●ウィッチ・ゲーム
何週間か前の話だ。俺はいつも通りにコンビニでお気に入りのエナジードリンクを買い、帰宅している途中だった。ふと、俺は周囲に人の気配がない事に気付いた。いや、聞いてくれ。この時は確か日曜日の昼だったし、此処等にはたくさんの住宅があるんだ。だと謂うのに人の気配がしないなんて可笑しな事だと思わないか? 俺は嫌な予感に苛まれて、サッサと家に帰ろうと早足になった。すると如何だ。今度は何かしらの気配がこっちに迫ってくる。不審者だろうか。いいや、このあたりにそういう人物は出没しない。第一、不審者なら一昨日頃に捕まったって耳にしている。なら、誰なのか。好奇心に負けて俺は振り返った。
一応、謂っておく。俺は別に精神を病んでいるわけじゃない。俺はひどく正常な人間で何よりもゲームを愛してやまない只の二十代男性だ。なに? ゲームのしすぎだって? 莫迦謂うなよ。近頃じゃあむしろ、ゲームしないって奴の方が少数派だろ? 兎も角、だ。結論から謂おう……。
――猫の魔女につけられている。
●グリモアベース
「化け物には化け物なりの『やり方』が有ると思惟すべきだ。強大な化け物は強大な儘に力を揮い、人類を脅かしてくる。ならば、病的に臆病な化け物の場合は? 答えは容易だ。たとえ相手が自分よりも弱くても、僅かに勝てそうにないなら、即座に逃走する」
グリモア猟兵、ロバート・ブレイズは猫の写真を愛でつつ猟兵へと説明を始めた。
「俗に言う『ネットロア』だ。実際に『視てきた』人間が語っている怪異を差す。勿論、騙っていると謂う事は『生存』しているワケだが……此度、病的なまでの|臆病者《UDC》が惨劇を起こす予知が見えた。これを阻止する為には確実に『臆病なUDC』と接触し、これを滅ぼさなければならない。その為に必要なものは、嗚呼、貴様等の『愚かさ』なのだよ」
つまりはワザと『愚かな行動』をし『UDCの警戒を解く』と謂うワケだ。勿論、危険が伴う。最悪の場合、本当に只の愚か者としてUDCの餌食になってしまうだろう。
「貴様等ならば問題ないとは思うが油断はするな。頑張り給えよ」
グリモアが輝いて。
にゃあら
にゃあらです。
にゃあ。
第一章。
UDCの仕掛けた罠へとワザと突っ込みます。
第二章。
新たな怪奇現象に襲われてください。
第1章・第2章で12個以上の🔴を獲得する事で油断させない限り、ネットロアUDCに遭遇する事はできません。勿論、🔴の獲得量には注意してください。
第三章。
UDCとの戦闘になります。
🔴が不足していた場合、このUDCは偽物となります。
宜しくお願い致します。
第1章 冒険
『ザ・バックルーム』
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POW : 物の隙間を調べる。
SPD : 影や暗を注視する。
WIZ : 不自然な気配を探る。
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
キャット・ウォークがヤケに広い。
正確には――キャット・ウォークが無限に続いている。
見上げれば虚空、見下ろせば深淵、視線を真直ぐに投げたなら、永遠。
君達は出口を探さなければいけないが、さて、同時に、君達は罠に掛からなければ成らない。そう、愚かな行動をしなければ話が成立しないのだ。たとえば、身投げするのはひとつの『愚行』と考えられる。翼を用いて虚空へと失せるのも悪くはないか。ぐるぐると、鼠みたいにさまようのも愉快と思えた。
兎角、君達はこのキャット・ウォークの上で莫迦を演じる運命だ。
失態を垂れ流すと宜しい。
※※※
愚かな行為をしましょう。内容は自由。
何かを目撃して発狂するのもよし、トラップに引っ掛かって無様を晒すのもよしです。
ただし、シナリオ失敗しないよう調整はしてください。
宜しくお願い致します。
ルキフェル・ドレンテ
愚かな行動を、何故?この俺が?
怪異のくせに臆病だなどと、度し難い上に良い迷惑だ
ふむ、だがしかしM'ladyに延々とこの通路を歩かせると言う訳にも行かぬし俺も御免だ
今日は取り分け踵が高いのだ
とは言え何をすれば――嗚呼待て、M'lady
そっちは危ない
その下は底の見えない深淵なのだ、うっかり踏み外しでもしたら大変だ
良い子だからこっちへおいで、俺から離れないように――
…M'lady?
どうした、具合が悪いのか?
であればすぐに帰還しよう、こんな依頼など――
M'la…待て、なに、を……!
(不意を突かれてM'ladyに道連れにされる形で仲良く深淵にダイブ)
お気に入りの地獄には永久、赫々とした満月が浮かんでいる。ヘカテーの一側面の真似事こそがオマエにとっての最大の愚行なのではないか。まさか、莫迦げた行動を、この俺が『する』とでも思っているのか。まったく腹立たしい命令ではないか。まったく正気の沙汰とは解せない蛇蝎からの囁きではないか。俺は何処かの何者かとは違って、気など違っていないと謂うのに。加えて、怪異のくせに臆病だなどと、度し難い上にいい迷惑だ。騒霊めいて燥いでいれば良かったと謂うのに、悪霊、何故にオマエは生身とやらに縋り付いている……。ふむ、だが、しかし。彼女に延々と、永遠とこの通路を歩かせると謂う訳にも行かぬし俺も御免だ。今日は取り分け踵が高いのだ。ヒールがお上手な二人組め、踏みつける為の尖りはひどく咎のようにも考えられた。……とは謂え何をすれば。嗚々、深淵、覗き込もうと試みたのは果たして何よりも焦がれた深淵からか。
嗚呼、待て、M'lady。ぶわりと、ホワイト・アウトをするかの如くに女は踊らされてみた。折角の機会なのだ。折角の好機なのだ。久方振りに愚かで純な女を演じて魅せたって誰も文句を口にしないだろう。……そっちは危ない。その下は底の見えない深淵なのだ、うっかり踏み外しでもしたら大変だ。そう……良い子だからこっちへおいで、俺の傍から離れないように。本当に間抜けな男ではないか。目隠しをしていたら、キャンディを隠していたら、魔暗い世界に取り残されるのがオチだと謂うのに。それが、この女の意地悪なところだと謂うのに……。悦ばしき哉、愛情表現。カタツムリの幼さでも見習うとよろしい。
……M'lady? どうした、具合でも悪いのか? 高所が苦手なのだろうか。不意に、眩んだかのように女はしゃがみ込んだ。お姫様の顔色など完全には把握できないクセに、ヤケに心配するではないか|騎士様《ドン・キホーテ》。であればすぐに帰還しよう、こんな依頼など、どうせ、頭の可笑しな馬の骨が仕掛けた罠でしかないのだ……?
