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獣人世界大戦④〜猟兵格付けチェック獣人世界大戦SP

#獣人戦線 #獣人世界大戦 #第一戦線 #クロックワーク・ヴィクトリア #狂気艦隊 #猟兵格付けチェック

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●狂気は再びやって来る

「各超大国陣営が一同に動きを見せました獣人戦線大戦ですが、クロックワーク・ヴィクトリアもこの機を逃さまいと狂気艦隊をロシア攻略に派遣致しました」
 戦況は刻々と変化しているのを現すかのように、秋月・信子(|魔弾の射手《フリー・シューター》・f00732)は手にした資料を読み通しながら慌ただしく戦況を説明する。

「狂気艦隊は北海を通過後バルト海へと侵入する見通しで、目的地はロシアの首都・サンクトペテルブルクと予知で確認されています。ですが、前回ドーバー海峡を突破した際に撃沈させた狂気艦隊の持ち直しがまだなようで、今回派遣されたのは急造艦が大半で、幸いなことに狂気戦艦を護衛する存在は確認されていません」
 つまり、今回は直接狂気戦艦の内部に猟兵たちを転送可能ということなのだが、紳士淑女の超大国がそれを簡単に許すという訳でもない。

「館の主であるUDC怪物の存在も確認されませんでしたが、蒸気人形による『|紳士淑女の作法《ヴィクトリアン・ルール》』で機関室への通路は固く閉ざされています。それを突破するには、紳士淑女の作法を修めた完璧な紳士淑女であることを証明しないとならないのですが……」
 ここに来て信子の口が急に止まってしまう。
 つまり、アレだ。今回もトンチキな奴だ。

「実はドーバー海峡を渡った際、私が担当した狂気戦艦では『自ら一流であることを示す』とされ、様々な試験が出されていました。さながらそれは、UDCアースの特番で良く知られています格付けチェックのように……」
 利き紅茶、利き楽器、利き観劇、利き焼き肉。
 完璧な作法を出すのではなく、蒸気人形たちが行う者が一流であるか否かを判断するという、誠に紳士と淑女の優雅な遊びといった趣旨である。
 今回は変態という名の紳士なUDC怪物は乗船していないようだが、彼が主を務めていた狂気戦艦のデータを流用した急造艦なのかもしれない。


「前回は無事に突破できましたので、今回も無事に難問を正解できるかと思います。ですが何回か挑戦できても、一発で『通す価値なし』判定を受ける解答も紛れ込んでいますので、そこをご注意ください」
 今も戦況は刻々と変化し続け、狂気艦隊攻略も時間との勝負で急がねばならない。
 信子は手短な説明を終えると、自らの影を広げてグリモアの光で猟兵たちを包み込んだ。
 かくして、猟兵たちは再び狂気戦艦を沈めるべく派遣されるのであった。


ノーマッド
 ドーモ、ノーマッドです。
 暑くなったり寒くなったり、はたまた初夏並みの気温と上がったりの繰り返しで、正直身体が参ってしまいそうな毎日が続いております。
 体調が崩れての風邪も流行っているようなので、自己管理気を付けながら戦争を頑張りましょう。

●戦場解説
 【第一戦線】ロシアの首都・サンクトペテルブルクを攻略すべく、クロックワーク・ヴィクトリアの新生「狂気艦隊」が海を渡って攻め寄せようとしています!
 海戦を制し、クロックワーク・ヴィクトリア軍の大陸侵攻を阻止しましょう。狂気艦隊を構成する戦艦の一隻に忍び込み、機関室を狙って破壊工作を仕掛けます。
 ですが、機関室への道中にはビスクドールのような「蒸気人形」達がひしめく豪奢な「ヴィクトリア朝の洋館」に似た部屋が存在し、ここでの「イギリス式のお茶会」「豪奢な晩餐会」「ダンスパーティ」等々で「|紳士淑女の作法《ヴィクトリアン・ルール》を修めた完璧な紳士淑女」であることを蒸気人形に示さない限り、その先へは進めません。

 よってプレイングボーナスは、『|紳士淑女の作法《ヴィクトリアン・ルール》に従い、完璧な紳士淑女として振る舞う/迅速に破壊工作を行い、撤退する』、となります。

 猟兵格付けチェックとなんぞやですが、以前に執筆しました狂気艦隊シナリオで提出しましたお題とやることは同じですので、よろしければご参考となられてください。

● The World and His Wife
 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=53454


 それでは、勃発した獣人世界大戦の激戦にも負けない熱いプレイングをお待ちします。
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第1章 冒険 『紳士淑女の作法』

