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ハンドレッド・コルドロン

#サイキックハーツ #グロテスク #🌈


●巨大密室殺人計画
 憎悪――それがオブリビオンとして蘇った際、最初に与えられた感情である。マイナス感情とはどれも『素晴らしい』ものだが、こうも膨張してしまっては己でも中々抑え込めない。いや、抑え込む必要などなく、むしろ解放すべき『もの』なのだが、現状、これを完全に発散する事は難しい。ならば状況を整えてしまえば好いのだ。エスパーどもを鏖殺し、オブリビオンとして復活させようとすれば灼滅者どもも無視は出来まい。
「シャシャ、シャシャシャ! そうですね。折角、オブリビオンとして復活できたのですから、ワタシも『六六六人衆』らしいことをしても良いかもしれませんね。ああ、そういえばワタシ達は適当だってワタシ自身が言っていましたか。まあ、良いでしょう」
 男は――真っ黒いそれは――ビルの屋上からぐるりと都市を見渡した。
「懐かしいですね。ええ、かつてワタシはここで灼滅されました。なんという因果、それにどうやら288位もついてきてくれたようです。加えて、ワタシが教育しておいた『元エスパー』もいます。これは再現するしか『ない』でしょう」
 巨大密室「ハンドレッド・コルドロン」――過去、この都市を、名古屋を『殺人の舞台』に変えた脅威的なユーベルコード。男は――トリプルクエスチョンは嗤笑する。
「シャシャシャ、復活して早々最前線とは腕が鳴りますね」

●グリモアベース
「早速だが貴様等、名古屋が地獄だ」
 グリモア猟兵、ロバート・ブレイズは大笑いした。
「嗚呼、UDCアースではない。サイキックハーツ世界において、今、名古屋が巨大な密室と見做されている。何が起きるのか? 灼滅者やエスパーどもならば理解出来るだろうよ。つまりは名古屋に住まうエスパーの『鏖殺』というやつだ。因みに、鏖殺は『手段』と考えた方が良い。我々は罠に飛び込むのだよ」
「如何やらオブリビオンどもは灼滅者を誘き出し殺害するのを目的としているようだ。殺戮された灼滅者はダークネスとして、オブリビオンとして蘇生させられより大きな事件を起こす事になるだろう。故に、阻止しなければならない」
「……俺は『あの時』参加していた故に経験済みだ。言葉を送るならば『迷うな』だ。エスパーが殺されそうになっても我慢しろ。庇った時点で此方の『負け』だ」
 グリモアが輝いて。
「狩人に気を付けろ」


にゃあら
 にゃあらです。
 名古屋の人逃げて。

 第一章。
 トリプルクエスチョンが教育を施した元エスパーとの戦闘です。
 独特な殺し方に執着しているようなので『それ』を利用するのも手段のひとつかもしれません。
 エスパーを鏖殺しようとしています。

 第二章。
 六六六人衆「288位」との戦闘となります。
 分裂するそうです。何故かそんなに強くありません。
 リア充、爆発しろ!

 第三章。
 トリプルクエスチョンとの戦闘です。
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第1章 ボス戦 『お隣さん』

POW   :    苦死殺戮転
自身の【黒いハート】が輝く間、【回転椅子】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
SPD   :    殺戮転儀
狙った対象1体を殺すか凶器「【回転椅子】」を手放すまで不死となり、対象への殺傷力と追跡力も3倍になる。
WIZ   :    回転殺戮術
レベルmまで伸縮する【回転椅子】で対象を捕縛し、望めば【回転】による継続ダメージを与える。
👑11
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 名古屋駅周辺――エスパー群がるこの地、六六六人衆の『餌場』としては最適な場所であった。狩人ジョン――トリプルクエスチョンのユーベルコード発動と同時に出現したのは『お隣さん』である。女子高校生を彷彿とさせる彼女はトリプルクエスチョンに『教育』された殺人のエリートであり、それと同時に斬新かつ独特な『殺し方』に執着している。即ち……。対象の平衡感覚を狂わせ、一方的に殺戮すること。
 彼女は領域ではなく技芸に長けていた。その長所を伸ばしに伸ばされその結果、社長も吃驚なまでの奇怪な得物に辿り着いた。嗚々、視るが好い、彼女の掲げた回転する椅子を――獲物を座らせてぶん回した後に殴殺する、まったくイメージし易い殺り口だ。彼が教えてくれたのだから、見ていてくれるのだから、私は私の『殺し』を遂行するわ。
 エスパー達の悲鳴は聞こえない。
 何故ならば、蹲り、なんかこう大惨事になっているからだ。
 君達は彼女と戦い、この殺戮を止めなければならない。
朱雀門・瑠香
・・・・・・随分と奇妙な人ですね。やることは変わらないとはいえ貴方は何者なんです?
とはいえ今は彼女?を倒すことを優先しましょう。
密室?ぱっと見は唯の街だけど今はさっさとやりますか!
周囲の建物とかの地形を利用して障害物としながらダッシュで接近。そうやって相手の回転いす攻撃を妨げながら相手の懐に入り込み破魔の力を込めてあの敵を切り裂きましょう!
何故回転椅子に執着するかは知りませんけど貴方はここで消えてもらいますよ!



 魔を破壊するのに必要なのは膂力である。闇を祓う為に不可欠なのは自信である。喪失気味だと自分でも理解はしているが、この程度の煉獄、これから向かう地獄を思えば軽いものだ。まるで頭の中を撹拌されたかのような感覚、めまい、嗚呼、血の臭いではなかった。
 ――酔っ払いでも大量発生したのか。
 酔っ払ってるのはアンタじゃない。
 交差するのはエスパーの群れか、或いは黒よりも濃厚な闇の沙汰か。沈黙している彼等の中心で女は微笑していた。成程、あの女こそが便乗者に違いない。巨大密室殺人計画に加担するとは如何様な大罪人フリークスか。随分と奇妙な人ですね……やることは変わらないとはいえ貴方は何者なんです? 隣の芝生かおは蒼褪めていたが、答えは虚空からも返ってこない。……とはいえ、今は彼女を倒すことを優先しましょう。ショウ・タイムは幕開けたばかりだと謂うのにせっかちな『ダンピール』だ。そんなふうに思っているのか『お隣さん』は溜息を吐いてみせる。何でしょうか。貴女、もしかして私を煽っているのでしょうか? それとも、やる気が無かったりしませんか? アンニュイな表情を晒し続けているクセに殺気だけは埒外レベルだ。惰性のように輝いたハートは底無しに黒い。
 密室――もはやシティ・シナリオ、戦争のようなもの――のぱっと見は置いておいて「さっさと」片付けるのが先決だ。蹲り、酸っぱい臭いを散らかしているエスパー達を真に殺されてはたまらない。ビルの影からビルの影へと跳ねるかのように、只、駆ける。回転椅子による座らせも殴打もオマエにとっては児戯だった。懐へと潜り込むのは容易い。そもそもオマエの力は神の足に匹敵する、誰が桜の散り際を捉えられようか。
 袈裟の〆として腸詰めは如何か、こぼしてしまうとは勿体ない。
 何故回転椅子に執着するかは知りませんが、知りたくもありませんが、貴方にはここで消えてもらいますよ! 瓜二つな名門の出なのだ、砕かせはしない、このプライド。

成功 🔵​🔵​🔴​

クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【WIZ判定】

ダークネスについては武蔵坂学園が保有するのと同レベルの知識があるよ

巨大密室『ハンドレッド・コルドロン』か
…嫌な思い出しかないね
これは早く解除させないと不味いね

エスパー達を守る余裕は…ないか
今は『お隣さん』ちゃんの灼滅に集中するよ

UCは『クローネちゃんのご当地怪人軍団★』
これだけの人数がいれば一度に全員をまわすのは厳しいでしょう?
…まあそもそも、幽霊の平衡感覚を狂わせ殴殺できる技芸とはなんぞや、という感じだけどね
ご当地名産で袋叩きにしてもらうよ
ワタシ?ワタシはぶん回しには耐えられそうもないし、その後の殴殺を【鉄壁/硬化/回復力】で耐える方向でいくね



 コンドルか、シャークか、いいや、あれは飛行船だ。
 無事リニューアルした中日ビルよりやってきた怪人どもの万歳だ。
 臓物や血液の代わりにぶち撒けられた、嗚呼、本当に描写してほしくもない代物は被害者にとっての栄養だったか。蹲り、横たわり、絶望している彼等の頭上に回転椅子がやってくる。巨大密室『ハンドレッド・コルドロン』の中心で眩暈とやらを発狂さけぶサマはご当地怪人からして視ても奇怪なものなのかもしれない。……嫌な思いでしかないね。早く解除させなければ、あの???を灼滅しなければ、この七色の地獄は止まらないのだ。エスパー達を守っている余裕はなさそうだ。守るように動いてしまったら真っ先に、尊厳と共に撲殺されてしまう。今は『お隣さん』の灼滅に集中しないと……。それにしても見ているだけでクラクラしそうな殺し方だ。お隣さんは弱い者苛めが大好きだったに違いない。
 降下してきたのは頭部がしゃちほこになっている不可思議な連中だった。名古屋を冒涜する奴はたとえ同類だろうと赦さない! そんなことを叫びながら彼等はお隣さんへと吶喊する。これだけの人数がいれば全員まわすのは厳しいでしょう? 伸縮自在な回転椅子――伸縮自在な回転椅子ってなんだろ――を揮ったとしても悉くの捕縛は不可能だ。仮に捕縛できたとしても怪人であると同時に幽霊、彼等に平衡感覚など存在しない。おお、エビフリャー。アツアツでサクサクな一品がお隣さんを袋叩きにする。タルタルソースも忘れてはならない。
 ……ワタシ? ブラックタールだから目を回さないじゃないかって? いやいや、ワタシは耐えられそうにないから。火傷にやられたお隣さんもなりふり構っていられない。ご当地怪人どもを撲殺しようとしたところに――硬化したオマエが横入りする。
 いくらサイキックと謂っても、ユーベルコードと謂っても、所詮は元エスパー。この程度の危険度であれば再生する必要もなく持久戦に持ち込める。
 さあ、袋叩きを続行すると好い。
 ――お隣さんトンカツに味噌をぶっかけろ。

成功 🔵​🔵​🔴​

花走・りな
うわぁ、見た事ある顔。
これが噂に聞く真の姿に似たオブリビオンで合ってるかな?

