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リタイア

#ゴッドゲームオンライン #バグプロトコル・キャッスル #統制機構 #グロテスク #失敗

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#バグプロトコル・キャッスル
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●タワー・オフェンス
 城を攻めるのに必要不可欠なのは『数』である。城を守るのに必要不可欠なものも『数』である。成程、城攻めクエスト、PVPにおける参加可能人数が500である事を思惟すれば、まったく頷く他に無い。おお、視よ。あの城の頑強さを。最早、並大抵のプレイヤーでは|遺伝子番号《ジーンアカウント》焼却は免れないだろう。しかし、如何いうワケか。彼等はやられても焼かれなかった。城の地下にはいったい何が存在していると謂うのか。
 労働、それ即ち統制機構において絶対的な枷である。ヘッドセットやバイザーを装着し、現実逃避を求めても尚、其処に広がっているのは地獄だ。いや、只の地獄なのであれば、それこそ、味わい尽くしているのだが。此処の労働はある意味での楽園を孕んでいた。そう、奇怪な事に、孕んでいるのだ……。
 女性アバターを強制された面々が筆舌に尽くし難い労働を強制されている。バグプロトコルがまさかそんな生物的な機能を有しているとはシュール極まりないが。兎も角、これが真実だ。彼等彼女等は二度と正気とやらには戻れないだろう。咽喉が渇けばリゾットを流し込まれる。
 ――人間は果実を食せなかったのだ。
 ――盲目さこそが蜜であり、白痴こそが肉である。

●グリモアベース
「……ゲームプレイヤーを労働力にして使う、ねえ」
 グリモア猟兵、隣人は予知内容についてあまり納得がいかなかったようだ。そもそも、遺伝子番号を焼却されるとは、=人権の剥奪と考えられる。故に、如何して態々現実世界ではなく『ゴッドゲームオンライン』で働かされているのか。
「まあ良いわ。取り敢えず。アンタ達には城に囚われているプレイヤー達を救出してほしいの。ようは城攻めってワケね。雑魚を蹴散らして、ボスを倒して、キャッスルクリスタルを破壊する。そうすりゃ万々歳って話よ」
 クリスタルはおそらくボス部屋の奥にあるだろう。
「でさ、問題があるとしたら。労働を強制されているプレイヤーがなんだか『愉しそう』な点なのよね。私にはよく視えなかったけど気を付けた方が良いわ。たぶん、記憶消去銃が必要になるレベルよ。それじゃ頑張って」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 城責め。

 第一章。
 城内に殴り込みです。
 城を守っているバグプロトコルとの戦闘になります。

 第二章。
 城を築き上げ、プレイヤーを強制労働させているバグプロトコルとの戦闘です。
 戦闘の『ようなもの』になる可能性は高いです。
 バグプロトコルは満足すると勝手に退散します。
 戦闘後、キャッスルクリスタルを破壊したら第二章クリアです。

 第三章。
 詳細不明。
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第1章 集団戦 『クララちゃん』

POW   :    ふわふわ
全身を【麻痺毒液】で覆い、自身の【「人間大好き」という感情】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    のろのろ
【麻痺毒液】を纏いレベル×100km/hで疾走する。疾走中は攻撃力・回避力・受けるダメージが4倍になる。
WIZ   :    ぎゅむぎゅむ
自身が【人間を見つけた喜びや抱きつきへの欲求】を感じると、レベル×1体の【抱きつき攻撃をするクララちゃんの仲間】が召喚される。抱きつき攻撃をするクララちゃんの仲間は人間を見つけた喜びや抱きつきへの欲求を与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 城攻め――それは大規模クエストの中でも特に『参加可能人数が多い』とされる特殊なものだ。|重戦士《ヘビーウェイト》を主軸にし行われるPVPはゴッドゲームオンラインにおいても人気の高い代物である。
 PLのレベルやスキルも勿論だが戦略性も問われるこのクエストは一種のお祭りとしても評価されている。とあるギルドでは何方の陣営が勝利するのか『賭ける』事もしているそうだ。勝者側にはおそらく破格なアイテムやトトリオンが齎されるに違いない。
 そんなクエストの舞台である『城』が如何やらバグプロトコルによって魔改造されてしまったらしい。其処に『バグプロトコルに倒された』プレイヤーを収容し、何故か強制労働させているようだ。これを放っておくと徐々にプレイヤー人口が減っていき|絶界詩篇領域《ゴッドゲーム》に辿りつく確率が無くなってしまう。
 君達はバグプロトコルによって築き上げられた城を攻略しなければならない。
 さて、城内に侵入する事は容易だったが、集ってくるのはクラゲモチーフのモンスターだ。勿論、彼女等もバグプロトコルである。
 クララちゃんは人間が大好きだ。
 だから、人間を見つけると近寄ってくる。
 本来であれば無害に等しいモンスターだが、バグプロトコル化によって麻痺や毒などを付与してくるようになったようだ。君達は彼女等の抱擁から逃れなければならない。もしも触れられてしまったら――クラクラしてしまうこと必至と謂えよう。
東・御星
※村崎・ゆかり(f01658)と一緒に参加。

さて、まずはこの城を作った主が何者なのか…を突き止めない事には話は始まらない。なので目の前のこいつらが邪魔ではあるんだけど…。
…何でこの城にしても、参加者の皆にしても、この子達にしても、奥から延びる縁にしても。私に向かって一直線に群がってきてるんだろう?
しかも何で色が肉体関係を示す紫色…?
何だか、凄い嫌な予感がする…。その予感を口にする。

まあ、とりあえず逡巡してても仕方ない。まずはゆかりの策に乗る!
ゆかりから離れないようにギュッと引っ付いて、一緒にバグプロトコルの群れを突破する!お願いゆかり!ここ任せた!
とりあえずここを突破したら二人でハイタッチ。


村崎・ゆかり
恋人の御星(f41665)と

御星、一人で勝手しない! あなたの背中を守るのは、『|魂の半分《ハーフソウル》』たるあたしの役目!

吹き荒れなさい、風吼陣。
「全力魔法」風の「属性攻撃」「範囲攻撃」「衝撃波」「斬撃波」「高速詠唱」を乗せて。攻撃回数5倍、移動力1/2に。
バグプロトコルの連中が飛び込んできたら、跡形もなく「なぎ払い」みじん切りにしてやる。

風の無い風吼陣の『目』で、御星から手早く事情を聞く。
落ち着いて、御星。あたしはいつでもあなたの隣にいるから!
あなたとあたしは『魂の片割れ』。それを忘れないで。この『首輪』のことも忘れたわけじゃないでしょ?
あなたの奴隷にして主人として命ずる。殲滅あるのみ!



