ごく普通啓発セミナーへ行こう! え、コンビニ?!
「オカルトサイトやSNS、そう言った場所で頻繁にまるで実際にあった体験談かのように語られる現代の怪談……ネットロア。それらの多くは単なる作り話ですが中には実話が混ざっていることをご存じですか?」
君たちに声をかけて来たフェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)は問い、そして明かす。
「UDCアースの世界でそう言ったネットロアUDCの一つが惨劇を巻き起こすことが判明したんです」
この手のネットロアUDCの存在はUDC職員の多くも把握しているものの、これまでこうした「ネットロアUDC」への対策は後回しになっていた。
「ネットロアUDCは決して弱くないにも関わらず、その尽くが『語り部を生きて逃がしている』と言うのが理由の一つなんですが――」
つまり、たかが人間ひとりにも万が一の危険を感じれば即座に逃走する程の病的な慎重さを備えていると言うのだ。
「非常に厄介な相手なんですよね。民間人からも逃げ出す程の慎重なUDCに皆さんが接触するのは極めて困難でしょうけど」
流石に惨劇が起きるとわかって放置も出来ない。
「説明を続けますね? 皆さんにはネットロアUDCが巻き起こした『怪奇現象』という罠の中に踏み込んでいただきます」
それは、ごく普通の啓発セミナー。
「って、何で帰ろうとするんですか?! 確かにごく普通なんて言われるとごく普通の聖騎士である僕の様に後ろ暗いところなんてまるでなく思えてしまいますが」
同意者がいるかどうかは関係なく、これは擬態なんですとフェリクスは何か説明を続ける。
「セミナーを行ってごまかしてますが、その会場は異変を見つけ出し破壊しないと延々ループして進むことも抜け出すことも出来ない不思議な廃墟に繋がっているんです」
ならば廃墟の入り口をさっさと見つけてしまえばいいかと言うとそうでもない。あっさりと廃墟の入り口を見つけてしまえば、ネットロアUDCは油断ならぬ相手が近づいてきたのだと思い逃走してしまう。
「なので、みなさんには『わざと愚かな行動や失敗を混ぜ込む』事でUDCの警戒を解きつつ着実にネットロアUDCへ近づいて貰う必要があるんです。こう、セミナーの内容を真に受けて暫くは話に付き合うとか」
先の廃墟の突破についても同じことが言えるので、こちらも異変を見逃して幾らかループを繰り返すなどをする必要がある。
「そうしてネットロアUDCを油断させたまま廃墟まで突破できれば、皆さんは一軒のコンビニにたどり着きます」
そのコンビニこそがネットロアUDCなのだとか。
「彷徨えるコンビニ。真っ暗な夜道や自殺の名所など人気の無い場所に忽然と現れ、朝日と共に消える謎のコンビニなのだそうです」
近づいた人間を客として取り込み永遠に営業し続けると言われているものの、その正体は謎に包まれているらしい。
「今回の彷徨えるコンビニはネットロアUDCですので、近づいた人間も取り込まずに買い物が終わった後は普通に帰したりすることもあるみたいなんですが」
フェリクスいわく、今このネットロアUDCはスイーツやお弁当を55%増量してお値段はそのままだとか一個の価格で三個購入できたりすることで立ち寄った客の財布に壊滅的な被害を加える惨劇を企んでいるのだとか。
「ともあれ、被害が出るとわかっていて放置はできません。ただ」
もし廃墟を突破するまでの流れでネットロアUDCを油断させられなかった場合、遭遇する彷徨えるコンビニは自身そっくりな偽物のハリボテであるとのこと。
「倒したとしても本物はどこかに健在で次のフェア……ではなかった、事件を起こすでしょうね」
これを避けるためにもわざと苦戦する必要がある訳だが。
「犠牲を出さない為にも」
よろしくお願いしますねとフェリクスは頭を下げた。
聖山 葵
わざと手を抜くのって難しくありません?
という訳で今回は意図的に失敗して用心深いUDCを油断させて接触し撃破するお話となっております。
セミナーの内容は「当セミナーがいかにごく普通で、これを受けられるあなた方はうんたらかんたら」と中身のない会話を延々する形の様です。
尚、このシナリオでは「第1章・第2章で12個以上の🔴を獲得する事で油断させない限り、ネットロアUDCに遭遇する事はできません」のでご注意ください。
では、ご参加お待ちしておりますね。
第1章 冒険
『ごく普通の啓発セミナー』
|
POW : セミナー会場に所縁の器物や魔法陣などが仕込んでないか確認する
SPD : 関係者以外立ち入り禁止の部屋に忍び込む
WIZ : セミナーの内容に矛盾点などないか探る
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
比較的実害がなさそうな気もしますが、放置もし辛いですねぇ。
【往結】を発動、『収納空間』と『自己暗示』を付与して参りましょう。
『祭器収納』で胸の谷間に『祭器』他、全装備品を収納しておけば、交戦に備えて持ち込めますぅ。
同時に『自己暗示』で『オブリビオン遭遇時に自動的に解除される』様設定した上で自身の性格を上書き、「脳みそお花畑系のぽわぽわな性格」に変更し、自然と「セミナーに騙されやすい」状態にしておきますねぇ。
……尤も、性格的に或る程度知能が下がったような反応になるでしょうから、「セミナーの方々が言っていることを理解できない」となってしまう可能性も有りますが、それはそれで?
