獣人世界大戦②〜破壊セヨ、破壊セヨ
スイスを中心とするアルプス山間部の地下。
人目につかぬ場所で密かに成長を続けた要塞の姿。
その中央に通る大きな通路は大型のキャバリアでさえ不足なく通行できるほどに太く、その床や壁は、非常に硬い合成金属でできている。
辺りを見渡せば、通路の両脇には規則正しく配列された無数のキャバリア。
その胸部に刻まれた印は、クロムキャバリア製の最新鋭キャバリアであることを示している。
灰色の迷宮。黒鉄の要塞。此処こそが──「迷宮要塞」
迷宮要塞で眠る黒鉄の兵達は、十全なる活躍の機会を今か今かと待ち望む──。
「皆さん、【獣人戦線】にて、事件──いえ、猟兵が出なければならない“戦争”が始まりました。」
白い翼を持った少女──白霧・希雪(呪いの克服者・f41587)は集まった猟兵達の前で話し始める。
「私が予知したのは──これから振るわれるであろう、強大な戦力を保管している、“迷宮要塞”の場所と、その風景です。」
猟兵達の間でざわめきが起こる。
戦争──日々の事件と比べると、その危険度は遥かに高く、「猟兵としての力」がなければ対抗すらもままならない強大な存在達との、長くに渡る戦いが始まる、と言うことなのだから。
「では、予知の光景を伝えます。」
希雪は静かに目を閉じる。
その脳裏に浮かぶ色は、掠れた灰色だ。
「迷宮要塞があるのは、アルプス山間部の地下です。とある廃村を隠れ蓑に、世間に知られることなく成長し続けたのでしょう。今ではあまりに巨大になりすぎた影響からか、それとも何か思惑があるのか……廃村に、地下深くへと通ずる巨大な門が開き、そこから内部に侵入することができます。」
黒鉄の門。廃村の中央に強烈な違和感を放ちながら存在する、奈落への口。
多数のセンサーが、侵入者を警戒しているのは見るだけでもわかる。
「迷宮要塞の内部に侵入すると、すぐに戦闘となります。相手は、クロムキャバリア製の最新鋭キャバリア。それも無数と言っていいほどに数が多いです。」
眠りから覚め、侵入者を排除しようとする数多のキャバリア。
ある時は機関砲を掃射し、ある時は大量の刃で包囲攻撃し、ある時は透明化して侵入者を斬りつける──一体一体が油断ならぬ戦力を有している。
「今回の目標は、できるだけ多数のキャバリアの破壊です。」
ですが──と間を置いて、注意事項を話す。
「迷宮要塞自体を破壊してしまうと、脱出が困難となる可能性があります。大規模な破壊はキャバリアを大量に破壊できるでしょうし、迷宮要塞というだけあって相当に強固となっていますが──猟兵の全力攻撃を凌げるほどではありません。」
ふぅ、と一息置いて、閉ざされた目を開く。
決意はもう固まっている。それは希雪だけではなく、周りの猟兵達も同様だ。
希雪は猟兵達へ背を向け、その両腕を、翼を、大きく開いた。
溢れ出る白い霧。その奥に見えるのは、灰色。
「さぁ、|門《ゲート》を開きます。行き先は、獣人戦線。」
背後で、猟兵達が力強く地面を踏み締める音が聞こえる。
信頼できる、頼もしい音。
「それでは、ご武運を───」
カスミ
初めての戦争シナリオです!獣人戦線、頑張っていきましょう!
もういくつか投稿予定があるので、お楽しみに、と言ったところで説明に移ります。
獣人戦線、戦争シナリオとなっております。
なので、一章完結の短いシナリオです。
●第一章:「迷宮要塞」に侵入し、キャバリアを破壊せよ!
アルプス山間部の地下で成長を重ねた、「迷宮要塞」は、グリモア猟兵に感知されるほどまでその戦力を増大させました。
保管されている戦力は、ゾルダートグラード軍の「巨大戦力」の為に存在すると思われますが、詳細な情報は未だ分かりません。
ということで、要塞に乗り込み、可能な限り多数の敵キャバリアを破壊して、迅速に撤退しましょう!
