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KFC・ストライク1~マクドナルド王国大爆発

#クロムキャバリア #スーパーロボット #マクドナルド・クエスト

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#マクドナルド・クエスト


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●これまでのあらすじ。
 クロムキャバリアの小国家の一つ、高い山の頂上に築かれたマクドナルド王国。
 度重なる危機的状況を猟兵たちにより救われ、国交を広げつつあるこの国は、今なお様々な問題を抱えている。
 西洋妖怪たちによる地下帝国、セイヨウ帝国の移民たち、謎多きテロリスト集団「|クロムキャバリアの騎士《Knights From Chrome cavalier》」の対処。
 そして、突如として桜の木と共に出現した、無数のオブリビオンマシンとの戦い。
 数多の困難を、スーパーロボットを操縦する王族やセイヨウ帝国の精鋭『プレアデス』の協力により乗り越えて、平穏な日々を送ることができていた。
 援軍として現れた『アダム・カドモン』という人物が旅立つのを見送ってからしばらくして……再び、この国で事件は起こるのだった。

●前日譚:パンジャンキャバリアの新しい処分方法。
「それでは、予定通り明日の正午より自爆試験を実施するぞい」
「いよいよですか」
「本当に大丈夫か?」
「大丈夫じゃ、問題などない」

 マクドナルド王国の首都レオナルド、その中心にある王城の一室にて。
 ジョニー王子やキング・ゾンビといった両国の首脳陣が顔を合わせて会議をしていた。
 内容は、ドクター・フランケンシュタインによる新型キャバリア開発の経過報告と、その稼働試験についてだ。
 ジョニー王子は期待するように瞳を輝かせてワクワクおり、キング・ゾンビは胡乱気にドクター・フランケンシュタインを見つめていた。

「パンジャンキャバリアが新しい形式のキャバリアになれば、保管施設も空きますからね」
「ふーむ。パンジャンキャバリアの製造プラントがオンオフができないとはいえ……本当に大丈夫なのか?
 いまだに私、ドクターへの懸念は晴れぬのだが……」

 プラントから自動的に製造されている、マクドナルド王国製のパンジャンキャバリア。
 それらは国防のために活用されており、山の上から転がり落とす用法により50年の間外国からの侵略を防いできた実績のある兵器であった。
 だが、近年はその猛威を熟知した他国からの侵攻も少なく、無駄に持て余す状態にあった。
 製造プラントはほぼ自動化されているため、停止した場合再稼働することが断言できない。
 そのため延々と作り出されるパンジャンキャバリアを処分するために開催されていたセッツブーンなる奇祭を開催していたのだが、それではもったいないという意見を猟兵の方からいただいたことで改善を検討することとなり、ドクター・フランケンシュタインに白羽の矢が立ったのだ。
 その結果、一年以上の時間をかけて……パンジャンキャバリアを合体させて、まとめて運用しようという結論に至ったのだ。

「ふぇっふぇっふぇ、安心なされよ。
 このわしの技術力をもってすれば、そして予算と納期が十分にあれば……何の問題も、起こらぬとも。
 数多のパンジャンキャバリアをスーパーロボット化させ、合体することで巨大な一機のキャバリアにするこの企画!
 次々に合体し続けることで、理論上は際限なく強大化することが可能!
 そして有毒装甲で守りを固め、生体キャバリア、エヴォルグと組み合わせることにより! 比類なき戦闘能力を発揮するじゃろう!
 名付けて、スーパーロボット・パンジャンキャバリア、エヴォルグ捌號機『Explode』よ!」

 大問題しか感じられないし、大惨事になる予感しかしない。
 だがそのことを指摘できる猟兵はこの会議に参加していない。
 こまめに処分するよりまとめて管理したほうが楽であり、いざとなれば一回で派手に爆破解体できるという魅力的なプランだと計画は進み、完了に至ってしまったのだ。

「……ま。パイロットはセイヨウ帝国の妖怪でなければ侵食されてしまうがの。スペック向上と防犯を考えてのことよ」
「ええ。人間に操縦できないのであれば、テロリストに奪われることもないでしょう。
 複数機を保管するより一機だけを管理する方がコストも安く、処分する手間も抑えられますし。
 ……当然ですが、オブリビオンマシンには、していないのですよね?」
「うむ、猟兵が怖いのでな。
 オブリビオン化はしないよう気を付けて構築しておる。操縦者を生体ユニットにする機能はエヴォルグの仕様上避けられぬがの」
「うム。そしテ、俺がその『Explode』を動かシ、山かラ転がっテ自爆させテ処分すれバ良いのだナ?」

 堂々と座るキング・ゴーレムが鷹揚に問うと、ジョニー王子とドクター・フランケンシュタインは首肯する。
 『プレアデス』随一の戦闘力と防御力を有するキング・ゴーレムならば、『Explode』の自爆に巻き込まれても無事に帰還することができると見越してのことだ。
 どれほどの爆発規模になるのか、そのデータの収集も役目に含まれている。

「ふぇっふぇっふぇ。久方ぶりの大仕事じゃ、どれほどの威力になるのか……楽しみじゃわい!」

●予知:やっぱり大惨事になった。
 翌朝。

「た、助けてくれぇ! キャバリアが暴走したぁ!」
「ウオオオオ!? 制御ガ、効かなイィィィ!」
「なにやってるんですかっ!?」

 スーパーロボット・パンジャンキャバリア、エヴォルグ捌號機『Explode』がオブリビオンマシンになった。
 その報告を受けて慌ててマクドナルド王国のスーパーロボットたちが出撃するが、時は既に遅く。
 首都の郊外に設営されたドクター・フランケンシュタインの研究施設に駆け付けた時には……全身がパンジャンキャバリアで構成された巨大なオブリビオンマシンが鎮座していた。

「なんでオブリビオンマシンになってるんですか!?
 しないって言ってたじゃないですか!」
「わしは悪くない! 起動しようとキング・ゴーレムが乗ったところで、見知らぬ輩が押し入って来て何かしたんじゃ!
 おそらくキャバリアをオブリビオンマシンに汚染させるウイルスプログラムとか仕込んだのじゃろう!」
「止められなイ! 頼ム、破壊してクれ!」
「くっ! 今行くぞ!」
「だ、ダメじゃ! いかん! 近づいてはダメじゃ!
 『Explode』はパンジャンでない通常のキャバリアが接近した場合、鹵獲を防止するために自爆シーケンスが作動するのじゃ!
 離れればカウントダウンは止まるが、迂闊に触れるとわしも巻き込まれるもとい大惨事になるぞ!」
「なんでそんな機能を付けたんですかっ!?」

 その日。
 ドクター・フランケンシュタインの研究所は爆発により吹き飛び、とんでもない大惨事を招くことになった。

●招集:大爆発を未然に防いで!
「エマージェンシー、エブリワン! 救援要請であります!」

 グリモア猟兵のバルタン・ノーヴェが慌てた様子で猟兵たちに招集をかける。
 予知の内容をプロジェクターで投影し、その爆発オチの光景を周知した上で、猟兵たちに対処を要請する。

「皆様にはこれよりマクドナルド王国に向かい、オブリビオン化したスーパーロボット・パンジャンキャバリアの撃破をお願いしマース!
 予知の時点ですでに侵入者……おそらく謎のテロリストによってキャバリアたちが暴走状態に陥っていマース!
 まずは混乱する研究所内部を調査してドクター・フランケンシュタインやスタッフを救助してくだサーイ!」

 説明する|時間《文字数》が足りないとばかりに話を切り上げ、バルタンはグリモアを起動しゲートを展開する。

「グッドラック!」


リバーソン
 こんにちは。リバーソンです。
 マスターとして皆様に喜んでいただけるよう、つとめさせていただきます。

 今回の舞台はクロムキャバリア。
 マクドナルド王国の郊外に作られた研究施設にてパンジャンの処理を行うことが目的です。
 放置すればドクター・フランケンシュタインが木端微塵に吹き飛びます。

 マクドナルド王国のシナリオでは王国が所有するスーパーロボット部隊をレンタルすることができます。
 スーパーロボットは個別に大きな卵型の格納ケースに封入されており、起動するために接触した人物に合わせて形状を変化させることができます。
 そのため、どのようなスーパーロボットを借りたのかは猟兵が決定することができます。

 第一章:暴走する生体スーパーロボット・パンジャンキャバリアが蔓延る研究所の調査です。
  戦闘前に、事件に巻き込まれた研究者や西洋妖怪たちを救出してください。
  ただし、その中にはおそらくテロリストも紛れ込んでいるでしょう……。
  プレイングボーナスはとくにありません。

 第二章:暴走したパンジャンキャバリアたちが合体したスーパーロボット・パンジャンキャバリア・オブリビオンマシン、エヴォルグ捌號機『Explode』との戦闘です。
  耐爆性装甲で身を覆い、パンジャンを射出する爆破物の扱いに特化した機体です。
  侵食細胞で構成されており、パンジャンでないキャバリアが接近すると自爆して大災害を引き起こすため、残存するスーパーロボット『イェーガーパンジャン』を活用してください。
  ご自身のキャバリアを持ち込んで『イェーガーパンジャン』とスーパー合体すれば、有利に戦えるでしょう。戦闘後に分離できます。
  もちろんキャバリアを使用せず、あるいは接近しないよう距離を維持して戦っても対応可能です。
  プレイングボーナスは、『『Explode』を自爆させないこと』です。

 第三章:戦闘後の調査です。
  猟兵たちを労う戦勝パーティが催される……というのは名目上。
  その影で、今回の事件の原因究明……パンジャンキャバリアたちをオブリビオンマシン化させた犯人の調査を行ってください。
  なお、ドクター・フランケンシュタインではありません。
  プレイングボーナスは、断章にて公開します。

 オープニング公開後、断章を公開します。
 プレイングの受付期間はタグにてお知らせいたします。
 皆様、よろしくお願いいたします。
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第1章 冒険 『生体キャバリア研究所調査任務』

POW   :    障害を排除し研究所内部を探索する

SPD   :    周辺を偵察しつつ探索する

WIZ   :    研究所のネットワークに侵入しデータを解析する

イラスト:高橋ろでむ

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●断章:※ドクター・フランケンシュタインは犯人ではありません。

「さあ、キング・ゴーレムよ! 『Explode』に搭乗するがよい!」
「任せロ」

 その日の朝。
 準備運動を経て朝食を摂り、万全の体調を整えて、新型キャバリアの稼働試験が行われようとしていた。
 テストパイロットとして選ばれたセイヨウ帝国の精鋭『プレアデス』のキング・ゴーレムがいそいそと機体に乗り込む。
 スーパーロボット・パンジャンキャバリア、エヴォルグ捌號機『Explode』。
 数多のパンジャンキャバリアと合体していくことで、理論上際限なく強大化するというカタログスペックが立証されるかどうか。
 そして安全に制御して起爆できるかどうか。……その重要な実験が行われる、その時だった。

「準備完了ダ。エンジンを起動すル」
「――――――」
「む? おーい、どうかしたかの? 何かトラブルか?」

 最終調整や指差し確認を済ませて研究員や整備スタッフが離れていく中、顔を隠した怪しい人影が『Explode』に駆け寄っていく。
 不審に思ったドクター・フランケンシュタインが呼び掛けるも、怪しい人影は応答することなく真っ直ぐに『Explode』に接近する。
 そしてコンソール(制御盤)に触れて、何かしらの操作を始める。

