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【キジモン祭】キジモン、バトルだぜ！

作者：椿油

●注意
　当依頼は、PBWアライアンス『コイネガウ』からのシナリオです。
　PBWアライアンス『コイネガウ』の詳細を以下でご確認お願いします。
　公式サイト：（https://koinegau.net/）
　公式総合旅団：（https://tw6.jp/club?club_id=4737）

●アツいキジモンバトルが始まる
「皆！　カードデッキは持ったな！　バトるで！」
　会場へ集まった者達へと、濱城・優茂（サバイバルおじさん・f32495）はカードデッキからカードを取り出す。

「キジモンっちゅうゲームは知っとるか？　キジットモンスター、略してキジモンや」
　雉をモチーフにしたモンスターを収集し、育成し、戦わせるのがキジモンのメインコンテンツである。
「アニメもゲームもマンガも、あとラノベっちゅうんも大人気やな！　今回はアーケードゲームにこのカードをスキャンして対戦形式でキジモンコロシアムをやるで！」
　バトル形式はシングルまたはダブル、プレイヤー1人ずつが手持ちのキジモンを1対1か2対2で戦わせるバトルである。
「キジフレイムとかキジドラゴも強いけど、最近追加された『｜母《マザー》タイプ』が強い環境やって聞いたで。『せわやき』で味方の防御を上げたり、『こだくさん』で連続攻撃した分回復出来るそうや。『｜悪《イビル》タイプ』に弱くて『｜妖精《フェアリー》タイプ』に強いらしいな！」

　母タイプで環境のキジモンと言えば、キジママンやキジグランマだろうか。悪タイプの痛恨の一撃が出やすい技『たくらん』に気を付ける必要はありそうだが、それがあっても現環境では母タイプの中ではトップクラスの性能である。
　他にも、オスノキジやメスノキジなどが所属する｜普通《ノーマル》、キジマジカやキジマンサーが所属する｜術士《エスパー》、ハグレキジやキジカースが所属する｜幽霊《ゴースト》、キジドラゴやキジゴンが所属する｜竜《ドラゴン》など様々なタイプがいるキジモンの世界。キミだけのデッキで相手に勝とう――！

第1章 日常 『プレイング』

POW   :    肉体や気合で挑戦できる行動 SPD   :    速さや技量で挑戦できる行動 WIZ   :    魔力や賢さで挑戦できる行動 イラスト：YoNa 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

「面白そうだね！　早速参加しよう！」
　リンは一枚のカードを取り出す。そこには脚力が鍛えられていそうなキジモンが。
「私が使うキジモンはキジアスリート！　格闘タイプのキジモンなんだ！」

「ほう、では俺はキジドラゴで相手しよう！」
　このように、大人のキジモンプレイヤーも勿論沢山いる。互いにカードをスキャンすると、その場でアキレス腱を伸ばすキジアスリートと、咆えるキジドラゴが召喚された。

　形式はシングルバトル。一対一の戦いだ。コイントスで掴み取った先手は、リンから。

「行くよ！　必殺！　アクセルラッシュ！」
　怒涛の攻撃がキジドラゴに当たる。当たれば当たる程すばやさが上がっていくこの技で素早く沈める作戦だ。
「ふむ、ならば……こちらはフェニックスだ！」
　攻撃＆回復をして場を持たせるキジドラゴ。素早くしても回復されまくっていてはキリが無い……と、ここでキジアスリートの特性「とうこん」が発動する。
　「とうこん」は攻撃を受ける度にこうげきのステータスが上がっていく、アクセルラッシュと合わせて決めやすいと言われるキジアスリートのコンボだ。

「ふむ……これでは回復が追い付かないか、決めるしか無さそうだ！」
　既にすばやさはキジアスリートが大きくリードしている。キジドラゴが威力120％の技「タイフーン」を決めるも、キジアスリート特性で上がったこうげきがその追撃を許さない。

「いっけー！　キジアスリート！　根性で頑張れ！」
　更にアクセルラッシュを決めた事で、回復を捨てたキジドラゴは倒れる。
「やったー！」
　無事にキジアスリートが勝利を飾り、喜ぶリンであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「オーケイ！　ではワタシはこのカードで参戦しまショー！」
　バルタンが取り出してスキャンしたのは、水タイプのキジノミドリ。対戦相手はキジフレイム使い、思わずげっという声が出た。

「タイプの相性が良いからって勝てると思うなよ！　俺とキジフレイムのやきとり攻撃受けてみろっ！」
　コイントスで先手を取ったのは相手の少年、キジフレイムのやきとりが早速決まる。純粋に強い技が決まってキジノミドリがやや遅れを取ったかと思いきや。