M'la……? 待て……なに……を……!
踊ってくれなきゃ舌を噛むわ! あら、今のは|比喩《わざ》とよ!
落ちる、嗚呼、墜ちる、何処までも何処までも、地には辿り着かない。
苦戦
🔵🔴🔴
ナルニア・ネーネリア
猫が猫であれば大体お任せ
NG:人語を話す
OK:会話は通じる、返事はにゃー
猫は猫なのでキャット・ウォークを全力で遊ぶ!猫は猫なので!
猫は聡い猫なのでおじいちゃん(ロバートさん)の言ったことは、理解はしているが、猫は猫なので遊ばずにはいられない!
ただ猫は猫だがただの猫ではない猟兵なので、遊びながら不思議な力でさりげなく罠とかは壊しておいてやろう。猫の遊び場に罠とか仕掛ける奴が悪い。
猫は猫だが髪が白い奴は良き奴隷になるかもなので気まぐれに労わる。たまに昼寝したりしてたっぶり時間をかけてキャット・ウォークを冒険したら程よい油断をさそいつつ、おじいちゃんの言ったことをなせる気がしなくもない。
何人も、たとえ人でなくとも、猫を害してはならない。
褒美として、肉球でナデナデしてやろう。
――王ではない。神でもない。猫である。
おやつタイムに不可欠なのは孤独だった。掌を舐るのは勿論の事、ああ、液状の類はあまりにも高貴に反する。まさか、堂々と、易々と、人類の為に態々、愛らしさを魅せつける必要性などないのだ。いや、時々は『あの味』の虜になるのも悪くはないか。兎にも角にも猫は『猫』である。猫なので在ればキャット・ウォークで遊ぶのは当たり前ではないか。全身全霊で追いかけたネズミの群れ、これはおそらく笛吹き男の所業とやらに違いない。ところで猫は犬よりも賢い、賢いのであれば|おじいちゃん《グリモア猟兵》の言の葉も理解している筈だ。理解しているのにじゃれつく所以? それは、嗚々、猫なのだから仕方がない。
しかし、可哀想な魔女のいたずらだ。其処等に仕掛けられていた罠が悉く、猫が『触れる』だけで破壊されていく。猫は猫だがそれ以前に猟兵なのだ。猟兵ならば、埒外ならば、月への跳躍よりも気楽に崩壊を起こす事など朝飯前と謂えよう。実際、朝飯前だった。腹が減ったのでカリカリを献上せよ。髪が白い奴は良き奴隷になる、そんな気がした。
超が付くほどの気紛れからの労わり、何処かの兎よりものんびりと昼寝を決めると宜しい。その結果が罠の再設置だろうと、そうとも、猫にはまったく関係のない沙汰だ。たっぷりと時間をかけてキャット・ウォークを隅から隅まで堪能する。隅っこが存在しない事にようやく気が付いたら、あとはのんびりと時計の針をペロペロ舐ると好い。
油断大敵――などと人間は口を酸っぱくするものだが、油断こそが猫たる所以だ。大胆さを身体に宿して寝転がって、奈落へと落ちていくお二人さんを眺める。
ふにゃあ。
何度寝だろうか。十回目からは数えていない。
苦戦
🔵🔴🔴
夜鳥・藍(サポート)
生まれも育ちもサクラミラージュ。誰かの願いで転生した元影朧。そのため影朧には同情しがち。
それなりの良家の出で言葉遣いは丁寧。だが両親とは違う種族で生まれたのを悩み高等部(高校短大相当)卒業を機に家を出ている。現在は帝都で占い師。
もふもふ大好き。
実家ではいろいろ我慢してたのもあって、飼えなくとも一人暮らし&猟兵となったことで爆発しがち。
猟兵になっていろいろ経験し悩みを乗り越えた。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭いません。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は絶対にしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
死にたがりの文豪の傑作を泥のように捲ってみた。あの女性は死んでいない。死んでいたのだとしても、ぼくの心で生きている。それを嘘だと突き付けられたら、それこそぼくは死ぬしかない――死は終わりではないと謂うのに、猫の魂でも喰らったのか?
手鏡の内側に潜んでいたのは小さな小さな宇宙か、その筆舌に尽くし難い美的さを、嗚呼、己の瞳にも宿しているとは如何様な神秘。まるで靄のような、朧気からの肉らしさこそオマエの真実とでも描写すべきか。最初に捲られた一枚はきっと塔の正位置で、神はヒトサマの落下の事をお望みと視えた。見たくない、嗚々、見たくもないので在れば目隠しとやらに縋ると宜しい。三日月をより薄く、削るようにして揮われた真っ青の恐ろしさ。生えた翼の光源を反射して深淵を渡るのか。我慢する必要はない。飛び込むべきだと他人がおどる。
猫の魔女につけられている。そんなふうに、一度くらいは脅えてみたいものだとオマエは想った。月に錯乱させられた狼のように、病のように、モフモフの影を追ってみる。元々、影はオマエの領域だったと謂うのに何故に発見する事が出来ないのか。いいや、見透かしてみせる。たとえ、何が障害になろうとも、罠に苛まれたとしても、この情念の爆発を貫き通してみせる。魅せられた者の熱烈さは最早、女神の天秤を曇らせるのか。
ペンギンのぬくもりを抱きつつ、只、キャット・ウォークの彼方を見つめる。眼球を隠しているクセに何かを識るとは中々に埒外的だ。如何なる属性を纏わせたのかと問うたなら切断、その拡大解釈はあまねくヴェールを蹂躙する。死神は逆さまになった。底知れない魔暗いところ、深淵には『あな』が在ったのだ。
冥々――抉じ開けた春乙女の意志、何を探していたのか。
兎の穴ではなく猫の巣、このマスコットめいた輪郭は嘘ではない。
成功
🔵🔵🔴
数宮・多喜
【アドリブ改変大歓迎】
うーむ如何ともしがたい、この状況。
これ以上バカをやるとヤバい気がひしひしとしてやがる。
でも、もうひと押しか二押しかな?