 お預けだったハイタッチだ。
 膨張したのは肉だったのか心だったのか。
 ごめんよゆかり、私、何も言ってなかったね。
 肚の上で踊るのか、胎の中で躍るのか、何方にしても真っ黒い女神、其処までも欲望に忠実だ。何処かの黒教とやらも真っ蒼に染まりそうな筆舌に尽くし難い馥郁と臭気に、嗚々、御星、オマエのような冒涜者がいったい何を見出したのか。さて……。最初に思考すべきは、覗き込むべきはこの城を、巨大な奴隷の市場のようなものの内側だろうか。失楽的な雰囲気を漂わせる難攻不落を、はて、いったい何者が築き上げてしまったのか。それを突き止めないとお話にならない。なので、まあ、私の目の前で燥いでいる『こいつら』は邪魔ではあるんだけど……。そうともオマエは無視するワケにはいかないのだ。己の脳髄に、埒外的なまでの本性に突き刺さってくる『視線』じみた運命の糸を。城にしても参加者にしてもこの子達にしても、奥から延びてくる|縁《ちから》にしても。何もかもが狂気を抱えて矢鱈目鱈と集ってくる。……紫色? それ即ち肉体関係を意味するものだ。ぞくりと、粘ついてくる心地の悪さに、心地の良さに、発狂的なまでの嫌な予感を覚える。この悪徳的な破壊衝動は何処まで行ってもオマエだけの『もの』だった筈だ……。口にした。本当は口にしたくもなかったが、絆されるような、解されるような、傍らからのぬくもりに弱音がこぼれる。
 玩具を銜えさせられて廊下、放置されたかのような悦楽。いや、これは悦楽のような感情、思いの類ではなく、真に無碍に扱われたマイナスの沙汰か。いや、あたしにはわかる。彼女があたしに『怪我をしてほしくない』と思っていると同時に『いっそ壊してしまいたい』と考えている事に。……御星、一人で勝手しない! あなたの背中を守るのは『|魂の半分《ハーフソウル》』たるあたしの役目! 焦がれるような歩みにも、焦らされたかのような果肉の柔らかさにも、嗚呼、置いていかれるのは悪くないが。この場で「さよなら」と告げられるのだけは、まったく、赦してはいけないのだ。吹き荒れなさい、風吼陣。クラゲのような、少女のような|怪物《バグプロトコル》が猟兵目掛けて飛び込んでくる。大好きな大好きな人間だ。大好きで大好きで、愚かで哀れな人間の感情だ。餌に釣られたクララはズタズタにもなれず、跡形もなく消し飛んだ――!
 目の中に入れても痛くない。むしろ、目の中に入れたくて入れたくて仕方がないのだ。じれったくて甘酸っぱくて、誰よりも容赦のない彼女に特殊な関係とやらを思い出させてやれ。落ち着いて、御星。あたしはいつでもあなたの隣にいるから! 絡み付いたものは猛毒のような銀色か。咽喉を濡らした情念にじわりと魔眼が光る。
 あなたとあたしは『魂の片割れ』。それを忘れないで。この『首輪』のことも忘れたわけじゃないでしょ? 確かに『ゆかり』の謂う通りだ。確かに彼女の謂う通りだ。たとえ私が『リタイア』したとしても、選択権だけは絶対に失う事などない。雪解け水の冷たさは私が一番理解している。
 あなたの奴隷にして主人として命ずる。
 殲滅あるのみ――!
 逡巡など似合わないではないか猟兵よ。躊躇する必要が何処に在ったのか。ギュウとゆかりに引っ付いてバグプロトコルどもの『好意』を突破せよ。お願いゆかり! ここ任せた! 荒れ狂う刀剣の中心でいつかの夜を繰り返す。ありとあらゆる事柄を、酸いも甘いもお互いに吐き出し合ったのだから。最早、大いなるバビロンも児戯に等しい。果実は食むものではなく弄り倒すべき大罪だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
こんな可愛い子ちゃん達の
ハグを拒むなんて
とんでもない♥

抱き着いてくるタイミングを【第六感】で【見切り】
【高速詠唱・カウンター】で『芳しき熱愛』発動。
物理無効の汚泥の体で超高速ハグの衝撃を【受け流し】
強化された【毒耐性】で麻痺毒も無効化

高い流動性で彼女達の体を包み
強い毒性で衣類だけを溶かし
厭らしい水音を立てながら
控えめな胸を、下半身の前門・後門を、幼い体を隅々まで【慰め】
媚毒の【呪詛】で悦びに染め【生命力吸収・大食い】

【催眠術・ハッキング】で嗅覚を狂わせたから
悪臭でクラクラする事も、させる事も無いわ

熱烈な歓迎を有難う♪
でも、私は人間じゃないわ。
もっと強くて優しくて、貴女達の事が大好きな女神様よ♥



 肥溜めすらもオマエにとっては救済の糧だ。
 浄化し、犯し、控えめだとしても激烈に。
 愛慾の化身として真摯に振る舞う。
 痺れるような触手を隠している、フワフワとした傘は、成程、恥ずかしがっている女の子を彷彿とさせる。人間が大好きで大好きで仕方がないバグプロトコルの群れは『ヒトガタ』ならば何でも良いそうで、飛んで火にいる夏の虫よりもチョロインの称号がお似合いか。こんな可愛い子ちゃん達のハグを拒むなんて、おしくらまんじゅうを退けるなんてとんでもない❤ とんでもないのはおそらく猟兵、オマエ自身の欲望そのものではないか。ごくりと唾液を呑み込んで胸とやらを貸してくれ。文字通りに飛び込んでくる彼女等を見切り、感覚だけで埒外性を発揮した。おお、メルティ。この融けるような心地の良さは泥よりも尚ドロドロとしている。ええ、据え膳は欠片も残さず食べなくちゃ勿体ないわ。それに、この麻痺毒もたいらげてしまえば怖くない。
 雷にでも打たれたのか。塔より這い出た汚泥がゆっくりと、じっくりとクララの群れを抱擁する。ハッキングめいた毒性にやられた繊維は、只、お姫様の為だけに消失する。ああ、イヤラシイ。舐るかのような水の音にクララの群れは別の意味でもクラクラした。そう、たとえ悪臭を放っていたとしても嗅覚を狂わせたならば馥郁へと変換される。下も上も洪水になってしまえば純粋無垢も大慌てだ。何が起きているのかサッパリ解せないなら、そう、オマエが手取り足取り教えてやれば好い。媚毒はジュースよりも甘い、ウェルカムだ。
 熱烈な歓迎を有難う♪ でも、私は人間じゃないわ。ふくりと、悦楽地獄の底無しでクララの一個体が膨らんだ。そんな事を謂われたら離れたくなってしまう。だが、何もかもは手遅れだ。|脳髄《データ》が色欲に汚染されている。私はね、もっと強くて優しくて、貴女達の事が大好きな女神様よ❤ ゴッドゲームオンラインにおいて『神』を名乗る。傲慢を極めた沙汰なのだが、嗚呼、オマエの場合は別枠と謂えよう。
 我慢している余裕などない。欲しい欲しいと集りだす。