「比較的実害がなさそうな気もしますが、放置もし辛いですねぇ」
転送された先、入り口にでかでかとごく普通の啓発セミナーと書かれた看板がある建物を視界に入れたまま、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は立っていた。
「ごく普通の啓発セミナー」
とりあえず看板の文字を読んでみただけで怪しいことこの上ない。だがグリモア猟兵の話を聞いた身としては入っていかざるを得ず。
「大いなる豊饒の女神、その古の書に記されし知と力をお貸しくださいませ」
祈りをささげ、『祭器』の霊薬を創造するとるこるはそのまま呷り、得た力をもって豊かな胸の谷間へと装備や祭器の数々を仕舞い込んでゆく。
「ええと、私は何をしに来たんでしたっけぇ?」
同時に自己暗示で性格を上書きしたため、最後の一つをしまい終えると当時に首を傾げるも、ややあってポンと掌を打つ。
「セミナーを受けに来たんでしたねぇ」
どんなお話が聞けるのか楽しみですぅとお気楽に建物の入り口をくぐる様はもうすでにいつものるこると違っていた。
「ようこそ、お越しくださいました。このセミナーはごく普通。そう、ごく普通なのです」
「普通ですかぁ?」
「そう、普通なのです。あなたは少々胸囲が普通ではないようですが……大丈夫。普通でない分は別のごく普通で補えばいいのです! そうですね――」
おうむ返しに首を傾げるるこるへセミナーの講師らしき人物は熱弁する。何かるこるの方が自分の言ってることを理解できていなかったとしても一切かまわずに。そんな状況のるこるではあるが、暗示はオブリビオン遭遇時に自動的に解除されるように設定してあり、問題はない。セミナー会場の探索は一切出来ていなかったが、元々それも狙いの内。
「ホワイトボードをご覧ください。こういったささやかな心掛けだけでもあなたは少しずつごく普通に近づけるのです!」
「はぁ」
熱弁を振るってホワイトボードを示す講師によくわかっていない様子のるこるの反応が返った。
苦戦
🔵🔴🔴
神楽崎・栗栖
連携・アドリブ歓迎
ごく普通の啓発セミナー……「ありきたりな内容の啓発セミナー」ではなく「『ごく普通』を啓発するセミナーなのですね
少し混乱してきましたが、見聞を深めるのも兼ねて行ってみましょう
UCで武装を隠す
セミナー側のツッコミどころとして、あえて[貴人のカリスマ]使用
その気はあるのに何故か親しい人間関係が作れない……といったていでセミナー講師に相談し、話を真面目に聞いてみる
「ごく普通の啓発セミナー……『ありきたりな内容の啓発セミナー』ではなく『【ごく普通】を啓発するセミナーなのですね』
入り口の看板と睨めっこをしていた神楽崎・栗栖(銀朱の魔剣士・f42945)はふいに額に手を当てた。
「少し混乱してきましたが、見聞を深めるのも兼ねて行ってみましょう」
ただ入り口で立っていても何にもならないということもある。
「おや? あなたも当セミナーの受講希望者ですか。ようこそ、ごく普通のごく普通の啓発セミナーへ」
建物に入ればにこやかに講師の人物が栗栖を出迎え。
「自分で言うのもなんですが、このセミナーはごく普通でしてね。ああ、何とごく普通なことか。おっと、受講理由をお尋ねしても?」
「はい」
質問をされれば栗栖は一つ頷き。
「その気はあるのに、何故か親しい人間関係が作れないのです……」
「ほうほう、それは大変です。ふーむ、この普通ではない雰囲気のせいかもしれませんね。ですが、長い人生、何らかの悩みを抱えることはごく普通。悩み、時には立ち止まって考えることも問題解決の一歩となってくれるやもしれません」
「なるほど」
これはごく普通な持論ですがとあ地ことに普通だとかごく普通を散りばめる割には参考になるのか怪しげな話を始めるセミナー講師の言葉を栗栖は真面目に聞いていた。廃墟の入り口など欠片も探していなかったが、それはそれ。だからこそ、ここから繋がる廃墟を抜けたさらに先に存在するはずのUDCを倒しに来ているようにはとても見えなかった。
苦戦
🔵🔴🔴
城田・紗希
フェリクスさん……ごく普通セミナーを開くなんて。
とりあえず、ピッキングで施錠は突破して、ドッペルゲンガーと協力して変な場所がないか探してみる。
フェリクスさんの事だし、ごく普通詐欺の情報とか、ごく普通に感染させる呪具とか、不死鳥の着ぐるみとか、色々ありそうな気はするけど……
「フェリクスさん……ごく普通セミナーを開くなんて」
沈痛な面持ちで城田・紗希(人間の探索者・f01927)は視線を地面近くに落としていた。人違いですと言うべきか、名誉棄損で訴えることを視野に入れるべきか。
「「名誉棄損? それ私じゃないよ?」」
グリモア猟兵の心の声でも聞こえたのか。首を傾げた紗希の隣でもう一人の紗希が同じように首を傾げていた。身代わり自首要員、ではなく紗希のドッペルゲンガーである。
「こっちかな?」
そうして二人は建物に入ってゆくとセミナーが行われている部屋はスルーして関係者以外立ち入り禁止と書かれたドアの前へ。一人は見張り、もう一人はピッキング。なんとなく手慣れた様子に見えるのはきっと気のせいだろう。
「あ、開いた」
ガチャリと施錠されたドアが空けば二人はすぐさま中に足を踏み入れて。
「「フェリクスさんの事だし、ごく普通詐欺の情報とか、ごく普通に感染させる呪具とか、不死鳥の着ぐるみとか、色々ありそうな気はするけど……」」
声をそろえる当人とドッペルゲンガーにはそろそろ僕、ツッコミ入れていいですか。
「『日常で使えるごく普通・入門編』これは違う……」
ともあれ、言っていることはさておき、やってることは温度差で風邪ひきそうな程ガチであった。このペースで調べていけば廃墟の入り口の発見はそれ程遠くないのかもしれない。
大成功
🔵🔵🔵
ウィズ・ザー
◎連携アドリブ
SPD
「はァ?!普通ってセミナーの題材になンのかよマジで?!」
そんな感じで半信半疑ながら興味津々に食い付く。本音?いやどう考えてもおかしいだろ何言ってんの。
でも、この手のセミナーって否定的な意見を曲げさせてこそ本領発揮だと思い込んでるトコあるじゃん?
なぁーら最初は半信半疑って感じで背凭れ反応しといて、徐々に興味示し、講義の中盤からクライマックスにかけて、やや前のめりに聞いてりゃそれっぽく見えるだろ。
いや良かったぜ。このナリでも猟兵なら普通に見えンだからな。
……座った椅子キシんでるけども。
間違っても、立ち入り禁止の部屋には忍び込まないぜ。
…そろそろ眠くなって来た……
「はァ?! 普通ってセミナーの題材になンのかよマジで?!」
セミナーの会場内でウィズ・ザー(闇蜥蜴・f11239)が思わず声をあげれば、どこか得意げにセミナー講師は頷く。
「勿論ですとも、普通ですからね。『ごく普通の啓発セミナー』なのですから普通を扱うなど当然のことでしょう」
したり顔で言う講師の姿にウィズは本音が口をついて出るのを堪えねばならなかった。
「本音? いやどう考えてもおかしいだろ何言ってんの」
講師に聞かれないところで他の猟兵が尋ねたならそう吐露していたかもしれない。だが、実際には口に出さず胡散臭そうに見ながらも講師の言葉に耳を傾け続ける、ブラックタールに実際の耳が存在するかはさておいて。
(この手のセミナーって否定的な意見を曲げさせてこそ本領発揮だと思い込んでるトコあるし、なぁーら最初は半信半疑って感じで背凭れ反応しといて……)
徐々に興味示し、講義の中盤からクライマックスにかけて、やや前のめりに聞いていればそれらしく見えるだろうと考えたウィズ。
「ですから、普通にあろうとするなら」
「ほうほう」
いくらか話が進んだところで当初の予定通り身を乗り出すようにして相槌を打ち、時折質問までしてやるとセミナー講師の方も悪い気はしなかったようだ。
「あなた方は当セミナーを受けたことでごく普通に一歩近づけた。どうですか? 実感が、湧いてきませんか? 受講して正解だったでしょう?」
「いや良かったぜ。このナリでも普通に見えンだからな」
上機嫌で同意を求めてくる講師に応じたウィズは敢えて口にしない。
「……座った椅子キシんでるけども」
とは。割と意味不明な話に付き合っていたせいか眠くなり始めても居たが、きっと努力は無駄ではない。ウィズ自身は立ち入り禁止の部屋に忍び込んだりはしなかったものの、セミナー講師の注意を引き付けることには成功していた。廃墟への入り口を探す猟兵が直後に現れたとしてもよほどのことをしなければその猟兵にセミナー講師が気づくことはないかもしれない。
苦戦
🔵🔴🔴
尾守・夜野
POW
???自己啓発でごく普通?
