい色合いに、胸元のウサギさんマークが可愛らしい。日よけとオシャレを両立させたパーカーはすっきりした青系統のグラデーションでまとめ、透き通るビーズ飾りも涼しげだ。
 卯月が動く度に、ロップイヤーとおさげ、パーカーの紐が動きに合わせて跳ねて、それを見ているだけで楽しい気持ちになってくる。
 そんな卯月の足元では、ファミリアロッドのぶちくんとたれちゃんもお散歩を楽しんでいる。
 てってっとヤドカリを追いかけている腕白さんがぶちくん、ピンク色のハマダイコンの花をおっとり食んでいるのがたれちゃんだ。
 こちらも海に合わせてゴーグルや麦わら帽子を被せてもらって、とっても楽しそう。

 さて、そんな感じで毛皮をくすぐる潮風を感じながら海辺を楽しんでいる卯月だったが、ふと海辺を見るとビーチ気分を台無しにしちゃう無粋な影が幾つもあることに気付く。
「あら~。密猟者さんですかぁ~?」
 釣りを楽しむのでもなく感謝するでもなく、ただただ海の恵みを乱獲する魚人の姿。
 それはなんとも嫌悪感を覚える物だったが、卯月はおっとりさを崩さず、ぶちくんとたれちゃんを側に引き寄せる。
 そんな卯月に気付いた魚人達。
 海の恵みだけでなく陸の恵みも獲ろうと奇声を上げて迫ってくるではないか。
「あ、戦闘ですねぇ~? ぶちくん、たれちゃん、よろしくお願いしますねぇ~」
 卯月の号令で2匹のファミリア達がぴょんと重なり合うように跳ねる。
 くるん宙返りをすると、大きな杵になって卯月の手にすっぽり収まる。
 迫り来る魚人を杵で一撃! 魚人を海へポーンと吹っ飛ばす。
 尚も襲いかかる魚人の数に、ロップイヤーを揺らして卯月も跳ねる。
 卯月の力で創造された満月が、ビーチの青空にまん丸白い光を放つ。
「それじゃ~、一気に行っちゃいますよぉ~」
 偽物の満月の力で手足を狂月化し、卯月は眼にも留まらぬ速さで波打ち際を駆け抜ける。
 卯月の連続攻撃に、魚人達はスポンスポンと首を跳ねられ、イベントドロップのサーモンを残して消えていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

政木・朱鞠(サポート)
確かに集団相手の対応は厄介だけど悩む時間が勿体ないし、困っている人をほったらかしにしてたら、あっと言う間に未来が過去に喰い潰され無いように、今は目の前のターゲットを倒すことに集中しないとね…。
死ぬこと以外はかすり傷とまでは言わないけど、ここで退くわけには行かないよね。

戦闘
相手は多勢…手数で押し負けないようにしないとね。
武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして、『咎力封じ』を使用して動きを封じて、【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使い【傷口をえぐる】でダメージを与える戦法を取ろうかな。

アドリブ連帯歓迎



「困っている人をほったらかしにしてたら、あっという間にイベントがバグだらけになっちゃうわね」
 そう言いながら、政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)は颯爽とビーチに降り立つ。
 困っている人……それは突貫で夏イベントの企画・運営・保守を任されたドラゴンプロトコルのことだろう。
 やっとの思いでフィールドをこしらえ、アイテムやエネミーを配置したと思ったら、突然のバグプロトコルの大量発生。それに加えてプレイヤーからは雑イベと弄られる。
「気の毒なドラゴンプロトコルさんの手間を少しでも減らしてあげないとね」
 人差し指でウエスタンハットのつばを押し上げ、パチリとウインクする朱鞠。
 水着イベということで、しっかり水着を着込んで準備万端な朱鞠の姿は、実にアメリカンな出で立ち。
 健康的な褐色肌を包むのは星条旗柄のセクシーなマイクロビキニ!
 目にも鮮やかな赤白青の原色が褐色肌に映え、豊かなバストの谷間に流れる汗の粒さえ装飾の煌めきのように感じさせられる。
 金色のアームレットはチョーカーとお揃いで、ぴょこり狐耳を覗かせる帽子の中央から左に向けてアシンメトリーに配置された星が流れるよう。金色の髪と重なって、真夏の太陽のような黄金色の輝きを放っている。
 その姿はまさにビーチサイドの治安を守る渚のセクシー保安官!

 そんな朱鞠はさっそくバグプロトコルを探してビーチサイドをパトロールだ。
 日差しは強いが、海から吹いてくる風に金色の尻尾と三つ編みが揺れて、気分も上々。
 あとは無法者達を見つけて成敗するのみ!
 くるぶしまでのブーツの爪先も軽やかに、朱鞠はサンゴ礁の砂浜を歩いて行く。
「あら、早速お出ましね」
 朱鞠の視線の先には、鮭の密漁に勤しむ魚人達の姿。
 イベントをバグから守ろうとする保安官な朱鞠の姿に驚いた犯罪者達は、鮭獲り用の銛を振りかざし、破れかぶれで突撃してくる。
「我が身は枝垂れる柳葉……」
 狂乱し奇声を上げる魚人共。それが銛を振り上げ突き刺そうとする刹那、ゆらりと朱鞠の身体が風にそよぐ柳条と化す。
「風の吹くままにそよぎ……向かう刃は我が身に届かぬ……」
 まるでスローモーションを見ているように無駄一つ無い動きで、朱鞠は銛の攻撃を躱す。
 勢いに任せた突きが外れ魚人が体勢を崩した隙を逃さず、朱鞠は刑場槍『葬栴檀』でなぎ払う。
 ひゅんと手首を捻り、朱鞠は続けざまに葬栴檀を振るう。
 その一撃毎に魚人共はなぎ倒され、あるいは突き刺されて倒れ消えていく。
 朱鞠の手によって、ビーチの平和は守られた。
 これにはドラゴンプロトコル達も大いに安堵したことだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

クロト・ラトキエ(サポート)
基本、戦闘中は無口。
静かに、密やかに、確実に…
鋼糸やワイヤーを張り巡らせ、陸空構わず足場とし、武器として、
他に、毒にナイフ…と多彩な暗器で敵を討つ。

物心ついた時から戦場に在り、
仮令、相手が誰であっても、如何なる強者や数だろうと、
ふわり、いつも通りの微笑みを絶やさない、生粋の戦場傭兵。
かわいい小動物から猛獣まで、生き物には避けられがち。
かなしみ。

常に周囲を視。
敵の動きや特性を見切り、回避や攻撃へと繋げる、
距離・範囲拘らずの攻撃orサポートタイプ。
温かな癖に、凍れる感情。
特に色仕掛けは効かない。

状況に合わせ、動きやUCはご自由に。
物語にとって良い様に、上手いことサポートさせて頂ければ幸いです。



 イベントフィールドとなるビーチは、大量のプレイヤーを受け入れられるように広大な広さを誇っていた。
 まだイベントが始まってすぐということもあり、砂浜にはまだ誰も訪れていない場所もある。
 聞こえるのは、寄せては返す潮騒と、吹き抜ける優しい潮風に擦れる砂の微細な音だけ。
 誰もいないはずの静かな砂浜に足跡が続く。
 足跡を辿れば、細やかなサンゴ礁の欠片でできた砂浜の白に一つ、青い影。
 豪奢な白薔薇を幾つも浮かべた染めの着流しが風にそよいでふわりと舞い上がる。
 色白の首筋にかかる漆黒の後れ毛も風に吹かれ、掻き上げる手首にチリと蒼銀のブレスレットが揺れた。
 ゆるりと流れる紺青の帯の先には、海星の形をした飾りが真珠の粒と連なり流れる。
 銀糸のように緩やかで絢爛な出で立ちをした優男――クロト・ラトキエ(TTX・f00472)は、音一つ立てず静かに砂浜の上に足跡だけを残していた。
 戦場に長く在るクロトであれば、足跡すら残さず歩くこともできただろう。
 だがこの白砂に烈と輝く陽光の下、微かな足跡が風に吹かれて消えるその様を、クロトはきっと楽しんでいたのだろう。
 突貫で作られた雑イベだが、イベントフィールドはリアルでは決して味わえないほどの、ある種、非現実的な夢といった美しさを醸し出していた。
 そこにあるからには、ひとつ自分がいる跡を残してみせるのも一興。
 青と白の隙間に足跡を残して、クロトは歩いて行く。