POW   :    気合と根性の一夜漬けで何とか作法を覚えて来る。

SPD   :    細かいミスをさりげなくごまかす。

WIZ   :    一分の隙もなく完璧なマナーと所作を披露する。

イラスト:fossil

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

笹竹・暁子
※アドリブ・連携歓迎
いくつかの戦場を飛び回ってきた所だけど、こんな方法でいいのかしら…?
いえ、これもきっと敵の策に違いな…え、本当に真っ向勝負?
それだけ余裕があるという事?
ならば日本の仲居として、作法をこなしてみせる

方針:漏れる霊力を抑え込みながら、第5階梯で挑む

小鳥のままだとそれだけでアウトになりかねない
リスクは大きいけど、人間体になって挑むわ

ジャンルは…アフタヌーンティー?
3択でひとつが市販品の一発退場…か
【礼儀作法・宮中作法・料理・瞬間思考力】で香りを比べ――
…塩気から甘味へとスタンドの段に合わせ一口ずつ
うん、一番調和がとれた、2番を選ぶわ

先に進めたら【指定UC】で船底を溶解して脱出よ!



 洋上に浮かぶ機械仕掛けの館……『狂気戦艦』。
 謂わば超大国『クロックワーク・ヴィクトリア』の国威その物であるそれは、館の外装である建築様式から内装の装飾に至るまでヴィクトリア王朝風に設えた豪華綺羅びやかな英国貴族の邸宅と言っても過言ではない。
 猟兵たちが降り立てば、そこは熱せされた|蒸気《スチーム》が充満していることで熱を放つ黄銅色の蒸気管が剥き出しとなった空間。そこから伸びる通路の奥には場違いとも言うべき華麗な金細工が施された白亜の扉がある。
 そこを開けば、広大なエントラスホールで楽曲を奏でる無貌の蒸気人形、来客の出迎えを担う無機質ながらも精巧な執事姿の蒸気人形らが猟兵たちを迎える。

「実はこれ、敵の策略なのでは……?」
 スズメの笹竹・暁子(暁を臨む一夜の為に ~雀のお宿の外仲居~・f39919)が怪しんで訝しむのも無理はない。狂気戦艦の主であるUDC怪物は不在で、居るのはこの磁器の肌であるビスクドール調の蒸気人形だけだ。
 油断した所で襲い掛かるという疑心暗鬼が生まれるのは自然の理だろうが、身振り手振りに導かれれば格式高い貴族のみが座る権利があろう椅子に座ることを促される。

(ここは下手に騒ぎを起こさず、従いながら様子見を……)
 だが、執事姿の蒸気人形らは何かを仕掛ける気配を一向に見せること無く、お品書きが書かかれたメニュー表の様な物を畏まった仕草で暁子に手渡すのみ。
 開いた瞬間に毒ガスの類が発生する罠が仕掛けられていないか慎重に開いたものの、その不安は杞憂であって至って普通の挑戦する格付けチェックを選ぶものであった。

「……え、本当に真っ向勝負? それだけ余裕があるという事?」
 貴族が考えることは庶民にはよくわからん。
 とは言え、この挑戦を受けて合格せねば先に進めれないのも事実である。

「えぇっと、このジャンルは……アフタヌーンティー?」
 目を細めながら如何にもお高いレストランにありがちなおしゃれな筆記体な英文を暁子は解読し、念の為に蒸気人形に確認を求めると「その通りでございます」と伝えるような仕草を返した。

「では、この三択問題の利きアフタヌーンティーを」
 手短にそう伝えれば「畏まりました」と仰々しく返答のポーズを取り、暁子が一流の紅茶がどれであるかを見抜く部屋まで案内される。
 部屋に入れば既に使用人姿の蒸気人形が紅茶を淹れる準備を行っており、ティーポットたティーカップを温めておいたりと事前の準備を入念に行っている。水はひとつのみを使っているとなれば、おそらく紅茶に適している質のよい軟水なのであろう。
 また用意されている軽食のサンドイッチ、スコーン、ペストリーはどちらも一品ずつである。

(お茶の淹れ方も出し方も……特に問題があるわけでは無いようですね)
 蒸気人形の一挙一動をつぶさに観察をしたものの、宿の仲居として礼儀作法を心得ている暁子の目にはまったく不自然な点や間違っている点は一切ない。
 まさに茶の違いのみを言い当てる貴族の遊びとしか言いようがない。

(ですが、飲み方に失礼があっては失格になってしまうかもしれません。ここは予め第5階梯の姿となっていて正解だったかもしれません)
 杞憂ではあるかもしれないが、やっておいて損はないしこの方が利き紅茶を行う自分の身も引き締まるもの。
 そしてグリモア猟兵の説明通りであれば、どれかひとつは選んではならない物がある。こちらも急造品なのか喋る機能を搭載していないが、身振り手振りで何を伝えようとしているかを大凡と察せるのがありがたい。

