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世界に歌を、皆に希望を~復興支援コンサート開催す!

#獣人戦線 #戦後 #ヨーロッパ戦線 #プレイング受付終了:~19日(水)23:00

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#獣人戦線
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#戦後
#ヨーロッパ戦線
#プレイング受付終了:~19日(水)23:00


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 獣人世界大戦の終了から2週間が過ぎた。
 猟兵達の大活躍で、獣人戦線世界はほぼ完璧に守られた。
 主要な都市や市民達の犠牲はほぼゼロ。復興がほぼ不要であるのみならず、オブリビオンへの反逆の機運もより盛り上がっているという。
 だが、それでもこれまでの犠牲が全てなくなるというわけではない。
 大幅に力を減じたとはいえ、オブリビオン共の超大国は未だ存在している。
 だがそれでも、獣人達は戦争の終わる日を願い、明日へ進もうとしている。

 フランスにあるとある都市の公園に、トンテンカンテンと金槌を打つ音が響く。
 公園の中心に大きな半円上の舞台が設営され、その周りを囲むように階段状に椅子が並べられる。
 ヒツジ、オオカミ、ネズミ、ウマ、種族も性別も問わず何人もの獣人達が集まり、誰も彼もみんな、これから来るであろう平和な日々を願い、談笑しながら作業をしている。
「なあ、あんたら何作ってるんだ?」
 買い物帰りに通りすがったであろうヒツジの獣人が、作業をしている者達に尋ねた。
「ん、いいものさ。すごくいいもの!」
「猟兵さん達のおかげで、オレ達みんな無事だった」
「猟兵さん達がくれた平和を、今度は私達みんなで守っていかなきゃって」
「だから、僕達、みんなの希望を作ろうって思ったんだよ」
 口々に答える人々は、その誰もが微笑みを浮かべ、希望に満ちていた。
「そりゃ知ってるさ。俺が聞いてるのは、これが何かってことだよ」
 ヒツジ獣人が舞台を指差し、重ねて問いかける。
 そんな彼に、舞台下に潜って配線の具合を見ていたネズミの獣人がひょっこり顔を出して、一枚のビラを渡す。
 
「復興支援コンサート開催す!」

 ビラにはでかでかと大きなゴシック体でそう記され、裏面にはコンサートの日時や場所、概要が載せられていた。

●グリモアベース
「もーきゅ♪ きゅいきゅい♪ きゅいぴっぴー♪」
 グリモアベースに、元気なモーラットの歌うような声が響く。
 跳ねて飛んで、尻尾をふりふり、耳をぴょこぴょこ。
 高崎・カント(夢見るモーラット・f42195)は、これから起こることが楽しみでならないという様子で踊っている。

「獣人世界大戦、お疲れ様なのです。みんなの活躍で大勝利なのです!」
 カントが手に持つモラリンガルから人間後に翻訳された声が聞こえてくる。
「犠牲はほぼゼロ、超大国への反撃の機運も盛り上がり、これからこの世界はきっと平和になるのです」
 そう言いながら、カントは猟兵達に一枚のビラを渡す。
 復興支援コンサートと書かれたビラを読み、はて復興など必要だったかと猟兵の数人が首を傾げる。
「たしかにそうなのです。みんなの活躍で主要な都市の復興はほぼ必要ないのです」
 その疑問を肯定し、だからこれは物やお金ではなく心の問題なのだとカントは続ける。
 猟兵達の活躍で得た平和を、これから獣人達自身の手で守っていかなければならない。
 どの国の獣人達もそれを願い想う気持ちは同じ。
 だからこそ、みんなで心を一つにできる希望が必要なのだとカントは続ける。
 歌、音楽、ダンス、演劇。出し物はなんでもいい。
 夢、希望、愛。戦いで忘れかけていた気持ちを思いだし、これからの未来を願う。
 そんな場所を求めて、獣人達はこのイベントを開くのだ。
「国、種族、性別、階梯、それに囚われずみんなが参加できる芸術のお祭りなのです!」
 みんなというのは獣人だけにとどまらない。
 猟兵のみんなにもぜひ参加してほしいのだとカントは言う。
 観客として参加するのでも、演者としての参加もオッケー。
 当日の飛び入りも大歓迎だそうだ。。

 コンサートが終わればみんなで大宴会。
 今日は歌って踊って勝利の喜びを祝おうではないか。
 コンサート会場の周りには沢山の屋台が並び、現地の郷土料理をはじめ、各国のおいしいものがふんだんに振る舞われる。
 もちろんお酒も飲み放題で、子供にはジュースが用意されている。
「この地方はワインが名産で、戦火を逃れた秘蔵のワイン樽が空けられるらしいのです。カントは飲めないのですけど、みんなは楽しんできて欲しいのです」
 カントは「きゅぴっ!」と鳴いて手を振ると、グリモアが輝き、猟兵達をコンサート会場へ送りだすのだった。




第2章 日常 『獣人酒場大宴会!』

POW   :    誰彼構わず乾杯し、盛り上がる

SPD   :    トークや歌、一発芸で宴席を盛り上げる

WIZ   :    喧騒を少し離れて大人の会話を楽しむ

👑5

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●夜の街にて
 喝采と拍手のうちに、コンサートは終わりを告げる。
 夜の冷たい空気にコンサートの熱狂を残し、祭典の夜は更けていく。
 コンサート会場の周りには沢山の屋台と机が並び、まるで立食パーティーといった様相だ。
 サクサクのクラッカーの上にキラリと赤いトマトや豆乳チーズを乗せたカナッペ。
 糧食をトロトロになるまで赤ワインで煮込んだシチュー。
 シンプルなジャガイモのガレットは、素材本来の甘さを塩気が引き立てる。
 林檎のパイや、ケーキ、チョコレートなどの甘味がピカピカと皿の上で光る。
 様々な料理がテーブルの上に並べられ、訪れる人の目も舌も楽しませる。
「よーし、とっておきのワインを開けるぞ。みんな、グラスは持ったか?」
 この街の住人らしき、ヒツジの獣人が荷馬車に積んだワイン樽の栓を開ける。
 芳醇なワインの香りが漂い、周囲からわらわらと人々が集まってくる。
「さあ、みんな! 用意はいいか?」
 誰からともなくグラスを掲げると、皆がそれに習ってグラスを掲げる。
「復興支援コンサート、成功おめでとう!」
「いつまでも平和な世界が続きますように!」
「今日のこの喜びを!」「明日も続く平和のために!」
「猟兵さんに!」「私達に!」「世界に!」
「「「「乾杯!!!」」」」

●MSより
 コンサート後は大宴会が行われます。
 沢山の料理やお酒、ジュースなどを手に、宴会を楽しみます。
 肉食は禁じられていますが、糧食でほぼ同じ物が再現できますので、一通りの料理はあります。
 獣人達の大騒ぎに混ざるもよし、個人やグループでしっとりと過ごすもよし。
 どうぞご自由にご歓談ください。

 なお、一章で出てきたモブもその辺におります。
 プレイングなどで指定して頂ければ出てきますし、必要なければ出てきません。
 その他モブも、指定がありましたらどうぞ自由に作ってやってください。