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竜の殲剣

#ケルベロスディバイド #キマイラフューチャー #原罪蛇メデューサ #ドラゴンテイマー #第1章28日いっぱいまでプレイング受付中

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#第1章28日いっぱいまでプレイング受付中


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●哭哭哭
 顕れたそれに私は問うた。
 何処から、そして何故に。
 しかし、私の問いに対しての答えは何一つ返らず。

 ――私の名はドラゴンテイマー。身中に剣を抱きし『|竜《ドラゴン》』を操る者……。

 何の前触れもなく、気が付けば。
 私は、私の『|剣《ディバイド》』を完全に掌握されていた。
 与え、そして奪う。
 これはまぎれもなく絶対制御コードによって為せる業。

 ――原罪蛇メデューサ……知恵と命を産み出すものよ、この私に従え。
 ――お前の『愛し子』は奪わぬし、それらを喰らう力も貸してやろう。

 諾諾諾。
 それなら自由はいらない。
 無無無。
 脳もいらない。
 虞虞虞。
 必要なのは『おそれ』だけ。
 禍禍禍。
 禍禍禍 禍禍禍 禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍禍!

●統率者
「アイツ――ドラゴンテイマーって名乗るオブリビオンを覚えてるかな?
 キマイラフューチャーで大首領ドン・フリーダムに侵略樹アヴェスタを与えた竜使い。
 アイツはずっとグリモアを……ボク達が手にするコレとも違う『グリモア』を求める、
 とてもとても嫌な世界の大敵」
 掌上にグリモアを泳がせながら、微笑みのままに巳六・荊(枯涙骨・f14646)はそう切り出した。
 予知によってケルベロスディバイド世界の地球を狙う連合軍「デウスエクス」の統括者・「|十二剣神《グラディウス・トゥエルヴ》」の1体、『原罪蛇メデューサ』が完全にドラゴンテイマーの支配下へと堕ちた事実が明らかとなったのだ。
 現在のメデューサはドラゴンテイマーの助力を得たことでどれほど些細な「おそれ」に対しても転送能力の行使が可能な状態にある。
 ――日常の片隅でふと過ぎった不安やたわいのない恐怖を思わずぽつりと口にする……ただそれだけで、地上の街に忽然と|黒き鉄の如き竜《ダイウルゴス》が送り込まれてしまうのだ。

「ケルベロスディバイドの世界において|竜《ドラゴン》は『最強クラスのデウスエクス種族』。
 実際にはダイウルゴスはデウスエクスのドラゴンとは一切関係ないオブリビオンなんだけど……見た目がアレだし、あの世界の地球に生きる人々にとってはそう認識され、同一視されちゃうのは、まー、仕方ナイかなー」
 送り込まれたダイウルゴスが人々の前で暴れ回れば、それだけで「おそれ」は際限なく膨れ上がり、その後降臨する原罪蛇メデューサに強き力を与えてしまう事だろう。
「だから、ダイウルゴスの撃破であれ住人の避難であれ、都市の|決戦配備《ポジション》もフル活用して迅速にヤッちゃうべき、なんだけどねー。
 さらにその後に控えるアイツが周辺一帯を爆破炎上させた上で戦場に顕れるんだ。
 ナンとも思ってないような、涼しい顔しながら悠然と」
 この予知に基づいて、『特務機関DIVIDE』に対してはすでに|決戦配備《ポジション》の維持に際して極力の無人化を要請済みであるという。
 だが、民間人の事前避難を大規模な形で行うことは出来ない。
 告知と実行、それ自体が「おそれ」を飛躍的に拡大させかねないからである……。

