オーストラリアのコアラを救え
「獣人世界大戦、お疲れ様でした。さっそくですが事件発生です」
グリモアベースに招かれた猟兵達の前で、グリモア猟兵のリミティア・スカイクラッド(勿忘草の魔女・f08099)は淡々とした口調で語りだした。
「皆様の活躍によって世界大戦の勝者は猟兵となりましたが、超大国が獣人戦線の侵略を諦めたわけではありません。特に不穏な動きを見せているのは、幻朧帝国です」
世界大戦の敗北により超大国は大なり小なり痛手を受けたが、幻朧帝国は黯党首魁『本田・英和』率いる遠征軍こそ壊滅したものの、本国が戦場とならなかったぶん損害は比較的少ない。他国との相対的な有利を得た帝国は、戦後すぐに活動を始めたようだ。
「獣人戦線の各国で暗躍する幻朧帝国のエージェントは、何らかの理由で『猟兵に未覚醒の種族』をターゲットとした、大掛かりな破壊工作を企んでいるようです」
獣人戦線には非常に多種多様な種族がいるが、その中で猟兵に覚醒した例のある種族はほんの一握りである。覚醒・未覚醒の種族の間に差異があるのかは分かっていないが、幻朧帝国がこれらの種族に目をつけた以上、放置するわけにもいかない。
「事件が起こるのは南半球……オーストラリア大陸にある小さな街です」
獣人戦線のオーストラリアはクロックワーク・ヴィクトリアの支配地域だが、あまり手が回っておらず、先の世界大戦でも直接的な被害は受けなかった。人口は50年程前からのゴールドラッシュで集まった様々な種族と、本来の原住民族である「コアラ」たちで構成されており、UDC怪物等の被害は多いものの、比較的文化的な暮らしを送っている。
「この街は住民の8割以上がコアラを占めており、街のあちこちにユーカリの木が植えられていること以外は、他の獣人の街とそれほど変わらない暮らしを送っています」
コアラたちは総じて温和で賢い種族で、他種族との寄り合いではまとめ役になることも多い。この街にもヨーロッパやアメリカ等から船で渡ってきたコアラ以外の獣人はいるが、大きなトラブルもなく平和に暮らしている。だが、それゆえに幻朧帝国のエージェントが潜入しても、誰も気付かなかったようだ。
「幻朧帝国のエージェントはこの街の重要地点に影朧兵器『逢魔弾道弾』を設置し、それを爆破させる事で、街全てを『逢魔が辻』……オブリビオン溢れる異形の都に変えようとしています」
そんな事になれば街に住むコアラたちに、どれほどの被害が出るか想像もつかない。そこで『逢魔弾道弾』が起爆する前に一刻も早くエージェントを撃破するのが今回の依頼となる。不幸中の幸いと言うべきか、これほど大掛かりな破壊工作となれば準備にも時間がかかるはずだ。
「今のうちにエージェントの捜索をお願いします。街の人々との交流を通じて得られる情報もあるでしょうし、『逢魔弾道弾』が設置されそうな場所の目星がつけば、予め罠を張っておくこともできると思います」
この調査の内容と結果次第で、実際のエージェントとの戦闘は有利にも不利にもなるだろう。幻朧帝国もはるばるオーストラリア大陸まで生半可なオブリビオンを送り込んでは来ないだろうし、十分に警戒しながら事に当たるべきだ。
「戦後間もなくから休む暇もありませんが、どうか皆様の力をお貸しください」
説明を終えたリミティアは手のひらの上にグリモアを浮かべ、獣人戦線のオーストラリアへと猟兵達を送り出す。
世界大戦が終結しても超大国の野心は尽きず。平和なコアラの街に訪れた危機を、果たして阻止することはできるのか。
「転送準備完了です。リムは武運を祈っています」
戌
こんにちは、戌です。
今回のシナリオは獣人戦線にて、オーストラリアに潜入した幻朧帝国のエージェントを撃破する依頼です。
1章は街を観光したり住民と交流したりしつつ、潜入中の敵のエージェントを探すシーンです。
この街の住民のほとんどを占めるのはオーストラリア原住民族の「コアラ」で、温和で賢い人柄で文化的な暮らしを送っています。
敵エージェントの目的は街の重要地点で影朧兵器『逢魔弾道弾』を爆発させ、街を『逢魔が辻』に変えることなので、その前にエージェントを発見したり兵器の設置場所が分かれば、予め罠を仕掛けておくなどして待ち受けることができるでしょう。
2章は幻朧帝国のエージェントとの戦闘です。
前章の内容が良ければ良いほど、この章では有利な状態で敵に立ち向かう事ができます。
敵の詳細については、実際に章が移行してから説明いたします。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
第1章 日常
『ひと時の憩い』
|
POW : 美味いものをがっつり食べよう!
SPD : 戦いを忘れてゲームの腕を競おう!
WIZ : 酒! 飲まずにはいられない!!
|
エドワルダ・ウッドストック
アドリブ連携歓迎
オーストラリア……!
なんとまあ、穏やかな地域でしょう……クロックワーク・ヴィクトリアの魔の手がそれほど回っていないなんて、素晴らしいですわね。
そんな穏やかな都市で爆弾テロなんて許さないので参画しますわね。
ひとまずはコアラの方々と友好を深めましょう。
街の子どもたちと遊んで親睦しますわ。
ボール遊びやかくれんぼ、知育的パズルなどのゲームでしょうか?