成功 🔵​🔵​🔴​

四王天・燦
破格な報酬目当てに来ました
侵入しやすくて露骨におびき寄せられていると分かるや
愉しい労働とやらに惑わないよう頑張りますか

(3秒後)
わーい、美少女だー♪

抱き着く女の子を拒む妖狐がいるだろうか?
いや、いない

全国の妖狐に失礼な考えしながら抱き着かれ…
第六感が何か訴えるので咄嗟にオーラ防御を張って麻痺毒液を弾くよ
やっべー…

どうすれば安全に抱き着かれるか桃色脳細胞をフル回転だ
よしバグを祓ってやる!来いー!!(気迫全開)

ふわふわやってきたら【慈悲の聖剣】を抜いてカウンターで斬る
バグそのものを断ちクララちゃんを正常化・麻痺能力を切り離すぜ
存在維持が困難になってしまったら最期は抱いてあげる
アタシにできる精一杯だ



 沈黙こそを金と見做せば何処かのダンジョン、石造りの牢にでも身投げして終えば良かったのだ。マネキン、ドールのお仲間として歓迎されていれば良かったのだ。嗚呼、その経験をまったく活かせていないのか、オマエ。破格な報酬目当てに堂々とログインと謂うワケだ。いや、幾らオマエでもこのお手軽な侵入経路は如何かと考えてしまう。さては露骨に『餌』をおびき寄せているな。ようやく敵対存在の本意に気付けたオマエ、此処は愉しい愉しい労働とやらに惑わされないよう、眩まないように、細心の注意を払う他に無い。兎にも角にも頑張りますか。兜の緒を締めていざ城攻めだ。ぎい、と重厚な扉を開く……。
 わーい、美少女だー♪
 毒を食らわば皿まで、据え膳食わぬは|女《●》の恥、先程までの猟兵も『そう』口にしていたがオマエの場合は喰われる側か。抱き着いてくる女の子を拒む妖狐が、猟兵が、果たして三千世界に存在するのか。いや、いない。全国の妖狐、猟兵にたいへん失礼な発言だが、しかし。納得できる程度には純粋無垢で愛らしいバグプロトコルだ。まるで甘い甘い汁気を蓄えた蜜蜂の如く。まるで蕩けるような魔性を孕んだ毒虫が如く……。寸前のところでオマエは違和感に、訴え掛ける第六感に身を委ねた。巡らせたオーラが何かをはじく。|麻痺毒《ユーベルコード》だ。やっべー……。珍しく頭の回転が早いではないか猟兵よ。これが何処かの要塞であれば今頃オブジェクトに違いない。
 安全に抱き着かれる方法を導き出さねばならない。桃色の脳細胞がフルで高速回転しひとつの答えに到達する。よし、バグを祓ってしまえば良い。呪詛の類を、毒気の類を、人畜無害へと誘ってしまえば問題ない。さあ、アタシはお前たちを拒まないぜ。どっからでも来いー!!! 見た事もない気迫だ。これにはバグプロトコルもニコリと微笑みで返す。
 ふわふわ、くらくら、暴力的な速度で突撃してくる彼女達を|慈悲の聖剣《ユーベルコード》で迎え撃つ。おお、まさかオマエは、オマエ自身の信念すらも破棄したのか。否、視るが好い。彼女等は傷ひとつ付いていない。非実体の刃が断ったのは『バグ』そのもの。正常に戻ったクララちゃんの群れは「人間大好き」と歓喜した。
 しかし、嗚々、ゲームは容赦なくエネミーに喪失を与える。
 バグ化した彼女等も例外なく最期の時を迎えるのだ。
 しゅわしゅわと人魚姫が如くに宙へと溶ける姿は儚いの一言。
 ……これが、アタシにできる精一杯だ。
 ぎゅっと抱いてやると好い。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルキフェル・ドレンテ
なんと、仮想現実とやらの分際で実に生々しい沙汰ではないか?
否、随分と生臭いとでも言うべきか
だが俺は城攻めをして遊べると聞いて訪れただけなのだ、敵の捕虜だか戦利品だか、そんなモノどもに関心はない…

で?城を護るのがこの露出狂どもであると?
たちの悪い冗談だ
燃やす衣すらないではないか
即ち、焼却されるより串刺しになるのがお望みであると、そう言う訳か

それにしても貴様ら、売女どもめ、この俺に随分気安く手を伸ばしてくれるではないか?
恐れ知らずな無礼者め
貴様らに抱擁を返すのは獄炎であり、亡者どもであり、地獄の沙汰だと心得よ
俺にとっての貴様らなどは塵よりも無価値なのだ

おいで、M'lady
なにも嫉妬には及ばない…



 幻想の類や怪奇の類を悉く燃やした記憶は有るが、いや、その記憶すらも最早曖昧だが、果たして仮想現実とやらに魂は存在するのか。答えは否だと謂うのに、応えは時と場合に因ると謂うのに、まったく、この生々しい沙汰は如何いうワケか。随分と生臭くて、忌まわしくて、燃やしたとしても醜悪でしかないと。だが、俺は城攻めをして遊べると聞いて訪れただけなのだ、敵の捕虜だか戦利品だか、そんなモノどもに関心はない……。成程、重戦士ではなく騎士様らしい振る舞い方だ。名誉とやらを、誇りとやらを途轍もなく大事に抱えている。で……? 城を護るのがこの露出狂どもで在ると? ひどい光景だ。たちの悪い冗談だ。これなら、何処かの狂った母親の方がマシではないか。何より、燃やす衣すら存在しないとは出来損ないの中の出来損ない。では、騎士様よ。オマエは彼女等に外套を渡すと謂うのか。焼却されるよりも、劫火の上で踊るよりも、串刺しになるのがお望みだと……。納得だ。フワフワとクラクラと、飛び込んでくるバグどもは脳味噌の『の』の字も知らぬ。
 貴様等、売女どもめ、汚らしい乞食どもめ。この俺に、このルキフェル・ドレンテに、莫迦みたいに気安く手を伸ばしてくれるではないか。恐れ知らず。いいや、何も知らないのだ。無知こそが罪なのだとしたら、無恥こそが罰なのだとしたら、果実の甘さすらも失せていく。無礼者め――。触れようと試みた個体から亡者とのご挨拶だ。コアを貫かれた個体は既に消滅している。それでも向かってくると謂うのなら、大好きだと宣うならば、教えてやると好い。貴様等に抱擁を返すのは獄炎であり、血の通わぬ魔障であり、地獄の沙汰だと心得よ。ああ、そうか。貴様等は、貴様等自身が無価値だと理解していないのか……。
 まるでカタツムリだ。塵芥にも満たない未熟の蠢動だ。
 おいで、M'lady……。
 嫉妬の感情も憎悪の感情も何もかもが不要だ。目の前の露出狂どもに必要だったのは檻であり、踊る為の舞台だった。及ばない。一切合切に、届かないのだ。俺には貴女がいるのだ。たとえ、何が起ころうとも未遂で終いになる事は決してない。