「何じゃ? 何をしておる、そこの……誰じゃあいつ!」
「大変です、ドクター! 警備員が軒並み気絶しています!」
「侵入者ー! であえ、であえー!」

 侵入してきた何者かに警備員が無力化されたことを理解すると、ドクター・フランケンシュタインは直ちに不審者を拘束するように指示を下す。
 慌てて研究員やスタッフがノートパソコンやらスパナやらを手に不審者を取り押さえるべく駆け寄るも、時すでに遅し。
 『Explode』のカメラアイが怪しく点滅し、スーパー合体を始める。

「な、何ごとダ!? ドクター! 機体が勝手ニ、動き出しタゾ!?」
「あいつ何か仕込みよったか! ……この反応……まずい、オブリビオンマシン化しておる!」
「逃がすか!」「どこにいこうというのかね!」「指示を出せや、責任者!」

 事態を把握すると同時に脱兎の如く逃げ出そうとするドクター・フランケンシュタインを居合わせたスタッフが取り押さえる。
 最有力容疑者であり、研究所の最高責任者が一番に逃げるなど許されるはずがないのだ。
 歯ぎしりするドクター・フランケンシュタインに、研究員が声を荒げて詰る。

「どういうことだドクター! 何を仕込んだ!」「逃げる前に避難勧告を出せ!」
「ドクター! まずは関係者各位に連絡を、猟兵に通報を!」
「くっ……(嫌じゃここにいては『Explode』が自爆した時に巻き込まれるだがこのまま見捨てて逃げても先はないしわしの機体を勝手に汚染させた奴も気にかかるそういえば猟兵はオブリビオンマシンに反応して出てくるかそうなるとわしが一番に疑われてマズイ!)よし、救援要請を出すぞ!」

 マクドナルド王国に救援要請を送ると同時に、グリモアで猟兵たちが転移し始める。
 予知では間に合わなかった彼らの到来を見て、ドクター・フランケンシュタインは身の潔白を告げるより先に自身がこの事件の主犯ではないことをアピールするべく人道的配慮を希う。

「おお、猟兵よ! 助けてくれ、キャバリアが暴走したぁ!」
「ウオオオオ!? 早ク、逃げてクレェ!」

 暴走した『Explode』を鎮圧する必要はあるが、それよりもまずはこの研究所内部に残る人員を救出することが優先される。
 戦いの余波(爆発)に巻き込まれる可能性を少なくするためだ。
 パンジャンキャバリアの研究員、西洋妖怪の整備スタッフや警備員たちに……顔を隠し、『Explode』をオブリビオンマシンにした犯人。
 彼らの命が失われないよう、猟兵たちは行動を開始する。

 ドクター・フランケンシュタインは責任があるので第二章が終わるまで避難させません。
久遠寺・遥翔
アドリブ連携歓迎

『コントでしょうか』
「いいから避難誘導始めようぜ」
巨神の端末ラクスにツッコミを入れつつ二人で避難誘導を開始するぜ
怪我人もいるだろうからUCを展開
この戦場、研究所内部を[心眼]で見通し、[第六感]で見落としを察知しながら逃げ遅れた人々を癒しの白焔で癒しつつ避難させていくぜ
まぁ悪意を持って紛れてる敵は黒焔で[焼却]してしまう効果も入っちゃうけどそれは仕方ないな
威力は高くないから死にはしないだろう
燃えてる奴を見つけたらとっつかまえておこう



●救命と索敵を両立する焔。

 暴走する生体スーパーロボット・パンジャンキャバリアたちが『Explode』と合体するべく走り回る中、研究者や西洋妖怪たちが逃げ惑っている。
 そこへ、猟兵たちが颯爽と駆け付ける。

『コントでしょうか』
「いいから避難誘導始めようぜ」

 先頭に現れるのは、UDC日本出身の正義の味方。
 骸魂イグニスを宿した黒剣と融合した|焔黒騎士《フレアライザー》、久遠寺・遥翔(焔の機神イグニシオン/『黒鋼』の騎士・f01190)は湖に棲む者の名を冠する古の巨神『レヴィアラクス』と共に研究所へ馳せ参じた。
 遥翔は巨神の端末である『ラクス』の率直なつぶやきにツッコミを入れつつ、二人で避難誘導を開始する。

「怪我人もいるだろうから。|原初起動《イグニッション》。最先より在りし焔よ、醒めよ」

 パニックに陥るスタッフたちを前に、遥翔がユーベルコードを展開する。
 研究所内を戦場として定義することで、原初の真焔結界が発生する。
 《真焔なる世界(プリミティブ・イグニッション)》。
 発動後160分間、戦場全体に終焉の黒焔と再誕の白焔を振り撒くユーベルコードだ。

「あそこにもいるな。もう大丈夫だ、助けに来たぜ」
「あ、ありがとう、パンジャンに膝をやられて歩けなくなってたんだ」
「よく原型を保っていられるな……?」

 《真焔なる世界》の黒焔が悪意を持って紛れる敵を焼却し、白焔が逃げ遅れた人々を癒して回る。
 遥翔は研究所内部を心眼で見通しつつ、炎の色を手掛かりに第六感で見落としがいないか察知しながら救助活動を行っていく。
 パンジャンに弾かれて倒れていた西洋妖怪や、パンジャンが壊した機材が当たり怪我をした人間を助けていく。
 応急処置と出口への誘導を順調に進めていく中、『ラクス』が黒い焔が燃え盛る現場を目撃する。
 キャバリア格納庫の隅で、終焉の黒焔に焼かれる不審者が床を転がっていた。

「ぎゃああああ!?」
『マスター、敵が燃えています』
「まぁ悪意を持って紛れてる敵だし、仕方ないな。威力は高くないから死にはしないだろう」

 死なないよう威力を抑えていた黒焔であっても、突然焼却されたら普通は狼狽するし熱いものだ。
 遥翔は『ラクス』と協力して敵と思われる奴を取り押さえ、捕縛するべくフェンリルに内蔵されたワイヤーアンカーで拘束する。
 ついでにその顔を拝んでおこうと顔を覆う布や帽子を剥ぎ取り、その顔を見て遥翔は目を細める。

「レプリカント……?」
「うぅ……」

 隠された不審者の正体は、プラントから稀に生産される知性を有した人間型の機械種族。
 機械製の腕や脚などの肉体パーツを有する、レプリカントであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

巨海・蔵人
アドリブ連携歓迎

UC欄一〜五番目を装填してます

■動画企画【奇祭!セッツブーンに新たな風を追え】
プロジェクトうぃっしゅで動画のUC化と君に言祝ぐ一片の声で中と外にドローンを配置しつつ、研究所内のはぐれた人を探すのとこっそりテレポートが出来ない人がいないかの確認

「と、言うわけで今をときめくフランケン研究所からの緊急生配信!
突然の重大事故をきれいな花火にしていこうとおもいます」
マシンに反応されないギリギリを攻めつつ、
研究所の天井や壁とか邪魔なのを実践御料理で食材化、開いた場所を夢と理想の巨塔で花火用の筒みたくして外側に避難、地域密着企画でしっかり補強すれば爆発エネルギーを空に逃がす発射筒の出来上がり



●動画企画【奇祭! セッツブーンに新たな風を追え】!

 軽快な電子音を連ねたメロディが研究所内に発せられ、ところどころにテレポートの反応が感知される。
 グリモアの転移に寄らない、ユーベルコードによる連続転移だ。

「きいてほしい、ぼくのこえ、きみにとどけ、いわいのうた~」
「ん!?」「なんだ、このバックグラウンドミュージック……」

 祝い祝福する特別な歌と共に研究所職員たちの元に出現していくのは、皆のイイねが力になる愉快なバイオモンスター。
 明るく動画配信を行うソーシャルディーヴァ兼フードファイター、巨海・蔵人(おおきなおおきなうたうたい・f25425)だ。
 蔵人はパニックに陥っていた研究者や西洋妖怪たちの前に堂々と降り立つと、動画配信を開始するBGMを流してカメラ―――多機能双方向映像通信対応自律式テレビウム型・伊ーOctopus【まう】に笑顔を向ける。

「はい、今日はこれから僕の生配信。皆の『イイね』が力になる愉快なバイオモンスター、蔵人君。
 イイねと応援、よろしくおねがいしまーす」
「よ、よろしく?」「ありがとうございます?」

 落ち着いた蔵人の様子に、混乱していたスタッフも落ち着きを取り戻す。
 動画企画が成就しますようにという願いをこれから自分の配信動画を見る人たちに呼びかけ、その人数によって状況にブーストがかかる蔵人のユーベルコード、《プロジェクト・うぃっしゅ(ツナガル・ボクノセカイ)》によりパンジャンキャバリアの暴走による惨状が徐々に抑えられているのだ。
 動画企画が成就するという願いが、視聴者の数に応じた範囲で実現するためだ。

「と、言うわけで今をときめくドクター・フランケンシュタインの研究所から緊急生配信!
 突然の重大事故をきれいな花火にしていこうとおもいます」
「お、おおー」「それは……助かる」

 蔵人は開幕披露したユーベルコード《君に言祝ぐ、一片の声(キミニトドケボクノコエ)》の同じ世界にいる任意の味方の元にテレポートする効果で、研究所内部の逸れた個人を探して助けるために活用した。
 おっとりとした巨漢が明るく動画配信をしながら、逃げ遅れた研究員や西洋妖怪を特定して駆け付けている。
 暴走する生体スーパーロボット・パンジャンキャバリアを撮影して盛り上がりも順調だ。
 パンジャンキャバリアのターゲットにならないように刺激しない範囲ギリギリを攻めつつ、とれたてホヤホヤの新たなユーベルコードを行使していく。

「はい、今日はちょっとしたお祭り騒ぎをお届け。
 僕のかわいいテレビウムドローン達にもいつもにもマシマシで楽しんでもらいます」

 《キャリアアップ・テレビウムドローンズ(ナオジッサイノテレビウムトハカンケイアリマセン)》。
 自身のユーベルコードの中から5つを装備中のドローンに籠め、24時間、行動毎にドローンから2種類づつ発動できるこのユーベルコードにより、蔵人はいくつかのユーベルコードを同時に、そして順番に繰り出して行くのだ。
 最初に披露した《君に言祝ぐ、一片の声》で移動し、続けて《プロジェクト・うぃっしゅ》で場を整えた。
 そしてこれから放つのは、《遥かに望む夢と理想の巨塔(パンダ師父監修)(クッキングマスター・パンダマジック)》と《実践!御料理配信【大熊猫ドローンといっしょ】(ダイニンキホンカクハシリーズ)》。
 『テレビウム・ドローン』が輝き、そしてパンダ師匠が現れる。

「それじゃあさっそく初めていきます。
 今日もドローン経由でお越しいただいたパンダ師父と楽しく御料理していきます。
 料理仙人の驚きの技の数々、頑張って再現出来るかな?」
「パンダァ!」「なんだこのパンダ!?」

 パンダ仙人とのコラボ番組《実践!御料理配信【大熊猫ドローンといっしょ】》。
 七色大熊猫ドローンが攻撃した無機物やオブリビオンを食材化するユーベルコードだ。
 出演したパンダ老師が元気よく研究所内を跳び回り、天井や壁など撮影の邪魔になる箇所を攻撃して食材化していく。
 ついでに活動の邪魔になる写り込んだパンジャンキャバリアも食材化する。