勝ち負けではなく楽しめることを重視しますわ。
子どものコアラなら、普段大人が近寄らないような場所も知っているでしょう路地裏とか廃墟とか。
テロを行うエージェントが身を潜めるには都合のいい場所でしょう。痕跡がないか見ておくのも有りですわね。
「オーストラリア……! なんとまあ、穏やかな地域でしょう……クロックワーク・ヴィクトリアの魔の手がそれほど回っていないなんて、素晴らしいですわね」
北半球はユーラシア大陸で繰り広げられた大戦が嘘のように、平穏を享受していたオーストラリア大陸。その中にある都市を訪れたエドワルダ・ウッドストック(金雀枝の黒太子・f39970)は、心からの感動を込めてそう語った。イングランド出身であり、クロックワークを始めとする超大国と戦い続けてきた彼女なら、納得の感想と言えよう。
「そんな穏やかな都市で爆弾テロなんて許さないので参画しますわね」
世界大戦も終結したばかりだと言うのに、折角の平穏をぶち壊すような悪行を、どうして見過ごす事ができようか。
幻朧帝国のエージェントは、すでに都市のどこかで活動を開始している。事件が発生する前に尻尾を掴まなければ。
(ひとまずはコアラの方々と友好を深めましょう)
エドワルダが訪れた都市の人口の大半を占めるのは、オーストラリアの原住民族コアラ。北半球ではあまり見られない種族だが、温和で知的な彼らは外界からの異邦人にも親切に迎えてくれる。その中で彼女がふと目に止めたのは、道端で遊ぶ子供たちだった。
「何をしていらっしゃるのでしょう?」
「わあ、お姉さん、きれいなツノ!」「かくれんぼだよ。一緒にやる?」
優美な佇まいで尋ねるシカの淑女を、コアラの子供たちは無邪気に遊びの輪に誘う。依頼の最中ではあるが、これも住民と友好を結ぶいい機会だと考えたエドワルダは「ええ、ぜひ」と笑顔で応じた。生まれ落ちてより戦禍の只中にいた身だが、しばし童心に返って戯れるのも悪くない。
「お姉さん、みーつけた!」
「あら。では次はわたくしが鬼ですわね」
戦場育ちのエドワルダが本気を出せば、子供に見つからないよう隠れるのは簡単だろう。しかし彼女は勝ち負けではなく楽しめることを重視して、わざとツノやシッポを見せる。ゲームの内容がかくれんぼからボール遊びや知育パズルなどに変わっても、その姿勢は同じだった。
「結構難しいですわね、このパズル」
「ここはね、こうして……できた!」
手加減をそうと悟らせないようにするのも配慮の内。誠実で優しい「シカのお姉さん」に、子供たちもすっかり気を許した様子で、楽しそうな笑顔を見せてくれる。幼さゆえの勘の鋭さとコアラの賢明さで、相手が悪い人ではないことを見抜いたのだろう。
「ところで、ひとつお尋ねしてもよろしいでしょうか?」
「うん、いいよー」「なんでも聞いて!」
ゲームも一段落したところで、エドワルダは子供たちに街のことを尋ねる。子どものコアラなら、普段大人が近寄らないような場所も知っているだろう。路地裏とか廃墟とか、そういう所をこの年頃の子たちは秘密基地にするものだ。
(テロを行うエージェントが身を潜めるには都合のいい場所でしょう。痕跡がないか見ておくのも有りですわね)
オブリビオンのエージェントにも現地の潜伏拠点は必要だろう。『逢魔弾道弾』などという大掛かりな兵器を持ち込んでいるなら尚更。万が一を考えれば、そうした場所で子供たちがエージェントと鉢合わせしてしまう恐れもある――無視することはできない。
「ありがとうございます。では、わたくしはそろそろ失礼しますね」
「うん! ばいばいお姉さん!」「また遊ぼうね!」
外部の者が普通に調査しても分からない都市の死角。その情報を手に入れたエドワルダは、さっそく調査に向かう。
見送る子供たちの「たのしかったよ!」との声を聞くと、任務達成の使命感も高まる。あの子らが暮らすこの街を、オブリビオン溢れる街になどさせはしない――。
大成功
🔵🔵🔵
家綿・衣更着
「衣更着参上!間者の捜索っすね!」
コアラさん平和的過ぎて外来種に弱そう(偏見)
いやたぬきも人の事は言えないっすね
地図を見たり軽く観光し【第六感】込みで兵器を設置されそうな重要拠点に目星を付ける
その近くのパブに多人数ボドゲ持って行き楽しんで貰えるよう【心配り】でゲーム盛り上げながら、重要拠点回りで兵器設置の準備がないか【情報収集】
勝った人に酒を奢るなど【コミュ力】を生かす
情報を基に不審物を運び込んでる人に忍者ゴーグルの【視力】で遠くからUC『ステータスオープン』で確認
兵器設置場所を【化術】と【幻影使い】と【催眠術】で誤認させ、町の被害が小さくなるようずらし、戦いに向けて【罠使い】で罠を仕掛ける
「衣更着参上! 間者の捜索っすね!」
忍者の本業は隠密や諜報。敵の諜報員を探し出すのもお手の物だと、家綿・衣更着(綿狸忍者・f28451)はオーストラリアの土を踏む。町並みはヨーロッパとは大きく変わらないが、やはり目に留まるのは住民の種族層の違いだろう。
(コアラさん平和的過ぎて外来種に弱そう。いやたぬきも人の事は言えないっすね)
温厚で賢く、住む場所がほぼ限定されているという「コアラ」の特徴から、そんな偏見を抱いたりもしたが、実際に街の様子を見れば少数ながら他種族の獣人もいて、平和に共存できているようだ。オーストラリアが超大国の影響をあまり受けていないのも理由の一つかもしれない。とはいえ今回の事件のように、侵略と無縁ではいられない。
「うーん、この辺とか怪しそうっすね」
ユーカリの並木道を歩きながら、衣更着は街の地図を広げる。まずは軽く観光がてら、敵のエージェントに影朧兵器を設置されそうな重要拠点に目星を付けるところからだ。街を丸ごと『逢魔が辻』に変えようとするなら、なるべく街の中心に近く、人口の密集する場所を選ぶはずだ。
「ちわーっす」
「おや、見ない顔だね。観光かい?」
条件に見合うポイントを特定した彼は、その近くで経営中のパブに足を運ぶ。情報収集するなら人の集まる酒場で、というのは古くからの定石だ。この大陸では珍しいタヌキの獣人(本当は妖怪だが)に店員や客の注目が集まるが、特に排他的な雰囲気は感じない。
「おいら、こんなの持ってきたんで、酒代を賭けてひと勝負いかがっすか」
「へえ、面白いね」「あたしもやるよ!」
交流の切っ掛けとして、衣更着は多人数でプレイできるボードゲームを持ってきていた。知らない異国の遊戯に興味を引かれたコアラたちは、わらわらとテーブルに集まってくる。賢い種族と言うだけあって知的好奇心も強いようだ。
「ふうん、なるほど。このカードとチップを使うのか。だいたい分かったよ」
「それじゃ、始めるっすよ!」
ルールの理解も早く、すぐに遊戯に順応するコアラたち。衣更着は彼らに楽しんでもらえるよう、ホスト役としての心配りで場を盛り上げる。見知らぬ土地の初対面の相手でもこれができるのが、彼のコミュ力の高さを物語っていた。
「最近、この辺りで変わったものを見なかったかって?」「うーん……あっ、そういえば」
「どんな些細なことでも良いんで、聞かせてほしいっす」
ボードゲームを遊ぶ傍ら、衣更着は情報収集も忘れてない。重要拠点周りで兵器設置の準備があれば、誰かが怪しい動きを見ているはず。彼の読みは当たっていたようで、何人かのコアラから有益な手がかりを聞き出すことができた。
「感謝するっす! それは、おいらはこれで!」
「どういたしまして」「ナイスゲーム。また来てよ!」
情報を入手し、ゲームも決着したところで、勝った人に約束通り酒を奢ってからパブを後にする。前評判のとおり、コアラたちは終始温和で、プレイ中も声を荒げるような者はいなかった。想像以上に平和的――だからこそ、彼らの街で爆弾テロなど起こさせる訳にはいかない。
「……見つけたっすよ」
バブで得た情報を基に、不審物を運び込んでいる者を発見した衣更着は「忍者ゴーグル」を使い、遠くから【ステータスオープン】で荷物の中身を確認する。開示された情報は紛れもなく『逢魔弾道弾』。オブリビオンの溢れる『逢魔が辻』を人為的に発生させる、危険な影朧兵器だ。
「そいつは別の場所に置いてもらうっす」
「お……あれ? そういえば、ここじゃ無かったか……」
兵器の現物が確認できたら、お得意の化術と幻影と催眠術を駆使して、その設置場所を誤認させる。妖に化かされた運び屋は道を外れ、重要拠点からずれた場所へ。街の被害が小さくなり、なおかつ罠が仕掛けやすい場所へと向かう。
これで最悪の事態は回避でき、幻朧帝国のエージェントも迎え撃ちやすくなった。綿狸忍者は風のようにコアラの街を駆け、指定の場所に先回りするのだった――。
大成功
🔵🔵🔵
レティシア・ハルモニアス
夢幻戦線
戦争が終わった直後にこれか、忙しいのう
『ですが、エージェントを探さなければ…まずは聞き込みですね』
ライメイザは聞き込みを開始した
すまん、いい景色が見える場所を知らぬか?成る程…結構あるのう!