「では、まず一杯目……」
 一段目のきゅうりとハムのサンドウィッチ、プレーンスコーン、甘いフルーツのペストリーをそれぞれ一口ごと口に入れ、舌に残った味の余韻を紅茶で洗い落とす。
 食材に含まれる様々な材料が紅茶と反応して多種多様な後味を生み出すが、問題はここだ。宿の仲居さんとして働いている暁子はお着き菓子の準備もやっているのだが、これは単に宿の売店で土産物として売られている菓子をどれでも置いているという訳ではなく、出す茶との相性も考え抜いて選びぬかれた品だ。
 当然ながら茶の味や風味によって後味は千差万別と変わるもので、どんな客の好みにも合わせるのは中々と至難の業である。
 そして、一杯、ニ杯、三杯と飲み比べ終えると優雅な楽曲を奏でる蒸気人形を背景に思案に耽る。

「1番と3番も甲乙付け難いですけど……。うん、一番調和がとれた、2番を選ぶわ」
 暫しの沈黙の後、その場に居た蒸気人形から盛大なる拍手は送られる。
 それと同じくカチャリと鍵が解錠された音と共に入ってきたのとは別の扉が開かれる。

「この奥はきっと……」
 蒸気人形に見送られながら羽ばたいて暁子が辿り着いた先は、蒸気タービンが発する熱気と騒音で支配された機関室のひとつ。

「船底ごと溶解して脱出よ!」
 瞳の奥底にユーベルコードの煌めきが宿ると共に、今まで暁子が漏れ出さないよう抑え込んでいた朱雀の霊力が開放される。
 全身から放たれた神霊級の轟炎は機関室内のあらゆるものを溶解せしめ、轟炎の化身【炎帝朱雀】と化した暁子は船底へと沈み込むように溢れ出る冷たい海水を湯立てさせながら脱出を果たしたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

育治盛・太志
アドリブ歓迎!
紳士淑女の作法でごわすか?自分、|関取《しんし》としての作法なら完璧のつもりでごわすよ!
そもそも半裸ではいけないと言うのなら、【紋付き袴と羽織】を羽織って来るでごわす。
そうでごわすな、利き焼肉があると聞いたでごわす!それにするでごわす!

ごっつぁんです!(食す)
うーむ、Aは牛肉に見せかけた豚ロースでごわすな!これは簡単でごわす!よってBが牛肉でごわす!

ごっつぁんです!(食す)
これはちゃんこに入っていたでごわす!Bが高級鴨肉でごわすな!優勝祝いに食った覚えがあるでごわす!

ごっつぁんです!(食す)
これは……Aが骨付きカルビでごわすな!
え、スペアリブでごわすか。まあ同じ意味でごわす!



「|紳士淑女の作法《ヴィクトリアン・ルール》でごわすか? 自分、|関取《しんし》としての作法なら完璧のつもりでごわすよ!」
 アスリート・アース角界期待の綱取り、育治盛・太志(綱取りを目指す東の大関・f42537)は椅子に座ると満面の笑みを浮かべながらこう述べる。
 紋付袴姿でアスリート・アース角界の招来を担うかもしれない未来の|横綱《チャンプ》は、|家駕《いえが》親方の厳しくも優しい指導の賜物か横綱足りうる|気品《オーラ》を醸し出している。
 そんな太志が細目を凝らしながら挑戦メニュー表を一通り眺めると、案内役である執事人形に対し挑戦する項目が決まったと言わんばかりに高らかと手を上げた。

「そうでごわすな、利き焼肉があると聞いたでごわす! それにするでごわす!」
 獣人戦線においては肉食は|禁忌《タブー》中の|禁忌《タブー》であるが、各世界から染み出してきたオブリビオンらが主力を担う超大国においてはそうとは限らない。
 ましてや同族の肉を食して言い当てる行為その物を狂気なる戦艦で行うにはふさわしいとも言えなくはないのだが、そこは宗教上の理由が大きく関わるので割愛するとする。

「ごっつぁんです! よろしくお願いします!!」
 無言のままに執事人形が身振り手振りで部屋まで案内する中、恰幅の良い身体を揺らしながら育治盛関は礼儀正しく奥ゆかしい謝辞する。
 そして一流であるかどうかをチェックする部屋では既に利き焼き肉の準備が執り行われており、新鮮な肉が盛られた皿を目の当たりにした太志のぐぅと腹の虫を鳴らす。