綱渡りなんて柄でもないけど、いっちょやってみますかね!
伊達に団長がケットシーの旅団にいるわけじゃァない、ここはひとまず動物と話すように鳴き声の解読を……できねぇじゃんかよ持ち込み忘れてる!
いや持ってた!?久々だなぁこのグダグダ感!
まあいいさ、陳腐だマンネリだと言われようが|伝家の宝刀《いつもの》、テレパスにも頼るとしますかねっと。
暗がりのキャットウォークをおっかなびっくり歩きながら、思念の網を広げてく。
スマホのライトはつけないよ、驚かせたくないからね。
魔法のステッキと棍棒の違いを教えてくれ、何方も悪を滅ぼすので在ればビジュアルなんぞ気にしている場合ではない。尊厳を嬲られた結果を想起して悶えそうになった。いいや、アタシは正気だ。誰がなんと謂おうとも、正気ったら正気なのだ。
犬のように息絶えよと、嘲笑っているのは猫なのか魔女なのか。何もない地面に足元を掬われての落下、何処かの誰かは地獄の少女と踊っている。うーむ如何ともし難い、この状況。嫌な予感が背骨を擽ってくる、強烈なまでの悪寒が頭の中を弄ってくる。これ以上バカをやるとヤバい気が、ひしひしと、ぎしぎしとキャット・ウォークを伝って来たのか。でも、もう一押しか二押しかな……? 念には念を入れての愚策か、いや、いつもの通りに『神』とやらに干渉すると宜しい。アタシは鑑賞する気はさらさらないけどね。綱渡りなんて柄でもないけど、ああ、本物をこの手にする為だ。いっちょやってみますかね! キャット・ウォークに響いたのはオマエの言の葉か、或いは魔女からの言霊か。
伊達に団長がケットシーの旅団にいるわけじゃァない、ここはひとまず動物と話すように鳴き声の解読を……? できねぇじゃんかよ! 持ち込みを忘れたのは金魚鉢その他か。ならばフヨフヨとオマエの傍ら、浮いている転覆に耳傾けると宜しい。いや持ってた!? 久々だなぁこのグダグダ感! どっかのマスコットも大騒ぎだ、ところで、オマエこそ魔法少女の類ではなかったのか。まったく猫とお友達になれそうだ。
まあいいさ、陳腐だ、マンネリだ、云々と罵られようと確実性に縋る事こそ人の精神。伝家の宝刀――いつもの――を繋げての包囲網だ。おっかなびっくりキャット・ウォークを往くサマはなんとも臆病な怪物と似ているか。スマホのライトはつけないよ、驚かせたくないからね。にゃんと|思念《あみ》に掛かったのは餌に釣られたマスコットか。
――いい加減、そういうのとは縁を切りたいんだけどなぁ。
成功
🔵🔵🔴
ドゥルール・ブラッドティアーズ
愚かな行動かぁ……
ま、羽目を外していいって事よね。
【化術】で猫耳と尻尾を生やし
『欲望解放』で全裸になって四足歩行でお散歩するわ。
UDCに見られてるって思うと興奮しちゃう♥
おっと、ギロチン刃の落ちてくる罠ね。
咄嗟に【第六感・見切り】で避けちゃったけど
刃に映る私自身にキスをしたり体を擦りつける事で愚行を続行♥
しまいにはバランスを崩し
深淵へと真っ逆さまになりながらも
たわわの先の桜色と、蜜に塗れた自身の深淵を【慰め】続ける。
落ちて、堕ちて、昇り詰める。幾度も、イク度も、どこまでも
愛欲と共に際限なく高まる力。
この奈落に果てがあったとしても
【継戦能力・激痛耐性】と【オーラ防御】で
ぺしゃんこになる事は無いわ
バランス・ゲームの名は美徳と悪徳。天秤に乗せられた獣の重さは、嗚呼、悪徳に醜く傾いた。何を今更驚いている――神秘とは即ち、慾から起こる力なのだ。
頭に溜まっているのは血液ではない、知識でもない。
盲目で白痴を合言葉としてのたうつ影は何者か。猟兵にとって、否、オマエにとっての愚かさとは人類の有り様なのだとは思うが。態々『それ』を模倣してみる心は無い。では、最初に思いつくべき愚行とはいったい何か。それは花よりも蜜よりも甘ったるい、己の欲望の解放と謂えよう――つまりオマエは衣服を失くして猫のフリをしたのだ。加えて、化術からの尻尾耳のオマケ付きである。この沙汰は何処か猫への冒涜にも見えるが四足歩行をすると宜しい。お散歩だ。首輪やリードがなくたって辱め、只、興奮の方が勝ってしまう。いっそ自分の尻尾でも追いかけて莫迦みたいに舌でも出してみせようか。そんな阿呆を考えているところに異形からの贈り物。……おっと、ギロチン刃が落ちてくる罠ね。咄嗟に避けられたのは野性味溢れていたが故か。ふと、気が付けば刃に映った愚か者。こういう遊びもまた中々に『おつ』なものよね。冷たい接吻だ、冷たい擦り付けだ、お回り再びとする。
ハート・マークの仰々しさにやられたのか、興奮が過ぎて足元お留守になったのか、何方にしてもオマエ、一人での落下とは可哀想に。いいえ、可哀想なんて思わないで。私は、このスリルを糧にしているのよ。脳天から業と、劫と、あとを引くのは蜘蛛の糸か。これが救済なのだとしたら佛よ、とんだ惚けではないか! 筆舌に尽くし難い臭いと共にグズグズなった浮遊感、何処までも何処までも、昂るほどに堕ちていく……。
愛欲と共に、慰めと共に、際限なく高まっていく埒外性。奈落に果てが在ろうとも。深淵の底が在ろうとも。完全に達したオマエが――肉の塊として――ぺしゃんこになる所以は無い。何故なら私は自由なのよ! 自由なら、幾度だって味わえる。
苦戦
🔵🔴🔴
第2章 冒険
『迷宮路地裏狂想曲』
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POW : 壁を乗り越えたりして道なき道を進む。
SPD : ひたすらに走り回る。
WIZ : 片側の壁に手をついて進む。
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
嗤っているのは猫か。
猫がないから嗤っているのか。
何方にしても猟兵は|路地裏《ラビリンス》へと這入り込んだ。
正確には墜落したのかもしれないが、兎も角。
此処にはキャット・ウォーク以上に、異常な罠が仕掛けられている。
君達は愚かな行為を続けても良いし、全力で挑んでも良い。
※※※
第一章の時点で🔴が8溜まっています。
🔴12個以上でネットロアUDCを誘い出せます。
失敗しないように調整しつつ突破を目指してください。
トラップの内容はご自由に。
ナルニア・ネーネリア
猫は引き続きただの猫なので猫らしく振る舞います。
が、次のエリアではキャットウォークがないので周囲に興味を示しません。
猫はもっと遊びたかった…!