なんだろ、普通じゃねえのが苦しいとかいう人がいくのだろうか…
というごく普通の野次馬根性で参加するぞ
持ち物とかは上着で隠しておいて参加
後、目隠しして本体の方見えてないからな
犬の方の視界で見えてるけど、まぁ犬にも動かないで貰いつつ冊子とか指でなぞったりで文字以外の凹凸とか仕込まれてる魔法陣がないか調べるぞ
あっても効果わからんのだがな
ついで今の俺、年齢ガキに見えてるだろうから途中で飽きたりして椅子とか弄りだすぞ
そっちも同様に魔法陣とか探すためではあるが
そもガキがセミナーとか来るな?
普通に誰かと仲良くなりたい的なあれそれとかテキトーな理由があるので…
「自己啓発でごく普通?」
脳裏に疑問符を目一杯浮かべた尾守・夜野(自称バブ悪霊な犬神と金蚕蠱モドキ混合物・f05352)は思わず首を傾げる。
「なんだろ、普通じゃねえのが苦しいとかいう人がいくのだろうか……」
転送された先でちらり建物の入り口を見れば、確実に目に入って来る「ごく普通の啓発セミナー」と書かれた看板。
「お邪魔するぞ」
持ち物を上着に隠し、動かないよう伝えた犬を通して視界を確保しつつ入り口をくぐると夜野はセミナーの行われていった教室へと入っていけば。
「ようこそ、またまた受講希望者ですか。いいですね、ですがごく普通、ごく普通です。セミナーに受講者が来るなんて普通のこと、ですのでこのセミナーはごく普通。そうですね」
出迎えた講師は何やら自己完結する様にしきりに頷き。
「空いてる席へ……そうですね、あちらの席にでも座って貰いましょう。おや? ひょっとして目がお見えでない? 構いませんとも、席までご案内しましょう」
「ありがとう」
とりあえず礼を言いつつセミナー講師に手を引かれ席に座らされると手探りで机の上の冊子などを指でなぞってゆき。
(今のところ文字以外の凹凸とか変わったところはないな、魔法陣みたいなのも)
あっても効果わからんのだがなと声には出さず呟いて、途中で飽きたふりをしつつ今度は今座る椅子も手探りで探ってゆく。
(座ったままでは探れるとこなんてたかが知れてるか、だが……そもガキがセミナーとか来るか?)
とりあえず犬を通してセミナー講師が訝しんでいないか確認するも疑っている様子は見えず。
「さて、そう言えばあなたはどうしてこのセミナーを受けたいと?」
「あ、普通に誰かと仲良くなりたい的な……」
見た目が子供と言うことで些少は言葉を選んで思い出した頃に尋ねてきた講師へ夜野がそう答えると、講師は目を見張り。
「『普通に』……素晴らしい、素晴らしいですよ! 『◎』をあげましょう!」
何やらテンションも高く褒めたたえる講師の後ろ。何故かホワイトボードの左脇近く、最前列の席にだけ受講者を座らせていないのが犬の目を通して分かり。そこから壁を挟んで向こう側はちょうど他の猟兵が侵入し調べたはずの関係者以外立ち入り禁止の部屋だった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 冒険
『異変の現れる廃墟』
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POW : 怪しいと思ったモノは手当たり次第に破壊
SPD : 違和感を覚えたモノを順に手早く調べて確認する
WIZ : 構造や状況的にあり得ない、存在するはずのないモノを探してゆく
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「これか」
関係者以外の立ち入りを禁じた部屋の壁際、セミナーの行われていた部屋側の壁。怪しい場所が判明してしまうと廃墟への入り口はあっさり見つかった。
「なるほどな」
そうして足を踏み入れた廃墟は、パッと見てわかるような異変が存在する場所った。朽ちた椅子の脚が一つだけ五脚だったとか、ループして戻ってくると壁際で色褪せた首のないマネキンが奇妙なポーズをしているだとか。どす黒い血のようなモノを流し続ける花瓶、一つ前のループでは絵画だったのに今回は白地に「で」の文字だけがびっしり書き込まれた額縁の中身。さっさとこれを壊せと言わんがばかりにわかりやすい異変が三から四回ループするごとに出現したのだ。
尾守・夜野
■POW
(とりあえず迷い込んだ演技しとくか…
演技というか一部人格変えれば素だが)
「ここどこぉ?
…だ…誰かいますか??」
臆病なボクに変わって進むよ
…進みたく無いけど
相変わらず犬には動いてもらわずに恐る恐る進む
見えてない体なので関係ないのも巻き込んで転ぶついでに破壊
ループしてるとか以前に人がいない事にビビって声を上げたりとかして
限界がきたらギャン泣きしながら手元に落ちてるの拾って物に当たりまくる
「もぅやだーーーーー!!!!なんで誰もいないの!!!」
多分そのうちオブジェクト巻き込んで破壊できるかな?
手元に投げられるのがなくなって泣きつかれたら歩いて進む
…が
裏では主人格が客観視して死んでる
夢ヶ枝・るこる
■方針
・『自己暗示』継続
・アド/絡◎
■行動
また不思議な場所ですねぇ。
普段の私であれば【征境】や『FPS』で探査するでしょうが、今の状態では疑わない様な?
五脚の椅子は当然、他のあからさまな異変も、ほわほわと気づかず通り抜けて行きそうな気がしますぅ。
妙なオブジェも「変わった趣味」等とスルー、場合によっては「多少の違いが有る」ことで、逆にループに気づかない可能性も?