とりあえず回転椅子には乗る。そのままUC【黄金律:空間】使用して回転椅子ごと移動します。

まだまだ。とはいえ回転にはある程度の覚えがあるからねぇ。
スポーツでは無い実戦用猟兵ブレードの開始を宣言するよー。

※アレンジ・連携歓迎



 その他スポーツとは斬新さの見本市である。
 何処かの社長も脱帽するくらいには洒落ているのだ。
 冒眩の内に知り尽くした己のメンタルの強さ、戦場でも活かすと宜しい。
 筆舌に尽くし難い状況だ。今から人殺しが、鏖殺が幕開けると謂うのに気が抜けてしまって仕方がない。まるでアルコール依存症、其処等でぶっ倒れているエスパーの皆さんはきっとぐるぐるバットをしたに違いないのだ。そんな地獄絵図の真ん中で微笑んでいる女がひとり。……うわぁ、見た事ある顔。これが噂に聞く真の姿に似たオブリビオンとやらか。いや、あの女の場合は常時『ああ』ではなかったか。つまり敵対したとしてもその本質は莫迦みたいに、犬みたいに回転しているのである。すっと手渡しされた回転椅子。おそらく、オマエであれば座ってくれると直感したのだ。うん、まあ、わたしは確かに乗るんだけどねぇ。根っこからぐるぐるしたいのではないかアスリートよ、近代五種からかけ離れているのだが大丈夫だろうか。大丈夫じゃないけど、全力でやらなきゃダメだよねぇ。おお、アスリート魂。熱を孕んでしまったら獣の数字だろうとも止められない。
 わたしは『まだまだ』だけれど、回転にはある程度の覚えがあるからねぇ。こんなところで立ち止まってなんかいられないよ。酔っ払っているエスパーを避けるように、滑るように『お隣さん』のお隣にワープしてみせた。それじゃ、スポーツではない実戦用猟兵ブレードの開始を宣言するよー。どっかのキャプテンが頬を膨らませそうだが関係ない、人命が最優先である。そういえば何で攻撃するのか訊いてなかったか。勿論バットで抜刀するよねぇ。
 目が回っていようとも、虹色の彼方へ到達しようとも――正しく認識出来ている為、今回は表現的な話――この殴打は絶対的に命中する。お隣さんの脳天だか側頭部だか、顎にでもクリーンヒットさせれば目を回してくれる筈だ。うーん、これが正しい選択なのかは判らないけどねぇ。倒せれば良いんじゃないかなぁ。不死なだけであって痛くないわけじゃないしねぇ。
 努力をすれば殺人鬼だって斃せてしまう、これがアスリートの埒外性であった。

成功 🔵​🔵​🔴​

蒼月・碧
…回転椅子?
ほんとに斬新なことをしてくるね。
そう言えば、そういう社長もいたかな?

何はともあれ…。
しっかりと目論見は阻止してみるよっ!

降魔の光刃を発現させて、箒飛行からの体当たりを試みますね。
しかし…。
これ、座らないとダメなやつ?できれば座りたくないんだけど…。
あ、ボク、それはノーセンキューですっ!

箒を左手にもって、ブンブン振りつつ、光刃で腕をちょこっと切り付けて血をだしてから…。
炎を降魔の光刃に纏わせてのレーヴァテインっ!

さ、炎の闇刃に切り裂かれたいのは誰かな?
来ないなら、こっちから行くよっ!
敵に一気に接敵してから、袈裟斬りにして攻撃を仕掛けますよ。

ん-、なんで回転椅子なのか聞きたかったかも?



 海老で鯛を釣るかのような、神で人を吊るかのような、悪辣とした在り方については、最早、語る必要もないだろう。オマエにとってこの状況は、ある種の再演は最悪への導に等しい。トリプルクエスチョン――かつて狩人ジョンと呼ばれた獣の数字――はまったく人を教えるのが上手らしい。まるで教祖のようだ。まるで救世主のようだ。何かしらを思い出したのかオマエは軽度の頭痛を覚える。いや、これは目と鼻の先でエスパーを虐めている、エスパーで遊んでいる女の所為に違いない。ぶんぶんと頭を振って黒歴史とやらを払ってみせた。……回転椅子? 解放された、ああ、解放してしまったエスパー達の惨状は置いておいて本当に斬新な得物だ。そう謂えば、そういう社長もいたかな……? なんて思考している場合ではない。何はともあれ……しっかりと巨大密室殺人を阻止してみせるよっ! 元気いっぱいなご様子でたいへんよろしい、魔法使いの埒外性はより強まっていた。
 弄り倒された過去を想起して降魔の光刃サイキックソードを発現させる。箒に跨ってお隣さんへと向かっていくサマは実に灼滅者スレイヤーらしい試みか。しかし……。こうも頑なに回転椅子に座ってくれと頼まれたらちょっと怯む。これ、座らないとダメなやつ? えっと、できれば座りたくないんだけど……目が回りそうだし。2012年のオマエだったなら楽しめたかもしれない。だが、今は二十歳を越えている。あ、ボク、それはノーセンキューですっ! 体当たりで回転椅子を吹っ飛ばした。殺戮の為の道具を手放す、これはお隣さんにとっての致命的か。ブンブン、ブンブン、左手の箒で間合いを取る。
 チャンバラごっこみたいだが、故に、これが最適解。お隣さんが得物を取りに戻ってくれたオカゲで『腕をちょっと傷つける』ことが出来た。自傷行為に何の意味があるのかと問われれば血液、光は炎を纏いより威力を増幅させる――レーヴァテイン――さ、炎の闇刃に切り裂かれたいのは誰かな? 挙手をしても、挙手をしなくても『お隣さん』だ。隣の芝生が蒼くて、七色ならば、欠片も残さず焼却して終うと宜しい。
 来ないならこっちから行くよっ!
 手遅れだ。回転椅子に執着したが故の決着だ。
 袈裟切りにされたお隣さんは止血をする必要もないらしい。
 んー……なんで回転椅子なのか聞きたかったかも?

成功 🔵​🔵​🔴​

ユーフィ・バウム
《蒼翼の闘魂》を発動!
真の姿:蒼き鷹として挑みますわ

あぁ『ハンドレッド・コルドロン』
”覚えて”おりますとも。

無辜の人々が流した血で濡れた駅前の道路を
殲術再生弾の発動を叫んだ2016年4月のことを
必ず目論見は阻みますとも!

闘気全開にて相手に向かい、
功夫を生かしたプロレス打撃を叩き込みます
倒したなら次!倒せないなら投げを打ち沈黙させますわ

受けるのがレスラー!
私への攻撃なら存分に行いませ
けれど、無辜の人々を犠牲になどさせはしません
悪趣味なシャシャシャの人、聴いてますか!

力いっぱい怪力で叩き、
覚悟を以て受け、動きを止めて投げで仕留める
シンプルなのです!
そして人々を護る大義があれば、立ち続けましょうとも



 文字通りの特急だ、脳内にこびりついた車内の緊迫感はまるで覚悟の化身の塊であった。最早、慣れ親しんだ臭いはめまいを運ぶ事すらなく、只、ぬめる赤の如くに確固たる沙汰か。あぁ……記憶している。何よりも、誰よりもオマエは覚えている。ハンドレッド・コルドロン……戦争の幕を開けたのはオマエの咆哮からだったのだ。殲術再生弾については説明する必要もない。無辜の人々が再び、過去のように、蹂躙されないように……。トリプルクエスチョンの『目論見』を阻まなければならない。赤いのか青いのかはこの際置いておいて誓いを立てよ。迷うな、惑うな、オマエは密室において完璧な『正義』である。
 あの時と同じだ。あの時同じような光景だ。しかし、この臭いの『もと』は血液ではない。極めて描写し難いが、嗚呼、直接的に謂ってしまおう。趣味の悪さだけで謂ったら六六六人衆の中でもトップクラスですね……。柔らかく描いたなら七色、汚く宣ってしまえば半液体。いや、気にしている場合ではない。気にしている暇があるのなら闘気を全開にし、あの『お隣さん』のお隣に突撃すべきだ。最初にブチかましたのはラリアットか、如何やら相手は『軽い』らしく一撃で後方へと吹っ飛ぶ。次! 次に行くわよ! 倒したと思ったのなら大間違いだ。大間違いだが、それでも構わない。
 プロレスラーの義務とは何か。それは相手の攻撃を『受ける』ことである。私への攻撃なら存分に行いませ。私への殺人技芸なら望むが儘に。けれど、無辜の人々を犠牲になどさせはしません――! ジャイアントスイングよりも強烈なぶん回しを受けようとも、回転椅子で頭部をぶん殴られようとも、ああ、意識は絶対に手放さない。……悪趣味なシャシャシャの人、聴いていますか! 灼滅者が再び、貴方を灼滅しに行きますよ! くらくらと、チカチカと、世界が明滅しているが構うものか。握った拳が垂れる事など有り得ない!
 覚悟を以て受け、何がなんでも掴み、そのまま――お隣さんをコンクリートへと沈めてやれ。シンプルなのです! シンプルこそが私の、蛮人の真骨頂なのです! そして人々を護る大義があれば、何度でも、何度でも、立ち続けましょうとも……!
 ちょっと目を回しただけ、この程度で殺せるとは思わないことです!

成功 🔵​🔵​🔴​

紗我楽・万鬼
旦那に喚ばれま…ぇえ?
嗚ー呼、廃。了解しやした!
お隣さん、あそびましょー

最早怪異より見慣れた椅子ですね何故でしょうね!
コマンドが ▼すわる しかありませんね喜んで!!

いやー綺麗な虹がお空に…って空在りませんね
密室で雨弓鑑賞とかそれもまた一興です??
嗚、あっしAが殴殺されましたね
じゃ次あっしBが行きますねコマンドは▼すわるで!
次はあっしCにあっしDで…え?
幾らでも出現(騙り)しますよ。ほらほら後支えてますよ
殺戮衝動の儘にどうぞ、どれもあっしですよ
多分ね!