プレイングボーナス:キャバリアを用いた集団戦闘に対処する。
第1章 集団戦
『RW-62M『霧影』』
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POW : RS-H/MC-21『ファイアブレス』機関砲
【巻物を咥えた忍者を思わせる頭部】を向けた対象に、【口部に内蔵した機関砲】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD : RS/ACD-03『ジライヤ』対鉄鋼騎兵クナイ
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【追尾機能を備えたクナイ型成形炸薬弾の投擲】で包囲攻撃する。
WIZ : EP-B/WC-04『ヴェイグシャドウ』波動迷彩
【嗅覚以外での探知を困難にする透明化状態】に変形し、自身の【稼働可能時間】を代償に、自身の【ステルス能力と武器『対鉄鋼騎兵カタナ』】を強化する。
イラスト:御崎ゆずるは
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
琉輝愛・シェイナ
【アドリブOK】
キャバリア…勝負する…
それが命令なら…シェイナは…やる…
シェイナは獣人でありキャバリア…
複数の敵に対して素早い動きで同士討ちを誘わせて戦う。
ユーベルコードでの流れるような動き…
敵を惑わせ…殲滅する…それが私の役割…
(獣人サイズのキャバリア「|不死戦嫁《イモータルブライド》」。その名は獣人戦線においても知られた名前であろう。)
(素早い動きでの同士討ちと幻惑。敵を惑わせることが彼女の真骨頂である。)
ノア・クレムリィ
獣人戦線の地下迷宮に無数のキャバリア……ゾルダートグラートはいったい、この地でどれほどの血を流すつもりなのでしょうか。必ずや阻止してみせましょう。
【UC:竜騎換装】(POW)を発動、射程を代償に攻撃回数を強化します。短機関銃を主力に近接戦闘に適した装備を整え、迷宮内部に〈切り込み〉ましょう。集団相手ならば誤射を誘うのが有効です。手近な〈敵を盾にする〉ことで敵の攻撃から逃れ、隙あらば短機関銃の〈弾幕〉で手痛い反撃を与えていきましょうか。
このような場所に多勢を用いれば同士討ちは必至、有効に利用させていただきます。さぁ、このまま押し切りますよ!
(愛機搭乗/アドリブ連携等々歓迎)
廃村に開かれた、奈落へと繋がるようにすら思える門の前、2機のキャバリアがこれから起こる戦禍に思いを馳せながら、また、自身に課せられた命令を反芻しながら、佇んでいる。
「獣人戦線の地下迷宮に無数のキャバリア……ゾルダートグラートは一体、この地でどれほどの血を流すつもりなのでしょうか。必ずや、阻止して見せましょう。」
「キャバリア…勝負する……それが命令なら…シェイナは…やる……」
ノア・クレムリィ(海駆ける鋼鉄の竜騎兵・f30572)と琉輝愛・シェイナ(|不死戦嫁《イモータルブライド》・f39926)は方や強く思いを固め、方や虚に命令を遂行するべく方針を定める。
この作戦は力押しでどうにかなるようなものではない。
こちらは猟兵の力があるといっても、クロムキャバリアの最新鋭キャバリアの集団は猟兵からしても明確に“脅威”と言える戦力故に。
極端な静寂は、その感覚を鋭敏にさせる。
外ではなく、内側へ、意識を向ける。
そこにはこれまで戦い抜いて生き残った経験と力がある。
それは決して裏切ることのない、自らの手で積み上げ形作ったモノ。
各々の役割、決意を胸に抱きながら、門を潜る──
ビー、ビー、と耳を劈く警報が流れる。どこかのセンサーに拾われてしまったのか、広い通路の両脇に眠る無数のキャバリアが起動を始める。
戦闘の火蓋が切って落とされた、とはこのことだろう。
警報よりもさらに激しい銃撃は、鼓膜を強く刺激する。
じわじわと、滑らかな動きで包囲網が完成していく───
シェイナは獣人であり、その肉体を改造されたキャバリアだ。
故にその身体を操る精度は他のどのキャバリアと比較しても勝りこそすれ劣ることはなく、それを武器に今まで生き残ってきた。
感覚を信じ、俊敏な動きで駆け出した。それは“消えた”といっても良いほどの速度で、敵の射線はおろか、視線からすらも外れる。
ノアは緻密な作戦の中、この戦力差を覆す方策を実行する。
この迷宮要塞がいかに広大だとしても、それは通常の建物を基準とした場合の話。
射程は不要と切り捨て、短機関銃を主力に近接戦闘に適した装備を用意している。
敵の攻撃は線の攻撃だ。軸をずらせば当たらない。
それに、この場はもはや混戦と言って良いほどまでの集団戦。
ならば───
シェイナとノア、双方が選んだのは撹乱、及び同士討ち。
戦力差を覆すには、何も敵を全部相手にする必要はない。
敵を惑わせ…殲滅する……それが私の役割……
このような場所に多勢を用いれば同士討ちは必至、有効に利用させていただきます。
【|殺戮舞踏《ダンスマカーブル》】
【|竜騎換装《トランスフォーム・ドラグーン》】
戦場に白き獣が舞い踊り、蒼き機竜が閃光を放つ。
ただ命令を受けるだけの敵キャバリアは、同士討ちを恐れない。が、そもそも弾が当たらないのなら、戦力が削れていくだけのこと。
素早い動きでの同士討ちと幻惑。
計算された緻密な立ち回り。
それはこの戦場において極めて有効な一手。
「シェイナ…踊る……みんな…消す……」
「さぁ、このまま押し切りますよ!」
戦場は激化する──
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
尾守・夜野
…いやこの数よ
俺も腹ぁ括るかね
lostよ
若い衆に好き勝手されてんがいいのか?