成功 🔵​🔵​🔴​

メディア・フィール
❤NGなし
プレイング改変・アドリブOK
他PCとの絡みOK
SPD選択

【軽業】で攻撃を躱しながら奥に突き進みます。うまくいけば問題なくそのまま城の奥まで進めるでしょう。しかし、もしかしたら数に圧されて捌ききれず、捕まってしまうかもしれません。そうなったらクラクラしてしまい、いっせいに襲われて収容され、強制労働ルートに送り込まれてしまうでしょう。

「よし、すごい動きだけど捌ききれないほどじゃない!」
「数で押されなければなんとかなりそうだ!」
「……っ! しまった! か、身体が動かないっ!」
「頭が、クラクラする……おかしな気持ちに……」
「や、やめろ! ボクをどこに連れていくつもりだ!」



 開発された経験は幾度となく、拷問の味も知り尽くしていた。
 だからと謂って慣れているワケではない。
 綺麗サッパリ、何もかもを拭い取りたい。
 リタイアした数は零に等しい。何故かと問われたのならばオマエ、その精神は歪んだ不屈に蝕まれている。第一の猟兵の武器を、薙刀を構えてクラゲのような連中の隙間を縫っていく。この程度の数であれば、この程度の包囲網であれば歴戦たるオマエは余裕綽々で通り抜ける事が可能だろう。まさしく海を割り、悠々と歩む人物が如くに。よし、確かに数は凄いけど捌き切れないほどじゃない! おお、青色の瞳。ふたつに映ったのは荘厳な扉。おそらくアレがボス部屋への入り口に違いない。人間大好きが押し寄せてくる前に、サッサと勝負を決めてしまうと宜しい。さあ、この城のボスはいったいどんなバグプロトコルなのかな……? 扉を開けてビックリ呆然、おお、クララちゃんだ。クララちゃんが部屋の中に敷き詰められている……。しまった……! クララちゃんの大洪水に呑まれ、揉まれ……。
 状態異常を喰らってしまった。本来であれば解除スキルや解除アイテムを持ち込んでいるところだが、生憎と猟兵にそんな時間は与えられなかった。それに、たとえスキルやアイテムを所有していたとしてもクララちゃんの群れのターンは続いている。身体が動かない。無理矢理動かそうと頭だけを振ったなら、クラクラ、強烈な|眩暈《スタン》状態に苛まれる。いいや、違う。これはスタンなどではない。それよりも悪質な、悪辣な、とろけるような熱っぽい……。な、なんだか。おかしな気持ちに……。ひどい粗相ではないか猟兵よ、唯一の救いとしてはバグプロトコルにおしくらまんじゅうされて誰にも見えない事か。や、やめろ……ボクをどこに……。呑まれ、揉まれ、流された先は牢屋だろうか。周囲には筆舌に尽くし難い臭いが漂っている。ぼ……ボクは……ここは……?
 今度こそリタイアする時ではないのか、誰かの言の葉が脳髄を這う。
 ――白紙に戻したいと思ったことはない?
 猖獗を極めたキャンディだ、咽喉から手が出るほどに、弄ってくれと……。

成功 🔵​🔵​🔴​

露木・鬼燈
城攻めともなると僕もガチにならざるを得ない
アポイタカラで出るですよ!
そして使うUCは<制圧射撃>
空中から放たれる破壊の嵐は凶悪ですよ?
普通のゲームでやってたら修正されそうなほど有効な戦術!
これだけ余裕だとちょっと残念に思うこともある
ちょっとくらいクラクラしてもよかったかなって…



 リアルを彷彿とさせる空にひとつの星、その赫々とした輝きは暴力の化身と謂えよう。蹂躙こそが正義だと、何もさせないのが絶対だと、嗤う機体は得物を晒す。
 破壊だ――混凝土だろうと、肉だろうと、壊し尽くせ。
 撃ちまくるっぽーい!
 摩天楼よりも、バベルよりも、難攻不落の四文字が相応しいバグ塗れの城だ。やりすぎと描写しても好いほどの強固さは、成程、プレイヤーにクリアさせない為の最悪な在り方と考えられる。城壁の険しさは勿論だが、城内、あらゆる場所に仕掛けられた無限湧きクララちゃんは侵入者の脳髄をズグズグに溶かす罠と解せた。こうなってしまったら僕もガチにならざるを得ない。おお、召喚すべきはサイキックキャバリア。オブリビオンマシンが驚愕するほどの異形な技術体系はその一切が|不明《アンノウン》である。アポイタカラで出るですよ! 乗り込んだオマエが目指したのは城門ではなく上階だ。呆気ないお邪魔しますと同時に先制攻撃を仕掛けてやると宜しい。空中から放たれる破壊の嵐は凶悪ですよ? おお、可愛らしいバグプロトコルが蜂の巣ではないか。大好きな人間さんの匂いに眩んで数多のクララちゃんが身投げする。これではクラゲではなくウサギ、スーサイドなラビットだ。こんな戦術、普通のゲームでやったら修正入るよね。ポイポイと塵のように蹂躙されたメカクレの血散。最早、地面や壁のシミにもならず消失する他になかった。
 これだけ余裕だとちょっと残念に思うこともある。何を謂っているのだ猟兵よ、何処かの要塞とは違って悪鬼羅刹の活躍場面ではないか。……ちょっとくらいクラクラしても良かったかなって……。河豚を弄ぶ海豚にでも成りたかったのか。
 大罪を犯す為には下準備が不可欠だ。
 なに、直ぐにでも彼方からやってくる。

成功 🔵​🔵​🔴​

印旛院・ラビニア
「女性アバターを強制って……本来GGOではプレイヤーと違う性別に変更できないはずだけど、それができちゃうってことは……」
自分の境遇のこともあり、悪い想像が浮かぶけれど、だからこそ助けないと!
【召喚術】で戦乙女のモンスター達を召喚。更にクリーピングコインくん達を【集団戦術】で指揮しながら戦闘。相手の毒は戦乙女達の【浄化】【回復力】で癒す
「クラゲが海から出ても碌なことにならないよ!」
UCによる弾幕の雨を降らせ、相手の動きを阻害して【見切り】やすいようにして自分の配下達をサポート
「海から出なければ雨に打たれることもなかったんだよ」
あとはキャッスルクリスタルのところまで到達しないとね



