獣人世界大戦⑥〜アメリカの真なる支配者
●スモーキング・ラビット
「皆、『獣人世界大戦』が勃発した! 『はじまりの猟兵』を求める超大国の争いに割って入り、この世界を守るのだ!」
グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は戦争の開幕を告げる。どうやら『ワルシャワ条約機構』の『始祖人狼』がはじまりの猟兵の拠点を掴んだようで、『始祖人狼の阻止』や『はじまりの猟兵の奪取』を目的として他の超大国がワルシャワ条約機構へと侵攻した。それを切欠にとして、ユーラシア大陸全土で『世界の滅亡』さえも意に介さぬ大戦がはじまってしまったのである。
「この大戦にて、犠牲となるのは巻き込まれた罪もない獣人達だ。彼らを守り、同時に超大国に大打撃を与えるため、戦場へと赴いてくれ」
こうして猟兵達は、獣人世界大戦へと介入することになった。
「此度案内する場所はウクライナ最大の港湾都市『オデッサ』だ。予知によって、この地に『F.O.N』の首領『スモーキング・ラビット』が潜伏していることが判明した」
超大国の一角の狩猟を直接叩けるのであれば、それはまたとないチャンスだ。
「しかし、スモーキング・ラビットは猟兵との戦いにおいて『勝つ事よりも生き延びる事』を優先し、いざとなれば脱兎の如き逃走も辞さないのだ」
よって、この戦いはどう逃がさないように立ち回るのかが重要になる。
「逃げることを優先するからと言って、スモーキング・ラビットは戦闘力が低いという訳ではないため注意だ」
その戦闘力は艦隊を素手で殲滅できる程度もある上、必ず先制攻撃してくるとのことである。
「難敵だが、ここで倒すことができれば選挙区への影響は大きい。よろしく頼むぞ」
百々はそう猟兵達を激励すると、スモーキング・ラビットの潜伏場所へと猟兵達を送り出すのであった。
夢幻
●マスターの夢幻です。
●戦争シナリオのため、1章で完結となります。
●敵は必ず先制攻撃(逃亡のための行動含む)してきます。
●このシナリオのプレイングボーナスは、『敵の先制攻撃に対処する/敵を逃がさないよう立ち回る。』です。
第1章 ボス戦
『スモーキング・ラビット』
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POW : フェイスレス・ラビット
自身が【葉巻を吸っている】間、他者から認識されない。ただし自身の所在を問われたら大声で返事をしなければならない。
SPD : アメリカン・ドリーム
視界内の任意の全対象を完全治療する。ただし対象は【スモーキング・ラビットの紫煙】に汚染され、レベル分間、理性無き【アメリカン・ドリームの信奉者】と化す。
WIZ : スモーキング・ダンディ
体内から常に【紫煙】が放出され、自身の体調に応じて、周囲の全員に【混乱】もしくは【無関心】の感情を与える。
イラスト:もりさわともひろ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
サーシャ・エーレンベルク
あら、随分と臆病なウサギね。
それじゃあ早速ご対面と行きましょうか。
「出てきなさい、スモーキング・ラビット! どこに隠れているの!」
油断するつもりはない。返事は返ってくるでしょう。
そして、攻撃を受けるかもしれないことは百も承知。
『銀霜纏』による氷結のオーラで防御しながら、葉巻の煙を極限にまで凍てつかせてその機能を殺してしまいましょう。
そこにいたのね。けれど、逃がすつもりはないわよ。
【極光結晶】を発動。凍結させて動きを封じてみるわ。
逃げるウサギにはどうすればいいか。人間だって同じよ……その足を挫けばいいの。
竜騎兵サーベルで叩き斬る!