「パパパパパパパーンダッ!」
「す、すげぇ……! 隔壁がビスケット生地みたいにあっさりと……!」
「見事な技ですね! さあ、ここからは、みんな楽しい夢の塔。
 かわいいミニパンダ師匠とアシスタントテレビウムドローンの共演をお楽しみ」

 そうしてパンダ先生が開いた場所に、《遥かに望む夢と理想の巨塔(パンダ師父監修)》により召喚したお料理用パンダ型ドローンとテレビウム型ドローンたちを合計150体を送り込む。
 蔵人の監修のもと、お菓子と化した各種建材を組み合わせて打ち上げ花火用の筒みたいな形状の発射筒を築かせる。
 これにはパンダ師父もにっこり。

「わぁ……すごぉい……」「何が起こってるんだ、白昼夢かな?」
「昔の人は言いました【温故知新】と、言うわけで!
 探して直して組み立ててサクサクジグザグジグソー探そー♪ いろんな世界にいろんな時を♪」

 仕上げに、ドローンに残る5つ目のユーベルコード《地域密着企画【サクサクザクザクリペアランズ】(クロウドクンカイハツブキンセイ)》を発動させる蔵人。
 状況を楽しむのに必要な属性を持つドローンたちが作った設備を、新たに召喚された150体の保護修復用特殊工作ドローンが戦闘用強度仮想修復部品でしっかりと補強していく。
 マーキング用に1と刻印された戦闘用強度仮想修復部品と紛失物含む修復物の一部を合体させて、発射筒を強固に固めていく。
 こうして研究所内部で万が一爆発事故が起こっても、横方向に広がらずに上空へと爆発エネルギーを逃がす発射筒の出来上がりである。
 救助したスタッフが完成を祝して拍手を送る。視聴率の上がり具合は順調なペースだ。

「はい! 上手にできました!
 これで準備は完了したのでいったんCM(要救助者の避難誘導)に入ります。
 オブリビオンマシンになってしまったドクター・フランケンシュタイン謹製スーパーロボット・パンジャンキャバリアがどうなるのか、気になる続きはこの後すぐ!」

 チャンネルはそのままで! と笑顔で手を振りながら、蔵人は協力してくれたスタッフ(研究所職員)たちを安全な場所まで連れ出していくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メンカル・プルモーサ
うーん、ドクターへの信頼が(色んな意味で)凄いね…
…で、ドクター曰く自分の他にも不審者が居てそいつが怪しい…とね…
それならまずは暴走『Explode』鎮圧前にまずはスタッフを救出しないとか…
……操音作寂術式【メレテー】で助けを呼ぶ声を拾ってそこに向うとしようか…
…救出した研究員やスタッフにこっそり【想い溢れる怪硬貨】を貼り付け…
…私にだけ聞こえる用に設定した心の声を拾ってテロリストかどうかの判別もしようか…
…テロリストだったら怪我のの有無の確認をするふりをして術式組紐【アリアドネ】で適当に拘束…警備員に引き渡すとしよう…



●スマートに技術を駆使して。

 研究所のスタッフたちが暴走する生体スーパーロボット・パンジャンキャバリアから逃げ惑う中、かつてドクター・フランケンシュタインを生け捕りにした魔女の一人が静かに現れる。

「うーん、ドクターへの信頼が(色んな意味で)凄いね……」

 異なる世界の技術や魔法を研究・分析し、オリジナルの術式に取り入れて融合している名高いウィザードにしてワールドハッカー。
 メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)は怪しげな硬貨を弄びながら研究所の内部を歩き、つつがなく探査をしている。
 他の猟兵たちの活躍もあって救出活動は順調なようだが、まだ逃げきれていない人員がまばらに点在している。
 その中には、混乱に乗じて姿をくらました事件の犯人たちもいることだろう。

「……で、ドクター曰く自分の他にも不審者が居てそいつが怪しい……とね……。
 ……それならまずは暴走『Explode』鎮圧前にまずはスタッフを救出しないとか……」

 取りこぼす人員がいないように、そして不審者を逃すことがないように。
 メンカルは『操音作寂術式【メレテー】』を起動する。
 周囲の喧騒の中から助けを呼ぶ声を的確に拾い、反応の有った場所へと歩みを進める。

「だ、誰か、助けてー!」
「……助けに来た……一緒に行こう……」
「あ、ああ……! ありがとうございます!」

 暴走したパンジャンキャバリアに追われて人目に付きにくい物陰や閉鎖空間、狭い隙間やトイレなどの密室に逃げ込んだスタッフたちの前に落ち着いたメンカルが駆け付ける。
 頼りになる猟兵の到来に研究員や警備員は安心し、気が緩んだ彼らにメンカルはこっそりと手にしているメダル……《想い溢れる怪硬貨(マインド・リーク)》を貼り付ける。

「……心見の怪異よ、読め、語れ……。……汝は感応、何は伝播。魔女が望むは想い見透かす心の魔……」
「ん? 何か言いました?」
「……問題ない……」

 妖怪【サトリ】の描かれた《想い溢れる怪硬貨》は、対象に貼られている間メダルから対象の心の声が漏れ続ける効果がある。
 本人の音声として聞こえるのではなく【サトリ】が代弁する上、誰に声が聞こえるかはメンカルが自由に設定することが可能だ。
 そのためメンカルは貼り付けられた本人に気づかれないよう、対象の心の声を拾ってテロリストかどうかの判別をするのだ。
 問題なかった人を避難誘導しつつ、そうして救助を探査を続けて数人目に貼り付けた時。
 メンカルの耳に、犯人と思われる心情を吐露する声が届く。

「(頃合いを見計らって脱出する予定だったが、このまま救助対象として逃げられそうだな)」
「……怪我の確認をする……大人しくてて……」
「あ、いえ、そこまでしてもらわなくとも(身体を探られるのは……だがあまり強く断るのは不審か?)」
「……大丈夫……すぐに済む……」

 メンカルは犯人と睨んだ対象に怪我の有無の確認をするふりをして、『術式組紐【アリアドネ】』で拘束する。
 使用者の意の侭に伸び動き魔力を込めると頑丈になる組紐が、犯人の逃走も抵抗も封じ込む。
 その不審者は身体に機械製の腕や脚などのパーツが備わっている人間型の機械種族であったが、その身を駆使しても【アリアドネ】から逃れることは敵わない。
 為すすべなく拘束された犯人は床に横たわり、慌ててメンカルを睨み上げている。

「は、えっ? な、なんです、何をするんですか!?(拘束だと!? まさか、気づかれたのか!?)」
「……警備員、犯人を連れて行って……あとでいろいろと聞き出そう……」
「は、はい! わかりました!」
「……次の反応は……あっちか……」

 メンカルはいっしょに避難している警備員に犯人を引き渡し、次の救助対象のもとへ向かう。
 《想い溢れる怪硬貨》から困惑する犯人の胸の内を情報収集しつつ、『Explode』との戦いに巻き込まれる人がでないように滞りなくスタッフを助けて回るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

魔法少女・マジカルガール
パクトで魔法少女ドレス姿に変身♪
カメラで撮影スタート☆
カメラを沢山飛ばし、ハッキングとライブ配信機能で研究所全体に映像と声を届かせる☆

『皆〜!お待たせっ!もう大丈夫、安心して!魔法少女マジカルガールが皆を助けに来たよ♡』
国民的スタアのスピリットヒーローとしての知名度とカリスマオーラの演技力、話術、茶目っ気、コミュ力を利用して、パニック状態を鎮静化するね☆
『ピンチになったら私を呼んでね♪【お願い!助けてマジカルガール!!】って大きな声で☆』

ウィングの空中機動で施設内を翔け抜けながら
ステッキからマジカルハートを放って皆の心身を癒やして悪い心に浄化精神攻撃範囲攻撃♪

怪しい人はリボンで捕縛するよ☆


鋼鉄戦姫・アイゼンクリーガー
うむ!わしに任せるのじゃ!(指でヒゲを撫で)

パワーフードで大好物のしゅわしゅわアップルサイダーを飲み、怪力籠手で怪力を増強じゃ!
「ゴクゴクゴク……ッ!ぷはーっ!力が漲ってくるのじゃー!」

自律型量産型ゴーレム達と鋼鉄戦機ゴーレムキャバリアと共に、ツルハシを構えてUCで壁を地形破壊トンネル掘りして逃げ道を作るのじゃ!

緊急時につき、物的損害は許して欲しいのじゃ!掛け替えのない人の命、人命第一じゃ〜!
「えっさ!ほいさ!えっさ!ほいさ!」
ガキン!!ガキン!!

もし邪魔されても、こう見えて鋼鉄剛体と鋼鉄硬体でわしの体は滅茶苦茶硬いのじゃ!

ドワーフのバーバリアンで力持ちのパワーの見せ所なのじゃ〜〜〜〜っ!!!


崩月・真宵
うん、わかった。ここの人達を助けよう。
れっつ|ゴー《GO》スト!

『従って』
『リザレクト・オブリビオン』
死霊人形に封じ込めてた死霊騎士と死霊蛇竜を解放して逃げ遅れた人々を助けさせる
車で通れそうな道を選んで走っていくよ
味方だから怖がらないで安心して

敵に襲われたら死なない程度にバールや地蔵で殴って気絶させようかな



●幼き少女たちの助け舟。

「|魔法変身《マジカルトランス》!」

 様々な姿に瞬間変身可能な化粧道具付鏡『マジカルパクト』で魔法少女ドレス姿に変身して、透明な自動飛翔撮影機『マジカルカメラ』で撮影を開始するのは、夢と希望を叶える二次元界から飛び出して来た魔法少女。
 魔法少女・マジカルガール(|魔法少女王国のお姫様《マジカルランドプリンセス》・f38569)だ。
 マジカルガールは、『マジカルカメラ』を通じてハッキングとライブ配信機能を駆使し、研究所全体に映像と声を届かせる。

「皆~! お待たせっ! もう大丈夫、安心して!
 魔法少女マジカルガールが皆を助けに来たよ♡」
「うむ! わしに任せるのじゃ!」
「うん、わかった。ここの人達を助けよう」

 国民的スタアのスピリットヒーローとしての知名度とカリスマオーラの演技力、話術、茶目っ気、コミュ力を利用して、パニック状態を鎮静化するマジカルガールと共に駆け付けたのは、二人の少女たち。

 指でヒゲを撫でながら大好物の|しゅわしゅわアップルサイダー《『パワーフード』》を飲むのは、幼い人間のような容姿をしているドワーフ。
 鍛冶・石工・戦闘を得意とし、頑健な肉体と優れた工業技術を誇る『小人戦士の種族』の鋼鉄戦姫・アイゼンクリーガー(|怪力大斧《シュタルクアクスト》・f44399)と。
 現代の術士にして忌むべき禁呪使いの美少女小学生霊能力者。
 倒した都市伝説を『七不思議』に変え、力源とする七不思議使い、崩月・真宵(ダークネスギャザリング・f44510)だ。

「従って。《リザレクト・オブリビオン》」

 真宵はさっそく、死霊人形に封じ込めてた『死霊騎士』と『死霊蛇竜』を解放して送り出す。
 二体の死霊が真宵の指示に従って施設内を駆け回り、逃げ遅れた人々を助けて回る。
 西洋妖怪たちや、西洋妖怪に馴染んで来たマクドナルド王国の人たちも、『死霊騎士』と『死霊蛇竜』の恐ろしい姿には面食らうが、猟兵の送り込んだ救援だとわかるとおずおずと差し出される手を取り応じていく。