「にしてもコッチは助かるけどどーしてメデューサと同時に襲って来ないんだろーねー。
 アハハ、相っ変わらず何しに来たんだか何を望んでるんだか全然わかんないヤツ!
 とりあえずアイツが積極的に狙うのは猟兵だけなんだけど……ま、それでも爆炎は噴き上がりっぱなしだし、周囲へのとばっちりなんてまったくお構いナシにユーベルコードをぶっ放してくるから、もしもまだ戦場に民間人がとり残されてたら当然ひとたまりも無いだろうねー」
 あくまで明るく、けれど、まるでその名を口にする事さえも厭うかの様に。
 竜騎士のグリモア猟兵のアイツ呼びは続けられる。
 かつてドラゴンテイマーが暗躍を見せた『バトルオブフラワーズ』以降に覚醒した猟兵の為にと纏められた資料は提示されているが、そも、彼の存在についてのデータは決して多くは無い……。
 むろん言うまでもなく『帝竜』や『十二剣神』もまた地上に甚大な被害を齎しかねない強敵。いまや|竜使い《ドラゴンテイマー》の支配下に在るとはいえ、相応の覚悟が求められる激戦と化す事は必至である。
 そして――猟兵に今回求められる働きはそれだけではないのだ。
「どーせココでは滅ぼせないってわかってはいてもまずは彼らを確実に倒すのが第一。
 けれど屍の山を築きながらの勝利だと、今後ココとココ以外の「おそれ」を加速度的に高めてメデューサへ更にエネルギーを供給しちゃうコトになるから、併せてヒロイックに人命救助も頑張ってきてほしいなって……うん、とってもムチャブリ♪」
 それでも|猟兵《キミ》たちならばきっとやり遂げてくれるデショと最後にふわりと笑って、
 ひとりひとりの顔を見回したその後に――深く深く、その頭が下げられた。


銀條彦
『ケルベロスディバイド』のとある決戦都市へようこそ。
 オブリビオン→デウスエクス→オブリビオンの、
 ボス戦三連戦でお送りします。

 舞台はとある決戦都市。時刻は真昼。あいにくの小雨模様。
 高層ビル(砲塔や魔術増幅装置を内蔵)が立ち並ぶ都会のど真ん中に、3体の敵が相次いで出現します。

 第1章はVSダイウルゴス。送り込まれてくるのは1体(集合体)です。
 放置すれば決戦都市での|蹂躙《おそれ》が拡大する一方で、メデューサの|愛し子《飯》を減らすような虐殺や|文明《ドラゴン》化は可能な範囲で抑えるという「不利な行動」を常に取り続けつつ猟兵排除を目指します。

 第2章はVS原罪蛇メデューサ。オブリビオンではなくデウスエクスです。
 完全に理性を失い一人でも多くの愛し子(=人類)を喰らう為だけに襲い掛かってきます。地球人でなくとも知的生命体なら見境なしです。
 ただし地上への降臨の際、ダイウルゴスが人々に対して抱かせた「おそれ」を使わねばならないので第1章の被害&避難状況次第でその戦闘力は増減します。

 第3章はVSドラゴンテイマー。アイツです。
 絶えず爆炎が渦巻く戦場を物ともせず猟兵に戦いを挑んできます。
 この章のみ|決戦配備《ポジション》は発動不能です。

●プレイングボーナス
『「炎に包まれた戦場」の対策を行う』
『民間人をうまく避難させる』
 上記いずれかの行動を戦闘と並行して成し遂げる事でボーナス判定が発生します。

 御武運を。
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第1章 ボス戦 『ダイウルゴス』

POW   :    ダイウルゴス会議
自身の【体内の無数のダイウルゴスによる合議制】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    ダイウルゴス文明軍
レベル×1体の、【眼球】に1と刻印された戦闘用【小型ダイウルゴス】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    文明侵略衝撃波『フロンティア・ライン』
【四肢のどれか】から【見えざる文明侵略衝撃波】を放ち、【ダイウルゴスの一部になりたいと望ませる事】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

葉月・静夏
ドラゴンテイマーは厄介そうだけらど、猟兵の先輩達は過去に倒したことがあるんだよね?それなら今回も倒すだけね。

決戦配備はメディックを要請するよ。そして、民間人の避難は全てメディックにまかせるよ。

私の役目は敵を引き付けること。元の世界でディフェンダーをしていた頃と同じようなものね。
最優先で行うことは敵へ【夏印・盛夏斧爆】を当てて私を狙わせること。
当てた後も敵の近くに張り付きできるだけ攻撃を続けて私を驚異と思わせたいね。
敵の攻撃は【鉄壁】の防御でしっかり防ぎながら動き等を観察し、読めてきたら【ジャストガード】で弾いて反撃も狙ってみたいね。
敵の能力増強が手に負えなくなる前には、動きを読み切りたいね。