 鰐の上を跳びはねて、怪我をして、塩洗いされた。
 皮を剥がされ別の皮とのご対面だ。リタイアなんてごめんだね。
 遺伝子番号が焼却された場合、文字通り|人生終了《ゲームオーバー》である。だが、その前に遺伝子番号の入れ替えなどが行われた場合は如何に。その結果がオマエ、印旛院・ラビニアの身に起きた|性転換《愉快なオチ》である。ハッキングをし、オマエを救ってくれた誰かさんも想定外な出来事だ。しかし、もし仮にこの|尊厳破壊《うらわざ》が意図的に可能だとしたら……? 本来GGOではプレイヤーと違う性別に変更できないはずだけど、それができちゃうってことは……。イキっている余裕も失われた。何もかもがバグり散らかしているならば絶対に有り得ない事――たとえば規制されている云々――も問題なく成せるのではないか。悪い想像が浮かぶ。ウサギは寂しいと死んでしまうなんて冗談を宣っている暇はなさそうだ。はやく助けないと……!
 城内、其処はバグプロトコルの楽園とでも描写すべき地獄であった。普通のクエストであれば幾ら無限湧きだとしても隙くらいは作られている筈。それが、おお、ぎゅうぎゅうと、プレイヤー・キャラクターが這入り込めないほどの団子状態ではないか。あ、人間さんだ。人間さんがやってきたよ。人畜無害である筈のクララちゃんの群れが麻痺毒液を纏って此方に突っ込んでくる。クラゲが海から出ても碌なことにならないよ! ディスティニーなんとやらは常の如く、戦乙女の召喚と同時にクリーピング・コインの大群が放たれる。そうとも猟兵、オマエこそが指揮官だ。麻痺を|浄化《ぬぐ》って毒を治癒すると宜しい。さて、ようやく隙間が、隙が出来たご様子だ。此処で構えるべきは銃火器だろう……?
 海から出なければ雨に打たれることも、鉛を喰らうこともなかったんだよ。ナイスアシスト。何も猟兵自身がクラゲどもを蹂躙する必要などない。バグプロトコルが戦乙女に抱き着こうとした瞬間に狙い撃ちだ。これは如何に味方を活かすか、生かすかのゲームである。これならなんとかなりそうだね。あとは……。
 キャッスルクリスタルを破壊する為にボスへと挑まなければならない。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『「バニシング・ツイン」東・御月』

POW   :    淫慾の暴濫、或いは欲を暴く暴虐
【HなBSの累積する【精神汚染】により淫慾】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【絡みつく無数の弱点貫通の触手のかたまり】から、高命中力の【全ての性経験を上書きする経験(毎回変化)】を飛ばす。
SPD   :    デコード・ブレイク
【全方位から出現する無数の浸食体で淫慾】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【対象の全てのステータスを暴く無数の異形】から、高命中力の【自身への被虐欲を増幅する泥(抵抗は可能)】を飛ばす。
WIZ   :    存在を喰らう毒竜の群れ
【自身の持つ全技能を駆使した快楽への欲情】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【無数の触れると淫慾を加速する毒竜の群れ】から、高命中力の【対象の感情を自身の存在で埋め尽くす毒水】を飛ばす。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は東・御星です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 城の最奥――巨大な扉を開けた先、其処には女性アバターにされた面々が転がっていた。死んでいるのか、それとも、疲弊で身も心もズタボロにされたのか。いいや、何方も違う。彼女等はまったく、城を築き上げたバグプロトコルによって|玩具《リタイア》させられていたのだ。ヤケに濃厚な、濃密な、この筆舌に尽くし難いぬるい風は何処か『ゆりかご』を彷彿とさせる。物好きなんだね。物好きなのはバグプロトコル、彼女の事ではないのか。まるで縁を無理矢理殺されたかの如くに、本能へと訴え掛けてくる淫慾の権化……!
 一人でも多くの少女の人生を終わらせる。
 その為に、ありとあらゆる快楽を、この世の中で最も至上な喜びを、半永久的に与えているのだ。嗚呼、この城内での労働とは即ち悪徳である。バビロンも裸足で逃げ出す神秘に、孕んだとしても|初期化《リセット》させる冒涜に、君達は果たして抗えるのか。
 いや、そもそも、抗う必要などない。
 何故ならば、このバグプロトコルは、満足したら退散するのだから。
 ……お見通しだ。
 君達の好き嫌いまで、隅々まで。
印旛院・ラビニア
「タイムアップまで待てばいいみたいだけど、倒したっていいんでしょ?」
余裕があるようで、犠牲者達の姿を見て余裕のない心持ちと共に戦乙女達を召喚
「クリスタルをとっとと破壊……うわぁ!」
総攻撃を仕掛けようとするも戦乙女ともども浸食体に囚われる
「何これ、気持ち悪い」
身動きが取れなくなる中、嫌悪感とそれとは別の感情に苛まれる。
「これは、本当の僕じゃないから……本当の僕ならこんなので気持ちよくなったりしない」
被虐欲を煽られながらも耐えようとする。そんな中、戦乙女でジークヒルデだけが動けることに気づく。ジークヒルデには自分を助けるよりUCでクリスタル攻撃を優先するよう命令
なぜそちらを優先したのかは……



 人としての尊厳を破壊された結果、人権など、最早要らないと啼いている彼女等。果てしなく続く山頂からの落下だ。吹いてくる臭いは脳髄を麻痺させ、あらゆる理性を削ぎ倒す。異形だ。異形としか描写出来ない、滂沱する触肢の舞踏だ。
 めまいがする……。
 聖杯の中身を確かめる為に首を突っ込んだのが過ちだったのだ。泥の感触を調べる為に頭を垂れたのが失敗だったのだ。労働を強いられている彼等だった『もの』どもの失態、醜態を、嗚呼、オマエはしっかりと視認してしまった。タイムアップまで待てばいいみたいだけど、倒したっていいんでしょ? イキる余裕を装うのは結構だがオマエ、その心臓の爆弾めいた鼓動はバグプロトコルの耳に届いている。まるで嫌悪と羨望の混濁する虚だ。身投げした先が蟲毒の底とは想定外。無謀を、無理を、奮い立たせるように|運命《サダメ》を手にする。嗚々、戦乙女の群れ。この場に召喚したとして彼女等、同人誌に登場する姫騎士にしか見えない……。総攻撃を命じようと『した』のが悪手だったのだ。クリスタルを素早く破壊しようと考えたのが『隙』だったのだ。お見せ出来ない。モザイクと謎の光を用意してくれ。うわぁ……うわぁ……! 共々浸食体に触れられてしまった。ヘドロのような悪夢。
 何、これ……。何もかもを暴かれ、晒され、改められたかのような感覚だ。ステータスの数値欄を悉く乱されたかのような気持ちの悪さだ。絡み付かれ、囚われ、ピクリとも動けなくなったところで別の感情がやってくる。ちがう。これは、本当の僕じゃないから……本当の僕ならこんなので気持ちよくなったりしない……! 弄られたい、虐められたい、そんな情念を煽られたヘタレウサギは耐えようと、何もかもは嘘だと、思い込もうと――。何を謂っているの。貴女、自分の趣味を隠す必要なんて――今にも堕ちそうになっていたオマエ、その視線の先で|戦乙女《ジークヒルデ》だけが屈していない。僕のことはいいから、クリスタルの破壊に集中して……。如何して助けを呼ばなかったのか。
 木乃伊の量産を避けたかったのか、或いは、オマエがソレを……。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルキフェル・ドレンテ
これは想像を上回って…いや、下回ってと言うべきか…?
随分な沙汰だ
M'lady、これは…嗚呼、教育的観点から|オーラ防御《フィルタリング》が必要か

…で、カタツムリどもよ
存分にあの女と遊んでやるが良い
どうせ貴様らは知性も持たぬ出来損ないなのだ、
何の恥じらいもないだろう…?
存分に、あれが満足するまで付き合ってやれるだろうとも
おっと、毒竜どもの駆除も怠るなよ、此方には何も寄越すな
全て貴様らが受け止め、喰らい尽くすのだ…

…ふむ
M'ladyがいなければ俺も多少は楽しんでいたのだろうかね
否、ないか
あれが良い女なのも解るが、残念ながら俺は赤毛は好まない…
…M'lady? なに…?
あの女と俺と、どちらが……?