じゃお楽しみの最中ですがそろそろ
此のあっしは▼たたかうを選びましょうね
はい後ろですよっと姉さん一閃

まぁ回るなら『ちゃん』の方があっしは良いですね



 豆鉄砲の威力は如何程か、何人目かのオマエが目玉をまわす。
 イロハの音に誘われたのか、外郎を売る為にやってきたのか、滑舌を改めるようにしてオマエはお呼ばれされたと謂うワケだ。星辰すらも揃っていないのに精神によろしくない現行犯どものお披露目、面食らうとはまさに『これ』の事か。旦那に喚ばれま……ぇえ……? 理解しているのか理解していないのかは隅っこにやって奇怪な出会い、出遭い頭に突き付けられたのはバットではなく椅子だったか。嗚ー呼、廃。了解しやした! 何を把握したのかと問われれば何もかもだ。何もかもはアカシックレコードめいて回転し、旋回し、ひとつの真実へと到達する。お隣さん、あそびましょー。まったく呆れたものだ。物々しいオーラを纏っているクセに???の生徒、隣の芝を蒼くするのがお得意らしい。
 最早怪異よりも見慣れた椅子だ。最早邪神よりも見慣れた癖だ。コマンドを変えようとしても、入力し直そうと試みても「▼すわる」以外が見当たらない。廃、喜んで!!! 歓喜のマークが覗き込んでいたのならきっと嗤っていた筈だ。まるでブラックホールか大渦巻き、レヴィアタンの寝起きに関しては最悪の一言か。
 いやー……綺麗な虹がお空に……って空在りませんね? 密室で雨弓鑑賞🌈とかそれもまた一興です??? ふとした瞬間に撲殺されるのが日常だ。頭を垂れるよりも前に頭を落とすとは中々なウッカリである。嗚、あっしAが殴殺されましたね。じゃあ次あっしBが行きますねコマンドは▼すわるで! 廻れよ廻れ地獄の椅子、CからDと続けばきっとあっし絨毯の完成だ。……え? いやいや、絨毯だけじゃ終わりやせん。幾らでも出現しますよ、騙りますよあっしは。ほらほら、お隣さん、後支えてますよ。殺戮衝動の儘に、本能の儘に、ちゃんと呼吸しませんとあっしが止まりませんよ。多分ね!
 じゃ、お楽しみの最中ですがそろそろ……。ようやく見えた▼たたかう、カーソル操作ではなく脳味噌に伝えよ。はい、後ろですよ、お隣さんじゃありませんよ姉さん。錵を呑ませるかの如くに一閃、くるくると回ったのは首かもしれない。
 まぁ回るなら『ちゃん』の方があっしは良いですね。

成功 🔵​🔵​🔴​

フィランサ・ロセウス
まあ素敵!街まるごと殺戮ショーの舞台だなんて!
知り合いによく似た椅子のお姉さん、私もまーぜて♥

あらあら?確かその椅子でぐるぐる回してフラフラになった所を襲うのが好きなのよね?
面白そうだし、喜んで座っちゃおっと♥
こう見えて継戦能力さんはんきかんの強さはちょっと自信あるから、どんどん回して!

いい感じに速度が乗ってきた所でUCを発動!
この回転、今から私のものでーす♥
いつの間にか手にしたハンマーをぶん回して竜巻が起こる程に勢いは加速!
回転が最高潮になった所で椅子から飛び出して、お姉さんこの暴力おもいを叩きつけてあげる!
相手の位置?そんなの第六感カンよ、カン♥



 ドクドクと嗤っているのは、ぐずぐずと狂っているのは、心臓の音だったのか脳髄の詩だったか。血管を通して前頭葉へと至った違法な薬物は如何様な『異』を齎したのか。嗚呼、オマエはとっくの昔に、とっくの過去に本当の自分自身とやらを失くしている。いいえ、いいえ、私は『私』の今を後悔するなんてことありえないの! 脳内お花畑なのか或いは脳内等活地獄、まったく素晴らしい巨大な密室ではないか真っピンクな元ヴィランよ。まあ素敵! 街まるごと殺戮ショーの舞台だなんて! きっとこの舞台を造った人は愛に溢れているに違いない! 街中、汚らしい🌈塗れの中心で椅子をぶん回しているのは誰か。あら! 知り合いによく似た椅子のお姉さん、私もまーぜて❤ ひどい撹拌もあったものだ。混ぜるな危険とちゃんと記載していた筈だと謂うのに。もう破っちゃった!
 どっかでお話した事を覚えている。どっかで愛について語り合った事を覚えている。オマエの脳内ではしっかりと変換されているかもしれないが。あの茶髪な女の『趣味』についてはバッチリか。えっと。確かその椅子でぐるぐる回してフラフラになったところを襲うのが好きなのよね? 改めて考えると斬新とかいう『もの』ではない。面白そうだし、喜んで座っちゃおっと❤ もしや正気か何かをお忘れで? エスパーに何を謂われようと、お隣さんに呆然とされようと――そんなの、もっと前に謂ってくれないとダメじゃない! それにこう見えて三半規管の強さにはちょっと自信があるから、どんどん、気が済むまで回して! お望みの通りにしてやろう、情け容赦のない遠心力が負荷々々と咲ってみせた。
 たとえば、洗濯機の中の服どもの蒼白。尋常の人間であれば、エスパーであれば今頃頭の中までジュースにされていそうなほどの回転速度。この回転、今から私のものでーす❤ 目が回るよりも前にオマエが台風の目になるべきだ。第一、ハート目にぐるぐる目が付与されたら折角のアイデンティティが台無しになってしまう。ところで……そのスレッジハンマーは何処から取り出した。それじゃ、私、嵐になるからこの激しい思いを受け止めて! いっそ🌈を受け止めた方がマシだとお隣さんは目を回していた。
 最高潮――サイキック竜巻の勢いが儘に椅子からオマエは飛び出した。相手の位置がわからない? そんなの第六感カンよ、カン❤ きっとお隣さんだから私の隣にいるんじゃない? キャーッ❤ 愛よね、愛!!! お姉さんへ届けこの暴力おもい、爆発したのはサイキックかそれともお隣さんの脳味噌か。

成功 🔵​🔵​🔴​

露木・鬼燈
とても見覚えのあるお姿だねー
つまり…ぐるぐるが有効だってこと?
それなら話は早くて簡単だよね!
迷わず回転椅子に座ってぐるぐるするですよ!
きっとぐるぐるが好きな君にこの感動をお裾分け
<感覚同調之呪>で一緒にこのぐるぐる感を楽しむっぽーい!



 傾いているのは尋常の通りだ、しかし、彼女にとっては尋常ではないらしい。彼女は如何やら自分で味わった事がなかった様子。何処かのメイドとは大違いだ。
 ドッペルゲンガー、果たして世界には如何程の『自分似』が存在しているのか。確かめる術はおそらく無い、だが仮に認める事が可能だとしても、成した瞬間から増殖するものだ。シック・シックと涙をこぼすよりも前にシック・シックと嘔気にやられるのがお約束か。頭痛がひどいと訴えるよりも早く撲殺されそうな彼等彼女等、気にかけている暇はないがそれ以上に異常な事態だ。……とても見覚えのあるお姿だねー。なんとかちゃんではなくお隣さんだ。お隣さんの設定は執着だけであって『ぐるぐる』の方を真に楽しめているとは思えない。つまり……目には目を歯には歯をってこと? それなら話は早くて簡単だよね! 真っ黒いハートの輝きにのっかって椅子に腰下ろす。迷いなんて欠片もなかった。アンタ、正気? まさか、これが『ちゃん』の方だったらノリノリで回し始めていたに違いない。やっぱりこれは他人の空似だ。回してくれないならセルフでぐるぐるしてやるっぽい! おお、感動的な舞台だ。セット諸共に回転する役者は何処までも現実味を孕んでいる。
 きっとぐるぐるが好きな君にこの混乱をお裾分け。知覚の外よりやってきた奇怪な呪詛の弾、心臓部分にひっつくと同時に爆発を引き起こした。何故だろう。どうして『私』は五体満足なのだろう。疑問に思っていると、???と想っていると強烈な不快感。数倍にして返されたぶん回しのダメージ、不意打ちを耐えられる人型はいない。心の底から後悔したかのように蹲って🌈塗れになる。一緒にぐるぐる感を楽しむっぽーい! え? 楽しめそうにない? やっぱりお隣さんは『お隣さん』だったとゆーことですか。
 ヨイデハナイカの再来だ、糸巻きに必要なのは身体ごと取り込む気概と知れ。
 穴があったら頭を突っ込みたい。

成功 🔵​🔵​🔴​

ラップトップ・アイヴァー
あら、知らない世界だわ。
お初にお目にかかるところ。

あら、あなたは!
こんなところで会うなんて、偶然!
……でも困りましたわ。
私の手元にはバットが無い。どころかあなた、恐らくは全く“別個”。
おまけにエスパーさんたちはお取り込み中……。

うふふ、じゃあスポーツよりも、もっといいやり方があるわねっ?
ユーベルコードを発動次第自分から回転椅子に座っちゃいましょうね!
ぐるぐるするのは楽しいけれど、長居は今は望んであげないわ。
UC効果で上がった回避力を使い捕縛を抜け出して、そこからエアでの銃撃に切り替えますわ。見てこのクイックドロウから繋がるカウンター早業、とおっても素敵でしょう!?
それが命中したら瞬間思考力で精度高めの射撃に切り替えながら立ち回りましょうね。
防御はしませんわ。死体は痛みを感じないし、万一派手に殴打されたとても私が不利にいる限りユーベルコードは機能するのだから、多少のダメージなんぞ安いやりくりですわ。
あとエスパーたちが死にそうになっても無視。
悪のカリスマはその程度で揺らがないのですわ!



