6
狂った電脳

#サイバーザナドゥ #電脳の侵略者

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#サイバーザナドゥ
🔒
#電脳の侵略者


0





 生身の肉体を|機械化義体《サイバーザナドゥ》に換装したこの世界。ヒトがヒトであると認められている最後のパーツ……「脳」さえも、その思考能力を補助・強化するべく「電脳化」する者達がいるというのは、周知の事実。
 それに関しては、自身の身体をどうするかは当人の自由である。

 だが、しかし。最近、このサイバーザナドゥにおいて、その電脳がハッキングされ、当人自身が操られていると気付かぬ内にテロや犯罪を犯してしまうという事件が多発している。


「今回は、他施設での訓練の為にハイウェイを移動中だった戦車の技術者の電脳がハッキングされ、彼が手を加えた頭脳戦車の思考型AIが暴走する事故が発生してしまいます」

 プルミエール・ラヴィンスは、グリモアベースに集まった猟兵達に、予知についての説明を始める。

「今から現場に向かえば、ちょうど頭脳戦車が最初の事故を起こすタイミングでハイウェイに到着する事ができます。事故により渋滞が発生し、現場に到着するのは難しい状況になりますが、何とかして皆様には現場に急行し、頭脳戦車がハイウェイを飛び出して市街で殺戮行為をするのを止めてください」

 その事故発生エリアは偶々市街地と面している。壁を幾つか破れば、市街地である。普通の車両であればそんな事容易でないが、戦車であれば話は別だ。

「暴走する頭脳戦車には、技術者が乗り込んでいます。戦車と止め、彼の身柄を確保すれば、彼の電脳をハッキングした真犯人が姿を現すでしょう。皆さん、なるべく被害を出さないように時間を収め、この真犯人の撃破を、よろしくお願いします」


秋野

 今回は全三章構成となります。

●第一章
 ハイウェイの渋滞を潜り抜け、事故が発生している箇所に急行してください。

●第二章
 今回の事件の犯人である技術者が乗っている暴走電脳戦車を止めてください。技術者は完全に自身の意思で動いているような言動ですが、実際にはハッキングにより洗脳されている被害者です。多少荒っぽい手段になってしまったとしても、無事確保出来るようお願いします。

●第三章
 技術者の電脳をハッキングしたオブリビオンと対峙します。
7




第1章 冒険 『立ち往生するハイウェイ』

POW   :    ●『車を持ち上げてスペースを作る』

SPD   :    ●『車列の間や防音壁の上、果ては空を進む』

WIZ   :    ●『使い魔を先行させたり、周囲の人に聞き込んだり、情報収集をする』

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

緑之・福福
秋野マスターにおまかせします。かっこいい緑之・福福をお願いします!

 ウェアライダーの自宅警備員×フリッカースペード、6歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、死を覚悟した時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




 前方から、爆発音が響く。
 緑之・福福(ウェアライダーの自宅警備員・f42510)が乗り合わせたバスの止まっている箇所からは、車の列の向こう側に爆炎と黒煙が見えるのみだった。

「おい、なんだよ!! あぶねぇだろうが!!」
「そんなのどうでも良いよ!! なにあれ? やばくない?!」
「やだ怖い……っ!!」

 前の車が止まった事で急ブレーキを踏んだ為か、怒り出している客もいれば不安を訴える客も、怖がって泣き出す客もいる。

「あのあたり……予知では市街地に近いっちゅう話やったけど……」

 実際のところは、果たしてどうなのだろう。やっぱり、危ないのだろうか? ここから急ぐと、どのくらいかかるだろう。誰かに聞きたいところだが、今この場のほぼ全員が平常心ではない。

「みんなに落ち着いてもらわんと……!!」

 混乱や怒りが高まった観客達が、それぞれにハサミや手近な棒等を手に、暴れ出しそうになっている。
 話を聞くどころか、乱闘騒ぎの危機だ。それに気付いた福福は、アンチウォーヴォイスを発動する。

「みんな、大丈夫やで!! 落ち着いてや!!」

 成功率はまだ高くないものの、祈りを込めたその声は、彼らの不安と混乱とが元になった敵意を沈める事に成功した。

「じゃあみんな、仲良くしてな? ところであそこの煙が上がっとるところまぇ、どのくらいかかるやろか」

 お互い武器から手を離した客達は、互いにいがみ合うより協力し合った方が良いだろうという方向で意見がまとまったらしい。
 彼らは福福のその問いに、彼らは少しそう相談した後、頷く。

「上手くすれば10分……まっすぐ行ければ5分でももしかしたら着くかも。あのあたりだと、地面も平坦だし真っ直ぐだ。障害物は止まってる車くらいかな」

「ありがとう!!」

 その返答に素直に礼を言い、福福はバスから降ろさせてもらい、現場に急ぐのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

セラー・ミメシス
……とりあえず、現場に急行すればいいんだな?
じゃあまずは下準備だ。【ミミックトレジャー】を使って、マシン改造lv100のミミック用ローラースケートを作り出すぜ。そんでもって後はそいつを履いて、ミミックの体格で通れる隙間をなるだけ急いで滑っていく。

……通れる隙間がねえ時?そん時は自分で作るさ。そのためのマシン改造技能搭載のマジックアイテムだ。俺の前にある障害になりそうな車は、片っ端から改造して車高をブチ上げる。俺が下をくぐっていける程度にな。

ま、普通の人が通れる隙間がありゃミミックも通れるんだから、不当な幅寄せしてたり渋滞の中でUターンを試みるような連中の車しか俺の改造には遭わねえはずだぜ?