たくさん遊んでお腹も減ったし、ニャール入りカリカリがほしい。
とろーりチーズ(猫用)入りがたまらない。
猫は閃いた。そうだ、おじいちゃんにねだろう。
新鮮な水もおまけにねだろう。ささみのゆで汁でもいい。
そうと決まればこんなところとっとと抜けるに限る。
猫は真っ暗闇の道を、猫目を十分に働かせて通り抜けます。
道中の罠はやっぱり壊していく。
落とし穴とか天井落下とか罠のスイッチは尽く遠慮なく壊す。
猫の道を遮るのが悪い。
猫は猫の自由を遮るものが大嫌いだ、猫故に。
金色! 極上! まるで王の為の冠だ、笏のようなおやつを持て!
過去、現在、未来、世界を超越しても尚、猫は猫の儘である。我儘に、いや、猫らしく振る舞う事こそが猫唯一の仕事なのではないか。兎にも角にも猫、小判に群がったかの如くに伸びてみせた。この液体めいた愛おしさこそが高貴な所以のひとつと考えられよう。しかし、嗚呼、猫よ。猫はまったく興味とやらを失くしてしまった。何故かと問われたのならばシンプルにキャット・ウォークが路地裏の迷宮に様変わりした所為か。そう、猫はあの真っ逆さまに融けていく人間達を眺めていたかったのだ。もっと遊んでいたかったのだ。ところで猫よ、くぅくぅと腹の虫が啼きそうな頃合いだとは思わないか。ニャール入りのカリカリにありつきたいとは思わないか。とろーりチーズの香しさたるや筆舌に尽くし難い……勿論、猫は猫なのでにゃんと口にする他ないのだが。此処で猫は閃いた。そうだ、あのグリモア猟兵に、おじいちゃんにねだろう。あの面構えはきっと猫好きの極みなのだから……。
おまけに新鮮な水をたっぷりと用意してもらおう。いや、ささみのゆで汁も悪くないか。そういえばあの時に見かけた犬はマグロを美味そうに食んでいたではないか。猫よりも先に咀嚼するなんて赦し難い。やはりマグロも追加しよう……。
そうと決まればまったりと、お昼寝している場合ではない。こんな迷宮は、猫に優しくない路地裏はさっさと抜け出すに限る。魔暗いから如何したのか。猫の目にとってこの闇は母の胎よりも明るい。道中仕掛けられていたであろうネズミ捕り、猫は猫なのだから効果的ではない。たとえ猫捕りだとしても、そのような不敬、壊していくのが正義だろう。
落とし穴だろうと天上落下だろうと遠慮の欠片もなくスイッチを無碍に扱う。猫の道を遮るのが悪い、猫を害そうと試みたなら即座に喪失すると心得よ。
猫は不自由が大嫌いだ。猫なのだから仕方がない。
成功
🔵🔵🔴
数宮・多喜
【アドリブ改変大歓迎】
まったくもって妙な所でうっかりするところだったよ、ってお前が持ってきてたのかよ珍獣。
今日は変身しねぇからな!……たぶん。
自信をもって言い切れないのがつらい所だよホント……って空が暗くなってね?
と思ったらプレス機みたいなトラップか!?
どこから降ってきてるんだよこれぇ!?
必死にダッシュで駆け抜けようとするけど、万一潰されたら|因果律操作《ギャグ展開》で被害を最小限にしてペラペラになりながら抜け出すよ!
兎にも角にも|お遊び《コメディ》はここまで、後は真剣勝負が待ってそうだからね……!
だからこの先でも魔法少女で張り合おうとするんじゃないよ、奴らが逃げかねないから。
因果律の操作など臍で茶を沸かすよりも容易な事か。
唯一の被害を挙げるとすればオマエの尊厳だろう。
――まだ戦ってもいねぇのに。
ヤケに疲弊している。
絆を殺す事など不可能だと何処ぞの世界の紋章が謳っていたが、成程、覆す術を発見できない。マスカレードの傍らで踊り狂っていたのはメルヒェンかマッドネスか、絡み付くかの如くに兎の孔、底の底からお馴染みのアイツがやってくる。……まったくもって妙な所でうっかりするところだったよ。酒を飲んでもいないのに、地球が回っているだけなのに、嗚呼、なにかモフモフした物体が転覆を目論んでいる。……ってお前が持ってきたのかよ珍獣。珍獣だなんて言わないでほしいな、多喜ちゃんのためにわざわざ用意したんだから! イマジナリー・フレンドに熱狂していた方が幾等か正気だ、この歳で魔法少女なんて、それこそ狂気の沙汰としか思えない。今日は変身しねぇからな! たぶん……。言い切らなかったのはミスではないか猟兵よ、これが「つらいところ」だと頭を痛めておくと宜しい。
何が暗いのかと謂えば奈落ではない。何が魔暗いのかと投げ付ければ、天蓋、落ちてきたお約束なトラップか。いや、待て、そもそも此処は路地裏迷宮だった筈だ。ならば何故に天蓋が存在する事になって……。どこから降ってきてるんだよこれぇ!? なんともデビルキングワールドな、キマイラフューチャーなコメディ風味ではないか。必死で逃げ回るラットのように、一心不乱に、我が身の二足を回転させる。万が一? 万が一なんてねぇよ! あ、多喜ちゃん! そっちの道は……。誰だこんな小道に即死トラップを置いたのは……。ここはアルダワでもねぇよ!!! お遊びはいい加減にやめてほしい、これだからギャグパートは苦手なんだ。ペラッペラになったオマエ、補正が強いのは第二章までだ。
だからこの先でも魔法少女で張り合おうとするんじゃないよ、奴らが逃げかねないから……。わかったよ多喜ちゃん。とっておきの衣装を準備しておくね。
話聞いてたかお前……。
苦戦
🔵🔴🔴
ルキフェル・ドレンテ
何だ、此処は?
