天使とウサギの地獄レッスン!?
印旛院・ラビニア
技能習得にマスターさん達のグリモア猟兵達に色々教えてもらうラビニア。みたいなノベルをお願いします。
GGO以外の自分の遊んでいたゲームキャラの集合体という特異なゲームプレイヤーであるラビニア。だが、それらの能力をただ行使するだけでは対応できない問題にも直面するかもしれないということで、マスターさんのグリモア猟兵に色々な技能を教えてもらう感じのお話です。
技能の方向性は施設潜入系の盗賊っぽい技能。メタ的にいうと最近のGGOのシナリオ「#バグプロトコル・キャッスル 」第3章で使えそうな技能です
・「よろしくお願いします!」とまずは挨拶
・修行内容は、ハードなものなどには物怖じしますが【学習力】で学び、状況に自分の動きを【チューニング】するのは得意なので、飲み込みは悪くない
・「このぐらいなら余裕かなー」とか調子に乗りやすいですが、調子に乗っていたい目に遭うこともあります。
・本番行為的な公序良俗に反するような内容は避けてください。コメディが勝つようなちょっとえっちな内容までなら許容
・場所は統制機構内とかでなければ、GGO外の世界ということにしてもOK
・ざっくりした内容ですが、よろしくお願いします。
ラビニア設定いろいろ
ゴッドゲームオンライン世界のゲームプレイヤーをやっていた猟兵。ある日、バグプロトコルに遺伝子番号を焼却されるも、別ゲームのアカウントデータを寄せ集めて遺伝子番号を復活させる(https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=53428 )も、生身の方の肉体ごとTSFしてしまうというトンチキなことになった元男性。見た目は美少女、中身は童貞
性格は臆病でヘタレだったりするが、お人好しだったり調子に乗りやすかったりして、気づけば危険な目に遭うこともしばしば
ラビニアの体には遊んできたゲームのゲームのデータがあるため、それらを引き出せば色々な技能や技が使えるようになるかもしれない
文字数余ったら星返却OKです。それではよろしくお願いします。
「よろしくお願いします!」
天空にある修練場に元気いっぱいの可愛らしい声が響き渡る。
ここは、旅団「乗風ノ翼」の修練場。
そうしてこんなところにいるのかというと──
印旛院・ラビニアは隠密の師匠となる人物を探して、白霧・希雪という小柄な少女に声をかけた。
基本的に人の頼みを断らない希雪は快諾し、ここに招待してくれたのだ。
「えぇと、確か…隠密について、でしたね。」
雲よりもさらに上、見渡す限りの青空に感嘆の表情を浮かべていると、希雪から声がかかる。
「でも、隠密はかなりできているみたいですが…何か教えて欲しいこととか、ございますか?」
ラビニアは自分のことについて話す。
「僕は…自分が遊んできたゲームキャラの持つ能力を全て使えるんです。なので色んな隠密スキル自体は持っていますが……」
「ふむ、自分の体で積み上げてきた技では無いので応用が効かない、と。わかりました。なんとかしましょう。」
希雪はだだっ広い修練場を見渡し、手を翳す。
するとゴゴゴ…という地響きの後に、巨大な構造物が現れる。
形容するなら…滑らかな岩でできたビルジャングルのような。
「それを解消する方法は…何度も何度も実践するのみ。」
「えっ…とまさか……できるだけ大変じゃないやり方でお願いできたりは…」
「無理です。」
「そ、そんな……」
ラビニアも心ではわかっていたことだが、楽なやり方は選べないらしい。
「今から私がこの中に入ります。印旛院さんは私に殺される前に反対側に渡り切ってください。」
「えっ、殺され…?」
希雪は返事も聞かず、その背中に大きな白い翼を生やして飛び去ってしまった。
えっと、殺されるって言ったよね?
儚げな美少女だったけど…もしかして超厳しい?
うへぇ…
ラビニアは意を決して、足音を消し、そーっと、そーっと建物群に入っていく。
スキルは使わず、普通の状態で。
次の瞬間
「ひえっ!」
ラビニアの首筋に、どこからともなく黒い薙刀が伸びてきて、ピタリ、と突きつけられる。
命の危険に思わず飛び退き、建物群から出ると上空から希雪も降りてくる。
「油断はだめです。最初から全力の隠密をしてください。どこかに忍び込むならそこは完全に敵のテリトリー…どこに監視があるかわかりませんから。」
また、希雪は返答を聞かずに舞い戻っていく。
「こわい…希雪さんこわいよ…」
次の挑戦。
今度は最初から、足音を消す能力、そして透明化する能力を同時に使用して入っていく。
すると今度は薙刀が伸びてくる気配が無い。
(これなら…思ったよりイケるかも…もしかして余裕…?)
半分程進んだところで、空を飛んでいる希雪を目撃する。
周囲を見回しており、まだ気付かれたような雰囲気はない。
(2回目にして、まさかのゴール…?)
と思ったのだが──
「ひゅいっ!!」
横から、薙刀を突きつけられる。いつの間にか、希雪は隣に立っていた。
空の希雪は偽物だったらしい。
「こ、降参です…殺さないで……」
「……はぁ、いいでしょう。今回の問題点は、索敵が不十分だったことと、気配を消せていなかったことです。足音と見た目は完璧に近いですが──それでも、わかる相手にはすぐにバレます。油断しないように。」
淡々とした感情の薄い希雪の言葉。
それでも、いや、だからこそ言葉の矢はラビニアに容赦なく突き刺さる。
「はぁい…」
「じゃあ次です。戻ってください。」
「はぁい…」
この後も修行は続いた。
やっていくうちにだんだんと先に進められるようにはなったものの、まだゴールはできていない。
それでも、得られるものは多い。恐怖と共に体に染みつけられた技術は、修練の末に染み付いた技術と遜色のないものだ。
そしてまた、恐怖の建物群へと足を踏み出すのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