「…………とりあえず現場に急行すればいいんだな?」

 グリモアベースで言われた事を思い出しつつ、ハイウェイの端っこにあるミミック……もといセラー・ミメシス(異界渡りの菫色・f43527)は、爆炎、爆音(ともしかしたら銃声かもしれない音)のする方向へと視線を向けつつ、呟く。
 となると、まずはそこそこの速度で移動しなければならない。

 まずは下準備、と発動したUCはミミックトレジャー。エクトプラズムで作り出したマシン改造を施したミミック用ローラースケート。咄嗟の時に前の車を改造して退かせるようなアームは、急な方向転換の先にもとても便利だ。
 とはいえ、普通に人が通れるだけの隙間があればミミックも通れるのだから、常識的な車であれば改造する必要もないから──などと思いつつ進むセラーの前に早速現れたのは、車の左右によくわからない装飾をつけて無駄に隣の車に幅寄せをしている車であった。
 そもそもが迷惑行為、下手をすれば法律違反──いや、この世界での法律については詳しくないので、わからないが。
 とにかく相手方が嫌そうな顔をしているところからして、迷惑行為である事に間違いはないだろう。

 そう判断したセラーは、改造用アームを伸ばし、数分後。

「邪魔するぜ」

 やけに車高が高くなってしまった改造車の下を通り抜けていくセラー。遠くなった路面に、ドライバーは真っ青な顔をしていたし、隣の迷惑そうだったドライバーはほっとしたような表情を浮かべていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィルジニア・ルクスリア(サポート)
 サキュバスの悪霊×魔女、12歳の女です。
 普段の口調は「ダウナー(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪い時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
ダウナーだが、猟兵として行動する時はアクティブに行動する。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


メルキア・セルデモン(サポート)
対象の能力(ユーベルコード)を逆に自身が使うことが出来る存在と、様々な生物の遺伝子を取り込み、その生物の体質を使える存在。その2つを元に作られたのが、私なの。

やる事もそんなにないから、とりあえず色んな世界を回ってみて、何かあれば対処するつもりよ。

〇ユーベルコードは何を使っても構いません。(18禁でない且つ)彼女の個性(設定)を活かしてくれると大歓迎です。よろしくお願いします。


徳川・家光(サポート)
 冒険においては、基本的に「羅刹大伽藍」による力仕事か、名馬「火産霊丸」を召喚し、騎乗技能を駆使した早駆けを利用したスピード勝負を得意としています。
 また、冒険では「鎚曇斬剣」をよく使います。頑丈で折れにくいので、鉈や斧、岩盤に打ち込むくさびの代わりに重宝しています。
 他には「念動力」技能で離れた場所の物体を動かして驚かせたり、ロープを浮遊させて対岸にくくりつけたりできます。

 嫁が何百人もいるので色仕掛けには反応しません。また、エンパイアの偉い人には会いません(話がややこしくなるので)。
普段の一人称は「僕」、真剣な時は「余」です。
あとはおまかせ。よろしくです!


イネス・オルティス
まあ渋滞って言ったって、人ひとりすり抜けるくらいの隙間はあるでしょう
【疾風迅雷乃型】で行くわ

野生の勘で最短ルートを察知して、渋滞中の車両の間をすり抜ける
途中場合によっては、ハイウェイの側壁を走ったり
車両を足場に跳んだりするかもしれないけれど、多少は仕方ない
たとえ、絡んでくる輩がいたとしても、相手をしている暇はないし
ユーベルコードで増大したスピードと反応速度で有無を言わせず突破する
「悪いけど、緊急で通らせてもらうわ!」

恥ずかしさ耐性のあるイネスは、周りの視線を気にしません
そのビキニアーマー姿の存在感で、無意識に誘惑してしまう事がありますが
イネスにそのつもりはありません



「あそこね……」

 騒動の中心となっている事故現場、もとい事件現場の方へと視線を向け、メルキア・セルデモン(2つの存在を掛け合わされた者・f40535)は呟く。
 だとすれば、急行あるのみ。