観光客を装いコアラ達に絶景を聞いてみた
『ふむ、なら人が余り来ない場所か暗い場所とかはありますか?』
ライメイザが話の流れを見て逢魔弾道弾が仕掛けられそうな場所を聞く
何故と質問されたので
マクラベは人が多い所が苦手でのう…遊ばせてやりたいから暗い場所か人が少ない場所を知りたいのじゃ…
と答える
その場所を教えて貰いその場所へ向かう
指定UCの効果でUC復活の魔眼を使用して未来を見て爆発したらその場所を調べてみる
黎明・天牙
夢幻戦線
飯食いに行くぞ、お前ら
『ティニとライメイザは何処かへ行ってしまったな…』『ティニちゃんも来ればよかったのに…』
『いやっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』×∞
ヴォルガとリズとUCで現れた雀達と一緒に飯を食いに行く
俺と同じ雀の獣人(何故かマッチョで身長180cmでちゅんちゅんしか喋らない)が経営している旨い飯屋へ行く事にした
店長、ラーメン一丁
『俺は味噌ラーメンでお願いします』『私は塩ラーメンで!』
『醤油ぅぅぅ!』×∞
ヴォルガとリズもラーメンを注文し雀達は醤油ラーメンを注文した
店長…そういえば最近戦争あったんだよ
俺が言いたい事を察した店長は片羽根を出してきた
ほい
店長の片羽根に煮干しを渡しその場所が書かれた地図を貰った
ありがとう、店長
そしてラーメンが出て来て皆で食べた
よし、皆でこの地図に描かれている場所に行って罠を仕掛けるぞ
『分かった』『ええ!』『トラップメーカーァァァァァァ!』×∞
こうして二手に分かれてその場所に罠(爆破蟲)を仕掛ける事にした
ちなみにあのラーメン屋の店長は凄腕の情報屋だったのだ
「飯食いに行くぞ、お前ら」
南半球はオーストラリア大陸某所にあるコアラの街にて、黎明・天牙(夢幻戦線のリーダー『パラダイス・ブレイカー』・f40257)が放った第一声がこれだった。依頼とはいえ、機会がなければ滅多に訪れることのない土地だ。少しくらい観光するのも良いだろう。
『ティニとライメイザは何処かへ行ってしまったな……』『ティニちゃんも来ればよかったのに……』
『いやっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』
応じるのは夢幻戦線のメンバーであるヴォルガとリズ、それと【狂気の連雀レンジャーズ】。全員勢揃いとはいかなかったものの、世界大戦直後ということもあって、みんな羽根を伸ばしたい気分だったのだろう。リーダーの決定に異を唱える者はいなかった。
「戦争が終わった直後にこれか、忙しいのう」
『ですが、エージェントを探さなければ……まずは聞き込みですね』
一方、レティシア・ハルモニアス(奪われた全てを取り返す為に〜吸血鬼戦線〜・f40255)は天牙達とは別行動で、すでに調査を開始していた。【眷属召喚・ライメイザ】で呼び出した側近のライメイザと一緒に、まずは住民への聞き込みを行う。
「すまん、いい景色が見える場所を知らぬか?」
「あら観光かしら? そうねえ、この辺りだと……」
観光客を装って話を聞いてみれば、道行くコアラたちは快く絶景スポットを教えてくれた。前評判で聞いていた通りの温和な人々で、異種族の外来人にも優しく接してくれる。この街の住人は大半がコアラだが、オーストラリア全体で見ると移民の数も少なくないので、対応も慣れているのだろう。
「成る程……結構あるのう!」
『ふむ、なら人が余り来ない場所か暗い場所とかはありますか?』
温かな交流を深めつつ、ライメイザが話の流れを見て『逢魔弾道弾』が仕掛けられそうな場所を聞く。街ひとつを丸ごと『逢魔が辻』に変えてしまうほど強力な影朧兵器――そんなものを設置できそうな場所は自ずと限られるだろう。
「あるけど……どうしてそんな所に行きたいの?」
「マクラベは人が多い所が苦手でのう……遊ばせてやりたいから暗い場所か人が少ない場所を知りたいのじゃ……」
あまり観光目的とは思えない質問に首をかしげるコアラに、レティシアが蝙蝠「マクラベ」を見せる。流石に今ここで「危険な兵器が設置されているかもしれないから」と正直に説明しても、混乱させるだけだろう。可愛いペット――もとい眷属のためだと答えれば、相手も「なるほど」と納得してくれた。
「だったら、この辺りが良いんじゃないかしら」
「ふむ、なるほどのう。感謝するぞ」
親切に地図まで書いてくれたコアラに礼を言って、レティシアとライメイザはさっそく教えて貰った場所に向かう。
暗く、人目につかず、何より街の重要拠点に近い。実際に確認してみても、そこはテロリストが爆弾を仕掛けるには絶好のポイントだった。
『レティシア様、どうでしょう?』
「少し待て……今見てみる」
現場にはまだ何も無かったが、レティシアが【復活の魔眼】を使用すると、誰かが爆弾らしきものを持ち込み、それそれが爆発するのが"視え"た。吸血鬼の女王である彼女の魔眼は、近い将来に起こり得る未来の光景を映し出すのだ。
「やはり、間違いないようじゃ」
ここが『逢魔弾道弾』の設置場所だと確信を持ったレティシアはライメイザと共に、周辺をより入念に調べておく。
設置場所が分かれば、先んじて罠を張ることも、敵のエージェントを待ち伏せすることもできる。実際に矛を交える前に、大きなアドバンテージを得た2人であった。
「店長、ラーメン一丁」
一方その頃、天牙達は街外れにある飯屋に来ていた。ここの店主は天牙と同じスズメの獣人で、あまり客入りは多くないが飯は旨いと通の間では評判である。暖簾をくぐった彼は慣れた雰囲気で注文するが、なぜオーストラリアにある店のことを知っていたのかは不明だ。
『俺は味噌ラーメンでお願いします』『私は塩ラーメンで!』
『醤油ぅぅぅ!』
一緒に付いてきた面々も口々に注文を伝えると、厨房に立つ身長180cmのマッチョが「ちゅんちゅん」と返事をする。
無口なのか、それしか喋る気がないのか。ちょっと怪しいが料理の腕前は確かなようで、すぐに美味しそうな匂いが漂ってくる。
「店長……そういえば最近戦争あったんだよ」
注文の品が出来上がる前に、天牙は声をひそめて話しかける。それだけで店長は言いたいことを察したらしく、無言で片羽根を出してきた。表向きはしがないラーメン屋の主だが、このスズメの正体は凄腕の情報屋だったのだ。潜入した幻朧帝国のエージェントのことも、彼なら当然知っているだろう。
「ほい」
情報量の代わりだろうか、天牙が片羽根に煮干しを渡すと、店長は引き換えに地図を差し出した。この街の全体図を描いたそれには、各所に赤いチェックマークが付けられている。おそらくは『逢魔弾道弾』が設置されている、あるいは設置される可能性のあるポイントだろう。
「ありがとう、店長」
天牙が礼を言ったタイミングで、見計らったように注文したラーメンが出てきた。腹が減っていたのも本当なので、ありがたく皆で頂くことにする。オーストラリアでなぜラーメン? と思わなくもないが――人民租界あたりで修行したのだろうか、味自体は文句なしに美味かった。
「よし、皆でこの地図に描かれている場所に行って罠を仕掛けるぞ」
『分かった』『ええ!』『トラップメーカーァァァァァァ!』
腹ごしらえが済んだところで、夢幻戦線のメンバー達は二手に分かれ、貰った地図の情報を頼りに行動を開始する。
幻朧帝国のエージェントに先んじて兵器の設置場所に向かい、仕掛けておくのは爆破蟲。爆弾には爆弾で意趣返しというわけだ。
『こっちは設置完了だ』『こっちもだよ』
「よし、じゃあティニと合流するか」
爆破蟲の設置が完了すると、天牙達は別行動中のレティシア達との合流を図る。あちらも独自に情報を入手しているだろうし、敵エージェントとの戦闘時はメンバー全員終結しているのが望ましい。平和なコアラの街を地獄に変えさせないために、夢幻戦線は抜かりなく準備を進めていく――。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵

マウザー・ハイネン
こあら…成る程、このような姿の。
生態も中々変わっていますね、興味深いです。
獣人の彼らとお会いするのは初めてですが失礼ないよう努めたい所。
平和を害する敵?潰します。
まずは観光。どのような特徴的な街並みになっているのかいざ。
動物としては樹上生活、と本で見ましたが獣人の彼らはどのような…?