 欲しいものを欲しいだけ、好きなものを好きなだけ、弱いところを擽って塩漬けにした。融解した何者かの輪郭は放蕩としていて情けない。
 キャンディを二粒、苦虫と共に噛み潰さなければ把握を殺す事など出来ない。垂れ下がったネクタイを引っこ抜いて味気の無い状態に戻さなければ悪影響を及ぼしかねない最低だ。これは想像を上回って……いや、下回ってと謂うべきか……? 随分な沙汰だ。そうとも、何処ぞの色狂いや気狂いも正気に戻ってしまうほどの沙汰だ。兎も角、魔王サマにも筆舌に尽くし難い相手は存在する。M'lady……これは……嗚呼、教育的観点から|目隠し《フィルタリング》が不可欠か。■■■■! ねえ、何をしているの? なんだか、お父様みたいな、ケダモノみたいな臭いがするの! そこで何が起きているのか、なんとなく、わかっちゃうから。いっそ見せてくれたっていいじゃない! 何方にしても娘よ、刑事に子供扱いされた娘よ、ファム・ファタール。オマエにはまったくキャンディなど嵌っていないのではないか。……で、カタツムリどもよ。存分にあの女と遊んでやるが良い。おお、ようやく認知したのか魔王サマ。出来損ないなどと呼称していたクセに、此処にきてのカタツムリとは。
 知性も恥も、欠片も無い、損ない尽くしの女のような『もの』の群れ、快楽を、情欲を『それ』と知ってか知らずか、果実を口にせぬ儘に汁気を貪る。おとうさん! なんだかあつくて、頭がぼんやりするよ。おとうさん! おっと、毒竜どもの駆除も怠るなよ、此方に肉片すらも寄越すな。総て、全て、貴様らが受け止め、喰らい尽くすのだ。酸いも甘いも鯨飲して狂騒する|実験台《カタツムリ》は鈍間さを殺された。しかし、貴様ら、カタツムリのクセに増殖が凄まじく早いのだな。度し難さに追記しておけ。コックローチよりも腹立たしい。
 ふむ……彼女がいなければ、俺も多少は『愉しんで』いたのだろうかね。否、それは無い。有り得ない。あれが良い女なのは解るが、残念ながら俺は赤毛を好まない。いや、魂単位で視たならば幾等かマシかもしれんが……? M'lady? なに……?
 あの女と俺と、どちらが……?
 お父様に似ているのかしら!

成功 🔵​🔵​🔴​

露木・鬼燈
これはひどいのです
正直に言って…ドン引きなのです
強制性別変更はヤバすぎるのです
アバターだからセーフ?
いや、僕生身なんであんまり関わりたくないかなーって、気分的にね
…やっぱダメかー
満足するまでステージクリアにはならないか
仕方ないのでUC使ってがんばるですよ!
今日は<感覚同調之呪>で150倍を叩き込んでやるっぽい!



 城を攻めていた筈だった。いつの間にやら城内は責めに溢れており、転がっている|元彼《●●》に視線がいく。実ったスイカかメロンの濡れ具合に悪くないの一言。何処ぞの要塞であれば万歳を唱えていたかもしれないが此処は大罪、只の檻と思えた。
 堕とす事だけに特化したバグプロトコルが絆そうとしている。
 運命の糸を無理矢理引っ張って、リタイア、誘ってくるのか。
 たとえ仮の貌を、身体を有していたとしても、この凄惨な状況を味わいたいかと問われたならば否。今まで様々な経験を、体験を得てきた悪鬼羅刹ではあったが其処まで悦楽を貪りたいとは思えないのだ。これはひどいのです。ぽいぽいと宣っている場合ではない。正直に謂って、一周まわって、ドン引くしかない揺り籠だ。強制労働は勿論ヤバいけど、強制性別変更はヤバすぎるのです。アバターだからセーフ? 皆が皆、人生を投げ出したくなるほど悦んでいるから問題ない? いや、僕生身なんであんまり関わりたくないかなーって、気分的にね? それに僕は闘争に生きるのであって、それは人生のスパイスとしてつまみ食いすれば十分ってゆーか。……やっぱダメかー。満足するまで、満足しても尚、きっと目の前のバグプロトコルは止まらない、莫迦みたいなクリア条件だが達成する他にない。
 根競べだ。|根《ね》比べだ。仕方がないので弾丸を、誘導的なお呪いをバグプロトコルに仕掛けておいた。これで、僕よりも先に彼女が音を上げるっぽい! なんとか150倍とでも表現すべきか。触手がのたうち、暴れ、狂ったように回り、力を失くす……。人を呪わば穴二つ、みたいな? 上書きするよりも前に満悦なご様子だ。叩き込まれた無自覚、無知覚の中に虜として留まると宜しい。
 これが試練なのだとしたら、夢の底、課せられたお題の方が遥かに面白い。

成功 🔵​🔵​🔴​

四王天・燦
クララちゃんの主だし良い人かなー

(3秒後)
…あかん
女の子を破滅させるって悪意がスゲエ気にいらない
稲荷符から呪詛を飛ばして応戦するぜ

浸食体が被弾した部分が石化し異様な感触に悶えちまう
無数に浮かぶ|目玉の異形《石化の魔眼》に睨まれ大ピンチ
服が砕け|肉と石の混じった肌《ステータス》を暴かれ

自ら衣類の残骸を剥いでしまうぜ
大丈夫『まだ』正気だ

【淫魔の夜】を始めるよ
穢い泥を結界術で弾けば蛇で彩られたアタシの登場だ
異形を|狐火《火属性攻撃》で焼却だー
御月を香気で包み、至近距離に詰めて稲荷符の呪詛を叩き込んでやる