 渋滞はものすごく、今も尚足止めされた車を増やし、渋滞の距離は着々と伸びている。追突事故も発生しているようだし、そこここで小競り合いも発生しているようだ。

 止めに入っている猟兵達もいるが、それより何より大元をなんとかしなければこの渋滞も小競り合いも根本的な解決は不可能だし、何より放置しては予知にあった事件が本当に発生し、市街地が蹂躙され、死者も多数出る事だろう。

「悪いけど、お先に失礼するわよ」

 急がないと事態が更に悪化しそう。

 そう呟きながら、メルキアの乗っていた隣のバスから出てきたイネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)。

 果たして本当にその格好でバスに乗っていたのか、と問いたくなるような露出度のイネスに、周囲でピリピリとした空気を纏い、人によっては言い争いまでしていた運転手や乗客達──特に男性陣──は、言葉を失い、熱い視線を向ける。
 その中には好奇の視線もあるし、その豊満な胸とくびれのコントラストに目を奪われている者もいる。が、しかし、その全てを無視して、イネスは胸に手を当て、祈る。

「ビキニアーマー神もご照覧あれ」

 その想いに応えて発動した疾風迅雷乃型を使い、彼女は道路を、壁を、車の屋根を駆け抜けていく。

「なんかすげぇ露出の美人が……!!」
「はぁ?! 何言って……マジだ」

 途中途中の車の中から顔を出す男性陣は、口々にそんな事を漏らす。

「そこのおねーちゃん!! この後、一緒に遊びに行かない?!」

 そんな誘い文句を口にする者も、いるにはいるが。

「悪いけど、緊急で通らせてもらうわ!」

 その度に速度を上げ、駆け抜けていくイネス。そもそも、相手をしている暇などないのだ。


「あの方、なかなか速いですね」

 その背中を遠目に見やりつつ、徳川・家光(江戸幕府将軍・f04430)は左右を見やる。確かに車は多い。車で間を抜けていくのは困難だろう。しかし、軽車両であれば、間を抜けられないでもない。

 状況と距離、隙間を確認し、渋滞の中にあって比較的隙間の空いている路肩に言ってから、家光は意識を集中し、喚ぶ。

「火産霊丸よ、焔の底より出ませい!」

 家光の呼び出した、彼の背丈の2倍のサイズの燃える白馬・火産霊丸。

「火産霊丸、あの爆炎の上がっている方向に連れて行ってください! なるべく急ぎで!!」

 その家光の指示に、火産霊丸はヒヒィン!! と嘶き、火の粉を振り撒きながら、車の間を塗って駆けていくのだった。

 そんな彼らの頭上を、凄まじい速さで箒に跨り飛んでいくのはヴィルジニア・ルクスリア(|甘やかな毒《ダークメルヘン》・f36395)。いくら駆けるのが速かろうと、車の上を走ろうと、障害物のない空中より楽な道は無い。

「宙を翔けろ」

 その上、箒星発動中のヴァルジニアのウィザードブルーム・改は衝撃をも緩和する。故に、多少ぶつかったとて、ヴァルジニアに危険はない。
 飛ばし放題のヴァルジニアは、あっという間に事件現場へと辿り着く。

 それを見て、ひとまず徒歩で事件現場へ向かっていたメルキアは、やはり急ぐなら空中だと結論づける。
 他の猟兵達も、もうすぐ事件現場に辿り着くだろう。自分も急がなければ。なるべく、空を移動して。
 そう判断したメルキアの視界に、どこから来たのか光に吸い寄せられたらしい蝶だか蛾だかの姿が映った。

「これなら…………」

 呟いたメルキアは、それを指定し、|体質付与《ゲノミクス》を発動する。

「体質付与、変化」

 背中に生えた翅は綺麗とは言い難いが、とはいえ空中を飛ぶ能力の性能自体に変わりはない。そもそも美醜の話ではないのだ。問題はない。

 メルキアは鱗粉に覆われた翅を羽ばたかせ、渋滞する車の上を飛び超え、事故現場へと向かっていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 冒険 『暴走する頭脳戦車』

POW   :    力技で暴走を押さえつける

SPD   :    トラップを駆使して暴走を止める

WIZ   :    策略を用いて暴走を停止させる

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「退け!! 退かないと撃ち抜くぞ!!」

 暴走電脳戦車の屋根の上にへばりつくように乗っかっている技術者らしき作業着の男性が、周囲に喚き散らしては電脳戦車に指示を出して、銃撃を繰り返している。
 辺りは既に車のスクラップが散乱しており、彼と彼の乗る電脳戦車がそれらを乗り換え壁を破壊し、住宅街に乗り込んでいくのも時間の問題に見えた。