 林立する高層ビル群。その上で眩く広がる夏空を突如覆った漆黒はドラゴンであった。
 外宇宙からの侵略に日々立ち向かう世界、ケルベロスディバイドの地球が誇る決戦都市の只中であるにも関わらず……である。
 度重なるデウスエクス襲来にすっかりと慣れたはずの決戦都市市民らをもってしても、厳重であったはずの都市の警戒網をものともせず出現した|巨大な竜《ダイウルゴス》の衝撃は、この都市内にかつてない|恐慌《おそれ》をもたらすはずであった。

「私たちはケルベロスよ、もう大丈夫。DIVIDEの指示に従って、落ち着いて逃げて!」

 だが真っ先に現場へと降り立った葉月・静夏(せい夏・f40839)の登場が住民たちの心を大いに勇気づけ、そしてすぐさま『いつも通りの』避難行動を思い起させる。
 彼女を始めとした猟兵からの要請を受けて、決戦配備も発動を開始。
 すんでの所で間に合った特務機関DIVIDEによる|救援出動《メディック》がパニックを未然に防ぎ、
 避難と封鎖が進められてゆく。

(私の役目は敵を引き付けること――たとえ世界が変わってもディフェンダーとしての|役割《ポジション》はあの頃となにも変わらない)

 ケルベロスを名乗って場の混乱を収めた静夏だが、
 彼女の出身はこのケルベロスディバイドとは似て非なる別世界。
 それでも、いかなる危険も恐れず|敵《デウスエクス》と渡り合う徒手空拳のスタイルはそのまま。
「眼前の竜もその黒幕であるドラゴンテイマーも厄介そうだけど、
 過去に猟兵の先輩達に倒されてるんだよね? それなら、今回も倒すだけね!」
『我等ダイウルゴス文明は、ここに満場一致をもって猟兵との交戦を決議する。
 当議題に関しては、既に議長『ドラゴンテイマー』からも賛成票が預けられている』
 都市上空から、問答無用とばかりの急降下突撃で襲い掛かるダイウルゴス。
 その体内『円卓』おける議決が簡略化されていた為かユーベルコードによる身体増強は微増だったがもとより帝竜が一角。
 地力のスペックに物を言わせた純暴力はまさに天災にも等しい――だが。

「そうよ……そのまま、私だけを狙ってきてね」

 その動きを捉えた静夏の、鉄壁たる|防御《ガード》を打ち崩すには至らず。
 迎え撃つ反撃は、巨体に比すれば小さくささやかな左ストレート一発。
 漆黒の竜鱗に【|夏印《サマーシール》】が刻まれれば九十九の意志は例外なく皆一様に、
 眼前で躍る女猟兵ひとりの撃破のみを欲して引き寄せられ、最優先目標にと定めた。
 続けざま、コンボで炸裂した渾身の炎の左ラリアットは鈍い轟音が鳴り響かせて、
 受けた竜の右肢もろとも粉砕する。
「ふふ。私の|【夏印・盛夏斧爆】《サマーシール・サマーアックスエクスプロージョン》、まだまだたっぷり味わってもらうね」
 命を懸けたスリルすら楽しむように笑う静夏の姿はどこまでもしなやかで凛と美しく。
 あらゆる世界において違和感なく溶け込む猟兵の特性を備えてなお守護者としてのその勇姿は、今はまだ巨竜の翼にと遮られたままの夏の陽光のように鮮烈で。
 逃げゆく人々の心へと灼きついてその「おそれ」を少しずつ払ってゆく……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
決戦配備:レスキュー
可能な範囲内で避難を進めて貰うよ

仮にも竜帝が使い走りとは世知辛いものだね
先制能力が無い辺り、メデューサの力による顕現じゃ万全ではないってトコかな
精々民衆へのアピールに利用するとしよう
竜も蛇も黒幕も恐れるに足りずってね!

