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死を待つ前に死をくれてやれ!

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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●サムライエンパイヤ
 深い深い森の中、足音を消して歩くのはかつて草とも乱波ともよばれた藍色の服を着た人ならざるもの。数は百を超えるだろうか?
 彼らの視線の先にあるのは灯火が消え、一日が終わろうとする戦乱というものを忘れ始めた一つの村。
 彼らの後ろにいた強大な体躯の僧は手を合わせ、そして一礼をすると御仏に祈った手を解き、村へと手を伸ばした。
 藍色の服が黒い影となり、そして村が紅に染まるにはそんなに時間はかからなかった。

●グリモアベース
 迷彩服を着た、顔に傷のあるケットシーは何かの葉を銀紙で包み、先端をライターで灯す。煙草のようにその煙を堪能した後、皆を見回し口を開いた。
「マタタビだ、吸うか?」
 反応が芳しくないことを感じたトラガン・ストイコブッチ(ブッチ軍曹・f04410)は灰皿に銀紙を置くと、話題を変える。
「単純なオブリビオンによる襲撃作戦だ。このままだと襲撃は成功し、村は滅ぶ。だが、今回は幸運だ、先に本拠地を見つけて叩くことが出来る」
 もう一度銀紙を手に取って、煙を肺に流し込んだ後、トラガンは本題に入る。
「今回向かってもらう世界は『サムライエンパイア』幕府が治める、日本の江戸時代によく似た世界、チョンマゲワールドだ」
 この世界の人里近い辺境の森にオブリビオンが城を築いたらしい。「とはいっても、簡素な館も同然だがな」とケットシーが笑う。
「君達にはこの森を探索し、敵戦力と接触、そして排除に動いてもらいたい」
 幸いにして転送時刻が昼になる為、照明の類はいらないが、森は深く敵が潜むにはもってこいの状況。そこに潜むのは妖魔忍者と呼ばれる集団。
「そして城で待ち受けているのは忍者と武僧が一人。勿論、油断すれば江戸前ランチョンミートが出来上がる」
 苦笑してトラガンは立ち上がると、猟兵たちを見据え。
「そんな任務だ、勿論選択権はある。だが君達は猟兵だ。それだけで充分だろう?」
 問いかけるように猫がみつめ、そして銀紙を灰皿に押し付けた。
「では任務を開始する。まずは森の探索調査! 敵の襲撃に備えろ。装備は点検したか? 時計は合わせたか? よろしい! では攻撃だ、奴らを教育してやれ!!」


みなさわ
 初めましてみなさわです。
 今回は探索、そして戦闘になります。
 探索の段階から敵の接触を受ける可能性がありますのでご注意ください。
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第1章 冒険 『魑魅魍魎の森』

POW   :    危機的状況での食いしばり、体力を問われるモノ等

SPD   :    連続戦闘や森への迅速な侵入、他速度を問われる行動

WIZ   :    多数の敵を避ける、罠を仕掛けて防備を厚くする等

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

遠呂智・景明
「この深い森の中で、敵は多数ってんだろ?」
ならばこうだ、と【錬成カミヤドリ】を発動しつつ【殺気】を森の中へ放った後1度身を隠す。

敵は群れだ。ならば、こちらが1人だと認識すれば何体か寄り付くだろうという算段だ。
「さて、釣れりゃいいが」
【迷彩】【目立たなさ】で隠れつつ。
仮に釣れれば呼び出した刀、そして己の腰に挿した二本の刀で近寄ってきた敵から【2回攻撃】【暗殺】を行う。
「飛んで火に入るなんとやらってな!」

釣れない場合捜索を続行。
【迷彩】【目立たなさ】に加え【忍び足】で森を進み敵を発見次第【2回攻撃】【暗殺】で攻撃。
敵からの攻撃は【見切り】【フェイント】を用いて回避する。



「この深い森の中で、敵は多数ってんだろ?」
 遠呂智・景明(大蛇殺しのヤドリガミ 精霊と一緒・f00220)がユーベルコードによって錬成した『大蛇切 景明』が複数本、森の中を疾走する、同時に放つのは殺意の気。
 ――直後、森から音が消えた。
 風も葉の揺れる音も生物の鼓動もそして遠くからの足音も。
「さて、釣れりゃいいが」
 呟き、自らの目立たなさと迷彩を駆使して先に進んでいく。足音を忍び、音を消し。森を進む景明。
 しかし、敵の襲撃は無く。かと言って敵も何もせず見ているわけではなかった。
「監視されている……か」
 全てに気付いたのは森を深く進んだ時。
 景明は自らを囮にするが如く最初にユーベルコードを使い、殺気を放った。だが、それは相手に自分の居場所を知らせるだけでなく、侵入者という情報を後方へと伝達する切欠となったことに。
 幸いにも力量差を悟った敵により不必要な行動は無かったが、付かず離れず、景明は監視される対象となった。だがそれは必ずしも失敗とはならない。行動の先駆けとなった景明の作った道を他の猟兵が進むのだから……。

成功 🔵​🔵​🔴​

オンカール・シン
この場合はPOWになるんでしょうか? 森の中で、適当な木などにアサルトウェポンを乱射して、ユーベルコードをぶつけて、とにかく目立って敵に気付いてもらいます。そうしたら、敵は館から出てきて僕の方に来ると思うので、きっと他の猟兵がそれを見て屋敷を見つけてくれるはずです。その後は、勝てる気がしませんが、負けること前提で敵と戦って、少しでも多くの敵を引き付けることで、他の猟兵が活動しやすくなるように頑張ります。
「僕は華々しい活躍はできませんが、他の人の活躍を助けることならできます。それも立派な役目のはずです」



――戦場において、行動と武器の選択を誤るとどうなるのか?
 オンカール・シン(素人戦場傭兵・f03871)はそれを身を以って体験することとなる。
 森の中で、適当な木にアサルトウェポンを乱射して、シク教伝統である剣舞を刻み込む。
 目立って気づいてもらうための行動。仲間が動いてくれることを期待しての行動。だがしかし、体力を問われる行動を望む彼が実際に選択したのはユーベルコードを選んでの速度を問われる動きであった。
 目的に合っていない行動はただのダンスと変わらず、そして森の中では敵の格好の的でもあった。
 標的に対して人を割く必要はないのだ。
 ――ヴゥン!!
 風が震えた。衝撃の直後オンカールの身は切り裂かれ鮮血が身体を温める。力を失い倒れ行くオンカール。温かかったものは消え去り、身体から急速に熱を奪い、鮮明だった意識は深い闇に沈む。
 代償は大きかった。この傭兵が今後生き残る事になるには猟兵の助けが必要になるだろう。だが、それまで時間はあるのだろうか?

苦戦 🔵​🔴​🔴​

神樹・桜花
「暗殺して敵戦力を減らすのも必要でしょうが……、出来れば接敵は避けたいところですね」
【WIZ】行動をとるのが私にとっての最適解でしょう

『境界の影猫』を召喚して、敵が何処にいるかなどの偵察に向かわせます
【忍び足】【目立たない】を駆使して、敵の目の薄いところを縫うようにして進みます
【聞き耳】も使って、有益な情報をキャッチ出来ればいいかも知れませんね

それでも見つかってしまったら、逃げながら戦うしかないでしょうか。
私の双眸で【恐怖を与え】られれば、多少の足止めにはなるかも知れませんが……。



喧噪の中、目を閉じている女がいた。
『さぁ、私の探し物を見つけておいで』
 神樹・桜花(神桜の一振り・f01584)が優しく囁けば足元に生まれるのは14匹の猫達。彼等は音もなく茂みの中に飛び込むと感覚を共有した主へ情報を提供する。
 戦闘が伴う可能性があるとはいえ、敵中での探索行動ではいくつか問われることがある。それは何かを先に見つけること。そして敵に気付かれないこと。いかに相手を出し抜き、先に相手を見つけるか。
 敵に察知されにくいユーべルコードが生み出した猫は状況に合致した行動をしてくれた。
 そして桜花自身も自らが何をすべきか分かっていた。
 目立つ行動をさけ、忍び足で敵の目の薄いところを縫うようにして進む。聞き耳を立てれば、敵の一部が猟兵を監視し後方へと伝達したことや、衝撃波が一人の猟兵を傷つけたことも聞こえる。最早全ての状況が彼女の手の中にあるようだ。
 情報を整理し、道筋を定め桜花が歩いたとき……。
「何奴!?」
 誰何の声とともに藍色の服の男が武器を構える。
「――――ッ」
 とっさに桜花の双眸が開かれる。瞳の奥に潜むのは人が知ってはいけないもの、人ならざるものにも一瞬の隙を与えることが可能な力。
 間隙をついて桜花は走り出した。息が切れ、呼気に血の味がする。けれど追ってくる気配はない。
 上手く道筋を探し当てることができたようだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジニア・ドグダラ
「……注意は怠らずですね、こういう手合いは面倒ですから」
・どうも嫌な予感(第六感)を感じ取ったため、目立たないよう存在感を消しつつ、素早く詠唱し[奇霊招集]【WIS】を発動します。
・召喚した奇霊は周囲警戒や、治療に駆け出しているタンケイ・オスマンサスに注がれている気配の集団に気を配り、だまし討ちや奇襲に対策できるようにしておきます。
・自身はその間、佐藤・くおんが盾として活動することに背を預けつつ、鎖を持って襲撃に備えます。

