獣人世界大戦⑤〜オペレーション・デアデビル
●2024年5月5日 14:00 獣人戦線 イタリア・サンマリノ上空
《アヴィアーノ管制より不明機に告ぐ! 現在貴機はゾルダートグラード領空を侵犯している! 直ちに当空域より離脱せよ! 繰り返す、こちらはアヴィアーノ管制!》
《|不明機《ボギー》応答ありません……発砲確認! 繰り返す、|不明機《ボギー》より発砲確認!》
《スクランブル急げ! |不明機《ボギー》は以降敵機として認定する! |武装の無制限使用を許可《オールウェポンズフリー》!》
その日、アドリア海の上空に現れたのは多数の戦闘機であった。乗り手は|飛行機乗り《ファイターパイロット》の獣人達。ゾルダートグラードに対してアドリア海一帯の制空権を奪う、一大反攻作戦がついに実行に移されたのである。
《来たぞ、敵さんのお出迎えだ! スパニエル隊エンゲージ!》
《数が多いな、一人5機は落として帰るぞ! 命ではなく敵機を落とせ! パピヨン隊エンゲージ!》
《ゾルダートグラードの連中にこの空が誰のものなのか教えてやろうぜ! テリア隊エンゲージ!》
レジスタンス「アドリア空軍」は、戦闘機パイロットを中心に編成された比較的大規模な反動勢力である。空と自由をこよなく愛する彼らにとって、ゾルダートグラードが支配する空は窮屈だった。第六の猟兵たちの出現以降、超大国の支配体制にも陰りが発生したことをきっかけに、アドリア空軍はついに決起したのだ。
《レジスタンスどもめ! 叩き落としてくれる!》
《|総統《フューラー》の手を煩わせるわけにはいかん。ここで奴等を壊滅させる! アドリアの空は我らゾルダートグラードの支配下にあり!》
アヴィアーノ空軍基地よりスクランブル発進した防空部隊は数で圧倒を開始する。パイロットの練度はアドリア空軍に一日の長があったが、如何せん多勢に無勢。このままでは押し込まれるだろう。
だが、その時である。突如、サンマリノ沖に2隻の空母が出現する。UDCアースやヒーローズアースなどの日本国において運用されている「いずも型護衛艦」を再設計した「ヘルメス級強襲揚陸空母」。その1番艦「ヘルメス」と、2番艦「アドミラル・ネルソン」であった。
《こちらは『第六の猟兵』所属艦艇、ヘルメス及びアドミラル・ネルソン。これよりアドリア空軍の救援を開始する》
《騎兵隊だ! 第六の猟兵だ!》
《猟兵戦力だと……!》
UDCアースにおける第二次世界大戦相当の技術力での戦いの中に、突如として出現した電磁カタパルト搭載、コンピュータ制御の最新鋭空母。それは、この戦闘の潮目が大きく変わることを意味していた──。
●オペレーション・デアデビル
遡ること数刻前。
「ミッションを説明しましょう」
グリモア猟兵のジェイミィ・ブラッディバック(脱サラの傭兵/Mechanized Michael・f29697)は、集まった猟兵たちを前にブリーフィングを始めていた。
「目的地は獣人戦線サンマリノ沖、アドリア海上空。目標は当該空域の制空権確保です」
多数の制空戦闘機がスクランブル発進して上空に展開している状況だが、それには理由がある。ゾルダートグラードに対する猟兵の攻勢に乗じて、レジスタンス組織「アドリア空軍」が蜂起したのだ。空軍と名はついているものの、正規の軍隊ではなく、獣人の|飛行機乗り《ファイターパイロット》を中核とする傭兵の緩やかな互助組織が発展したことで成立したレジスタンス組織である。故に明確な指揮系統が存在するわけではない。
「個々の練度は高いですが、やはり相手は統率の取れた軍隊です。また数も敵側が多く、このままでは物量差で押し切られることでしょう」
そこで猟兵達がアドリア空軍側の援軍として介入する。幸いにして敵はレシプロ機のため、UDCアースにおける大戦末期以降のロケット戦闘機やジェット戦闘機などは容易に性能で上を行くことができる。技術的にレシプロ戦闘機以降の機体であれば、まず性能差で勝つことが可能だ。
空戦能力がない、あるいは生身で挑む場合について、ジェイミィはひとつ解決策を用意していた。
「羅針盤戦争を覚えておりますでしょうか。七大海嘯が一人『舵輪』のネルソン提督は天使を空母よりカタパルト発艦させることで制空権の確保を行っておりました。この戦術に学び、白兵要員のカタパルト発艦を実施します」
舵輪のネルソンが使用していた歩兵戦力のカタパルト発艦。猟兵という埒外の戦力だからこそ可能な常識破りの戦術である。
