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本屋で見つけた書物を

#アナザープレヱス・リフレイン #プレイング受付中 #団体歓迎 #途中参加歓迎

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 夏目海斗は、山本涼介に連れられて、本屋に来ていた。
「まあ、嫌いではないからね……」
「そういってもらえると助かる!!」
 涼介はこれからのことを考え、兵法の本を物色しているようだ。……さっそく、難しい言葉を見つけて、目をぐるぐるさせている……ように感じられる。海斗はそんな涼介を横目に見ながら、他の本棚を眺めていた。
「やる気があるのはいいこと……だよな」
 海斗は、自分の書いた本が売られているのを見て、本があることにホッとしながらも、早くこの本が売れて欲しい、ここにはなくなって欲しいと思う。なんだか、綯い交ぜな気持ちに海斗は、はあっとため息をついた。
 ここにいてはならない。
「別の本でも探すか……」
 涼介はまだ兵法の本を見ている。今度は子供向けのもののようだが……それでも目をぐるぐるさせているのは、きっと気のせいに……違いない。そっとしておこう。海斗は思った。
「それにしても、いろんな本があるな」
 確かここの本屋は、最近できたばかりの本屋だ。棚も新しければ、働く店員達もまだ拙い感じを受ける。それでも楽しそうに働いている様子を見ていると、なんだかこちらも微笑ましく思う。
「何か新刊でも買うか」
 好きな小説でも買おうかと、その棚へと移動した、そのときだった。

 ――ゾクッ!!

 誰かに見られている? 気が付けば、周りには海斗ひとりになっていた。

 ――ドクンドクン……。

 自分の心音だけが、響いている気がする。いつの間にか冷や汗をかいていた。
 意を決して、海斗は後ろを振り返った。しかし……誰もいない。
「き、気のせいか……」
 と、棚に目を向けた時。一冊の本を見つけた。新しい本が並んでいるはずなのに。
 一冊だけ古い本が棚に並んでいた。古くて赤い文字でこう書いてある。
「……天命黙示録?」
 呟いた瞬間、またあのときの視線を、背後に感じた。気のせいだと思っていたが……そうではないのだろうか。もう一度、振り返る。……誰もいない。
「やっぱり、気のせいか」
 ホッとして、もう一度、棚に視線を戻すと。
「あれ?」
 先ほどまであった、あの古ぼけた本は消えていて。
「おーい、海斗!! いい本見つけたから、帰るぞー!!」
「あ、ああ……」
 どうして、こうも気になるのか。手に取って中を見ればよかったのだろうか? それとも……。

「皆様、ようこそ、お越しくださいました」
 出迎えるのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)。
「どうやら、帝都に新しくできた本屋で、海斗様が気になる本を見かけたそうです。その名は『天命黙示録』。けれど……あれから何度も探しているのですが、見つからないそうなんです。もし、手が空いているのでしたら、手伝ってはくれないかと」
 海斗が依頼してきたそうだ。
「ただ、数日探してもないとなると、もしかしたら、別の場所にあるか……それとも、そんな本などなかったのか……それを確かめたいそうなんです。私も何か予知できればよかったのですが……」
 今回は、グリモア猟兵の予知も来ていないそうだ。
「エンディカ様も、何もなかったと言っているようなのです。けれど……気になるタイトルなのは、間違いないですよね」
 いったいどういう本なのか、それとも、本ではないのか。
「それと、本を見つけた時に恐ろしい殺気を感じたそうです。探すときは気を付けて欲しいと言っていました。たかが一冊の本。されど一冊の本。よければ、皆様も見つけましたら、お知らせください」
 そういって、リズはぺこりと頭を下げたのだった。


柚葵チハヤ
 こんにちは、柚葵です。
 今回のシナリオは、海斗からの依頼ということで、本屋で見かけた『天命黙示録』を探すことになります。
 ここから、どうつながっていくかは、皆さんの選択次第。
 今回はいつもの行動指針は、記載しませんので、お好きなように進めてみてください。
 本を探すか、海斗に殺気を発する何かを探すか……。
 それとも、他のことをするか……。

 今回の舞台は、未来の帝都となります。
 リフレインはしていません。そのため、今回は「コンバート」「猟兵」の方のみの参加となります。
 イマジン、アナザーの方は、事前にノベルで英雄化してから、お越しくださいませ。