ですがまあ、|体型《胸&お尻のサイズ》の都合上、どうにもならない『妙に狭くしか開かない扉』という異変に遭遇しまして。
こればかりは破らないと進めませんから、[怪力]で無理矢理引っぺがしてどうにかしましょう。
気配を感じたら、思考も戻りますが。
(とりあえず迷い込んだ演技しとくか……)
セミナーに参加していた尾守・夜野(自称バブ悪霊な犬神と金蚕蠱モドキ混合物・f05352)は廃墟の中に居た。声には出さず、ただ人格だけを切り替えて。
「ここどこぉ? ……だ……誰かいますか??」
不安そうに周囲を見回して夜野が声をあげるが、返事をする者はいない。
「……進みたく無いけど」
誰も居らず問いを発しても答えも返ってこない場所に延々立ち尽くしていてもどうにもならないことは確かで、恐る恐ると言った態で夜野は進み始め。
「また不思議な場所ですねぇ」
かわりにその場に現れた夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は周囲を見回してからそのまま再び歩き出す。ほわほわとした雰囲気のままの歩みは壁にかけられた額縁の中でディフォルメされた人物がぐりんぐりん首を回していても止まることはない。異変は完全にスルーである。本来のるこるであればまず|浮遊する涙滴型の水晶《FPS》で周辺を調べる。目視で見つけられなくても異変には気づいていたであろうが、二人にスルーされた額縁内の人物は知覚から消えるまで首を回し続け。
「変わった趣味ですねぇ」
進んだ先でるこるは「で」の文字だけがびっしり書き込まれた額縁の中身を見るも動じることなく通り過ぎて。
「うあっ」
先を行く夜野は前が見えていないことで異変でもなんでもなんでもない朽ちた家具にぶつかって倒し。
「はうっ?! また、誰も居ない……」
それでも進んだ先にはやはり誰も居なくて。
「もぅやだーーーーー!!!! なんで誰もいないの!!!」
限界が来たのだろう。大泣きしながら近くにあるモノ掴んでは振り回しやたらめったらに投げて。破壊の音があちこちで上がった。壺は割れ、花瓶は落ち、額縁の中心に家具の残骸が突き刺さる。それだけ暴れられると逆に一人で良かったのかもしれない。
「ひっく、ひっく……」
そうして投げるものがなくなれば泣き疲れた夜野はしゃくりあげつつ先へと進んでゆき。
「何か音がしていた気がしましたが気のせいだったみたいですねぇ」
入れ違いにるこるがやって来た時にはループしているからか大破壊の痕は何処にもなく。
「こんなところにも扉が――」
朽ちかけのドアを見つけて中に入ろうとしたるこるは半端にしかドアが開かなかったせいで|身体《胸&お尻》がドアとドア枠につっかえた。
「どうしましょうかぁ?」
本来ならどうしようもあったはずなのだが、ほわほわとした雰囲気のるこるが選んだのは、特に何も考えない、力づくでどうにかしようと言うモノ。
「あ」
見た目の通り朽ちかけだったのか異変として破壊して貰いやすくなっていたのか、ドアとその枠はあっさりと壊れ、自由になったるこるはそのまま廃墟を進んでゆくのだった。
苦戦
🔵🔵🔴🔴🔴🔴
城田・紗希
フェリクスさん、叩いたら正気に戻るかなぁ(古いテレビ扱い)
ていうか、ここさっきも通ったような?
……全部隊しゅつげーき(なんで洗脳に手を出しちゃったんだろう、の諦めモード)
斥候を兼ねて何人か先に行って。そっちは記録係として、「異変があった場所」と「まだ異変が起きていない場所」をメモしていって。
あなた達は破壊担当、残りは私と同じ「異変の有無を探索する」係ね。
異変のない場所、が生存バールの説明に使われる飛行機みたいに、なんかの鍵になってる可能性もあるし。
セレヴィス・デュラクシード
【WIZ】
紗希ちゃん(f01927)に「探索ゲームのお試しやらない?」って誘われてきたんだけど、これもしかしてボクの大っ嫌いなホラー系?
ボクが苦手だって知っててこんな場所を!?(逃げ腰
オバケなオブリビは怖くないよ、仕組みとか知ってるからね。けど何が潜んでるか分からないホラーな雰囲気なヤツは大っ嫌い!
「ここは只の探索ゲーム会場この家具や小道具はスタッフが用意したオブジェ、あんな形状の家具普通ないもん!これは只のゲーム、只のゲーム…(ぶつぶつ」
【白狐『空』/周囲を警戒してて終始無言、保護者的存在】の尻尾を強く握りしめながら先を歩かせ後に続く。
▼アドリブ&連携大歓迎
「フェリクスさん、叩いたら正気に戻るかなぁ」
呟きつつ城田・紗希(人間の探索者・f01927)は朽ちた柱の間を通り過ぎた。と言うか、僕は正気だし安心安全健全ごく普通の聖騎士なんですが。
「ていうか、ここさっきも通ったような?」
|地の文の指摘《グリモア猟兵の主張》をさらっと流して振り返った紗希は不思議そうに首を傾げる。そして、そんな紗希には同行者が一人。
「『探索ゲームのお試しやらない?』って誘われてきたんだけど、これもしかしてボクの大っ嫌いなホラー系?」
恐る恐るセレヴィス・デュラクシード(故郷ヲ想イ心焦ガレシ幻想ノ紛イ物・f04842)は尋ねるが、紗希が何も答えずとも朽ちた廃墟の光景が全てを物語っていた。
「ボクが苦手だって知っててこんな場所を!?」
思わず逃げ腰になるセレヴィスだが、最早転送された後である。
「大丈夫、フェリクスさんが正気に戻れば――」
だからさっきから言ってますよね、僕は正気だって。それはさておき、セレヴィスの方がどれだけホラー系が苦手化と言うと。
「オバケなオブリビは怖くないよ、仕組みとか知ってるからね。けど何が潜んでるか分からないホラーな雰囲気なヤツは大っ嫌い!」
だそうである。つまり、この廃墟の仕掛けとはかなり相性が悪そうであった。
「き、きもんとんこー!」
故におどける余裕もない。自身の狐尾から雷を纏う四尾の白い仙狐を九匹召喚すると周りを囲ませ。
「ここは只の探索ゲーム会場この家具や小道具はスタッフが用意したオブジェ、あんな形状の家具普通ないもん! これは只のゲーム、只のゲーム……」
周囲を警戒しているのもあってか、終始無言な白狐『空』の尾を強く握りしめ、ぶつぶつ呟きながら歩き出す。それもまぁ無理はない気がするが。
「フェリクスさん、正気に戻った?」
|元凶《紗希》は奇妙なポーズのマネキンと睨めっこをしていた。うん、まさかとは思いますが首のないソレが僕だって思ってませんよね。そこに居たらそもそもグリモア猟兵としてのサポートが出来ませんよね。
(なんで洗脳に手を出しちゃったんだろう)
マネキンが解放されたのはしばらく歩いたあと。何かを諦めたように放り出す様はもう何か明らかに解っていないようで。
「……全部隊しゅつげーき」
直後におもちゃの兵隊を召喚すると流石にもうマネキンの方は見ず。
「斥候を兼ねて何人か先に行って。そっちは記録係として、『異変があった場所』と『まだ異変が起きていない場所』をメモしていって。あなた達は破壊担当、残りは私と同じ『異変の有無を探索する』係ね」