※佐藤・くおんさんとタンケイ・オスマンサスさんとの協力希望です。


佐藤・くおん
【POW選択】ジニア・ドグダラ、タンケイ・オスマンサスと協力希望

村の防衛かー、守るのは苦手だけど頑張りますか!
基本的にジニアちゃん、たんけさんの護衛をしつつ探索に乗り出すよ
【野生の勘】で目立ちにくい道や場所を選んでサポート、他の人が目立って行動してくれてるからね
近距離での戦闘ならグルメツールで防御しつつ時間稼ぎと殿、遠距離に護衛対象がいる場合は【ドラゴニック・エンド】を使用。一時的にドラゴンに防衛を手伝ってもらうよ


タンケイ・オスマンサス
「・・・っ!!オンカールさん!!!」
銃声を聞き慎重に森へ足を踏み込んだ矢先に、致命傷を負った同じ旅団員の無残な姿を目撃したため、冷静さを失い一目散に駆け寄る。
「しっかりしてください!!今、治癒を・・・」
とオンカールを抱きかかえながら持ち前の【歌声】で耳元に語りかけるように、しかししっかりとした声で癒しの旋律を奏で始める (シンフォニック・キュア発動)※佐藤・くおん、ジニア・ドグダラと協力希望



「……注意は怠らずですね、こういう手合いは面倒ですから」
 ジニア・ドグダラ(朝焼けの背を追う者・f01191)達、【猟兵商業組合】の三人は慎重に行動を開始する。
 その矢先だった。ジニアの第六感が何かを感じ取り、直後響き渡るは銃声に似た音速の衝撃波。
「……っ!! オンカールさん!!!」
 大気を振るわす音にタンケイ・オスマンサス(魅惑のシンフォニア・f08051)のパライバトルマリンの瞳が見開かれ、緑に刻まれるのは同じ旅団の仲間が倒れる姿。
 すぐさまオラトリオの少女が駆け寄る。その傍らを護衛するように奇霊が走る、ジニアのユーベルコードが形となったスペクターは無駄のない動きで周囲を警戒し、二人の無事を確保する。勿論、ジニアも赤錆びた鎖を構えて、それに倣う。

 ――命に価値があるならば、猟兵の足は答えを出すだろう。

 二人は当然の選択をした。そしてもう一人、彼らを信頼し森を探索するものが居た。名を佐藤・くおん(いたずら(できない)うさぎ・f02218)という。
 他の猟兵が動いている中、その間隙を突くように野生の勘が答えを導き出す。目立ちにくいルートや場所を確保し、さらに進もうとしたとき、彼は藍色の集団と遭遇する。
 沈黙の中、くおんの握った右手から突きでている一対の箸が相手を貫くように。左手のスプーンが敵の攻撃をいなすように動き、攻防が始まった。逆手に持った金属の匙が相手の武器をぶつかり金属音を響き渡らせる、繰り出した拳から突き出たチョップスティックが藍色の服を切り裂く。
 数合、手を合わせた末、気付くのはくおん。時間稼ぎのために動いた自分の行動を相手も行っていることを悟るのは他の集団がすれ違った時。集団が向かう先にはしっかりとした旋律で紡がれる歌声。タンケイのシンフォニック・キュア!
 スプーンで相手の手の甲を打ち据えると、くおんは振り向き槍を投げる。だがそれは集団ではなく、空高くへと飛んでいった……。

 ――藍色の衆が飛翔する。
 彼等には明確な認識があった。負傷者を残せば救助に向かうものが居る。回復や応急処置を施すならばその場にいる必要がある。ならばそこを狙えば効率よく戦力を削ることが出来る。作戦行動に基づいた彼らの目に注がれるのはオラトリオの翼、後は武器を振るえばというところで鎖が飛び、彼らの足が止まる。衆の一人が視線を巡らせれば虚ろな奇霊が動きを阻む。
 意志を持ったイエーガーとスペクターが集団と対峙する。しかし、ジニアの頬には冷たい汗が流れる。
 彼女のユーベルコードは探索、警戒に向いたもの。けっして戦闘に適したものではない。その上、五感を共有しているという事は普段以上の情報量が脳に入ってくるという事。人類の埒外である存在とは言え、長期戦は不利。その時だった……。

 ――ヒュン!!

 甲高い風を切る音、そして藍色の一人に刺さる槍が一本。槍は徐々に肥大化すると竜へと姿を変え、そして鉤爪が纏わりついた肉を引き裂き、薙ぐ。
 くおんのドラゴニック・エンドが竜として対峙し、タンケイの歌声が最高潮に達したとき。
 嵐が起こった――!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ベル・オーキィ
闘争とは衝動的なもの。いつだって予定外の方向へと捻じ曲がります。

「……時にはこういう面倒事だってね! ああ、もう!!」

【『泥土に浮かぶもの』の怒り】によって森の中に暴風雨を巻き起こし、
敵の動きと視界を封じたうえでオンカール・シンさんの救出に向かいます。

「立てますか!? 泥水とのキスなんてゾッとしませんよ!!」

自力で動けるようなら【全力魔法】で援護しつつ、動けないようなら肩を貸して森の出口まで撤退。

その後、改めて風雨に紛れて館を目指します。
敵との遭遇は極力避けるよう努め、それでも接敵した場合には【全力魔法】で牽制して切り抜けましょう。

「さあて、風邪を引く前に乗り込まなくてはいけませんね!」


六道銭・千里
抜き足、さし足、【忍び足】ってな…
本命の戦闘の前に体力減らす必要もないわ…

できるだけ息を潜めてこっそりとってな…
幸い音がするし誰かが囮に…


って…誰かが(f03871)ヤバいわ…!?
気配を探って誰も近くにおらんなら【護法術・癒】で五円玉の霊符を投げて回復や!?

まさか、こんなんで体力を使うとは…
ただ、目の前におるん見捨てんのはできんしな…

護符投げて回復したら、また息を潜めて静かに見つからんよう行くわ…



闘争とは衝動的なもの。いつだって予定外の方向へと捻じ曲がります――ベル・オーキィ(騒乱魔道士の弟子・f08838)

「……時にはこういう面倒事だってね! ああ、もう!!」
 ユーベルコードが紡ぐ空より現れた小さな嵐が暴風雨となって森を襲う。
『泥土に浮かぶもの』の怒り(イラ・フロタルバッロ)と言う名の猛威が藍色の集団から猟兵を切り離す。泥濘と化しつつある大地を歩きながらベルが近づき、倒れている猟兵に声をかける。
「立てますか!? 泥水とのキスなんてゾッとしませんよ!!」
 しかし呼びかけに応えるものはおらず、歌声が響くのみ。
 ……と、そこに転がってくる何かがあった。
 黄銅で出来た丸い硬貨、稲穂と水面、中央の穴を縁取った歯車。額面五円の効果が負傷者の胸に乗るとみるみると傷がふさがり、男が咳き込んだ!
 口々に出る安堵の吐息。無事を確認したベル達猟兵は彼に肩を貸すと、安全圏まで避難を開始した。

「はぁ……まさか、こんなんで体力を使うとは……」
 六道銭・千里(六道陰陽師・f05038)が疲弊した顔で深く息を吐いた。
「ただ、目の前におるん見捨てんのはできんしな……」
 疲労と引き換えに対象を回復するユーベルコード護法術・癒(ゴホウジュツ・イヤシ)。
 自らにリスクを促すそれをためらうことなく使った彼が少なくとも猟兵たる者であるのは間違い無いだろう。
「ほな、進まなあかんな。抜き足、さし足、忍び足ってな……」
 慎重に歩を進める千里。本命の前に体力を温存する予定が予想外の事態で狂ってしまった。けれど、それを恨みもしないし、誇りもしないだろう。彼にとっては当然の事なのだから。
 少しづつ、少しづつ、千里は敵陣へと潜り込みつつあった――。

 同じころ、嵐が再び巻き起こる。
 中心にいるのはベル。負傷者を安全圏まで引き上げた後、再び捜索へと乗り出したのだ。巻き起こる暴風雨を隠れ蓑に進む騒乱の魔道士の徒弟たるもの。
 先ほど襲撃をかけた藍色の集団も姿を見せず、完全に泥濘と化した大地を進む。
「さあて、風邪を引く前に乗り込まなくてはいけませんね!」
 猟兵達は着実に森への進軍を深めて行った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

セイス・アルファルサ
こういう時は数で責めるのが一番だよね。
他の猟兵と連携して包囲網作れればいいのだけれどもね。
【数無し傀儡の大賑わい】でフーヂを増やして彼らを森へ放って探索するよ
クリオーゾのお陰で離れていても操作できるし僕、【視力】は良いんだ

もし誰かが怪我してたらフーヂに乗っけて森から離脱させようかな。命は大事だもの

敵を見つけたら自分一人で倒せるようなら【先制攻撃】。無理そうなら見張るだけで他の猟兵の応援を待とう
発見されたら応戦するよ

探索中にフーヂたちが壊されたら相手の位置や強さを【学習】して【情報収集】するね。
その情報は他の猟兵たちにも教えていくよ


アドリブ歓迎だね


夷洞・みさき
相手のの能力はまだわからないけど、多勢に無勢って言葉もあるしね。本格的になる前に、少しは被害を与えておきたいところだね。

【SPD】
近くの水場に潜んで通りかかるような敵がいたら引きずり込んで溺れてもらおうかな。咎力封じを使えば離れていても捕まえられそうだし。
そうやって被害を与えたら、【恐怖】が広まって相手の足並みも乱れるだろうしね。
より【恐怖】を煽るなら、静かに摑まえるだけじゃ足りないから、犠牲になるオブリビオンには災難だけど、身から出た錆。という事で、僕の腕によりをかけて、恐怖の断末魔をあげてもらおう。