 オレンジ色の太陽は天蓋をブチ貫くかのように燦々としていた。煌めく思いはステージやグラウンドに向けられるべきまん丸だが、嗚呼、この新鮮な解体作業は誰が為の沙汰か。あら、知らない世界だわ。お初にお目にかかるところ。ところの名は名古屋なのだが、さて、名古屋とはこんなにもRainbowな都市だったか。モザイクとの違いを考えていたオマエ、ようやく何かに納得がいったご様子。……あら、あなたは! こんなところで会うなんて偶然! それとも必然? アスリートとアスリート、魂がごっつんこしてしまったら決着をつける他にない。……でも困りましたわ。私の手元にはバットがない、それに此処は猟兵ブレードの舞台でもない、更にいってしまえば人が入れそうなボウリングの球もない。どころかあなた、恐らくはまったく別個。気付くのが早いではないかラップトップ・アイヴァー、三半規管よわよわな妹はだんまりか。まあ、そうよね。こんな惨事に普通、あの正気な妹じゃ耐えられそうにないし……。そんなわけ。ちょっとだけ口出ししてくれたが兎も角、エスパーさんたちはお取込み中。しばらくお待ちください……。
 うふふ……。何処かの殺人鬼よりも楽しそうに、何処かのお嬢さんよりも強かに、オマエは笑って魅せたのだった。じゃあスポーツよりも、ぐるぐるバットよりも、もっといいやり方があるわね? 拒絶した。何を拒絶した? それは勿論『死』そのもの。だって私達家族は無敵ですもの、その回転にだって『負けはない』ですわ。自ら地獄へと行進だ。行進ではなく着席だ。ぐるぐるするのは楽しいし、妹の三半規管をぐちゃぐちゃにするのは面白いけれど、長居は今は望んであげないわ。リ・スポーン! 捕縛より抜け出したオマエのターンだ。バトロワで培った勝利への貪欲さを叩き付けろ!
 お姫様を守るように、こういう日が来ると思って経験を積んできたのだ。積んで積んで積んでやっとの思いで辿り着いた埒外性の境地。秒ともかからぬ銃撃戦への以降だ。どう? この早業。仮に目が回っていても私なら余裕ですわ。とおっても素敵でしょう!? 致命とはならなかったが十分だ。あとは真剣勝負。何方が死ぬか、生きるかのゲームと洒落込むが好い。残念、防御はしませんわ。死体は痛みを感じませんし、派手に殴打されたって『それ』はファンサービスというものですの! 多少のダメージ、多少の点差、眩暈がするほど引き離されたって、いつだって逆転してきた。ひっくり返すのに掛け声は要りませんの。
 誰かが呻いている。誰かがリバースしている。死にそうな面で此方を見ている。いや、フラフラで見えてもいない。無視ですわ無視! 悪のカリスマは揺らがない。揺らがないのは体躯も同じか。これが最後の一発ですの――!
 立ち回り、何もかもが完璧だ、隙を晒してくれたお隣さんは踊らされていた事も知らずに。
 ヘッド・ショット!
 もう限界だとお隣さんは目を回した。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『288位クリスマス爆破男』

POW   :    「リア充爆発しろ」
【連続ダイナマイト投擲】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD   :    クリスマスダイナマイト
自身の身体部位を切断し、(レベル×切断部位数)m半径内の全てを爆破する【リア充爆殺ダイナマイト】に変換する。
WIZ   :    俺達はぼっちじゃない
【新たなクリスマス爆破男】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
👑11
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 隣の芝生が赤く染まった頃、名古屋の地下では名状し易い惨事が始まっていた。
 男と女が走っていた。ふたりは夏休み、海水浴に出かけようと準備をしていたらしい。その甘酸っぱい匂いを嗅ぎつけたのか、或いは、別の所以でもあるのか、季節外れな混沌が群れをなしてやってくる。おお、あわてんぼう。まさか、プレゼントの袋の中身はゲーム機だとでも宣いたいのか。むなしくもラブラブカップル、陽の光を見る事はなかった。
 爆発しろ!
 爆発しろ!
 リア充爆発しろ!!!
 視るが好い、サンタクロースがぶん投げたのはダイナマイト! ダイナマイトによってラブラブカップルは見るも無残な姿に変えられたのだ。そうして何よりも恐ろしいのはサンタクロースが――288位、クリスマス爆破男が――増え続けている事であった。多だ。圧倒的なまでの多だ。だが、彼等はこれでも真の実力を発揮出来ていない。クリスマス当日に近づけば近づくほどに増殖する、ならば、今は如何に……。
 俺達はぼっちじゃない。
 何故なら、俺達は分裂するからだ!
 世にも珍しい『分裂タイプ』の殺人技芸、トリプルクエスチョンのお気に入り。
 さて、灼滅者達よ。
 この鼠算どもを駆逐すると好い!
露木・鬼燈
・・・全部自分なら結局はぼっちなのでは?
そもそもこの時期にサンタクロース?
この空気の読めない感じがぼっちなのですね
とてもかわいそうなのですよ!
なのでさっさと倒してあげるのも情けっぽい?
仲間の戦闘メイドさんと一緒にボコるっぽーい!
これがぼっちにはできない戦闘方法『囲んで棒で叩く』なのです!



 門を潜る前に必要なのはノックだ。えんとつを通って侵入するなど時代旧れを極めている。クッキーを貪り食ってミルクを流し込め、その豚の腸は絞殺に最適か。
 火炙りの刑、その前に槌撃だ。
 箱庭の底へと落とされた、堕ちてしまった男どもは如何様な恨みつらみを身に宿したか。ぶくぶくと膨れ上がった、肥えに肥えたその体躯はストレスが原因の化生の類に違いない。真っ白い袋に詰め込まれたダイナマイト、返り血で偽装の何もかもが台無しだ。……全部自分なら結局はぼっちなのでは? 突如として突き刺さった正論、強烈なまでの脳髄へのぶん殴り。火に油を注ぐかの如くに男どもは発狂した。俺達はぼっちじゃない。そんな事を謂う奴はリア充だ。リア充爆発しろ――! 嫉妬の化身が殺意を剥き出しに投擲してくる。メリークリスマスではないメリー苦しみます。そもそもこの時期にサンタクロース? この空気の読めない感じが、この周囲に馴染めない感じが、ぼっちなのですね。チクチク言葉は止めてくれないか猟兵、この屈辱、俺達の力で以て晴らしてくれる……!
 とてもかわいそうなのですよ! なんだその目は。そんな目で俺達を視るな。まるで俺達が可哀想なダークネスみたいじゃないか。まったくその通りだと、理解しているのではないかとオマエはコクコクと頷いてみせた。さっさと倒してあげるのも情けっぽい? イマジナリー・メイドさん全員集合だ。想像が創造されたのだから彼女等は勿論『本物』だろう。戦闘メイドさんと一緒にボコるっぽーい! ああ? 俺達に『少数で勝負を挑む』だと? 莫迦にしやがって。爆発しろ! 爆破してやる! むなしい哉、この世は残酷であった。
 これがぼっちにはできない、季節外れのサンタにはできない、ひどく効率的な戦闘方法『囲んで棒で叩く』なのです! おお、木偶の棒。ブヨブヨなサンタクロースは衣同様に赤く染まった。出る杭は打たれる、黒いサンタはやってこない。

成功 🔵​🔵​🔴​

クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【WIZ判定】
今回も真剣口調で話すよ

うわぁ…クリスマス近くでも無いのに増えまくってるぅ…
前は確か6月頃になると眷属以下まで弱体化してたはずだけど…
オブリビオン化でその辺が解消されたのかな…?
…まあ、どうでもいっか
最終的に、全員始末してしまえばいいんだから

UCは『ワタシの屍王ちゃん』
戦場全体を攻撃しつつ、【体表の外骨格化と肉体の水晶化】によってワタシの攻撃力と防御力をアップさせるよ
攻撃は【エネルギー弾/誘導弾/範囲攻撃】による遠距離攻撃と【怪力/切断】による近距離攻撃を使い分けるよ
敵の攻撃は【鉄壁/硬化/回復力】技能で耐えるね



 誰が誰の臓物かすらも不明だった。四散した部位が胃袋だったのか脳髄だったのかも曖昧だ。グチャグチャにミキサーされた現実、オマエはタールのような気持ちにさせられた。割れそうな思いをマスクの内側に留めておく、カルシウムは含まれているのか否か。
 骸の海の底の底、追放された彼等は果たして如何様な果実を食んだのか。ショート・ケーキに乗っかった赫々たる果実、この甘酸っぱさに嘔気を催したのはどんな人物だったのか。自由席か予約席かはおいておいて片道何時間、新宿にて咲った何者か、一人称は記憶に新しい……。クリスマスが近いと謂うならば『わかる』。いや、判りたくもないが解ってしまう。きっと緑色の目をした怪物も自制を失っている筈だ。だが、今は如何だ。七月のはじまりだと謂うのにあの『活気』はなんだ。六月頃になると眷属以下まで弱体化してたはずだけど……? うわぁ、なんて息を漏らしてしまった所為か。もしくはオマエの今までの経験を察知してか。クリスマス爆破男どもは喚きだす。はあ? いつの話をしてんだよ。それは俺じゃなくて「わし」の話だろ。まあ、どうだって良い。俺達はぼっちから脱却したんだ、より分裂に特化した俺達のおかげでな……! テキトウな事を宣っている。きっとオブリビオン化の影響だ。まあ……何を謂っても、何を謂われても、どうでもいいよね。最終的にオブリビオンは全員始末しなければならない。世界の敵なら、世界の為に死んでくれ。
 幾ら分裂しようと、幾ら増殖しようと、当時の灼滅者相手ならば兎も角、今の灼滅者猟兵相手では焼け石に水か。或いは、海にダイナマイトか。狂ったように投擲された彼等のアイデンティティも水晶の煌めきの前では蝋燭に等しい。な……なに……? その姿、まさかノーライフキング……! 業々と劫々と吹き荒れる大嵐、巻き込まれた嫉妬の化身は天蓋にて屍を晒した。運よく嵐を抜けた個体に待ち受けていたのはより深い白である。抱かれた。ああ、抱かれたのだ。外骨格の内側でケーキよりも脆弱に、ぐしゃりと。
 袋詰めにするには多いし大きいと思うんだよね。

成功 🔵​🔵​🔴​

紗我楽・万鬼
虹の次は惨事です?何サンタ??
成程Chrismas in Julyですね!
豪州でしたら合ってましたね!!

悋気野郎が身体削って出血大サービスですー?
売残りのチョコケーキは?無い?
じゃ其の喧嘩買いますね

夏のサンタはサーフィンするんですって
あっしが赤鼻代わりに今な贈り物(騙り)を差し上げましょうね
媒介道具(千破夜)雑ぜた業火燃え盛る真っ赤な大波ですよ!
御前さん等の爆破も巻き込んだ此のビックウェーブに!
須らく纒て乗るべきですね!!
嗚呼周辺各位は御安心を
アレ等しか呑み込みませんから其れ

まぁあっしもそっちぼっち側なんですけどねぇ
嫉妬に焼かれるより出羽亀に燃えた方が好いんですよ
ヒト観察最高ですよねぇ旦那ー!