あとはもうガチだったてきぱきと指示を出し始めると、何体かの兵隊が紗希たちを置いて進み始め、兵隊の一体が転がったマネキンの方を見てメモを始めると数体の兵隊がマネキンへ襲い掛かかる。この調子であれば廃墟を突破するのももう時間の問題ではあろう。
「異変のない場所、が生存バールの説明に使われる飛行機みたいに、なんかの鍵になってる可能性もあるし」
尚、油断なく周囲を見回す紗希が先に行かせたおもちゃの兵隊たちがループしてセレヴィスの背後に現れ、悲鳴をあげさせることになったのはこの数分後のことである。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
夜城・さくら(サポート)
キャバリアでの戦闘をメインに。
『オーバーフレーム換装』では、装甲を犠牲に攻撃力か射程を上げて仲間を援護するように攻撃します。【スナイパー】技能使用。
手数が必要な時は『無限射撃地獄』です。敵がビット攻撃してきた際には相殺するように展開することも。
キャバリア以外では、『ギタギタ血まみれの外科手術』で仲間の治癒と戦闘力増強に励みます。
「ちょっと痛いですよ? でも大丈夫。すぐに元気すぎるくらいになりますからね」
笑顔でノコギリを振るいます。大丈夫怖くない怖くない。
ティティス・ティファーナ(サポート)
召喚獣「幽魔月精(アストラル・エレメント)」の鎧装騎兵➡サイバーニンジャ(機幽忍)にしてアーチャー➡ブラスト(レーザー)ガンナー、9歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、年下には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「流石にこんな場所では仕方ありませんね」
量産型キャバリアには乗らず、ただ大型ノコギリを手に夜城・さくら(不思議ちゃんの量産型キャバリア・f30006)は周囲を見回してから前方へ目をやった。求められるのは戦闘ではなく異変を破壊してループを突破すること。そう言う意味合いで大型ノコギリも何かを破壊するという点において申し分なかったのではないかと思う。
「これは面妖な」
じっとティティス・ティファーナ(召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)」・f35555)が廃墟の景色を見たとしても無理はない。進んでも進んでもほぼ同じ景色の中、差異として存在するものは異様なモノばかり。過去に人の営みを経験し人を理解しようとしたこともあるティティスであるからこそ。いや、人としてまともな感性がある者でも異変を見つければその異常さには気づいたことだろう。
「確か破壊して進めばいいのだったな」
グリモア猟兵の説明によってなすべきことも解っている。|超小型かつ浮遊型涙粒状のレーザー砲台《サイコミュ・ファンネルビット》を操ればレーザーを見つけたばかりの壁に浮かんだ人型のシミへ放ち。
「これでいい。進むとしよう」
ティティスは壁が破壊されるとそのまま先ほどはループして戻された筈の方角へと歩み去り。
「脚が多いのは不便でしょう? でも大丈夫。すぐに解決しますからね」
別の異変を見つけてさくらの進む先にあるのは明らかに脚の多い椅子。手に大型ノコギリがある時点で解決方法はお察しである。もっとも、脚が多かろうが椅子は椅子。
「大丈夫怖くない怖くない」
笑顔でノコギリを振りかぶるさくらから逃げることはなかったし、大型ノコギリが振るわれても回避のそぶりもない。あっさりと余分な脚を切り落とされると、それが壊されたと判定されるかどうかを明らかとするのはさくらが先に進んだ後に起こる結果のみ。
「では進みましょうか。この先はキャバリアでも十分動けるくらいの広さがあるといいのですが」
廃墟ではあるものの常識的な広さの屋内と言う状況に生身で行かざるを得なかったからこその望みを口にし、さくらはただただ前へと歩いて行った。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ウィズ・ザー
話を聞いている間は動けねェからな。サーヴァント・オブ・メイガスを核にアイテムの分体使って影の斥候役を作るわ。278匹ほど。
適当に塗料を調達させ、異変を素早く調べて外れの部屋前に✖︎を付けさせていく。なるべく他の仲間とと重複しねェようにな!
数の暴力で人海戦術ならぬ虫海戦術
ループしたら、異変のある空間は特に徹底的に調べるわ。
✖️印を付けた部屋の中に、あったりして、なァ?
「なんだかもう突破できそうな気もするが、最後の仕上げだ!」
召喚した278匹ほどの魔装昆虫「アサルトバグ」、それぞれの影にウィズ・ザー(闇蜥蜴・f11239)は分体を潜ませると斥候役として放った。所謂数の暴力である。朽ちた家具に向かうもの、壁に向かって進むもの、そのまま壁を登り始めるものなど様々で。
「結構な数が戻って来ちまってるな」
異変を破壊する前に進んだからであるのだが、ループして戻ってきているのだから総数が減ったとかそう言う訳でもない。あとは総当たりで廃墟にある品や壁、天井などを分体が調べてゆけばすんなり異変は判明する。
「『案外わかりやすいとことか一度調べて✖️印を付けたトコに、あったりして、なァ?』とか言おうと思ってたんだが……その、何だ」
異変を探す頭数が多すぎた。サクッと見つかってしまった明らかに不自然な位置にノブのあるドアをウィズは破壊すると他の猟兵同様に先へと進んだのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『彷徨えるコンビニ』
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POW : 非常通報システム
【警備会社】から、【電撃警棒やショットガン】で武装したX体の【警備員】を召喚する。X=自身の精神消耗度(0〜10)の2乗。
SPD : スーパー客寄せくん
【妙に中毒性のあるBGM】を披露した指定の全対象に【店に入りたい、店から帰りたくないという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
WIZ : あるといいながある、いるといいながいる
いま戦っている対象に有効な【商品や店員】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
イラスト:みささぎ かなめ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「佐藤・和鏡子」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「55%増量中!」
今がとってもお得と購買欲を煽るような幟が入り口に翻り、入り口上からぶら下がるポップは特定の商品が一個の価格で三個購入できると謳っていた。立ち寄った客の財布を破滅に誘わんとする危険な誘惑。猟兵の前に姿を見せたそれこそが彷徨えるコンビニであった。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