「今回、ヘルメス級強襲揚陸空母の2番艦『アドミラル・ネルソン』をご用意しております。こちらは白兵要員のカタパルト発艦に対応しておりますので、必要に応じてご活用ください。鎧装騎兵やロケットナイトの方などは活用しやすいかと」
もう1隻、ネームシップである1番艦のヘルメスも出撃させるが、こちらは通常通り機動兵器や航空兵器などを使用する猟兵向けとなる。
「出撃に当たってはヘルメスとアドミラル・ネルソンのいずれかに搭乗してください。カタパルトはどちらも電磁カタパルトのため、ネルソン提督が運用していたクレマンソー級空母よりも高く、速く飛ぶことが可能です」
どんな猟兵でも飛ばして見せる、とジェイミィは太鼓判を押した。まさに、猟兵の全てを空に送り込む、かなり無茶な作戦。故にこそ。
「オペレーション・|デアデビル《大馬鹿野郎》……とでも名付けましょうか」
グリモアが起動し、ポータルが開く。大馬鹿野郎達による馬鹿騒ぎの幕が開く。
バートレット
どうも、バートレットです。
獣人戦線の戦争シナリオとなります。よろしくお願いいたします。
今回はアドリア海の空戦シナリオです。
では、戦争恒例のプレイングボーナスの発表から。
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プレイングボーナス……飛行機乗り達と協力し、空中戦で戦う。
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空中戦を行う手段として、グリモア猟兵から提供された空母「ヘルメス」及び「アドミラル・ネルソン」のカタパルトで飛翔することになります。ヘルメスは機動兵器や航空兵器、アドミラル・ネルソンは生身の猟兵向けとなりますので、どちらを希望するかはプレイングに明記ください。イメージとしては羅針盤戦争のネルソン遭遇戦の戦術となります。
OP公開と同時にプレイング募集を開始します。プレイング締切は「システム的に締まるまで」となりますが、募集状況の最新状況はタグにてご確認頂ければ幸いです。ただし、今回の戦争の特性上早期に締め切りをさせていただく場合がありますことご了承くださいませ。また、諸注意をMSページに記載しておりますので併せてご確認ください。
では、皆様からのアツいプレイングをお待ちしております!
第1章 集団戦
『制空戦闘機』
|
POW : ワンショット・ワンキル
【機銃弾】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : ダイブアンドズーム
敵より【高い高度、または良好な速力を有する】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
WIZ : 編隊空中戦闘
【同じ目的を持つ僚機】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[同じ目的を持つ僚機]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
イラスト:滄。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
久遠寺・遥翔
アドリブ連携○
『準備完了です。行きましょうマスター』
「久遠寺遥翔、レヴィアラクス出撃する!」
巨神レヴィアラクスに[騎乗]し、ヘルメスのカタパルトから出撃して[空中戦]を展開する
敵機の機銃はこれまでの経験と[戦闘知識]からある程度予測しつつ[第六感]で予測の外の動きも含めて[見切り]、[残像]を撃たせる形で回避
コラプサーライフルから放たれるビームによる[範囲攻撃]で攻め立てながらUC発動の機会を伺う
『予測出ました。3・2・1…今!』「ワールドエンド、ぶち抜けぇ!」
相当数の敵集団が一直線に並ぶ瞬間を[心眼]で捉え、友軍を射線上から退避してもらいつつUC発動
次元をも断ち斬る一撃で一気に撃ち落とすぜ
ミスト・ペルメオス
・SPD
了解、仕事の時間だ。
──行くぞ、ブラックバード。
愛機たる機械鎧を駆って参戦。
装備を介して念動力を活用、機体をフルコントロール。
1番艦ヘルメスより発艦。
射出後は出力に物言わせて自在に飛翔。戦闘空域に進出、アドリア空軍の援護を行う。
敵も機動戦闘が得意のようだが……、
高高度に進出、のち急降下。敵より高速を保ちつつの一撃離脱攻撃(【ヒット&ラン】)を仕掛ける。
敵機に肉薄しながらの降下・追撃。またはこちらが上昇に転じ、敵が反撃を狙うその瞬間。
何のために人型をしていると思う? 自在に姿勢を変えて、避けて、撃つためだ……!
