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獣人世界大戦⑩〜旅順妖怪戦

#獣人戦線 #獣人世界大戦 #第一戦線 #幻朧帝国

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●旅順攻略
「今回の目的地は『旅順要塞』だ。現在幻朧帝国の租借地となっているここを攻撃して、制圧するぞ」
 グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は、任務の詳細について語り始めた。

「幻朧帝国の将のひとりである石化妖狐『石九尾』が、この要塞の守りについている。このオブリビオンの撃破が任務の目的だな」
 しかし、それは一筋縄ではいかないと百々は言う。
「この地は『流れ者の宝庫』たる楽浪郡が比較的近辺に存在するせいか、要塞には様々な異世界から飛ばされてきたオブリビオン兵団がひしめいているのだ」
 その中から、石九尾はカクリヨファンタズムの妖怪集団を引き連れているとのことだ。
「それは『ジャックライト』という火の玉の妖怪で、炎を放って攻撃してくるぞ」
 ジャックライトをけしかけ、相手が対処している隙に石九尾が石化をさせるという、ある意味捨て駒に近いような戦術を使うらしい。
「どうも異世界の兵だからと、使い捨てにしているようだな」
 なかなか性格の悪い将のようだが、戦術としての有効性は確かである。
「どうにかジャックライトを突破せねば、石九尾へ有効打を与えることは困難だろう」
 よって、今回はどうこの妖怪に対処するかが重要となる。火の玉という特徴をつくのが、一つ考えられる手法であろうか。

「説明は以上となるぞ。それでは皆、よろしく頼んだ」
 そして説明を終えた百々は、猟兵達を転移させて戦場へと送り出すのであった。


夢幻
●マスターの夢幻です。

●戦争シナリオのため、1章で完結となります。
●このシナリオのプレイングボーナスは、『敵の率いる「異世界オブリビオン兵団」に対処する』です。
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第1章 ボス戦 『石化妖狐『石九尾』』

POW   :    獣喰いの九尾
【九つの尻尾】に【闇のオーラ】を注ぎ込み変形させる。変形後の[九つの尻尾]による攻撃は、【尻尾へ取り込み石化】の状態異常を追加で与える。
SPD   :    石の狐火
【身体に纏う闇のオーラ】からレベル×1個の【灰色の狐火】を召喚する。[灰色の狐火]に触れた対象は【遅効性の石化】の状態異常を受ける。
WIZ   :    闇のオーラ
レベルm半径内に【闇のオーラ】を放出し、味方に治癒を、敵に【石化】の状態異常、全員に興奮作用を与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠テフラ・カルデラです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

月夜・玲
ボスだけでも厄介だってのに、おまけ付きとかもっと面倒じゃないですか
ヤダー!
…まあ、駄々こねても仕方ないけどね
囮にしてる間に仕掛けてくるなら、纏めて対処すればよかろう!

《RE》IncarnationとBlue Birdを抜刀
要塞…ま、どうせ敵の要塞だどう壊れても問題ないか
【Unite Dual Core】起動
まずは雷刃展開…適度に伸ばした雷刃でジャックライトの群れを『なぎ払い』
纏めて斬り裂く!
と同時に伸ばした先端より追尾蒼炎を発射
狙いは石九尾、敵のオーラの範囲内に入らないよう距離を取りつつ遠距離斬撃+蒼炎で攻撃を仕掛けていこう

ジャックライトの火の玉は『オーラ防御』、オーラで弾いて対処しとこう



「ボスだけでも厄介だってのに、おまけ付きとかもっと面倒じゃないですか!
 ヤダー!!」

 旅順要塞の前に転移してきた月夜・玲(頂の探究者・f01605)は、グリモア猟兵の説明を思い出したそんな悲鳴を上げた。通常の任務であれば雑魚集団を倒してから、改めてボス戦という形であるが、今回同時に相手せねばならぬのは純粋に大変だ。