名物の料理等も楽しんでみたいところです。ユーカリでも毒耐性でいけるでしょう。
現地の方々に色々積極的に聞いてみて打ち解けつつ、人が来ない、或いは危険な場所がこの街の中に有るか聞いておきます。
エージェントの狙い的に人目につかない場所を選ぶでしょうしね。
向こうに悟られぬよう観光客を装う事は忘れずに。
※アドリブ絡み等お任せ
「こあら……成る程、このような姿の。生態も中々変わっていますね、興味深いです」
氷のようにクールな無表情のまま、声色に好奇心を滲ませて語るのはマウザー・ハイネン(霧氷荊の冠・f38913)。
彼女の出身世界では「コアラ」という生物は珍しかったのだろう。ここ獣人戦線でも、他大陸ではなかなか会う機会のない、オーストラリアの原住民族だ。
(獣人の彼らとお会いするのは初めてですが失礼ないよう努めたい所)
相手は温厚な種族だと言うが、厚意に甘えて怒らせるような言動は慎むべきだろう。無論、平和を害する敵に対してはそのような配慮も遠慮もなく、全力で潰す。幻朧帝国のエージェントとやらが何を企んでいても、この地に被害を出させはしない。
(まずは観光。どのような特徴的な街並みになっているのかいざ)
動物としては樹上生活と本で読んだが、獣人の彼らはどのような暮らしなのか。興味津々で街を訪れたマウザーの目にまず飛び込んできたのは、至る所に植えられたユーカリの木だった。町並みがヨーロッパのそれに近いのは近年起きたゴールドラッシュの影響だろう。しかし樹上に建てられたツリーハウスも多く見られる。
「あら、観光かしら?」「どこから来たの?」
「北の方から。はじめまして」
この街の住人の大半はコアラであり、外見で別種族とわかるマウザーはよく声をかけられる。よそ者に排他的な態度はなく、みな穏やかで親切に、おすすめの観光スポットなどを教えてくれる。眺めのいい高台や、おいしいレストランなどだ。
(名物の料理等も楽しんでみたいところです。ユーカリでも毒耐性でいけるでしょう)
住民達から話を聞いて近くの店に入ったマウザーは、メニューを見て適当な品を注文。流石にコアラ以外も利用する店なのでユーカリは出てこなかったが、ブッシュ・タッカーと呼ばれるオーストラリア原産の植物を使ったサラダや、ミートパイやフィッシュ&チップスを再現した糧食料理などがテーブルに並ぶ。
「とても美味しいです。なんという料理ですか?」
「これは近くの森でとれる木の実を使った、この街の伝統料理でして……」
食事を味わいながらマウザーは積極的に色々な話をして、現地のコアラたちと打ち解けていく。街の名物名所の話を聞くのはもちろん、尋ねられれば自分も故郷の話をして場を沸かせたり。表情にこそ変化はないが、ただ不器用なだけで人並みの感情も持ち合わせる彼女は、この時間を心から楽しんでいた。
「念の為に聞いておきたいのですが、あまり行かないほうが良い場所、危険な場所はありますか?」
「ふむ。そうだね、あまりおすすめできない所としては……」
すっかりコアラたちとの親睦も深まったあたりで、マウザーは本題の情報収集に入る。なにも知らない観光客が注意すべきポイントはどこか――という意図の質問に聞こえるだろうが、実際は『逢魔弾道弾』の設置場所を絞り込むための問いだ。
(エージェントの狙い的に人目につかない場所を選ぶでしょうしね)
起爆前に影朧兵器が見つかってしまえば作戦に支障が出るのは必定。街ひとつをオブリビオン蔓延る『逢魔が辻』に変えてしまうような代物を、人目につく場所に置けるはずがない。さらに重要地点の近くとなれば、より候補地は限定される。
「……と、人気がなくて危険な場所はこれくらいかな。あなたは大丈夫だと思うけど、気をつけてね」
「わかりました。ご心配感謝します」
話を聞き終えたところで、マウザーは勘定を済ませて店をあとにすると、その足ですぐさま問題のポイントに向かう――ことはしなかった。どこに敵が潜んでいるか分からない以上、あからさまな動きを見せるのは良くない。向こうに悟られぬよう、観光客を装う事は忘れぬようにする。
「良い街です。時間があればもっと見て回りたいのですが」
観光スポット巡りの"ついで"に見えるように、街を歩きながら人気のない場所に向かっていくマウザー。相変わらずの無表情の裏には、平和の敵を滅ぼさんという強い意志が秘められている。エンドブレイカーの猟兵として、この街に迫る不吉な
終焉は、必ず破壊してみせよう。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『ジェノサイドコマンダー』
|
POW : 戦車隊、前へ!
【様々な重火器】で武装した【今まで虐殺してきた獣人兵】の幽霊をレベル×5体乗せた【戦車隊】を召喚する。
SPD : 銃殺隊、構え!
【銃殺隊によるライフルの一斉射撃】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : 砲兵隊、撃て!