突撃銃で、散弾砲で。エネルギーの弾幕を浴びせかけ、片っ端から撃ち落としてやる!
リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【SPD】
「折角だし、こっちも試したいな…ね?」
【シャル】のおねだりで急遽参戦♪
アタシは【クリュザンテーメ】装備の愛機
シャルは【ナイト・J:航空機形態】で出撃
NJはPzCだが徹底改修により結構な運動性さ
※以前のノベル準拠
「支援策もあるよ♪」
A空軍達に随行の青黒レシプロ機が
【ラジカルオーダー】で霧散布により支援
自軍は概念純化で風を味方につけ不調緩和
「イッちゃえ!」
一方敵機は燦く霧に視界を遮られ狼狽
ソコを電脳魔術で機銃以上に強化したXYLOCOPAが撃破♪
ペイロード内のミサイルまで撃ってご機嫌かな?
アタシは【カイルス】のデータをシャルと逐次共有
両主腕の銃器や両肩のミサイルで空軍支援&ランデブーさ♪
ヴィンデ・ノインテザルグ
Fireflyに搭乗、ヘルメスより発艦。
Evangeliumの出力を調整しながら【空中機動】を維持。
味方航空機への狙撃を阻むべく
敵弾道上にLuciferを展開し相殺を試みる。
【戦闘演算】能力を駆使し
敵機の退避方向を予測、逆流するようにSatanを照射。
簡易的な挟撃状態を造ろうか。
アドリア空軍全機に告ぐ。
舞台は整えた―…一機残らずの殲滅を。
指を鳴らしUCを機動。
【大軍指揮】の経験を活かし対話しながら連携を。
私自身も高速で敵機に接近し
Beelzebulで敵翼を破壊しての撃墜を狙おう。
墜落機を足場に利用して【ジャンプ】し
空中での継戦能力維持を図りたい。
貴様等の翼はアドリアの海に相応しくない。散れ。
●天空を舞うキャバリア
『準備完了です。行きましょうマスター』
「久遠寺遥翔、レヴィアラクス出撃する!」
久遠寺・遥翔(焔の機神イグニシオン/『黒鋼』の騎士・f01190)と巨神、レヴィアラクスの宣言と共に、彼らはカタパルトで大空に撃ち出される。
《キャバリアか……!》
《怯むな! 空中戦はこちらが上だ! この空を奴等に渡すな!》
新手が戦場に現れたことで、たちまち敵機が群がってくる。四方八方から機銃掃射が襲いかかるが、レヴィアラクスは遥翔の手で残像を残しながら鋭いマニューバで敵を翻弄する。
《くそっ、速い!》
《動きが違う……やはり猟兵戦力は強敵だ! 気を引き締めろ!》
ゾルダートグラードの要撃機たちがレヴィアラクス1機に手こずっている間にも、ヘルメスからは次々とキャバリアが発艦していく。
「──行くぞ、ブラックバード。仕事の時間だ」
「Firefly、ヴィンデ・ノインテザルグ──出る」
続けざまに空へと飛び立つのはミスト・ペルメオス(銀河渡りの黒い鳥・f05377)のブラックバードと、ヴィンデ・ノインテザルグ(Glühwurm・f41646)のFirefly。いずれも機動力の高いキャバリアだ。
《ちっ、新手か!》
《複数で当たれ! 数的優位を活かすんだ!》
たちまち囲まれるブラックバードだが、ミストは即座に操縦桿を引き、スロットルを全開にする。
「ブラックバードの速さを舐めるなよ……!」
まるで昇り龍が如く天へと駆け上るブラックバード。太陽を背にしたかと思うと、空中で急制動をかけながら反転する。