「……まあ、駄々こねても仕方ないけどね」

 とはいえ、戦争時に特殊な戦場は頻出する。玲はすぐに気持ちを切り替え、要塞へと突入していった。

「ほほほ、石にして妾のコレクションに加えてやろうかの。ジャックライト、行くのじゃ!」

 それを迎え撃つのは石化妖狐『石九尾』だ。彼女はジャックライトに攻撃指示を出すと、石化効果を持つ『闇のオーラ』を練り始めた。

「ま、どうせ敵の要塞だどう壊れても問題ないか
 弐神合一プログラム……略してUDC……起動!」

 玲は『Unite Dual Core』を発動すると、『《RE》Incarnation』と『Blue Bird』でジャックライトを薙ぎ払う。ユーベルコードの効果で発生した雷刃はその余波で要塞自体にもダメージを与えているが、敵の拠点である以上そこは無視だ。

「囮にしてる間に仕掛けてくるなら、纏めて対処すればよかろうってね!」

 振り切った剣からはさらに蒼炎が放たれ、石九尾を追尾して進んでいく。

「ぬうっ!? 浄化の力とは厄介じゃな!」

 そう、この蒼炎は浄化の力を持っている。それが闇のオーラを打ち消して、石九尾へ着弾する。まだまだ体力に余裕はありそうだが、着実にダメージは与えられたようだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

臥待・月紬
異世界に流された挙句捨て駒扱いとは、正直同情するッス。
けどここは戦場。立ちはだかるなら打ち払うのみ!
せめてあんた達の親玉にはきっちり痛い目見せてやるッス!

UCで巨大茶釜に化けて高速回転開始!
鉄の身体で熱に耐え、回転で炎を散らしてジャックライトの攻撃に対処。

十分回転を高めてから石九尾目掛けて突撃を仕掛ける!
石化の狐火も回転で散らしたいとこだけど、食らったときは『化術』で対抗。
石化が始まった部分を自前の変化で随時上書きし、解除を試みるッス!

狐七化け、狸は八化けって知ってるッスか?
化かし合いで狐に負けるつもりはないッス!
妖怪達の炎で炙られて熱々のこの体、全身で味わってみろッス!



「異世界に流された挙句捨て駒扱いとは、正直同情するッス。けどここは戦場。立ちはだかるなら打ち払うのみ!」

 旅順要塞へ突入した臥待・月紬(超級新兵(自称)化け狸・f40122)は、石化妖狐『石九尾』の指示で殺到してきたジャックライトへと対処するためにユーベルコードを発動する。

「いつもより余計に回ってやるッス!」

 化術で巨大茶釜に変身した月紬は、そのまま高速回転を開始する。この鉄の身体ならば多少の炎熱には耐えられるし、回転することで炎を散らすことができる。

「せめてあんた達の親玉にはきっちり痛い目見せてやるッス!」

 そうやって『爆転茶釜トルネード』でジャックライトを蹴散らした月紬は、十分な回転を保ったまま石九尾へと突っ込んでいく。

「石の茶釜も風流と思わぬか?」

 『石の狐火』による灰色の狐火は茶釜の回転で散らされながらも、月紬のみをじわじわと石化で蝕んでくる。

「狐七化け、狸は八化けって知ってるッスか? 化かし合いで狐に負けるつもりはないッス!」
「生意気な狸め……!」

 しかし、月紬は『化術』で石化に対抗する。石化が始まった部分を自前の変化で随時上書きすれば、凌ぐことは可能だ。

「妖怪達の炎で炙られて熱々のこの体、全身で味わってみろッス!」
「うわっ、熱っ! やっ、止めるのじゃ!」

 月紬は高温となった茶釜の身体で体当たりし、石九尾を追い回すのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と

仲間を仲間とも思わず使い捨てにするの
幾らオブリビオンだって言っても凄く気分悪いね
「いや、倒すのは一緒だけどね」

個人的にこの手のすっごい嫌いだから
苦虫嚙み潰したような顔になっていると思う

陸井もめちゃめちゃ怒ってる気配を感じるね
露払い頼めるか?って言葉に冷気が漂ってる
「勿論、任せてよ」

数が多いなら…俺の|白燐蟲《ククルカン》の出番だ
どのみち捨て駒扱いされてるならせめて一撃で!

UC白燐大拡散砲詠唱
「文字通り…『消えて!無くなれっ!』」

戦域全体を駆け抜ける数の暴威で炎怪を全て
吹き飛ばし粉砕する!
「策は弄させない…あとは、陸井!」

小狡い手はもう使えない
デカいの頼んだよ!


凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と

配下をけしかけて自分は安全な場所からか
性格も最悪だけど、そんな安易な戦術で
この戦場で負けるわけにはいかないな

それに何より、俺自身が
そんな事をする奴を心から嫌うから
引導を渡してやる
「時人、露払い頼めるか」

ジャックライトの突破は単純明快だ
相棒の全力で、攻撃も敵も吹き飛ばす
これなら対処している隙も何もないだろう
「ありがとうな。それじゃあ、行ってくる」

俺はそのまま相棒が拓いた道を
ただ一直線に石九尾へ肉薄する
安全圏からそんな戦術で戦っていた奴だ
次の一手は逃走でなく場当たり的な一撃だろう
想定通りの攻撃は悠々と回避して
そのまま【水遁「爆水掌」】を叩き込む
「此処で終わりだ。石九尾」



 続いて葛城・時人(光望護花・f35294)と凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)の二人が、旅順要塞の攻略へと臨む。要塞に突入した彼らに対し、守将たる石化妖狐『石九尾』は率いるジャックライトの集団に指示を出す。

「妾の守る地を攻めたのが運の尽きよ。ジャックライト共、時間を稼ぐのじゃ」

 石九尾はジャックライトを捨て駒として二人に特攻させ、その間に凶悪な石化ユーベルコードを準備している。

「仲間を仲間とも思わず使い捨てにするの、幾らオブリビオンだって言っても凄く気分悪いね……いや、倒すのは一緒だけどね」

 一緒に戦う相手を仲間扱いしない石九尾の言動の嫌悪感で、時人は苦虫を噛み潰したような表情だ。

「配下をけしかけて自分は安全な場所からか性格も最悪だけど、そんな安易な戦術で負けるわけにはいかないな……時人、露払い頼めるか」

 表情にこそ出なくとも、内心の怒りはむしろ陸井の方が強いようだ。時人に頼む言葉に、底知れぬ冷気が漂っている。

「勿論、任せてよ!」

 数が多い相手ならば、時人の白燐蟲の出番である。どのみち捨て駒扱いされてるならせめて一撃で倒すことが慈悲であると、彼は全力でユーベルコードを撃ち放つ。

「文字通り……『消えて! 無くなれっ!』」

 時人の『白燐大拡散砲』によって、戦場に大量の白燐蟲が呼び出される。それは、まるで天の川が地上に現出した如しだ。白燐蟲はその圧倒的な数の暴威でもって、ジャックライト達を全て消し飛ばした。

「策は弄させない……あとは、陸井!」

 これでもはや小狡い時間稼ぎの手は使えない。役目を果たした時人は、相棒の陸井に石九尾への攻撃を託す。

「ありがとうな。それじゃあ、行ってくる」

 感謝を伝えた陸井は、ジャックライトが消失して切り拓かれた道を石九尾へ向けてただ一直線に疾走する。

「チッ、少しの足止めすらできぬとは役に立たぬのじゃ……
 『獣喰いの九尾』で石にしてくれる!」

 接近してくる陸井を見て、石九尾は舌打ちする。闇のオーラを取り込んで尾の変形はさせたものの、少々時間が足りず九尾全てまでは完了せず5本ほどまでだ。しかも通常はジャックライトが隙を作ったところに合わせて攻撃するのに、今は慌てて場当たり的な反撃になっていた。
 そんな攻撃では陸井に当たるはずもない。悠々と石化の尾を回避した彼は、そのまま石九尾へと肉薄する。

「此処で終わりだ。石九尾!」

 水遁『爆水掌』による極大威力の一撃が、石九尾へと叩き込まれた。捨て身であるがゆえにその威力は絶大で、彼の攻撃は一気に敵の体力を削り切ったのである。

「嘘じゃ……こんなところで妾が……」

 そして石九尾の消滅を確認した後、術式が断裂して動けない陸井は時人の手を借りながら帰還するのであった。


 こうして外道なる幻朧帝国の将は討ち倒された。この調子で旅順要塞を制圧してしまおう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年05月06日


挿絵イラスト