「えっ、誰……!? 西洋妖怪……?」
「いや、見たことないタイプのアンデット……! セイヨウ帝国の住民じゃないぞ!」
「大丈夫。味方だから怖がらないで安心して」
「そ、そう……なのか」「わかった……助けてくれて、ありがとう」

 そして、アップルサイダーで英気を養ったアイゼンクリーガーは、ドワーフの怪力にも耐える『|怪力籠手《パワーガントレット》』で自らの怪力を増強する。
 髭についた泡を拭い、長柄の『ツルハシ』を担ぐと意気揚々と動き出す。

「ゴクゴクゴク……ッ! ぷはーっ! 力が漲ってくるのじゃー!」

 高い汎用性を誇る自律型の『量産型ゴーレム』たちを率いて、鋼鉄の魔物ゴーレムを顕す鋼鉄戦機『ゴーレムキャバリア』と共に、『ツルハシ』を構えて《グラウンドクラッシャー》を発動させる。
 壁や床など救助活動の妨げになる障害物を排除して、トンネル掘りの要領で研究所から外に逃げる退路を作っていく。
 アイゼンクリーガーは荒々しい蛮族戦士だが、気は優しくて力持ち。
 その仕事ぶりは確かなもので、崩落の危険に繋がる柱や梁は傷つけない丁寧さを兼ねている。
「わしの研究所が!」というドクター・フランケンシュタインの悲鳴は緊急時につき、物的損害は許してもらいましょう。
 掛け替えのない人の命、人命第一なのです。

「えっさ! ほいさ! えっさ! ほいさ!」
「れっつ|ゴー《GO》スト!」

 真宵はアイゼンクリーガーが作った逃げ道を、所有する一般的な普通の乗用車で走り抜けて、歩けそうにない人を乗せていく。
 進路上に暴走する生体スーパーロボット・パンジャンキャバリアが近づけば、容赦なくアイゼンクリーガーの《グラウンドクラッシャー》を叩き込んで粉砕する。
 埒外をも凌駕する『鋼鉄剛体』と極めて理不尽に硬い『鋼鉄硬体』を誇るアイゼンクリーガーの身体は滅茶苦茶硬いので、パンジャンキャバリアの爆発にも耐えられる。
 乗用車を身を挺して強引なパワーで守り抜き、己の肉体と腕力こそが全てとばかりに事件を解決する一助となることを証明していく。

「ドワーフのバーバリアンで力持ちのパワーの見せ所なのじゃ〜〜〜〜っ!!!」
「ちょうどいい。パンジャンキャバリア、ゲットだぜ」

 そして真宵は運転席から身を乗り出し、横転したパンジャンキャバリアに『神酒』を注ぎ『バール』で調伏させる。
 オブリビオンマシンと化したパンジャンキャバリアは、真宵によっては使役し得る|都市伝説《オブリビオン》に過ぎない。
 途中で進路上に現れるパンジャンキャバリアをアイゼンクリーガーが排除し、真宵が無力化して安全を確保していく。

 そうしている間に、マジカルガールも研究所内部を跳び回る。
 文字通りの意味で空間を跳躍して、人々を助けに向かって回っている。

「ピンチになったら私を呼んでね♪
 【お願い! 助けてマジカルガール!!】って大きな声で☆ 絶対約束だよ♪」
「お願い! 助けて! マジカルガール!!」
「はーい♪」

 助けを呼ぶ声が叫ばれるたびに、マジカルガールがその場に瞬間移動して救助活動を行う。
 戦場内で「【お願い」か「助けて」か「マジカルガール】」と叫んだ対象全員の位置を把握し、任意の対象の元へどこへでも一瞬で|飛んでいくこと《テレポート》ができる《マジカルヒロイン・スクランブル》によるものだ。
 叫び声が上がらない間も、マジカルガールは感情に応じて加速する極超瞬速飛翔光翼『マジカルウィング』で施設内を翔け抜けながら、感情に応じ無限魔力増幅する皆の願いを叶える杖『マジカルステッキ』から邪悪や心を浄化する『マジカルハート』を放って回る。
 研究所の中にいる人たちの心身を癒やし、悪心を抱き事件を引き起こした犯人に|お仕置き《浄化精神攻撃範囲攻撃》を繰り出して行く。
 浄化された不審者を発見すると、自在に伸縮して対象を拘束する光の帯『マジカルリボン』で捕縛して、いっしょに連れ出していく。

「世界の平和を守る正義のヒロイン♡ 皆の夢と希望を叶える国民的スタア☆
 ご存知♪ 魔法少女・マジカルガール!! よろしくね♪」
「おお、ありがとう! ささ、あとはわしを……」
「おじいさんはあとでね♪ 最後まで応援よろしく☆」

 ライブ配信を続けながら、二人を残して無事に避難が完遂される。
 研究所の中に残るのは、駆けつけた猟兵たちと、責任者であるドクター・フランケンシュタイン。
 そして、スーパーロボット・パンジャンキャバリア・オブリビオンマシン、エヴォルグ捌號機『Explode』に乗るキング・ゴーレムのみ。
 騒動を無事に終わらせるための、戦闘活動が開始される。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『エヴォルグ捌號機『Explode』』

POW   :    灰燼爆焔『Explode』
【両腕】から【戦場の全対象に大規模な爆発を起こす榴弾】を放ち、【戦場を破壊する。外れても地形を変えた被害】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    焔焔焼燬『Ignition』
【可燃性の粘着質な液体と爆発する榴弾】を降らせる事で、戦場全体が【大規模な爆発を起こす危険地帯】と同じ環境に変化する。[大規模な爆発を起こす危険地帯]に適応した者の行動成功率が上昇する。
WIZ   :    爆手爆砕『Combustion』
【爆発を利用し高速移動。伸縮する腕の連打】が命中した対象に対し、高威力高命中の【爆発する重い腕で殴り飛ばし、止めの榴弾】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。

イラスト:右ねじ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はビードット・ワイワイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●断章:大爆発数分前!

 猟兵たちの活躍により、研究所の職員や警備員など、スタッフ各位は無事に避難が完了した。
 西洋妖怪たちは取り残されたテストパイロットであるキング・ゴーレムを心配しつつも、一部猟兵の活躍により早々に確保が完了した事件の下手人たちが逃げないよう拘束して監視している。
 後顧の憂いはなく、あとは眼前で《スーパー合体》を果たしたスーパーロボット・パンジャンキャバリア・オブリビオンマシン。
 エヴォルグ捌號機『Explode』が自爆しないよう撃破するのみだ。

「オオ、オレのことハ、気にするナ! どんナ攻撃でモ、耐えテ見せル!
 ダから、早ク破壊して……破壊……破壊! オオ、すべて、吹き飛ばしテ、みせル!」

 『Explode』のコックピットにいるキング・ゴーレムはオブリビオンマシンの精神汚染に抵抗していたが、徐々に侵食されている様子だ。
 猟兵たちが揃う中、『Explode』の有するユーベルコードを発揮し始める。
 両腕から戦場の全対象に大規模な爆発を起こすパンジャンを放つ 灰燼爆焔『Explode』。
 可燃性の粘着質な液体と爆発するパンジャンを降らせる 焔焔焼燬『Ignition』。
 パンジャンを利用して高速移動しつつ、伸縮する腕の連打からパンジャンを放つ爆手爆砕『Combustion』。
 いずれもパンジャンキャバリアの利点を活かした、凄まじい爆発力を発揮する。
 あと数分もすれば、《スーパー合体》したパンジャンキャバリアの威力のまま、大爆発の自爆を敢行するだろう。

「いいか、パンジャンではないキャバリアで接近するのは危険じゃからな!?
 キャバリア以外の兵器なら問題は無いが、キャバリアで接近すると自爆シーケンスが作動するからな!?
 頼むぞ、猟兵ー!!」

 一人、責任者として施設内に残(らせられ)るドクター・フランケンシュタインの助言により、『Explode』にキャバリアで白兵戦闘を挑むのは危険だと言うことは周知されている。
 だが、幸いにも研究所の中には猟兵たちにより無力化され、オブリビオン化を免れたスーパーロボット・パンジャンキャバリア『イェーガーパンジャン』が転がっている。
 それらを利用して、パンジャンソードやパンジャンハンマーとして利用することも、自前のキャバリアと《スーパー合体》してパンジャンキャバリアと化すこともできるだろう。
 猶予はあまりないが、手札は潤沢だ。
 発生した騒動を収拾し、被害を抑えるための戦闘活動が開始される。

 ※プレイングボーナスは、『『Explode』を自爆させないこと』です。
  よろしくお願いいたします。
ウルスラ・ロザーノ(サポート)
いつもテンション高いとは言われるなー、確かに誰に対してもフレンドリーな対応しようと心掛けとる
といっても銀誓館の学生時代から能力者をしてきたんでな
救えるもんはできるだけ救う、でも倒すべき敵は必ず討伐すべしっちゅー方針や

戦法はヒット&アウェイ型、戦場全体を広く利用して戦うで
基本は中距離
レーザービット射撃やナイフの蹴り込みで牽制しつつ、
エアシューズで、地上は高速で駆け回り、空中も地形とか足掛かりに利用して軽業のように跳ね回るよ
敵からの攻撃は、すべて見切って受け流したりの回避で凌ぐよ

攻め込む機会を見つけたら奇襲を仕掛けるで
一気に接近して、蹴撃やその斬撃波を叩き込む!
サッカーボールのシュートは必殺技や!



●パンジャンもボールな!

「よっしゃ、元気一杯で行こうやないか!」

 スペインはガリシア州出身の元銀誓館能力者。
 現在は新米能力者の教官としても活躍している、サッカーが好きな月のエアライダー×フリッカーハート。
 ウルスラ・ロザーノ(鈴振り燕・f35438)はパンジャンキャバリアが暴れ回る研究所に颯爽と現れて、スーパーロボット・パンジャンキャバリア・オブリビオンマシン・エヴォルグ捌號機『Explode』を前に笑顔を見せる。

「ボクは倒すべき敵は必ず討伐すべし、でも救えるもんはできるだけ救うっちゅー方針や。
 せやからキング・ゴーレムも助けたろやないか!」
「たタ、助け、うゴォォォ!」

 純真純粋で元気一杯、常時ハイテンション。
 数多くの戦いを経てなおも志が真っすぐなウルスラは、『Explode』を見据えてハンドサインを送り挑発する。
 ―――Shall We Dance!
 走り出す『Explode』にウルスラの放った『|Centro del mundo《界央中心点》』からレーザー射撃が撃ち込まれる。
 それぞれ常に天頂と敵を指向し続け、己の三次元座標を正確に把握できる二つのビットからの攻撃が『Explode』の出足を牽制し、その一瞬の隙にウルスラは高速で駆け回る。
 地上も空中も、壁や天井を足掛かりに利用して縦横無尽に軽業のように跳ね回る。

「オオッ、破壊オオおおー! ―――《焔焔焼燬》」
「ははっ! 豪快な技やな! せやけど、当たらんなー!」

 『Explode』が素早く動き回るウルスラを捉えようと《焔焔焼燬『Ignition』》を発動するも、ウルスラは戦場全体に降り注ぐ大規模な爆発を起こす危険地帯と同じ環境に変化させる可燃性の粘着質な液体と爆発するパンジャンの嵐をすべて見切り、軽快な動きで回避する。
 そして『Explode』を翻弄したまま一気に接近して、至近距離からユーベルコードを使用する。

「今や! 踊って踊ってコンボを決めるで♪」

 ウルスラが披露するのは、《真・ヒロイックフィーバー奥義(シン・ヒロイックフィーバーオウギ)》!
 ノリノリのダンスムーブに蹴撃を組み合わせた、最大153回の連続攻撃を放つユーベルコード!
 一撃は軽いが手数が多く、とても良い音を出すヘッドレスタンバリン『ハチドリのダンス』を激しく振るい、無へと還す閃光の軌跡を示すエアシューズ『Quo Vadis?』で蹴り込んでいく!
 騒がしくも楽しくさあ踊ろうと、パンジャンキャバリアと《スーパー合体》した『Explode』の生体パーツの部位を狙って徹底的に蹴り叩く!