「これは失礼でごわす。おや、これで目隠しをするのでごわすか?」
 席に付くや否や、案内した執事人形より手渡されたのは目が印刷されたアイマスク。
 これを着用しながら執事人形が口へと運んだ焼き肉が正解の肉かどうかを言い当てるという趣旨の問題であり、郷に入っては郷に従えの理でアイマスクを着用する。
 凛々しき眉毛と力強く剥かれた眼光は、まさしく横綱たる姿である。

「ごっつあんです! いただきます!!」
 じゅうじゅうと食欲を刺激する香ばしい匂いと音が、視覚を塞がれたことで研ぎ澄まされる嗅覚と聴覚が育治盛関の食欲を大いに刺激する。
 口に運ばれた肉から滴り落ちる肉汁が味覚を震わせ、ふたつの肉を食べ終えた未来の横綱は断言する。

「うーむ、Aは牛肉に見せかけた豚ロースでごわすな! これは簡単でごわす! よってBが牛肉でごわす!」
 迷いなき回答に正解の拍手が舞起こり、アイマスクを外そうとする執事人形。
 だが、育治盛関はこれを制してとんでもないことを申し出る。

「ごっつあんです! 問題はひとつ正解すれば突破できるでごわすが、続けて挑むことはできないとなかったでごわす!」
 つまり、一流の肉を言い当てる問題継続宣言。
 蒸気人形らは顔を合わせるが、確かに続けて挑むことは可能だ。
 ならばと次なる問題の肉を焼き上げ、餌をせがむカッコウのヒナのように大口を開ける育治盛関へと運ばえる。

「ごっつぁんです! これは家駕部屋のちゃんこに入っていたでごわす! Bが高級鴨肉でごわすな! 優勝祝いに食った覚えがあるでごわす!」
 正解。

「ごっつぁんです! これは……Aが骨付きカルビでごわすな! え、スペアリブでごわすか? まあ同じ意味でごわす!」
 また正解。

「ごっつぁんです! これはCが薩摩地鶏でごわす! 九州場所では先輩方と有名な焼肉店で腹いっぱい食べたでごわす!」
 またまた正解。
 そんな調子に腹が膨れるまで開催される焼き肉場所の勝星を東の大関は挙げ続けていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

遠藤・修司
格付け……
僕はこういうの向いてないから、別の“僕”を呼びだすか

【UC使用】して【雅を解する】を選択
“僕”達の中で、何か貴族的な趣味に精通してる人はいるかな?

カロリー計算して健康的な食事か分かる?
便利だけどちょっと違う気がする
美しいソースコードを書ける?
貴族はプログラミングしないと思う

香合わせ?
へえ、香の名前を当てたり、優劣を比べるのか
じゃあそれでお願いするよ
英国だと香水を当てたりするのかな

『こちらの方が高価なものだが、それだけが香の価値ではないよ。季節感や場の雰囲気、銘にも気を配るべきだ』
僕は全然わからないけど、あっちの“僕”は違いが分かるみたいだ
蘊蓄披露会みたいになってるけど、まあいいか



 華やかな紳士淑女の社交による遊び、格付け。
 自らは一流か、それとも二流かを白日の元に晒すという、如何にも貴族的な交遊。
 だが、そのような比べ合いも性格的に合わないと眉を潜めたりとする者も居る。

「格付け……」
 こうして椅子に座りながら肘を掛けて顎を支えている遠藤・修司(ヒヤデスの窓・f42930)が、覇気がなく虚ろな目をしたまま深く溜息を漏らした。
 片手には挑戦できる内容が記載されたメニュー表を持っており、筆記体の英文を視線で追ってぶつぶつと読み上げている。

「僕はこういうの向いてないから、別の“僕”を呼びだすか」
 肘を掛けていた腕を気だるく持ち上げると、ポケットの中に忍ばせていたヒヤデスで作られたとされる掌大の曇り硝子の欠片を親指と人差指で掴み上げる。
 すると濁った瞳の眼底にユーベルコードが発現する現れである散開星団特有の星の瞬きが広がり、意識の奥底に開かれた『ヒヤデスの窓』より異世界の自分自身たちに修司は語りかけ始めた。