正気喪失に伴い嗜虐心が昂り、蛇を式神使いで使役し御月に這わせちゃうよ
くふふ♪
可愛い声で鳴いて謝りな



 ゴルゴ―ンの嗜虐に鎖される。
 モルモーの親しみ易さから来る抱擁の、嗚呼、なんと謂う心地の良さだろうか。決して覚めない酔いに中てられ、目を回し、この柔らかなメカクレに埋もれていたいか。クララちゃんは良い子だった。あんなにも良い子なのだから、きっと、彼女達の主人もとっても良い人に違いない。まったく盲目にされているのではないか猟兵よ。たとえ如何様な人格者で在れ悉くはバグプロトコルである、何かしらの致命を、欠陥を、抱えている事に変わりはない。三秒だ。たったの三秒。道具みたいに棄てられた|労働者《おんなのこ》の姿を見てオマエは絶句する。あかん……。まるで最悪だ。想定よりも斜め下な程度には最悪な相性だ。特に、女の子を破滅させるって悪意がスゲエ気にいらない。悪意などと一言で表現しても良いのだろうか。あのマイナスからの感情は失墜させるかのような媚毒は遠く離れていても尚、クララちゃん達よりもクラクラとさせてくる。正気を保て。あれは敵だ。稲荷符を構えて|呪詛《ことのは》を放つ。許せない。許してはいけない。触れる事すらも――。
 洪水めいた浸食だった。肉なのか骨なのか皮なのか、どれとも解せない部位がオマエの身体に接触した。其処から滲むかのように、思い出させるかのように『石化』が始まる。異様な感覚であると同時に無意識に望んでいた事だと考えそうになる。来るな。来るんじゃねえ。そして、アタシの事を見るんじゃない……。魔眼に睨まれた結果がお約束だ。脆い衣から剥がれ、砕かれ、内側の|肉と石《ステータス》が丸裸。……私が上書きしなくても、既に、物好きだったんだね。残骸を取っ払う。自分の意思だ、自分の意志だ。大丈夫『まだ』アタシは正気だ。契約に基づき出でよ、淫らな――。
 結界を展開し泥を拒絶した。それと同時に出現したのは最初の蛇を纏った|猟兵《リリス》である。異形を狐火で払いながら、悪夢を焼却しながらよりリアルな悦楽を表現していく。嗚呼、最早、何方がモルモーなのか判断も出来ない。バグプロトコルを、御月を、香気で擁した後――肉薄――特大のお呪いを喰わせてやれ。
 くふふ……♪
 おかしくなった。解除しようと最初は思っていたのだが、嗚呼、雰囲気に呑まれたオマエはリリスを演じなくなる。嗜虐心に中てられ、果実を食んでしまった結果がこの縛りプレイである。そうとも、這ってやれ。混沌よりも熱く、冒涜的に……!
 可愛い声で鳴いて謝りな。
 謝っても、赦したりなんかしねぇけど。

成功 🔵​🔵​🔴​

メディア・フィール
❤NGなし
プレイング改変・アドリブOK
他PCとの絡みOK
SPD選択

自分では無自覚な持ち前の被虐欲を増大化させる攻撃を浴びてしまい、心では抵抗しながらも身体はもっともっとと被虐を求めてしまいます。むしろ、心の抵抗を身体への刺激が塗りつぶして蹂躙していくのが快楽にすら感じてしまいます。頭ではいやだいやだと思いながらも身体が強制的に絶頂に導かれ、人生リタイヤさせていきます。いつものように群がって自分を犯す男たちはバグの作りだした幻影か、それとも実態のある虚像か。すぐにそんなことはどうでもよくなり、自分の穴という穴を責め立て、欲望を吐き出され、モノとして扱われる快楽に屈する悦びに飲み込まれていきます。



 ボクっ娘の人生が終了した。
 遺伝子番号を焼却されなくても人は容易に自分を殺せる。
 思考回路を詰まらせた白濁の塊に意識がとけて。
 嘗て竜を屠るほどの力を有していた血筋の失墜、それは蹂躙されてしまった事から始まり現在、オマエは不屈なとと称されているが、結局、何度も何度も敗北している事に変わりはない。誰かの言の葉が麻痺している脳髄にゆっくりと、針と糸のように通された。あのさ、そんなにも欲しがりだって謂うんなら、いっそ、底の底まで堕ちてみたらどう? 何を宣っているのだろうか、このバグプロトコルは。ボクは何があっても、どんな目に遭わされても、決して屈する事などありえない……。強がりを口にするのは構わないが猟兵よ。嗚呼、迫りくる異形に、泥に気付けないのは致命的だ。いや、たとえ気付いていたとしてもクラクラな脳髄では回避する事すら難しい。何か、自分の内側に存在していた、視ないフリをしていた感情が膨れ上がってくる。嫌、これは違うんだ。ボクは、こんなの、ボクなんかじゃ……。いつの日か嵌った壁の冷たさと蹂躙された熱の量、思い出すだけで、考えるだけで、欲しい欲しいと秘部が訴える――軽く叩かれた程度でこのザマだ、刺激に塗り潰され、蹂躙される事はとても良い。そのまま、抵抗している精神をゆっくりと蝕んでくれたらとても嬉しい。
 頭では、使い物にならない脳味噌では「嫌だ」「嫌だ」を繰り返しているクセにバグプロトコルが玩具を突っ込めばひどく反応してしまう身体。最早、種を散らかされる為だけの床でしかないか。ポチリと、押し込まれたリタイアの文字。強制的だがそれが至上なのだ。
 屈強な男どもに囲まれて舌を垂らし、リゾットをこぼしながらワンコのポーズだ。バグの造り出した幻影、実体のある虚像。なんだって良い。なんだって構わない。ボクは、ああ、ボクはいったいなんてことをしているんだ……。上も下も関係なく城よりも醜く責められる。慾を吐き出され、モノのように頭を掴まれ、このリゾットの味わいにめまいがする。
 飲み込まれた――永遠のような沙汰だ。
 不屈と称されるオマエがへし折られた瞬間か。

成功 🔵​🔵​🔴​

東・御星
【POW】
恋人のゆかり(f01658)と。

……っ!あんた御月(みづき)!私の中に吸収されたはずの私を誰より知る私のもう1つの片割れ、バニシングツイン!
…で、この名前はどういう風の吹き回し?あ、そう私の好きだった人の名前をもじった。…いやこの場合悪趣味なのは私か。
抵抗しないの?しないよ、だってあんたの事は私がよくわかってるもの。

溢れ出る触手を無心で受ける。そういう事ならこの子のしたい事は謂わば私と同じ。
淫慾に塗れ、服は溶かされ、触手が体中に絡みついて。
湧き上がる淫慾で体も脳も火照り、与えられる経験したことのない体験を私に頂戴?
ああ、こんなの私知らない、しらない、しらないっ!!!
なにこれ、なにこれ、なにこれええええええっ!!!♡
お姉ちゃんはよわよわだねえ、うん、よわよわ、よわよわなの。♡
オンナノコの人生リタイアさせるの大好きな最低で悪辣な猟兵ですぅ♡
もっと頂戴、もっと頂戴御月ぃ♡
悪い私にとどめ刺してぇっ!!!
蟲の湧いた頭でゆかりにまで毒牙を伸ばし貫いて、気が狂うまで犯し尽くして。


村崎・ゆかり
恋人の御星(f41665)と

あれが御星の双子の姉妹。よく似てるけど御星に比べれば何でもない。

「全力魔法」「オーラ防御」「霊的防護」「浄化」「結界術」で「侵入阻止」。自身の「呪詛耐性」「狂気耐性」で防御を更に固め。
結界内で|魂の片割れ《ハーフソウル》御星と「手をつなぐ」事で自分を保つ。

数が多い。このままじゃじり貧か。それに何がしたいのか大体分かった。
「欲望解放」で「脱衣」。いやらしい事されるなら乗ってやるわ。伊達に|揺籠の君《ゆりゆり》たちと毎晩身体を重ねてるわけじゃない。
あたしを快楽漬けにしてみてよ。あたしの体液は猛毒だけどね。あたしは犯されてるんじゃない。こいつらを犯してるの。
御月も来てみたら?