「では、『のみたくわえ』デース！」
　のみたくわえとは、いわゆる我慢をして受けたダメージの分のダメージを相手に返す水タイプの技だ。
「いいのか？　そんな事している間にやられちゃうぞ！」
　やきとりを放ち続ける少年。その間も自動的にキジノミドリはのみたくわえをし続ける。
「良いんデスカ？　反動が発生している分、そちらのキジフレイムも無傷ではないはずデース！　今デスヨ、キジノミドリ！　たくわえた分の水を発射デース!!」
「何っ!?」

　攻撃力の大きな技は反動もある。それを同じ威力、しかもタイプ相性的にバルタンが有利な状態かつ反動無しで跳ね返し、キジノミドリが勝利したのだった。
「また勝負しまショー！」
「ああ、キジモンバトルって楽しいな！」
　アツく握手をし合った、二人であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「それじゃあ、私は母タイプデッキを使うわ」
　ティーゼが取り出したカードはキジグランマ。連続攻撃技の「たくさんおたべ」が強いと噂だ。
「なら私はメスノキジで行きましょう！」
　女性が取り出したメスノキジは、「つつく」や「たくらん」を使える、シンプルながらも万能な技構成である。

　互いにカードをスキャンすると、キジグランマ有するティーゼが先攻を取った。
「遠慮なく行かせて貰うわ。キジグランマ、たくさんおたべ！」
　純粋な連続攻撃が決まっていく。
「では……たくらんです！」
　痛恨の一撃が出やすい上にキジグランマとは相性の悪い技だが、今回は痛恨の一撃が出ずに終わった。
「もう一度、たくさんおたべよ！」
　キジグランマの連続攻撃でメスノキジが弱っていく。
「賭けましょう、たくらんです！」
　今度は痛恨の一撃が出る。相性と痛恨の一撃でキジグランマの体力ゲージが一気に削られた。
「やるわね。でも、次で終わりよ。最後のたくさんおたべ！」

　連続攻撃が見事に決まり、メスノキジは倒れる。相手が純粋に悪タイプならともかく、普通タイプのメスノキジなら相性も悪くないまま決まるのだ。

「先攻を取れなかったのが痛いですね。ありがとうございました！」
「ええ、対戦ありがとうね」

　ティーゼと女性は握手し合ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「よぉ、優音ちゃん？　折角の文化祭だからさ、俺とキジモンで対戦しないか？」
　銀治郎の対戦申し込みに、優音は頷いた。
「ええで！　あたしの粉もんデッキ見せたるわ！」

　銀治郎が先攻を取ると、銀治郎がスキャンしたカードはザ・ンネン・バード。
「な、何やこの……最強のキジモン「ザ・ンギャク・バード」の百均バージョンみたいな子!?」
「俺のデッキは残念なキジモン軍団を集めた「残念デッキ」だぜ！　キジモン界の残念勢力が勢揃いしたヤバいデッキなんだよ！」
「そらヤバいわ……！」
　一方、優音がスキャンしたのは草タイプのキジダンゴ。そして、ザ・ンネン・バードによる特性が場に働きかけ、フィールドに「残念」効果が付与される。
「こ、こらもっとヤバい予感がするわ……!!」

　銀治郎は優音を見てフッと笑う。
「優音ちゃんは、「ざんねん」っていう、キジモンの技を知ってるかな？」
「ま、まさかヤバい技なん!?」
「行くぞザ・ンネン・バード、ざんねんだ!!」

　しかし　何も　起こらない！

「そ、そんな!?」
　銀治郎が慌てるも、次は優音のターンだ。
「行くでキジダンゴ、こなでつつむ！」
　ザ・ンネン・バードのステータスをどっと下げていく。
「もう一回だザ・ンネン・バード、ざんねん!!」

　しかし　何も　起こらない！
「な、何だって!?」
「ほな決めるで、やきあげる！」
　やきあげるは草タイプで火傷にするという、水タイプで熱湯をかけて火傷になるような意外な技である。しかもこなでつつむをした直後だとダメージが倍になるという、丸まってから転がるようなコンボ技だ。

「うわああっ!?」
　一気にやられたザ・ンネン・バード。
「ふっ、キジダンゴ舐めたらアカンで銀治郎くん！」
「そ、そんな、バカな!?　残念無念の完敗で惨敗だと!?」

　残念フィールドが解けて、残念な事に負けた銀治郎だが、優音と互いに固い握手をし合ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2024年08月09日