「ガガガガガ……!?」
「フィニーッシュ!!」

 もちろん、フィニッシュには煙がドカンと舞い上がる。
 凄まじい打撃の衝撃に耐爆性装甲で身を覆った『Explode』も堪らずふらつき、たたらを踏んでいる。
 シュートを決めたウルスラは施設内を浮遊しているカメラ類に向けて、眩い笑顔でピースサインを決めるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

巨海・蔵人
アドリブ連携歓迎
UCで歌ってるので台詞は基本筆談形式(PAD)

■歌出し:浪漫に人情枯れ果つる渡世に、一花咲かすがパンジャンの道よ〜

『やあやあ、配信内容確認してたら一寸大変な事になってるねこれは謝罪が必要かも?』

■Bメロ:求めても咲かねば誰ぞ咲く、縋る指払うも唯進め〜

『と、言うわけでドクターに説明ターイム!
あ、近くに来たのは友好的なパンジャンだから安心してね』

曰く状況説明、
現状がUCの影響下にある旨、
研究所と人員、資料等は壁の向こうに隔離済みと、
ドクターの安全だけは、ほぼ確約している旨、
ここで実際の配信画面とコメントのAIまとめドン!
『数字は伸びてるし因果律?とか事象?とかは良い感じで収束すると思うんだよね、
楽しく花火(爆破処理)を観るのに。
そして、問題はコメントの方?
纏めるとドクターは怪我とかは無くても一度酷い目にあったほうが良いと思いますと言う世論が生まれてるね(アフロかな?)』

■サビ:一花咲かし散り行くこそぞ、嗚呼パンジャン道〜

(尚、選曲はパンジャンを此方の味方としてけしかける為です


久遠寺・遥翔
アドリブ連携歓迎

「え、キャバリアで近寄ると自爆するんです? |私本体《巨神》ダメじゃないですか。パンジャンと合体? いやですよ合体。というわけでお一人でどうぞマスター、ふぁいとー」
という我が巨神の抵抗にあったので一人生身(正しくはパイロットスーツ兼全身鎧装着用)で出撃するぜ!

見たところ肉体的なダメージより精神汚染のほうがやばそうだ。なら多少無茶な攻撃でも短期決戦を狙った方がキングゴーレムのためにもなるだろう
UCで全身を強化、敵の周囲を高速で飛び回る[空中戦]で翻弄しつつ常に相手の死角、あるいは最も攻撃が通りやすいポイントを[心眼]で[見切り]焔の剣による斬撃を加えていくぜ
敵の周囲っていう限定された高度だから大丈夫だとは思うが、飛行については殲禍炎剣には捕捉されないラインに留めるよう注意だ

相手の攻撃もしっかり見切って回避するが、あの弾はそのまま爆発させても面倒だ
回避しつつ[鉄壁]の[結界術]で弾を覆い、地形に直接触れるのを避けて爆発の威力も極力抑え込む
自身は[オーラ防御]で身を守るぜ


メンカル・プルモーサ
(改造装甲車【エンバール】に搭乗)
白兵戦闘は危険、キャバリアは近寄ると爆発する…と言う事で…
…足回りの良いキャバリアじゃ無い乗り物に乗ればまあ…対応は出来るね…
…【空より降りたる静謐の魔剣】を発動…車の周囲に氷の魔剣を展開…
…距離を取って『Explode』が高速移動で接近を試みる状況を作ろう…
…爆発を利用した高速移動だとほぼ直線移動だろうから…移動予測地点に氷の魔剣を設置…爆発の勢いを逆用して氷の魔剣を突き刺すとしよう
…そこに追い打ちで氷の魔剣を飛ばして凍らせることで爆発の可能性を下げていくとしようか…
…中はちょっと寒くなるかもだけど…我慢してね…


崩月・真宵
リザレクト・オブリビオン継続

死霊騎士は死霊蛇竜に騎乗
槍や剣や盾、巻きつきや締め付けや噛みつきで戦わせる

私や味方が受けた攻撃のダメージは、身代人形が肩代わりしてくれる。例え手足が吹き飛ぶダメージを受けても、切断部位の接続で人形は元通り。

車の助手席に座り、死霊に運転させて走りながら攻撃を回避する

接近したらUC解除
車のドアから飛び出して、敵の腕を草刈鎌でなぎ払い切断、装甲の隙間をバールの先端で|貫通攻撃《つきさ》してコックピットをこじ開け
御神酒入り一升瓶の注ぎ口をキングゴーレムの口に捩じ込んで飲ませて除霊浄化して洗脳を解除する

最後にさっきゲットしたパンジャンキャバリアを突撃させ爆破

弱らせてゲットだぜ


シャルロット・ゴッドハンド
「おー♪ひさしぶりー♪しゃぅだよぉ〜♪」
「ん?いまぁ〜、なんでもしていいっていった〜?」(言ってない)
「それじゃあ〜しゃぅと〜、いっぱーい、あそぼ〜♪」パワーフードもぐもぐ

灼熱極寒水中宇宙などのあらゆる環境への耐性がある頑丈なシャルロットは、ピンピンしてます

シャルロットは、ただのでこぴんで遠くから爆裂衝撃波を連射しつつ、敵を超怪力で捕まえて持ち上げ、もし自爆しても被害の少なそうな安全な場所まで運びます。

シャルロットは、装甲を素手で引き裂いてコックピット内に突っ込み、キング・ゴーレムを力づくで引き摺り出します。
機体にでこぴんを直撃させて星の彼方へ吹き飛ばします。

「んふふ〜♪たのしかったねぇ〜♪」


魔法少女・マジカルガール
「待ってて!すぐ助けるから!」

UCで豪華絢爛なドレス姿の真の姿「魔法王女☆マジカルプリンセス」に変身!

ステッキからマジカルシューターを発射!
誘導弾の包囲攻撃で注意を逸らして、マジカルリボンで不意打ち死角攻撃捕縛して腕を蝶結びにラッピングしちゃえ♪

「お願い!正気に戻って!」
威力増強したマジカルハートで、杖先からマジカルバスターを溜め撃ち武器巨大化!
「行くよ!マジカルバスターのバリエーション!」

「これが私の全力魔法……」

「マジカルハート……

……ブレイカァァアアアアアアアアアッッ!!!!!」

浄化精神攻撃で、キング・ゴーレムさんの心の中へ直接『絶対に、あなたを助ける!!』という愛を伝える声を届かせる!



●浪漫に人情枯れ果つる渡世に、一花咲かすがパンジャンの道よ〜

「え、キャバリアで近寄ると自爆するんです? |私本体《巨神》ダメじゃないですか」
「あー、フランケンの爺さんがスーパーロボットにしたパンジャンキャバリアと合体すれば自爆しないって」
「パンジャンと合体? いやですよ合体。というわけでお一人でどうぞマスター、ふぁいとー」
「うん」

 と言う訳で己が巨神の抵抗にあったので、久遠寺・遥翔は生身でスーパーロボット・パンジャンキャバリア・オブリビオンマシン・エヴォルグ捌號機『Explode』に挑むこととなった。
 パイロットスーツを兼ねる全身鎧―――原初の焔で編まれた太陽王の鎧装、『|陽王鎧装《ソルレガリア》』を身に纏い、堂々と戦場に踏み入る。

「……白兵戦闘は危険、キャバリアは近寄ると爆発する……と言う事で……。
 ……足回りの良いキャバリアじゃ無い乗り物に乗ればまあ……対応は出来るね……」

 メンカル・プルモーサは、マインドミナVBA装甲により陸上水上水中空中等あらゆる状況を走破出来る改造装甲車『エンバール』に搭乗し、『Explode』と距離を維持して戦う算段だ。
 『Explode』が高速移動で接近を試みる状況を作るよう、作戦を練ってきている。

「私や味方が受けた攻撃のダメージは、『身代人形』が肩代わりしてくれる。
 例え手足が吹き飛ぶダメージを受けても、切断部位の接続で人形は元通り」

 崩月・真宵は『乗用車』の運転ハンドルを使役する『死霊』に握らせて操縦を任せ、助手席に座って『手鎌とバール』を握りしめている。
 パンジャンの爆発にも臆する様子もなく冷静に『Explode』を見据えており、《リザレクト・オブリビオン》で召喚した死霊騎士は死霊蛇竜に騎乗させることで機動力を維持させるようだ。

「おー♪ ひさしぶりー♪ しゃぅだよぉ〜♪」

 並の巨人以上の怪力を誇る、力任せなただの拳で戦う力持ちの美少女妖精。
 シャルロット・ゴッドハンド(クロムキャバリアの都市伝説西洋妖怪「怪力全裸幼精」・f32042)は馴染のあるキング・ゴーレムと遊べる機会に駆け付けた。
 シャルロットは専用の『パワーフード』を食べて元気モリモリ怪力100倍、笑顔で浮遊している。
 『Explode』の中にいるキング・ゴーレムがトラウマに震えた気がしますが気のせいでしょう。

「待ってて! すぐ助けるから! マジカルプリンセスハート☆ドレス・アーップ♪」

 魔法少女・マジカルガールは《ドレスアップ・プリンセス》により豪華絢爛なドレス姿の真の姿、魔法王女☆マジカルプリンセスに変身する。
 心のドキドキに合わせて加速する空飛ぶハートの誘導弾を放つ武器『マジカルシューター』の威力が増強され、舞い散る花びらによる時速660kmの飛翔能力を得た。

「僕の祈り、僕の願い。萌芽するほんの一時。穏やかで緩やかなままのすべてを捧ぐ」
『やあやあ、配信内容確認してたら一寸大変な事になってるねこれは謝罪が必要かも?』

 そして、巨海・蔵人は心を込めた歌声と祈りが放つ穏やかな波動を研究所内部に広めている。
 それは《ヒロイックフィールド(ヒメトユカイナナカマタチノオドリバ)》。
 生命体・無機物・自然現象に151秒間、無意識に友好的な行動を行ってもらうユーベルコードだ。
 肉声で歌い続けているため、この章では蔵人は『PAD』による筆談を音声出力しております。

「さあみんな、出撃するぜ!」
「「「おー!」」」「……おー……」

 暴走するスーパーロボット・パンジャンキャバリア・オブリビオンマシン・エヴォルグ捌號機『Explode』を自爆しないように処理するために、猟兵たちは作戦を開始する。

●求めても咲かねば誰ぞ咲く、縋る指払うも唯進め〜

『と、言うわけでドクターに説明ターイム!
 研究所と人員、資料等は壁の向こうに隔離済みと、ドクターの安全だけは、ほぼ確約しているよ』
「ん? いまぁ〜、なんでもしていいっていった〜?」
「言ってないですぞ?」
「わーい♪ うれしいねぇ~♪」
「言ってないですぞ?」