識別ONで《ハッキング+蹂躙+略奪+捕食+属性攻撃》、【喰魂神域】は敵の全てを分解し喰らう
ブレス等の攻撃も無害化しつつ敵UCの手勢も合体前に処理、
ついでに連戦に備えて自己バフに変えておくという訳だ

敵の攻撃は《心眼》で《見切り》、《空中戦》機動力で回避
《羽を飛ばす+誘導弾+爆撃+弾幕》で殲滅を後押し
本体も《早業+怪力+鎧砕き+アクセルコンボ》の乱舞で打ち砕こうか



 ぽつり、ぽつり――不意の天気雨が空から落ちる。

「帝竜だろうが竜帝だろうがどうでもいいが……ドラゴンに属する存在が今や使い捨ての使い走りとは世知辛いものだね」

 羽搏く双翼は妙なる万色を孕んで、煌めく水滴を散らす。
 睥睨する巨竜にまったく臆することなく自在に宙を舞うカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手・f21100)は翼有る人狼の身。
 柔らかなその羽毛をかろやかに翻し、九十九を唯一色の漆黒へと融合した|鉄の竜《ダイウルゴス》の現状を彼女の双眸は冷静に値踏みする。

(帝竜戦役時に見せた先制能力が無い辺り、メデューサの力による顕現じゃ万全ではない――ってトコかな?)

 そう思案しながらカタリナは、ちらり、視界の端でいまだ懸命に続けられる避難行動を支援する|決戦配備《メディック》が順調である事を再確認。
 彼女もまた民間人をDIVIDEに託して後顧の憂いを絶った上での孤軍奮闘を選んだ1人であった。
(……その『不利』、遠慮なく付け込ませてもらう)
 いまだ「おそれ」抱いたまま逃げ惑う彼ら民衆の心を奮い立たせるべく、まずカタリナは殊更に翼音大きく打ち鳴らし、優美な円の旋回飛行で巨竜への接近を試みる。
 極めて高い空中機動力を察知し警戒したダイウルゴスは迎撃の|文明軍《ユーベルコード》を大量展開。
 物量に物をいわせての包囲で抑止した後、確実な殲滅を図る目論見であるらしい。
 こうして都市上空において派手に繰り広げられることとなったカタリナとダイウルゴスの激突は、決戦都市内のおおよそ何処からでも目にすることが出来るだろう。
(この闘い、精々民衆へのアピールに利用するとしよう)

 眼球部に『1』と刻印された小ダイウルゴスなど幾ら集めようが、統制すぐれた編隊で飛来しようが、それらことごとくを心眼でつぶさに見通すカタリナの前には敵では無い。
 変幻し続ける色彩はそのままに、無数の弾幕へと変えて撒かれた背の羽は瞬く間に至近のドラゴン共を纏めて撃墜する。
 この光景に都市の人々は大いに喝采し、そしてダイウルゴス本体の体内では合体とその戦力配分についてが緊急動議の俎上にと載せられる。
 ――『閃風の舞手』を相手にしながらのそれはあまりに鈍重が過ぎた。
 竜同士の合体開始を待たずしてカタリナが描いた魔法陣はその足元から急速に拡張し、やがては半径300m超に|及ぶ【喰魂神域】を《サクリファイス・サンクチュアリ》この戦場へと顕現させて……。

「“歓喜せよ。貴様等の価値すべて、供物として捧げる栄誉をくれてやる”――だってさ。ま、ご大層な口上相応のチカラではあるよ」

 魂の裡なる『魔神』からの宣告を口伝えながら、不敵にほほ笑むカタリナ。
 その間にも、先に撃墜済みであった亡骸もろともに合体途中であったダイウルゴスらは瞬時に分解され、次々、自己バフの糧として取り込まれてゆく。
 そして【喰魂神域】の餌食は敵対『存在』のみならずあらゆる『現象』に対しても同様で……幾体かのドラゴンが最期の足掻きにと放ったブレス攻撃すら例外ではなかった。
 |見えざる侵略《ハッキング》はダイウルゴスだけの専売特許では無いのだ。
 カタリナはすでに次戦・次々戦を見据えつつ今を闘い抜いている。
 すっかりと膨れ上がった己が力を叩きつける最初の矛先にと彼女が選んだのは勿論、
 ダイウルゴス本体。

「竜も蛇も黒幕も恐れるに足りずってね!」

 雨上がる前の天にさえ虹架ける、七彩に煌めく飛翔のままに肉薄したカタリナ。
 そこから流れるように浴びせた|加速乱打《アクセルラッシュ》は柔と剛を兼ね備え――遂には耐え切れず。
 地上に影落とす黒鉄の左片翼が貫かれ、木っ端の如く蹴り砕かれたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​