 赤と黒の境界、なぞるように舌を売ってみる。
 打つのではなく売るのだ、売れるほどになりたいか。
 等活地獄かヴァルハラか、噛み付くかのように訪れた嫉妬の群れは目を血走らせる事に適している。名称不明な粉末を誤って吸引してしまったら世の真理とやらに到達可能なのか。がぶりと見出したランキングの上位陣、最早、その数に関してはナンセンスに等しい。虹の次は惨事です? 何サンタ? それとも真っ黒い方でしょうかね。仕様がないと、仕方がないと、振盪していない赤とやらで現状をじっくりと把握する。ははあ、成程、Christmas in Julyですね! 豪州でしたら合ってましたね! 出会い頭に突っ込ませてもらったが如何やら此処は日本で、更に謂えば名古屋らしい。どっかのお人形さんもサンタコスには飽き飽きとしているのか。悋気野郎が身体削って出血大サービスですー? ええい、黙れ黙れ、そんなにも口が回るなら、目玉を回してみせるなら、俺達が全部無くしてやるよ! 売れ残りのチョコケーキも売れ残りの男も余さず酸っぱい。さてはこれ腐っていますね、いや、あっしに言わせれば旬の過ぎた噺でしょうか。夏のサンタはサーフィンをするらしい。サーフボードが己の肉体とは恐れ入った。あっしが赤鼻代わりに今な贈り物騙りを差し上げましょうね。根っこからしてシュールなのだ、いっそ爆発させて終えば良い。
 ゆらゆらと踊っているのは、ゆぅらゆぅらと歩んでいるのは冥府からの獣だったか。獣の数字をお迎えするのには、なかなか、上等な『もの』だとは思うが、果たしてこの海嘯は赫々としていた。おお、雑ぜ混まれた業火の大波、何もかもを鯨飲していく舌のような沙汰か。御前さん等の肉体も、爆破も、巻き込んだ此のビッグウェーブに! 須らく纒て乗るべきですね! 嗚呼、周辺各位は御安心を。あっしが騙っているのですから、アレ等しか吞み込みませんとも、其れ……。おのれリア充! 一度も爆破出来ないとは、許せん……!
 まぁ、そりゃあっしを爆破するなんて無理な『はなし』、何せあっしもぼっち側ですからねぇ。嫉妬に焼かれるより出羽亀に燃えた方が、萌えた方が好いんですよ。まったくお互いに良い趣味ではないか。獄卒らしく鏡面でも覗き込むと宜しい。
 ヒト観察最高ですよねぇ旦那ー!

成功 🔵​🔵​🔴​

虚偽・うつろぎ
懐かしき六六六人衆の気配を感じる!
僕が288位だった時の前任者だ!
後釜からのプレゼント!
即自爆のね

速攻で自爆することが最優先
1歩も動かず即自爆
僕に自爆をさせるんだ
僕もろとも鏖殺だ
これぞ鏖殺領域なり

ただ自爆するためだけに現れる存在
何かいきなり自爆する怪奇現象
やっぱ分裂には広範囲無差別自爆が有効だよね

技能:捨て身の一撃を用いての
メッサツモードによる高威力な広範囲無差別自爆

射程範囲内に敵が1体でもいれば速攻で自爆
自爆することが最重要
なので敵がいなくても自爆する
大事なのは自爆までのスピード
有無言わせぬスピードで自爆する
これ最重要

捨て身の一撃なので自爆は1回のみ
1回限りの大爆発
自爆後はもちろん戦闘不能



 ぶすりと突き刺さったのは何だったか、置き去りにした布切れについても愉快に嗤え。まったく何もかもが変わっていないではないか。人類が進化しようと、ユーベルコードに到達しようと、大事なのは速度だ。
 身を焦がすほどの憑き物、これを拭うなんて勿体ない。
 世界が嗤っているのか、世界が嗤われているのか、玩具のように、ブロックのように積み上げられた歴史とやらは情け容赦なく冒涜される。骸の海へと放逐されていたのは果たして人だったのか人型だったのか、車両だったのかナンバーだったのか。オノマトペが匙を投げるほどの数列だ、数字の列だ、戒を唱えようとしても理解するには至れなかった。鼻腔などない。口腔などない。ああ、脳髄だって何処に収まっているのか、最早ない。きゅらきゅらと均された地獄への片道切符、それすらも破り捨てた末路に虚偽が嵩張る。いよいよ怪奇現象だ。
 懐かしき六六六人衆の気配を感じる! この情念こそ、この執着こそ、この狂気こそ、オマエを『生』に縋らせた所以か。名状し易さに関しては勿論、殺戮の仕方についても『今』になってはオマエの方が上位に違いない。僕が288位だった時の前任者だ! 転がってきた「う」に続いたのは「つ」、引っ付いてきたのが「ろ」で足のフリが得意なのは「ぎ」。後釜からのプレゼント! そもそも足のフリをする必要もなかった。何せオマエは敵がいようといなくとも殺戮衝動――自爆衝動に抗えない!
 クリスマス爆破男は何が起きているのか理解する事すらも赦されなかった。最初は分裂体が誤爆でもしたのかと思ったが、それにしては威力が桁違いだ。確かに俺達はあの頃よりも強化されている、だが、幾らなんでも七月頭でこの『火力』はおかしい。ならば考えられる事はひとつ。ひとつなのだが、至るよりも前にその個体は爆死した。おお、連鎖。レア技芸で在るが故の、ダイナマイトを抱えていたが故の大惨事だ。地下に響く爆発音――文字通りの鏖殺領域、此処に『完了』とする。

成功 🔵​🔵​🔴​

ラップトップ・アイヴァー
ちょっとそこのあなたたち――あ、

あ〜あ。

見て見て美希、サンタクロースでしてよ!
季節外れの!
爆弾持ってて大変ですわ!
このままでは名古屋中のカップルが大変な目に!

《喧嘩売ってる?》

アーアーキコエナーイ!!
兎にも角にも速攻で撃退ですわ!
エアスリンガー――超連射機能を持って、リロード無しで撃ちまくりますわよ!
瞬間思考力で誰を狙うか、どれくらい弾を使うかを一瞬で判断しつつ立ち回り、身体部位を切り離そうとしたものから順に撃ち殺す!
近づく敵は蹴るし、処理しきれないダイナマイトが飛んでくるようであれば回避機動をとって優雅に踊りましょうね!
いい感じに敵の数を減らせたなら、超連射機能を終了して別のUCに切り替えですわ。
AirDance!
ぐるりと360°射撃、残る全ての敵の頭を狙ってぶっ放しますの!
殺人ってね、群がるだけが全部じゃないの!
私が今示すようなやり方があるのだから、ダイナマイトがいっぱい飛んでくる前にあなた方を上手に殺し返せるのであればより素敵よっ!

ところでハンドレッド・コルドロンって何処ですの?



 世界に描かれた🌈の所以は様々だ。ボウリング球になって転がった女の子の無様は勿論、七色ではなく十色にある。その内のひとつが今まさにオマエ達の前で花を咲かせようとしていた。ちょっとそこのあなたたち――塵のようだった。塵のようにオマエの言の葉は届かなかった。届くよりも早く、凄まじく、ダイナマイトとやらの悪夢が広がっていく。あ~あ。なんて科白をこぼしてしまう程度には現実味がない。きっとオマエはシュールにやられていたのだ。やられて、目を回していたのだから正気とは思えない言動をしたって仕方がない。見て見て美希、サンタクロースでしてよ! まったくひどい季節の外れではないか、外れたついでに真っ黒こげの血肉、ハンバーグよりもおぞましいものを指差して確認すると好い。爆弾持ってて大変ですわ! このままでは名古屋中のカップルが大変な目に! 目にものを見せてやる、そんな意気を男どもの息からは感じ取れる。しかしオマエ、随分とリアルが充実しているご様子だ。ターゲットにされても文句は謂えまい。……喧嘩売ってる? 如何やらお姫様は御立腹らしい。アーアーキコエナーイ! 私の耳はロバの耳ー! いっそ耳の中に石でも詰まっていたら良いのにとお姫様は頭を痛めた。
 兎にも角にも撃退しなければ『おはなし』にならない。半永久的に増殖する、分裂する獣の数字を相手にオマエは如何様な手段で挑むのか。ごめんあそばせ! 遊ぶんだったらスタジアムでどうぞ。俺が、俺達が嫉妬の化身なのだと、悋気の権化なのだと、クリスマス爆破男どもは一斉に聖餐を開始した。だが、その切断には秒ほどの『差』が存在している。其処を狙え! 使用する弾の数と撃ち殺す野郎を瞬時に定めよ。此処にきてようやく男どもは気づく。あの女、リロードをしていないが……クソッタレ埒外め! 汚い言葉をレディに浴びせるなんてどうかしていますの。あなたたちがモテないのってそういうところでございませんこと? 突き刺さった正論に憤懣する連中、これで『より』撃ち易くなったと謂うワケだ。あら、踊りのお誘いですの。でも残念、優雅に踊りましょう、そう誘うのは私の方ですわ! まるで遊園地のティーカップ、舞われ廻れ傾国のように。
 スイッチ――くるりはぐるりと音を変え360°と牙を向けた。殺人ってね、群がるだけが全部じゃないの! 知っている。知っているからこそ、彼等は彼女等に嫉みとやらを注いだのだ。私が今示すようなやり方があるのだから、ダイナマイトがいっぱい飛んでくる前にあなた方を上手に殺し返せるのであればより素敵よっ!
 漿液だ。漿液が足元を掬おうと躍起になっていた。
 ちょっとお姉ちゃん、あっちに呑まれかけてない?
 ところでハンドレッド・コルドロンって何処ですの?
 名古屋全域って聞いたよお姉ちゃん……。
 あわてんぼうどもは片付いた。あとは『黒幕』を叩けば宜しい。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『トリプルクエスチョン』

