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放課後ナイトメア

#サイキックハーツ #ソウルボード #プレイング受付中 #7/10(水)夜21ː00くらい迄受付予定

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#ソウルボード
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#7/10(水)夜21ː00くらい迄受付予定


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 某地方都市の中学校。
 図書室近くの廊下の隅にて。

 ――ごめんね。本当に、ごめ……。
 ――知らない。あんたとは、絶交ね。

 言い合っていた二人の女生徒のうち、一人が背を向け去ってゆく。
 残った一人は項垂れ、膝を付き。
 ぽたぽたと床に雫を落とす。

 ――どうして? どうして、何回繰り返しても……。

 そう。この光景を幾度繰り返したのだろう。
 放課後、夕暮れ時。
 ほんの些細な誤解を解く為に、いったい幾度――。

『馬鹿だねえ、本当に馬鹿だ』

 何処からの声。
 女生徒が顔を上げると、周りの空間が歪んでいて。
 本能が逃げなければと告げる。されど、足は動かないままで。

『友達だなんて思ってたのはお前だけ。そんなお前には』

 ただ、声だけが染み入ってゆく。
 そうだ、そうだ、こんな自分なんて。

『生きている価値なんてないんだよ!』

 いっそ、消えてしまえばいいんだ。


「繰り返される悪夢から、一人の少女を救って欲しい」
 それが、事件を予知した長身の人狼の娘――三峯・白刃(f43877)からの依頼。
 事件の概要を纏めると、以下のようになる。

 とある|一般人《エスパー》の少女の『|精神世界《ソウルボード》』の中に、オブリビオンが巣食い始めている。
 侵入したオブリビオンは、その内部で自身の望む悲劇を引き起こし、我が物顔で振る舞っているという。
 このままでは、少女の精神が破壊されてしまうのも時間の問題だ。

「ゆえに精神世界に侵入し、少女の悪夢に終止符を打つ必要がある。……頼めるか?」
 精神世界の侵入へは、武蔵坂学園のシャドウハンター達が力を貸してくれる。
 勿論、シャドウハンターの猟兵がいれば、己の力で侵入を果たしても構わない。

 まず、被害者である少女の魂に接触し、寄り添い。
 一たび異変が起これば少女を守り抜き、潜んでいるオブリビオンを倒す。
 それが、此度の作戦の一連の流れだ。

「悪夢の中で何が起こるかはわからないが、どうにかして少女を守り抜いてくれ。オブリビオンは自身の思い通りにならないとみるや、姿を現すはずだ。奴は他者を見下し、欺き、煽り、屈辱に染めて楽しむ獣。反面、同情や共感されると怒りを覚えるようだ。付け入る隙があるとすれば、そこだろうな。しかし」
 大した話ではないのだが、と付け加え、白刃は言葉を続ける。
「このオブリビオン、|どのダークネスにも属していない《・・・・・・・・・・・・・・・》ようだ。もしかしたら、何処かの誰かの『真の姿』なのかもしれないな。……少し、喋り過ぎたか」

 ぶるりと頭を振ってのち、人狼の娘は転移のゲートを開く。
「頼んだ」
 いざ、悪夢を討ち祓え。




第3章 ボス戦 『愉悦の獣・ノクティム』

POW   :    素敵な表情を見せてね
命中した【尾】の【一部】が【無数の針】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
SPD   :    俺と遊んでくれる?
自身の【愉しみ】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
WIZ   :    食べちゃおうかな
レベル×5本の【同化を渇望する悪意】が源である【闇】属性の【魔力】が変化した【漆黒の水晶】を放つ。
👑11

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はサンディ・ノックスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●Wake up
 影と黒水晶の襲撃を逃れ、猟兵達とアイは広い場所に出た。
 この学校の体育館を模した空間であろうか。
 ステージの上にはぐるぐると光が渦巻いていて、ぼんやりと現実の保健室の光景が映し出されている。
 あの光こそが、悪夢の終わり。出口と呼ぶべき地点だろう。
 しかし、その道を塞ぐように何者かがひとり立っていた。
 
『チッ、よりによってここまで辿り着くとはな。ただの異物だと思ってナメてたぜ』
 ジャージ姿の、ユウと呼ばれた少女――いや、そいつの口調はユウではあり得ない。
 悪夢の中、幾度も聴こえた下卑た声。
 間違いない、奴は。
『この際、ガキは後回しだ!』
 くるり。服を裏返すかのように、内側から少女の形が反転して。
 遂にオブリビオンは姿を現した。
『異物ども。テメェらから先に片付けてやるよ!』

 山羊に似た赤い獣であった。
 白黒目に金の瞳、天使を思わせる輪や翼。
 されど、天使などではないことはその口調と所業から明らかだ。
『この俺、ノクティム様の|領域《テリトリー》で永眠できることを誇りな!』

 怒りゆえか、それとも他者を見下す性質ゆえだろうか。
 ノクティムを名乗るオブリビオンの注意は、完全に猟兵に向けられている。
 アイが狙われる心配は無いだろう。

 さあ、|繰り返される悪夢《オブリビオン》を終わらせる時だ。