 そんな彼が壁の方へと目を向けたそよタイミングで、猟兵達が到着した。

「なんだお前らっ!!」

 猟兵達の存在に気が付いた作業員は、眉間に皺を寄せ、声を荒げるのだった。
イネス・オルティス(サポート)
『この鎧は一族伝統のものよ、それがどうかしたの?』

アックス&ウィザーズ辺境のどこかにある隠れ里に住む一族の女戦士
〔一族伝統の鎧〕のビキニアーマーを愛用し主に〔巨獣槍〕という槍を使う
”ダッシュ”で近づき”なぎ払い”、”串刺し”等をよく行う

ボン・キュ・ボンのナイススタイルで、ビキニアーマーを普段使いしている
恥ずかしさ耐性のあるイネスは、周りの視線を気にしません
そのビキニアーマー姿の存在感で、無意識に誘惑してしまう事がありますが
イネスにそのつもりはありません

アドリブ・絡み・可 ””内技能
描写はセクシーレベルまで
キャバリアには乗らず生身で戦います(他の人のキャバリアを足場にする等はあり)


鳶沢・成美(サポート)
『え、これが魔導書? まあどうしよう?』
『まあどうでもいいや、オブリビオンなら倒すだけですよ』

故郷UDCアースの下町の古書店でたまたま見つけた魔導書を読んで覚醒した自称なんちゃって陰陽師

昨今でいう陽キャラ? みたいな行動は正直よくわからないのでマイペースに行動
でも集団での行動も嫌いじゃないですよ
元ボランティア同好会でつい気合い入れて掃除しちゃったりしなかったり
一応木工好きでゲートボール好きキャラのはず……たぶん

例え好みの容姿だろうと、事情があろうと敵ならスパッと倒すだけですよ

実はシルバーレイン世界の同位体である自分と融合していたことが判明
三角定規型詠唱定規の二刀流で戦う様に

アドリブ・絡み・可


サエ・キルフィバオム
アドリブ歓迎!

脳が乗っ取られちゃってるってヤバいねぇ
あたしじゃどうにもできないだろうし、今は手荒な真似をするけど許してね

【絡みつく金縛】で作業員さんを縛り上げて、とりあえず事が済むまで動きを止めちゃおっかな
抵抗されるだろうけど、何とかお互い身の危険が無いように上手く立ち回れたらいいね
本当の悪者は操ってる黒幕だし、早い所釣りだしちゃおう!



 そんなやり取りをしている間にも、電脳戦車の主砲は火を吹き、市街地方向に向かう途中の障害物という障害物を撃ち、破砕し、燃やして、乗り越えられる程度のサイズになったところで変形可能なキャタピラで踏み潰していく。

「いいぞ!! あんなやつらなんかこの際どうだっていい!! どうせ俺達を止める事なんか出来やしないんだ……この歪んだ不平等な世界を破壊し尽くしてやる!!」

 思考型AIに指示を打ち込んでいく彼に従い、電脳戦車の進撃はますます過激になっていく。

「脳が乗っ取られちゃってるってヤバいねぇ……」

 明らかに正気ではない技術者の様子に、サエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)は呟くが、ものすごい爆音の為に彼自身その声が聞こえている様子はない。

「脳の方は、あたしじゃどうにもできないだろうし、今は手荒な真似をするけど許してね」

 だから、続いたその言葉も勿論、彼には届いていない。届いていないが、サエとしては断りは入れた。

「行け、行けーっ!! 壊してやれ!!」

 普段訓練では使わない装備もフルで使えるようシステムを書き換え、ロックを外したらしい。さっきから火を吹いている砲門の他に、小型銃火器やレーザーが戦車の車体から生えてきて、もはや彼がへばりついている場所以外は針山のような有様になっている。

「作業員さんが悪い訳じゃないって、わかってるんだけど……ねっ!!」

 くっ、とサエが指先で|絡みつく金縛《ワールドワイドワイヤー》を操ると、くるくると見えないほど細い、剛柔合わせ持つワイヤーが彼の身体を何重にも覆い、縛り上げる。

「な、なんだこれっ?! やめろ、邪魔すんなっ!!!!」

 じたじたと暴れる作業員ではあるが、彼を助けるようなプログラムは電脳戦車には組み込まれていないらしい。彼自身の抵抗はあるが、彼が捕縛されたからといって戦車の方が抵抗する様子はない。それどころか、彼を巻き込む勢いだった。

「間に合うかな……っ!!」

 不安になりつつ、今出来る事を全力でこなすしかない。ワイヤーを引いて、抵抗する作業員を引き寄せる。そんな作業員をAIは障害物と見なしたのか、戦車の銃口を向ける。

「ひいっ!!」

 悲鳴を上げる作業員。銃弾が装填され、銃口から吐き出される。しかし。

「三角定規二刀流、竜巻!!」

 彼の命を奪う筈だった銃弾は、鳶沢・成美(三角定規の除霊建築士・f03142)の三角定規が弾いた。

「間一髪……!!」

 ぴんっ、と張ったワイヤーでものすごい勢いでサエの方に引っ張られていく作業員をちらりと見やり、成美は両手の三角定規で銃口を一つ壊しながら着地する。だが、その程度の損傷では戦車の動きは止まらないし、一番大きな砲門は無事なままだ。