レベル秒間、毎秒1回づつ、着弾地点から半径1m以内の全てを消滅させる【野戦砲による榴弾や毒ガス弾などの砲撃支援】を放つ。発動後は中止不能。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
コアラの街での調査の結果、幻朧帝国のエージェントが『逢魔弾道弾』を設置するポイントを突き止めた猟兵達。
そこに先んじて待ち伏せとトラップの設置を済ませた彼らは、万全の体制で敵の襲来を迎え撃つことができた。
「あんた達……猟兵ね? まさかこんな所にまで邪魔しに来るなんて、ご苦労なこと」
現れたのは軍服を身に纏った年若い少女。猟兵の姿を見ると露骨に顔をしかめ、舌打ちする。
この者こそ超大国よりオーストラリアに派遣されたオブリビオンのエージェント。名を『ジェノサイドコマンダー』と言った。
「せっかく順調だったのに……こうなったらあんた達を始末して、今すぐに計画を発動させるしかないわね」
幻朧帝国から秘密裏に『逢魔弾道弾』を持ち込み、コアラの市民ごと街を『逢魔が辻』に呑み込むという、大規模な破壊工作の実行者だったジェノサイドコマンダー。直前でバレたからといって計画を諦めるような輩ではなさそうだ。
彼女が手に持った鞭を振るうと、銃を持った人形やぬいぐるみ、オモチャの兵隊がわらわらと出てくる。見た目こそ可愛らしいものの、これらは彼女の指揮する「移動虐殺部隊」だ。
「あたしをただの工作員だと舐めたら後悔するわよ! 全軍、戦闘開始!」
号令と共に前進するオモチャの兵隊。迎え撃つ猟兵達も戦闘態勢に入る。
平穏なオーストラリアに持ち込まれた騒乱の火種。善良なコアラ達を救う戦いの火蓋が切って落とされた――。
黎明・天牙
夢幻戦線
よし、やるか…神鷲雀男!
敵を見た瞬間UCを発動する
すぐ撃つのは駄目だな…
敵のUCに対してはライフルを見ながら推力移動で回避して素早く振動の力を放ち銃殺隊を吹き飛ばす
本体も攻撃しまーす
俺は破壊光を敵に放ち攻撃した後離脱する
『行け!アルナ!』
隠れていたリズもUC黒き鷹・アルナを発動して破壊光で銃殺隊を攻撃している
『…』
敵を狙っていたヴォルガは無言で敵にUC牙狼狙撃・インソムニア・スナイプを放つ
夢幻戦線って聞いた事ねえか?
敵の背後に現れて敵の首を掴み持ち上げる
まあ、そうだろうな暴れ回ったし…な!
敵も流石に知っていたようで情報を得た俺は敵の顔面に振動の力を放ち敵を攻撃した
コアラ達はやらせねえよ
レティシア・ハルモニアス
夢幻戦線
姿を現したな…下衆が!
『やりましょう、レティシア様』
ライメイザも殺気を出してない
避けろ!ライメイザ!
『はい!』
敵のUCに対しては銃殺隊のライフルから射撃を放つ前に視力で見てから推力移動で回避する
『消えろ!外道!』
ライメイザは破壊雷を銃殺隊と敵に放ち攻撃する
行く…ぞ?
クリーピングコインから力の奔流を感じた
『レティシア様…遅れてしまい申し訳ありません、受け取ってください』
ハージェスの声が聞こえてきた
行くぞ…奥義、蓮華の舞!
UC蓮華の舞を発動して敵を切り裂いた
https://tw6.jp/gallery/?id=197339の姿になった妾が敵に連続で切り裂いた
『やはりコインにハージェス様が居たのですね』
ライメイザが呟いた
「よし、やるか……神鷲雀男!」
予想通りの場所に敵が現れた瞬間、ユーベルコードを発動したのは天牙。【『パラダイス・ブレイカー』神鷲雀男】に変身した彼の眼は猛禽のそれとなり、振動の力を宿した翼が震える。事前に張り込んでいただけあって、迎撃体制は万全だ。
「姿を現したな……下衆が!」
『やりましょう、レティシア様』
レティシアとライメイザも同様に戦闘態勢を取り、幻朧帝国のエージェント――『ジェノサイドコマンダー』を睨みつける。殺気を表に出してはいないが、闘志はありありと感じられる。平和なコアラの街を狙った非道なテロ行為、断じて見過ごすつもりはない。
「蹴散らしてやるわ! 銃殺隊、構え!」
ジェノサイドコマンダーが鞭を振るうと、ライフルを持ったぬいぐるみや人形の群れが一斉攻撃を開始する。見た目はお遊戯会でも、使っているのは玩具の豆鉄砲ではない。実銃と同じ、あるいはそれ以上の威力がある無差別攻撃だ。
「避けろ! ライメイザ!」
『はい!』
しかしレティシアとライメイザは銃殺隊の攻撃が始まる寸前に、ライフルの射線を見切って回避に移っていた。吸血鬼の魔力を活かした推力移動で、縦横無尽に戦場を翔ける。いかに密度の濃い弾幕でも、彼女達を捉えるのは難しい。
「すぐ撃つのは駄目だな……」
一方の天牙は振動の力を纏った翼で、神速を超えるスピードを発揮する。銃弾すら追い越す速度で攻撃を躱しつつ、素早く振動を放って銃殺隊を吹き飛ばしていく。移動速度に特化した形態であるイーグルマンの特性を、存分に活かした戦い方だ。
「本体も攻撃しまーす」
「きゃっ!? この……!」
周囲の兵隊どもを蹴散らすと、天牙は指先を敵の指揮官に向けて破壊光を放つ。超神速の閃光に射抜かれたジェノサイドコマンダーは痛みで顔をしかめながら睨み返すが――その時にはもう、彼は銃撃の届かない距離へ離脱していた。
『行け! アルナ!』
天牙と入れ替わる形で、次はリズがユーベルコードを発動。呼び出された【黒き鷹・アルナ】は上空を飛び回りながら破壊光を雨のように降らせ、銃殺隊を攻撃する。休む暇もない夢幻戦線からの波状攻撃に、敵軍はもはや大混乱だ。
「落ち着きなさい、お前達……ぐッ?!」
『……』
統制を取り戻そうとするジェノサイドコマンダーに、撃ち込まれる一発の銃弾。【牙狼狙撃・インソムニア・スナイプ】を発動したヴォルガによる無言の狙撃は決して標的を外さず、概念すら蝕む耐性無視の呪毒をもたらす。猟兵以外のメンバーとて、侮れるものではなかった。
『消えろ! 外道!』
攻撃の手を緩めることなく、ライメイザも破壊雷をを銃殺隊とジェノサイドコマンダーに浴びせる。主君の露払いをするのは眷属の役目――この間にレティシアは凍結剣『コキュートス』を抜き放つと、敵陣に切り込まんと身構える。
「行く……ぞ?」
だがその時、懐にしまっていた「クリーピングコイン」から、激しい力の奔流を感じる。彼女が怪訝に思う間もなくコインはひとりでに飛び出して宙に浮かぶと、聞き覚えのある声が脳裏に響いた。それは故郷の王座に君臨していた時代、彼女の側近であったひとりの声。