 ひょっこり迫ったシャルロットに怯えて震えるドクター・フランケンシュタインに蔵人が状況を説明する傍らで、戦況は推移する。
 『Explode』のコックピットに取り残されたキング・ゴーレムが精神汚染に抗いながらも装備したパンジャンを向けて猟兵たちに攻撃しようとするが、《ヒロイックフィールド》の影響下に入ったオブリビオン化していないパンジャンキャバリアたちが蔵人の歌声を受けて動き出す。
 すなわち、猟兵たちの味方として友好的な行動―――『Explode』への攻撃を開始する。

『あ、近くに来たのは友好的なパンジャンだから安心してね』
「突っ込んで、『パンジャンキャバリア』」

 真宵が調伏して従えた『パンジャンキャバリア』を先頭に、接近しても自爆装置が作動しないパンジャンキャバリアたちにより『Explode』が寄って集って嗾けられる。
 蔵人の歌声とパンジャンの爆発がコントラストを奏でる中、研究所内をメンカルと真宵の車両が疾走し、遥翔とマジカルガールが飛翔する。

「見たところ肉体的なダメージより精神汚染のほうがやばそうだ。
 なら多少無茶な攻撃でも短期決戦を狙った方がキング・ゴーレムのためにもなるだろう」
「それなら、私の|魔法《精神浄化》で|助けてみせる《全力全開攻撃》!」
「……足止めして……引き摺り出してもらおう……」
「れっつ|ゴー《GO》スト!」

「ウ、オオオオ!! ―――《灰燼爆焔》」

 パンジャン爆発を対爆装甲で耐え凌いだ『Explode』が猟兵たちの接近を感知して、両腕を振り回す。
 戦場の全対象に大規模な爆発を起こすパンジャンを放ち、戦場を破壊する《灰燼爆焔『Explode』》。
 地形を灰燼と化し、迫る敵の動きを一時的に封じ込めることのできるパンジャンが振り撒かれれば地上を走る車両が危うい。
 ゆえに、そうはさせじと遥翔が奔る。

「天焔解放(オーバーフロウ)―――フレアライザー・ヘヴンッ!」

 遥翔が使用するのは《天焔解放(オーバーフロウ)》。
 漆黒と黄金の焔を纏った飛空騎士、フレアライザー・ヘヴンへと変身するユーベルコードだ。
 遥翔自身に『焔黒剣』に宿した焔に比例した戦闘力増強と、時速16000kmに達する飛翔能力を得る。

 遥翔が『Explode』の周囲を高速で飛び回って翻弄しつつ、常に相手の死角に回り込む。
 『Explode』の《灰燼爆焔》もしっかり見切って回避しつつ、鉄壁の結界術でパンジャンを覆い、地形に直接触れるのを避けて爆発の威力も極力抑え込む。

「その弾はそのまま爆発させても面倒だ。封じさせてもらうぜ」
「な、ナイスだ、ガガガ……ウゴオ、―――《爆手爆砕》」

 地形破壊が防がれたことで『Explode』は打つ手を変える。
 パンジャンを利用して高速移動する《爆手爆砕『Combustion』》を起動する。
 研究所内を爆走しようとする『Explode』だったが、メンカルがその動きを予測してユーベルコードを撃ち込んだ。

「停滞の雫よ、集え、降れ。汝は氷刃、汝は驟雨。魔女が望むは数多の牙なる蒼の剣」

 メンカルは《空より降りたる静謐の魔剣(ステイシス・レイン)》を発動して、周囲に795本の氷の魔剣を展開する。
 命中箇所から凍結する、軌道と発射タイミングを操作できる形状変更可能な氷属性の剣が、『エンバール』を守護するように随行する。
 そして、高速移動を始めた『Explode』の移動予測地点に氷の魔剣を設置して、爆発的な加速の勢いを逆用して氷の魔剣を突き刺していく。

「ウワアアア!?」
「……爆発を利用した高速移動だとほぼ直線移動だろうから……」

 脚部を氷剣に貫かれたことで足回りを封じられた『Explode』だが、その状態でも伸縮する腕の連打を放とうとする。
 メンカルは悪足掻きのていを見せる『Explode』に追撃する。
 氷の魔剣を飛ばして凍らせることで爆発の可能性を下げていくのだ。
 両腕の砲口が凍結し、《スーパー合体!》したパンジャンを放つこともできなくなった。

「……中はちょっと寒くなるかもだけど……我慢してね……」
「寒くなるなら、温めてやるぜ」
「アアアア……! と、整ウ……!?」

 メンカルによって身動きを封じられた『Explode』の最も攻撃が通りやすいポイントを、遥翔が心眼で見切り『|焔の黒剣《イグニス》』による斬撃を叩き込む。
 『Explode』の両腕が、そして背中の主砲が断ち切られ、戦闘力を喪失する。
 あとは……中にいるキング・ゴーレムへの|全力攻撃《救助活動》だ。

「エヴォルグ。弱らせてゲットできるかな。わくわく」
「お願い! 正気に戻って!」
「それじゃあ〜しゃぅと〜、いっぱーい、あそぼ〜♪」
「タ……助けテ……!? ヤメテェ!!」

 真宵を乗せた『乗用車』が氷の魔剣の間をすり抜けて接近し、ドアから飛び出した真宵が『Explode』の装甲の隙間をバールの先端で|貫通攻撃《つきさ》してコックピットをこじ開ける。
 あらゆる環境への耐性がある頑丈なシャルロットもパンジャン爆発の余波の中を強行突破し、真宵と一緒に装甲を素手で引き裂いてコックピット内に突っ込み、キング・ゴーレムを力づくで引き摺り出した。
 フェアリー・リアリティ・ショックで精神的に錯乱するキング・ゴーレムの精神汚染の除霊浄化を試みるべく、真宵は『御神酒入り一升瓶』の注ぎ口をキングゴーレムの口に捩じ込んでアルコールの強制経口摂取を強行する。
 ※キング・ゴーレムは成人した西洋妖怪なので飲酒しても安心安全です。

「オ……おっぷ……待っ……」
「行くよ! マジカルバスターのバリエーション!」

 マジカルガールが『Explode』頭上で極大魔法を展開する。
 『マジカルリボン』で捕縛して蝶結びにラッピングして、後でシャルロットが持ち運びしやすくした上で、威力増強した『マジカルハート』で杖先から心のドキドキに合わせて威力上昇する高威力高命中力のハートの狙撃用砲撃魔砲『マジカルバスター』を構える。

「これが私の全力魔法……」
「タスケテ!」
「マジカルハート……。
 ……ブレイカァァアアアアアアアアアッッ!!!!!」
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!」

 マジカルガールの『絶対に、あなたを助ける!!』という愛を伝える声が、キング・ゴーレムの心の中へ|直接攻撃《ダイレクトアタック》する。
 三種類の方法で浄化されたキング・ゴーレムは、白目をむいて口から|精神力的な何か《エクトプラズム》を吐き出しながら、無事に収容される。

『数字は伸びてるし因果律? とか事象? とかは良い感じで収束すると思うんだよね、楽しく花火(爆破処理)を観るのに』
「……おお! これは、自爆試験のデータを収集するいい機会じゃな!」

 そして、危険な爆発機構を内蔵したままの『Explode』の爆破処理が遂行される。


●一花咲かし散り行くこそぞ、嗚呼パンジャン道〜

 蔵人の歌声がクライマックスに至る中、粛々と戦後処理が進む。
 パイロットを失った『Explode』は、いまだオブリビオンマシンと化したままだ。
 このまま放置するには内蔵したパンジャンがあまりにも危険であるために、処理する必要がある。
 なので。

『それでは、花火の打ち上げが始まります!』
「はーい!」
「危険物の処理は大事。パンジャンキャバリアはゲットしたし、仕方ない」

 シャルロットが超怪力で『Explode』を捕まえて持ち上げると、蔵人のドローンたちが設営した発射筒の前に運ぶ。
 その間に遥翔とメンカル、真宵にマジカルガールはキング・ゴーレムを連れてドクター・フランケンシュタインと蔵人がいる安全地帯に移動して、結末を見届ける態勢に入る。
 笑顔のシャルロッテが『Explode』の前に浮かぶと、元気よく指を動かす。

「えい♪」

 シャルロットが《ただのでこぴん(タダノデコピン)》を放つ。
 爆裂衝撃波伴う超光速かつ超極大威力の暴力が『Explode』を星の彼方へ吹き飛ばす。
 勢いよく発射筒から射出された『Explode』は、遥か上空で|殲禍炎剣《ホーリー・グレイル》に砲撃されて、綺麗な花火として散った。

「たーまーやー」「かぎやー、ですね」
「んふふ〜♪ たのしかったねぇ〜♪」
「キング・ゴーレムさんも無事でよかったね!」
「いい収穫だった」
「……さて……次は……テロリストか……」

 パンジャン花火の火力は凄まじく、爆発の衝撃音が地上にまで響き渡るほどであった。
 満足気にデータを収集したドクター・フランケンシュタインが、嬉しそうに猟兵たちに向き直る。

「ふぇっふぇっふぇ、助かったぞい、猟兵よ! よく助けに来てくれた!」
「ところで、問題はコメントの方にあるんだよね?」
「ほ?」

 だが、それで終わるほど、都合のいい話ではない。
 歌を歌い終えた蔵人は配信の視聴者コメントを拾い上げると、空中に投影して可視化させる。

「纏めるとドクターは怪我とかは無くても一度酷い目にあったほうが良いと思いますと言う世論が生まれてるね」
「なん……じゃと……?」
「とりあえずは……アフロかな?」
「待っ……やめ……!」

 ノリのいい猟兵に拘束されたドクター・フランケンシュタインの悲痛な叫びが木霊する。
 この後催される猟兵たちを労う戦勝パーティにて、ドクター・フランケンシュタインはボンバーヘッドになって現れることとなった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『戦勝パーティに潜む悪』

POW   :    ダンスや音楽を楽しみながら情報収集

SPD   :    参加者と談笑で交流を深めながら情報収集

WIZ   :    宴会芸を披露しながら情報収集

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●素敵なパーティ(隠語)始まるよ!