君達の罪が重い程、僕の拷問は苛烈になるよ。
逃げてもいいけど、恐怖は広めてくれると嬉しいよ。



助けに行く者も居れば、探索する者も居る。そして猟兵の中には違う動きをするものもいる。

『賑やかに行こう。一人ぼっちじゃ寂しいからね』
 セイス・アルファルサ(瓦落芥弄りの操り人形・f01744)が機械仕掛けの指でからくり人形フージを運指すれば糸を伝って犬が動き、そして次々と複製が生まれていく。
 ――ユーベルコード、数無し傀儡の大賑わい(フォルサズ・アルマーダス)。
 自動人形が動かす操り人形の複製人形が糸無き糸で駆け出し、森へと走る。
 複製となったフージ達は内蔵の仕込み細工「クリオーゾ」のせいもあってか、非常に優秀な働き手となって動く。
 ある個体は敵を見つけ、警戒し。またある個体は藍色の集団の前に現れ、壊される。人形が壊されるたびに敵の強さを居場所を残りのフージが学習し、情報としてセイスの元にもたらす。そしてその情報は他の猟兵達にも伝えられていく。
 情報が供給されることで、猟兵の探索は精度を増し、速度を上げる。探り、見たものを仲間に伝達する。探索において情報共有は目立たないが大きな武器であるのだ。

 そうなる事で猟兵の動きも変わる。
 藍色の小集団が森の中の池に展開する。侵入者を見つけ次第監視、そして伝達するのが彼らの役目。拠点とするべき池の周りの安全を確認するため、藍色の一人が近づく。
 ――ジュバッ!!
 水中より伸びた咎力封じの拘束ロープが藍色の足元に絡まり、池に引きずり込む。
 暴れる水面、澄んだ池は白く泡立ち、水面から伸びた手が頭を掴み、死の世界へと引きずり込む。声ならぬ声が水を呑み込む音と混ざり、くぐもった断末魔(マルマンチェダ)が響き渡る。
 他の集団が様子をうかがう中、立ち上がるのは夷洞・みさき(海に沈んだ六つと一人・f04147)。
 魚混じりの咎人殺しにして死霊術士が蒼褪めた様相の上に楽観の笑みを浮かべると、挑みかかろうとした集団の動きが止まる。
「君達の罪が重い程、僕の拷問は苛烈になるよ」
 彼らを支配するのは恐怖。鼻につく磯の匂いが深い深い何かを連想させ、距離を取らせる。
「逃げてもいいけど、恐怖は広めてくれると嬉しいよ」
 みさきの言葉が心に何かを促す気がした、抗う事もできず、恐れるままに藍色の小集団は散開した。
 一人とは言え、無理な戦闘を避けるべきと判断したのだろう。
「本格的になる前に、少しは被害を与えておきたいところだったけど……」
 セイスの情報を武器として行動を予測、攻勢をかけることに成功したみさきは肉と化したものを池に投げ捨てると。
「もうちょっと動かないといけないみたい」
 戦力を削りさらなる恐怖を与える為に、咎人殺しは森に消えた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

勿忘・あい
妖魔忍者はきっと森中に潜んでいるはずよね。
【WIZ】
私はサモニング・ガイストで召喚した霊と木の陰や茂みに隠れつつ、炎を火の玉のように漂わせて、近くの敵を自分達から離れた場所に誘導するわ。
敵の気配が無くなったら、見つかり難い木の上を渡りながら移動。
森を深くまで探索して城の場所を探すわ。
囮の炎で敵を避ける事を最優先に動くけど、もし敵に遭遇したら、増援が来る前に速やかに撃破。
余裕があれば倒した敵の装備を借りて変装するつもり。
「ごめんなさい…、気の毒だけれど、私も負けられないの」


リゥ・ズゥ
リゥ・ズゥは、素早く、動ける。
森の中、リゥ・ズゥには、足場で、いっぱい。
リゥ・ズゥは、森を駆け抜ける。
昼の間も、深い森、明るさは、少ない。
リゥ・ズゥの身体は、闇に隠れる。死角に、紛れる。
リゥ・ズゥは、敵を、逃さない。
(意訳:私はSPDで挑みます。バウンドボディの伸縮を利用すれば、森の中なら木々と木々を飛び移り留まること無く移動し続けられるでしょう。
弾力ある身体は衝撃や振動を吸収し大きな音を立てず進めるはずです。
また、黒い身体は影に紛れやすく、自在に変形することで物陰に隠れながらでも動き回れます。
「野生の勘」も襲撃回避や探索にきっと役立つでしょう。)
※彼は悪魔じみた形状を好んで維持しています



様々な出来事があった。仲間を助けるものも居れば、敵を排除するものも。自らが囮となって、敵を引き付けようとする勇気あるものもいた。
 だが、それも終わりが近づく。
 猟兵の探索の手は本拠地まで伸びつつあるのだから……。

 古代の戦士が藍色の集団に対して火の玉のように誘導しつつある中、サモニング・ガイストを行使した勿忘・あい(紺屋・f00269)が間隙を駆け抜ける。羅刹の娘は敵の気配が無いことを知ると、木を登り、枝を渡り歩くように移動を開始する。
 それに伴うようにブラックタールが悪魔の様な姿で木々を飛び跳ねる、リゥ・ズゥ(カイブツ・f00303)だ。
 かたや、あいが炎を行使して、敵を引きつければ。かたやリゥはバウンドモードに変えた身体を活かし、木々を渡る。
「森の中、リゥ・ズゥには、足場で、いっぱい」
 弾力ある身体は衝撃や振動を吸収し大きな音を立てず、進むことが出来。また、黒い身体は影に紛れやすく。その上、自在に変形することで物陰に隠れながらでも動くことが可能。
「リゥ・ズゥは、素早く、動ける」
 自然、自然と森の奥深くへと侵入を果たした。
 あいも森の中を潜むと推測し、木々を渡り歩くことで接敵を回避し、そして単騎でうろついた敵を斧で薙げば、その衣服を奪い、藍色の葉と変わる。
「ごめんなさい…、気の毒だけれど、私も負けられないの」

 次々と侵攻する猟兵達に対処を追われる藍色の集団。一部は何者かに排除され、また嵐が動きを阻んでいく。
 その中を二人が跳び、枝の反動を活かし木々を渡っていく。先行するのはユーベルコードを使うリゥ。遅れてあいがそれに続く。
 やがて、森の奥に光が見えると二人の動きに力が入る。
「――!?」
 突如、リゥが止まる。
「……どうしました?」
 隣の木に着地したあいが怪訝な顔で問いかける。
「リゥ・ズゥは、ここで、止まることを、進言する」
「城が……見つかったのですね」
 身を乗り出そうとしたあいをリゥが制する。
「リゥ・ズゥは、ここを、確保すべき、だと、進言する」
「……なるほど、そうですね」
 森の奥を慎重に覗いたあいも同意した。
「リゥ・ズゥは、知っている。あれは……」
『方陣』
 二人の言葉が重なった先には陣形を作り待ち構えている忍者たちが居た。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『妖魔忍者』

POW   :    忍法瞬断
【忍者刀】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    忍法鎌鼬
自身に【特殊な気流】をまとい、高速移動と【斬撃による衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    忍法鬼火
レベル×1個の【鬼火】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。

イラスト:カス

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


館を囲むのは簡素な木塀と扉の無い門が一つ、一つ飛び出た物見櫓には妖魔忍者が警戒にあたっている。
 それだけではない、塀の上にも忍者は並び、そして館の前には複数の忍者が正方形型の陣形を並ぶように形成している。
 ――方陣。
 突撃に対して、最も有効な防衛陣形。
 山間地で騎馬弓兵の多いサムライエンパイヤではそれほど普及していない陣形のはずだが……。
 だが、現実に忍者たちは陣形を形成し、猟兵の襲撃に万全ともいえる態勢で待ち受けていた。
 何故、彼らは態勢を整えることが出来たのだろうか?
 思い出して欲しい、監視された猟兵とその時に後方に動いた藍色の忍者が居たことを。
 敵を引き付けるという事は敵に見つかるという事と同義、だがそれは失敗ではない。最初から見つからずに侵入することなど至難なのだから。
 だが、まともに戦えばどうなるかはわかるだろう。
 ……どうする?
セイス・アルファルサ
あの陣形崩せばいいよね
あれは【戦闘知識】からよく知ってるし、強さは前の【情報収集】から【学習】済み。

前の探索で残っているフーヂ達を気付かれないよう敵の周囲に待機させて僕はイダーデに乗って空から【先制攻撃】するよ
迎撃されると思うけど金属の塊が真上から落ちたら厄介だよね

敵は僕を狙って攻撃してくだろうけどそれを【オペラツィオン・マカブル】でフーヂ達から相手へ放出するよ

空の僕らを【フェイント】にして地上のフーヂ達で陣を崩す考えだよ

僕、敵陣の真っ只中へ落ちちゃうけど出来るだけ【オペラツィオン・マカブル】で凌ぐから回収頼んだよ

「大丈夫、僕らは人形だからね。これくらい平気さ」

アドリブや他PCとの協力、大歓迎


夷洞・みさき
忍者が集まって陣形ね。集まらないと怖いのかい?