『レティシア様……遅れてしまい申し訳ありません、受け取ってください』
「ハージェス!」
敵の陰謀により裏切り者の汚名を着せられた大臣ハージェス。その声がコインから伝わってくる。驚くレティシアの身体に力が満ち、姿が変化していく。悪しき者の企みで全てを奪われる以前、吸血鬼の女王レティシア・ハルモニアスの全盛期に迫る姿に。
『やはりコインにハージェス様が居たのですね』
かつての仲間の声、そして主君の変身にはライメイザも気付いていた。肉体を失ってなお、ハージェスの忠誠心は何ひとつ変わっていなかったのだ。今、彼女の心を占めるのは感動と喜び――覚醒した主君の美しき姿に、ただただ目を奪われる。
「な、なによあいつ、急に雰囲気が……うぐっ?!」
「夢幻戦線って聞いた事ねえか?」
ジェノサイドコマンダーもまた、変身したレティシアから危険な気配を感じ取る。だが彼女がその危惧を行動に移す前に、いつの間にか背後に回り込んでいた天牙に首を掴まれた。見た目よりもずっと強い腕力で、そのまま体を持ち上げられる。
「夢幻戦線? ま、まさか、あんた達が……!」
「まあ、そうだろうな暴れ回ったし……な!」
獣人世界大戦でも数々の戦果をあげ、多くのオブリビオンを討ち取った猟兵と獣人の戦闘部隊。流石にその名は知っていたようで、ジェノサイドコマンダーの顔色が変わる。その変化から情報を得た天牙はにやりと笑うと、敵の顔面に振動の力を叩き込んだ。
「コアラ達はやらせねえよ」
「あぐうッ?!!」
凄まじい振動波を喰らったジェノサイドコマンダーは、血飛沫を上げて吹き飛ばされる。その先に待っているのは、漆黒のドレスに身を包み、大きな蝙蝠の翼を生やした吸血鬼の女王。真の姿となったレティシアが奥義の構えを取る。
「行くぞ……奥義、蓮華の舞!」
「っ、やめ……ぎゃぁぁぁッ
!!!!!?」
背後から蓮華の花弁を舞い散らせながら、神速を超越した早業で剣を振るう。蘇りし女王の力をもって繰り出される奥義は、敵に一切の防御と回避を許さず。刹那に無数の斬撃を受けたジェノサイドコマンダーから、喉も裂けんばかりの絶叫が迸った――。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
家綿・衣更着
コアラさんたちに被害は出させないっす!
【アンブッシュ】で【罠使い】の罠発動。【化術】で巨大化した綿ストールを投網罠のごとく頭から被せるように落とし、行動を封じるとともに視界も塞ぐ。
そして話術も駆使して【時間稼ぎ】の間にUC『あやかしメダル「打綿狸の衣更着」』で周囲に被害が出ないよう【結界術】
「そもそも未覚醒種族を狙うのは護り手がいない、あるいは少ない相手を狙ったからっす。撤退しても戦力補充に失敗したら次に繋がらない。第六の猟兵がいる時点であんたは死兵。残念だったっすね」
準備が終わったらコアラさんたちに被害が出ないよう全力でUC『魔剣憑依・神斬りの一閃』!
敵の攻撃ごと切り裂いてやるっす!
「コアラさんたちに被害は出させないっす!」
平穏なオーストラリアに持ち込まれたテロルの危機。その首謀者である幻朧帝国のエージェントを、きっと睨みつけるのは衣更着だ。ここまで入念に情報収集を行い、罠を張って準備を整えてきた。全ては『逢魔弾道弾』の起爆を阻止するために。
「ふんっ。すぐに悪あがきだってこと、思い知らせてや……きゃっ?!」
そして仕掛けた罠は『ジェノサイドコマンダー』の注意が衣更着に向いた、まさにその瞬間に発動する。化術により巨大化した「打綿狸の綿ストール」が、投網罠の如く頭から被さるように落ちてきた。咄嗟に避けるような暇もなく、彼女の視界は真っ暗になる。
「なにこれ、布?! 取れないんだけど……!」
ジェノサイドコマンダーは慌てて邪魔なストールを引っ剥がそうとするが、妖力で強化されたそれは生きているように絡みついて行動の自由を奪い、鉄のように硬化して千切れない。周りにいるオモチャの「移動虐殺部隊」も、どうすればよいのか分からず右往左往している。
「そもそも未覚醒種族を狙うのは護り手がいない、あるいは少ない相手を狙ったからっす。撤退しても戦力補充に失敗したら次に繋がらない」
「なっ、なにをぅ!?」
そんな彼女の前で、衣更着は全てお見通しとばかりに自分の推測を語る。猟兵の覚醒事例のないコアラは、オブリビオンと対等に戦える戦力がいない。そうした一般獣人を殺戮してオブリビオン化させ、配下を増やすのは超大国の常套手段だ。このオーストラリアでも同じ事をやるつもりだったのなら、当てが外れたと言わざるを得まい。
「第六の猟兵がいる時点であんたは死兵。残念だったっすね」
「な、舐めるんじゃないわよ! あたしが猟兵なんかに遅れを取るわけ……!」
行動を封じられたまま浴びせられる言葉に、ムキになって反論しようとするジェノサイドコマンダー。だが衣更着にとってこの会話や相手の反応自体はどうでもよく、時間を稼げさえすれば十分だった。相手の視界が塞がっているうちに、彼は【あやかしメダル「打綿狸の衣更着」】を終えている。
「もういいっすよ、準備は終わったんで」
周囲に貼り付けられたメダルは悪意持つものを退け、対象を保護する結界を発生させる。これなら派手に暴れても外に被害が漏れる恐れはない。コアラたちを巻き込む心配がなくなった衣更着は試作魔剣『空亡・蒼』を抜き放つと、全力でユーベルコードを発動した。
「劒さん、その力借り受けるっす!」
友が鍛えた魔剣の妖力を身に纏い、超高速の斬撃を繰り出す【魔剣憑依・神斬りの一閃】。全身全霊を込めて放たれた妖力の刃は、ようやく綿ストールの拘束を振り払ったばかりのジェノサイドコマンダーへとまっすぐに襲いかかる。
「じゅ、銃殺隊、構え……きゃぁぁっ!?!」
配下に号令を下してももう遅い。全てを切り裂く妖力は途上にいた玩具のライフル兵達をなぎ倒し、本命を捉える。
深々と斬り伏せられた幻朧帝国のエージェントからは、桜よりも紅い血の花がぱっと咲き乱れ。上がる悲鳴と苦痛の表情から、余裕の態度は消え去っていた。
大成功
🔵🔵🔵
星詠・黄泉
すまない、道に迷ってしまった…
道に迷ったので気配感知で敵の気配を辿ってここに辿り着いた(ちなみに情報収集は忘れていたので偶然辿り着いた)
まだ身体に慣れてない、未熟だな…私は
敵のUCは心眼で見て推力移動で横に躱すもよく見ると頬に銃弾が掠っていた
鳴り響け、雷鳴よ