ん?
とりあえず煽りつつ銃弾撒き散らして錆びさせる
特に足元や床重点で
進まず戻るのであれば穴が開こうと関係ねぇし壁や天井と違って崩落の危険もねぇからな
んでこの呪詛は接触でつまり物理で移る
動きを止めた障害物を乗り越えようと破片を踏もうと何をしようと金属であれば増えるのみ…っさ!
lostはバグって乗員は守るものじゃなくて殺すものになってんので逆にあぶねぇ所選べば比較的安全なのよな
雑談相手としては楽しいんだがなぁ!
空気読んでくれねぇかなぁ!
ほれ!若いのに負けそうだぜ?
いいのかよ
※覚悟:財布へのダメージ
鳴り響く警報の中、わらわらと湧いて出てくるキャバリア共を見ながら尾守・夜野(自称バブ悪霊な犬神と金蚕蠱モドキ混合物・f05352)は苦笑いを浮かべる。
「……いやこの数よ、俺も腹ぁ括るかね。」
錆鉄と呼ばれるキャバリアに乗り、進んでいたは良いものの…どこかしらでセンサーを踏んだのか、この惨事だ。
「って多い多い!この数のクナイ…爆弾じゃねぇか!、をこんな大勢に投げられるたぁな…」
今は錆鉄の外装に阻まれ直接の被害はないが、それでも若干表面が剥がれ始めている。突破されるにはしばらくかかりそうだが、時間の問題、という言葉が脳裏を過ぎる。
それでも、それはまだ夜野が攻撃を行っていないから保たれている戦場、というだけの話だが。
「なあ、lostよ。若い衆に好き勝手されてんがいいのか?ん?」
【……】
|バグったAI《lost》に|声をかける《とりあえず煽る》。
返事は返ってこないってことは、多分相当キレてんな、これ。
あー、そろそろ鬱陶しいわ、錆びちまえよ。
金属を急速に錆びさせる呪詛の籠った銃弾を撒き散らしていく。
狙いはつけない。強いて言うなら床に当てとこうか、その程度だ。
こんな大層な要塞、全部金属だろ?お前らも。なら、楽でいいよな!
シュー、と急速に金属が酸化していく音が聞こえる。
それは接触した錆びるもの全てに伝播していく。
床から床に。壁に。天井に。そして敵キャバリアに。
「別に進まず戻るんであれば穴が開こうと関係ねぇし、壁や天井と違って崩落の危険も…ってもう錆びてんのかよ、ヤベェな。」
「まあ強引に敵が来たとしても、動きを止めた障害物を乗り越えようと破片を踏もうと何しようと、金属であれば増えるのみ…っさ!」
それでも、敵は自らが錆びるのもお構いなしに突撃してくる。
と言うより、後退のネジが抜けてるような、自らの犠牲よりも命令の方が優先度が高いような、そんな動きだ。
そして、なおもクナイ型の爆弾が大量に飛来する。
lostはバグって乗員は守るモノじゃなくて殺すものになってんので逆に危ねぇ所選べば比較的安全なのよな。
lostの処理を敵の攻撃対処に回すことで自らの安全を多少確保しつつ、少し不満をぶつける。
「雑談相手としては楽しいんだがなぁ!、ちっとは空気読んでくれねぇかなぁ!」
【……】
「ほれ!若いのに負けそうだぜ?いいのかよ」
【んだと!】
「死んだ操縦士も草葉…いや助手席か。隣だわ。で泣いてんじゃね?」
【…コロス!!!】
仲が良いのか悪いのか、騒ぎつつも撤退前の最後の一撃をくれてやることにする。
そこには錆の落ちた錆鉄の姿。
俊敏に戦場を駆け、僅か一挙動で敵との距離を詰める。
その一撃はヤケクソなのか腹いせなのか、自分諸共敵を巻き込む四度の大爆発で、敵を殲滅する。
って本格的に逃げないと崩れるな、これは。
「おう、さっさと撤退すんぜ。」
【コロス…!】
奥から順に錆びさせていった事もあり、帰り道は割と順調に進むことができた。
敵の戦力を大幅に削ぎ、迷宮要塞にもダメージを入れられたことは、この先の戦いに影響を及ぼす…かもしれない。
大成功
🔵🔵🔵
鳳凰院・ひりょ
なっ!敵の姿が…
これは敵の位置を把握しない事にはじり貧になるぞ…
テネブラエ、敵を蹴散らす手伝いをしてくれ!
