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攻略不可能、肉・プロトコル

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全会原・タイガ




 ゴッドゲームオンライン。そこは世界の主体がオンラインゲームの中にあるという特殊極まる世界。
 だが、そんな世界でも猟兵のやることは変わらない。全会原・タイガ(男は度胸!女でも度胸!・f23916)はこの世界ではバクプロトコルと呼ばれるオブリビオンを退治するため、仲間を連れてこの世界へと赴いていた。
 今回の敵の名は『バグ・ステータス』。その名の通りバグったステータス画面そのままといった見た目の敵。いかにもこの世界らしいその敵は、自身に表示されている文字列を滅茶苦茶に変化させ始めた。
「何してるか分かんねぇけど……先手必勝!」
「援護します!」
 それに構わず、タイガは一気に駆け寄って拳を叩き込む。さらにその後方からはともに依頼に来ていた猟兵ミルケン・ピーチのボディ、花園・桃姫が光線銃を放った。
 それが当たると、敵の体に書かれたステータスの一部が読める文字へと変わった。
『ダメージフィードバック 物理:乳 属性:尻』
「おほぉぉぉぉぉ!?」
 それと同時に胸に強烈な|衝撃《快感》を感じ、大きな胸をぶるんぶるん揺らしてタイガは思わず後退る。それはまるで自分の胸を思い切り殴ったかの如きもの。
「ひうぅぅぅぅっ!!」
 見れば桃姫も尻を抑え悶えている。恐らく敵の表記からして、与えたダメージが快感へと変換されて指定部位に返されてしまうのだろう。
「マジかよ……」
「で、でも、ダメージ自体は入ってるみたいです……」
 桃姫の言う通り、攻撃を受けた敵自体は多少揺らいだように見える。悲しいかなお互い『こういう』状況での戦いは慣れたもの。ならば快感を耐えながら一気に相手のHPを削り切ればいい。
「ちくしょう、やってやるよ!」
 覚悟を決め、タイガがもう一発。強烈なパンチが敵に入り、そしてタイガ自身の胸にもまた芯まで抉りこむような衝撃が響く。
「うおぉぉぉぉぉっ!?」
 あまりの衝撃に大きく背を反らし、タイガの巨大な胸がぶるるんと揺れる。それと同時に、衝撃とはまた違う感覚がタイガの胸を襲った。
「え、こ、これ……」
 それが何なのか、タイガは経験上察してしまった。そしてそれが正解だと伝えるように、タイガの胸がむくむくと膨れ上がり、着ている服をぱんぱんに引き伸ばした。
「やば、もう……ひぐぅっ!?」
 そして、びりびりと音を立て服が千切れ飛ぶ。そこから飛び出したのは、倍以上の大きさになったタイガの乳房であった。
 解放された勢いでさらにぶるんぶるんと振りまわされる乳。裸になってよく分かったが、それは一度揺れるごとにまるで柔らかい粘土を振り回すかのように伸び、膨れていたのだ。
「乳が揺れるたびにその幅ごとに膨れていく……タイガさん、動かないでください!」
 敵に新しく書き加えられた文を桃姫が読み、とっさにタイガの乳房を掴んで止める。大きさからほぼ抱きしめるような形になってしまったが、ともあれタイガの乳揺れと膨乳は一旦止まった。
 しかし、止まっている間の敵の攻撃は続いている。さらに敵の体に別の文字が書き加えられた。それと同時に、今度は桃姫の腹が波打ち始めた。
「え、何が……いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 そこから服を破り膨れ上がった桃姫の腹が、タイガの体に押し付けられた。桃姫の肩越しにタイガが敵を見れば、そこに書いてあるのは『服を着ている部分が肥満化』という文字。
 桃姫は元から乳尻ほぼ丸出しで、胴回りにしか服がないような格好だったので腹が膨れたのだろう。しかしタイガは。
「それってつまりオレは……うわぁぁぁぁぁぁ!!」
 タイガの尻や腰、足が一気に肥大し服を破りさった。上半身は先の膨乳で裸となっていたが、下半身は全て着衣状態だったため丸ごと肥大対象となってしまったのだ。
