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獣人世界大戦⑤〜地上を制する者

#獣人戦線 #獣人世界大戦 #第一戦線 #ゾルダートグラード

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「お疲れさん。ちょいと、スパイを探す手伝いしてくれんか?」

 そう言うとメルヒオール・ツァーベル(トリック&スピードスター・f36178)は現在のイタリア半島の現状について伝えてくれた。

 ゾルダートグラードの勢力下にあるイタリア半島。現在空では飛行機乗りの獣人達が空戦による反抗を行い、根強い抵抗を続けているのが見えたという。
 だが、今回メルヒオールが見たのは地上。アドリア海沿岸の街で戦争の手伝いをしている一般人達がゾルダートグラードの放った『秘密警察』によって「目障りだから」と摘発されているそうだ。

 秘密警察はレジスタンスとなる、あるいはレジスタンスと繋がりがあると判断した者はどんなに反論したとしても、即座に捕まって処刑。有無を言わさず数を減らそうとしている様子が伺えた。
 それをどうにかしなければ、空中戦を制したとしても地上が大荒れして無法地帯。ゾルダートグラードの思惑通りになってしまうため、今回メルヒオールは猟兵達を送り込むことにしたそうだ。

「ゾルダートグラードが摘発する前に先回りして、レジスタンスの人達に秘密警察のことを伝えて逃がしてやる。今回はそうして獣人達を助けてこ」
「空は別働隊が動くはずやから、地上は地上で助けていくって形でよろしく~」

 そう言ってメルヒオールは準備が終わった者から順繰りに街の何処かへと転送していく。
 彼が連れて行くのは、レジスタンスに所属する人々の近く。秘密警察がレジスタンスの人々を連れて行く前に、声をかけていこう!


御影イズミ
 閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
 獣人戦線ってことで欲叫びます。
 猫の獣人まだああああああぁぁぁぁぁ!!!???(7回目)

 初めての方はMSページを読んで頂ければと思います。
 またMS自身は過去作未履修なため、過去作に関するネタが出た場合はプレイングを流させていただきます。
 この点についてはご了承くださいませ。

●採用について
 「シナリオの成功数に到達する🔵の確保が確定した時点」で締め切ります。
 現時点では全員採用を目標にしていますが、戦線ルールが発生しているためタイミングによっては採用されない可能性もあります。
 ただし、人数や内容によっては採用の確約が出来ません。
 また採用が難しいと判断したプレイングはお返し致しますのでご了承ください。

●場所:アドリア海沿岸の街のどこか
 場所に関してはプレイングによって変わります。
 必ずレジスタンスの人々の近くまで飛ばされるため、すぐに声をかけることが可能です。
 なお今回、キャバリアの使用や飛行すると秘密警察に見つかりやすくなっております。

●プレイングボーナス:秘密警察に気付かれないようレジスタンスを助ける。
 近くにいるレジスタンスの人々にどう声を掛けるかでボーナスが入ります。
 秘密警察に狙われている、このままだと危険など、様々な声をかけがあると思いますので、キャラに合ったプレイングでどうぞ。

 皆様の素敵なプレイング、お待ち致しております。
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第1章 冒険 『諜報員潜入』

POW   :    怪しい所に張り込む

SPD   :    盗聴器や隠しカメラで探る

WIZ   :    話術でボロを出させる

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

風吹・香織
アドリブ連携歓迎

 空を飛ばない仕事は苦手なんだ。ふわぁ。
 でもこの仕事は空を飛ぶ同志を支援することにもつながる。やりとげないとね。

 郵便局員に【変装】しよう。
 これでも旅をしていた頃は路銀を得るのに色んな仕事をしていてね、空を飛ぶのが得意な私は、配達員も結構していたものさ。
 その時のコネで制服と郵便物を借りることができればベストだが、無理なら、手頃な郵便局員を眠らせて服装と郵便物を借りる。

 あとは配達をしつつ、レジスタンスに危険を知らせる手紙を渡す

 ふわぁ、自分の翼で飛ぶのって、疲れるねぇ。
 とはいえ、借りたか眠らせた人に悪いから、郵便配達は最後まで全うしてから返そうかね



●お手紙を届けるのは、配達員の仕事
「ふわぁ……うぅん、空を飛ばない仕事は苦手なんだが……」
 眠そうな表情を見せ、地上をぽてぽてと歩く風吹・香織(怠惰な「双胴の悪魔」乗り・f39889)。空を飛ぶことが大好きな以外、基本的には怠惰な彼女が今回の仕事を引き受けたのは、ずばり『空を飛ぶ同志を支援するため』だ。