「カロリー計算して健康的な食事か分かる?」
 ──便利だけどちょっと違う気がする。
 
「美しいソースコードを書ける?」
 ──その時代の貴族はプログラミングしないと思う。

 自分なりに雅を解しようとするものの、どれもこれも違うと“修司”たちは解答を返していく。

「……香合わせ?」
 その時、見かねた“修司”のひとりが対案を提示した。
 手にしているメニュー表を捲って該当するものがあるかどうかを確かめれば、確かに香水の名前や含まれている成分を言い当てて優劣を比べる項目がある。
 修司にとっては初めて識るモノだが、もうひとりの自分が語るには19世紀のイギリス人化学者が考案した、46種類の天然の香料を音階に並べた『香階』で当て嵌めれば簡単なものだと云う。
 例えば、ドミソやドファラのように和音として調和の取れている組み合わせは香りとしても調和が取れている。高い音ほど軽やかな香りが、低い音ほど重たい香りが対応しているそうで、ドレミファソラシと1オクターブから6オクターブごとに区分された香りを持って調合される。
 「ドミソ」の香りを調和する場合は、ローズ・ミモザ・ネロリをブレンドすると言った具合らしいが、ここから先からは早口な上に専門的な用語だらけて理解が追いつかず頭が痛くなってくる。

「じゃあ、それでお願いするよ」
 そう言うと、身体の感覚が剥がされたかのように感じられなくなり、まるで意識だけが残っている状態にまで全身麻酔をかけられたような感覚に襲われ始める。
 だが、言葉に言い現れない虚脱感に包まれている自分が居る一方、異なる世界より繋がりあった“修司”は気だるそうに立ち上がると執事人形の案内の元に小部屋へと導かれていく。
 席について蒸気人形より出されたのは小さな小瓶。

(こんな小さな瓶に入ってるのに、匂いは結構感じれるのかだ……)
 到底自分とは縁がない世界。
 しかし、異世界の“修司”は熟れた様子で小瓶の蓋を開けると掌で扇ぎながら、ひとつひとつの匂いを確かに嗅ぎ分けていく。

『答えは……Cだ』
 暫しの沈黙に小さな意識となっている修司も固唾をのむ緊張に襲われたが、拍手をもって正解したことを知り得て安堵の息を吐く。

『こちらの方が高価なものだが、それだけが香の価値ではないよ。季節感や場の雰囲気、銘にも気を配るべきだ。例えば……』
 ここから先は修司に語った時と同じ蘊蓄が口早に語られ続けていく。
 やれ和音の組み合わせで長調短調に分かれるだの、それにより様々な名曲となって季節感や場の雰囲気に適せるだの。
 二度目となる講義となるが、やはり全然理解が追いつかない。

(あっちの“僕”は違いが分かるみたいだ。しかし、何やらいつの間にか蘊蓄披露会みたいになってるけど……まあいいか)
 相槌を打つかのように無言のまま首を縦に振る蒸気人形相手にした講義は、更に熱を帯びていく。
 そんな最中、ふと少しでも香水を理解すべく帰ったら試しみようかと、修司はぼんやりと考えていたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ディル・ウェッジウイッター
有名人の格付けチェック、たまにテレビで見ますがまさか自分がやることになるとは…自分でやると難しそうですね
しかしここで不得手の分野が出れば多少の失敗も許され…利き紅茶…失敗したら色々と面目が立ちませんね、がんばります

3種の茶の中から一流の紅茶を選ぶ
正解は1つ、1つは通す価値なしですか

ふむ…2つは春摘ダージリン、1つは緑茶でしょうか
この2種類はかなり似ています。ただ最適の抽出温度が違うので飲むと分かりやすいですね
あとは色からして硬水で作った物と軟水で作った物でしょうが、ダージリンなら香りが出やすい軟水の方が正解かなと

どれも大変美味しゅうございました


正解したら機関部をUCで破壊して撤退します



 言うは易く行うは難し。
 誰かが何かをやっていれば簡単そうに見えるが、実際に自分がやる側に立てばそうでないと実感する。
 しかしながら、人は「なんで分からない」だの「自分がやれば簡単だ」だのと根拠のない自信を出すものだ。

「有名人の格付けチェック、たまにテレビで見ますがまさか自分がやることになるとは……自分でやると難しそうですね」
 かく言うディル・ウェッジウイッター(人間のティーソムリエ・f37834)もその内のひとりであり、銀誓館学園在籍時の折には友人たちとそのような番組見た感想を話題にしたものだと懐かしむ。
 しかし、ティーソムリエという職に就いてからは職業柄で接客を行う以上、話題の種になればという思いで様々な教養を学業さながらと学ぶ日々が今も続いている。
 そうやって社会人として経験を積んだからこそ、言うは易く行うは難しと思い知らされることは多々ある限りである。