グリモア猟兵の情報を元に、サーシャ・エーレンベルク(白き剣・f39904)は『スモーキング・ラビット』の潜伏場所へと踏み込んだ。そこには予想外の襲撃者に驚く階梯2ほどの兎の獣人の姿があった。
「……どうやって俺が来ていることを知った? まあいい、ここで戦うつもりはない」
スモーキング・ラビットはサーシャが動く前に、手にする葉巻を吸いだした。すると、忽然とその姿が消えた……いや、認識できなくなったというのが正しいか。これは彼の『フェイスレス・ラビット』のユーベルコードの力だ。
「あら、随分と臆病なウサギね。でも、逃がすつもりはないわよ。
出てきなさい、スモーキング・ラビット! どこに隠れているの!」
しかし、逃亡に有効なそのユーべルコードも万能ではない。所在を問われれば大声で返事しなければならないという弱点を突き、サーシャは問いかける。
「チッ、ここだ!」
これでは逃亡は成立しない。舌打ちしたスモーキング・ラビットが、返事を返すと同時にサーシャへと襲い掛かってくる。
「そこにいたのね。……冰りなさい、何もかも」
もっとも、敵が奇襲してくる可能性など百も承知だ。サーシャは『銀霜纏』による氷結のオーラで初撃を凌いだ上で『極光結晶』を発動、白銀の結晶嵐によってスモーキング・ラビットの足元が凍り付く。
「んなっ!?」
「逃げるウサギにはどうすればいいか。人間だって同じよ……その足を挫けばいいの」
そしてサーシャの振るう『竜騎兵サーベル』による一撃が、行動阻害を受けるスモーキング・ラビットを切り裂いた!
大成功
🔵🔵🔵
イコル・アダマンティウム
「ん……いざとなったら、脱兎?」
なら……逃げようと思う暇は、あげない
【先制攻撃:パリィ狙い】
先手は譲る、ね
わざと隙を見せながら、探索
「うさぎにくー……」
「ラパーン……」
「げつよー……」
「どーこーだー……?」
生身でラビットを呼びかけながら探す、よ
奇襲、不意打ちは攻撃直前の殺気を<見切って><気配感知>、
奇襲を殴って<ジャストガード>による<シャドウパリィ>を試みる、ね
例えダメージを負っても殴り切る、よ
<限界突破><継戦能力>
【UC:一撃必殺】
「いた。」
パリィで相手がバランスを崩したところを、ぶん殴る
「タバコは、だめ。」
肉が、不味くなる
一発で深手を与えれば、逃げられない
「ん、燻製なら……いい?」
「……またか。来訪は歓迎してないんだがな」
続いて現れたイコル・アダマンティウム(ノーバレッツ・f30109)の姿を見て、『スモーキング・ラビット』はやれやれとかぶりを振ると葉巻を吸いだした。すると、『フェイスレス・ラビット』の能力で彼の存在は周囲より認識されなくなる。
「あれ? うさぎにくー……。ラパーン……」
イコルはあえて隙を晒しながら、認識できなくなったスモーキング・ラビットを探索する。
「げつよー……どーこーだー……?」
「……忌々しい。ここだっ!」
探索する中でイコルが場所の問いかけをすれば、ユーベルコードの効果によって逃亡しようとしているスモーキング・ラビットは反応せざるを得ない。そうやって、イコルは敵が仕掛けてくるように誘導したのである。
「いた」
「くそっ! 受けられただと!」
襲い来るスモーキング・ラビットの奇襲をその殺意から看破したイコルは、敵の打撃をジャストガードからのシャドウパリィにて弾くと、そのまま反撃に移行する。
「タバコは、だめ」
「ぐはっ!?」
『一撃必殺』、パリィで体勢を崩したスモーキング・ラビットの急所に、イコルの拳が突き刺さる。逃げる相手なら、逃げる間もなく一撃で深手を与えようということだ。
と、作戦はなかなかではあるが、これほどタバコの煙を吸えば肉が臭くなると、イコルは狩猟感覚のようだ。
「あ……でも、燻製なら……いい?」
痛手を負って逃げるスモーキング・ラビットは仲間に任せ、イコルは煙で燻す料理もあったなと首をかしげるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
マシュマローネ・アラモード
◎
認識遮断、モワ、問われれば大声で返す必要がある。
予知が無ければ強力な隠密術ですが、モワ!スモーキングラビットさんは何方におられますかー!!
位置の把握が出来たら、かくれんぼから鬼ごっこですわね!
最大速度で接近、推力での移動力、斥力(吹き飛ばし)での紫煙の排除、悪事を目論むのであれば、兎さんといえ容赦は致しません!
UCに乗った収束した斥力とスピードで吹き飛ばしましょう!
吹き飛ばした先に随伴兵装グレイス・フルムーンで受け止めて、機構槌の追撃で終わりにいたしましょう!