「ブラックバードは何のために人型をしていると思う? 自在に姿勢を変えて、避けて、撃つためだ……!」
撃ち下ろすように追ってきた敵に向けて突撃銃や散弾砲を斉射。エネルギーの弾幕に飛び込んだ敵は蜂の巣も同然となり、空中で散華した。
《落とされただと!?》
《迂闊に追うな!》
体勢の立て直しを図るゾルダートグラード側だが、さらに上がってきた機体がそれを許さない。
「折角だし、こっちも試したいな……ね?」
「オッケー、電撃参戦とイこうか」
カタパルトから発艦した機体、ナインス・ラインとナイト・ジャッカロープ。リーゼロッテ・ローデンヴァルト(|KKS《かわいくかしこくセクシーなリリー先生》・f30386)とその「妹」、シャルロッテのキャバリアであった。
《パンツァーキャバリアだ! 爆撃機型ならば……!》
「ナイト・ジャッカロープをただの爆撃機型だと思わないで欲しいな」
ナイト・ジャッカロープの機動性はレシプロ機とは思えないほどに機敏であった。鋭いインメルマンターンで包囲から逃れる。
《なんだこの機動性は……!?》
さらに、ナイト・ジャッカロープは詠唱銀の霧を散布することで敵機の視界を塞ぎ、連携を阻む。|空間識失調《ヴァーティゴ》に陥った敵機は空を漂う的と化した。霧の魔の手から逃れた者も、Fireflyから放たれたホーミングレーザー、Satanに追い立てられる。
《アドリア空軍全機に告ぐ。舞台は整えた―…一機残らずの殲滅を》
ヴィンデは宣言と同時に指を鳴らす。瞬間、アドリア空軍の猛禽たちが狩り場に殺到した。
《Roger! 花火の中に突っ込むぞ!》
《いいぞ、綺麗に並んでやがる! 七面鳥撃ちだ!》
数的不利も敵が烏合の衆と化してしまえば無意味となる。ミストが切り込み、リーゼロッテとシャルロッテが撹乱し、ヴィンデとアドリア空軍たちが追い立てて完成した状況。敵機が密集しながら空中を漂う空域が出来上がりつつある。それを一気に片付けるのが遥翔だ。
「射線上の友軍は退避を!」
『予測出ました。3・2・1……今!』
「ワールドエンド、ぶち抜けぇ!」
友軍戦力が離脱した空域を、光の奔流が穿つ。直撃を食らった敵機は消し飛び、余波に煽られた者も翼から火を吹きながら海面へと吸い込まれるように墜ちていく。
残敵もナイト・ジャッカロープの強化されたXYLOCOPAによって胴を砕かれ、撃ち漏らしもナインス・ラインの「カイルス」が逃さない。
「貴様等の翼はアドリアの海に相応しくない。散れ」
ヴィンデが敵機にブレイドウィング「Beelzebul」を突き立てながら、無情にも告げる。たった5機のキャバリアが、ゾルダートグラードの空の支配を打ち崩したのである。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
禍神塚・鏡吾
羅針盤戦争のことを思い出すと、懐かしい気持ちになりますね
私はネルソン提督と戦ったことはありませんが
さておき、そういうことなら私はもっと懐かしい戦術をとりましょうか
銀河帝国攻略戦はカイザー・レイの原理を応用した光線ユーべルコード
その名も”リトル・カイザー・レイ”! 規模は小さくとも威力は折り紙付きです
これなら別にカタパルトで射出される必要はないわけですが……高度と速力で敵を上回らないと当たらない?
