【妬鬼姫戦線A3】第1、2話 とある研究員の手記より
成瀬・美紀
【妬鬼姫戦線】
【第一話のプレイング】
「皆既日食、楽しみね」
天体にも関心があるため、皆既日食を見たくて休みを取って丘の上に来ていた。
「な、何事!? し、死体が動いているの!?」
驚愕して、思わず一瞬硬直するも、死体が人間を襲っているのを見て、気を取り直す。
「私だって桜塚特務部隊の一員だもの、民間人への被害を防がないと」
とはいえ、武器は念の為護身用に持ち歩いている《サバイバルナイフ》だけ……。
体術の訓練だって受けてはいるけど、射撃訓練に比べるとちょっと自信がない。
「でも、やらなくちゃ、私は天才なんだから!」
【咄嗟の一撃】で、民間人を襲うゾンビを攻撃して、民間人を守る。
急いで、桜塚特務部隊の本隊に合流しなくちゃ……。
【第二話のプレイング】
(2)
こんな状況下で民間人が独自に行動するなんて危険すぎるわ。けど、あの子は止めても聞かないタイプね。
私が護衛に加わるわ。と、笑顔で二人の移動の旅路に加わる。
キヨさんから道を聞き、少しずつ先を見て、可能なら《サバイバルナイフ》で動く死体を倒して安全確保。
数が多い場合は《アサルトライフル》で指切り撃ちして確実に倒していく。
へー、『天からの落とし物』、ね。興味深いわ。
これは? おもちゃの銃のようだけど、精巧に出来ているわね。アクセサリもあるの? 私の《アサルトライフル》と組み合わせられる物はないかしら。
スコープ辺りがあると今後の戦いが楽になるかも。
なければMSにお任せ。
【コメント】
★1つで、二話分とのことでしたが、★1つではタグとプレイング300*2文字を両立させられなかったので、★1.5で送信させて頂きます。文字数は★1つ分(1000文字以内)でも構いませんので。
「皆既日食、楽しみね」
空では、ゆっくりと皆既日食が始まっている。
成瀬・美紀(忘れ去られし若き天才・f43272)は、より綺麗な日食を見る為、丘の上にいた。
煤を付けたガラスを通して、日食の瞬間を今か今かと見上げていると。
――キィィィィイイイイインンン!!
「な、なに……耳鳴り!?」
感じた事のない耳鳴りを感じ、美紀は辺りを見渡す。
「……あああ」
「……うううぅ」
その丘に大量のゾンビがゆっくりと美紀へと近づいてきた。
「な、何事!? し、死体が動いているの!?」
肌の色も違う、様子の可笑しい相手に、急いで美紀はその場から逃げ出す。幸いにもそのゾンビ達は足が遅かった。
だからこそ、美紀は無事、丘から逃げることが出来た。
それだけではない。目の前のゾンビ達は、人を襲っていた。
「も、もしかして私達が集められたのって……」
思わず取り出したのは、護身用の脇差し。恐らく、桜塚特務部隊が作られたのは。
初めての実践、ましてや相手は、少し前まで側にいただろう、帝都の人々だ。
だが、中には見たことのない服を着たゾンビもいた。
「私だって桜塚特務部隊の一員だもの、民間人への被害を防がないと」
震える手で脇差しを握り締める。
様々な訓練を受けているとはいえ、戦いには自信はない。だけど。
「でも、やらなくちゃ、私は天才なんだから!」
逃げる帝都の人々の間に入り、その脇差しを振るう。
「さあ、早くこちらへ! アイツらは足が遅いわ! 急いで!!」
更に斬りつけ、怯む間に蹴りを入れる。その隙に逃げる時間が出来る。
「早く迎賓館へ……!! ううん、早く部隊と合流しないと!!」
彼らと共に、美紀もまた、迎賓館へとたどり着くのであった。
無事、迎賓館にたどり着き、休息を得ることが出来た。
そんな中……小鳥遊キヨは、この場所を守る為。
「私の家にあるものを取りに行きたいの」
もちろん、反対もあったが、結局、反対していた者が折れたようだ。
(「こんな状況下で、民間人が独自に行動するなんて危険すぎるわ。けど、あの子は止めても聞かないタイプね」)
美紀はそう判断して。
「私が護衛に加わるわ」
幸いにも、特務部隊に合流したお陰で、アサルトライフルという銃を借りることが出来た。
この銃の凄さは、迎賓館までの道のりで見せてもらっている。
「ありがとう、桜塚特務部隊のあなたが来てくれるのなら、とても心強いわ」
前日の窮地を乗り切ったお陰で、そのときよりも美紀の動きは洗練されていた。まずはアサルトライフルで足止め、それでも近づくゾンビは脇差しで止めを刺していた。
また道中、あまりゾンビと出くわさずにキヨの家までたどり着けた。
「へー、これが『天からの落とし物』、ね。興味深いわ。所でこれは? おもちゃの銃のようだけど、精巧に出来ているわね」
モデルガンに付いていた機械……いや、スコープに、美紀は興味を示す。
「これ、使えそうね」
「私、それは使わないからあげるわ」
キヨの許可を得て、そのスコープを、自分のライフルに取り付ける。
「ううん、そんなことはないわ。これに取り付ければ、とても助かるもの」
そんな美紀を見て、キヨも思わず笑みを浮かべた。
こうして、キヨは無事、迎賓館に帰還することが出来た。それもこれも美紀が護衛してくれたお陰だ。
すると、戻ってきた美紀の元に特務部隊の隊長である|神崎重造《かんざきじゅうぞう》が近づいてくる。
「すまないが、この後、帝都ホテルに向かってくれないか。これを見せれば問題はないはずだ。とある方の支えになってほしい」
「とある方?」
人気のない場所に連れられ、重造は美紀の耳元で囁く。
「今の、帝だ」
成功
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