(防御関連は斥力とうさぎ時計の盾受けでカバーしますわ)
途切れぬ猟兵の追手に対し、再びスモーキング・ラビットは葉巻を吸って『フェイスレス・ラビット』で認識されぬようにして逃亡を試みる。
「認識遮断、モワ、問われれば大声で返す必要がある。予知が無ければ強力な隠密術ですが……」
その追手たるマシュマローネ・アラモード(第一皇女『兎の皇女』・f38748)は、グリモア猟兵からユーベルコードの情報を聞いている。となればその対処法も簡単だ。
「モワ! スモーキングラビットさんは何方におられますかー!!」
「ここにいる! こう何度も……俺のユーベルコードの詳細が割れているのは間違いなさそうだな」
居場所を突き止められたスモーキング・ラビットは、そう忌々しげに呟いた。弱点を知られていなければ、こうも連続で逃亡阻止などされるものではない。
「ここからはかくれんぼから鬼ごっこですわね! 誰にも止められない、煌めく一条の星となって!」
『自由なる煌めきの流星』を発動したマシュマローネは、『バーニィ・シルエット』を全開にして敵へと突っ込んでいく。彼女が展開した斥力に紫煙を吹き飛ばされたスモーキング・ラビットは、そのままマシュマローネに激突されて吹き飛ばされた!
「悪事を目論むのであれば、兎さんといえ容赦は致しません!」
「……がはっ!!」
スモーキング・ラビットが吹き飛んだ先には、既に『随伴兵装グレイス・フルムーン』が展開済みだ。それに受け止められた彼に向けて、マシュマローネ渾身の『キネティック・リパルサー』による追撃が叩き込まれたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ラブリー・ラビットクロー
才能と努力があれば成功者になれるって
それがオマエの言うアメリカン・ドリームなんだ?
でもらぶは知ってるぞ
そーやって頑張ってきたヒト達のユメをオマエ達は踏みにじって来たって
物陰に隠れながらそーやって声を投げるのんな
逃げようとしたら敵の興味ある話題で注意を引くのん
スーパー戦車がどこにいるか知りたくない?
身を隠しながら誘導するように移動して
逃げ道の無い所へと誘き出しちゃえ
着いた先にはらぶが作ったスーパー戦車の偽物
らぶはスーパー戦車と戦った事があるからきっと精巧にできた筈なんな
フィールドオブナインの悪い企みはもーオシマイ!
火炎放射器の炎で戦車と一緒に燃やしちゃえ!
逃亡しようとするスモーキング・ラビットの前に、今度はラブリー・ラビットクロー(人々の夢を追う行商人と人工知能【ビッグマザー】・f26591)が立ち塞がる。
「くそっ……おいお前たち、俺の逃亡に手を貸せ! そうすれば、『アメリカン・ドリーム』を掴むチャンスをやるぞ!」
猟兵に何度も逃亡を阻止され、スモーキング・ラビットは手を変えることにしたようだ。ユーベルコードである彼の言葉によって、理性を失いアメリカン・ドリームの信奉者となった彼の手下たちがラブリーに襲い掛かってくる。
「才能と努力があれば成功者になれるって、それがオマエの言うアメリカン・ドリームなんだ?
でもらぶは知ってるぞ。そーやって頑張ってきたヒト達のユメをオマエ達は踏みにじって来たって!」
機会を与えられれば誰もが成功するわけでもないし、そもそもスモーキング・ラビットの言うものは欺瞞に満ちた、ただの撒き餌でしかない。ラブリーはそう指摘しつつ、信奉者から逃げるように物陰に隠れながら移動する。
「ふん。愚民共が騙されていればいい。さて、今のうちに逃げるか……」
「スーパー戦車がどこにいるか知りたくない?」
「……なに?」
逃げようとしたスモーキング・ラビットは、ラブリーの言葉に足を止める。流石にその情報は無視できないようだ。そしてラブリーを追う信奉者とスモーキング・ラビットは、一本道の路地に誘い込まれることになった。
「これはスーパー戦車……のハリボテか?」
そこにあったのは、精巧に作られたスーパー戦車の偽物であった。一目見ればバレるにしても、一時の足止めくらいの役には立つ。
「フィールドオブナインの悪い企みはもーオシマイ! みんな燃やしちゃうのん!」
「しまった! ……これまでか」
そうして戦車で気を引いたところに、ラブリーは『ラビットブレス』の火炎放射を敵集団にお見舞いした。その炎は戦車もろともスモーキング・ラビットを焼き尽くす!
これまでの戦いでスモーキング・ラビットに十分ダメージが蓄積されていたこともあり、これにて決着だ。
オブリビオンであるスモーキング・ラビットは骸の海よりまた復活するかもしれないが、ひとまずこの都市での彼の諜報活動は阻止することができたのである。
大成功
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