電撃を銃殺隊に放ち怯んだらUCの範囲から離れる
雷雨、降りて溢るる…
UC発動して啼沢斬りで銃殺隊を斬り伏せた後、敵に接近する(超神速で動いているので背景などが遅くなっている)
黄泉の川…
黄泉返りで敵の背後から斬り伏せた
むっ、もう少し鍛錬を積むか…
まだ身体が慣れていないとはいえど啼沢斬りと黄泉返りをもう少し速く出さないと残夢繚乱とは言えないからだ
「すまない、道に迷ってしまった……」
猟兵と幻朧帝国のエージェントの戦いが始まってから少し遅れて、新たに一人の猟兵が舞台に上がってくる。彼女の名は星詠・黄泉(星を駆ける剣豪・f43659)。スペースオペラワールドから世界を守る流浪の旅を続ける、桜花星流星人の剣客だ。
「なんとか間に合って良かった」
「チッ、あんたも猟兵なの? また面倒くさそうなのが来たわね!」
情報収集を忘れていたうえ極度の方向音痴でもある黄泉は、ここに来るだけで相当苦労したようだが、敵の気配を辿ってなんとか偶然辿り着いたようだ。いずれにせよ『ジェノサイドコマンダー』からすれば敵が増えたのに変わりはなく、露骨に顔をしかめながら鞭を振るう。
「銃殺隊、構え!」
号令一下、ライフルを持ったジェノサイドコマンダーの玩具達が、新たな標的に向けて一斉射撃を開始する。見た目に反して「移動虐殺部隊」の名に違わぬ威力。黄泉は心眼で弾道を確認すると推力移動を駆使して横に躱すが――よく見ると頬に銃弾が掠っていた。
「まだ身体に慣れてない、未熟だな……私は」
そう呟く理由には特殊な事情がある。本人曰く、遠い昔に人造人間として生を受けた彼女は、天寿を全うしたのちに現在の「星詠・黄泉」として転生したという。前世の記憶と現世の肉体における認識のギャップが、実力を阻害しているようだ。とは言えこれは自覚があるとしても一朝一夕に修正できる誤差ではない。
「鳴り響け、雷鳴よ」
泣き言を吐くよりも、今の自分に為せることを為す。黄泉は全身から「轟雷纏い」と呼ばれる電撃のオーラを放ち、銃殺隊を怯ませてユーベルコードの範囲から離れた。銃撃が来ないうちにひとつ呼吸を整え、抜き放つは「雷鳴刀」。些か不甲斐ないところも見せたが、ここからが彼女の本領発揮だ。
「雷雨、降りて溢るる……」
『――
……!!?!』
【残夢繚乱】の構えから繰り出す技の名は「啼沢斬り」。概念を断つ超神速の斬撃が、眼前の銃殺隊を斬り伏せる。
速いのは斬撃だけではない。動作、歩法、思考、全てが神域へと加速する。スローモーションになった背景の中をかける黄泉の瞳は、血のように赤く染まっていた。
「はっ……速
……!?」
これまでとは別人のようなスピードの変化に、ジェノサイドコマンダーはついて行けない。視界から消えた次の瞬間には、もう背後に回り込まれている。稲妻を帯びた黄泉の刀は先程の一撃よりさらに速度を増して、烈光を閃かせる。
「黄泉の川……」
「がは、ッ?!」
神速さえ超越した「黄泉返り」の一太刀に斬り伏せられた敵は、ぐらりとよろめき膝を突く。まさに電光石火の早業を前にして、回避も防御もまなならなかった。一体どれほどの研鑽を積めばこのような剣の高みに達せるのか、それは本人にしか分からない。
「むっ、もう少し鍛錬を積むか……」
だが、幻朧帝国のエージェントを圧倒する剣技を見せつけながら、黄泉は納得していない様子だった。まだ身体が慣れていないとはいえど、「啼沢斬り」と「黄泉返り」をもう少し速く出さなければ真の【残夢繚乱】とは言えない――早く本来の調子を取り戻すために、彼女は気を引き締め直すのであった。
大成功
🔵🔵🔵

マウザー・ハイネン
見た目はまあ可愛らしいですが行いはそうでない部隊ですね。
この素敵な方々のいる地を逢魔が辻には変えさせません。
任務失敗でさっさとお帰り下さいませ。
星霊クリンを召喚術で召喚、氷の塊を生成して貰いつつ銃殺隊の攻撃を見切り氷塊を壁に、できれば受け流すようにしてガード、回避。
周囲の地形も利用して抱えたクリンと共に攻撃を回避しながら氷塊を大量に生成し、十分量できたらUC起動。
氷塊代償に召喚したコアラ型アイスゴーレム達に真っ向から突っ込ませ、私は敵側面に回り込み指揮官に一気に切り込み氷の魔法纏わせた氷細剣で攻撃、さらにゴーレム達に追撃して貰いましょう。
危機が去ったならもう少し観光など…
※アドリブ絡み等お任せ
「見た目はまあ可愛らしいですが行いはそうでない部隊ですね」
幻朧帝国のエージェント『ジェノサイドコマンダー』が連れてきた部隊を見て、そう呟いたのはマウザー。見た目はオモチャの兵隊だが、実態は殺戮に特化した「移動虐殺部隊」。これまで何人の生命を奪ってきたのか、考えるだけで情というものは消え失せる。
「この素敵な方々のいる地を逢魔が辻には変えさせません。任務失敗でさっさとお帰り下さいませ」
「帰れるわけないでしょう……! 絶対に皆殺しにしてやるわ!」
冷徹に言い放つマウザーだが、ジェノサイドコマンダーもはいそうですかと逃げ帰るわけにいかない。はるばるオーストラリアまで来て成果なしでは、たとえ生き延びたとしても本国からの処分は重いものになろう。意地とプライド、そして焦りが彼女の殺意を増大させていた。
「銃殺隊、構え!」
怒号まじりの号令がオモチャの兵隊を動かし、ライフルの一斉射撃が始まる。その標的にされたマウザーは白熊の姿をした「星霊クリン」を召喚し、氷塊を生成してもらって壁にする。故郷で都市国家建設のために学んだ星霊術士の技は、戦闘でも彼女の支えになっていた。
「直に叩く方が好みなのですが……こちらもそれなりにやれますよ?」
銃殺隊の攻撃を冷静に見切り、氷塊で受け流すようにガード。さらには周囲の地形も利用して、クリンを抱えながら弾幕を回避するマウザー。彼女が駆けたあとには生成された氷塊が置かれ、幾層にもなる白銀のバリケードを築き上げていく――。
「そろそろ良いでしょう。反撃の時間です」
十分量と判断したところで、マウザーは【氷獣招来】を発動。これまで設置してきた全ての氷塊を代償にして、巨大アイスゴーレムを12体創造する。デザインをあえてコアラ型にしたのは、この街を狙ったオブリビオンへの意趣返しか。
「行きなさい」
「なっ……そ、そんな氷像なんかに!」
マウザーが指示を出すと、コアラ型アイスゴーレム達は真っ向から敵に突っ込んでいく。ジェノサイドコマンダーは慌てて迎撃命令を飛ばすが、体躯に見合った戦闘力と頑丈さを誇るゴーレムは簡単には壊れない。銃弾を浴びながらも立ち止まらず、オモチャの兵隊を踏み潰して突き進む。