 ふと、潮騒に紛れて耳障りな声が流れてきた。
 けろけろ、げろげろとヒキガエルが喉の奥から絞り出すような唸りに、クロトは眉を顰めた。
 碧の色をした海原に、黒々とした影が染みを作っていた。
 幾ら詩的な表現で表そうが、これは雑イベの渦中なのだ。
 灰色の腹を見せる鮭の腹を銛で突き刺した魚人達が、クロトの姿を見て一斉に襲いかかってくるではないか。
「…………」
 無粋な乱入者の存在に、ふぅと小さくため息を零したクロトは表情を一転、視線を鋭くさせる。
 着流しの袖から覗く手首を翻すと、そこに現れるは黒染めのスローイングナイフ。
「……侵掠」
 音を置き去りに放たれたナイフが、銛を振り上げた魚人の手首を貫いた。
 魚人は思わず銛を落としてしまうが、それでも尚獲物を屠らんと鋭い爪の生えた腕で殴りかかろうとする。
 だが、引きつったようにその動きが止まる。
 小さな砂粒を巻き上がらせて魚人は地面に倒れ伏す。
 高純度の神経毒を塗布された刃が、魚人を永久に目覚めぬ夢の内に墜としたのだ。
 クロトがナイフを使い尽くした頃には、紺碧の海はまた元の静けさが戻っていたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『突然』の『サメ』

POW   :    噛み付く
噛み付きが命中した部位を捕食し、【対象のステータス】を得る。
SPD   :    仲間を呼ぶ
【突然】大量の【サメ】を降らせる事で、戦場全体が【鮫の縄張り】と同じ環境に変化する。[鮫の縄張り]に適応した者の行動成功率が上昇する。
WIZ   :    どこでもシャーク
【鼻先】で長さ1万÷レベルmの洞穴を掘ると、終点が「同じ世界の任意の場所」に繋がるワープゲートになる。

イラスト:すずや

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠フカヒレ・フォルネウスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 でーでん、でーでん……でーでんでーでんでででででででっ!
 ゆっくり静かに、段々激しく。
 青い海、その水面から覗く三角の鰭だけでその存在感を示しながら、奴が海より現れる。
 そう! それは『突然』の『サメ』だ!
 
 奴が現れたビーチは、それはもう恐怖のズンドコに包まれる。
「いや、サメなんでしょ? なら、海から離れればいいじゃん」
 そう言うプレイヤーもいるかもしれない。
 だが待ってほしい。そんな甘い考えでサメを語るのは百万年早いのだ。
 
「だってサメだもん」
 突貫でイベントを仕上げたドラゴンプロトコルも、徹夜明けの座った目でそう言った。
 サメ出しときゃいいでしょ!
 サメなら理屈とか一切抜きで何やっても許されるよ!
 サメならほら、竜巻を纏って空を飛んでもいいし、地中から現れてもいいし、宇宙に出たっていい。
 
「サメを何だと思ってるんだよ……」
 そんなツッコミは現実の前では無力である。
 現にサメは空を飛んでいるのだから。

 サメは非常に凶悪かつ無限の可能性とクソより生まれし力を秘めた存在である。
 このままサメを放置すれば、最悪76億人のプレイヤーが殺され、人権を抹消されてしまう未来もあるかもしれないのだ。
 最悪の結果にたどり着いたサメにはレーザー砲すら効かないと言われる。
 この最悪のサメを打ち破る方法は一つ。

 それは水着!(じゃーんじゃーんじゃーん!)

 何で水着とツッコミを入れるのは無粋である。
 そう、これは雑イベ!
 ゲームの雑イベで意味を考えるほど無駄なことはない。

 さあこの突然のサメを打ち破るために――!
 集めたイクラで水着を着よう! 
クローネ・マックローネ(サポート)
普段の口調は「クローネちゃん(自分の名前+ちゃん、相手の名前+ちゃん、だね♪、だよ!、だよね★、なのかな?)」
真剣な時は「クローネ(ワタシ、相手の名前+ちゃん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」
強調したい時は「★」を、それ以外の時は「♪」を語尾につけるよ♪

基本は一般人の安全を優先で♪
多少の怪我は厭わず積極的に動くね♪
シリアスな場面では状況の解決を優先するよ
コメディ色が強い場合はその場のノリを楽しむ方向で動くね♪
えっち系・状態変化系もばっちこいだよ♪
絡みOK、NG無しだよ★

UCは少人数を召喚する系か単体攻撃系を優先して使うよ♪
状況に応じてMS様が好きなのを使ってね★

後はMS様におまかせするね♪



 ザバンと白い波しぶきを上げて、海中から現れた何かが密猟者の小舟を飲み込む。
 ギザギザの鋭い牙の生えた顎をしたそれは――。
「うん★ サメだね★」
 結構スプラッタでゴアな光景にもかかわらず、それを波打ち際で楽しそうに眺めているのは、クローネ・マックローネ(|闇《ダークネス》と|神《デウスエクス》を従える者・f05148)だ。
 普段はその日の気分で様々な衣装を纏うクローネ。
 彼女の自由奔放な性質を反映しているのか、そのデザインは大抵けしからんものなのだが、今日のクローネの水着は意外にも露出度低めのフィットネス水着だった!
 だがしかし、露出度が低いからけしからなくないというのは軽率な判断だろう。
 ブラックタール特有の漆黒の肌を純白の水着がぴったりと包み込む。
 白と黒の対比。相反する明度は、それだけでも人の目を惹きつける。
 そして布でぴったりと覆うからこそ、強調されるものもある。
 フィットネス水着は水の抵抗を抑えて速く泳ぐための物。
 だが、その白はクローネの豊満なバストとほっそりしたウエストが作る凹凸を抑えるどころか、寧ろ強調している。
 そして、腋からバストトップ。そこから足の付け根へと繋がる灰色のラインを追えば、ハイレグ水着の如くギリギリなラインが浮かび上がってくるではないか。
 敢えて隠すことによる、けしからなさの体現。
 クローネがしているのはそういうことだった。

「今は海にいるけど、でもサメなら……♪」
 さて、これから起こることを予言するように意味ありげに呟くクローネ。
 その期待に応えるように、突然の津波が押し寄せる。
 津波がサメを飲み込もうとしたときだ。
 サメがジャンプし波の上に飛び乗ったではないか。
 尾びれを舵に、胸びれでバランスを取り、サーフィンよろしく波乗りで押し寄せてくるサメ。
 雑イベトンチキ空間な気がするが、クローネも負けてはいない。
「ご当地パワーを上手く使えば空も飛べる! 皆知ってるね?」
 オフコース! サメが出る雑イベのご当地パワーといえば?
 ギュイイイイイン!
 クローネの手の中で唸りを上げる無骨でゴツいアイツ。
 そう! サメと対抗するならチェーンソーだ!
 そして渚を駆けるクローネに吹き付けるのは突然のハリケーン!
 風に乗って舞い上がるクローネ!
 サメが飛ぶんだからクローネが飛んでもいいのだ。
 サーフィンシャークVSハリケーンクローネ!
 二つの巨大な|パワー《B級力》と|パワー《トンチキ》が正面からぶつかり合う!

 巨大な力が通り過ぎた余波で静まりかえるビーチ。
 最後に立っていたのは……。
 チェーンソーをサメの血で赤く染めたクローネの姿だった。

成功 🔵​🔵​🔴​

政木・朱鞠
サメというだけでどんなオブリビオンかはよくわからないけど…この雰囲気の波に乗っちゃう方がターゲットの懐に入りやすいのかな?
どちらにしても、殺生に明け暮れている悪いサメちゃんはその暴力性ごと蹴り伏せてあげるよ…骸の海に還るお覚悟よろしくって?