突撃陣形…もしかして、僕達猟兵を突っ切って街を襲うつもりなのかい?
確かにそれをされたら僕達の負けだからね。

だから、僕はそれを全力で阻止させてもらうよ。

敵全滅は当然ながら、後方に向かって行く敵を最優先として、全てこの場から逃がさない。
ユーベルコードの同胞達の司令塔として戦場に立ち、敵の動きを見逃さない様にする
「此処は僕達の処刑場。決してここから逃がさないよ。」

他に同様の警戒をしている同行者がいれば、そちらとも情報を共有する

真の姿:
頭部胸部のみが残った損害の無い水死体
その周囲に6匹の巨大骨魚が泳ぐ
「この様を見たからには、我等と共に海に沈んでもらうよ。」



「突撃陣形……もしかして、僕達猟兵を突っ切って街を襲うつもりなのかい?」
 夷洞・みさきの推測をセイス・アルファルサが訂正する。
「いや、あれは突撃に供える陣形。僕達が来るのを待ち受けるつもりだ」
 忍者に視線をむけながらミレナリィドールが指を動かす。キリキリと歯車の噛む音がした。
「どうするつもり?」
 みさきが問えば、セイスも顔を向ける。お互いの金の瞳が交錯した後、口を開いたのは人形遣い。
「方陣に対する知識は得ているし、忍者についてもフージで学習済み。だから僕は――」
 指に絡む糸の先には体長四メートル程の機械竜。
「空から行くよ」

 妖魔忍者達は備えていた。
 二列正方形の陣形の角を前方に据えることで、横に並べば火線が重なり、火力は跳ね上がる。彼等の主が「阿修羅四面の陣」と名付けたこの陣形をもってすれば、飛び込んでくる侍など鬼火で焼き、衝撃波で斬り殺せばいい。
 影が彼等を覆った。
 セイスが乗るのは体長四メートル程の機械竜イダーデ、ワイバーン型のその姿は完全な飛翔は無理だが、滑空は可能。幸いにも高いところはいくらでもある。
 完璧な奇襲であった。戦闘の主導権を奪われかかった忍者達はとっさに鬼火を空に飛ばす。イダーデの進路上に現れた炎が竜を呑み込んだ
 ――直後、忍者の周囲から紅蓮が吐き出され、妖魔を呑み込んだ。
 セイスのオペラツィオン・マカブルによって無効化された炎を事前に展開していた犬型人形フージが再現、排出する。
 空は囮、本命は地上。現代地球の軍隊が作り上げた戦術エアランドバトル。疑似的とはいえそれを再現した作戦が近世の戦術である方陣に一撃を与えていく。

 崩れかかる陣形を見て、妖魔の一人が伝令に動く。だが、そこへ六匹の巨大骨魚の一匹が顎を開き、頭を食いちぎる。
『澱んだ海の底より来たれ。身を裂け、魅よ咲け。我ら七人の聲を』
 空を泳ぐ巨大骨魚を率いて謳うのはみさき。
 頭を失った忍者を隣人とした呪われし女は崩れた陣形へと歩み咎人を殺す。
『呪いを、恨みを、羨望を示そう。忘却した者達に懇願の祈りを込めて』
 次々と魚の餌に変わり、呪詛を受けていく忍者達。
「此処は僕達の処刑場。決してここから逃がさないよ」
 ユーベルコード、忘却祈願・我は我等なり(ボウキャクキガン・シチニンミサキ)がその地を戦場から処刑場へと変えていく。
 壊乱した忍者の一部が撤退する、けれどキマイラの猟兵は深追いをせず、骨魚を率いてその場を確保することを選ぶ。着陸したセイズをカバーしなくてはならないし。何よりも戦いで得た情報を他の猟兵に共有するためにも彼女は踏みとどまる勇気を選択したのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

六道銭・千里
流石にあの人数は厳しいなぁ…
【冥銭術・陰】で姿を消してのゲリラ戦といこうか…

姿消して霊符の【冥銭】による【誘導弾】で当てたら一度引いて
また当てるの繰り返しでちまちまと削らせてもらうわ
少し時間はかかるけど、突っ込んでなんとかする能力もないししゃあないわな……

狙うんは物見櫓のを狙えたら一番やねんけど


これで隙がすこしでも出来てドカンと一発他ん奴がやってくれたら楽なんやけどなぁ………



竜による奇襲は物見櫓からも確認された、すぐに控えていた妖魔忍者が武器を抜き、攻撃に備える。
 ――ヒュン!
 見えない何かが忍者の喉を貫き、穴をあける。
『六道銭流の隠遁術ってな……』
 冥銭術・陰(メイセンジュツ・イン)によって姿を消した、六道銭・千里が呟く。放ったのはユーベルコードで不可視となった寛永通宝。一文の価値もない妖魔が力を失い物見櫓から転げ落ちる。
「流石にあの人数は厳しいからな……」
 ちまちまと姿を消してのゲリラ戦といこうか……と呟き、場を移すために駆けだした時だった。
 ――パキン。
 枝を踏む音。
 戦いにおいて貧乏くじを引く事がある。それは公平でかつ平等でそして理不尽なくじ引きであった。
 その当たりくじを千里は引いた。
 彼は努力した、自らの力量を活かす戦術を選び行動した。しかしちょっとだけ不幸だっただけだ。
 ユーベルコードでも隠せない物音に気付いた忍者が次々と鬼火を投げる。横一列隙間なく飛ぶ炎を懸命に避けながら、陰陽師が木の後ろに隠れたとき。爆発音が鼓膜を通して心臓を打ち、汗が一気に吹き出た。
 袖で拭う。汗で色が変わった衣服から視線を離すと彼は再び走り出す。ドカンと一発誰かがやってくれるまで、自分の仕事はまだ終わっていないのだから。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

オンカール・シン
今度こそPOWで戦いたいです。とはいえ、真っ向勝負しても瞬殺されることは探索の時に思い知ったので、木の影か何かに隠れて、他の猟兵が戦ってくれている敵をアサルトウェポンで撃って他の猟兵をサポートするくらいにしておきたいです。そのうち敵に見つかると思いますが、その時は確実に殺されかけると思うので、ユーベルコードを使います。これで、瀕死になったあとでも亡霊が瀕死の僕を守りながら戦いを続行してくれるはずです。ただし、もし他の猟兵がピンチになっていたり、死角から攻撃を受けそうになっていたら、探索時の恩返しのつもりで庇いに行きます。もちろんその時もユーベルコードこみで。



オンカール・シンが木陰より狙撃する。真っ向勝負しても瞬殺されると考えて援護に徹する構えだ。
 前回から学び、自らが出来ることを考えての行動。けれど彼の認識はまだ改まっていなかった。
 そのうち敵に見つかる、その時は殺されかける。
 その時はユーベルコードを使えばいい。
 一見、献身的に見えるがそれは献身とは言えない。
 見つからないように偽装をすべきだったか? 接敵に当たって、生き残る為に抗う事をしないのか? ユーベルコードを使う状況になったとき、仲間が助けに来るリスクを考えなかったのか? 未熟であることを、素人であることを理由にしてはいないのか? 彼は考えるべきだった。
 望み通り、彼は見つかり。そして妖魔忍者の日本刀に袈裟切りにされる。
 戦場の亡霊がやってきた時、オンカールは笑みを浮かべ意識を暗い底に沈めた。

 亡霊はライフルを構え、衝撃波を叩きこみ、二回攻撃による連続射撃で緻密に忍者達を仕留めていく。
 彼は結果を出した。
 だが、これからも同じ行動をつづければどうなるか……それが評価される機会がいつか訪れるであろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

リダン・ムグルエギ
【ワイルドハント】の事前準備担当、リダンよ
皆、任せたわ!
忍者とのガチバトル。臨場感たっぷりでいいねも稼げるし、陣形もデザインの参考になるかしら
戦闘には参加せず、隠れて動画撮影に勤しみ攻撃されたら逃げ回るわ

仕事はすでに終わってるの
アタシは耐火性に優れた糸を中心に囮役のミナちゃんの衣装を作ったわ
クノイチっぽさを重視したデザイン、衝撃波を左右へ受け流せるような流線形も取り入れ、目立ちやすいよう梟の羽を模したヒラヒラをつけ…
防具改造で彼女の生存率を上げるわ

それにアタシのコードは「作った服の模様」を見た相手に発動するの
ミナちゃんを見た忍者の五感を操り空以外への知覚力激減を試みる
今よ!全距離戦闘担当さん


リゥ・ズゥ
【ワイルドハント】全距離戦闘担当、リゥ・ズゥ。忍者達が何匹居ても、叩き潰す。仲間が、敵の目を奪う。その隙を、更に叩く。暴れるほど、仲間も、集まる。群れは群れで、喰らい尽くす(まず私が「見えざるカイブツ」で敵の視界の外から攻撃します。透過する不可視の攻撃で方陣中央を「衝撃波」込で攻められたら敵は大きく慌てるでしょう。そこへ深菜が空を行けば一気に目を引かれ、仕込まれたリダンのコードを食らった隙を更に攻め立てます。敵が立て直し始めたら、深菜が集中攻撃を受ける前に飛び出し、「カウンター」「衝撃波」で敵を迎撃しながら攻め込みます。その間にも他の猟兵達が集まり、私達の作った好機を生かしてくれるでしょう)


白鳥・深菜
「【ワイルドハント】遊撃担当、白鳥深菜。
この度の狩猟、一番槍を務めさせていただくわ!」

相手の全方位警戒態勢……
四方のみならず、たとえ空から攻めたとしても。
対応されるのは目に視えている。
けど、それは私一人では、の話。

私は真っすぐ視線を敵を捉えて、
真っ先に敵の目に止まるように、上空から攻めて敵の意識を自分に向ける。
ユーベルコードも用いて、回避を中心に、素早く舞うように【空中戦】で応対。

「どうしたの?動きが鈍すぎるわね?」
「ん?一人にしちゃ強い?かもねぇ……」

だって、今の私には。
悪魔の知恵(f03694)と力(f00303)が備わっているんだもの。

言ったでしょう?私一人では、って。



徐々に崩れゆく陣形、そこに猟兵達の本格侵攻が電撃のように今、突き刺さる!