M'lady、待ちなさい
そんな風に急いでは危ない、何の罠があるか解らないのに――ほらご覧、馬の骨があんなに押し潰されて…
すまない、見えないのだったか
否、貴女には何も見る必要が無いのだった
…さておき、罠とやらを俺はオーラ防御で防ぐとして、
ついでに|実験台《カタツムリ》どもに露払いをさせるのも良いか
降り注ぐ刃、槍が待ち受ける落とし穴、
仕掛けられた如何な悪意も全て受けさせ暴いてやるのが手っ取り早い
全くくだらん子ども騙しだ
俺とM'ladyは屍を横目に、足下に、安全な道を行けば良い
M'lady、歩き難くてすまないね
どうやら地面がやけにぬかるんでいる
だがそれだけだ
何の危険ももはや無い……
暴く為に必要なのはより強大な暴力だ。
いよいよ獣に似てきたではないか。
カタツムリの扱い方に慣れてきている。
死臭を垂れ流すリヴァイアサンの真似事に、嗚呼、神が思ったのはひどい反吐の類か。ベヒモスの輪切りに添えられた美しい女の貌は何処かお姫様よりも本物らしかった。何方を食卓に並べてもきっと猫には無視されて終う筈だ。こんな『もの』は食事ではない。こんな『もの』は生命の育みから外れている。成程、悪辣外道が用意するに相応しい舞台上か。路地裏の隅っこには腐り果てたいつかの屍、串に刺したのか掻っ捌いたのか記憶にない……。
何だ、此処は? ファム・ファタールに掻っ攫われて、踊らされて墜落していたのではないか魔王サマ。気が付けばラットさまよう地獄の入り口、いや、出口のない煉獄とも考えられる。ぐるりと周囲を観察したところで道の先、未知に駆られたのかおてんばお姫様が進んでいる。M'lady、待ちなさい。そんな風に急いては、そんなふうに慌てては、先程と同じような事になってしまう。何の罠があるのか解らないのに――。口にした傍から誰かさんの木綿だ。いや、あれは一反か? 兎も角、ケッタイな姿もあったものだ。ほらご覧、馬の骨があんなに圧し潰されて、無様に……。魔王サマは何処までも忘れっぽいらしい。オマエのお姫様はキャンディを失くしたのではなかったか。すまない、見えないのだったか……。否、貴女には何も見る必要が無いのだった。ええ、ええ、その通り。私は■■■■さえわかっていれば、それ以外は要らないの……! のぼせたのかお姫様、ぺたんと笑ってみせる。
さておき……。無いくせに落ちてきた天蓋を|黒薔薇《オーラ》で塞ぐのが最優先だ。しかし、この程度の壁で安心出来ないのも、また、事実。此処は念には念を入れて、露払いとしてカタツムリの殻を酷使すると宜しい。雨が降ろうと雪が降ろうと刃が降ろうと槍が降ろうと、嗚々、食卓に並ぶ前の肉の塊が一切を受け止め、埋め尽くしてくれる。仕掛けられた悪意も全てオコサマどもの処理に回してしまえば好いのだ。くだらん子供騙し……子供に揮うのがお似合いだと謂うワケだ。横目にするのは結構だが折角の絨毯、汚さなければ勿体ないだろう……? 歩き難くてすまないね、どうやら地面がやけにぬかるんでいる。
だが、それだけだ。何の危険も、獣の視線も、最早ない……。
あら、獣なら私の隣にいるじゃない!
成功
🔵🔵🔴
エジィルビーナ・ライアドノルト(サポート)
私はエジィルビーナ、エジィでもルビーでも好きに呼んでくれていいよ。
困ってる人がいるなら助けたいし、倒さなきゃいけない強い敵がいるなら全力で立ち向かわなきゃ。全力で頑張るからね!
実は近接戦闘以外はあんまり得意じゃないんだけど……あっ、畑仕事ならチェリから教えてもらったから、少しはわかるよ!
力仕事はそんなに得意じゃないけど、足りない分は気合と根性でカバーするから任せといて!