 マクドナルド王国が大爆発するという惨事は、猟兵たちの活躍により未然に防ぐことができた。
 研究所のスタッフも、ドクター・フランケンシュタインとキング・ゴーレムも無事である。
 スーパーロボット・パンジャンキャバリアはしっかりと爆破処理することができ、オブリビオンマシンも残さず破壊ないし回収が完了した。
 犠牲者は出なかったものの、『Explode』をオブリビオンマシン化させた原因を究明する必要がある……のだが、犯人たちは逃げたり潜んだりする間もなく猟兵たちに捕縛されていた。
 よって、ここから始まるのは|たのしい《・・・・》戦勝パーティだ。

「『ダンス』の用意はできました」「『音楽』もばっちりです」
「『談笑スペース」も設置完了」「『宴会芸』の準備もOKです」

 マクドナルド王国の研究員や人間の感情を食む西洋妖怪たちの、犯人たちに対する『歓迎』の用意が整った。
 パーティグッズを目のあたりにして、レプリカントたちはいろいろな表情を浮かべている。
 もちろん、駆け付けてくれた猟兵たちを労うために、感謝の気持ちとしてまともな料理や飲み物も準備されている。
 猟兵の誰かが犯人との『交流』で事情や背後関係を洗い出してくれるだろうから、純粋にパーティを満喫しても、たぶん大丈夫だろう。

「ふぇっふぇっふぇ。わしの実験を邪魔してくれた報い……猟兵たちがしっかりと与えてくれるじゃろう!」
「うう……酷イ目に遭っタ、気がすル……まだ、心がホワホワ、すル……」

 邪悪に嗤う、アフロヘアにされたドクター・フランケンシュタインが見つめる中、仕上げのパーティが始まる。

 ※スタッフの避難に乗じて潜むつもりだった犯人たちが第一章にて尽く捕まったため、尋問フェイズになります。
  探し出す手間が省けたので、好きなように『交流』が可能です。
  『交流』が好みではない方は、マクドナルド王国やセイヨウ帝国の方々と戦勝パーティを楽しんでもらってもOKです。
  プレイングボーナスは、『テロリストたちと交流する』あるいは『助けた人々とパーティを楽しむ』です。
  よろしくお願いいたします。
メンカル・プルモーサ
……さーて……楽しい『交流』タイム…犯人の一人に対して尋問をしようかな…
…【想い転ずる妖硬貨】をこっそり発動して犯人にひそかにコインを貼り付け…
さー…今から自白術式をかけるからキリキリと吐くが良い…とハッタリをかまして
情報を「隠そう」と誘導することで無意識にその逆の行動…つまり情報を素直に吐いて貰うとしよう…
…自白の術式にかかってると思い込んだなら喋ってしまうことも術式の効果だと思ってくれるだろうから…
…これに抵抗して喋るまいと強く意識すればするほど自白していくことになるね…
……吐いて貰った情報をまとめて今後のことをDr達と検討するとしようか…


久遠寺・遥翔
アドリブ連携歓迎

レッツパーリィ!
俺はちゃっかり会場に入っていたラクスと一緒に普通に真っ当な戦勝パーティを楽しむぜ
ドクターフランケンのヘアスタイルに爆笑しながらそれを肴に酒を飲もう

一方その頃、捕らえたレプリカントたちからも情報を引き出しておきたい
UCを使用し、レプリカントたちの精神世界…に我が相棒イグニスを呼び出す
「このような雑務を我に押し付けるとは……つくづく呆れ果てた宿主だ。まぁいい、さっさと情報を差し出すがいい。我は奴のように甘くはないぞ?」
とワイングラスを傾けながら相手の心を直接チロチロと焔であぶったり癒しの焔で癒したりして洗いざらい背後関係やらを吐き出してもらうぜ


シャルロット・ゴッドハンド
周りの者達『判決!』

『被告を《シャルロット・ゴッドハンドの刑》に処す!』
『そんな!?いくらなんでもそれはあまりに惨すぎますっ!!』
「んぅー?こんどはぁ、おにーたんたちがしゃぅとあそんでくれぅのぉ?わ〜いっ♪」

外見が小さくて可愛い妖精幼女なので舐めて掛かる者、意味が分からず怪訝な表情を浮かべて困惑する者、シャルロットの伝説を知っており取り乱して絶望する者等がいるでしょう

自分と遊んでくれる人が大好きな心優しい妖精さんのシャルロットは、手を繋いで全力グルグル回転ダンス、他界他界紐無し逆バンジー、人間キャッチボール、超次元プロレスごっこ……等々でたくさん「交流」してあげます

『早く吐いた方が楽になるぞ』


魔法少女・マジカルガール
マジカルハートの非殺傷攻撃魔法で邪悪な心を浄化したから改心して素直に反省してくれてるはずだよ♪

よいこのみんな〜!こ〜ん〜に〜ち〜は〜〜っ♪(カメラを向け
愛と正義の魔法少女、マジカルガール☆(決めポーズ
なんでこんな事しようと思ったのか、マジカルガールに教えてくれる?
迷惑を掛けちゃったお友達にごめんなさいして、仲直りしようね☆

UCで増幅したプリンセスカリスマオーラを放つ程の国民的スタアの美貌、歌唱力、演技力、話術、茶目っ気等の全てを併用して優しく訊き出してみるね♪
もしかしたら犯人さん達の中に、私のファンだって人がいるかも!?もしそうならファンサービスで一緒に写真を撮って、サインもしてあげちゃうよ☆


崩月・真宵
ん、ご馳走……おいしい……!(目を輝かせながらもぐもぐ)
大丈夫。犯人との「交流」も忘れてない。

キングと犯人には清塩と清水&神酒をぶっ掛けて&飲ませて呪詛的な物を念入りに吐き出させ、地蔵を抱かせて|死霊武器《縄》で縛り付けて固定する。念を入れて、他の人達も同様に。

UCで怪談を語り、都市伝説の死霊達を嗾ける。
選ばせてやる。素直に喋るか、お前も死霊に仲間入りするか、それとも私の死霊の餌になるか……好きにしろ。
それとついでに、妖しげな伝承や都市伝説のウワサを教えろ。知らないならいい。

悪意を持って他人に害を与える者に、私は容赦しない。
(※ただし、命を奪ったら自分も悪霊と同じなので本気で殺すつもりは無い)


魔女・ウィッチ
くっくっく……っ!
ふわーっはっはっはあーっ!
久しぶりじゃな!

そう!!

我こそは完全にして完璧にして最強の美少女大賢者!!
その名も、偉大なる魔女ウィッチであるぞ!!

……って、ちょっとどういう事よっ!!?
久々の依頼だと思ったら、前回の参加から一年以上経ってるじゃないっ!!

か、カンチガイしないでくれるっ!?
アンタ達に会えなかったからって、別に寂しくなんてなかったし、嬉しくもなんともないんだからねっ!?

う、うるさいうるさいうるさいっ!!!!
とりあえず、色々ゴチャゴチャ言ってきそうなドクターは爆破の欲望具現術でアフロ増量してやるわっ!!

おまけに|犯人《アンタ》達もアフロにしてやろうかしらっ!!?


巨海・蔵人
アドリブ連携歓迎

■心情
当時は僕もいなかったわけだし、
その頃のことは伝聞だけど、
今回も何か事情があるかもしれないしね。
泳がせてみよう

■説明!
使い過ぎると死ぬ系UCも、
マテリアライズ機能をオミットしたりとかで良い感じにまとめました、
副権限者はアポヘルサーバーやらから集めたデータで誕生したMr.プレジデント再現体

■蔵人はパーリ満喫中
レプリカントさん達にはプレジデントに用意してもらった電脳世界上のマクドナルド王国にログイン!
(距離とかスペースは良い感じに歪めてなんとかしてます)
UC効果で一寸都合の悪い所には気付き難くなってもらって、
目的とその後を追跡してみよう。
駄目なら歓待とか、無限デスゲームとかする



●交流会、開幕。

「……さーて……楽しい『交流』タイム……」
「レッツパーリィ!」
「かんぱーい」
「楽しいパーティの始まりです。皆! お疲れ様ー!」

 メンカル・プルモーサが『交流』タイムの用意を進める中、久遠寺・遥翔はちゃっかり会場に入っていたラクスと一緒に普通に真っ当な戦勝パーティを楽しむ。
 エンターテイナーである巨海・蔵人も助け出された研究員たちと一緒に盛り上がり、パーティを満喫している。
 この騒動に助力した猟兵たちは思い思いに過ごしている。

「ん、ご馳走……おいしい……!」
「ゴボ。それハ、何よりダ」

 崩月・真宵は目を輝かせながらもぐもぐとご馳走に舌鼓を打ちつつ、会場で三角座りで休んでいるキング・ゴーレムに清塩と清水をぶっ掛けて、神酒をたらふく飲ませている。
 オブリビオンマシンに精神汚染されていた彼のアフターケア、呪詛的な物を念入りに吐き出させているのだ。
 何て優しいのでしょう。

「モう、大丈夫ダ。ゴボ。大丈夫、もうイイ」
「大丈夫。犯人との『交流』も忘れてない」
「判決! 被告を《シャルロット・ゴッドハンドの刑》に処す!」

 キング・ゴーレムが大人しく真宵の処置を受けているのは、小さな妖精の遊び相手から逃れるためでもあった。
 視線の先では悪ノリしたスタッフがシャルロット・ゴッドハンドをドクター・フランケンシュタインへと嗾けている。
 死人が出るぞ。

「待ってくれ、何故わしを見る! それはあのテロリスト共に向けるべきで」
「おじーたん、しゃぅとあそんでくれぅのぉ?」
「ゆ、許してくれ! いくらなんでもそれはあまりに惨すぎじゃあっ!!」

「くっくっく……っ! ふわーっはっはっはあーっ! 久しぶりじゃな!」
「お、おお……! お主は……!」

 そして遅ればせながら馳せ参じ、シャルロットの愛らしい手からドクター・フランケンシュタインを救ったのは、かつてメンカルと共にドクター・フランケンシュタインを拿捕した猟兵。
 西洋妖怪「ウィッチ」の魔女×レトロウィザード、魔女・ウィッチ(|偉大なる魔女の伝説《グランソルシエール・サーガ》・f33446)だ。

「そう!! 我こそは完全にして完璧にして最強の美少女大賢者!!
 その名も、偉大なる魔女ウィッチであるぞ!!
 ……って、ちょっとどういう事よっ!!?
 久々の依頼だと思ったら、前回の参加から一年以上経ってるじゃないっ!!」

 すまない。他にもいろいろと予知していたもので……。
 |閑話休題《それはさておき》。
 ドクター・フランケンシュタインはいそいそとウィッチに近づき、世間話のていできょとんと首をかしげるシャルロットから脱する。
 そしてそのまま、ウィッチの魔の手にかかる。

「魔女っ子、お主も来ていたのか! ……ん? もしや、今着たところか?」
「か、カンチガイしないでくれるっ!? アンタ達に会えなかったからって、別に寂しくなんてなかったし、嬉しくもなんともないんだからねっ!?」
「ツンデレかのぅ? しかしまあ」

 色々ゴチャゴチャ言ってくるドクター・フランケンシュタインに向けて、頬を赤らめたウィッチは《欲望具現術「魔女の秘密超理法」(ウィッチクラフト・フォーミュレーション)》を繰り出す。
 爆破系薬品を調合する欲望具現術により創り出された霊薬をうまく使い、ドクター・フランケンシュタインのアフロを増量させる。

「う、うるさいうるさいうるさいっ!!!!」
「ええええ!? わ、わしの頭が|えらい《大変な》ことに!?」
「ははは、ナイスボンバーヘッドッ!」

 ドクターフランケンのヘアスタイルに遥翔たちは爆笑し、それを肴に酒を飲む。
 そうして表の戦勝パーティを満喫する一方で、猟兵たちは各自犯人たちとの素敵なパーティも進めていく。

「さー。そっちは任せたぜ、相棒!」


●ただいま『交流』中。

「このような雑務を我に押し付けるとは……つくづく呆れ果てた宿主だ」
「な、なんだ、ここは……?」
「ようこそようこそ電子の海へ、ここは誰もの夢のそこ、誰もが誰もに贈ります、貴方の誰かの手折れた夢を、花降る貴方の、夢のような、国を」

 遥翔と蔵人は肉体ではなく心を攻める方法で『交流』を試みた。
 会場の隅で意識を落としていたレプリカントたちから情報を引き出すために、遥翔は《分離顕現術式・星焔(コード・イグニス・セカンド)》を使用し、対象の精神世界に相棒【|星の焔の化身《イグニス》】を呼び出して『交流』を任せていた。
 遥翔が金の長髪に変わったような姿をした『イグニス』は、ワイングラスを傾けながらチロチロと焔で犯人を焙る。