 始まりは【ワイルドハント】の三人であった。
『リゥ・ズゥ、身体。何処までも、届く』
 リゥの見えないように密度を薄め、分子の隙間も透過する触手が、忍者の視界の外より不可視の衝撃波を叩きこむ。
 ユーベルコード、見えざるカイブツ(テナガ・アシナガ)の放った一撃が方陣中央に砲撃のように撃ち込まれれば、直後白梟の翼がはためき、飛翔を開始する。
 白鳥・深菜(f04881)による白き空に舞う翼(スカイダイバー)が空を蹴り、天空高く跳び上がれば、最早それは空中戦。翼が切り裂く風の音が魔女の呼び声を連想させ、魔術が爆弾と変わり大地に肉を舞わせる。
 再び来た空からの攻撃に忍者達が視線を上に向ける。空を踊るのはくノ一を思わせる流麗な衣装に梟の羽をあしらった耐火繊維による一品。
「仕事はすでに終わってるの」
 スマホ片手に動画撮影にいそしむのはリダン・ムグルエギ(f03694)。宇宙山羊にしてファッションブランドGOATiaのデザイナー、そしてアラサー。
 深菜の衣装を作ったのは彼女。
「アタシは耐火性に優れた糸を中心に囮役のミナちゃんの衣装を作ったわ。クノイチっぽさを重視したデザイン、衝撃波を左右へ受け流せるような流線形も取り入れ、目立ちやすいよう梟の羽を模したヒラヒラをつけ……」
 動画実況のためにマイクに呟く宇宙山羊。カメラの向こうでは忍者達の視線が空にくぎ付けとなった。勿論くノ一衣装をつられるドスケベ本能ではない。
「更にアタシのコードは作った服の模様を見た相手に発動するの。ミナちゃんを見た忍者の五感を操り空以外への知覚力激減を試みる!!」
 つまりキマイラの少女の衣装こそがユーベルコード! 名をゴートリック・ファウスト!!
「戦う前に勝負は決まってるの……今よ! 全距離戦闘担当さん!」

「全距離戦闘担当、リゥ・ズゥ」
 忍者達の視線が深菜へと注がれた瞬間、リゥが飛び込んだ。
「暴れるほど、仲間も、集まる」
 悪魔のような形態となったブラックタールが衝撃波を放ち。着地したキマイラの少女へ向かった忍者へカウンターの一撃を叩きこむ。
「群れは群れで、喰らい尽くす」
 嵐のように荒れ狂うリゥが宣告した背後で、少女が大地を蹴り、天空に放つ矢のように空に消える。
「遊撃担当、白鳥深菜。私の翼は伊達ではないので」
 眉間に皺を寄せ、細めた目で告げると、再び周囲を引き付けるように空を蹴り、離散しつつある敵を撃つ。
「どうしたの? 動きが鈍すぎるわね?」
 七面鳥を撃つように狩りを続けながら深菜が問う。
「ん? 一人にしちゃ強い? かもねぇ……だって、今の私には悪魔の知恵と力が備わっているんだもの」

 ――ワイルドハント。それは伝承。猟師の一団が空を、大地を進む様。
 人は嵐の王と呼び、そして遠く海を隔てた地ではこう呼ばれる。
 百鬼夜行と……。

 一方その頃、アラサーの山羊はその様子を動画に撮っていた。
 リダンの動画に「いいね!」がどれだけつくのかは視聴者次第だが、少なくとも臨場感あふれる動画が評価されないことは無いと思われる。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ベル・オーキィ
随分とお待ちかねですね!「準備のいい」「装備のいい」「士気のいい」奴らです!
ならきっと「何をやってもいい」奴らなのでしょう!!

私の行動は《【『土を裏返すもの』の怒り】で遠距離から相手を攻撃する》こと!

陣形相手に真正面からぶつかりたくはありません!相手の射程外から確実にダメージを与えていきましょう!可能であれば物見櫓の脚を破壊したいですね!あれを崩せば敵陣に混乱を与えられそうです!!

【『土を裏返すもの』の怒り】は連発できません!一度使ったら移動して相手に位置を悟られないようにします!もし近接されたら【全力魔法】で牽制して距離を稼ぎましょう!



瓦解を始める妖魔忍者の方陣。間隙を突くように次々と猟兵が動き出す。

「随分とお待ちかねですね! 準備のいい、装備のいい、士気のいい奴らです!」
 ベル・オーキィの顔に笑みが浮かぶ。
「ならきっと何をやってもいい奴らなのでしょう!!」
 祈りの時は十とわずか。
『滾りて裂けろ! 大地の牙よ!』
 詠唱で紡がれたコードが力を発揮し『土を裏返すもの』の怒り(イラ・ヴェルタスエロ)となって大地を割る。
 狙うは近場の敵ではなく、遠くの敵。
 大地を引き裂くように溢れるマグマが地下水に触れた時、水の瞬間的な蒸発による千と七百に膨れ上がった水蒸気による体積の膨張はマグマと混ざりあいPhreatomagmatic(マグマ水蒸気爆発)という形で猛威を振るう。
 熱と爆風が館の塀を吹き飛ばし、物見櫓は空へと消えた。
 コックス・テール・ジェットがまだ噴き出す中、屋根に展開していた忍者達も転げ落ち、あるものは離散し、あるものは再び陣を作ろうと戦場へ走る。

 敵の本拠地に派手に騒乱を起こした魔術師はそれを確認すると森の中へ身を隠していった――。

成功 🔵​🔵​🔴​

勿忘・あい
私は身を隠したまま、サモニング・ガイストで霊を召喚。炎を纏った槍で、方陣を組んでいる忍者の一人を集中攻撃。
方陣は全方面からの攻撃に対応できる代わりに、一点突破されると陣形が崩れる弱点があるの。この特徴を利用するわ。
陣形が崩れ、見張りの忍者達も動き出したところで、変装したままの私はそっと忍者の集団に紛れ込むわ。怪しまれたら、声を上げられる前にとにかく館の奥へ。混乱が大きくなれば、他の猟兵も突入しやすくなるはずだわ。



攻め行く者も居れば違う道を行く者も居る。

 何者かに召喚した古代の戦士が炎を纏った槍を陣を構えている妖魔の一人に次々と投擲する。串刺しとなった忍者の骸を炎が包み、その身体が崩壊するときに合わせて戦士達は突撃を敢行する。
 すでに何度も攻撃を受け、方陣の体を成すことも難しい忍者の軍勢は陣を維持することを諦め、撤退を開始する。
 逃げる彼らの中に混ざる一人の猟兵。名は勿忘・あい。
 自らが召喚したサモニングガイストを囮とし、森で奪い取った藍色の服に身を包み、集団に紛れる。
 館の奥より新たな妖魔忍者の集団が現れる。彼らは破壊された塀に集い、門を抜け援軍として展開する。
 その中の一人が異分子の姿に気づき、声を上げる。だが、羅刹の少女は突き進む。戦わず奥へ進むことで混乱を誘発させる。
 あいの狙いはそこにあった。
 館の周囲、中で混乱と怒号が飛び交う中、他の猟兵達の攻撃がはじまる。その最中を彼女は一人奥へと突き進んで行った……だが。

「お主」
 突然の誰何。振り向いた時、彼女の足は床を離れ。耳からは柱と壁が折れる音。吹き飛ばされたと気づいたのは視界に入る、自分を見下ろしている太陽に気付いた時だった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジニア・ドグダラ
※タンケイ・オスマンサスさん、佐藤・くおんさんと協力希望です。

「……お二人方を信じています。ならば、できることはしっかりとやらないと、ですね」
・タンケイさんが時間を稼いでいるうちに、高速詠唱で「リザレクト・オブリビオン」【WIS】を発動します。
・死霊騎士は【WIS】発動による敵の鬼火や、隙を狙ってくる魅了されていない敵をおびきよせるように防衛を行います。死霊蛇竜は佐藤さんの攻撃に合わせてフェイントを交えた遊撃を行い、佐藤さんへのヘイトを減らそうとします。
・自身はタンケイさんと一緒に目立たない場所に隠れ、存在感を消します。
・最悪居場所がバレた場合、自身を囮にし、鍛えた逃げ足で時間稼ぎを行います。


タンケイ・オスマンサス
「随分周到なようですね…これは正面から行っても全方から攻撃されるのが関の山。忍者さんには少し、リラックスしていただきましょうか。」
(くおんさんジニアさんの攻撃を援助)
木の陰からイタズラなほほ笑みを浮かべ、かぶっていたヴェールを脱ぐ。UC【誘惑の芳香】発動。
(無防備になるので木陰を利用してこっそりと行う。万が一見つかったら【オーラ防御】)
頭に咲く金木犀が光り輝き濃密な甘い香りが複数の敵に襲いかかります。
しっていますか?むせ返るような濃密な香りは嗅いだものを陶酔させ、時に幻覚をも見せるのです。
「この甘い香りに身を任せ、私だけに夢中になってね?」 ※ジニア・ドグダラ、佐藤・くおんと協力


佐藤・くおん
【POW】選択 タンケイ・オスマンサス、ジニア・ドグダラと協力希望

「なかなか厄介な敵だなぁ 無傷じゃ無理そうだし強硬策もアリだね」
方陣に突撃、【野生の勘】を使ってギリギリの回避を試みる。対象を絞ってグルメツール(巨大先割れスプーン)で【捨て身の一撃】、成功失敗にかかわらず【敵を盾にする】よ。
そのままグルメツールで敵を【串刺し】にしていく。囮の意味もあるから、攻撃を食らう前提で突っ込む。
味方がピンチの時は【ドラゴニック・エンド】を【投擲】して味方の護衛を行ってもらうね