☆
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
考えるよりも先に行動する方が遥かにマシ、そのような状況も時にはやってくる。脳味噌をフル回転させている合間に壺へと嵌まる。これが蟲毒の餌食となった者の言い訳か。さっさと畑を耕せば良いものを。湿気った焼き菓子がエネルギーをくれた。
猫の魔女なのか魔女の猫なのか、不明な儘にやってきたオマエは藍色の瞳をぐるりと回した。白黒と描写した方が正確なのかもしれないが、兎も角、のんびり猫に続いてペラッペラ猟兵、加えてこの埋め尽くすかのような肉の塊は如何なものか。凄惨な何かが行われていたに違いない。猫の魔女ならばきっと生け贄その他の儀式にも長けている筈だ。このまま放っておいたら本当に、街一つ飲み込まれてしまうかもしれない。善は急げと駆けていくのは結構だが猟兵よ、いったい如何やって出口を探すと謂うのか。当然、私にできることは片っ端だよね。手伝えることがあったら言ってほしい、口にしてくれたら全身全霊でお仕事を片付けるだけか。この疾走は非戦闘行為である、故、罠のひとつも効きはしない。
正直に謂ってしまえば畑仕事よりも楽だった。無いクセに落ちてきた天井も、降ってきた槍も、一切合切が遮断される。たとえ半永久的に迷わされても魔女が『飽きるまで』進むだけか。私は誰よりも根気強いからね、それに――エンドブレイカーは諦めが悪いんだよ。元気印がトレードマークな努力家、その気合いで神の試練とやらを真っ向から制覇すると好い。あとは消化試合だ。臆病な怪物の棲家をつついて此方が蛇だと笑えばよろしい。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『猫の魔女』
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POW : トリニティ・トリガー
【熱の魔力】【氷の魔力】【時の魔力】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD : アルカナ・ウィング
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【浄化】属性の【光の翼】を、レベル×5mの直線上に放つ。
WIZ : ああ私のご主人様
【操っている邪神の化身】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
イラスト:メロソ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「雪・兼光」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
猫の魔女――それは元魔法少女である。
人々を邪神の脅威から守る為、戦いに身を投じていた存在であった。
そう、何もかもは過去形だ。
猫の魔女は死に、UDCとして、邪神の信者として世に戻されたのだ。
結果は勿論、猟兵よ、君達が『視ている』通りである。
彼女は邪神の復活の為、より多くの『生贄』を求めていた。その為、敢えて自身の存在を『人の精神に残し』新たな贄を集めようと試みていたのだ。ああ、君達は猫の魔女の行為を|撒き餌《●●●》だと認識する以外にない。彼女は息絶えても尚、賢いのだ。
そして当たり前なほどに強い。生前、様々な邪神と死闘を繰り広げてきたのだ。シンプルに『強い』に決まっている。臆病者ではない、慎重なのだ。正確には慎重だった。最早、隠れる必要など『無い』のだから。上質な贄を用意すれば邪神の復活も早くなる。
実に魔女らしい、猫らしい、邪神の操り人形らしい、有り様だろうか。
ナルニア・ネーネリア
猫は猫なので猫らしく振る舞う
猫は猫なので猫が仕えられるべきで、猫が仕えるとか猫らしさを忘れたか
猫は猫なので同胞を哀れみ、グリムでばくんと終わらせてやろう
お前も猫ならば猫らしくあれ、撒き餌は聡く猫らしいが猫は地をかけ狩るものだ
猫は頂点だ
邪神を従えよ
何故なら猫は猫であるだけで勝手に信者や奴隷が増えるからだ
実際、なんか信者いる、鳴くだけで増えてる
つまり猫はただにゃーと鳴くだけでよかったはずだ、猫であることを思い出せ(猫パンチ
ところで黒猫が腹減ってるなら、キジ猫も腹減った
おじいちゃんへのおねだりは2倍量は軽い
人間はよく言う
財布が痛いと
それがなんなのか猫は知らないが、おじいちゃんのそれの心配くらいはする
世界の危機など心底から如何でもいい。重要なのはこの後のカリカリだ。クリーミーなチーズ入りのあれをたらふくに喰わねばならない。その為の運動だからと仕方なく身を投じたのだ。身を注いだのだ。猫は液体なのだから超自然である。
猫――嗚々、猫。いったい猫らしさとは何なのか。猫は猫なので仕えられるべきで、猫が仕えるとは猫らしさを忘れたか。それではまったく犬らしいのではないか魔女よ、それではまったく奴隷のようではないか元魔法少女よ。何故に猫らしく、ヒトサマの頭上に君臨できない。猫は猫なので同胞を哀れんだ。これが猫の末路だと謂うのならば、嗚呼、猫が直々に終わらせてやらねばならない。召喚すべきは|猫《グリム》だ。久しく味わえていなかった野性的な本能、ばくんと猫だったものを導いてしまおう。そう、かつてはお前も猫らしい猫だった筈なのだ。猫のように、キャット・ウォークを楽しんでいた筈なのだ。だと謂うのに、猫だったものよ。何故に小賢しく、聡く、撒き餌なんぞに執心していたのか。猫は地を駆け狩るもの、即ち『頂点』である。邪神に従うのではない、邪神を従えよ……。
失くしてしまったのだ。猫は其処に『ある』だけで奴隷を増やすものだと。実際、なんか信者いる、鳴くだけで蟻よりもたっぷり群がってくる。つまり猫は「にゃあ」と欠伸をするだけで良かったのだ。一所懸命になるのは時に身を狂わせるものと知れ。
猫だ。猫であることを思い出せ。
神は微笑んだ、猫の所為で邪を殺されたのだ。
ところで黒猫が腹を空かせているのならキジ猫、連鎖するのが世の理だ。ヴェールを剥がさずとも理解可能な真理のひとつ。おねだり二倍だ。二倍では不足しているかもしれない。嗚呼、人間は、奴隷はよくこぼしていた。財布が痛いと。財布とはあれだ、美味が勝手に出てくる魔法の袋のことだろう。いや、おじいちゃんのそれの心配くらいはしておくか……。
かりかり、がりがりがり、何で爪をといでいる。
オマエがご主人様だ、猫がご主人様なのだ、自覚せよ。
成功
🔵🔵🔴
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
なーるほど。
そりゃあ珍獣、お前が出張るわけだ。
いいさ皆まで言わなさんな、彼女を邪神から解放してやらねぇとな。
それが先達にしてやれる、後輩魔法少女の礼儀ってもんだろうがよ!
不本意だけど事情が事情だ、ここで変身しなきゃあ女が廃る。
新たなドレスを身に纏い、『浄化』の『電撃』を撒き散らす!
用意周到な敵さんのこった、戦況を見てすぐに今の主に応援を頼むんじゃないか?
それならこっちも好都合、探す手間が省けるってもんだ。
伊達に|ロッド《戦車砲》はこんな形をしてねぇよ、猫の魔女と邪神を全力全開で直接ぶん殴り続ける!
今日日の魔法少女はよォ、フィジカルも強くなけりゃやってられないんでね!