普通に帰してくれるなら、結構便利そうではあるのですが。
折角色々と良い品が有るようですし、ぽわぽわ状態の間に『増量品』を大量に纏め買いしまして。
意識が戻ったら『FAS』により軽く浮遊、『FLS』で『FTS』を召喚後空間歪曲障壁を展開、【虚籃】を発動しますねぇ。
相手は『建造物』、初撃の回避はまず不可能ですし、『共振を伴う超振動』という攻撃手段は良く効くでしょう。
『警備員』が駆けつけても、この振動の中接近は難しく、寧ろ[範囲攻撃]に巻込まれるだけですぅ。
後は、振動で脆くなった柱等に『FRS』で[砲撃]を。
中の商品は勿体ないですし、出来るだけ『FTS』で回収しておきたいですが。
「普通に帰してくれるなら、結構便利そうではあるのですが」
恐らくそんなことはないのだろう。何せ相手はコンビニの様に見えてネットロアUDCなのだ。だが、近づいた人間を客として取り込むという性質故に夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が近寄ろうと危害を加えてくる様子はない。ごく普通のコンビニの様に接近にセンサーが反応してドアは勝手に開いてるこるを迎え入れる。
「沢山ありますねぇ」
そうして中に足を踏み入れてしまえば、そこはある種のパラダイスでもあった。増量しているのにお値段そのままのスイーツやお弁当。現実の店舗ならあっという間に売り切れて変えなかったという声が巷に溢れ出しそうなお買い得商品の数々。だが、セミナーと廃墟と言う二段構えの怪奇現象を突破しないと立ち寄れない立地の店舗では売り切れなど起こることも難しそうで。
「こっちのお弁当も美味しそうですしぃ、こちらのお菓子も――」
ぽやぽや状態継続中のるこるは嬉しそうに商品をカゴに入れてゆく。
「おや?」
その途中で我に返ることとなったのは、るこるの|ありがたいお客様《カモ》っぷりに彷徨えるコンビニがうっかりオブリビオンとしての一面を僅かに覗かせたのかもしれない。
「そういうことですか。でしたら」
|3対のオーラの翼《FAS》で浮かび上がる|買い物客《るこる》。|浮遊する16枚の札《FLS》によって|浮遊する6基の宝玉《FTS》を召喚されれば、流石に彷徨えるコンビニも自分の招き入れた相手がただのお客様でないことに気づく。
「大いなる豊饒の女神、あなたの使徒に『霊脈の加護』をお与え下さいませ」
捧げられる祈り、戦場全体を覆い出す『威』。
「どうされました?」
「通報を受けて――」
るこるを排除せんと電撃警棒やショットガンで武装した警備員たちが次々と店内に召喚されてくる。仮にその中に早撃ちの出来る警備員が混じっていたとしても、展開された空間歪曲障壁に阻まれおそらく銃弾はるこるに届かず。
「ぐあああっ」
「ぎゃーっ」
それどころか|店舗《ネットロアUDC》を狙っての局地的超振動に巻き込まれて悲鳴を上げた。
「商品は勿体ないですからねぇ」
そんな中もちゃっかり|浮遊する6基の宝玉《FTS》でコンビニの商品を回収するるこるは|浮遊する20台の球体と対になる一対の腕輪《FRS》を砲台に変えてダメージを負った店舗の柱へ向けた。
「おっ、お客様?! いけません、お客さ」
既に警備員を召喚しておきながらも余程店舗に危害を加えてほしくなかったかるこるを店員がお客様呼びして止めようとするも砲撃は止まらず、制止の声ごと着弾が柱を一本消し飛ばしたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
イネス・オルティス(サポート)
『この鎧は一族伝統のものよ、それがどうかしたの?』
アックス&ウィザーズ辺境のどこかにある隠れ里に住む一族の女戦士
〔一族伝統の鎧〕のビキニアーマーを愛用し主に〔巨獣槍〕という槍を使う
”ダッシュ”で近づき”なぎ払い”、”串刺し”等をよく行う
ボン・キュ・ボンのナイススタイルで、ビキニアーマーを普段使いしている
恥ずかしさ耐性のあるイネスは、周りの視線を気にしません
そのビキニアーマー姿の存在感で、無意識に誘惑してしまう事がありますが
イネスにそのつもりはありません
アドリブ・絡み・可 ””内技能
描写はセクシーレベルまで
キャバリアには乗らず生身で戦います(他の人のキャバリアを足場にする等はあり)
「厄介そうな相手ね」
味方によって破壊活動が行われているコンビニを見てイネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)がそう評したのは、手にした巨獣槍を用いた突きなどが明らかに効きづらい相手であるからだ。まぁ、建物となれば無理もない。
「だからと言って退く気はないわ」
一族伝統のビキニアーマ―に身を包みイネスが彷徨えるコンビニの入り口に立てばこんな状況だというのに自動ドアはきちんと作動した。それでいいのかとツッコミたくなるところだが、イネスはまだネットロアUDC自身に直接攻撃を加えたわけでもない。微量でもお客様の可能性が残って居る内は手を出さないようにしたのか、柱を破壊されてイネスの対応に割く膂力があまりなかったのか、それを知る術はイネスにはない。
「……どういうことかしら?」
と言うか、相手が危害を加えてこないものだから若干拍子抜けをしている感まである。
「いらっしゃいませ。色々お得な商品便利な商品など多数取り揃えておりますが――」
そんな折、イネスの近くに召喚された店員は商品棚からいくつかの品物を取って来て。
「こちらなどいかがでしょうか?」
差し出されたのは、腹巻。このコンビニは下着や靴下など一部の衣類も取り揃えていたらしい。そうして見るからにお腹が冷えそうだと判断しての売り込みだったようだが。
「余計なお世話よ!」
「うわーっ」
ある種様子見していたものの、急に距離を詰めるとイネスは巨獣槍で|店員《ネットロアUDCが召喚したもの》を薙ぎ払い、|店《ネットロアUDC》の破壊に加わるのだった。
成功
🔵🔵🔴
尾守・夜野
(ここ本当にたどり着けてる???ハリボテだとデビキンならともかく人として終わらない???)
別の意味で心臓バックバクで泣き跡がいてぇ
まぁこの身体に心臓あんのかしらねぇけど
決定的な物見つかるまで動けないぞ
店員から心配そうに見られるか、餌として見られるかとか諸々確認してるけど
どー言う意図かとかわからんとうごけんのよな
…とりあえずお菓子とか、日用品とか欲しいのぽいぽい入れて呪具とか混ざってたりしないか見たりする
集めんの趣味だが明らかにコンビニにゃねぇし
お菓子は…ほら…美味しいし…コンビニで調理してるホットスナックも美味いよな
そういうのも探す
うん
忘れてはないよ?
やばいの見つけたら多分自動で反撃してるし
(ここ本当にたどり着けてる??? ハリボテだとデビキンならともかく人として終わらない???)