俺が敵の位置を割り出すから!
嗅覚に優れた動物、犬とかそういう動物がいいか
召喚して敵の位置を探ってもらおう
位置を動物が把握してくれたら、それを俺がテネブラエへ情報を伝達
テネブラエには【武装乱舞】を使ってもらい、敵を纏めて殲滅してもらおう
とはいえ、要塞へのダメージは極力避けてね!
俺自身は生身だからキャバリアとの交戦は避けねばならない
後方からの支援という形になるが、護符をテネブラエに投擲してテネブラエの武装にマヒ属性や電撃特性などを付与しよう
敵キャバリアの動きを鈍らせる事が出来るかもしれない
鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)は愛機の【ルクス・テネブラエ】と共に、歩みを進める。
外見の威圧感は大きなものだが、それは敵も同じこと。キャバリア同士の戦いは、想像を絶する火力戦になる事が多いのも事実。
そんな力が十全のままに振るわれたら…必ず、阻止しなくてはならない。
門を進み、しばらくしたところで警報が鳴る。
通路の両脇から、一斉に起動音が聞こえてくる。そして、その高性能なセンサーに感知されたのち──姿が消える。
「なっ!敵の姿が…」
完璧に近い迷彩なのだろう。時折、空気が歪んで見えるがそれだけだ。音も聞こえない。ただ風が動いているのみ。
「これは…敵の位置を把握しない事にはじり貧になるぞ…」
まさしく、そうだろう。
透明化した敵を一体でも見落とせば、生身のひりょへの不意打ちで全てが終わりかねない。
「テネブラエ、敵を蹴散らす手伝いをしてくれ!俺が敵の位置を割り出すから!」
今のテネブラエはUC【|完全覚醒超機神《フルドライブ・ルクス・テネブラエ》】の効果により完全武装状態で、自我を持っている。
ひりょの言葉に強く頷く様子は頼もしく、完璧に連携が取れるならば怖いものなどない。
敵の位置を割り出すには、どうしたら…
そうか、嗅覚に優れた動物…犬とかそういう動物なら!
キャバリアの匂い。鉄とオイル、そして火薬の匂い。
この場は金属でできているけれど…追えるはずだ。
「力を貸してくれ!」
ひりょの願いに応じ、何匹もの犬が召喚される。
それらはひりょと感覚を通じ合わせ、ひりょの脳内に具体的な位置情報が映し出される。
「見えた…!受け取れ、テネブラエ──!」
テネブラエは情報を受け取ると、その圧倒的な力を振るうべく、武装に光を灯していく。
敵キャバリアによる攻撃は、より危険度の高いテネブラエに集中するが、それは硬い装甲を打ち破るほどのものではないようで。
『充填完了、殲滅ヲ開始スル』
【武装乱舞】──テネブラエが振るうユーベルコード。
テネブラエが舞うには少し狭いが、それでもその高機動と圧倒的な出力で敵を殲滅していく。
敵の位置は常に更新され、目には見えずとも自らを振るうにふさわしい主によってもたらされる情報のままに、その力を振るう。
戦場に舞う機神は、目に見えるその猛威を、覇を、見せつけるように。
といっても、ひりょ自身は生身な故、キャバリアとの交戦は避けねばならない。
今はテネブラエが全ての敵を引きつけてくれているから、後方支援ならば可能だと判断し、いくつかの護符を用意する。
貼り付けた物にマヒ属性や電撃特性を付与する護符ならば、敵キャバリアの動きを鈍らせる事ができるかもしれない。
「受け取れ、テネブラエ──!」
テネブラエの武装が帯電し、その脅威はさらに加速する。
『全武装展開、|一斉掃射《フルバースト》!』
テネブラエの体が光り輝き、全て砲門から破壊の奔流が溢れ出る。
その先に残るものなど何もなく、大きく抉れた壁と、電気が消えて暗くなった要塞だけがただ存在した。
のちに振われるはずだった戦力は壊滅し、迷宮要塞にもかなりの打撃を与える事ができた。
ひとまずは、猟兵たちの勝利だろう。
さぁ、崩落してしまう前に、帰ろう!
大成功
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