――機が熟し、天秤は猟兵へと傾いた。
「なかなか厄介な敵だなぁ 無傷じゃ無理そうだし強硬策もアリだね」
 佐藤・くおんが子供のように笑い巨大先割れスプーンを構えれば、妖魔忍者に向かって一直線! それに呼応する忍者達。
 刹那、キマイラとして構成されているくおんの野生が何かを知らせれば、それに従い頭を低くすると、頭上を通るは日本刀の刺突一閃。それをかいくぐり、スプーンに体重を預けるかのようにくおんが刀を振るった忍者の腹に匙を刺せば、独特の形状が肉に引っ掛かり抜けなくなる。
 構うものか! と歩を進め、他の忍者の刃を骸の盾で防げば、さらに一撃! 動かぬ肉塊となったものの背中をぶち破り、先割れの匙がその後ろに居た妖魔を串刺しにする。
 捨て身の一撃を繰り返し、串刺しにしていく特攻精神あふれる竜騎士に、忍者が殺到する。瞬間、風がそよぎ。オスマンサスの甘い香りが忍者の鼻腔を刺激した。

「忍者さんには少し、リラックスしていただきましょうか」
 ベールを脱いだタンケイ・オスマンサスの頭を飾る金木犀から香るのはユーベルコード。
『この甘い香りに身を任せ、私だけに夢中になってね?』
 イタズラな微笑みを浮かべる少女。誘惑の芳香(チャーミングフレグランス)によって包まれた芳香は濃度を増し、もはやむせ返るような濃密なものへ。それは嗅いだものを陶酔させ、時に幻覚をもたらすほどであった。
 くおんに殺到しようとした忍者達が武器を持つ手を下ろし、立ち尽くすと森の奥より何かが来た。

「……お二人方を信じています。ならば、できることはしっかりとやらないと、ですね」
 タンケイの傍らにいたジニア・ドグダラが紡ぐ高速詠唱がユーベルコードを素早く形作り、死霊の騎士と蛇竜が呼び出される。
 リザレクト・オブリビオンの呼び声に応えた死霊達は主の意を汲んで、忍者達の集団に飛び込めば、騎士がくおんを守る様に立ち、右手の剣で鬼火を断ち。蛇竜はスプーンを振り回すキマイラが突撃を出来るように側背から忍者達を叩き、散開するのを防ぐ。そこへもう一度先割れスプーンが猛威を振るう。
 文字通りステーク(串刺し)にされた忍者が骸となって匙からこぼれる頃、猟兵達の攻撃は総攻撃へと移った。

 空からの攻撃に加え、荒れ狂うような猟兵の猛威、そして要所で放たれる狙撃と家屋を破壊するマグマ水蒸気爆発。
 館よりやってくる援軍もオラトリオの芳香に動きを止められてから、死霊と竜騎士が飛び込んでくる【猟兵商業組合】の連携の前に陣形を作ることが出来ず壊乱するのみ。
 賢く倒れ伏したものを襲おうとした忍者も居たが、それもくおんが投げた槍から発動するドラゴニック・エンドにより召喚される竜により行動を封じられ、そして排除される。
 一人残った忍者の頭が飛び掛かる。キマイラの竜騎士が先割れスプーンを振り回せば、茹でた人参のように頭の半分が飛んでいき。ただの肉塊となって倒れ伏す。
 くおんが深い息を吐き、汗を拭けば。もう抗うものはいなかった。

 そして……館の奥より、何かが破壊される音が響き渡った!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『仮面の武僧』

POW   :    末世読経
予め【読経を行う】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    狛犬噛み
自身の身体部位ひとつを【狛犬】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ   :    金剛力士の招来
戦闘用の、自身と同じ強さの【金剛力士(阿形)】と【金剛力士(吽形)】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。

イラスト:水登うみ

👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


館の中に飛び込んだ猟兵達が見たのは、吹き飛ばされ身を起こす猟兵と対峙する巨躯の武僧。
「ほう、阿修羅四面の陣を潜り抜けてきたか」
 オブリビオンたる僧は笑い。猟兵達の方へ向く。
「しかし、困ってしまったな。これでは救世の行いをするには手が足りない」
 武僧が縁側より庭に降りると、無手の両手を合わせそして――
「故に主らを往生させ、その骸を救世の証としよう」
 構えた。

「参られい、主ら全てを御仏へ送り届けてやろう」
 武僧の口から放たれるは宣戦布告の言葉。ならば猟兵達に選択肢はないだろう。
夷洞・みさき
救世ね。既に君達の時代は終わり、この世界はそれなりに平和になっていることを知らないわけないよね。
蘇る前は立派な”人”だったのかもしれないけれど、もう死人はきっと必要ないんだよ。

SPD
犬になるなら、首輪と煩い口に猿轡。ついでに走り回らないように枷が必要だね。躾の悪い口は封じさせてもらうよ。
獣相手に罰も拷問もあった物じゃぁないかもしれないけどね?

ところで、君の救世というのはどんな物なんだい?
こっちの神様仏様の事は良く知らないけど、君の信じた物は力のない物を苛む事を良しとするような邪悪なシロモノだったのかい?

吹き飛んだ人から意識をそらすために、意識して挑発気味に問答を投げる



「救世ね。既に君達の時代は終わり、この世界はそれなりに平和になっていることを知らないわけないよね?」
 問いかけるは夷洞・みさき。
「ところで、君の救世というのはどんな物なんだい?」
 問いかけは尚も続く。
「こっちの神様仏様の事は良く知らないけど、君の信じた物は力のない物を苛む事を良しとするような邪悪なシロモノだったのかい?」
「知れた事よ、何物も飢えない世界。それこそが……」
 応えた武僧が拳を握った時、その手を拘束する枷が飛ぶ。ならばと両手を合わせれば狛犬と変化し咎人殺しに牙をむく。
「躾の悪い口は封じさせてもらうよ」
 しかし続いて飛んだ猿轡が狛犬の口を塞ぎ、咎の力を封じていく。
「獣相手に罰も拷問もあった物じゃぁないかもしれないけど――」
 次々と拘束し挑発的な言動投げていく彼女の動きを僧の拳舞が遮った。両手の狛犬化を解けば大地を蹴り、手枷の付いて両腕を捻る様に大地に着ける。逆立ちの状態から腕の捻転を解放すればその力は荒れ狂う竜巻のごとき蹴りとなりて、みさきを側頭部を薙ぎ払うように振りぬいた。
 土の地面を跳ねるように転がるキマイラの女。
「我が求めし救世」
 力任せに手枷を引きちぎり、武僧の言葉は尚も続く。
「問おうぞ埒外の者。お前達の拳、武器は何のためにある」
 立ち上がろうとしたみさきは答えずにただ僧を、そして先程吹き飛ばされた猟兵を見る。
 僧の意識をこちらに向かせるために挑発……どうやら成功したようだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

純・ハイト
リザレクト・オビリオンで死霊を召喚して他の猟兵の攻撃を手助けするように仮面の武僧の隙を作るように攻撃させる。
金剛力士が出てきたら死霊で足止めして仮面の武僧を攻撃しやすいようにする。


オンカール・シン
POWです。「僕もいつかは、他の猟兵のようになれますかね……」 金剛力士が出てくるまで隠れて、出てきたら片方だけを相手にします。特に回復等はしていないので満身創痍ですかが、それゆえ集団戦の時に召喚した亡霊がまだ居るはずです。それを物影に潜ませておきます。傷ついた体に鞭打ってアサルトウェポンで力士を攻撃、こっちに向かってきたら乱射して、【衝撃波】も放って、力士が一瞬怯んだその隙に、隠れていた亡霊に死角から攻撃させます! そして【2回攻撃】の技能で、もう一度至近距離からアサルトウェポンの乱射と【衝撃波】、亡霊による攻撃を叩き込みます! さすがに無傷ではいられないでしょう!



千切った手枷をそのままに武僧が構える。身体は半身、腰を落とし足の発条をいつでも解き放つように。
 純・ハイト(f05649)が仲間を助けるために死霊の騎士と蛇竜を召喚すれば、僧も自らの現身のような金剛力士を呼び出し、死霊に立ち向かわせる。死霊と力士を相対させて、武僧の隙を作る。
 そこまではハイトの目論見通りだった。しかし数が同じで力量差があれば、結果はどうなるかは必然……、騎士の剣を叩き折った阿形が拳を握り、蛇竜を力で抑え込んだ吽形が竜の首を極める。
「阿」「吽」
 力士の呼吸が重なり、騎士の胸元を拳が貫き、蛇竜の首がへし折れる。
 最初から武僧を狙っていれば戦況は変わっていったかもしれない、もしくは他の仲間と呼び掛けて連携を折りこめば長く持ったかもしれない……けれどもそうはしなかった。
 邪魔者を排除した二体の力士は、躊躇うことなく小さなフェアリーへ拳を振るおうとした。
 銃声が鳴ったのはその時だった。
 物陰に隠れていたオンカール・シンのアサルトウェポンが火を吹き。衝撃を放つ!
 阿形が銃撃に動きを止めれば、吽形は目標を変えて戦場傭兵へと飛び掛かる。オンカールは満身創痍の身体で武器を構えなおす。満身創痍と言えど、回復していなくても意識があり、動けるならもう亡霊はいない。けれど、戦おうとする意志があるならば、今この場でそれはいらないのだ! 拳の迫る至近距離のさらなるアクション。アサルトウェポンから放たれる衝撃波が吽形を吹き飛ばし、彼らを武僧の側へと一旦引かせることに成功した。

(僕もいつかは、他の猟兵のようになれますかね……)

 心の中で独白し、傷ついた素人戦場傭兵は武器を構える。
 だが、彼は気づいていない。
 自らが戦う意志があれば、持てる能力を活かし、抗う精神があれば。もう猟兵であることを。
 いつか彼の称号を見て笑うものがいるだろう「お前は素人じゃない」と。
 オンカール・シンは少なくともその一歩を歩んだ。
 ……だが戦場は無情だ。敵はまだ残っており、決定打を与えるに至っていない。そんな話が出来るのはこれに勝利してからだ!