 今回の戦線は非常に拮抗しており、空を飛ぶ有志達が頑張って押し留めている。もし空を戦う同志に助力があれば、あっという間にひっくり返すことが出来るだろう。
 だが……敵は何も空だけで対抗するつもりはない。地上で支援を行う一般人達にもきちんと狙いをつけていた。
「んーむ。とりあえず、こういう広い範囲に情報を渡すなら手紙が一番よね」
 そう言うと香織はキョロキョロと辺りを見渡して、郵便局を見つける。少し前に仕事を請け負ったこともあってか、局員達はまた手伝ってくれるのか! と嬉しそうにしていた。結構ブラックなのだ、ここは。
「そうね、手伝いに来たのよ。だから荷物と服、また貸してくれる?」
 服と、配達物。それさえあれば香織の作戦は簡単に行える。局員達は配達員が増えることをかなり喜んでいたため、意気揚々と彼女に服を渡し、配達する手紙や荷物を渡す。
 その中にはレジスタンスに与している者の名前もちらほらとあったため、確認を終えた香織はすぐに外に出て配達作業を開始する。

「こんにちはー、お手紙でーす」
 着実に、堅実に、頼まれた配達を終わらせていく香織。
 途中でゾルダートグラード側から送られた秘密警察が香織に目をつけて尾行していることに気付いたが、香織はトントン拍子に|仕事《・・》をこなす。
 その様相は誰がどう見ても、郵便局の配達員の姿。秘密警察側も流石に無いか、と考えを改めて尾行を中止。別の区画へと移動した。

「……これ、扉を閉めたら読んでね」
 その合間に、香織はレジスタンスに与している人々への手紙をそっと配達物を渡した後に渡す。
 手紙にはもちろん、秘密警察の存在、狙われていることが記されていた。

「ふわぁ……疲れるけど、頑張らないとねぇ」
 もう一度あくびをして、街の中を歩く香織。
 その手に握られた荷物はまだまだたくさん……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夜刀神・鏡介
疑わしきはなんとやら……なんとも分かりやすい独裁国家って感じだ
これは将来的に自分の首を締めそうだが……。まあ、その辺りを心配してやる必要はないか

何処で誰に聞かれているか分からないので、秘密警察云々と公言するのはやや不安
とはいえ初対面の相手と暗号を使った会話などができる訳もなし

ならばこういう場合は筆談かな。
監視もありそうだが、メモの中身まで見られなければごまかせるよう、狙われている旨を書いたメモと、無関係の事を書いたメモの2つを用意

レジスタンスには世間話をするようなフリで近付いて、関係ない話をしながらさり気なくメモを見せる形で情報共有
物証を残さないよう、メモはあくまで俺だけが持つ事にしよう



●重要なことはさり気なく
「疑わしきはなんとやら……清々しいほどわかりやすい独裁国家って感じだ」
 アドリア海沿岸の街をゆっくりと歩きながら、夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は思案する。
 秘密警察によるレジスタンスの処刑。それらは全てゾルダートグラード側によるものであり、空域を制することが出来ない場合の保険として行われているのだろう。
 将来的に自分の首を絞めるんじゃないか……? と鏡介の頭の中には浮かんでいるが、敵側のことを心配してどうする、なんてツッコミを自分に入れて考えをやめた。

「失礼、そこのお嬢さん。少しお話が」
 鏡介は道行く人々の中から、1人の女性を選んで声を掛ける。もちろん鏡介はその女性がレジスタンスの者であることを知っているため、秘密警察のことを伝えなければならないが……いかんせん、周りには人が多すぎて声を上げて秘密警察の話をすることは危険だ。
 そこで鏡介は道に迷った、と言う形でまずは声をかけ、女性に向けて色々な話を聞いていく。その途中で自分が書いたマップが間違っていないか見て欲しい、と女性に見せてから……本来の目的である秘密警察の話を別のメモに書いて見せる。
 女性は鏡介からの伝言を受け取ったようで、指を指して間違っている部分を指摘するフリをしながら虚空にOKの文字を描いていた。

「ああ、ここが間違っていたのか……ありがとう。これで迷わずに済みそうです」
 そう告げた鏡介に対し、女性は『向こうのお店も良ければどうぞ』と言葉を残し、指先で向こうにも仲間がいることをこっそりと教えてくれた。
 既に近づいていた秘密警察を欺くためにわざわざ暗号を残してくれたようだ。実際に、鏡介と女性は秘密警察に目をつけられていたようだが、やり取りを見てその場を離れていく様子が見えた。
「……なるほど。オススメされたなら、行くしかないかな」
 そうつぶやいた鏡介はそのまま女性にお礼を言って、オススメされたお店――レジスタンスの集う店へと向かう。

 同じようなやり取りを行って、多数の人々を救う鏡介。
 その手に握られているのは、秘密警察に狙われていると書かれたメモのみ……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クロム・チタノ
空はニクロムが参りました、ならば私は地上にて任務を遂行するのみ
反抗演算開始
私のクロムアイによる演算機能で秘密警察とレジスタンスを特定
小声で失礼、そのままで良いので落ち着いて聞いて下さい、現在近くに秘密警察が警戒中です
そのままゆっくり自然体で私についてきて下さい、秘密警察から離れます
私のクロムアイで逃走経路の確認を済ませています
秘密警察の動きも予測済みです、今このタイミングなら怪しまれずこの場所を離れられるはずです
どれだけ戦いで勝利しようとも未来に繋げる者達がいなければ反抗は完遂できない
反抗する者と再建の志しを持つ者、どちらも生き残ってこそ戦後があるのです