慎重な敵ほど厄介なものはない。慎重な敵が慎重さを投げ棄て、覚悟した時ほど面倒な事はない。ないものを強請るよりも先にあるものを使うのだ。
オマエには何が残されている。
握り締めた拳には強固な決意、身に纏うべきはあの日誓った誰かさんへの血反吐の類か。何を回収したのかと問われたのならば数多の後悔や無念、臓腑に熱を齎す犠牲者の想いか。神は心を持っている。特に、邪神は心を理解している者が多い。何故かと謂えば容易いこと、嗚呼、人間は絶望する瞬間、発狂する瞬間こそ美しい――! なーるほど。そりゃあ珍獣、お前が出張るわけだ。夢と希望の為に戦ってきた魔法少女が洗脳される。在り来たりな展開だが、それが『現実』となってくると苦しいものだ。いいさ、皆まで謂わなさんな、彼女を邪神から解放してやらねぇとな。死に絶えていても尚、玩具にされる沙汰のおぞましさは猟兵が、オマエがよぉく咀嚼している事だ。誰かさんを撃ち滅ぼす時の覚悟、未だに慣れない人間としての覚悟……。それが先達にしてやれる、後輩魔法少女の礼儀ってもんだろうがよ! 変身シークエンス、不本意だけれど事情が事情だ、たっぷりと魅せつけてやれ。
多喜ちゃん……ありがとう……。今生の別れでもねぇのに何謂ってんだ、それにな、此処で力を揮わなけりゃ女が廃るってもんだ。新たなフリフリドレス、弔いの為の装備としてはまったく冒涜的かもしれないが、構うものか。これがアタシにできる全身全霊、知ってるか邪神、今日日の魔法少女はフィジカルも強くなけりゃやってられないんだよ……! 探す手間が省けて何よりだご主人様、これから、お前をぶん殴る……!
ハートロッドを使う時だ。誰がどう見たって鈍器な、|戦車砲《ハートロッド》を揮う時だ。伊達にロッドはこんな形をしてねぇよ、全力全壊、たとえ我が身が潰れても猫と邪神をぶっ叩く……! なあ、教えてくれ、お前が生前、何を好いていたのかを!
おかしな話だ。ご主人様を傷物にされたと謂うのに。
魔法少女が笑っているような気がした。
成功
🔵🔵🔴
サエ・キルフィバオム(サポート)
アドリブ歓迎
基本的には情報収集が得意かな
相手が何かの組織だったら、その組織の一員になり切って潜入して、内側から根こそぎ情報を頂いちゃうよ
そうじゃなければ、無害で魅力的な少女を演じて、上手く油断させて情報を引き出したいね
効きそうな相手なら煽てて誘惑するのも手段かな♪
戦いになったら、直接力比べの類は苦手だから、口先で丸め込んだりして相手を妨害したり、糸を利用した罠を張ったり、誘惑してだまし討ちしちゃうかな
上手く相手の技を逆に利用して、手痛いしっぺ返しが出来ると最高♪
敢えて相手の術中に陥ったふりをして、大逆転とかも良く狙うよ
無垢な少女も、夢見がちな少年も、何れは汚く背を伸ばす。
その前に収穫すべきだと誰かは微笑んだが、さて、何処の妖艶だった事か。
嘲笑う神の名を唱えたところで別の名に修正されるのがオチだ。偽りの名を唱えたところで、念じたところで、嗚呼、信者は何も得られない。たとえ名前が真実だとしても信者は寵愛すらも与えられない。故に、神を信仰している者は狂気にやられているのだと罵られた。元魔法少女は如何やら賢い賢い獣だったらしい。キャット・ウォークを支配して、迷宮を展開し様々な罠を仕掛けた。だが、嗚呼、所詮は猫。慎重な者が慎重さを失くしたら、大抵、ロクな事にはならない。まったく盗人らしからぬ精神ではないか猟兵よ、そんな、魅せつけるかのような格好で参戦とは。本当に埒外が過ぎている……。
トリック・スタァの艶やかな声に騙されるような猫ではない。獣めいてしたたかな女に喰われるような魔女ではない。知っている。猫の魔女は知っている。ああいう『タイプ』は見た目の通りに肉弾戦があまり得意ではないのだと。猫の魔女の行動はひどく素早かった。サラマンダーの物真似、時を弄ぶかのような沙汰。そうとも、猫は生命の頂点だと先程、学んだのではなかったか……? ご自慢のそれだけ、バラさせてもらうよ! 奪うのではなく貰うのだ。盗賊のクセして随分と獲物任せなスタイルである。
猟兵は――サエ・キルフィバオムは悔い改めよと謂いたいのか。或いは、喰いしばれと命じたのか。いいや、杭縛ったのだ。本来はオブリビオンマシンに搭乗し揮うべき茨を生身の儘に揮ったのだ。猫の魔力が喪失する――おそらく、魔法のステッキが破損したのだ。これであなたは只の猫ちゃん。あたしの敵でもないし、きっと何も残らないよね。ウィッカーマンの藁の代わりに液体金属の茨、あとはゆっくりと、文字通りに縛するだけか。
――根こそぎいただいたよ!
リスクを恐れるな、刹那を味わう為に。
成功
🔵🔵🔴
試作機・庚(サポート)
はーい呼ばれてなくても参上する庚さんデスよ
サポート参加ってやつデスね
…サポート参加って何書けばいいんデスかね?
とりあえず口調はこれでわかると思うんデスけど…
まぁ私はその時々で色々変わるデスから気にしない気にしない
私が出来ることなら大体の事はするデス
あーけど、基本私はハピエン厨デスからあまりにも酷いことはしないデス
私がされる分には基本何されても別に問題ないデスけど…
私以外の奴…例え敵でもあまりにも可愛そうだと感じたら手を差し伸べる場合があるデス
まぁ必要があればやることやるんデスけどね
仕事デスし
なんでそこの判断は任せるデース
こんなもんでいいデスかね…?