「しかし、ここで不得手の分野が出れば多少の失敗も許され……利き紅茶……失敗したら色々と面目が立ちませんね、がんばります」
 ルール上では一定回数の失敗は許されるが、だからと言って自分が得意と自負する項目で失敗して惨めな姿を晒したくないという気持ちは心の奥底の何処かにあるだろう。
 だが、プロだからこそ挑まねばという自負心もある。
 それにディルはまだ見ぬ茶葉があると知れば、幻の巨大猿人やら恐怖の巨大怪鳥やらが隠れ住むような未開のジャングルだろうとも秘境とも足を運ばねば気が済まない、根っからのティーソムリエだ。だからこそ、妥協は許せない。
 ディルがメニュー表より選んだ問題は『利き紅茶』。それも三種類の茶葉の中から希少紅茶はどれであるかを選ぶもので、不正解のものとプロのティーソムリエならば選択するはずもない外れである『通す価値なし』の烙印が押されるものだ。
 執事人形に連れられて試験を行う部屋に辿り付けば、再び椅子に座ると目隠しのアイマスクを手渡される。表には何やら眠たげな表情の目が描かれているが、これを被って紅茶の色合いでなく風味と味で判別しろというのだろう。

「それでなければ、面白くありませんとも」
 アイマスクを装着すれば、ディルのティーソムリエとしての格付けチェックが始まる。運ばれてくるティーカップに注がれた茶の風味、温度、味のすべてに至るまで神経を研ぎ澄まして思案する。

「これはそうですね……迷いましたが、この時期ならではであります春の|1st《ファースト》フラッシュ……春摘みダージリンがふたつ。もうひとつは鮮やかな緑色に加工される春摘みの1stに近い色合いと風味の緑茶でしょうか?」
 紅茶と聞けば一般的に赤みを帯びた色にまで発酵させたものだが、それも発酵の度合いが生み出すものに過ぎず、緑茶も紅茶も同じ茶葉より作り出される。

「ダージリンの1stフラッシュは緑茶に近い風味がすると良く言われるのですが、その中でもより緑茶に近い感じがする種類。この2種類はかなり似ています。ただ最適の抽出温度が違うので飲むと分かりやすいですね」
 ディルが今まで培ってきた経験と知識を総動員して、より解答の精度を高めていく。

「あとは僅かな味の違いからして硬水で作った物と軟水で作った物でしょうが、ダージリンなら独特なマスカットのような香りを感じられます軟水の方が正解かなと。つまり、使われた茶葉はふたつとも同じ。しかし、抽出する温度、蒸らす時間、使われた水が異なる……となれば、紅茶を淹れる作法に則ったBが正解であると判断致します」
 ディルが解答を述べると暫しの沈黙が室内を支配するが、盛大なる拍手が正解であることを雄弁に告げる。
 そして、アイマスクを外してそれぞれのティーカップに注がれた茶の色合いを確かめれば、ディルが語った通りに水色は大きく変わっている。

「どれも大変美味しゅうございました。……ところでですが、この茶葉はどんなものかご享受願いませんでしょうか?」
 そう願えば執事人形は畏まりましたと頭を垂れ、この問題に使った茶葉が収めているターコイズ色の紅茶缶が手渡された。
 書かれた銘柄はディルの記憶にある物でないとすれば、これは獣人戦線世界の物なのだろう。返そうとするが、執事人形の身振り手振りからはお土産にどうぞとやられば受け取るのが礼儀だろう。

「他にも私が知らぬ茶葉が収められていましょうが……名残惜しい限りですが、本来の務めを果たしませんと」
 施錠された通路を歩きながら残念がるディルであるが、この世界が破滅に向かえば産地すら消滅してしまう。そうなれば元も子もないと判断して機関室に繋がる通路を見つけ出して奥へと進む。
 機関室に辿り着いたディルは先ほど頂いたダージリンの1stフラッシュを用いたユーベルコード『午後のお茶会』を開かせる。
 平和の象徴とも言えるお茶会を邪魔する存在……狂気戦艦の心臓部である機関部を停止させれば、静かにこの場から去っていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メディア・フィール
プレイング改変・アドリブOK
他PCとの絡みOK
WIZ選択

格付けチェックは2度目ですが、以前と同じ種目であっても演者が変わったり内容が微妙に変化したりしているので、ひっかけに引っかからないように万全の注意を払います。その結果、前回と同じダンスで挑もうとしたところで、正解以外も社交ダンスとは別のダンスのプロだったので、これを回避。利きチャーハンに挑みます。素人のはずのチャーハンがおいしすぎて引っ掛かりそうになりますが、かろうじてコースの一品としてのチャーハンしては味が濃くて完成しすぎていることに気が付いて事なきを得ます。そして、武闘家らしく会心の一撃を叩き込んで速やかに撤退します。