戦闘【SPD】
もちろん雑イベとはいえ…ちょっとの油断も戦況を左右する危うい感じがするから気を抜けない戦闘と心得ておかないとね。
得物は『風狸ノ脛当』をチョイスして、若干強引気味になるけど【フェイント】技能を使いタイミングを崩し、武器の専用技『忍法・黒旋蹴』でヒレ狙いで思いきり【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】のキックで間を置かないダメージを与えたいね。

アドリブ連帯歓迎



「サメというだけでどんなオブリビオンかはよくわからないけど……」
 ウエスタンハットの下から覗く赤い瞳を眩しそうに細めながら、政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)は、透き通ったエメラルドグリーンの海の遙か遠くに目をやる。
 穏やかな波間からちらほら見え隠れする不穏な三角のヒレは、まごうことなきサメの姿だ。
「ちょっと大きいホホジロザメよね?」
 忍者の観察眼を生かしてヒレのサイズから推測すると、通常の二倍程度の大きさだろうか。
 今のところただのサメにしか見えず、どんな能力があるかわからない。
 だが、バグプロトコルに侵された時点で、もうそれは普通のサメではないのだろう。
「この雰囲気の波に乗っちゃう方がターゲットの懐に入りやすいのかな?」
 胸の前で腕を組み、首を傾げて考える。
 ちらりと視線を砂浜に向ければ、そこにはバカンスを楽しむ用のビーチマットやパラソルが置かれていた。
 雰囲気というのが、トンチキ雑イベフィールドのことだとすれば……?

 おもむろに朱鞠はビーチマットの上にその肢体を横たえる。
 黄金の尻尾をふわり一振りして太ももに巻き付け、蠱惑的に足を組み変えれば、星条旗が包み込む豊かなバストがたゆんと揺れる。
 帽子の鍔に遮られた陽光が、朱鞠の整ったその顔に影を落とす。
 鋲打ちの指ぬきグローブを嵌めた指先で少しばかり鍔を持ち上げてみれば、そこから覗く赤い瞳が挑発的に弧を描き、艶めかしい微笑みが浮かぶのが見えるだろう。
「ふふ、私を味見したい?」
 精を食らうために人を甘やかす妖狐の|性《さが》を惜しげも無く見せつける。
 囁かれる吐息も妖しく、流し目を送る朱鞠。
 太陽煌めくビーチに佇む妖艶な美女。 
 もしここに他のプレイヤーキャラクターがいれば、目を奪われること間違いなしだ。

 さて、一見水着を見せつけるだけに見えるが、これは立派な作戦である。
 ビーチに出没する突然の人食いザメの被害者には一定の傾向があるという。
 ターゲットとして最も選ばれやすい者と言えば、セクシーなビキニの美女なのだ。
 その証拠に……。
 魚人の船や鮭をガツガツ貪っていたサメ。その目の色が突然変わったではないか!?
 襲うべき獲物の姿にまっしぐらに突っ込んでくるサメは、波打ち際で大きく跳ねた。
 そのまま空を飛ぶかと思えば、灰色の鼻面を砂浜に打ち付けて砂の中に潜り込む。
「最近のサメは地面を泳ぐのね」
 サメが地面を泳ぐという異常事態だが、朱鞠は動じることなく立ち上がる。
 サメをおびきだそうという目論見が当たったことに満足し、コツンとブーツの踵を打ち鳴らすと、見た目装備のブーツに仕込ませていた『風狸ノ脛当』の周りに、小さな旋風が舞う。
「よし、殺生に明け暮れている悪いサメちゃんはその暴力性ごと蹴り伏せてあげるよ」
 魚も魚人も人間もお構いなしで何でも食い尽くそうとするサメ。命を繋ぐために必要な糧を得るため以上に暴食を繰り返すその姿は、まさしく海辺の悪夢だ。
 無辜のゲームプレイヤー達の人権が食われる前にここで倒しておかねば――。
 突っ込んでくるサメを真っ直ぐ見据え、朱鞠は気合いを滾らせる。

 砂煙の中、地響きを立てて三角のヒレが迫り来る。
 朱鞠の足元が揺れ、地面に大穴が――いや、それは穴などではない。
 のこぎりのようなギザギザの歯が並ぶサメの大顎が、地面にぽっかりと開かれていた。
 黒々とした顎が獲物を飲み込もうと迫るが――。
「おっと、そう来ると思ったよ」
 朱鞠は自分の身を囮にサメを引き寄せると、食いつく瞬間に砂を蹴り一歩下がる。
 その一瞬の後、砂の中から現れた大顎がガキンと音を立てて閉じられる。
 食らいつくはずだった獲物の姿がないことに、タイミングを崩されたサメが大きく怯む。
 その隙を見逃さず、シュンと風が鳴く音と共に朱鞠の身体が疾風と化す
 サメの鼻先を踏み台に天高く飛び上がった朱鞠は、空中で一回転すると褐色の流星のように急降下!
「骸の海に還るお覚悟よろしくって?」
 風狸ノ脛当の力で荒れ狂う暴風をその足に宿した超音速の蹴りがサメのヒレに向けて繰り出される。
 急所を薙がれたサメがのけぞり、白い腹を無防備に露わにする。
 地面に着地した朱鞠は、中段蹴りを当てた勢いも利用し、くるり身体を捻る。
 砂浜を踏みしめると、軸足にグッと力を込めて飛び上がる。
 台風のような勢いと回転! 朱鞠の強烈な回し蹴りが鮫の腹に直撃する!
 強烈な一撃を無防備な腹に食らい、ぐらりとサメの身体が揺れて地面に倒れ伏し動かなくなった。

「これで一体……だけど、ちょっとの油断が戦況を左右する危うい感じがするね」
 忍者としての経験が囁く。終わったと思った瞬間が最も危険であると――。
 その考えは正しかった。砂の中から幾つものヒレがぐるりと渦を巻くように朱鞠の周りを見えているではないか。
「ふふ、そう来ると思ったよ」
 朱鞠はタンとヒールの音を立て、にやりと不敵な笑みを浮かべる。
「足蹴にされたい? それともヒールで踏まれたいかな?」
 次々と飛びかかってくるサメに向かい、朱鞠が奔る。

 全てのサメが駆逐され、風が止むまで、そう時間はかからなかった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

草柳・華穂
別に水着を変える必要もないし、このままでいいわね
ゲームとは言え、空中や地を進むサメっていうのは妙な物ね
でも海の中に入らなくていいのはありがたいわ
海中より戦いやすいもの

そういえば現実でのサメの弱点は鼻柱らしいけど、
このゲームでもそうなのかしら? 試してみる価値はあるわね
ワープゲートは厄介だけど、集中して気配感知すれば
出てきたところを【W・H・K】で迎撃するわ

鼻っ柱どころか、サメの顔に無数の蹴りが突き刺さったわけだけど
これじゃ弱点だから効いているのか、わからないわね
倒せるのならば何でもいいけどね

水着
https://tw6.jp/gallery/?id=199240



 白い砂浜にサンダルの足跡を残しながら、草柳・華穂(クラッシュ・バニー・f18430)が歩いていた。
 乾いた白砂を濡らす波打ち際を往けば、波が行き交う度にオープントゥのフラットサンダルの隙間をさらさらと透明な海水が流れていく。
 華穂が爪先を高く蹴りあげて水を跳ねさせれば、小さな水の粒が辺りに舞って、陽光を受けてキラキラ輝く。
 見上げれば天頂に白い太陽がギラギラと日差しを投げかけていて、爽やかな潮風が華穂の肌に当たる。潮風と陽光は水の粒を瞬く間に乾かして、肌の上にうっすら白く塩の跡を残していく。
 海と空の青の境界線のごとく弧を描くロングヘアが揺れ、ご機嫌でルンルンと鼻歌も口ずさんでしまうというもの。
 気分はすっかりバカンスだけど、イベントはまだこれからだ。