POW   :    クエスチョンキル
質問と共に【ククリ刀による斬撃】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
SPD   :    謎に満ちた死
【密室殺人鬼の殺意】を宿し戦場全体に「【六六六人衆のために死んでください】」と命じる。従う人数に応じ自身の戦闘力を上昇、逆らう者は【喉元へのククリ刀】で攻擊。
WIZ   :    ハンドレッド・コルドロン
【血の雨】を降らせる事で、戦場全体が【六六六人衆であふれる巨大密室】と同じ環境に変化する。[六六六人衆であふれる巨大密室]に適応した者の行動成功率が上昇する。
👑11
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 灼滅者――猟兵――達が招待されたのは『とあるビル』の一室だった。其処には椅子が綺麗に並べられており、幾つかのホワイトボードが置かれていた。真っ白だった其処に記されているのは『如何にして人を殺すか』。人殺しの数と質について、技芸を磨くか領域を磨くか、等々……常人では理解出来ない事柄のパレードと考えられる。猟兵達が呆然と『それ』を見ていると不意にやってきた気配。濃厚な殺意、凄惨なまでの死の気配……。巨大密室ハンドレッド・コルドロンの主犯、トリプルクエスチョンの拍手。
 シャシャ、シャシャシャ! ようこそ灼滅者、この程度の困難、この程度の殺意、簡単に破ってくださると思っていましたよ。こうでなくては面白くありません。こうでなくては、ワタシが前線に出る意味がありません。如何でしたか、久々に行われた巨大密室殺人の様子は! ええ、実際に行われた殺人は少ないものですが、海老で鯛が釣れたのなら上々でしょう。シャシャシャ、シャシャシャシャシャ!
 真っ黒い男の哄笑が密室名古屋に響く。狩人を狙う狩人として振る舞えなければ今度は君達が殺戮されて終うだろう……!
 ああ、自己紹介がまだでしたか。ワタシはトリプルクエスチョン、狩人ジョンとも呼ばれてはいましたが、まあ、其方に関しては憶えてもらわなくても結構。いえ、違いますね。憶えられる筈がありません。此処は密室で、ワタシは六六六人衆ですので。シャシャ、シャシャシャシャシャ!
 では――六六六人衆のために死んでください。
露木・鬼燈
本日のラストバトルなのに普通過ぎるっ!
これまでの二人がなんか、こう、色物だったので?
逆に普通過ぎて反応の困るですよ!
これは普通に戦えばいい感じです?
それはそれでわかりやすくていいんだけどね
とゆーことで…<機甲外殻>でガチバトルですよ!
近接戦闘が中心となりそうなので脚部と肩部からベアリング弾がいい仕事をしそう!



 脚部と肩部より突き付けられた口腔、お掃除の時間だと告げていた。
 はじまりとおわりはシンプルで在れ、そう心に決めていたとしても初手が虹色故に矛盾を孕んでいる。策を練りに練った挙句、最終段階、堂々と登場する黒幕とは何処ぞの教授を彷彿とさせるか。本日のラストバトルなのに普通過ぎるっ! これまでの二人が色物だったのだ、今までの殺人鬼どもが奇天烈だったのだ。逆に普通過ぎて反応に困るですよ! シャシャシャ、ワタシのことを普通と称してくださるとは、アナタ、良い人ですね……。良いも悪いも関係なく殺してしまうのが『六六六人衆』の生態らしい。隣の芝が蒼かろうと何だろうと何もかもを刈り取って終えば問題ないのだ。これは普通に戦えばいい感じです? オマエが『そう』思うならば『そう』すべきだ。男の――トリプルクエスチョンの雰囲気に流されるよりも前に仕掛けるとよろしい。わかりやすくていいよね、殺し合いってやつです。ぬらりと嗤ったのは男だったのかククリナイフだったのか、兎も角、問答無用とせよ。
 その闘志、その殺意、いえ、呪いのようなものですかね。アナタには『六六六人衆』になる素質があります。シャシャシャ、どうですか、ワタシと一緒に高みを目指しませんか? 質問と同時に放たれたのは斬撃だ。ああ、本当に『簡単すぎる』問題ではないか。肯定などする筈がないではないか。人を殺すのは面白くないっぽい! やっぱり殺すなら竜や神だよね。根底に粘ついたオマエの闘争心、想いはより『強い者』に捧げられる。なるほど『カミ』を殺したいと……素晴らしい心構えです。いいえ、アナタの場合は有言実行していると考えた方が良いのでしょうか。シャシャ、シャシャシャシャシャ! ダメージは皆無だ。真実は叩きつけられ、斬撃は『消失』した。
 ガチバトルですよ! ガチバトルに、真剣勝負に無粋な真似は要らないのです。おお、装甲! モンスター・マシンに跨らず外殻と見做すその姿はまさしく凶兆。うごめく黒より放たれたのは無数のベアリング弾か。シャシャシャ、この距離でその得物を選ぶとは、アナタも慣れていますね……。勝利の為に手段を選んではいられない。
 まあ、僕の場合は遊びを挟む事もよゆーだけどね。

成功 🔵​🔵​🔴​

皇・銀静
…オブビリオンとは面白いな

あのトリプルクエスチョン…六六六人衆の代表ともいえる奴と戦えるとはな
灼滅者の中でも強者で…更に力を合わせ…運も味方にせねば直接戦う事も叶わなかった存在
…(きひっ)面白い
なぁ教えてくれジョン…もうお前は何度殺そうと…序列は変わらない
まさに無意味!無駄!無価値!
…まぁせめて…有名幹部をぶち殺せるという娯楽で僕を楽しませろ

【オーラ防御】
敵の動きと周辺状況と密室状況を分析
オーラを広げ更に詳細を把握

UC発動
【リミットブレイク・切断】
超高速で飛び回り魔剣でククリ刀とぶつかり合い
質問にはきちっと答えながら魔剣による怒涛の猛攻を叩き込む!
元より殺される覚悟はしているだろうがっ!



 灼滅者と猟兵の違いを答えよ、そんな問答であったならば『楽』だったと謂うのに。ニコリと貼り付けられた笑みの彼方の磔、この混沌とした、渾沌とした媚は誰が為の餌だったか。オブリビオンとは面白いな……。そう呟いてみせたオマエの精神、この影のようなものは闇よりも闇らしいのかもしれない。そもそもトリプルクエスチョンとは――狩人ジョンとは――あの世界においての『大物』である。六六六人衆の代表とでも呼ぶべき『あれ』には一部の灼滅者しか直接出遭えなかったのだ。それが、今では如何だ。運命の糸にでも引っ張られたかの如くに、鎖に縛されたかの如くに、いとも容易に、死ぬよりも易く邂逅出来てしまって異る。明らかに異常な事態だが、異常故にこそたまらない。こぼれたのは喜色か、或いは殺意か。……面白い。こんなにも『面白い』を反芻してのは久方振りだ。なぁ教えてくれジョン……もうお前は何度殺そうと……序列は変わらない。まさに無意味! 無駄! 無価値! ええ、確かに序列は変わりません、ですが、ワレワレはひどくテキトウなのですよ。人を殺す為の戒律なんてのはあってもなくても、同じだとは思いませんか……? ランキングとは種の存続の為の沙汰でしかない。絶滅しようと人を殺す、矛盾こそが本質なのだ。
 理解しなければならない。把握しなければならない。此処が巨大密室ハンドレッド・コルドロンで在る限りオマエが不利である事は不変なのだ。ぐるりとオーラを巡らせると同時に詳細を暴け。あの椅子の裏には殺人の為の道具は有るのか否か。あのホワイトボードの後ろには如何様な罠が仕掛けられている。限界こそ殺すべきだ。手加減など不要とすべきだ。たとえ翼などなくとも「僕」は何処までも灼滅ころしに翔ける……。
 シャシャシャ、ワレワレと何が違うと謂うのですか。やはりテキトウであるべきなのですよ。アナタも六六六人衆になりませんか? まったくつまらないお誘いだ。テキトウを重ねすぎて、骸の海に浸かってオツムがドロドロにでもなったのか。きひっ……莫迦にするのも大概にしろよ。有名幹部をぶち殺せる、この娯楽、正気の儘で僕は楽しみたいんだ。それにな、狩人ジョン――元より殺される覚悟はしているだろうがっ!
 魔剣とククリ刀のぶつかり合い。いいや、殺し合いと描写すべきか。きっちりと質問に答えてやったのだから次はオマエの番だろう。怒涛――滂沱への導――地獄への案内人。須らく叩き潰した。曇った眼鏡では何も見えない、そうだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【WIZ判定】
今回も真剣口調で話すよ

久しぶりだ死んでもらうね、トリプルクエスチョン
ワタシ、アナタの事大嫌いなの
海将の今度こそ助けられるかもと希望をチラつかせた事、今でも許していないから
オマエには、二度と笑えなくなる程の灼滅の恐怖を味あわせてやる…!

UCは『ワタシの六六六人衆模倣』
六六六人衆第1位パラベラム・バレットの姿と殺人技芸を模倣する事で、【六六六人衆であふれる巨大密室】に適応しようとするよ
攻撃は【弾幕/貫通攻撃/範囲攻撃/2回攻撃】による射撃と【怪力/功夫/カウンター】による体術を使い分けるね
敵の攻撃は【鉄壁/硬化/回復力】で耐えるね



 殺しの技については多種多様だ。
 十人十色とは彼等の事を示した言の葉とも考えられる。
 結局のところ過去は過去なのだ。何処まで往っても、何処まで逝っても現在や未来を脅かす物質に過ぎない。まるで臓腑に溜まっている糞の塊だ。摘出しなければ何れ真の意味での世界の暴発へと繋がる。それは六六六人衆も同じ事。彼等は、彼女等は殺戮の衝動に身を任せ人が絶滅するまで、絶滅しても尚、殺そうとする汚物の集団なのだ。久しぶりだ死んでもらうね、トリプルクエスチョン。だが、ああ、仮に六六六人衆ではなくとも人類には『殺意』と呼ばれる感情が内包されている。知的生命体であれば避けては通れぬ最悪だ。ワタシ、アナタのこと大嫌いなの。シャシャシャ、良いですね、その殺意、その、真っ黒い感情。ワタシ、此処までの殺意を向けられたことは中々なかったですよ。如何してなのかと問われるよりも先に答えとやらを叩きつけてやれ。……海将の事、今でも許していないから。赦す赦さないの問題ではない。今度こそ助けられるかも、今度こそ救えるかも、と、希望をチラつかせた罪は何処ぞの死神よりも質が悪いか。シャシャシャ、シャシャシャシャ! 誰の話かと思いましたが彼女の事でしたか。ええ、構いませんよ。ワタシは六六六人衆です、殺したり殺されたりは日常ですからね。……オマエには、二度と笑えなくなるほどの灼滅の恐怖を味わわせてやる……!
 巨大密室――ハンドレッド・コルドロン――の発動と同時に出現したのは六六六人衆の群れであった。無数とも描写可能なダークネスが一斉に『殺し』を始める。つまり裏を返せば彼等は『番外』だ。ならば、最も効率よく恐怖と死を与える方法は――模倣である。それも只の模倣ではない。二丁拳銃を構え特大な、膨大な『殺意』を湛えるオマエの姿形。シャシャ、シャシャシャ……この気配『第1位』のそれですか。適応した刹那の内、巨大密室の悉くは銃殺された。残ったのはオマエとトリプルクエスチョンのふたつのみ。
 ククリナイフが跳躍するかの如くに襲い掛かった。されどオマエを切断する事は赦されない。シャシャシャ、まさか、ワタシが殺戮経路を『視る事』が出来ないとは! ぬぞりと猟兵の怪力うでが『それ』を引き裂く。認めましょう。アナタはワタシよりも人を殺すのに向いています。近距離からの鉛玉だ、脳髄か闇黒かも不明なものに喰い込ませると宜しい。