●反抗の意思を潰してはならない
「空はあの子が。ならば、私は地上にて任務を遂行するのみ……」
 街の中を歩きながら、クロム・チタノ(傾国狂戦士・f32170)はユーベルコード『|思考時間零《シークタイムゼロ》』を発動。演算システムを使い、秘密警察とレジスタンスの人々を見分けていく。
 秘密警察の存在はレジスタンスの人々も知らない、ゾルダートグラード側が送り込んだ密偵。故に見分けるのも難しく、容易にレジスタンスの人々は間引かれていた。
 だがクロムが来たからには、もう誰も殺させやしない。クロムアイによって見分けがついた今、クロムはすぐにレジスタンスの者に近づいて小声で話しかける。

「小声で失礼。そのままでいいので、落ち着いて聞いて下さい」
 秘密警察に気づかれないようにと、レジスタンスの者に歩調を合わせて声をかけたクロム。最初は怪しまれそうになったが、現在近くに秘密警察が張っていることを伝えると納得してくれたようだ。
 何処へ向かえばいいのかと震えた声で答えが返ってくると、クロムはまたも落ち着くように促して、自然体で動くようにと指示を出す。秘密警察に見つかっても大丈夫なように、昔ながらの友人のように会話をしながらついてきてほしいと。
「そういえば、最近新しいお店が出来たみたい。今日はそちらに向かってみない?」
 秘密警察に聞こえるように、誘導の言葉をかけたクロム。もちろんこの言葉はレジスタンスのためではなく、秘密警察を誘導するためのもの。
 本来の逃走先は既にクロムの眼がどう逃げればいいかの指示を出しており、言葉を聞いた秘密警察がどう動くかの予測も付けられている。あとは、確実に逃げられる方法を取るのみなので、慎重に事を運んでいく。

 クロムの誘導が効いたようで、秘密警察は追ってくる様子がない。
 おかげで助かったとレジスタンスの者から礼を伝えられたが、クロムは淡々と告げる。

 ――反抗する者と再建の志しを持つ者、どちらも生き残ってこそ戦後があるのだと。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
めんどくせぇので一旦レジスタンスを強引に物陰に連れていくでござるよ
勿論ばれないようになスピーダッ

UC発動しビビットカラーな残像が出る勢いの超高速行動!拙者は風だ、風になるのだ
レジスタンスと思わしき奴を無理やり担いで物陰に運び込むでござるよ!暴れる暇すら与えんですぞ!
他の通行人にも、秘密警察にも…連れ去られた本人ですら目にも留まらぬ速さでござるよ

人気のない場所に連れ込んだらUCを解除してお話でござるね!大人しくしろ!警察に突き出すぞ!
秘密警察がレジスタンス狩りしてるから街から出ろ、お友達にも伝えてネ
|理解《わか》ったな?なら速く脱出しろよ?ぼやぼやしてたら秘密警察より前に拙者が拷問すっぞ



●視界がうるせぇ。
「めんどくせぇ。もうここは強引につれてくしか」
 何やらとんでもない発言をしたエドゥアルト・ルーデル(黒髭・f10354)。レジスタンスだと思った者に目をつけるや否や、ユーベルコード『SAN Device』を発動してレジスタンスの者に近づく。
 その速度、まさに神速と呼べる速度。その場にいたはずのエドゥアルトがまるでビビットカラーに変色したかのような、色による視界の暴力もとい残像を残して何処かへ消える。
 街の中では複数のビビットカラーのエドゥアルトが見えるというとんでもない状況になっており、街の人々が大混乱を引き起こしていたのは……|やった本人《エドゥアルト》は知る由もなく……。

「よっこいせ」
 一方のエドゥアルトは連れ去ったレジスタンスの者を人気のない場所に連れ込んでいた。
 ユーベルコードによって能力が向上したことにより複数人を連れていけたので、どさどさと全員降ろす。
 人々からはお前なんなんだ! とか、何が目的だ! 等など、いろいろな言葉を浴びせられてしまうエドゥアルトだが、負けじと声を張って脅しをかけた。
 とはいえ本来の目的は彼らを秘密警察に殺されないようにするためのもの。言葉の節々で秘密警察がレジスタンスを狙って殺し回っていること、それに対して自分が助けに来たことなどを交えて話しておいた。
「だから、お友達にも伝えてネ??」
 ぽん、とレジスタンスの者の肩に手を添えて、ニコニコ笑顔で他のメンバーにも伝えるように告げるエドゥアルト。その直後、肩に添えただけの手は少しずつ力が込められていき、再び圧をかけるような表情に戻っていった。

「|理解《わか》ったな? なら早く脱出しろよ?? ぼやぼやしてたら秘密警察より前に拙者が拷問すっぞ」
 その言葉を告げた後、人々を解放したエドゥアルト。
 ちゃんとレジスタンスが他のメンバーに伝えたかどうかの確認までしてから、その場を離れていく……。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年05月08日


挿絵イラスト