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

六道銭・千里
望んでるわけでもない人を勝手に殺して救世?…バカバカしい…!
【気合&覚悟】を強く冥銭を握り締め戦闘態勢

閻魔様の補佐しとったとか言うご先祖様がおる六道銭家としてはその所業は許されへん
三途の川までの案内人、六道銭・千里が請け負ったる…
六文銭は…俺の…奢りや!


【ダッシュ】で懐に飛び込んで攻撃は【第六感】で回避…
最悪【激痛耐性】で懐に飛び込んで【霊撃】の一撃を放つ!
放ったらすぐ後ろへ退避して攻撃が当たらんように【逃げ足】


流石にこの一撃じゃ落とされへん…か…
まぁ、今のでこっちに意識が向いたら他の皆の攻撃も当たりやすくなるか?


ベル・オーキィ
最後にデカいのが出ましたね!まるで岩造りの雄牛だ!!仕留めればいい話のネタになりそうです!!

私の行動は《【『泥土に浮かぶもの』の怒り】で敵の動きを止め、仲間の戦闘をサポートする》こと!
そして《敵を注視して【末世読経】の予備動作が出たら大声で仲間に注意を促す》ことです!

アレ相手に真正面からの殴り合いはできません!自分自身は仲間の後ろに下がり、支援に徹することにしましょう!

【『泥土に浮かぶもの』の怒り】の対象は、通常時は『仮面の武僧』本人、【金剛力士の招来】使用時はどちらかの金剛力士とします!

数の利はこちら!相手の好き勝手を許さなければ、優位は崩れないはずです!!



「最後にデカいのが出ましたね! まるで岩造りの雄牛だ!! 仕留めればいい話のネタになりそうです!!」
 ベル・オーキィの興奮する声がいつもよりトーンを上げて響く。僧や力士がその姿に警戒すれば喜色満面、自慢のユーベルコードを紡ぎだす。
『驟り漂え! 毒蛇を運ぶ、黒き車軸よ!』
 空が曇り、嵐が起きる。やがて暴風雨となったそれは吽形の力士を縛り付け、動きを止める。
 彼女は自らの役割を明確に理解していた。ユーベルコードで動きを止めて仲間のサポートをする。他にもサポートに動いたものは居た。けれども目的のために敵の戦力を分析し、何を使い、どのように行動するか。それを実行できたのは今の時点で彼女のみ。

 その証明を、今、この男が実行する!

「望んでるわけでもない人を勝手に殺して救世? ……バカバカしい!」
 六道銭・千里が気を吐き、走り出す。
「閻魔様の補佐しとったとか言うご先祖様がおる六道銭家としてはその所業は許されへん! 三途の川までの案内人、六道銭・千里が請け負ったる……」
 普段は穏やかな口ぶりの彼も人を傷つける所業に戦士たる魂が炎を灯す。
「死ねば、誰も飢えることはない。ナウマクサンマンダボタナン……」
 武僧は答えるように呟き、真言を唱え始めた。
「気を付けて! 一撃与えたら末世読経が完成するわよ!」
 ベルの声がした直後、気配を感じ更に身を低くした千里が疾る!
 先程まで頭があったところを阿形の足刀が貫く。虚しく空を切るそれに振り向かず嵐を突っ切り、千里を駆ける速さで男が跳んだ。
「じゃあかぁしぃ!! 六文銭は…俺の…奢りや!」
 大量の六文銭を握った拳は霊力をまとい、超高速かつ大威力の一撃となる。
 ユーベルコード、霊撃(レイゲキ)が武僧の顎を打ち抜き、頭を揺らした!
 脳を揺らす一撃にたたらを踏む僧、力士達も主が傷つけられたことで姿を消し、再び武僧一人となった。
「――ランドハランソワカ!」
 真言が唱え終わり力強く大地を踏む音がした。
「救世!!」
 体勢を立て直し、ただ一言、叫んだ武僧が振りぬく拳が空気を震わせる。けれどもそれを叩きこむ相手は目の前におらず、振りぬいた拳が館の柱をへし折ったに過ぎなかった。

「流石にこの一撃じゃ落とされへん……か……」
 素早い逃げ足を発揮して距離を取った千里は呟く。
「大丈夫です!! 数の利はこちら! 相手の好き勝手を許さなければ、優位は崩れないはずです!!」
 傍で叫ぶ騒乱の魔術師の声に陰陽師の男は思わず顔をしかめた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

勿忘・あい
くっ…。なんてスピードとパワーなの、反応する暇さえ無かったわ。
この戦況を立て直さないと。
【POW】
ユーベルコード【羅刹旋風】でバトルアックスを振り回し、戦闘力を増強。その間オブリビオンに語りかけるわ。
今のあなたは、救世のためという大義名分のもと、この世界に破壊と混沌をもたらす只のオブリビオンよ。
飢えのない世界。その実現の為に、罪の無い人達が傷付けられるなんて耐えられない。
私の力は、そんな人達を守るために存在するの。
【衝撃波】を伴う一撃でオブリビオンの攻撃を相殺。その隙をついて【捨て身の一撃】を叩き込むわ。どんなに激しい光を放つ太陽もいつかは陰り、沈むわ。それがこの世の理よ。



「この戦況を立て直さないと!」
 勿忘・あいの黄昏時を焼き付けた瞳が武僧を見据える。
「――ハァッ!!」
 気合一閃! 掲げた戦斧を回せば、それは全てを吹き飛ばす旋風の様。
「今のあなたは、救世のためという大義名分のもと、この世界に破壊と混沌をもたらす只のオブリビオンよ」
「否! 我こそが救世をもたらすものなり!」
 羅刹旋風の荒れ狂う力が遠心力となって回転を増していくのを手に実感しつつ、あいは叫び、僧は否定する。
「飢えのない世界。その実現の為に、罪の無い人達が傷付けられるなんて耐えられない!」
「死すれば誰も傷つかぬ!」
 破綻した論理へ、想いを込めた斧の一撃を振り回そうと走り出せば、武僧も拳を脇に寄せ、一歩踏み込む。
「私の力は、そんな人達を守るために存在するの!」
 拳と斧がぶつかり合う、膂力に勝る武僧の拳が斧を叩き割らんとした瞬間、衝撃波の奔流が拳を跳ね上げた!
 ユーベルコードを囮に使った相殺を狙った、あいの作戦。そして……
「どんなに激しい光を放つ太陽もいつかは陰り、沈むわ!」
 勢いを殺さず、身体を捻転。力強く踏み込み捻りを解放すれば、全体重を乗せた一撃が僧へと打ち込まれる!
「……それがこの世の理よ」
 勢い余って、大地を転がりながら彼女が振り向き呟く。背後では片腕を失った武僧が怒りの咆哮を上げていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

佐藤・くおん
【POW】選択 タンケイ・オスマンサス、ジニア・ドグダラと協力希望
「うん、ピンチだ。ピンチすぎて死にそう。だから笑っておこう」
【黄金の精神】発動、同時に【真の姿】を解放。ボスの前に立ちはだかって【野生の勘】で【見切り】を試みよう。回避盾だね
【末世読経】や【金剛力士の招来】を行おうとしたら装備のコースターを【投擲】してダメージ与えて邪魔するよ
「さぁさぁくおんさんはここだぞ!みんなを倒したければまずは僕から倒してみろ」
なるべく攻撃を食らわない立ち回りで、当たった時は【激痛耐性】で動きを止めずに逃げ回る
倒される直前まで行ったら重ねた強化で【捨て身の一撃】と【鎧無視攻撃】を複合して一発当ててから倒れる


ジニア・ドグダラ
タンケイ・オスマンサスさんと佐藤・くおんさんと協力希望です。

「相手の動きを見て……しっかりと……」【WIS】

・【地形を利用】し、自身の【存在感】を【目立たない】ようにして相手の隙を窺いつつ、【高速詠唱】で発動直前まで備えておきます。
・相手が味方の方たちによる攻撃によって背後の警戒が薄れた瞬間、棺桶の秘められた【封印を解き】、真の姿を解放して【蛾者髑髏襲来】を発動します。

棺桶から出でたるは巨大な骸骨の霊。しかし、それは通常時よりも大きく、身に纏う怨嗟の声は酷くへばりつく。
「……怨恨晴れぬ者どもよ!奴の姿、塵一つ残すな!」
相手が気付いた時、それは巨大な拳が降りぬこうとする姿であった。


タンケイ・オスマンサス
「なんて強大な力…でも村を救うためにも、私達は負けられない!!」 アイテム【シンフォニックデバイス】を利用して後方の森へ語りかけます。「狼さん達、力を貸して!」森に住む狼の群れに呼びかけ、多方向から攻撃、一部は残って守護をしてもらいます。一応自分でも【オーラ防御】をしながら、シンフォニック・キュアを歌い、傷付いた猟兵達を治癒します。
※ジニア・ドグダラ、佐藤・くおんと協力



「なんて強大な力……でも村を救うためにも、私達は負けられない!!」
 シンフォニックデバイスから蒸気が吹きあがり、特徴的なトーンのタンケイ・オスマンサスの歌声が森へと響き渡る。
 森に狼の群れが居ればそれを呼びたかったが、事前に獣と意思疎通する時間が無く。呼べるのは守護獣にして相棒のダイアウルフ一匹。
 けれど、狼は武僧の足元に咬みつき、行動を攪乱させる。この戦況の中、笑う男が居た。佐藤・くおんだ。
「うん、ピンチだ」

 ――ドクン!