「悪いけど、それは叩き壊す!!」

 そこへ飛ぶように駆けてきたイネスが、ビキニアーマー神の闘気を纏った巨獣槍の一撃を主砲の根本付近へと叩き込む。狙いはややズレたものの、その一撃は主砲にとって致命的なものだった。

「これで、主砲は使えないわね!!」

 着地したイネスは、その勢いのまま地面に落下した主砲の砲身を蹴飛ばした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

セラー・ミメシス
技術者の確保は済んでるし、後はこのデカブツをツブせば行けるってとこか……そんじゃあやるべきことは一つだな、解体だ。
使うUCは【ミミックトレジャー】マジックアイテムに付与すべき技能は引き続きマシン改造てとこだな。
さっきまでの戦いを解読するように見ていたから、この戦車のAI機構があるあたりにいくつかアタリもつく。
デカブツの頭を略奪するつもりで、解体方向にマシン改造を施していくぜ!うまく中身を取り出して機体とのリンクを切ってやれれば重畳、そうでなくても先ほどまでの戦いの傷口をえぐるぐらいはできるだろうさ



「技術者の確保は済んでるし、後はこのデカブツをツブせば行けるってとこか」

 セラーは捕縛された技術者に視線を向けて、状況を確認する。彼は暴れてはいるが、逃げ出せそうな気配はない。とすれば。

「そんじゃあやるべきことは一つだな」

 それは即ち、セラーの得意分野である。

「解体だ」

 呟くや否や、セラーはミミックトレジャーで作り出したローラーで移動していく。目指すのは、先程まで作業員がいじっていた付近……つまり、AI機構が搭載されているであろう場所だ。
 潰れた主砲の代わりに辺りに掃射を続けるマシンガンの死角を抜けて、戦車の車体に肉薄し、アームを伸ばす。

「これだな」

 センサーアイのついている付近をマシン改造で変形させつつ、装甲と装備を剥ぎ取っていくと、幾多のコードのコードの奥に本体とも言える電脳を発見する。セラーはその部分を容赦なく掴むや否や、容赦なく引っ張る。

 最後の抵抗で残った装備をガシャガシャならしながらセラーを振り解こうともがく戦車だったが、時すでに遅し。

「これで終わりだぜ」

 珍しく少し楽しそうに宣言したセラーは、電脳を戦車本体から引っこ抜く。
 しんと静まり返ったハイウェイに、作業員の絶望に満ちた悲鳴が響き渡ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『アキグモ・コピー』

POW   :    雷遁・電撃槍
【雷を纏った超合金製の槍】が命中した部位に【電撃】を流し込み、部位を爆破、もしくはレベル秒間操作する(抵抗は可能)。
SPD   :    雷遁・超電磁砲
着弾点からレベルm半径内を爆破する【超合金製の槍を弾丸とする超電磁砲】を放つ。着弾後、範囲内に【雷撃の檻】が現れ継続ダメージを与える。
WIZ   :    雷遁・電子傀儡
戦場内に【電子ウィルス混じりの稲妻】を放ち、命中した対象全員の行動を自在に操れる。ただし、13秒ごとに自身の寿命を削る。

イラスト:えんご

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は加賀・依です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 渾身の抵抗も空振りに終わり、絶望に膝を突く作業員。

「なんだ……ダメだったんだ」

 ハイウェイに、どこからともなく女性の声と、ハイヒールの踵を鳴らす音が響く。

「使えないな」

 いつのまにか彼らの前に現れ、冷たく作業員を見やるこの一連の事件の黒幕────アキグモ・コピー。

「役に立たないゴミは、処分しないとね」

 彼女はそう言うと、感情の困っていない瞳で作業員を見据え、雷を纏った超合金製の槍の鋒を彼に向けるのだった。
リマリル・ビューウィン(サポート)
連携アドリブ可
口調:私、あなた、~さん、です、ます
私は普段ゲーム内の危険な戦場の近くやボス前、ダンジョンの隠れた場所等でなぜか見かけるタイプの行商人のNPCです

戦闘力は護身程度なので、前線から下がった位置で一般的なゲームでアイテムとして存在しそうな道具による補助・回復・手持ちの補充等が基本行動になります
猟兵にはツケという名の無償提供をします

基本後衛ですが相手次第では稀に前線に立ち、ショップを開いて私と商談している最中は迷惑行為を禁止する【簡単な約束事】を、売買に理解があるなら【おススメ商品紹介】による道具の実演販売で時間稼ぎや隙を作る事が可能です
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用します


エジィルビーナ・ライアドノルト(サポート)
 私はエジィルビーナ、エジィでもルビーでも好きに呼んでくれていいよ。
困ってる人がいるなら助けたいし、倒さなきゃいけない強い敵がいるなら全力で立ち向かわなきゃ。全力で頑張るからね!
実は近接戦闘以外はあんまり得意じゃないんだけど……あっ、畑仕事ならチェリから教えてもらったから、少しはわかるよ!
力仕事はそんなに得意じゃないけど、足りない分は気合と根性でカバーするから任せといて!


ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


小宮・あき(サポート)
お困りの方がいる、と聞いて参りました。
スポット参戦のような形でフラリと。



◆性格・人柄

敬虔な聖職者として猟兵に目覚めた、人間の聖者。
です・ます口調の礼儀正しい女性。
ピンクの髪に、透き通る水色の瞳が特徴的。
ふふ、と微笑み、愛らしい見た目で佇んでいますが、
本業は商人。ホテル経営者。冷静で非情な心も持ち合わせています。
また敬虔な聖職者故、邪教徒や魔女に寛容さが無く、苛烈な面も持ちます。

既婚者。
神と夫に報告できない行動は、絶対に取りません。



◆戦闘
ユーベルコードは指定したもので臨機応変に。
基本は後衛の魔法職。

・範囲魔法(神罰)
・回復(コルセオ)
・拘束(光の鎖)
・人手が必要な作業(戦場のハレム) 等


サエ・キルフィバオム
アドリブ歓迎!

役に立たないゴミなんて、そうやって人を見てるなんて調子に乗っちゃってるよね
絶対痛い目に合わせてやらなきゃ!

人の事を見下して利用しているなら、私が弱いフリをしたら調子にのってくれるかな?
電撃に怯えて、心が折れたように振舞って騙しちゃおうか
人の事を利用するやつなら、電撃でこっちを倒すより操る事を優先するはず
敢えて食らっても抵抗できるようだし【雌伏妖狐】のパワーならひっくり返せるよね!
人を使い捨てて見下した瞬間に、その相手に全てを持ってかれる屈辱を味わってもらうよ!


セラー・ミメシス
一つの失敗で出てくるなんて黒幕向いてないな。ま、俺らと違ってアンタ自身が使い捨ての過去だからいいんだろうけど。

UC【魔法捕獲術】を使って戦う。要になるのは持ち込んできたでっけえダンボール箱だ。でこいつをかぶって稲妻が俺に直接当たらないように立ち回る。勿論壁を作ったところでダンボールなんでな、霊的防御でウィルスの侵襲は防ぐぜ。
一度でもダンボールに稲妻が当たったら攻撃の後隙を狙ってダンボールの残りを投げつけ相手の視界を奪い、魔導書の中身を高速詠唱且つ全力魔法!放ってきた電子ウィルス混じりの稲妻をお返しだ!そうして簒奪した身体操作権で、奴の槍を奴自身にブッ刺して、しっかり痛手を与えてやるぜ!



 アキグモ・コピーが作業員に狙いを定めるその間に、素早く割って入る者がいた。
 それはリマリル・ビューウィン(常(駐)在戦場の商人・f43465)。リュックを背負った行商人だ。ゲームの中に於いては、ボス戦の前でも炎の谷でも氷の山でも、如何なる過酷な地でも何故か先回りしてレアアイテムを売っているNPCという運命を背負った商人である。

「そこのお客さん、良いものがあるんですよ」

「良いもの?」

「そうです。マシンパーツなんですよ。市場に出回りづらいこれ……オススメです」

 リマリルがピンッ、と指先で弾いた小指ほどのパーツを、アキグモ・コピーはキャッチした。

「お客として来たなら商品を盗んだり、迷惑行為をするのは禁止です。当たり前ですよね?」

 それにより、アキグモ・コピーは|簡単な約束事《イージー・トレード・ルール》の対象となる。

「なに、これ。純正品だけれども……私は必要ないわ」

 その事に気付いたか気付いていないかは定かでないが、とにかくアキグモ・コピーはリマリルの提示した条件を無視して、グシャリとパーツを握りつぶした。それと同時に、アキグモ・コピーの身体に襲いかかる衝撃。

「ぐっ」

 想定外のダメージに、アキグモ・コピーが足を止める。その隙に、作業員の元にエジィルビーナ・ライアドノルト(シールドスピアの天誓騎士・f39095)が駆け寄った。

「今の内に逃げるよ!」

 そう声を掛け、エジィルビーナはさっと懐の小袋からスーパーライフベリーを取り出すと、あたりにばらばら撒き散らす。

「それが? そんなゴミを撒いたところで、何の足しになるって……」

 アキグモ・コピーがつまらなさそうに言いながら、地面を蹴飛ばしたその瞬間、むくむくっ、とひび割れたコンクリートが膨らみ、程なくてして。

「何……?」

 ぐねんぐねんと蔦をしならせる攻性植物がアキグモ・コピーの足に絡んで、皮膚を切り裂いていく。

「この……邪魔しないで」

 彼女に群がる攻性植物を、アキグモ・コピーは稲妻で焦がしながら、消し炭となったそれらを振り解いていく。あっという間に彼女の足元を縛るものはなくなったが、作業員が安全圏に逃げられるまでには後少しの時間が必要だった。