 それと、複数で参加する際は、お相手の名前やID、グループ名もお忘れなく。
 それでは、皆さんの探索プレイング、お待ちしていますね!
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第1章 日常 『プレイング』

POW   :    肉体や気合で挑戦できる行動

SPD   :    速さや技量で挑戦できる行動

WIZ   :    魔力や賢さで挑戦できる行動

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

御薬袋・彩葉
【I0109】謎の少女の遊び友達
【I0095】仕込み杖

本屋さんで殺気…?
幼女…ハサミ…殺人…いけない、海斗さんが次の被害者に!?(多分違う)

なるほど、恋多き殺人者という事ですね…

なんか未来だと多様性の世界みたいですもんね

しかし大和撫子たる者、一途であるべきだと思うのです

私みたいに‪☆(一応既婚者)

故にあの子の根性私が叩き治して上げます!

とはいえ、殺気があった場所というのは本屋さんくらいしか情報が無い訳で…

とりあえず本屋を回ってみましょう

えぇ、『天命黙示録』を探しつつ帝都全土可能な限りの本屋さん巡りをします!

ついでに海斗さんの本買って行きましょう!ノリで!

知人の本ってだけで面白そうじゃないです?



◆彩葉の本屋探訪?
 さっそく、帝都の本屋さんへと突撃していく少女……いや、モガ? がいた。
「本屋さんで殺気……? 幼女……ハサミ……殺人……いけない、海斗さんが次の被害者に!?」
 妙な連想で、御薬袋・彩葉(自称『モガ』・f39642)は、はっと気づく。
「なるほど、恋多き殺人者という事ですね……なんか未来だと多様性の世界みたいですもんね。しかし大和撫子たる者、一途であるべきだと思うのです! 私みたいに‪☆」
 一応、彩葉はこれでも既婚者。一途に想うことになにやら、言いたいことがあるようだが……。
「故にあの子の根性、私が叩き治して上げます!」
 彩葉が話題に出しているのは、先日の事件で出会った、アンティヰクな巨大な鋏を持った少女の事。もし彼女に出会ったら、その持っている仕込み杖を使って、根性を叩き治そうと思っている様子……どこまでできるかわからないが。それに、殺気の相手が少女だという確証もない。
 だが、こうして可能性を繋げることには意味があるかもしれない。
「とはいえ、殺気があった場所というのは、本屋さんくらいしか情報が無い訳で……」
 広い帝都の本屋さんは、かなりの数がある。
 ……ちょっと遠い目になりかけたが、やるからにはやらなくてはならない。
「えぇ、『天命黙示録』を探しつつ、帝都全土可能な限りの本屋さん巡りをします!」
 まずは気合を入れて、一店目。
「…………ありませんでしたぁ」
 その後、見つけた二店目。
「……ここにもありませんでしたぁ~」
 三店目。
「……あっ! これ、海斗さんの書いた本ですね!!」
 さっそく、それを一冊、彩葉は手に取ると。
「本買って行きましょう! 知人の本ってだけで面白そうじゃないです?」
 その場のノリでさくっと購入。購入した本は本屋さんが袋に入れてくれた。それを抱えながら、次々と本屋を巡っていくが……。
「『天命黙示録』……ないですねぇ」
 もう彩葉の足が棒になっている。最後にと決めた本屋を回っていると……。
「……?」
 なにやら、ぞくぞくする何かを感じた。視線だろうか? それを背中に感じながら、目的の本を探すもやっぱり見当たらない。あったと思った本は、先ほど購入した海斗の本だけ。他はやっぱり一般の本である。
 やはり、ないのだろうか?
 彩葉はそう思いながら、緊張した面持ちで本屋を出ようとした、そのときだった。
「何か探し物でも?」
 振り返るとそこには、黒衣に身を包む、眼鏡の青年がそこに立っていた。
「え、あ……で、でもなかったんで、今日は諦めようかと」
「そうですか。それは残念ですね」
 物腰柔らかい彼は、そういって笑みを浮かべる。もしかしたら、この人に聞けば何かわかるかもしれない……と思ったのに、何故かあの本のタイトルは言えなかった。
「見つかると良いですね」
「あ、はい……」
 ただならないものを感じ、彩葉は帰ろうとしたが……。
「あの、もしよければ名前を……」
「名乗るほどではなりませんよ。それに」
 彼はそっと彩葉の耳元で囁いた。
「あなたの名前を聞いていませんからね」