半信半疑のままに尾守・夜野(自称バブ悪霊な犬神と金蚕蠱モドキ混合物・f05352)は一部で建造物破壊が今も実行されているコンビニのもとい、ネットロアUDCの前に居た。痛みを訴える泣き跡と動悸の収まらない胸。悪霊である自分に心臓があるのかは知らない夜野ではあるが、だからと言って感じる鼓動は消えてなくなりはしない。
(決定的な物見つかるまで動けないぞ……と言うにはなぁ)
前方から聞こえる破壊の音は夜野にも既にネットロアUDC討伐が始まっていることを教えてくれていた。もうこの時点でたどり着いたコンビニはネットロアUDCと見なして良さそうではあるが。
「いらっしゃいませ。……あの、大丈夫ですか?」
入り口をくぐった夜野へかけられるのは心配そうな店員の声。
(いきなり襲って来るとかはないかぁ。しかし、どー言う意図かとかわからんとうごけんのよな)
ネットロアUDCであろう存在に害意がないどころかこちらを気遣ってくることで行動理由を把握できかねたということもあって、夜野も店員に大丈夫ですと答えると様子見がてら買い物かごを手に店内へ陳列された商品を手に取る。
「これ……ちょうどよかった」
とりあえずお菓子。そして日用品に欲しかった品を見つけては夜野は商品をかごへ入れてゆく。もちろん呪具とかいわくつきの品が混ざってたりしないかの確認は怠らない、怠らないが。
(普通だ、普通の商品だ)
調べる限りどこにも怪しいところなどない。しいて言うなら採算取れているのか不安になる値段の商品が混じっていたが、客寄せのためのサービス品だと思えば不自然さもなく。
(お菓子は……ほら……美味しいし……コンビニで調理してるホットスナックも美味いよな)
自分に言い訳する様に夜野は買い物かごを商品で埋めてゆく。
「お会計はこちらにどうぞ。ポイントカード等ございますか?」
そうしてレジに持ってゆけばこれ以上店を破壊する招かれざる客に増えてほしくないのか、レジの対応もほぼ普通のコンビニと変わらない。
「ありがとうございました」
手際よく商品を袋に詰めて清算を終わらせた店員はお辞儀し。
「うん、忘れてはないよ?」
「お客、さま? お客様困ります! あ、あーッ」
そうして何とか一人はお帰り願えると思った店員は次の瞬間目撃することとなる、何かされれば反撃するつもりだったが結局普通に接客されただけだった夜野が店舗破壊へ加わってゆく様子を。
大成功
🔵🔵🔵
セレヴィス・デュラクシード
【POW】
諸悪の根源の片割れはお前かぁぁぁッ!!(もう片割れはボクを誘った人
ただのコンビニなんて怖くもなんともないもんね、イーッだ!
正面自動ドアを蹴り抜くつもりで飛び上がり放物線を描きながらの【指定UC】でダイナミック入店の【不意打ち】を仕掛けるよ!
ボクを怒らせた罪は償って貰わなきゃ。
手始めに肉まん蒸し器・おでん鍋・揚げ物を入れるホッターズを探して滅茶苦茶(美味しく頂く)にしてやるんだから、警備員が来たってボクに追い付けるものなら追い付いてみると良いんだよ【逃げ足】には自信があるし足場の悪い所を走るのだって得意だよ、何なら棚の上だって走り回ってやるんだから!
※アレンジ大歓迎
城田・紗希
フェリクスさん……ごく普通教をそこまでして広めたいの?(買い物カゴ持って、店内を確認しつつ)
とりあえず、正気に戻すための手がかり、何かないかな……(陰謀論とかそっち系の書籍も含めて確認)
それともフェリクスさん、変なものを拾い食いした?(食べ物コーナーも確認)
支払いはクレジットでお願いしまーす(返事を聞く前に、スタンプ式のポイントカードをカードリーダーにかざす。ただの凡ミス)
(コンビニにない、かつ食べ物でもない商品を出されたら)……私をバカにしてる?
「それ」を買えって、私をバカにしてるよね??(いつ武器を出したのか、居合い切りの構え)
(なお、狭い店内なので店員よりコンビニへの斬撃が多め)
「諸悪の根源の片割れはお前かぁぁぁッ!!」
怒髪天を突くというやつだろうか。セレヴィス・デュラクシード(故郷ヲ想イ心焦ガレシ幻想ノ紛イ物・f04842)は激怒して壊されつつあるコンビニを睨みつけていた。されど、片割れ。セレヴィスから見て現状を招いた元凶のもう半分はどこにいるかと言えば、店内。
「フェリクスさん……ごく普通教をそこまでして広めたいの?」
よくわからないことを言いつつ城田・紗希(人間の探索者・f01927)は買い物かごを片腕にぶら下げて何やら物色中であった。
「とりあえず、正気に戻すための手がかり、何かないかな……」
一見すればただの買い物客であるのでネットロアUDC内の店員らが何かするようなこともなく。一応言っておきますが、僕は正気ですし今もこうしてグリモア猟兵としてサポートしてますからね。
「それともフェリクスさん、変なものを拾い食いした?」
何か気配でも感じたのか、陰謀論がどうとか書かれた本の入った買い物かごにおにぎりを入れようとする手を止めて顔を上げた紗希は天井にある監視カメラに目を合わせ。
「ただのコンビニなんて怖くもなんともないもんね、イーッだ!」
その頃店の外ではセレヴィスがコンビニのドアへ歯をむき出しにして見せていた。まぁ、経緯を考えれば一見ただのコンビニに見えるソレへ敵意をあらわにするのも仕方ないのだろう。
「にゃ~」
だからこそ、助走をつけて正面自動ドアを蹴り抜くつもりで飛び上がり、急降下しつつセレヴィスは突っ込んでいって。
「……ハァッ!」
「え、ちょ」
セレヴィスのダイナミック入店を防げなかったドアは砕け、破片が紗希へと降り注いだ。
「ボクを怒らせた罪は償って貰わなきゃ」
流れるように紗希の手からおにぎりをインターセプト。さらに肉まん蒸し器・おでん鍋・揚げ物を入れるホッターズからいくつかの食べ物をつかみ取るとその場でむしゃむしゃ食べだした。
「私のおにぎりー?!」
「にゃはは、ごちそうさ」
悲鳴を上げる紗希の視界の中で笑っていたセレヴィスは言葉の途中で棚に手をかけよじ登った。
「く、外したか」
「当たらないよ~! それにっ」
苦虫をかみつぶしたような表情で現れた警備員が手に持ったショットガンで再びセレヴィスを狙おうとすると棚の上位に居たセレヴィスはひらり飛び降りて。
「ボクに追い付けるものなら追い付いてみると良いんだよ」
「ちぃ、お前たち回り込むぞ!」
紗希を置き去りにして始まる、セレヴィスと警備員らの追いかけっこ。
「私のおにぎり返せぇぇ!!」
「お客様?! お会計を!」
ワンテンポ遅れて激怒した紗希が刀を抜いて振り回しながらそれに加わるとレジの店員がさらに紗希を追いかけ出し。たまらないのは追いかけっこの会場にされた彷徨えるコンビニだろう。警備員の銃撃が外れた場合、ダメージを負うのは自分であるし、紗希が振り回した刀が店の壁などに当たればやはりダメージを負うのは彷徨えるコンビニなのだから。
「無銭飲食? 私をバカにしてるよね??」
たぶんセレヴィスを連れと見なし、追いついた紗希へ料金を請求しようとしたのであろう。至極真っ当にお支払いをとお願いした店員は居合の構えをとる紗希に睨まれ。
「にゃはははは、このプリンなかなか美味しいんだよ~」
「撃て! 撃てぇ!」
その間も追っかけっこの巻き添えなど諸々で店内はあちこちに被害を出してゆくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ウィズ・ザー
(巨大蜥蜴が徘徊するコンビニ…どう考えても南米辺りの普通だよな…)
のしのしとコンビニに入り商品を物色する。普通に美味そう。
(とある場所では電気盤に入り込んでるって話だ。まぁ、普通、なんだろう。うん。)
買い物籠にぽいぽいと物色したものを入れていく。特にお菓子、パン、酒の類。「いや俺が飲むわけじゃ無ェよ??」
おつまみの辺りは欲しいとこ。地味にジャーキー系美味いんだよなァ
そんな事をしながら分体を影に溶かして放ち、スタッフルーム側へ侵入。コンビニのブレーカーを落とす。
照明や電飾は全部落ちたか?