「悪あがきもそこまで……君達のようなザコにできる事など、たかが知れている。そのゴミ諸共、大人しく私の稲妻に焼かれなさい」

 そう告げたアキグモ・コピーの口元には、わずかに笑みが浮かぶ。そして、雷を纏った超合金の槍を振り上げた彼女へ向けて、小宮・あき
(人間の聖者・f03848)がマスケット銃の銃口を向ける。

「逃しません…….!!」

 照準を合わせて引き金を引き、放たれた弾丸はアキグモ・コピーの下腿を射抜く。ダメージ自体はアキグモ・コピーにとっては気にならない程度であったが、それにより発動したUCは決して無視できないものだった。

「|光の鎖《チェイン》!!!」

 あきにしか見えない光の鎖でアキグモ・コピーは繋がれて、身動きが取れない状況に舌打ちをしている内に、作業員の安全圏までの避難が完了した。

「ちぃっ……あのゴミめ……逃げ足だけは早く出来てるらしいな……!!」

 心底腹立たしげに吐き捨てるアキグモ・コピーは、苛立ちをぶつける先を探すかのように辺りに雷を迸らせながら、視線を巡らせる。

「ひっ……!!」

 辺りに撒き散らされる雷に、悲鳴を上げるサエ。がくん、と膝を降り、尻餅をつく。その姿はさながら、雷撃を前に心が折れた者のようだった。

「くっ……はははっ!! 情けないものだな!! やはり猟兵と言えども、私の雷撃の前には塵も同じという事ね」

 苛立ちの反動か、心底楽しそうに笑うアキグモ・コピーは少しずつ近づいて来るひっくり返った大きなダンボールに気が付かない。その中身がセラーである事など、そもそも知りようがないから仕方のない事かもしれないが。

「や、やめてぇ……!!」

 床に座り込むサエへと、アキグモ・コピーは笑みを浮かべたまま雷撃を放ちつつ、ゆっくりと近づいていく。ビシッと鋭い音をさせ、空気を破るようにサエのすぐそばに稲妻が落ちた。大袈裟なまでに身体を震わせるサエに、アキグモ・コピーのテンションも上がっていく。

「見苦しいよねぇ、哀れだよねぇ!! 弱い奴はさぁ!! 利用されるだけマシだと思えよなぁ!!!」

 アキグモ・コピーは、哄笑しながらサエへと槍を振り下ろす。

「雷遁・電撃槍!!」

「ぃっ、うぅっ…………!!!!」

 バチバチと身体に走る電撃。勝利を確信したアキグモ・コピー。しかし、サエはそのまま槍の柄を掴んで、笑った。

「いい夢見れたかな? もう覚めるけどね♪」

「なに……」

 発動した|雌伏妖狐《アンダーフォックスエフェクト》により大幅に強化された身体から放たれた攻撃は、アキグモ・コピーを容易く吹き飛ばす。

「役に立たないゴミなんて、そうやって人を見てるなんて調子に乗っちゃってるよね」

 サエのそんな一言は、果たしてアキグモ・コピーに届いたかどうか。
 奇しくもアキグモ・コピーの吹き飛ばされたその先は、セラーの潜むダンボールの程近くだった。
 ゆっくりと起き上がったアキグモ・コピーの瞳には、最早怒りの色しか映っていない。

「この……舐めやがって!!」

 怒りに任せてあたり構わず雷遁・電子傀儡を放出し始めるアキグモ・コピー。

「お前ら纏めて殺してやる!!」

 操って自決でもさせようとしているのか、はたまた同志撃ちをさせようとしているのか。どちらにせよ、悪趣味なのに相違ない。
 狙いを定められず放たれ続ける稲妻が、ダンボールを直撃した。

「待ってたぜ!!!」

 その瞬間をセラーは逃さなかった。勢いよくダンボールをアキグモ・コピーに投げつけて視界を奪う。

「っ?!?!」

 その間にセラーが高速詠唱で発動させるのは、魔法鹵獲術で魔導書に記録した雷遁・電子傀儡。全力で、且つ対象を一人に収束させるように放ったそれは、アキグモ・コピーが使っていたものより遥かに威力が高い。

「自分を刺せ!!」

「ぐぅっ……や、やめろぉっ!!!」

 抵抗を試みるものの、セラーの指示には抗えない。アキグモ・コピーの槍は、自身を深々と貫いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

荒谷・つかさ(サポート)
前提として、必要であれば他の猟兵やNPCとも積極的に連携します。
シナリオの失敗に繋がるような行為や、例え成功のためでも公序良俗に反する行いはしません。