「内装も人形もあの時と同じだけど……どこか愛嬌のあった執事人形は居ないんだ」
 確かにあの時、ドーバー海峡を越えてクロックワーク・ヴィクトリアが支配するイングランドへと渡る際に攻略した狂気戦艦そのものである。
 しかし、あくまでも似ているだけに過ぎず、過ぎ去った過去は過去に過ぎない。

「でも、本当に一緒だ。問題もあの時と同じ物ばかりだもの」
 メディア・フィール(人間の|姫《おうじ》武闘勇者・f37585)は椅子に座りながら、以前に挑んだ問題内容を思い出す。
 前回と同じダンス問題で挑もうと考えたが、問題内容と答えは同じという保証など何処にもない。だったら、新しい問題に挑むのも良いかと筆記体の英文に目を通し続ければ以前には無かった『利きチャーハン』のお題目が目に留まる。

「え? チャーハン?」
 紳士淑女の優雅なる社交界に関係した問題ばかりであるのに、何故か大衆文化の食べ物であるチャーハンがあるのだ。
 これにはメディアも思わず二度見したが、ちょうど小腹が空いているところでもある。それにどうせ機関部を破壊するのであれば腹ごなしも兼ねてやっておけば、まさしく一石二鳥である。

「じゃあ、これでお願いするよ」
 かくしてメディアは利きチャーハンの格付け問題に挑戦する。
 一言も喋らない執事人形に連れられた部屋は、まさしく大衆食堂のテーブル席そのものであった。奥ではコック姿の蒸気人形が中華鍋を振るっており、食欲を刺激する香ばしい匂いが室内に充満しつつある。
 そうして出されたのが、3つの皿に盛られたミニチャーハン。
 恐らくであるが、どれかが名高い中華の鉄人が作ったミニチャーハンで、もうひとつは人気大衆食堂で人気のミニチャーハン。最後の選べば即通す価値なしなのは素人が作ったミニチャーハンなのであろう。

「まずは少しずつ味を確かめないとだね。頂きます」
 一皿目のミニチャーハンをレンゲで崩して少し口に運ぶが、まぁまぁ美味しい。
 二皿目のミニチャーハンを再びレンゲで崩して口に運べば、今度は香ばしい香りが鼻腔を擽ってくる。
 そして三皿目のミニチャーハンを口にした瞬間、メディアは思わず目を大きく見開いてしまう。

(うまっ!?)
 少し口を付けるはずだったのがもう一口、いや二口と手が勝手に動いてしまう、まさしく悪魔のチャーハンであった。
 とにかく美味しすぎる。美味しすぎてレンゲが止まらない。

「あっ……しまった!」
 本来であればまた食べ比べ、より答えの精度を高めるはずだった。
 だったのだが、とにかく美味しすぎてCのミニチャーハンは残り僅かとなっている。

「……これを食べてから他のミニチャーハンに手をつけると、物凄く物足りない味に感じるなぁ……」
 判定の時が迫り、メディアは悩み考える。
 確かにCのミニチャーハンは凄く美味しかったが、今になって思えば暴力的にまで味が濃かったことによる味覚の暴走だったのかもしれない。
 そうなれば……これは引っ掛けなのかもしれない。

「Cは味が濃すぎて完成しすぎてたね。そうなると……確かな風味と火がよく通って米がひとつずつパラパラになってたBだ!」
 一度目の格付けチェックと同じく沈黙が続くが、正解のサインである拍手を送られたことでメディアは無事に一流シェフのデータで作られたチャーハンを正解として導けた。
 きっとCのチャーハンはゴリラのような顔つきの人のデータが元になってるのだろう。
 なんとなくだが。

「さぁて、腹ごなしも十分したし……食後の運動に思いっきり暴れようか!」
 開かれた通路から機関室に繋がる経路を導き出したメディアであるが、速やかに任務を完遂して帰還すべくボーナスステージめいた調子に拳を振るって破壊するタイムアタックに挑むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
淑女のフリで紛れ込みます
礼儀作法はモデルを生業としているお姉様に教わっていますし
お紅茶も音楽も演劇も全て嗜んでおりますので、自信はありましてよ
お肉もお料理を趣味としているからには外したくありませんわね

料理、聞き耳、演技等
持ちうる技能を全て駆使して挑戦
紅茶やお肉なら香りや風味の違いをじっくりと味わい
楽器なら音の響きの些細な違いも聞き分け
演劇なら発声方法や細かい所作への気遣い等に注意
優雅に、上品に
通す価値なしだけは当てないように気をつけつつ
折角なら本気で楽しむよ