「あら、やっとボスのお出ましね」
 華穂の鋭敏な感覚は、波間から覗く灰色の三角を見逃さなかった。
 それはイベントボスの『突然』の『サメ』のヒレ。
 獲物が海に近づくのを狙い、水面下で密かに潜行するその姿は、まさにビーチに潜む恐怖と暴力だ。
「別に水着を変える必要もないし、このままでいいわね」
 今年新調したこの水着のフィット感は、蹴り技主体の華穂の動きを阻害することなく相性抜群。せっかくだからこのまま楽しもうと、準備運動がてらサンダルの爪先でトンと砂を踏む。
 沖合でくるーり、くるりと泳ぎ回っているサメは、まだ華穂の存在には気付いていないようだが……?
「海の中で戦うのはちょっと厄介そうね」
 水着のイベント効果があるとはいえ、格闘中心ならば海中よりも陸で戦った方がやりやすい。幸いにもボスは雑イベのトンチキサメなのだから――。
 華穂の脚が、演武のようにゆったりと高く振り上げられる。
 Vストリングの水着が作りだす引き締まったヒップラインをちらつかせ、一蹴!
 振り下ろした衝撃が水面に逆方向の波を作りだし、打ち寄せるものと相殺されて水の粒を跳ね上がらせる。
「さあ! これは見逃せないわよねっ!」
 続けざまに逆の脚でステップを踏んで脚を横薙ぎに動かせば、白波蹴立てて衝撃がサメの元へと届く。
 鮫のヒレに波が当たり、小さく波紋が広がった瞬間!
 今まで静かだった水面に、大きく口を開けたサメの全身が浮かび上がったではないか!
 人食いザメが最も好むというセクシーな水着の美女。それがビーチで挑発的に誘っているとあれば、これはもうサメの本能として動かずにはいられないのだ。

 怒濤の如く押し寄せるサメは、尾ヒレを大きく振るって宙に舞い、急降下!
 水柱をあげて海中へと飛び込むと、海底を突き破ってトンネルを掘りながら進む。
「ゲームとは言え、空中や地を進むサメっていうのは妙な物ね」
 およそ通常の動きからかけ離れたサメの気配を探りながら、華穂はふっと呟く。
 サンゴ礁の白砂からビーチサンダルの靴底に伝わる微細な震動の変化を捉え損ねないように、華穂は静かに瞳を閉じると踵から指先までの触覚を研ぎ澄ませる。
「――動いた!?」
 足元の砂の震えが途絶えたことを、華穂は見逃さなかった。
 嵐の前のようにしんと静まりかえる浜辺は、太陽でさえも凍り付くよう。
 その身に移植されたウサギの鋭敏な肌感覚で、華穂は全方位の気配を探る。
「空!? いえ、これは?」
 藍の瞳をカッと見開き、華穂が頭上を見上げる。
 空で燃える光の中心、そこに小さな黒点が現れたのを、華穂は見逃さなかった。
 イベントフィールドの上空に浮かぶのは太陽。フィールドはそこまで続いている。
 サメはどこにでも現れる。それが空でも地中でも、宇宙でさえもだ!
 サメだから大気圏突入もできる! だってサメだもん!
 宇宙に飛び出たスペースシャークは、華穂目掛けて急降下!
 通常のサメの何倍もの質量が重力に引かれ超加速。空中にいてさえ衝撃波が大地と海を揺らす。
 命の危機どころか世界の危機すら感じさせられる勢い。だが華穂は決して怯まず、突っ込んでくるサメを真っ直ぐ見据えた。
「現実でのサメの弱点は鼻柱だけど、このゲームでもそうなのかしら?」
 冷静に対処法を練りあげ、華穂はニッと笑みを浮かべる。
「……試してみる価値はあるわね」
 チャンスは一瞬!
 全身に気合いを漲らせ、華穂はその時を待つ。

 空気との摩擦で赤い炎を纏わせたサメが迫る!
 大陸間弾道ミサイルのようなそれが華穂へと墜ちるその時――!
「そこっ!!」
 華穂は、上半身を傾け大きく脚を引き上げる!
 身体を丁字の形にし、その脚をサメの鼻面に叩き込む!
 弱点である鼻柱を大きく潰され、サメの動きが止まる。
 華穂の脚の威力と行き場を喪ったサメの運動エネルギー。その二つが合わさりサメの脳を揺らす。
「まだまだ! |W・H・K《ウッドペッカー・ハンドレッド・キック》!!」
 華穂が追撃にと繰り出す無数の蹴りは、その一発一発が必殺の一撃だ。
 キツツキが木に穴を穿つような強烈な連続蹴り!
 それら全てを顔に受け、サメの頭が砕かれる。
「これじゃ弱点だから効いているのか、わからないわね」
 ボコボコになったサメを見据え、華穂はひゅっと脚を引き寄せる。
「……倒せるのならば何でもいいけどね」
 不敵に微笑む華穂の目の前で、動かなくなったサメは地面に倒れ伏すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

巨海・蔵人
アドリブ改変連携歓迎

◼️心情
リモートではよく呼んでるけど、
久し振りに親分と直接会えるのかと思ったら…
これは、自分は水着美女なので襲われてフェードアウトしましたと言う体でどっか行っちゃったのかな?

◼️フカヒレ
これは間違いなく|正統派鮫映画《なんでもあり》のフレーバー…
つまりは力でごり押しとかヤラレフラグ!
いや、元より僕に攻撃力は期待されても困るからね、
ここは博士キャラムーヴとして波打ち際をわざとらしく考察っぽい事言いながら歩いていこ~
そう、仲良くなった鮫(パンダ師匠ウィッシュ|鮫ヒレ《水着》付き)か危機一髪で助けてくれるみたいな演出で、
UCで鮫を蒲鉾とフカヒレに、
この後為に追加して豪華にしよう。



 綿飴のように真っ白ふかふかな入道雲が浮かぶ青い空と、ブルーハワイのソーダのように澄んだ青い海。どこまでも続くサンゴ礁の砂浜の上に、いかにもゲームらしくドロップアイテムがふわふわ浮かんでいた。
 ドロップしたクイーンサーモンと、無理矢理ドロップさせた魚人の肉をクーラーボックスに入れているのは、巨海・蔵人(おおきなおおきなうたうたい・f25425)だ。
 新鮮な海鮮、特に見た目も鮮やかで美しいサーモンは、煮ても焼いても生でも映えて、この季節の食レポ動画にはぴったり。
 たくさん集めてバズる動画を目指さねばと、蔵人は大きな腕でサーモンをかき集めてせっせと拾っていく。
 
「バズといえば……親分はどこにいるんだろう?」
 ふと思い出すのは、今回の騒動の原因になった、新し親分『バズリトレンディ』のこと。
 焼肉フードファイト配信をきっかけに、蔵人は彼女と親しくなり、今ではたびたびコラボ配信を行う程度の仲になっていた。
「久し振りに親分と直接会えるのかと思ったら……」
 残念そうに呟いて、海を見つめる。
 その視線の先には、乗り手のいない三角のヒレだけが水面に浮いたり沈んだりしていた。
「リモートではよく呼んでるけど、直接会って配信したかったなあ」
 リモートでのコラボも楽しいけど、やはり食レポ動画は相手を目の前にしてこそ。
 何より料理の作り始めから味わうまでの工程を五感全てで味わえる直接対面の方が、そのリアクションの質も高まるというもので、作る方も食べる方も張り合いがあるのだ。
「これは、自分は水着美女なので襲われてフェードアウトしましたと言う体でどっか行っちゃったのかな?」
 親分の性格を考えればとても自然な展開で、蔵人がそう考えるのも無理はない。
 だが、実はイベント実装直後にはこんなやり取りがあって……。