「あつっ! し、死ぬ……! あれ、火傷が無い……けど、熱い……!?」
「まぁいい、さっさと情報を差し出すがいい。我は奴のように甘くはないぞ?」
「う、うわあああ!!」

 『イグニス』は相手の心の中で、直接焔で焼いたり癒しの焔で癒したり、たっぷりと『交流』する。
 さながらバーベキューパーティといったところだろう。

「フハハハハ! さあ、テロリスト諸君! 手始めに軽く、マラソンをしようか!
 ゴールすれば栄養ドリンクを提供しよう、だが歩みが遅いと……後ろから迫るパンジャンキャバリアに轢かれてしまうぞ!」
「処刑じゃねぇかぁ!!」

 そして蔵人が設定した《プレジデント:SYSTEM:フラワーズecho(ジユウトユメノクニハパケットセイ)》にて、楽しい催しが『交流』されている。
 半径151m以内を一片とするフラクタル構造が広がり電脳空間とするユーベルコードは敵味方全て、範囲内にいる間は意識した欲望が具象化され与えられるため欲望が強化され、一定割合を越え次第リソース化一時的に存在が弱体化されるものだ。
 マテリアライズ機能をオミットしたりとかで良い感じにまとめたこの電脳世界上のマクドナルド王国にログインさせて、アポカリプスヘルのサーバーやらなんやらからかき集めたデータで誕生したMr.プレジデント再現体に副権限者を委ねて『交流』を任せていた。
 無差別に対象を取る都合上、捕虜の隔離スペースは良い感じにまとめております。

「一寸都合の悪い所には気付き難くなってもらって、目的とその後を追跡してみよう。
 駄目なら歓待とか、無限デスゲームとか、飴と鞭を使い分けてよろしくね」
「ザッツ、オーライ! 匙加減は任せたまえ!」

 という蔵人のリクエストに応じたプレジデント再現体が、理不尽な催しで犯人たちの心身を疲弊させて彼らの心の壁を取っ払う。
 精神世界と電脳空間から疲れ切った彼らが息も絶え絶えに戻ってきた時には、『イグニス』とプレジデント再現体が彼らの情報を聞き出しているのだった。


 一方その頃。
 現実のパーティ会場にて、|意識の有る《可哀想な》レプリカントたちは少女たちに囲まれていた。
 一見するととても微笑ましい光景に見えるだろうが、それを羨ましいと感じる研究所のスタッフは一人もいない。
 不思議である。

「よいこのみんな〜! こ〜ん〜に〜ち〜は〜〜っ♪
 愛と正義の魔法少女、マジカルガール☆ ただいま参上♡」
「「「…………」」」

 魔法少女・マジカルガールは『マジカルカメラ』を構えて決めポーズを取ると、元気よく犯人たちに挨拶する。
 『マジカルハート』の非殺傷攻撃魔法でテロリストたちの邪悪な心は浄化され、改心して素直に反省してくれてるはずだが……キリッとした表情のテロリストたちは、自分たちの信じる正義に殉じる様子だ。
 そのため真宵が用意した地蔵を抱えさせられており、死霊の肉体を加工して造り上げた『死霊武器』の縄で縛り付けて固定されている。
 ご馳走を飲み込んだ真宵が、じっと犯人の目を見つめる。

「なんでこんな事しようと思ったのか、マジカルガールに教えてくれる?」
「……仲間を売り渡すことはできん」「話すことなど何もない」
「なら、選ばせてやる」

 真宵が犯人たちの耳元で、異界の無人駅にまつわる怪談を語る。
 《七不思議奇譚「きさらぎ駅」》。
 それが聞こえる範囲内に、ランダムに増減する【都市伝説】を召喚し、使役できるユーベルコードだ。
 都市伝説の死霊達を嗾け、精神的に追い詰める。

「な……! 西洋妖怪……?」「いや、これは、……なんだ……!?」
「素直に喋るか、お前も死霊に仲間入りするか、それとも私の死霊の餌になるか……好きにしろ」
「~っ!!」
「それとついでに、妖しげな伝承や都市伝説のウワサを教えろ」
「なんで?」

 出現した多種多様の死霊に纏わりつかれ、怖気立つ体験を満喫する犯人たち。
 そこへシャルロットが、物理的に追い詰める。

「んぅー? こんどはぁ、おにーたんたちがしゃぅとあそんでくれぅのぉ? わ〜いっ♪」
「ん……?」「なんだ……?」「アッ」

 身長15cmの小さなフェアリーを可愛いものと認識して怪訝な表情を浮かべて困惑する者。
 あるいは真宵の【都市伝説】の一種かと思い、警戒心を見せる者。
 そして事前調査で情報を知っているためか、シャルロットという存在に取り乱し絶望する者。
 一切の区別も差別もせずに、自分と遊んでくれる人が大好きな心優しい妖精さんのシャルロットは純粋無垢に遊び出す。

「いくよぉ~♪ そぉーぃ♪」
「――――――」

 相手との実力差や周囲への被害を気にせずに思い切り戦えるユーベルコード《てかげん》により、全ての攻撃を非殺傷用にして手を繋ぐ。
 すると、何ということでしょう。
 犯人たちは次々に、全力グルグル回転ダンスや他界他界紐無し逆バンジー、一人人間キャッチボールや超次元プロレスごっこ等々……たくさん『交流』されていきます。
 気絶した犯人には《分離顕現術式・星焔》で『イグニス』が送り込まれるサービスもあります。

「と、止め、て……!」
「悪意を持って他人に害を与える者に、私は容赦しない。早く吐いた方が楽になる」
「オボロロロロロ……」
「そうではなく」
「迷惑を掛けちゃったお友達にごめんなさいして、仲直りしようね☆」

 真宵が決壊した者にバケツを差し出して処理する間に、マジカルガールが《ドレスアップ・プリンセス》で増幅した圧倒的なスタアの『プリンセスカリスマオーラ』を放ち、消耗した犯人たちから優しく訊き出そうと試みる。
 絶大な恐怖の後に差し出される慈愛は、犯人たちの確固たる覚悟を解きほぐす力があった。

「もしかしたら犯人さん達の中に、私のファンだって人がいるかも!?
 もしそうならファンサービスで一緒に写真を撮って、サインもしてあげちゃうよ☆」
「わ、わかった、白状、するぅ……」

 マジカルガールの魅力に落ちた犯人が、静々と情報を吐露していった。


「……彼女に尋問をしようかな……」

 そして、情報処理となればこの方。
 メンカルは、犯人たちの中から指揮統率に秀でていると看做した一人を選ぶと、ひそかにコインを貼り付ける。
 そして《想い転ずる妖硬貨(リバース・マインド)》をこっそりと発動させる。
 妖怪【うらはら】の描かれたメダルは対象に貼り付けている間、対象に無意識に思考と逆の行動・言動をしてしまう効果を与え続けるユーベルコードだ。

「(儘ならぬ心よ、変われ、逆らえ。汝は反転、汝は心変。魔女が望むは思えど叶わぬ裏表)」

 メンカルは小さく高速詠唱を済ませると、周囲の様々な情報を収集するセンサ付き電子型解析眼鏡『アルゴスの眼』越しに青い瞳でじっと犯人の目を見つめて、『交流』を始める。

「さー……今から自白術式をかけるからキリキリと吐くが良い……」
「っ! 私は、『|大尉《キャプテン》』へ忠誠を誓うクロムキャバリアの騎士、……!?」

 ハッタリをかまして情報を隠そうと誘導することで無意識にその逆の行動……つまり情報を素直に吐いて貰う。
 自白の術式にかかってると思い込んだ犯人が抵抗して喋るまいと強く意識すればするほど《想い転ずる妖硬貨》の効果が働いて自白していく。
 黙ろうとした口が開かれて、軽々とメンカルに内情を告白していく。
 動揺し、慄く犯人が流ちょうに喋る内容を、メンカルはしっかりと記録する。

「―――! キャ、『大尉』たちを追って、お、オステンシュロス共和国から、抜けて……!」
「……なるほど……それで? ……洗いざらい白状してもらおう……」

 こうして、パーティの最中に『交流』を深めた猟兵たちにより、潜んでいた悪党の企みはまるっと明らかにされるのだった。


●交流の果てに。

「ほう。やはりKFCじゃったか。おのれぇ!」
「爺さん、ちゃんと反省した? ちゃんと話し合ってる?」
「実質軟禁刑じゃし、非人道的な実験は避けて、王国の指示に従っとるわ!」

 パンジャンキャバリアをオブリビオンマシン化させた犯人たちは、『|クロムキャバリアの騎士《Knights From Chrome cavalier》』であった。
 『|大佐《カーネル》』の指示を受けて、与えられたオブリビオンマシン化させる電子ウイルスを持ち込んでパンジャンキャバリアを暴走させ、ドクター・フランケンシュタインの暗殺を目的としていたという。
 だが、マクドナルド王国とセイヨウ帝国の法と|話し合い《談合》によりドクター・フランケンシュタインは国営業務に従事する形で罪を償っている最中だ。
 過去の所業と人品の懸念はあれど、私刑を受ける理由にはならないだろう。

「……それに気になる点がある……」
「なにかあるの? おまけに|犯人《アンタ》達もアフロにしてやろうかしら?」

 メンカルの言葉に《欲望具現術「魔女の秘密超理法」》で創造した自白料理(栄養満点)をテロリストに食べさせていたウィッチが反応する。
 自白を強要された犯人たちを見まわし、メンカルは淡々と答える。

「……残存するKFCの戦力は20名ほど……。
 ……彼らは正規隊員ではなく最近共和国から来た……かつて『大尉』たちの部下だった新入りだということ……。
 ……KFCは少なくないオブリビオンマシンを、扱っていること……
 ……そして拠点の場所が……この国ではなくロッテリオンという国にあること……。
 ……喋ってくれた……」
「やったね! これでテロリストさんたちに悪いことを止めてもらうように頼みに行けるよ♪」
「おー。ナイス戦果」
「もっといっぱぃあそべるのぉ? うれし~♪」

 猟兵たちが個別に聞き出した情報を統合して得た戦果にマジカルガールと真宵、シャルロットが喜びを見せる中、蔵人が顎に手を当てて懸念を口にする。

「当時は僕もいなかったわけだし、その頃のことは伝聞だけど、これまで捕まったKFCの人たちもいろいろと吐露してるんだよね?」
「……そう。記録にある『少佐』や『大尉』が捕まっても……拠点は語らなかった……。
 ……ロッテリオン。その重要な情報を……新参の鉄砲玉に残している……」
「今回も何か事情があるかもしれないし、泳がせてみる?」

 『大佐』の思惑が見通せないものの、KFCの犯行が明らかとなり、テロ組織の拠点が判明した。
 一方的に襲撃されるだけだったこの事態に、収集を付ける見通しを立てることができる。

「うーん。先んじて動くか……それとも次の動向を待つか?」
「……吐いて貰った情報をまとめて今後のことをドクターたちと検討するとしようか……」
「ま、何にせよ。今は一息吐くがよい。
 お主らのおかげで誰も犠牲にならなかったのじゃからのぅ! ふぇっふぇっふぇ!」

 テロリストたちとの『交流』は無事に完遂した。
 あとは彼らを警備に引き渡せば今回の爆発事故未遂事件は解決となる。
 猟兵たちはまだ冷めやらぬ戦勝パーティの歓迎を受けて、人心地つくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年12月02日


挿絵イラスト