一秒ごとに理性が削られる。何をしているのかだんだん分からなくなる。
身も心も快楽に染まり。
いつしか愛染王法の猛毒も途切れ、ただひたすら愛欲を貪るのみ。
御星が犯しに来た時だけ、一瞬思慕が蘇るけどあっという間に流れて、性欲のみで御月と御星に弄ばれる。
もうまともに声も出なくて、嬌声のみが喉から迸る。



 愛染明王も匙を投げるほどのハッピーエンドだ。
 こぼれたかのように見えた脳味噌、
 三つほどが混ざりあって皺もなくなる。
 一人で勝手に、身勝手にゴールテープを求めてはならない。最後に一緒にゴールをしようと約束し合った仲なのではないか。裏切りに次ぐ裏切りに荒んだ精神、最早、何者も彼女等を救えはしないのか。まるで、視認しても息絶えない劣化版『いんよくのかぜ』だ。故に、質が悪い代物なのだと直感的に東・御星は理解する。そもそも、一目見ただけであのバグプロトコルが、彼女が何者なのかを把握出来るほどの縁なのだ。驚きの感情と共にかっ開いた緑色のふたつ。あんた……御月……! 私の中に吸収されたはずの私を誰より知っているもうひとつの片割れ……。おお、バニシングツイン。喪失したのか消失したのか、だと謂うのに、嘘のように彼女はバグを孕んで立っている。で……? この名前はどういう吹き回し? あ、そう。私の好きだった人の名前をもじった。嗚呼、意地が悪いではないか。趣味が悪いのではないか。しかし、猟兵よ。この場合は……。悪趣味なのは私の方か。触手だ。触手が問答無用で、言の葉など要らないと迫ってくる。そんな地獄の絵図の中でオマエは何故にユーベルコードを発動させない。抵抗しないの? しないよ。だって、あんたが私の事を知っているように、私もあんたの事をよくわかっているもの。
 手を繋いだ。隣の彼女が、オマエの恋人が『何もしない』のを知っていてか、只、オマエは防御を固める。縁もゆかりも在るのだから、そう易々と、たとえ双子の姉妹でも恋人を奪われてなるものか。それに、よく似てはいるけど御星に比べれば痛くも痒くもない。そう。あたしはあなたの、御星の|魂の片割れ《ハーフソウル》、あなたが御星の何であれ、あたしがあなたを拒絶してみせる。雪崩れてくる、流れ込んでくる淫慾の悪夢。風よりも憎たらしい、肉らしい、滂沱の波状……。数が多い。このままじゃジリ貧か。それに、嗚呼、彼女が何をしたいのか大体わかった。わかってしまった。欲望を開放すると同時に脱衣。いやらしい事されるなら乗ってやるわ。伊達に|揺籠の君《ゆりゆり》たちと毎晩身体を重ねているわけじゃない……! 素晴らしい日々ではないか。怪物のような沙汰ではないか。しかし、人間よ。目の前のバグプロトコルにとって経験など塵芥にも等しい。
 恋人が意気込んでいると理解していて、尚、何もかもを受け入れようとする心掛けは邪悪としか表現しようがない。溢れ出た触手の群れを全身で、無心で這わせてやる。そういう事ならこの子のしたい事は謂わば私と同じ。淫慾に塗れ、とけた服より柔肌が現れ、体中に毒気が染み込んでいく。沸き上がる。湧き上がる。この新鮮な感情は何だろうか。いや、まさか忘れたワケでは有るまい。オマエの妹はオマエ以上に、異常に、少女の人生を終わらせてきたのだ。つまり矛盾するかもしれないが経験の差である。
 ……ほら、あたしを快楽漬けにしてみてよ。そんな、とって付けたかのようなテクニックであたしを悦ばせられるモンならやってみなさいよ。異形へと塗りたくった肌は、猛毒は、犯されているのではなく侵しているのだと主張する。どう? あたしもなかなか強情な女だと思わない? 御月も来てみたら? 挑発だ。挑発をしてしまった。触手がバグプロトコルと二人の猟兵を抱き合わせ部屋の中央へと引き摺り込む――。
 脳髄が痺れ、火照り、一切の理性を捨て去る破目に陥った。
 ああ、私は与えてきた。与えられる経験をした事が無いのだから、こんなの耐えられる筈がないではないか。経験した事のない体験を、人生を終了させたいと思わせるほどの悦楽を私に……私達に……頂戴? 味方か敵かも解せない儘、混沌、場は臭気に満たされた。蒸発する。汁気だけは永遠だが、気が付けば猛毒も彼方へ消えた。
 なにこれ……。サディズムのお隣にはマゾヒズムは溜まっている。その泥濘に身を投じてしまったオマエは妹の貪食さにめまいを覚えた。しらない。私、こんなのしらない。ゾクゾクと背を這い、ボーリングめいて脳味噌を弄り回されたら締まる事などない大洪水か。絶叫なのか悲鳴なのかも曖昧なブラックボックスの開放。ああ……ぁぁ……なにこれ! ねえ、なにこれ! なにこれぇ……! ああ、ダメだ。こんな状態にされてしまっては既に遺伝子番号を焼却されているに等しい。お姉ちゃんはよわよわだねえ。うん……よわよわ。よわよわなの……。自業自得。オンナノコの人生リタイアさせるの大好きな最低で悪辣な猟兵ですぅ……。自白してしまった。もう止まらない。止められない。もっと頂戴、もっと頂戴御月ぃ♡ どずんと情け容赦のない一撃だ。これがオマエの|初期化《はじめて》である。悪い私にとどめ刺してぇ……! いい鳴き声ではないか、そのついでに毒牙を伸ばすと宜しい。蛆がわいている。蟲が涌いている。あたまのなかいっぱいに……。
 堕ちた恋人の気配すらも靄のようになってしまった。獣の如く、ケダモノの如く、縁もゆかりも無いフウに、いつしか生えていた魔羅にすがる。あなた、どうしてあたしを弄ってくれないの。どうしてあたしを見てくれないの。姉妹丼に迷い込んだ女が一匹、頬を膨らませる。そんなオマエにご褒美でも与えられたのか恋人からの熱烈な|初期化《リセット》だ。ああ、膜がはっている。そう、御星、あなたなのね。あなただったら、あたしの事を壊してくれても良いわよ。刹那の思慕も蛇に喰われる。あっと謂う間に流されて色欲の狂い。前には妹後ろには姉だ。ふたつの星に挟まれてあらゆる箇所を虐められた。もう、なにもできない。何も出せない。嬌声のみが咽喉から迸る……。
 東・御月は完全には満足出来なかった。
 満足するにはそれこそ悠久の時が必要だろう。
 |強制終了《リタイア》とする。

失敗 🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:失敗

完成日:2024年05月01日


挿絵イラスト