「バグプロトコルの大量発生? どうなってるんです!?」
「事件は開発室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんや!」
「ちょっと、どこ行くんですか?」
「ワイちゃんは新たなイベントを作るんや~! いつやるか? 今でしょ!」
「あ、待ってこの状況なんとか…………クソがッ!」
 嵐のように現れて嵐のように去って行く親分。
 大親分の後始末を押しつけられた気の毒なドラゴンプロトコルさんは、ブラック労働に毒突きながらイベントの立て直しに取りかかるのだった。

 さて、そんなことは知る由もない蔵人は、ボスであるフカヒレの原料に目を向ける。
 沖合を悠々と泳ぐフカヒレの原料達は、海の暴君の風格たっぷりで、いくら水着の力があっても彼らのテリトリーに迂闊に入り込むのは危険だ。
 そう思っている蔵人の目の前で、なんとフカヒレの原料達が浮かび上がるではないか。
 赤い口からギザギザの牙を覗かせ、量産型フカヒレ達は太陽の周りに円を描きながら飛び回る。
「うーん……これは間違いなく|正統派鮫映画《なんでもあり》のフレーバー。つまりは力でごり押しとかヤラレフラグ!」
 往年の歌謡曲が聞こえてきそうな悪夢の光景に、蔵人は対応を考え直す。
 巨体から誤解されることもあるが、蔵人の本質はソーシャルディーバ。元より攻撃力を期待されても困るのだ。
 ではどうするかというと……。

「これが鮫の形……フカヒレの新たなる進化……」
 日が傾き、うっすらオレンジ色を帯びた光が斜めに差し込む波打ち際を、肩に白衣を引っかけるように羽織った巨漢の男が歩いて行く。
 何やら意味ありげで、その実、大した内容はない考察を口にし、空を見上げる。
「初めにフカヒレがあった。喪われたフカヒレの真なる姿……フカヒレ補完計画と言えば良いのかな」
 海水に足が浸るのも構わず、|博士《蔵人》は渚に佇む。
 暮れゆく日の影が辺り落ち始め、頭上をクルクル回るフカヒレの原料達――量産型フカヒレの動きが止まる。
「そうか、そうだったのか……これがフカヒレの意思か……」
 耳障りな化鳥音をあげて押し寄せてくる量産型フカヒレに、|博士《蔵人》はグルグルと渦巻く瞳を向ける。
 量産型フカヒレ、そのギザギザの歯が|博士《蔵人》に食らいつこうとしたその時――。
 一匹の新たなる鮫が現れ、量産型フカヒレの本質である背びれを断ち切った!
「これは、|原初の鮫《ファーストシャーク》か!? いやこれは……」
 驚愕に見開かれる|博士《蔵人》の前に現れたのは、鮫を象ったヒレを持つ|大熊猫《パンダ》だった。
 大熊猫と鮫――陸と海の覇者をかけ合わせたその姿は、まさに生命が海から陸に上がったときのままの形を保つ者と言えよう。
「師匠、師匠じゃないか!?」
 どれほど形を変えても分かる懐かしい存在。|シン・鮫熊猫《パンダ師匠》に呼びかける|博士《蔵人》。
 |シン・鮫熊猫《パンダ師匠》は、全てを断ち切り新たなる存在へと導く刃を振りかざす。それが振り下ろされる度、量産型フカヒレ達はその本質を解体され、|身《蒲鉾》と|魂《フカヒレ》に分かたれていく。
 沈み往く夕日は人類の黄昏なのか、それとも新たなる種が生まれる祝祭なのだろうか。
 人類にフカヒレを託すという役割を果たした|シン・鮫熊猫《パンダ師匠》は光と共に消えていく。
 残された|博士《蔵人》は、新たなるステージの予感に胸の高鳴りを隠しきれず、ただただ食材を集めるのだった。

『シン・パンダジョーズ』
 
 動画の最後にデカデカ出されたタイトルは、まさにこの正統派シナリオのエンドに相応しいものだっただろう。
 ……そういうことにしておいてください。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『打ち上げタイム』

POW   :    皆でパーティータイム

SPD   :    戦利品のお試しタイム

WIZ   :    新たな仲間探し

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ホント、猟兵さん達のおかげで助かりました。これでイベントを開催できますよぉ」
 宴会場の大テーブルを前に、イベント運営のドラゴンプロトコルが猟兵達に礼を述べる。
「これはほんのささやかなお礼です。どうぞ存分に楽しんでいってください」
 ドラゴンプロトコルが示すテーブルの上には、ドドンと存在感を示すごちそうの数々。
 ほかほか湯気を立てる香り高いフカヒレスープに、新鮮なイクラとサーモンの赤が美しいイクラの親子丼。
 椰子の実に豪快にストローを差したココナッツジュースに、トロピカルフルーツを使った極上スイーツが、それはもうピッカピカに輝いている。
 バーベキューコンロの上ではイカやホタテ、エビなどの海の幸がジュウジュウ音を立てて香ばしく焼き上がっているし、ちょっと離れたドリンクバーには各種お酒やジュースの瓶がずらりと並んでいる。
 それはもう誰もがニコニコ笑顔になっちゃうようなゴージャスな光景で、ウキウキワクワクはノンストップ!

 さて、そんな賑やかな宴会場を少し離れると、そこはしっとりと落ち着いた雰囲気に包まれる夜のビーチ。
 青白い満月が優しい光を投げかける海を往けば、、潮騒の音が耳に心地よく響く。
 数多の星々の光が水面に差し込み、海中では海ホタルの神秘的な青い光がゆらゆらと揺らめき、まるで夢の中のような美しさだ。
 宴会場から飲み物や軽食を持ち出して友人や恋人とゆったりとした時間を過ごすのも良いし、海辺の探索を試みても良い。

 どんな過ごし方をするかはあなた次第。
 さあ、イベントフィールドの夜はこれからだ――。

●MSより
 猟兵に感謝したドラゴンプロトコルが宴会を開いてくれます。
 料理は海鮮やトロピカルフルーツを使った物を中心に大体何でもあります。
 プレイングで指定してくださっても構いませんし、指定がなければアドリブで何か出します。
 リゾート地のビーチにありそうなものは大体何でもありますので、こんなことがしたいという思いがあれば自由に書いて頂ければと思います。
 
 なお、未成年の飲酒は厳禁です。その点のみお気を付け下さい。
 この章のみ参加も歓迎致します。
 実はサメ退治にいた、裏でドラゴンプロトコルのお手伝いをしていた、イベントのテストに来た等、幾らでも理由付けができますので、お気軽にご参加下さい。
政木・朱鞠
「さあ…お兄さん達お酌してあげるからね…それとも、私みたいな小娘じゃ物足りないかな?」

【WIZ】で行動
親睦と宴を盛り上げるためにお酌してまわろうかな…もちろん、自分でもお酒を頂くけどね…。
一方的にもてなされるのも悪いし『フォックスファイア』を使ったファイアーダンス的な芸をしようかな…【ダンス】と【誘惑】には自信あるんだよ。
それと…悪いお魚さん達と戦ったから別腹が空いちゃったし、精気を補充するために『甘やかし』のお代でほんのちょっと貰えたらもっと良いんだけどね…。