ええ、そうですよね。わかっていましたとも
アドミラル・ネルソンのカタパルトで射出され、落下するまでの間に可能な限り多くの敵機を攻撃します
落下した後は、飛行機乗りに回収して貰ってまた同じことを繰り返します
ヘルフトリス・メーベルナッハ
アドミラル・ネルソンのカタパルトでどーんっとブッ飛び!
あはははは何コレ!
ヤベェパネェ超楽しい!
もう戦争ごとにコレやろーぜー☆
あ、一度ブッ飛んじまえば後はルフト・トラーゲンで自由に【空中機動】できっから無問題☆
飛んでくる敵の戦闘機ぜーんぶブチ落としてやんよ☆
ってなワケで天駆ける星嵐発動!
光属性付けた1130本のレーザーで目くらまししつつ複雑な飛翔軌道で撹乱、集まれねーように牽制。
ま、どのみち全弾ブチ込むんだけどな!
これで弱らせたところを飛行機乗りの皆に仕留めてもらおーかと。
最後までアタシが面倒見てやっから、きっちり決めろし☆
(レーゲンボーゲンから【幻影使い】で光る霧を生み出し敵の狙いを撹乱)
メンカル・プルモーサ
(飛行型箒【リントブルム】に搭乗・アドミラル・ネルソンから射出)
慣性制御術式・風防術式共に問題なしと…それじゃあドッグファイトと行こうか…
数は多いけどこちらにも僚機が居るのはありがたい…
…僚機と連携して制空戦闘機をなるべく1カ所に集めるとしようか…
……相手としても集まる方が都合が良いから集めるのはそこまで苦労しないはず…
…集まったらそこに目がけて【星を墜とす大地の手】を発動…
戦闘機をまとめて地面へと叩き付けようね…
…この術式を警戒して散開すれば連携が取りづらくなるからね…そこを各個撃破と行こうか…
キャット・アーク
逆向きのジェットコースターみたいに、空に飛び上がる感覚がなんか楽しい
空って、こんなに広かったっけ?
エンジェルハイロゥ起動
相手の通信に割り込んで……っていうか、ハッキング無しでもオープン回線で喋れば届いちゃうか
お手軽でいいね
それじゃ墜ちちゃう前に、オレの足元まで飛んできてもらうように|お願い《おねだり》しよう
機体の上に着地して、腕部に仕込んだワイヤー使ってしっかりしがみついたら、キャノピー越しにも聞こえるように|お願い《おねだり》
「レジスタンスも猟兵も攻撃しちゃダメ。キミとお揃いの飛行機はドンドン撃っちゃって」
時間ギリギリまで同士撃ちさせて、最後はレジスタンスの人たちにトドメを刺してもらおう
シャルロッテ・ヴェイロン
まあね、現地の皆さんも盛り上がってるようですね。
――ああ、別にカタパルトとか必要ないですよ、自前で飛んでいきますので(と、UCを発動して【空中戦】を仕掛ける)。
(で、戦場に到達したところで、レジスタンスの通信網に【ハッキング】し)ドーモ、友軍機の皆さん、AliceCVです。微力ながら助太刀しますね。
そして【存在感】見せつけつつ敵機を【おびき寄せ】たうえで、「破壊」属性のでまとめて撃墜しちゃいましょうか(【属性攻撃・誘導弾・2回攻撃・一斉発射・乱れ撃ち・制圧射撃・レーザー射撃・覚悟】)。
※アドリブ・連携歓迎
●天翔ける猟兵たち
「アドミラル・ネルソン……羅針盤戦争のことを思い出すと、懐かしい気持ちになりますね」
自らが搭乗する空母、アドミラル・ネルソンの名を見て禍神塚・鏡吾(魔法の鏡・f04789)は当時に思いを馳せる。彼自身はネルソンと相対したことはないが、七大海嘯との激戦は思い出深い。
「さておき、そういうことなら私はもっと懐かしい戦術をとりましょうか」
銀河帝国攻略戦において帝国が運用していた戦略防衛兵器、カイザー・レイ。その原理を応用した光線ユーべルコード「|アルキメデスの鏡《リトル・カイザー・レイ》」を持ち込んでいた。当初はこれを運用して空母からの直接対空戦闘を行おうとしていたが、敵側の速度が速いため相対速度を縮める必要があると判断。カタパルトから射出されることでこれを解決する。
《燃料タンクに引火した! 脱出する!》
《くそっ、敵の攻撃の正体が掴めない!》
鏡によって集光した光で敵機を焼く。レーダーでは検知不能であるこの戦術は確かに有効だった。自身は空中では自由に行動できないため、味方の戦闘機に拾ってもらいアドミラル・ネルソンへと帰還。鏡吾を下ろしながらタッチ&ゴーで離陸すると、健闘を称えるように左右に翼を振る。
「さて……もう一度」
一方、カタパルトからの射出を思いっきり楽しんでいるのがヘルフトリス・メーベルナッハ(夜に舞う華・f39501)であった。
「あはははは何コレ! ヤベェパネェ超楽しい! もう戦争ごとにコレやろーぜー☆」
空中で笑い声を上げながら、カタパルトの加速を活かして空中機動。天舞靴「ルフト・トラーゲン」で自在に空を舞いながら、複雑な軌道を描くレーザービーム「|天駆ける星嵐《ミリアルデ・シュトラール》」の網に敵を捉える。
「ほらほら逃げねーとレーザーで焼かれっぞー?」
《くそっ! 遊ばれてやがる!》
《奴は生身だ! 仕留め──》
「はーい、後ヨロシク! 最後までアタシが面倒見てやっから、きっちり決めろし☆」
《こちらスパニエル隊、援護に感謝する!》
《……アドリア空軍機!? どこから……!》
光る霧で敵の視界を奪いつつ、ヘルフトリスはアドリア空軍機にトドメを譲る。大空を光で彩る中、止めどなく海面へと叩きつけられる敵機。
「慣性制御術式・風防術式共に問題なしと……それじゃあドッグファイトと行こうか……」
アドミラル・ネルソンからさらに出撃するのはメンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)。飛行型箒「リントブルム」はカタパルトによってかなりの初速を稼いでおり、普段以上の機動力を発揮している。
「連携して制空戦闘機をなるべく1カ所に集めるとしようか……頼むよアドリア空軍機……」
《了解。ポイントを指定してくれ》
「ここかな……相手としても集まる方が都合が良いから集めるのはそこまで苦労しないはず……」
すでに陣形がずたずたな状況だ。敵機は再集結して体勢の立て直しを図るだろう。それをメンカルは逆手に取り、まとめて大量に撃墜する方策を考えていたのだ。
「どうかな……」
《予定していたポイントに敵機が集合を始めている。再び散開する前に落とせるか》
「いいね……じゃあ空域から離れて……」
メンカルの指示に従い、それまで敵機を追い立てていたアドリア空軍機が離れる。次の瞬間、疑似重力術式「|星を墜とす大地の手《スターライト・フォール》」が発動。
《ストール!? 立て直しを……!》
《推力が上がらない……ダメだ、墜ちる!》
《何が起きて……!?》
海面に戦闘機の雨が降る。大量の水柱が上がる中、メンカルは眼鏡を直した。
「まぁざっとこんなもんでしょ……」
一気に数を減らす中、1機のゾルダートグラード機が奇妙な挙動を始めていた。なんと、同士討ちを始めていたのだ。
《ブルー・オン・ブルー! 何をしている、こちらは味方だ!》
《くそっ、奴を止めろ!》
そのゾルダートグラード機のキャノピーにしがみついているのはキャット・アーク(|路地裏の王様《ボスネコ》・f42296)。逆向きのジェットコースターのような浮遊体験を楽しみながら、敵機のキャノピーに飛び乗り、自身の「声」を届かせることで敵機を操っていたのだ。
「レジスタンスも猟兵も攻撃しちゃダメ。キミとお揃いの飛行機はドンドン撃っちゃって」
虚ろな目をした敵機のパイロットを意のままにしながら、ふとキャットは空を見上げる。
(空ってこんなに広かったっけ)
ドッグファイトが繰り広げられる戦場だが、さらに上を見れば青々とした空が広がっている。路地裏の王を自認する自分も、この青空の下ではちっぽけな存在に思えた。
趨勢が猟兵・アドリア空軍の側に傾く中、アドミラル・ネルソンの甲板から直接飛び立った猟兵がいる。シャルロッテ・ヴェイロン(お嬢様ゲーマーAliceCV・f22917)だ。
「ドーモ、友軍機の皆さん、AliceCVです。盛り上がってるようで何より! 微力ながら助太刀しますね」
実体化した電子データで構築された翼をはためかせながら、残る敵を一気に掃討しにかかる。敵機の後背につけば、レーザーや誘導弾を次々と斉射。1機ずつ確実に潰していく様は、エースパイロット顔負けだ。
《もう一息だ! 俺達でこの空からゾルダートグラードの連中を追い出すぞ!》
「その意気です!」
アドリア空軍は俄然勢いづく。シャルロッテもその様子に相好を崩しながら、未だ粘る敵機たちを苛烈に追い立てていくのだった。
大成功
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エドゥアルト・ルーデル
Ἑρμῆς上に|航空機《F22》|召喚《だ》すから尾翼に三本線描いてくれや、大至急ネ
作戦域突入と同時に挨拶でAMRAAM全弾発射ですぞ
これで出鼻はくじけるでござるな!ではレジスタンス諸君、殺してこい
速度、射程、ベクタードノズルによる機動力…基本性能でガンガン押してどんどんガンキルして行こうぜ!
味方機を狙う敵機も見えているでござるよ!即座に視線を向けて短距離ミサイルで落とすなど誰が頂点捕食者なのか教えてやらねば
わからんか|ご友人《レジスタンス共》!|Superiority《優勢》なんて生易しいものではない…空の|Dominance《支配》でござるよ…これが拙者のドミナンスだ、よく見ておくんだな!
風吹・香織
アドリブ連携歓迎
空母から発艦かい! それは楽しそうだ、ぜひ行こう。
まぁ、そもそも、やることが空中戦である以上、行かないわけにはいかないんだけどね。
いくよ、|P-38 ライトニング《相棒》!
空母から発艦したら、ランディングギアをしまい、フラップを戻して、後は急速上昇。
まずは高高度をもらって、急降下しつつ、戦闘機を機関砲と機関銃で上空から狙い撃つよ。
終われば再び上昇。
そうなれば敵はこちらを追ってくるだろう。こっちは双発機だから単発機に上昇速度では負けないが、とはいえ高度を維持したままの攻撃は難しい。
けど、敵が私を追えば、敵は友軍に尻を向けた状態になるね。
友軍の皆さん、頼んだよ!
エメラ・アーヴェスピア
さて、少し遅れたけれど私もこの戦争に参戦するわ
まぁ最初の肩慣らしよ、手早く片付けるとしましょう
幸い、相手の兵器の性能はそこまで高くなさそうだし、ね
一応、飛行する兵器もあるけれど私の出来そうなのはこちらよ
さすがに飛ばされたくはないからしっかり頑張らせてもらうわ
まずはいつものように周囲の【情報収集】
そして『我が砲火は未来の為に』、複数の浮遊型魔導蒸気対空砲をならべ、空で戦う者達に支援【砲撃】を行いましょう
悪いけれど、普通の兵器とは比べ物にならないわよ?
※アドリブ・絡み歓迎
●Gotta Stay Fly
エドゥアルト・ルーデル(黒髭・f10354)は自らの愛機、F-22ラプターを前にしてご満悦であった。
「やっぱこれに限るでござるなぁ!」
尾翼に描かれた、爪痕のような三本線。エドゥアルトのこだわりのペイントだ。
「おぉ、それが最新鋭の戦闘機というやつかな」
甲板上で声をかけるのは風吹・香織(怠惰な「双胴の悪魔」乗り・f39889)。彼女もまた戦闘機乗りだが、搭乗するのはP-38ライトニング。世にも珍しい双胴双発の戦闘機である。
「そういう風吹氏も渋い機体乗ってるでござるなぁ」
「どっちも空母での発艦は想定されてないけどね。無茶やるわよ全く」
エドゥアルトと香織が互いの機体を眺めていると、エメラ・アーヴェスピア(|歩く魔導蒸気兵器庫《ガジェットアーモリー》・f03904)がやってくる。少々参戦が遅れたものの、まずは肩慣らしとしてこのアドリア海の戦いに参加することにした次第であった。もっとも、彼女自身は飛ばない。あくまでオペレーターに徹するのが彼女の役目だ。
「しっかり管制頼むでござるよ」
「管制だけじゃないけどね。援護もさせてもらうわ」
「心強い味方がいてくれて助かる。では……行こう!」
かくして、大空へと飛び立つF-22とP-38。
P-38はカタパルトから飛び立つや否や高度を一気に上げ、戦域よりもやや高い空域を陣取る。そこから急降下してトップアタックを図る。
《上空より敵機!》
《P-38だと!? だがドッグファイトに持ち込めばこちらに分がある!》
奇襲を仕掛けられてとっさに反応できなかった敵機がいくらか被弾したが、反転上昇するP-38を追う。
「よし……食いついた!」
「かかったわね! エドゥアルトさん!」
「任せるでござるよぉ! FOX3!」
次の瞬間、遠方より飛来したAMRAAMが敵機に突き刺さり、空に炎の花を咲かせた。
《攻撃!? どこからだ!?》
《速い……なんだあの速さは!?》
スーパークルーズ能力を持つF-22は、レシプロ機同士の戦いに慣れていた者たちにとってかなりの脅威であった。音速という桁違いの速さで戦場を横切る。
「ではレジスタンス諸君、|殺してこい《Show no mercy》」
《あの三本線の機体がやったのか!》
《三本線についていけば生き残れるぞ!》
アドリア空軍のパイロットたちはF-22に続けとばかりに、恐慌状態に陥った敵機を次々と屠っていく。もちろん敵も体勢を立て直しつつアドリア空軍の機体を落としにかかるが、それを逃す猟兵たちではない。
「敵機、6時方向にいるわよ!」
《ちっ、振り切れないか……!?》
「いただきでござる! FOX2!」
僚機の後背にいる敵機を目ざとく見つけたエメラが注意喚起。さらにエドゥアルトがサイドワインダーを撃ち込みきっちり撃墜する。ただ速いだけではなく、レーダーに映らないステルス性、長い射程、ベクタードノズルによる機動力といった基本性能の高さは、ゾルダートグラードの敵機を容易く屠る。
「わからんか|ご友人《レジスタンス共》!|Superiority《優勢》なんて生易しいものではない……空の|Dominance《支配》でござるよ……! 空に三本線は凶事なり! これが拙者のドミナンスだ、よく見ておくんだな!」
ハッハー、と高笑いを上げながら航空支配を続けるエドゥアルトのF-22。もちろんこれに気を取られていると、上空から再びP-38が襲いかかってくる。
「|猛禽《ラプター》が支配する空に手を出すやつは、もれなく|雷様《ライトニング》のお仕置きを受ける……ってね!」
《ナイスキル! 後ろは俺達が守る!》
「助かるよ!」
エメラも自動砲台で援護しながら、エドゥアルトと香織の蹂躙を的確なオペレートでサポートする。やがて、ゾルダートグラードは全ての敵機を撃墜され、抵抗力を失ったアヴィアーノ空軍基地は降伏した。
ここに、アドリアの空は超大国の支配から開放されたのである。
大成功
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