「足よ! 足を狙いなさい!」
闇雲に撃つだけでは止められないと察したジェノサイドコマンダーは、アイスゴーレムの脚部に攻撃を集中させる。
それでようやくゴーレム達の足は鈍るが、彼女はもっと重要なことに気付いていない。そいつらの突撃を目くらましにして、側面に回り込む者の存在に。
「私のことをお忘れなく」
「しま、ッ、きゃあ?!」
一気に切り込んできたマウザーの氷細剣「ジュデッカ」が、悪しき敵を刺し貫く。氷の魔法を纏わせたその一撃は、ジェノサイドコマンダーの身体を凍結させ、鞭を振るう手を鈍らせた。指揮が途切れれば兵隊達の動きも鈍り、反対にゴーレム達は勢いを取り戻す――。
「追撃です」
「ま、まず……がはぁッ!!?」
銃殺隊を蹴散らして押し寄せてきたアイスゴーレムの拳が、ジェノサイドコマンダーをボールのように殴り飛ばす。
もはや戦況はどちらに優勢なのかは明らか。敵に『逢魔弾道弾』を炸裂させる余裕はなく、逆転の可能性はあまりに低い。彼女とその部隊が負ったダメージを見れば分かることだ。
(危機が去ったならもう少し観光など……)
折角オーストラリアまで来たのだから、もう少しコアラの街を見て回りたい。そんなことを考えながらマウザーは剣を構え直す。先のことに想いを馳せても、それで戦いに気を抜くような素人ではない。冷たきアイスブルーの双眸は、手負いの敵の一挙一動をつぶさに捉えていた。
大成功
🔵🔵🔵
エドワルダ・ウッドストック
アドリブ連携歓迎
平穏な土地での虐殺など、許し難い所業。
善良なオーストラリアのコアラたちのためにも、超大国のオブリビオンは殲滅いたしますわ。
オモチャの兵隊とはいえ、移動虐殺部隊は数も多く脅威的です。
油断せず兵力を投入して交戦いたしますわ。
ペドロの操縦する軍用ヘリに乗り、空から地上へ攻撃いたします。
回避行動を部下に任せて、わたくしは攻撃に専念できるというものです。
戦車隊の装甲の薄い直上からストライク・イェーガーを撃ち込みますわ!
戦車から獣人兵の幽霊が出てきたらヘリの機関銃で掃討してもらう寸法ですのよ!
逃がしませんわよ、ジェノサイドコマンダー!
爆弾テロなどという悪辣な作戦を試みた報いを償いなさいな!
「平穏な土地での虐殺など、許し難い所業」
威厳まで感じさせる鋭い眼差しで、エドワルダは『ジェノサイドコマンダー』を睨め付ける。コアラたちの住む街を『逢魔が辻』に変えんとする蛮行に対し、彼女の怒りは静かに、されど熱く燃え盛っていた。力なき民を守ることが、高貴なる騎士の血統の使命だ。
「善良なオーストラリアのコアラたちのためにも、超大国のオブリビオンは殲滅いたしますわ」
「ッ……舐めないでよね。殲滅はあたしの十八番なのよ!」
毅然としたエドワルダの宣告に、ジェノサイドコマンダーが後ずさる。戦況の不利は彼女も理解しているようだが、されど任務を果たせぬまま撤退すれば幻朧帝国からの処罰は免れまい。本国より持ち込んだ『逢魔弾道弾』、そして配下の「移動虐殺部隊」をもって、この地を地獄に変えるのが彼女の使命だ。
(オモチャの兵隊とはいえ、移動虐殺部隊は数も多く脅威的です)
相手の見た目に油断せず、エドワルダは自身も兵力を投入して交戦状態に移る。合図をすればバラバラとローター音を響かせて、一機の軍用ヘリが現れる。操縦するのはガーター騎士団団員にして腕利きのパイロットである「ペドロ」だ。
「こちらがわたくしの部下、そしてガーター騎士団の力ですわ」
「そんなモノまで用意してたなんて……戦車隊、前へ! 撃ち落としなさい!」
エドワルダはそのヘリに乗って、空から地上へ攻撃を行う。対するジェノサイドコマンダーも獣人兵の幽霊を乗せた戦車隊を召喚して迎え撃つ。対空装備を含めた様々な火器で武装した戦車は、移動虐殺部隊の中でも最大の火力と装甲を誇るものだ。
「回避は任せましたわよ、ペドロ」
ヘリの操縦を完全に部下に委ね、エドワルダは攻撃に専念する。空中で機体に揺られていても彼女の持つライフルの照準はまったくブレない。騎士にして軍人である彼女は、戦車は構造的に正面よりも上部装甲が薄く、直上からの攻撃に弱いことを熟知していた。
「たっぷり撃ち込んで差し上げますわ!」
【ストライク・イェーガー】を発動したエドワルダの銃撃が、敵戦車を次々に撃ち抜く。戦車側も反撃してくるが、副団長が信頼する部下の操縦技術は高く、複雑かつ俊敏な機動でまったく狙いを定まらせない。高低差の違いを存分に活かした戦法だ。
「くっ、たかがヘリ一機、なんで落とせないのよ……きゃっ?!」
苛立ちを隠せぬままジェノサイドコマンダーは指揮を取るが、爆風と衝撃が彼女の言葉を遮る。燃料か弾薬に誘爆したのだろう、爆発した戦車の中から獣人兵の幽霊がわらわらと這い出てくる――そいつらもまた、ヘリの機関銃により残らず掃討される運命にあった。
「たかがと仰りますが、わたくしからすればあなたのオモチャこそ"たかが"ですわ!」
「ぐっ、ぐぅぅぅぅ……覚えてなさいよ!」
上空から銃口を向けるエドワルダに、最後の戦力を壊滅させられたジェノサイドコマンダーは刺し殺すような視線で睨みつける。だが、どんなに睨んだところで戦況は覆らない。屈辱を胸にリベンジを誓い、遅まきながら撤退を図る。
「逃がしませんわよ、ジェノサイドコマンダー!」
だが、当然エドワルダ達猟兵に再戦の機会を与えてやる義理はない。彼女の意を汲んだヘリは敵の指揮官を猛追し、機銃掃射で逃げ道を塞ぐ。敵が「まずい」と青ざめた時には、もはや全てが手遅れであったことを知る。これだけの事を仕組んでおいて、今さら逃げられるなど虫の良い話だ。
「爆弾テロなどという悪辣な作戦を試みた報いを償いなさいな!」
「こ、こんな所で……こんな失態で、あたしが……ッ!!!」
怒りをもって放たれた応報の銃弾が、悪しきオブリビオンの心臓を貫く。最期まで己の敗北を信じられない様子で、ジェノサイドコマンダーは配下と共に骸の海へ還っていった。銃声の余韻が遠ざかり、静寂が猟兵達の勝利を告げる。
かくして、幻朧帝国のエージェントによる大規模破壊作戦は阻止され、オーストラリアのコアラの平穏は守られた。
今はこの事件を知る者は少ないが、いずれはコアラの中からも猟兵に覚醒する者が現れるかもしれない。その時にはきっと彼らも頼もしい仲間として、獣人戦線の平和のために戦うことだろう――。
大成功
🔵🔵🔵