「ピンチすぎて死にそう」
 鼓動が胸を打つ……いいのか? と何かが問う。
「だから笑っておこう」
 それは肯定。みんなの笑顔を守りたいという男の気持ちに答え、ユーベルコードが、秘められし埒外たる真の姿が解放される。

「邪魔ぁ!」
 武僧が狼を蹴り飛ばす。
「救世……救世……救世救世救世!」
 何かに囚われたように救世を口にする、僧だったオブリビオン。残った片手で印を結び、真言を再び唱える。
「ナウマク……ナウマク……ナウマクサンマンダ……」
 その後頭部を一枚のコースターがノックした。
「さぁさぁ、くおんさんはここだぞ! みんなを倒したければ、まずは僕から倒してみろ」
「渇ァツ!!」
 ただ一言渇望するような叫びを上げ、キマイラへと迫る。暴風のような拳を引き上げた身体能力で回避し、勘と見切りで大木をなぎ倒す蹴りから逃げていく。
 それでも一撃が入り竜騎士の身体を浮かせることがある。けれど男は痛みに耐え、再び距離を取る。
 彼が望んだ気持ち。黄金の精神(オウゴンノセイシン)、それがそれだけが彼の力を引き上げ、武僧の動きに迫り追いつき、追い越す。
 武僧の拳とくおんの巨大先割れスプーンが交錯する。真正面から殴られたキマイラはのけ反る様に吹き飛び、狂乱の僧は匙で脇腹を削ぎ取られる。

 薄れゆくくおんの意識を……歌が歌声がノックする。
 タンケイのシンフォニック・キュアが、武僧と倒したいと共感する心が彼と……猟兵達の傷をいやしていく。
 回復した者たちの総攻撃が始まった。武器を、祈りを、術を、波状攻撃がオブリビオンを傷つけていく。

 ――ドクン!

 そしてまた、一人、鼓動に胸打つものが居た。
 館があるという地形を利用して身を隠し、存在感を目立たなくしたジニア・ドグダラの心だ。
 高速詠唱でユーベルコードを紡ぐ女に……いいのか? と問いが来る。
「相手の動きを見て……しっかりと……」
 行動に注視し、呟く台詞。それこそが肯定。
 誰も居ない館の中で真の姿が解放されると同時に棺桶に巻かれた鎖が引きちぎられ、蓋が開かれる。
 オーブのはめ込まれた身の丈ほどの棺桶の縁を何かが掴む。出でたるは身に纏う怨嗟の声がへばりつく巨大な骸骨の霊。
「……怨恨晴れぬ者どもよ! 奴の姿、塵一つ残すな!」
 ジニアが叫ぶ。
 館の屋根を突き抜けた蛾者髑髏襲来(スケルトン・カタルシス)の拳が晴天高く掲げられ握る。
 狙うは背中を見せたオブリビオン。
 僧が振り向いた時、視界に入ったのは自らよりも強大な骨の拳であった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

セイス・アルファルサ
君がここの主だね。悪いけど救世への道は阻ませてもおう。君の死をもってしてね

最初は【情報収集】と【学習】しよう
【数無し傀儡の大賑わい】で増やしたフーヂで相手を翻弄しようと思う。【フェイント】技術や【見切り】を使って行動パターン、攻撃の癖を【学習】するまでの【時間稼ぎ】させてもらうよ
ドレインも生命ない人形には関係ないもの
学習後はそれを他の猟兵に伝え【戦闘知識】と敵の情報から僕らが敵の行動の先を動けるよう立ち回るよ
人形達で波状攻撃仕掛けたり、回避や攻撃の隙を魔法による【属性攻撃】で狙ったりね

「終わりにしよう。 君の救世は僕らには届かなかった。ただそれだけだよ」
アドリブ、他猟兵との連携大歓迎


六道銭・千里
オーキィさん(f08838)さっきは動き止めんのと予備動作おおきにな


とりあえず一発ぶち込んだけど…2発目はやすやすと近づけさせてくれんやろう…
ほんなら、少し離れた距離からやらせてもらうわ


【破魔】の力を乗せた霊符の大盤振る舞い…の【一斉発射】や
金剛力士がおっても関係あらへん…【範囲攻撃】で諸共あの世に送ったるわ!【気合い】
相手が邪魔するんやったら【激痛耐性】で耐えてな…!

おっしゃ、ぶちかます!ちょっと正面開けてくれ!っと放つ前に呼びかけ




終わったら護法術・癒で自分の事は置いといて皆の治療や
シン(f03871)とかまだ怪我しとるみたいやし…大丈夫か?


神樹・桜花
「身勝手な殺戮を救済と称しますか。私、怒り心頭です」
『我』も少し、本気でやらせて頂こう
(以降、戦闘終了まで真の姿で行動)

真の姿:髪が炎のような色に変わり、衣服や武器に炎を纏う
口調:我、汝、言い捨て(覚醒時の口調)

【残像】【第六感】【見切り】を組み合わせて敵の攻撃から逃れつつ、躱しきれなければ【オーラ防御】で凌ごうか
『狂焔金瞳』を使用後、【鎧無視攻撃】【2回攻撃】を駆使して敵を屠る
ユーベルコードを使う際、【恐怖を与え】られれば、幾ばくかの足止めになるだろう

過ぎ去りし時より来たりし悪僧よ、燃え尽き、灰燼に帰せよ。



「アビラウンケンソワカ!!」
 巨大な骸骨の拳から真言が響き、潰されていたはずの武僧が残った腕で髑髏の腕を持ち上げて振り払う。
「何故だ! 何故邪魔をする! 死ねば飢えないものを! 死ねば傷つかないものを! 生きることが苦行なら死が……死こそが救世ェェェェェェ!!」
 髑髏が倒れ、館が崩壊する音がした。全身血に塗れ、過去より駆り集めた仮初の命の炎を燃え尽きようとしてなお、僧は問う。もはやそれは執念。

「身勝手な殺戮を救済と称しますか。私、怒り心頭です」
 そこへまた、真の姿を以って飛び込むものが居た。名を神樹・桜花(f01584)。
 ピンクの髪は炎のように紅蓮に染まり、衣服や武器に炎を纏ったその姿で普段は閉じた瞳を開けば、狂焔金瞳(クルエルホムラノヒトミ)が輝き、金色の炎でオブリビオンを焼く。
「邪魔をスルナァアアアアアア!」
 喉を灼き、叫びでしかない声を張り上げ、炎の中より武僧が歩めば、桜色の太刀がその腹を貫く。
 手ごたえを感じた桜花。けれど次に伝わる感触――筋肉で太刀を締め絡みとる感触に眉をしかめる。
 動きの止まったヤドリガミへ向けて亡者に等しいモノが拳を握る。その腕を複数の犬のからくり人形が食らいついた。
「離れてください」
 セイス・アルファルサの言葉と刀を絡めとる感触が無くなったのを確かめた桜花が距離を取る。それを契機に大量のからくり人形フージがオブリビオンへ襲い掛かった。
「情報収集と学習は完了しました」
 犬を振り払った僧が片腕を狛犬と変えて人形に食らいつく。
「糸もない生命なき人形に食らいついても無駄です」
 やり場無き武僧の怒りが咆哮となってこだまする。
「悪いけど救世への道は阻ませてもらおう。君の死をもってしてね」
「マダ死ヌノワケニハイカヌ、死ヲ待ツモノヘ救世ヲ! 死ヲ!」
 人形遣いの言葉に抗うように過去に僧だったモノがすがる叫ぶ!
「おっしゃ、ぶちかます!ちょっと正面開けてくれ!」
 ミレナリィドール背後より声が響き、彼が身を避けると、そこに居たのは――千里。
 円形に腕を回せば浮かぶのは数々の古銭、硬貨、六文銭。地獄へ持ち込む永文銭。
 霊符の力を持った銭全てに破魔の力を込めれば、それは弾丸となりて……
『霊符の大盤振る舞いや!釣りはいらへん!全部あの世に持って逝け!!』
 死を待つことを望むものに死を叩きこむ!!
 ユーベルコード発動! 奥義・霊符大放出・大判屠舞(オウギ・レイフダイホウシュツ・オオバンブルマイ)!!
「終わりにしよう。 君の救世は僕らには届かなかった」
 霊符の光がオブリビオンを貫く中、セイスは話しかける。それはとても優しく、そして冷たい。
「ただそれだけだよ」
 最後に一言、そう告げたとき。かつて武僧だった男の肉は灼け、骨は砕け、過去からの恩讐が形作った魂は消滅した。

 日が落ちる、とある村の家々に火が灯り、夜の営みが始まる。
 やがてそれも徐々に消えていき、村は闇に包まれ、朝を迎えれば日が落ちるまで畑を耕し、藁を結わえる。
 猟兵達が守ったのはそんな平穏な営み。
 村人達は知らない。平和な生活の裏で戦いがあったことを。
 猟兵は知っている、自分達が守った村がそこにあることを。
 今はそれで充分であろう。



 ――猟兵よ帰還せよ、次の任務が君達を待っている。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2018年12月27日


挿絵イラスト