アドリブ連帯歓迎



 夜の帳が静かに降り、空と海が濃紺に染められる頃。
 宴会場の一角にある暗金褐色のチーク材を使ったテーブルの上には、カラフルなラベルが貼られた地ビールとおつまみの皿が幾つも並べられていた。
「さあ……お兄さん。お酌してあげるからね……」
 ラタンチェアに腰掛けた薄紅の花びらのような唇に笑みを浮かべた政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)が、ビール瓶を片手にウインク一つ。
「は、はわわ……そんな、悪いですよぉ」
 水着姿の妖艶な美女の誘いに、ドラゴンプロトコルの青年はドギマギ顔を赤らめる。
 猟兵達の接待をするためにやってきたはずが、気が付けば宴会の席に着かされグラスを握らされていた。しかも労うはずの自分が労われているのだから、青年が焦るのも無理はない。
「いいのいいの。お兄さんもお仕事大変だったでしょ。さあ飲んで飲んで」
 アメリカンなビキニを纏った金髪美女がビール瓶をかたむける姿は、実に絵になる風景だ。あまりジロジロ見ては失礼だと思いつつも、艶やかに心をくすぐってくる朱鞠の魅力から、青年は目を離せずにいた。
 あまり女性慣れしていない青年の様子に、朱鞠は胸中でくすりと笑みを零す。
 仕事熱心で真面目な青年というのは、実に甘やかし甲斐のある相手だ。
 今はちょっとだけ戸惑っているようだが、押してダメなら引いてみろという言葉もある。
「……それとも、私みたいな小娘じゃ物足りないかな?」
 朱鞠がちょっぴり残念そうに唇を尖らせてみせると、青年は「ふぇっ!?」と素っ頓狂な声を上げた。
「と、ととととんでもないですっ! ありがたくいただきます!」
 罪悪感を刺激された青年は、思った通り急に素直になって、グラスをぐいと差し出してくる。
 差し出されたグラスに朱鞠は慣れた手つきで優しくビールを注ぐ。
 黄金色の液体がトクトクと注がれ、真っ白な泡がグラスの縁に盛り上がる。
「さあ、乾杯しよっか」
 二つのグラスが打ち合わされれば、ガラスが立てる高い音。
 クイーンサーモンとキャビアのカルパッチョをつまみながら、ぐいっとグラスを傾けて一気にビールを飲み干せば、軽い苦みとスッキリとした喉越しが心地よい。
 適度にアルコールが回れば気分は上々で、会話も弾むというものだ。
 
 さて、そんなこんなで宴もたけなわ――。
「もっと宴を盛り上げたいし、ここで芸をしようかな」
 雰囲気はすっかり温まっているけれど、ここでもう一押ししておきたい。
 朱鞠は、ほろ酔い加減の青年にそっと耳打ちすると、ショール代わりにしていた狐の羽衣を引っかけ宴会場の中央に進み出る。
 机と椅子を寄せてスペースを空ければ、即席の舞台のできあがりだ。
 意図を汲んだドラゴンプロトコルがライトを制御するプログラムを変更し、会場の照明を落とす。
 
 薄闇の仲、パッと赤い炎が灯り、会場の視線を一気に集める。
 その指先に狐火を灯した朱鞠が緩やかに腕を振るえば、炎が闇を縫って赤い線を描く。
 頭上高く右腕を上げ炎が頂点に達したところで、タンとブーツの踵を鳴らす。
 同時に、朱鞠は自身の周りに幾つもの狐火を浮かべる。
 タタンとタップダンスの要領でステップを踏んで靴音を鳴らせば、刻まれるリズムに合わせて幾つもの狐火が踊る。
 両腕を大きく広げてゆったりと回転すれば、流れとなって羽衣がなびく。その上に炎を纏わせれば、暗闇に浮かび上がる炎がまるで天の河のような光を放って揺れ動く。
 炎が作り出すリズムは段々と速くなる。
 それが最高潮に達したところで、朱鞠はくるりと指を振って狐火を集め、大きな光のリングにする。
「はいっ!」
 かけ声と共に腕を振れば、リングが天井すれすれまで投げ上げられる。
 その間に、朱鞠は両手を床に着けて身体を支えると、ブレイクダンスの要領で片足ずつ大きく跳ね上げ連続で旋回する。
 朱鞠の作り出す神秘的な光景に会場のあちこちから「ふぅ」と感嘆の息が漏れる。柔軟性を生かしたその動きは、忍者として鍛え上げてきた朱鞠のしなやかな肢体を最も魅力的に魅せていた。
 投げ上げたリングが落ちてくる。
 その最後の瞬間、朱鞠は大きく脚を広げて爪先で体重を支える。片腕を床に着けた前傾姿勢で止まると、もう片方の腕を持ち上げてリングを受け止める。
 
 朱鞠が織りなす静と動――。
 それに見惚れていた観客達が割れんばかりに手を打ち鳴らし、拍手が会場中を揺らした。

 熱狂の名残の滴を褐色の肌に浮かべ、朱鞠は席へと戻る。
「私のダンス、どうだった?」
「あ、あの……すごくてホントにその、綺麗、でした……」
 朱鞠が距離を詰めて隣に腰掛ければ、うっすら頬を赤らめたドラゴンプロトコルの青年は、もじもじしながらも率直な感想を口にした。
 うぶな青年の様子に、朱鞠がにんまりと笑みを浮かべる。
 いっぱい楽しめば、次は『別腹』をいただく時間だ。
「悪いお魚さん達と戦ったし、ダンスもしたしで……ちょっとお腹が空いちゃったな」
「それなら何か持ってきましょうか」
 言いかけた青年の唇を指でそっと押しとどめ、朱鞠は蠱惑的な微笑みを浮かべる。

 夜の帳を抜けて、足跡が二つ浜辺へと消えていく。
 月明かりの下で行われる『甘やかし』は、波の音の中に溶けていくのだった……。  

大成功 🔵​🔵​🔵​

草柳・華穂
POW判定

そういえばあたし、水着は自前だったから水着交換用のイクラ余ってるのよね
まだ交換できるなら交換したいわ、よかったら見立ててもらえる?
流石ゲーム、測ってないのにサイズピッタリね
よしこれにしましょう

交換した水着でビーチチェアに寝ころんでのんびりしながら
サーモンカナッペやカクテルをいただきながら夜の海を眺める
ふう、なかなかいい景色、戦闘の報酬としても気が利いてるわ

水着は本緒登里MSにお任せします。



 ドラゴンプロトコルが猟兵を労うお礼の宴が開かれるちょっと前――。
「さてと、宴会まで時間もあるし、何をして過ごそうかな……って、あれは?」
 イベントフィールドをぶらぶらと散歩していた草柳・華穂(クラッシュ・バニー・f18430)の目に、服飾店の看板が飛び込んできた。
「そういえば……あたし、水着は自前だったから水着交換用のイクラ余ってるのよね」
 そう。皆が自前の水着を持ってきていたので誰もしていなかったが、このイベントの趣旨は『イベントアイテムを集めて、報酬の水着と交換する』というもの。
 華穂が目を向ければ、交換所となる服飾店のショーウィンドウに可愛いのからセクシーなのまで様々な水着を着たマネキンが並んでいるのが見える。
 今着ているのも動きやすくて気に入っているけど、もう一着揃えるのも悪くない。まだ交換できるなら交換したいと思いながら、華穂は服飾店のドアを開ける。
「いらっしゃいませー。」
「今日の宴会用に新しい水着が欲しいのよ。よかったら見立ててもらえる?」
 愛想良く近寄ってくるイベントNPCに華穂が希望を伝えると、瞬く間にたくさんの女性用水着が並べられる。
「……思ったより種類があるのね」
 そう言いながら華穂は一番近くにある水着を手に取る。
 流石ゲームの世界。脱ぎ着の手間などなく、手に取れば勝手に試着が完了する。
 一着目は胸元にふんだんにフリルをあしらった黒のワンショルダー型。ウエスト部分はベルト上になっていて、後ろから見るとビキニっぽくも見える。肩紐は後ろでリボンになっていて、セクシーさと可愛らしさを両立させたデザインだ。
「少し可愛すぎかもだけど、悪くないわね」
 そう言いながら、別の物も試してみる。今度のはセクシーなピンクのブラジリアンビキニ。極限まで布面積を減らした三角のショーツのサイドを金のチェーンで留め、とってもゴージャスで開放的な雰囲気。
「雰囲気はいいわね。でも動いたら見えちゃいそう?」
 普段から胸元や脚を露出させた服を好んで着ている華穂だが、足技を好んで使うため、露出はギリギリでも鼠径部はしっかりホールドしている。サイドが紐やチェーンだと激しく動いたときに切れそうで、少々躊躇ってしまう。
「それならこちらはいかがでしょうか?」
 ビキニは着てみたいが、動いたときに紐が外れる心配はしたくない。そんな華穂の思いを汲んだ店員が、別の水着を持ってきた。
「あら、これは……」
 手に取り試着をしてみれば、あつらえたように華穂の身体にフィットする。
「いいわね。よしこれにしましょう」
 弾んだ声で水着を受け取れば、イクラと交換でアイテム欄に送られる。
 足取り軽く服飾店を出る華穂。ちょうど夕日が水平線に消えていく頃合いで、時期に宴会が開かれるだろう。