それじゃ、コンビニごと喰らおうか。
他の仲間や人間は避けて本体でUC使用
イタダキマス!!
(巨大蜥蜴が徘徊するコンビニ……どう考えても南米辺りの普通だよな……)
なんだかもうコンビニと言うには店が被害を受けまくってる気もするが、それはそれ。のしのしと入店を果たしたウィズ・ザー(闇蜥蜴・f11239)はペタペタと足音を立てつつ床を進む。
(とある場所では電気盤に入り込んでるって話だ。まぁ、普通、なんだろう。うん)
声にも出していないのに普通のくんだりで店員の一人や現地に居ないグリモア猟兵がピクリと反応した気がするもそれはさておき。
「お、これ美味そうだな。いや、普通に美味そう」
買い物かごを頭にのっけて店の中を進み、買い物籠にぽいぽいと物色したものを入れていく。
「お菓子にパン……酒類は向こうの棚とあっちだったな」
割とシュールな光景だが一切ツッコミが入らないのはウィズも猟兵であるからか。
「お客様、年齢確認をさせていただいても?」
ただし酒類をかごに入れようとした時だけはきっちりと店員が声をかけてきたが。
「いや俺が飲むわけじゃ無ェよ??」
頭に乗せていたかごを床に置き、両前足をブンブン振ってウィズは大げさに否定し。
「そうか、酒の棚の側だからおつまみ系も置いてるか。地味にジャーキー系美味いんだよなァ」
まだ店員の視線を感じつつチラチラ別の棚を見るウィズの影がもぞりと動く。分体を影に溶かして放ち、スタッフルームへと向かわせたのだ。
(ブレーカーを落としてからが本番だ)
どの商品をカゴに入れるか、迷っているフリをしていればやがて待っていた変化は訪れる。
「なっ、何」
急にコンビニ内の明かりが消えたのだ。
(照明や電飾は全部落ちたか? とは言っても普通のコンビニじゃねェし、ここはさっさと片を付けるべきか)
闇の中でもウィズは冷静で。
「てっ、停電?! 冷凍食品が!!」
「か、懐中電灯! 懐中電灯は何処だよ?!」
「イタダキマス!!」
何人かの店員がパニックになる様子を知覚しつつウィズは味方を避けて触れた箇所を中心に敵へ喰らいつく影を放つのだった。
大成功
🔵🔵🔵
火土金水・明
聖山 葵マスターにおまかせします。かっこいい火土金水・明をお願いします!
人間のウィザード×マジックナイト、17歳の女姓です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。特に、R18に抵触する行動等は、絶対にしません。
使い魔の黒猫「クロ」も依頼では一緒に行動していますが、戦闘でダメージを受けそうな依頼の時はお留守番をしています。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「あれが問題のコンビニですか」
ガラス戸が割れ、壁や柱には破壊の痕跡と外から見ても略奪された後でもこうはならんやろと言う程にボロボロなコンビニを瞳に映し、火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)は肩に乗せていた|使い魔の黒猫《クロ》をアスファルト舗装された駐車場へと置いた。
「流石にこの先には連れていけませんから」
外観からしても店内はもはや戦場だろう。本来ならお留守番でも良かった状況ではあるが、彷徨えるコンビニの方ももはやボロボロで決着のつく寸前といった様子である。
「コンビニならペットフードも置いているかもしれませんし」
独言は彷徨えるコンビニとその授業員、警備員などから即座に敵と認識されないためのものでもあったのかもしれない。砕けているために自動ドアがまともに作動しない入り口をくぐると、店内は外観から予想できるような惨状で。
「それでも商品はまだいくらか残っていますね」
他の猟兵が購入なり強奪なりした品はどちらかと言うと食料品関係に偏っており、使い魔や知り合いの顔を思い浮かべた明はお土産がわりにいくつもの品をかごに入れてゆく。
(この分ですと、店が消えるのも時間の問題ですし)
他の猟兵による破壊活動が続いているのは店内を歩く明の目にも時々目に入ってきていた。そう、一時店内は真っ暗になっても居たようだが、非常用電源が働いたのか、そもそもが建物に見えてもその正体がネットロアUDCであるからか、いつの間にか明かりは元のようについて、買い物への支障は全くないと言うと語弊はあるが、一応最小限の機能は辛うじて残っていた。セルフレジの隣のごく普通のレジは破壊されてカウンターにも銃痕が残っていたりはしたが。
「お客様、困ります!」
「応援だ、応援を――」
店内BGMのかわりに店員の悲鳴や警備員の怒号が聞こえる。店が完全破壊されるのも時間の問題であるのか。
「そろそろ清算しに行きましょうか」
財布を取り出しレジへと向かう明。店としても店員としても商品を購入してくれる客の存在は」ありがたいだろうが、今は間が悪すぎる。
「いらっしゃいませ」
ただでさえもう残り少ない力を使って彷徨えるコンビニは明へ対応するための店員を召喚し、無理をしたせいでぴしりと壁に走った亀裂が広がってゆく。
「あまり時間はなさそうですね」
追加で商品を進めてくる店員の誘惑を振り切って清算を終えようとしているところで明の後ろを店内にいた他の猟兵が外へと出てゆく。明もこれに続いて店の外へ出て。
「では終わりにしましょうか」
買い物袋をぶら下げた魔法の箒に跨ると銀の剣を抜き。
「私の前に立ちはだかる敵に一撃を!」
コンビニそのものの姿をしたネットロアUDCが明よりも大きいのは言うまでもなく、蓄積したダメージからしても限界だったのであろう。明の一撃がトドメとなって彷徨えるコンビニは物理的な閉店を余儀なくされ、犠牲者を出すことなく滅び去ったのだった。
大成功
🔵🔵🔵