成功 🔵​🔵​🔴​

虚偽・うつろぎ
やぁ久しぶりトリプルクエスチョン
うつろぎでありロードローラーだった悪霊だよ
聞いてよ、僕さ63位になったんだよ
君が復活させようとしたハンドレッドナンバーに
まぁ僕も灼滅されたんだけどね!
そしてオブリビオンじゃなく悪霊になっちゃった

再会の会話の途中で何の前触れもなく
いきなり自爆しときます
1歩も動かず即自爆
僕もろとも鏖殺だ
これぞ鏖殺領域なり

ただ自爆するためだけに現れる存在
何かいきなり自爆する怪奇現象

技能:捨て身の一撃を用いての
メッサツモードによる高威力な広範囲無差別自爆

自爆することが最重要
有無言わせぬスピードで自爆する
これ最重要

捨て身の一撃なので自爆は1回のみ
1回限りの大爆発
自爆後はもちろん戦闘不能



 塵も残らぬ殺戮だ。
 混凝土の欠片もなく、虚ろなひと時に体躯は転がる。
 巨大密室――ハンドレッド・コルドロン――において最も効果的な、効率的な『殺戮』とは何か。それは先程「288位」がみせた圧倒的なまでの物量で弱者を蹂躙していく事である。有象無象が蔓延る中での分裂と爆破は、成程、素晴らしいほどの汚濁とした花火を打ち上げてくれるだろう。だが、時には効果や効率を度外視した、無碍にした、狂気的な『殺戮』こそが出る杭となって襲い掛かるもの。何かの音が聞こえたのだとしたら『それ』は慣らしだ。いいや、均しと言い換えた方が『彼』らしい。スチャラカと笑うかのようにぐるりと首を回すかのように。しかし――嗚呼、彼の何処に首が存在していると謂うのか。
 真っ黒い男は――トリプルクエスチョンは――察知した。この感覚は、この気配は、この『懐かしい』予感は悦ばしい再会の跫音である。ゆらりと闇色のべたつきを、貌を彼方に向ける。シャシャシャ、誰かと思えばあなたでしたか、そのようなお姿では整地する事も叶わないのではないのですか? やぁ久しぶりトリプルクエスチョン。改めての自己紹介は不要だろう。何せ猟兵、オマエはひどく『名状し易い』のだ。うつろぎでありロードローラーだった悪霊だよ。シャシャシャ、レアケースが好きだからと謂って、そこまでレアになって戻ってくるとはワタシも想定外でしたよ。聞いてよ、僕さ63位になったんだよ。まったく物語と呼ばれる『もの』は面白い。すれ違いとは莫迦みたいに沸き立つものだ。
 僕が復活させようとしたハンドレッドナンバーになったんだ。あの時の昂揚感と謂ったらたまらなかったね。まぁ……僕も灼滅されたんだけどね! 愉快犯に相応しい最期だ。ピラミッドの天辺でファラオが満たされるホテップするなど何かの冗談か。シャシャシャ、それで、どうですか今の気分は。もう一度、ロードローラーとして殺人階位の高みを目指してはみませんか? 見ればわかるよね、オブリビオンじゃなくて悪霊になっちゃったんだ。謎に満ちているのは死ではない、爆死だ、前触れもなく何もなく、只、虚偽・うつろぎは――自爆する。シャシャ、シャシャシャ、なんですか、より狂っているのではありませんか!
 死んでください、云々と突き付けられようと『ひらがな』は既に死んでいる。死んでいるからこその捨て身の一撃。あらゆる不条理、あらゆる理不尽を『己』とするかの如くに埒外性が発揮された。もはや怪奇だ、もはや現象フェノメノンだ。有無を謂わせぬ滅殺が此処に現れる――速さと質量の極致、うつろぎ式・切宮殺戮術『一爆鏖殺』。

成功 🔵​🔵​🔴​

ユーフィ・バウム
真の姿で挑みますわ
貴方で最後ですわね、いざ勝負っ

無辜の人々が二度と血を流さぬよう
貴方はきっちり、再灼滅してみせますわ!

功夫を生かしたプロレス式打撃で飛び込み、
相手のククリ刀をオーラ防御を駆使し受け、
近距離の戦いを続けます
流血望むところ、血を流すのは覚悟を決め
戦場に立つ者だけでいいのです

ダメージを受けても、打ってこいと挑発
自慢のオーラ防御に、勇気と覚悟
そして人々を護る大義
貴方にけしてこの体を斬ることはできませんとも
致命を避けつつ、回避せず受け激痛耐性で堪え反撃!

フィニッシュは《蒼翼天翔》で
地面というマットに脳天を串刺しにし、倒しますわ!

8年前と違い、今日は学園強襲がないようです
凱旋しましょうか!



 甘酸っぱい杏の皮を捲るように、その果肉を貪るように、巨大密室は大顎を開いていた。誰かの為に死ぬのではなく、誰かの為に生きていたい、そんな想いを拳に籠められたのならばきっとオマエは無敵なのだ。蒼々としているのは貌ではない、揺れる髪とブレない双眸だ。真っ直ぐを見定めたこの蛮人には、最早、如何様な精神攻撃も通じない。貴方で最後ですわね、いざ勝負――っ! 無辜の人々が二度と血を流さぬよう、罪なきエスパー達が二度と苦しまないよう、貴方はきっちり、再灼滅してみせますわ! 如何やら六六六人衆は茶を淹れるのが苦手らしい。シャシャ、シャシャシャ、ワレワレは何処までも殺人を『する』のですよ。万が一、ワタシを殺せたとしても、真にワレワレを殺す事はできません。問答している場合ではない。六六六人衆の為に死んでください? 誰が頷くものか。
 密室殺人鬼の純粋な殺意が文字通りに殺到●●した。闇より、影よりやってくるククリナイフの一撃は今まで体験してきた中でも上位に位置する鋭利さか。だが、その程度の業だ。その程度の殺人技芸だ。恐怖を飼い慣らしてこそ、恐怖を受け入れて『動く』事こそ知的生命体に備わっている強さなのだ。懐に飛び込んでしまえば、不意打ちを赦さなければ徐々に徐々に此方の流れへと持っていける。プロレス式の打撃が、培ってきた『義務』の意味が此処にきて活きてくると謂うワケだ。流血望むところ、蒼白だって望むところ。覚悟を決めるべきは戦場に立つ者のみ。まさか、貴方も弱い者だけを狙っているワケではない筈ですわ。シャシャシャ、殺意のより強い者ほど殺人階位の高みへ至れますからねえ。どうです、貴方ならハンドレッドナンバーも夢ではありませんよ。忌々しい、この期に及んで、死んでいるクセに『誘い』を掛けてくるとは。ランキングなどとっくの昔に絶えている。
 口の減らない悪役ヒールですわね、もっと打ってきたら如何ですの! 人々を護る大義は此方にあり、勇気と覚悟を抱いたオマエに、嗚呼、傷など一切が無いに等しいか。貴方はけしてこの体を斬ることは……殺すことはできませんとも! 殺戮経路が見えていたとしても、致命、避けられてしまっては只の線でしかない。激痛を与えても相手が意識を失わなければ攻撃とは謂い難い。シャシャシャ、まったく恐ろしいものです、これだから灼滅者は……。勧誘したくなってたまりませんね。
 マットは要らない。有るのはマッドだ。いいや――地面だ。真っ黒い男の――トリプルクエスチョンの脳天を串刺し●●●とした。終幕フィニッシュ。カウントする必要はありませんわ!
 八年前とは違い、今日は学園への強襲は『ない』らしい。
 凱旋しましょうか!

成功 🔵​🔵​🔴​

蒼月・碧
六六六人衆でも有名な人だったね。
久しぶりに?密室殺人?
確かに、大変だったよね。でもね、そうやって笑っていられるのもここまで。

真の姿を開放。
黒髪赤目のモードに変身だね。
…闇落ちした時とは違う、新しい姿。
大丈夫、前みたいに暴走してないから。
使うのは、碧星の闇刃。
射程:1、攻撃回数:2、命中力6、受け力:1で命中特化でいくよ。

箒飛行で直進していくよ。
まっすぐ行って…。
光刃で切り裂くだけっ!

確かに、あなたは強いと思うよ。
でもね、ボク達を怒らせたのが敗因かな?
それじゃ…。
闇の刃よ、過去の亡霊を切り裂けっ!

終わったら油断せずに周りを見渡してから光刃を消し去るよ。

ん-、これでひとまず終わりかな?