 全裸となったことでタイガの肥大化はいったん止まるが、既にその時点で尻肉は膝下まで垂れ、足も丸々太りその肉を押し上げている。
 巨大化したタイガの腰と桃姫の腹が押し合い、二人は思わず離れてしまう。
「くそ、何とか戦わないと……!」
 タイガは重い体を引きずり前へ進もうとする。だがその動きは遅く、近づく前に相手の体にまた別の文字が書き加えられてしまった。
『ターン内に攻撃しなかった場合オートチャージ』
 何もしなければ力溜め効果が自動的に得られるという、一見すれば有利に働きそうな特殊効果。だが実際は。
「チャージって……あ、溢れるぅっ!」
 タイガの胸が強烈な張りと圧迫感に支配される。それと同時に先端が大きく膨れ、そこから白い液体が溢れ出してきた。
 オートチャージされたのは、乳房本来の機能でもあるそれであった。肥大化している胸にも収まらない量のそれが、先端からとめどなく溢れてくる。
「きゃあぁぁぁっ!!」
 そして後ろでは桃姫が同じように白い噴水を噴き上げていた。さらにニプレスが衣服と見なされたのか胸の先端が異様なまでに巨大化し、腕のような太さと長さにまでなっていた。
『フィールド効果 放出系能力使用時ターン終了時に同量の脂肪を追加』
 そうしている間にも理不尽なルールは追加されていく。今度は使用能力の傾向を指定するものだ。
 そしてこの二人が最も得意とする放出系など言うまでもなく。
「出てるのに……大きくなって……うぉぉ……」
 先端からあふれ出る白い液体。毎ターン補充されて行くそれは広がり切った乳腺に収まらずとめどなく溢れていくが、乳房自体がそれと同じ量の肉を得てどんどん肥大していく。
「なんとか、動かないと……」
 最早動くことも困難になった二人だが、まだ戦う意思は消えていない。全身に力を籠め、敵へ向かおうとする二人。全身に力を漲らせて残った筋肉を盛り上げ、エネルギーを強化循環させる。
『与ダメージ上昇時、同倍率で被ダメージ上昇』
 しかしその強化で1ターンかかったとみなされたのか、また別の文字が追加された。
「うおぉぉぉっ、すごいぃぃぃぃぃっ!!」
 次の瞬間、今までと比べ物にならないほどの快感が二人を貫いた。攻撃力上昇と引き換えのダメージ増加と言えばよくある効果だが、彼女たちのダメージと言えばその肉を貫く性感に他ならない。増えた肉の末端にまで神経が張り詰めさせられ、最早僅かな空気の動きすら鞭を打たれるに等しい衝撃に感じられてしまう。
 目を裏返らせ、攻撃を止めてしまう二人。もちろん攻撃しないとなれば『オートチャージ』が発動し胸の内容物が充填され、それが先端から溢れれば同じ量だけ胸が大きくなる。
「うぅっ、ぐっ、ひぃぃ……」
「あひっ、おほぉぉぉぉぉ……」
 巨大な乳を膨らませながら痙攣する二人。動けない二人の前で、さらなるルールが追加される。
『特殊効果一回毎にランダムな部位が1kg増量』
「うおぉぉぉぉぉぉっ!?」
 別のルールと重ねて効果を表すルール。そしてそれを示すように、二人の肉がぼん! ぼん! ぼん! と音を立てて次々と膨らんでいく。
「おひっ! ひぎっ! ひぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
 その膨張にも性感が伴うのか、胸や尻はもちろん腕や足が増量する際にも二人は嬌声を上げている。そしてその快感で噴乳でもすれば、当然それをきっかけにまた肉が増えるという無限ループだ。
「ちちっ、しりっ、はらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「いや、こんなからだ、いやぁ……」
 時間経過や回数でどんどん効果が累積し、秒刻みで増加していく二人の肉。巨大化を繰り返せばお互いの間のスペースは当然なくなり、すぐに肉と肉が触れ合う状態になる。
(あ、こいつの肉、やわらか……)
 ぴとっと振れた桃姫の肉の感触に思わずそう思ってしまうタイガだが、当然そんな悠長なことを考えてる暇など敵は与えてくれなかった。
『神経接続 ダメージを受けた場合パーティメンバーと共有する』
 二人の増えに増えた肉に神経が増設されていく。体内の感覚が外に向かって鋭敏になっていくのが互いに自覚できたが、それが表皮まで達した時。
「おぉぉぉぉっひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
 神経が肌を突き抜け、相手のそれと接続されたような感覚。押し付け合っている肉が互いに自分のものとなったかのように、相手の肉の具合がはっきりとわかる。
「腹が、増えて……ちが、これ、オレのじゃ、ない……」
 桃姫の腹がぶくりと膨れた瞬間、タイガの腹部にも肉が満ちていく感覚とそれに伴う恐ろしい快感が走る。
「おっぱ……おぶぅぅぅぅぅぅっ!!」
 タイガの胸がさらに膨れ、押し出されるように先端が宙に大きく突き出し聳え立つ。その瞬間に桃姫の同じ部位からはじけるように甘く白い液体が迸り、そして連動するようにタイガも同じものを噴き出した。
 膨れ過ぎた肉が押されあい、褐色のタイガと色白の桃姫の肌が渾然一体となったようにすら見える。それを感覚まで繋げられたとあっては、最早二人の肉の境界など無いに等しい一つの肉塊と言ってもいいような状態となっていた。
 膨れ上がっていく体に意識を奪われていく二人。だが、タイガは肉に埋もれていく意識の中であることに気が付いた。
(なんか、ペースが速くなってないか……?)
 ルール追加やペナルティ発生の頻度がだんだん増していっている気がする。顔の肉で埋もれつつある目を何とか動かし相手を見てみれば、ステータスウィンドウに書かれている文字列の動きも最初より明らかに早くなっている。
「こいつ、完全にこっちを仕留める気か……!」
 無機質なシステムメッセージばかり発しているように見えるが、相手はやはりオブリビオン。とどめの意思を持って一気にスパートをかけてきているのだとタイガは察した。
 このままでは完全に肉に埋もれ、本当にただの肉塊と化してしまう。
「うおぉぉぉ、負けるかぁぁぁぁっ!!」
 最後の気力を振り絞り、タイガが動いた。絡みつく桃姫の肉を引き剥がし、地に着くまで垂れさがった乳尻や太腿の肉を引きずり、タイガは敵に突進する。
 そしてトン単位を軽く超える重さとなったその肉を、全力で相手にぶち当てた。
 その重量、その質量が相手に流し込む位置エネルギーは絶大。そして。
「うぉほぉぎょほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
 最初から課されていたルール、物理反射となって全てタイガの胸に返された。
 轟音を上げ、タイガの胸が膨れ上がる。先端部分だけで人の体はゆうに超え、根元の輪は小山の用。そしてその本体は、最早例えようもないほどの超巨大な球体に。
「ひぐ、ひへ、へへへへへぇっ!!」
 その後ろで、桃姫が狂ったように笑っていた。タイガの肉膨張はそのまま彼女の肉にも伝わっている。それを示すように彼女の乳もまた、例えようもないほどの大きさに膨れていた。
 そしてその膨乳が呼び水となり、他の効果も一斉に襲い掛かる。尻が、腹が、足が、顔が、際限なく肥えて肉に満たされていく。とめどなく溢れ出す白い噴水。そしてそれが肌にかかれば属性ダメージとして尻に蓄積されていく。
「おお、お、おお……」
 最早何もしなくても全てのルールが発動する無限膨張地獄。そしてタイガの全ては、肉の中に埋もれていった。

 その後いくらたっても事件解決の報がないため、他の猟兵が救援に駆け付けた。そこで彼らが見たものは、何かも分からない白と黒の暖かく柔らかい巨大な物体。
 それは猟兵の目の前で脈動し、ぶくりぶくりと膨れていく。その異形に、これが今回のバグプロトコルかと来た者は思った。だが、そうではなかった。
 彼らの耳には狂気と苦しみ、そして快感も混じる悍ましい声が聞こえる。
「ひ、ぐ、また、ふくれ……ふぐぅ……」
「おっぱい、おしり、おなか……ふへ、へへへ……」
 そこに放置されていたもの。それは敗北しても一つとして解かれることはなかった課された無数の「ルール」により、今も肉体が肥大し続けるタイガと桃姫の姿であった……

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2024年06月26日


挿絵イラスト