基本的に極まった「怪力」を武器に、体一つで行動します。
必要であれば武器も使いますが、基本は素手(拳)です。
戦闘狂かつ脳筋で、強敵との正面からの殴り合いを好みます。
非戦闘時も力仕事や力ずくでの問題解決を得意とします。人助けには協力的です。
涼しい顔で非常識的な筋力を行使し、それを当然で驚くことは無いというように振る舞うタイプです。

ユーベルコードの指定はありません。「成功」できるようであればどれを使用しても大丈夫です。不使用でのリプレイも歓迎です。


キャロル・キャロライン
人の脳を操り騒動を起こしていた奴が逆に身体を操られて自分を刺す――
まさしく因果応報ね

さて、貴方の仕事はまだ終わりじゃないわ
背後の情報を洗いざらい話すっていう大事な仕事が残ってる
一人じゃ出来ないっていうのなら、微力ながら手を貸してあげるわよ?

《刀》を構えつつ、無数の《弾丸》を生成し、敵に放つ
敵がそれらに対応するタイミングで《移動回路》を用いて至近に転移し、《刀》で槍を破壊する
槍を破壊できたなら、《封縛回路》の力を籠めた《鋼糸》で身体を縛り上げ、動きを封じる

その頭と身体。そして、装備品
いったいどれだけの情報が眠っているのかしらね
私の回路でじっくり見てあげるわ(構造回路/精神回路)



「ぐ、はぁっ……くそ、が……っ!!」

 腹部に深々と穴を開け、満身創痍ながらも、悪態を吐くアキグモ・コピー。まだそれだけの余裕があるというのも、恐るべき話ではある。

「人の脳を操り騒動を起こしていた奴が逆に身体を操られて自分を刺す──まさしく因果応報ね」

 呟くのはキャロル・キャロライン(処断者・f27877)。刀を構える姿には、決して隙はない。

「うる、さい……っ!!」

 瞳に怨嗟の炎を燃やすアキグモ・コピー。

「さて、貴方の仕事はまだ終わりじゃないわ。背後の情報を洗いざらい話すっていう大事な仕事が残ってる」

 自身の周りに弾丸を生成しながら告げたキャロルの一言に、アキグモ・コピーは目を見開く。

「一人じゃ出来ないっていうのなら、微力ながら手を貸してあげるわよ? まずはこれを、全て撃ち込んであげる」

 キャロルの持つオーラ回路をもってすれば、思考や記憶の読み取りも可能だ。その事実をアキグモ・コピーは知る由もないが、しかしキャロルが嘘を言っていない事はわかったのだろう。明らかに表情に焦りと恐怖の浮かぶアキグモ・コピーへと、無数の弾丸を放つキャロル。
 相応の反撃があるものと思っていたキャロルだが、しかし。

「全弾を受けて……?!」

「ふ、ふふ……情報の漏洩など、私に許されていないの」

 アキグモ・コピーは、槍を天に掲げる。そして彼女は、彼女の全力で電子ウィルス混じりの稲妻を放つ────自身へ向けて。
 そこに含まれたウィルスは、ただただ己の自壊を促すだけのもの。跡形もなく、周囲を巻き込み、記憶ともども自爆をさせるためのもの。

「貴方達も、道連れよ」

 自身に打ち込んだウィルスにより破壊される自我が最後に猟兵達を見て、笑う。しかし、その直後、彼女の顔からストンと感情が抜け落ちる。能面のような表情の彼女の瞳は、最早何も写してはおらず、ただただ周囲に漏れ出るほどの電気をその身体に貯めていく。

「自爆などさせるか!!」

 荒谷・つかさ(|逸鬼闘閃《Irregular》・f02032)は、アキグモ・コピーを見据える。彼女が騎乗するは愛馬『神威』。驚異的な機動性を誇り、宇宙空間すら疾走する優秀な相棒である。

 神威が嘶き、|神威疾走・人馬一体《ディバインゲイル・シンクロニティ》が発動した。神威の馬具が攻撃に特化された形に変形し、再度一つ嘶くや否や、その蹄がコンクリートを蹴った。

 アキグモ・コピーが口を開く。そこから漏れるのは、言葉にならない軋んだような呻き声。しかし、彼女の身体から迸る雷撃は、臨界が近い事を如実に物語る。

「神威、今こそ駆け抜ける時よ!」

 アキグモ・コピーの身体が閃光に包まれるより僅かに早く、神威の突進が彼女の身体を粉々に砕いた。

 彼女だったものの欠片は僅かに残ったものの、自壊ウィルスに犯されたそこから情報を読み取る事は出来なかった。
 とはいえ、一連の事件による被害はハイウェイの一部と電脳戦車の周囲が破壊されただけに収まり、アキグモ・コピーによる被害の連鎖も断ち切れたのだ。

 黒幕はわからずとも、猟兵達の功績は大きいと言えるだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2024年06月15日


挿絵イラスト