 宴会が開かれるイベント会場。南国風の白壁を篝火が赤々と染め、夜の濃紺に緩やかなグラデーションを描く頃。
 会場からビーチへと続く丸い石畳を優雅に歩いていく水着の美女の姿に、会場に向かおうとしていた一般プレイヤーやNPC達がおもわず振り返って熱い視線を送る。
 水着の美女――華穂は、普段のヒーロー然とした凜々しさとは打って変わり、優雅で艶めかしい大人の雰囲気を纏っていた。
 普段は無造作に一つ結びにしている髪をアップで結い上げ、そこに上を向いて留められた黒いリボンが華を添える。
 夜の闇に浮かぶ白い肌を包むのは、ぴったりと肌に密着する薄ねず色のハイレグワンピースと、華穂のイメージカラーである青と黒を基調にしたバンドゥビキニの重ね着風。
 胸元を大胆に開けて谷間を強調しながらも、首元で交差する紐とビキニがしっかりとバストをホールドし、少しぐらい派手に動いてもずれる心配はない。
 これだとあまりビキニ感がないように思えるかもしれないが、下に着ているハイレグ水着は胴部分にシアー素材を使用しており、水着の上からでも華穂の白い肌や臍をうっすら透かしている。
 上に着ているビキニは鮮やかで濃い青と黒。こちらはしっかりと存在感を強調し、パッと見の印象はビキニの方が強い。リボンのように結ばれた三角形が谷間の上でつながり、華穂の豊かなバストを強調する。
 足首まで広がるのは腰で緩く留められたレース素材のロングパレオ。歩く度にドレスのようにふんわりと広がり揺れ、その動きで視線を集める効果をもたらしていた。
 二つの水着、そしてパレオを重ねることで露出度自体は減っているのだが、水着やパレオの隙間から垣間見える白肌と透け感は、セレブのように上品なセクシーさを醸し出していて、道行く者達の吐息と賞賛の声を集めていく。

 夜のビーチは、青白い月と星が波間にキラキラと光を落とし、昼間とは違う静かでゆったりとした時間が流れていく。
「ふう、なかなかいい景色、戦闘の報酬としても気が利いてるわ」
 ビーチチェアに寝転んで、華穂は夜の海を眺める。
 優雅に脚を組み替えれば、パレオの隙間から覗く太ももが月明かりの下で白く映し出される。もし駆除していなければ、華穂に魅せられたサメの大集団が飛んできてもおかしくないくらいだ。
 夜はまだこれから。
 バグを取り除き守った平和の光景を楽しみながら、華穂はまったりとカクテルグラスを傾けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

海北・奈美
ここが異世界っていうかゲーム世界なんだ
それにしてもゲームの中に入れるなんて不思議だなあ……

あたしは戦闘能力とか無いから給仕のお手伝いとかするよ
いつもは漫画喫茶でアルバイトしてるし、
メイドカフェや巫女カフェでも働いたことあるから結構慣れてるつもりだよ
せっかくだから【コミックレシピキッチン】で色々治療作用とかある料理もつくっちゃうよ
お疲れのドラゴンプロトコルさんや、戦ってきたみんなもどうぞ召し上がれ

日焼け後がちょっと恥ずかしいけど水着はこれ
https://tw6.jp/gallery/?id=199459



 大宴会が開かれる少し前、宴会場の裏手にある厨房はイベントに備えて大忙し。
 エプロンとコック帽の獣人の調理人が包丁を振るい、トレイや食器を抱えた有翼のウエイター達が忙しく走り回っている。
「ここが異世界っていうかゲーム世界なんだ」
 そんな中、物珍しそうに辺りをキョロキョロしながら、海北・奈美(弐年生・f39579)は「ほわぁ」とため息を漏らす。
「ゲームの中に入れるなんて不思議だなあ。ゲームなのに味も匂いもするし」
 実は奈美は希望峰アースと呼ばれる世界の住人で、希島学園の夏休みを利用して今回この世界に訪れていたのだ。希望峰アースは、かつて世界規模の自然災害と核戦争があった世界。その住人である奈美にとっては、ゲームの中の体験は何もかもが新鮮で面白い。
「せっかく遊びに来てくれたのにごめんね。こっちも大忙しだし、奈美さんが手伝ってくれて助かるよ」
「バグが出たのは仕方ないし、終わるまで暇なのでちょうど良かったですよ」
 竜の角と翼をつけた女性が、通りすがりに奈美へ手を合わせて感謝を示してくる。
 ビーチで遊べるかなと水着を用意してきたのに、危険なバグプロトコルが発生したから猟兵達が駆除するまでは海は立ち入り禁止だと言われてしまったのだ。
 それなら戦闘力の無い自分は裏方をしようと、奈美が自分から宴会場のお手伝いを志願すると、ドラゴンプロトコル達はそれはもう大感謝。ぜひぜひお願いしますと諸手を挙げて歓迎された。
「事件が解決したら、あたしも海で遊んじゃいますから! お仕事頑張ってくださいね」
 ドラゴンプロトコルににっこり笑顔で手を振って、奈美はまた調理場の仕事に戻る。
「手際いいねえ~。調理場の経験あるの?」
「はい。いつもは漫画喫茶でアルバイトしてますし、メイドカフェや巫女カフェでも働いたことあるから、結構慣れてるつもりですよ」
 のんびりと話しかけてきた獣人のコックに、接客業で鍛えた愛想の良さでハキハキ答える奈美。言いながらも奈美の手元でリンゴの皮がシュルリと紅白のリボンのように流れていく。
「ありがとうねえ。ずっとシフト入ってくれたら助かるんだけどな~」
「えへへ、考えておきます」
 奈美の働きもあって、宴会の準備はどんどん進んでいく。忙しいドラゴンプロトコル達の仕事を少しでも減らそうという思いやりの気持ちで始めたことだったが、次々に料理が完成していくキッチンの仕事は、やりがいがあってなかなか楽しくもある。

 そうしているとすっかり日は落ち、宴会が開かれる時間。
 篝火に照らされる宴会場で、奈美はキビキビとウエイターとして働いていた。
 せっせと飲み物を乗せたトレイを運ぶ奈美だが、その姿はなんと水着。
 バグは駆除されたけど、非戦闘員は明日までは海に入らない方が良いと言われてしまい、せめて気分だけでもと思って水着を着てみたのだ。イベント特攻装備ということもあり、お客さんの殆どが水着を着ていて、それほど場違いということもない。
「イクラの親子丼大盛り三人前? 少々お待ちくださーい」
 お客さんに呼ばれて、真っ赤なポニーテールをくるり翻して振り向く奈美。アホ毛と一緒にトレードマークの黄色のリボンも跳ねて、元気いっぱい溌剌とした魅力を振りまいている。
 そんな奈美の水着だが、髪とおそろいの赤いタイサイドビキニ。ボトムのサイドの紐はリボン結びにして、少女らしい可愛さをあふれさせている。
 希島学園の授業で泳ぐときは指定のスクール水着。ビキニで包む豊かな胸元からは健康的に日に焼けた肌にうっすら浮かぶ白い地肌の色がどうしても覗いてしまう。だが、奈美の快活な態度で、そのこともむしろ健康的な印象を与えて奈美の魅力を引き出していた。
 明るく元気なウエイターさんの活躍で、宴会はつつがなく進んでいたのだが……。