あっ忘れてた『UCの詠唱は自由にどうぞ』デスよ
幸せは四足でも二足でもない。
歩いて辿り着けないならば走るしかない。
脳髄を――データを――丸々と洗浄された、哀れな憐れな獣が目と鼻の先で踊っていた。まるで獣の主に中てられ、発狂している何者かの如くに。偽りの月の反射にやられて、目の玉を回転させている犬の如くに。嗚呼、この光景をオマエは、猟兵は……いいや、番犬は何処かで『視た』かのように思えた。頭が痛くなりマス、いえ、これは比喩デスので問題はありマセンが……。伽藍洞、初期化された同胞を思い出す。此処の彼、或いは彼女は味方だが如何にも神の姿がちらついて仕方がない。いいデショウ、私がアナタに引導というものを渡してあげマショウ……。猫は魔性だが、魔障に呑まれた時点で世界の敵と知るが好い。
ご主人様、ご主人様、と、猫なで声がひどく喧しかった。猫の魔女の言の葉に誘われてご主人様の『一部』が出現する。まったく筆舌に尽くし難いほどのビジュアルではないか。これではロクな描写も出来ないと、やれやれ、骸の海なボディが揺らめいて嗤う。これが一つの到達点ってやつデスね。あまりにもあんまりな選択ではないか。魔導書など手にしていないクセに発生した魔黑い触手、果たして『これ』は神に対しての冒涜となるのか否か。
結局のところ邪神だって鹵獲してしまえば道具に過ぎない。触手の一本一本は脆弱だが、多勢に無勢なんて言の葉がある。邪神の一部がどれほど強かろうと何れは圧されてしまう筈だ。素晴らしき哉、物量作戦。この生と死の狭間でタップダンスをしてくれないか。仕事デスし、それに、一番の救いはきっと死になりマスから……。
私、ハッピーエンドが好きなんデスが……。
溺死する猫の名前は何だったか。
こんなもんでいいデスかね……。
成功
🔵🔵🔴
ルキフェル・ドレンテ
…獣臭い
吐き気を催すと言わざるを得ぬ
貴様、馬の骨――否、雌猫とでも呼ぶべきか
この不快さと言い先のふざけた罠と言い、俺はあまり機嫌が麗しくない
申し開きと償いの準備は出来ているのだろうな…?
焼却してやる
嗚呼、無論、貴様を操るふざけた邪神とやらをだ
嗚呼、不愉快で仕方ない
何が撒き餌だ、その雌猫を掌の上で転がしている心算か?
貴様、ゆめゆめ復活など能うとは思うなよ
有りっ丈の呪詛をくれてやろう
ロンギヌスの槍が如き奥ゆかしさは無用、生死すら不問、ただひたすらに串刺しだ
今の俺は仮に刺し違えても大した痛みなどはないのだ――
…ところで、だ
一度は民草の為に戦ったと言うのなら、何と言うザマだ?雌猫め
誰に祭り上げられた?何を望んだ?
貴様の様な役立たず、英雄のなり損ないは、どの世でもとっくにお払い箱だろうとも
|貴様《ヒロイン》が一度|負けた《死んだ》時点で、貴様が守るべきものどもも既に手遅れ故に
――燃え落ちろ
自責すら最早価値がない
故に貴様はさっさと眠りに就くべきだ――
俺も獣の魂などに用はない…
なぁ、M'lady?
万歳三唱、カタツムリお手製のカーペットを往くサマはまさしく魔王に相応しいか。造られた女の貌すらも最早なく、只、獣めいた臭気だけが咽喉に粘りつく。その原因をカタツムリと猫のコンフュージョンだと知ってか知らずか、嗚呼、オマエは貌を顰めた。ひどいものだ。吐き気を催す木偶だと言わざるを得ない。得られたのは果たしてファム・ファタールとの失墜だけだったか。いや、そもそも、オマエ達はこれ以上の失墜とやらを赦されないか。貴様、馬の骨――否、雌猫とでも呼ぶべきか。何方かと謂えば泥棒猫の並びが正しい。このあざとさは、愛らしさは嫉妬を招くには十分か。……彼女も腹を立てているではないか。この不快さといい、先のふざけた罠といい、俺は……俺達はあまり機嫌が麗しくない。珍しく意見が一致しているではないか魔王と娘、枯れた柳に意味を与えていったい、どのような魂の輝きを見出す。申し開きと償いの準備は……燃やされるか串刺しにされるのかの覚悟は出来ているのだろうな……? 選択肢はふたつとも、嗚呼、阿鼻、消毒してくれよこの罪を。
焼却してくれる……。運が悪いのはお互い様だと、突如、出現した邪神の化身が嘲った。ふざけている。嗚呼、不愉快で不愉快で、まるで、何処ぞの獣を相手している気分だ。何が撒き餌だ、何が『つけられている』だ。その雌猫を掌の上で転がしている心算か? 仏の心も知らずに、痴れた儘の猿回しとは本当に悪趣味な……。貴様、ゆめゆめ復活など能うとは思うなよ。滂沱、おお、滂沱とした呪詛。誰が手を伸ばしたのか、最早、不明。
落胤を刺したのはロンギヌスの槍だったか。
滴った体液は誰の失明を治したか。
奥ゆかしさは無用、生死すらも不問、人形遊びに必要なのはより、愚か者の思考に近付ける事だ。俺は、俺を刺したところで、大した痛みも覚えぬのだ……。馬子にも衣裳なんて罵られた、ならば、罵った者を黙らせて終えば良い。
ところで、だ。一度は民草の為に、人類の為に、闘争したと謂うのなら、何と謂う無様だ。雌猫よ。誰に祭り上げられた。何を望んで、舞台に身を投じた。貴様のような役立たず、英雄の成り損ないは、なっていない英雄よりも余程に最悪だ。どの世でもとっくにお払い箱だろうとも。投擲した三日月が何処にも刺さらない。槍よりも鋭利なクセに牢獄にすら届けられない。|貴様《ヒロイン》が一度|負けた《死んだ》時点で、貴様が落ちた時点で、何もかもは手遅れだと……貴様自身がよく知っていると思うがな。
――燃え落ちろ。
現実――現実だ。現実が熱を帯びて、阿鼻叫喚となって猫の魔女を焼く。自責すらも、ごめんなさいすらも、嗚呼、誰の耳にも入らない。貴様はさっさと骸の海に戻るべきだ。俺も獣の魂などに用はない……。ああ、帰っていく。餌を喰えずに猫が帰っていく。
なあ、M'lady……。
操られているのは同じだ。同じなら、イカロスめいて、幸せに向かった方が宜しい。
大成功
🔵🔵🔵