美味しいお紅茶やお肉があれば、是非銘柄や産地など伺いたいくらいですわ

無事に進行出来たら指定UCからの炎魔法で破壊を狙います



「へぇ、結構チャレンジ出来る種類が多いのですわね」
 ドレスコードに合わせて、 豪華な刺繍、フリルやレースで装飾された襟や袖口、コルセットで細く締め付けたウエスト、パニエなどで膨らませたロングスカートといった豪華絢爛なヴィクトリアンファッションのドレスとなった栗花落・澪(泡沫の花・f03165)が椅子に座りながらメニュー表を眺める。
 礼儀作法はモデルを生業としている義理の姉に教わっているということで、一挙一動の振る舞いはまさに淑女。心なしか女言葉となっているが、演技するにあたり役になりきっているとなればそれまで。

「迷いますが……別に|全問挑戦《フルコース》でも良いのですよね?」
 ひとつの問題のみ挑戦しても突破できるが、ふたつみっつ以上も挑戦できないとは誰も言っていない。
 現に澪の対応に当たっている執事人形も「仰るとおりでございます」と言わんばかりに頷いては身振り手振りなジェスチャーをしているので、取り分け問題あるという訳でもなさそうだ。

「では……まずは食前酒にこれを。前菜は……」
 などと優雅な貴族仕草を演じつつ、挑戦する問題をコース料理さながら|注文《オーダー》していく。

「最初の問題は、最高級のバイオリンと入門用バイオリンの聴き比べですわね」
 専用の部屋に案内された澪は観劇する英国淑女さながらに席へと座り、無貌の蒸気人形が奏でる優美な調べに耳を傾ける。
 機械的ながらもひとつもミスをせずに弾かれたクラシックバイオリン名曲の演奏が終わり、澪は躊躇いもなくBの札をあげる。

「AはBにも劣らないものでした。しかし、Bは敢えて楽器が持つ音階の膨らみを下げることでAに近づけているかのような調べと弾き方でもありました」
 淀みない解答を受け、正解の合図である自動人形たちによる拍手が送られた。

「次は演劇。サイレント映画さながらな演劇鑑賞ですわ」
 再び別の専用部屋に連れられ、席に着くと眼の前の幕が開かれる。
 ビスクドール調の蒸気人形なので表情や発声などないものだが、それを補って余る身体表現の仕草は心を打たれるものだ。
 この問題はプロの演劇団とアマチュア演劇団のデータ元に再現したといったもので、どれがプロの演劇団によるものかを判別するのだが、これも澪は迷うことなくAの札を上げた。

「Bは何となくでしたが、感情をオーバーに表現しすぎているきらいがありました。ですが、Aは感情の複雑な起伏を細やかに表現できていたので判断致しました」
 これも盛大な拍手で正解。

「今度は味覚でお肉が本物か代用なのかのチェック。目隠しをして一切れずつだそうですが、少食の私にとって丁度良い量ですわ」
 再び部屋を変えて席に座ると、美少女マンガさながらな絵柄の目が描かれたアイマスクを付けらされる。
 当然として義理の姉に鍛えに鍛えられた澪の味覚を持ってすれば、簡単すぎるの一言に尽きるサービス問題であって正解。
 けど、本物に近い食感までに近づいた代用肉には驚いたのは内緒。

「最後の締めは利き紅茶ですわ」
 ここは3つの紅茶であり、高級茶葉、ペットボトルの紅茶、戦時中の物資不足で紅茶禁断症状が社会問題となった際に代用紅茶として広く普及した落ち葉紅茶の三種類。
 こちらも目隠しをしての状態となるが、こちらも難なくクリアで全問正解。

「落ち葉紅茶……あの味は二度と忘れないものとなるでしょう……」
 名実ともに一流猟兵であることを証明せしめた澪であったが、落ち葉紅茶の何とも言えば風合いには驚かされた。
 あんなものでも紅茶をキメようとする英国の紳士淑女、恐るべき英国面である。
 そうして蒸気人形たちの拍手を後に澪は開かれた通路を進み、立入禁止区域表示を越えた先にある機関室へと辿り着くと、ステッキ代わりとしていた聖なる杖である『Staff of Maria』を振る。
 先端からより強く迸った清浄な輝きが舞い散る花びらと化して、重厚なエンジンを破壊に至らしめる。

「さぁ、脱出ですわよ」
 他の猟兵も別区画に設けられた機関室の破壊に成功したのか、激しい爆発音を伴う揺れが狂気戦艦に響き渡る。
 機関室に浸水したバルト海の冷たい海水が起因の水蒸気爆発で生じた穴によって、狂気戦艦は沈没しつつある。
 しかし、広大なホールに居た蒸気人形らは慌てる様子もなく、華やかな鎮魂曲を奏でながら沈みゆく館と運命を共にするのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年05月07日


挿絵イラスト