「あれ? どうしたのかな?」
 調理場でコック達が慌てているのを見て、奈美は首をかしげる。
「あ、奈美さん。お客さんの食べる速さが思ったより速くてね、料理が足りなくなりそうなんだよ」
「じゃあ、あたしもお手伝いしますよ。料理、結構得意なんですよ」
 困り顔のコックに、奈美はぐいっと握りこぶしを作って笑顔でガッツポーズをしてみせる。
 包丁を握る奈美の手の中で猟兵ならぬ希人の能力が発動する。包丁を高速で動かしてサーモンを薄くスライスし、切った端から薔薇の花びらのようにお椀に盛り付けて、仕上げに匙で掬ったイクラをたっぷりと盛り付ける。瞬く間に一品完成させたかと思うと、その合間に蒸しておいたフカヒレ肉まんを取り出し並べていく。
 奈美のホープコード『コミックレシピキッチン』で、調理台にどんどんごちそうが並んでいく。
 それをお盆に載せて運んでいく奈美。
「はい! どうぞ召し上がれ」
 明るい笑顔と共に届けられたごちそうは、奈美の愛情が最高の調味料として込められた絶品料理。お仕事でお疲れのドラゴンプロトコルや猟兵のお腹も気持ちも満足させて、宴会場に奈美の元気な声が響くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

巨海・蔵人
アドリブ連携歓迎

■心情
労われるのも労うのも大事だからね、
|これから《・ ・ ・ ・》裏方として戦うドラゴンプロトコルさん達も存分に労っていこう。
後、カント君も誘って色々食べたいよね

■動画企画【エンディングムードを破壊してしまいました】

今回の親分が最後だとは思えない、
いずれ第二とか第三とか言わずにウンカの如く親分、来そうだからね。

ドラゴンプロトコルさん達に各種バフや回復用|トロピカルジュース缶《実質エナドリ》をUCで沢山。
ドラゴンプロトコルさん達用にもご馳走用意するね。
これで自分たちが楽しむのもOKだし。
イベントバナーのリンクミスも報告するね?
惨状にはそっと目を逸らして
カント君と食べ歩きしようか



「労われるのも労うのも大事だからね」
 ごちそうをたくさん載せたお皿を片手に、巨海・蔵人(おおきなおおきなうたうたい・f25425)は宴会を楽しんでいた。
 フカヒレと蒲鉾をふんだんに使ったあんかけの大皿がほかほかと湯気を立て、その隣にはサーモンとイクラの親子丼が宝石のようにキラキラピカピカ赤く光っている。
「バズ狙いなら、ドカ盛りと映えとどっちがいいかなあ」
 視聴者層を考えたらドカ盛りの方がインパクトがあるが、汗水垂らして取ってきた食材はきれいに盛り付けたい。かけ放題載せ放題のイクラのスプーンを片手に蔵人がどちらにしようか迷っていると、その足下から「もきゅん」と鳴き声がする。
 おやこの声はと蔵人が足下を見れば、もふもふな白毛玉――グリモア猟兵のカントが自分の体よりも大きな寿司桶を持ち上げているではないか。
 見つめ合い頷き合う蔵人とカント。
 食べることに定評のある二人が出会ってしまったら、もう食べるしかないのだ。

「さて、今日はゲストをお招きして、『料理企画、夏を思いっきり味わう鮭の親子丼』を作っていくよ」
「もきゅきゅい! きゅっぴー!」
 テレビウムドローンを起動し、動画配信を始める蔵人。
「今日作るのは『昇天サーモンMIX盛り』!」
「もきゅーん!」
 笑顔で胡乱な料理名を口にする蔵人に、元気におててを振り上げて返事をするカント。
 二人の前に並ぶのは丼ではなくクソデカ寿司桶。
 もうこの時点でヤバい気配が満載で、チャット欄には『何?』『最初からオチてる』『ツッコミ不在の恐怖』とコメントが流れて、同時接続数をどちゃくそに伸ばしていく。
「今回のテーマは、封神武侠界に伝わる『鯉の滝登り』だよ」
「もーきゅ?」
「竜門という滝を登った鯉は天に昇って龍になるという伝説があるんだ。銀雨世界にも似たお話があるね」
「もきゅもきゅ」
 相づちを打つカントに、教育番組よろしく蔵人が解説を入れると、チャット欄が『わかりやすいけどわからん』の文字で埋め尽くされていく。
「急流を昇って産卵する鮭も、実質龍でいいと思うんだ」
「きゅっ!」
 時々説明を入れながら、蔵人とカントはせっせせっせとご飯を盛り付けたり、サーモンを乗せたりしていき――。

「さあ、完成したよ!」
「もっきゅ!」
 やり遂げた感にあふれた顔で、宴会場の中央にそびえ立つ『昇天サーモンMIX盛り』を見上げる二人。
 流れる滝に見立ててうずたかく盛られた白ご飯の上を、龍の鱗に見立てたサーモンの紅色が鮮やかに彩る。たっぷりとかけられたイクラは空に浮かぶ天の川の煌めきか、それとも滝の水しぶきの激しさか。
 新鮮な食材を贅沢に使った料理は、盛り付けも絢爛でとってもおいしそう!
 ふふんと胸を張る二人に、チャット欄は『うまそうだけど食い切れねえ』『いろんな意味で飯テロ』『封神武侠界に謝れ』『食文化の可能性を見た』と大バズ中で、多分SNSでもトレンド入りしているはず。
「じゃあ、さっそく食べていくよ」
「もきゅーん!」
 お箸を片手に早速パクパク。脂がたっぷりのった絶品サーモンは醤油皿につけると銀色の脂が浮かび、お口に入れればとろりととろける柔らかさ。スプーンでイクラを掬って口に含めば、プチプチの食感が心地よい。
 蔵人とカントが競うようにサーモンの親子丼をお腹に収めていくと、みるみるうちに山が平らになっていく。
 イクラの最後の一粒までしっかり食べ終えてお腹をなでる。
 その食べっぷりに配信は大盛り上がりで終了したように見えたが……。
 
「いやあ、今回は本当にありがとうございました。あなたたちのおかげで無事イベントが実装できそうです」
 デスマーチでややお疲れの顔に笑顔を浮かべたドラゴンプロトコルが、蔵人を見つけて頭を下げる。
 猟兵達のおかげでバグプロトコルも駆除できたのだから、交代で夏休み休暇を取るのも悪くないと捕らぬ狸のなんとやらをしているドラゴンプロトコルの肩を、蔵人はポンと叩く。
「ううん、ドラゴンプロトコルさんの仕事は|これから《・・・・》だよ」
「……へ?」
 間の抜けた声を上げるドラゴンプロトコルに、蔵人は幾つもの缶を手渡す。滋養強壮体力回復効果のある|トロピカルジュース《実質エナドリ》に不穏な空気を感じ取り、ドラゴンプロトコルの額にタラリと汗が流れる。
「今回の親分が最後だとは思えない。いずれ第二とか第三とか言わずにウンカの如く、親分、来そうだからね」
「や、やだなあ縁起でもない」
「でも、これだけじゃないんだよ」
 タブレット端末を差し出す蔵人。そこに映し出されるのは今回のイベントページ。

『猟兵がジャブジャブ泳ぎたくなる食欲を煽りまくる水着』

「これが何か………………ひぇっ!?」
 イベントバナーのリンクミスに気付いたドラゴンプロトコルの顔が青から赤、そして白へとめまぐるしく変わる。

「えええ? ちょっとこれどういうこと? 待ってこれいつからっ?」
「うわあああっ!! 大炎上になってるじゃないですか!?」
「直さなきゃ。いやそれよりもお詫びと訂正も!」
「休暇どころじゃねえ! 今すぐ全員集めろ!」
「おい一人いないぞ! どこ逃げやがった! 探し出せっ!!」

 蜂の巣をつついたような大騒ぎをするドラゴンプロトコル達。
 阿鼻叫喚の惨状にそっと目を逸らして、蔵人はごちそう食べ歩きに向かう。
 そんな彼らの背後で、カントが『動画企画【エンディングムードを破壊してしまいました】』のフリップを掲げているのだった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年08月12日


挿絵イラスト