 強烈なまでの殺意に妙な甘ったるさを覚えたのは何故だろうか、絡み付く密室の息苦しさについてオマエはひどく理解をしてしまっている。クイズなど出されなくとも、回答ボタンを生やさなくとも、まったく彼は有名に『過ぎた』のだ。六六六人衆でもかなりの大物だったね。久しぶりに? 巨大密室殺人……? シャシャシャ、ええ、此処まで舞台を整えるのには苦労しましたよ。いえ、正直に謂ってしまうなら『整える必要がなかった』事こそ面白くなかった、と、なりましょうか。ハンドレッド・コルドロンに至る為とはいえ些かインスタントだったのだ。教育してみたエスパーもクリスマス爆破男も『殺し方』や『殺した数』に執着している。まさか、準備する必要なんてないと宣うとは想定していなかったか。確かに、大変だったよね。でもね、そうやって笑っていられるのもここまで。まるで神のような宣告ではないか。まるで閻魔のようなお見通しではないか。解放された真実は闇に在らず、新たな『超克』のイメージであった。艶々と黑を撫でるように、赤色のそれで睨めつけた。大丈夫、前みたいに暴走はしないし、黒歴史なんて二度と作らないから……。結局のところ灼滅者は、猟兵は『生命の埒外』としての括りからは逃れられない。ざあざあと哄笑する血の雨の中、巨大な密室の中、オマエは箒に跨って何処へと翔けるのだ。
 夜の彼方、燦々とおどるひかりを浴びる為に、愚直な行進とやらを続けて魅せた。まっずぐ、只、まっすぐ、溢れんばかりの六六六人衆どもを轢殺しながら狩人おとこの目前へと吶喊した。あとは切り裂くだけだ。斬殺するだけなのだ。惨殺されるよりも素早く殺しきる事こそがオマエに残された最善か。あなたは強い。それはボクの中でも揺らがないし、あなたの中でも変わらない。でもね、ボク達を怒らせたのが敗因かな? シャシャシャ、傲慢ですね、お互い、傲慢ですとも! だからワタシは勧誘を止められないのですが。折角ですし、アナタも六六六人衆になりませんか……? 今際に何を嗤っているのか、嗤う事しか出来ないのかフリークスめ。それじゃ……これがボクの答えだよ。闇の刃よ、過去の亡霊を――オブリビオンを切り裂けっ! 哄笑は失せた、破り捨てられた宇宙服のように。
 油断してはいけない。相手は『あの』トリプルクエスチョンだ。だが、嗚呼、それは杞憂。オマエのところに男は滓ほども残っていなかった。……んー。これでひとまず終わりかな? 染み付いた死臭だけは拭えそうにない。

成功 🔵​🔵​🔴​

紗我楽・万鬼
成程ボスです?でしたら
――とある不明の昏い底か…。否
此の程度に騙るには勿体無いですね

偶には語りましょうか
『如何にして人を殺すか』?
承知しやした!

三半規管壊してから殴殺?
良いですねぇ人間はデバフで直ぐ弱りますから
殺り放題ですね!

無差別爆破?
嗚呼ーまぁ殺傷能力は高いですけどね
逃げられる確率ありますよ
でも良い線行ってますよ

そう、密室で効率好くヤるなら
…全部燃やしゃ善いんですよ
ねぇ御犬様

逃げ場のない函で追い詰められたのは何方です?
此処は密室で、あっしは御前さん等の死因獄炎ですよ
血の雨程度じゃあ此のは消せませんね
焼死・窒息・中毒諸々。選び放題ですよ
溢れる程の灰山を築いて差し上げましょうね



 フェノメノンの顎を倣うと好い、ブラックドッグのお出ましだ。
 咽喉の奥へと粘ついた哄笑か嘲笑かも奇怪な沙汰、魔王サタンの真似事をしている詐欺師の面はひどく魔暗い。何処に正体が在るのか、本性が在るのか暴こうとしたところでトリプルクエスチョンは闇でしかない。成程ボスです? でしたら……。何を捲ったのか猟兵よ、何を手繰ったのか噺屋よ、ご存じの通りにお気に召すまま、満足のいく限り舌を回すと宜しい。――とある不明の昏い底か……。否。まったく焦らすのがお上手ではないか。拗らせるのは大歓迎ではないか。此の程度に騙るには勿体ないですね。シャシャシャ、そんなに勿体振らずに話をしたら如何ですか。ここがアナタの死ぬ為の密室ではないとは断言できませんよ。酔っ払いがククリナイフを構えているのか、或いは、殺意に塗れた獣の数字どもが罹っているのか。偶には『語り』ましょうか。如何にして人を殺すのか? 陳腐な問答だが『このような獣』には十分だ。承知しやした! ここはあっしに任せてください。一粒程度を嚥下したなら『とおり』とやらも上々だ。腐れた縁だって息を吹き返す。
 三半規管を壊してから、平衡感覚を狂わせてから殴殺……? 殺到する六六六人衆どもをひらり躱しつつ、まるで円舞、彼等の耳元で囁いてみせた。良いですねぇ。人間はデバフで直ぐ弱りますから。万歳! これで殺り放題、殺りたい放題、赤子の手をひねるってやつですかね。寝転がってのお遊戯だ、椅子の頑丈さはメイドが証明してくれる。
 無差別爆破? 続け様にやってきたのは真似事だ。パイナップルを投擲しまくるモブどもの辟易とする咆哮。嗚呼――まぁ殺傷能力は高いですけどね。こう、逃げられる確率ありますよ。起爆よりも早く蹴撃だ、跳ね返ってきた襲撃の所為で彼等は肉片。でも、良い線行ってますよ。そう……密室で効率よくヤるなら。
 劫、業、傲――全部燃やしゃ善いんですよ。
 ねぇ……御犬様。
 地獄の番犬の呵々と共に火々が蜿蜒、硫黄がなくとも十分だと何者かは謳う。逃げ場のない函で追い詰められたのは何方です? シャシャシャ、良いですね、良い『殺しの手段』ですね。これならワタシも地獄とやらに戻れるのかもしれませんよ。此処は密室で、あっしは御前さん等の死因ですよ。おお、獄炎、しゃぶるように猛ったのだ。鉄すらも溶ける万物への猛毒、火の始末は定めてしまえば文句もない。
 血の雨だろうと何だろうと此のは殺せない。焼死、窒息死、中毒死諸々。選び放題ですよ。シャシャシャ、シャシャシャシャ、素晴らしい、全部ワタシがいただきましょう……。溢れるほどの灰山を築いて差し上げましょうね。
 海の底でも消えぬように。

成功 🔵​🔵​🔴​

ラップトップ・アイヴァー
あら、あら!
なんて素敵なことを書いていらっしゃるのかしら!
いっぱい殺したいのね。死んで欲しいのねっ!

では死ね。お前が。

ククリ刀が得物なんですのね、こちらもナイフのサインを駆使して超接近戦と行きましょうね!
真の姿――死体の私に変身、常に限界突破で動いて動きを鋭くして、振り翳して切断しにかかったり、一撃目が外れようとも2回攻撃で切り返していきますわ。
致命的な角度で敵がククリ刀を入れてくるようであれば見切って一度離れ、再度突撃して早業のナイフ捌きで攻撃しますわよ!
激痛耐性もいつも通り――死体は痛みを感じないっ!

クエスチョンなんて名乗るなら、答えてあげるのが礼儀よね。
向こうのUCにかませて突き破るつもりでUCを発動。出力を最大にして、瞬間思考力で解答にホワイトボードの情報が必要かどうかを判断、即座に答えを出しましょう。
いるなら書いてある文字から真実を引用するし、
いらないようであれば私の言葉ではっきりと解答。
そうして終わりにしましょうね。

ああ、でもそうね。
あなたを殺したいと願うのに、理由が必要?



 世を照らす為に酷使されたナイフの鋭利さは何処へやら、最早、鈍り物としか描写しようがない。仕様が不明な儘に本番へと挑むかのような行為だ、ルールを解さぬ儘に試合へと臨むかのような愚行だ。釘にまみれたバット、その剥き出しになった殺意を揮うかの如くに真っ黒い男はシャシャシャと嗤った。これはまた本当に、ああ、本当に喜ばしいものですね。ワタシが想定していた以上に世界は未だ殺人で溢れています……。ホワイトボードに記された落書きか或いはURL、この先に存在しているのは倶楽部なのか旅団なのか。あら、あら! なんて素敵なことを書いていらっしゃるのかしら! いっぱい殺したいのね、たくさん死んでほしいのねっ! お転婆と溌溂がお似合いなお姉ちゃんだ、感嘆符がお似合いな猟兵さんだ。しかし――声色は若干の変化をちらりと晒す。
 では死ね。お前が……。
 純粋な殺意だ。この殺し合いはゲームでもスポーツでもない。病的なまでの殺意だ。この密室は引き籠る為のものでもない。シャシャシャ嗤いが闇へ溶けると同時に襲い来るククリナイフ。躱すか、躱せないか――否々――目には目を歯には歯を、ナイフにはナイフを。紅く発光しているのはオマエの得物だけだ。何故かと問われたのならば、成程、その解答はラップトップ・アイヴァーの体躯にある。いいや、死体●●にある。狩人ジョンは刹那の内に理解した。これは殺せない。これは『見える』筈が無い。だが――シャシャシャ、二度殺すのも面白いとは思いませんか? 曲芸だ。曲芸のような斬撃が死体を解体バラそうと試みた――残念、私は死後硬直なんかに囚われませんの!
 何方が道化師なのか、天邪鬼なのかと、他者が『戦い』を観ていたら混乱するに違いない。真っ黒い男が動けば死体がおどる、死体が動けば真っ黒い男がおどる。徐々に徐々に、億劫に、死体が有利な状況へと傾いていく。致命だろうと何だろうと『動ける』間は『私』のペースですわ。一度離脱したとしてもオマエのトリッキーさは殺されない。シャシャシャ、確かに死体! 皮一枚でも避ければ普通、痛みで鈍ったりもするのですが。ええ、お前の思っている通りですわ。死体は痛みを感じないっ!
 トリプルクエスチョンなんて名乗るなら、クイズ番組の司会者めいて嗤うなら、答えてあげるのが礼儀よね。律儀な女だ、誠実な死体だ、キルスコアを稼ぎたいのは此方も同じだと『乗っかって』やると宜しい。シャシャシャ、では、どうしてアナタは『スポーツ』なんてしているのでしょうか。アナタなら、殺人階位の高みに到達できるとワタシは思いますよ。ホワイトボードに答えなどない、答えはラップトップ・アイヴァーの頭の中にだけ在った。真実を引用する――違う。真実を叩きつける。はっきりと己の言の葉で斬り伏せるのだ。私たちはラップトップ・アイヴァー、人々に希望を与える為に動いているのですわ! そうして終わりはやってくる。永久の苦痛は訪れる。
 ああ、でもそうね。
 あなたを殺したいと願うのに、理由が必要?
 シャシャ、シャシャシャ、そんなものは必要ありません。今回はワタシの負けですが、まだ、ワタシは諦めませんよ。コキュートスの最下で獣の数字は悶えるのみ。美希、このあと時間があったら遊びに行きますの! ボウリング場なんてどうかしら! 嫌な予感に汗だくな死体、これはきっと妹の想像の所為で、ボウリングの球は大きいのだ。さっきの決め科白が台無しだよ……。
 ハンドレッド・コルドロンは解除された。
 犠牲となったエスパーは戻ってこないが、それでも灼滅者は、猟兵達は勝利したのだ。祝砲の代わりにダイナマイト、何者かの残したひとつが爆ぜる。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2024年07月09日


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#サイキックハーツ
#グロテスク
#🌈


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠隣・人です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト