|再始動《リブート》
山理・多貫
●ご挨拶
はじめてのリクエストにつき不慣れな点ご容赦を。
なかなか時間が取れず本ゲームから足が遠ざかっていましたが、このシステムの事を知りこれなら遊べるかも!と利用させて頂きます(わくわく)
●基本方針
雰囲気重視です。
特に設定があるようでない子です。
なんだかわからんが、すごい自信だ…
そんな感じでなんだかそれっぽい魔王様な雰囲気が出れば出るほど喜びます。
●コンセプト(タイトル)
リブート(再始動)
●希望内容
久しぶりに起きたので鈍った身体を起こすために雑魚敵を蹂躙するノベル
使用ユベコ:たぬきちゃんくろー
おおよその希望内容(おおざっぱ)
①ダークセイヴァーのどこかの汚い裏路地で、薄汚れた状態で意識が戻りよろよろと立ち上がります。なにがあったかは不明です。いい感じに意味深にしてください(雰囲気だけで設定はないです)
②『なんだ、かわかりま、せんが…おなかすきまし、たね…』
な感じで状況を呑み込めないまま空腹の衝動に動かされ、戦闘に移行してください。
戦闘する敵や流れは完全お任せです。吸血できる相手だといいと思います。
③『鈍ってます、ね…』
なんとなく弱体化を匂わすような言動お願いします。
本当はもっと強いんだぞ感
④なんだかんだで蹂躙しつくして、(すっきりして)
ダークセイヴァーにある吸血猟兵団というホームに帰っていきます。
と言う感じです。
●キャラ設定
つねに飢餓と吸血欲と戦っている吸血鬼です。
食べ物(吸血)をもとめて様々な場所・世界にぷらりと立ち寄ります。
行動指針は倫理破綻系 ですが自分では常識人だと思っています
いろいろ言い訳を作って食べてしまいがち
若い子を襲いがち
NGはマントの損傷描写
他はなんでもOKです。グロエロ〇、引き立て役〇
無表情系
台詞では変なところで詰まる感じ
「、」が入ります
「月が、きれ、いです、ね」な感じです。
●今回の戦闘描写
元々の怪力を使ってシンプルに力でぐちゃぐちゃに蹂躙してほしいです。
ほか、アレンジ歓迎、変更歓迎。
ダークな感じであればあるほど喜びます。
どなたか是非おねがいします!!
ダークセイヴァーの暗い路地裏、その一角にて。
闇の中には影が眠る。
それは決して起こしてはならぬ類のものだ。
そもそも陽の光が当たらぬこの世界にも、光と影というものは存在する。
一定の財力を持ち、基本的には命を脅かされぬ者達。
そして、明日を食い繋ぐことに必死で、外敵などになりふり構っていられない困窮者達。
瀕死の人間や、死んだ人間。それは彼らにとって貴重な「食糧」の一つに過ぎない。
声もなく、音もなく、その目に光すらもなく。
そこに倒れた「誰か」に触れる。
彼にとって運のいいことに、この絶望はもうすぐ終わるらしい。
「ん、ぁ。ここ、は……?」
ゆっくりと、その閉ざされた目が開く。
そこには輝くような「紅」があった。
それは高貴なるものの「紅」
人ならざるものの「紅」
見れば、その服装は薄汚れているものの、元は仕立てのいい高級品であったことがわかる。
「なんだ、かわかりま、せんが……」
その「紅」──山理・多貫はぼんやりとした頭で思考しようとする。
ここは何処だ?
なぜ私が?
どうなっている?
いや、そんなことよりも──
「おなかが、すきま、した…。」
体の内から溢れ出る極度の飢餓感、吸血衝動。
ふと目の前を見ると、そこには薄汚い|人間《餌》がいる。
本能に植え付けられた「呪い」のようなソレに、体が、思考が、支配される──
目の色が、「紅」から「金」へと変わっていく。
それは、捕食者の色──
ふらり、と立ち上がる。
そして至極自然な動作にて目の前の男に手を伸ばし、掴み上げる。
男の顔が恐怖に染まる。
その口からは荒い息しか漏れ出ない。掠れた声は声にならず、乾燥した空気となって消えるだけ。
どんな思いを抱こうと、そこに言霊は宿らない──
男の肩口に、鋭い牙が突き立ち刺さる。
ジュクジュクとした肉を掻き分け、勢いよく溢れ出る鮮血を啜る。
足りない。
足りない。
足りない、足りない、足りない。
気づけば男の血は吸い尽くされ、満たされない心は胸を締め付ける。
「なんだ、か、もっと、おなかが、すきま、した…」
この衝動のまま、全てを喰らい尽くしてしまいたい。
何も考えず、全てを蹂躙し尽くしてしまいたい。
抗いきれぬ欲望に、溢れ出る力は呼応する。
一歩、前へ踏み出すと、鼻をくすぐる甘美な香り。
この先に、獲物がいる。
もう一歩、前へと踏み出す足には力が満ち、そのままの勢いで駆け出していく。
──いた、4人。
狭い路地に、互いに身を離しながら、飢えと寒さを凌ぐ者達が。
戦闘力のない、ただの餌。
会話もなく。
多貫の体が躍動し──
悪意もなく。
その首を掴み、叩きつけて──
慈悲もなく。
破壊音と共に、鮮血が舞う──
破壊を撒き散らして、その血を啜った多貫の顔は優れない。
「鈍ってます、ね…」
断片的に思い出したのは、あの頃の力。
それに比べると、翳りが見える今の力。
「まだ、足りな、い。もっと、食べ、たい…」
たったそれだけを言い残し、一人の吸血鬼は狭い路地を、暗い夜空を、深い闇を、駆けていく。
その全てを蹂躙するために。収まる事の無い飢えを満たすために。
そこには破壊された残骸と、「ヒトだったもの」のみが残る。
終わらぬ夜が更けた頃──
「もう、ここは誰も、いない。」
満たされぬ飢えも、多少はマシになった。
もう、潮時なのだろう。
帰ろう、か。私の家、に。
多貫の姿は夜の闇に紛れて消える。
行き先は「吸血猟兵団」と言われるホーム。
誰もいなくなった路地裏に、乾いた風が吹き込んで、流れていく。
その風の向かうは何処へ──
成功
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