 どうやって帰ったか分からない。なんだろう、この物凄く乱されるような胸騒ぎは。
 けれど、彩葉は理解した。
「きっと、あの人が……海斗さんの後ろにいた人……」

 そんな彼女を見送る影がある。そう、先ほどの男だ。
「面白いお嬢さんだ。あの子が興味を持つのも分かる」
 ふっと笑みを浮かべ、彼は口を開く。
「今度は誘ってみようか、『彩葉』サン」


※称号「謎の青年と知り合い」、アイテム「海斗の本」を獲得しました。後ほど、獲得リストをご確認ください。
 なお、本を海斗の元に持って行ってお願いするとサイン本にすることができます。日常シナリオかノベルにてお試しください。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鈴之音・朝露
飛んで書庫に入る本の虫ですわ!
『気なる本が見つからない』これを一大事と言わずして何と言うですわ!
天命黙示録探すのですわ!
向かってくる殺気には振り向く前に、白燐奏甲でカウンターですわ!
その先は朝露の背後を取った者の末路ですわ!

I0005熱線銃は、誤って焚書の危険性が在るから厳重に仕舞っとくのですわ!フラグとかじゃないのですわ!

海斗さんは「見た」と言ってるのですわ。幻のはずがないのですわ!

見つければわかることですわ!

朝露が諦めたら、海斗さんは本を追うかもですわ!

無限に本があったとして、1冊の本を探していたとするならば、答えは1つですわ!無限に本を手に取るのですわ!それが本を探す者の天命なのですわ!



◆熱く! 熱く、我は天命黙示録を求めるものなり!
「飛んで書庫に入る本の虫ですわ! 『気なる本が見つからない』これを一大事と言わずして何と言うですわ!」
 ぴょこんとしたアホ毛が、やれやれと言わんばかりに揺れている。そんな中、その主である鈴之音・朝露(終焉の埋没者・f38394)は、拳を握り、叫んだ。
「天命黙示録、探すのですわ!」
 そう、朝露もまた、海斗が見つけたという謎の書物を見つけるために、調査を始めたのだ。
「あ、前に手に入れたこれは、ちゃんとしまっておくのですわ!」
 前に得た熱線銃はしっかりと懐にしまって。…………なんか、変なフラグを立てたように感じるが、まあ、きっと大丈夫だろう。
 さっそく、海斗が見つけた場所である本屋にやってくる。
 なるほど、かなり小奇麗でお洒落な本屋なようだ。
 どちらかというと、物珍しさにやってきた若者と、雰囲気が気に入ったという年配の落ち着いた紳士や婦人の姿が多い。
「海斗さんは『見た』と言ってるのですわ。幻のはずがないのですわ! 見つければわかることですわ! 朝露が諦めたら、海斗さんは本を追うかもですわ!」
 それはどうだろうかと思うが、ともかく、朝露はそう思っているようだ。
「無限に本があったとして、1冊の本を探していたとするならば、答えは1つですわ! 無限に本を手に取るのですわ! それが本を探す者の『|天命《・・》』なのですわ!」
 順番に片っ端から手に取ってみていく。必死に探している様子に、店員もやってきたが、その店員もまた見つけることはできなかったようだ。
 ならば、このままここにある本を片っ端から見ていくだけのこと。ちょっと嫌そうな顔をしていたが、お客様と言うことで、店員も黙認することに至ったようだ。
 その青い瞳に灯る炎は止まることを知らずして。
「これ、落ちましたよ」
 急に声がかけられた。若い青年の声だった。
「あ、すみません。拾ってくださって……って、え?」
 渡されたのは、本……ではなく、何かの紙の切れ端。

【平穏は失われる。幸せな時間はもう無くなるのだ】

 予言めいたその一文のみが記されていた。他には何も書いていない。
「これって……?」
 先ほどの声をかけた者を探そうにも、それらしき青年は、もういないようだ。周りには誰一人いない。
「えっ……えっ……!?」
 その切れ端を手に、朝露は困惑して。
 結局、見つけた海斗の本を買って、本屋を出た。朝露の手には、その本と謎の言葉が書かれた紙切れのみ残されたのだった。


※アイテム「予言の切れ端」「海斗の本」を獲得しました。後ほど、獲得リストをご確認ください。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​