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【赫華繚乱】赫華繚乱メディテヰション

#アナザープレヱス・リフレイン #赫華繚乱 #追加選択肢発生あり #プレイング受付中

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 祭りは賑わいを見せている。
 夏の例大祭、緑溢れる神社の境内を、涼しげな装いの人々が賑やかに闊歩する。
 屋台が立ち並び、食欲をそそる香りが漂い、特別仕様の玩具や日用品が目を引いた。
「♪」
 ――神社の拝殿の屋根の上。
 その様子を見下ろしている、小さな影があった。
「うふふ、きれいなものがいーっぱい! いいなあ、私もほしいなあ……」
 影は――少女は、ニコニコと無邪気に笑っている。
 アンティヰクの巨大鋏を、ぎらり燦めかせて。
「私のものにしちゃおうっと!」
 そうして少女は、屋根の上から飛び降りた。


「よう英雄諸君! 祭りは好きか?」
 後光を背負った伊達男、明・金時(アカシヤ・f36638)がひらり手を振る。
「っつーわけで、任務ついでだが夏祭りに行ってくるといいぜ。腹が減ったら屋台で買い食いも乙なモンだし、絵草紙に万華鏡、ゴム風船も祭りの風物詩だ」
 からからと笑って金時はそう言うが、それよりも『任務』という言葉が気になった。
 ひとりがそれを指摘すれば、金時はふと神妙な面持ちとなり。
「真面目な話するとな、こないだお前等が見つけたッつー鋏の嬢ちゃんな、その祭り会場の近くで目撃情報があったンだと」
 鋏の嬢ちゃん……それは。
 以前、桜子の見合い相手であった藤沢彰二の両目を奪い、殺した犯人……ではなかったか。
 まさか、祭りの会場でまた何か事件を起こすつもりなのか。
「真意までは解らねェけどよ。前の事件でどうやら『綺麗なもの』が好きらしいッて判明してるんでね。気に入ったモンを見つけたら……ましてや、それが人だったら。躊躇いなく鋏でジョキン! なんて事も有り得るだろうぜ」
 祭りの会場には沢山の人がいるのだ。最悪の場合、祭りは祭りでも血祭りになってしまいかねない。
 止めるには……やはり、彼女と戦うしかないのだろうか。
「……それなんだがな」
 そうとも限らないかも知れない、と金時は言う。
「要は善悪の区別がついてない子供だ。行動原理は『あれが欲しい』『自分のものにしたい』それだけだろうよ」
 つまり、それを理性ないし何らかの感情で節制する事が出来るのならば。
 平和的解決も、可能かも知れない。
「だが、既に人を殺してる」
 子供のやった事……とは言えど。
 その事実は、消えない。
「穏便に済ませたい奴も、割り切れない奴もいるだろうよ。どうするかは……よォく考えてくれ」
 戦うか、それとも説得を試みるか。
 それは、英雄と猟兵達に懸かっている。
「ま、だがな」
 金時が再び、ニッと笑った。
「お前等が選んで、掴んだ答えが正解だ。何があっても、俺はそう信じてるぜ」


絵琥れあ
 お世話になっております、絵琥れあです。
 鋏の少女、再び。

 詳細は以下の通りになります。

 ☆今回の目標
 ①例大祭の襲撃阻止。
 ②鋏の少女の撃破or説得。
 ※①が最低目標、②が理想になります。

 ☆シナリオ開始時点で出来ること
 現時点で取れる択は以下の三通りです。

 ①少女を人気のない場所へ誘導する
 戦闘による撃破を狙う際に必要となる選択肢です。
 神社の裏手の山に誘導する形になりますが、うまく釣れるかはプレイング次第。
 こちらが成功すれば、戦闘選択肢が追加されます。
 ※こちらの選択肢が一度でも採用された場合、説得関連の選択肢が消滅します。

 ②少女に声をかけ、一緒に祭りを回る
 説得を目指す場合に必要となる選択肢です。
 少女の信用を得つつ、凶行に走りそうになったら止めましょう。
 こちらが成功すれば、説得選択肢が追加されます。
 ※こちらの選択肢を選んだ場合でも、その後①を成功させれば戦闘に移行可能です。

 ③その他
 上記&戦闘・説得に関わらない行動を取ります。
 場合によっては新たな道が開けるかもしれません。
 但し、こちらにかけられるプレイングが多すぎた場合、目標②が達成出来ずに終わる可能性が上昇します。
 ご承知おきの上、プレイングをお願いいたします。

 取れる択が増えた際はタグ、及び参加者様の登場しない断章にてご連絡させていただきます。

 最初の断章投稿直後に受付開始とさせていただきます。
 (お祭りで出来ることの説明もそちらでさせていただきます)
 それでは、ご縁がありましたらどうぞよろしくお願いいたします。
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第1章 日常 『プレイング』

POW   :    肉体や気合で挑戦できる行動

SPD   :    速さや技量で挑戦できる行動

WIZ   :    魔力や賢さで挑戦できる行動

👑11
🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 神社には、ずらりと屋台が並んでいる。
 それ自体はそう珍しい光景でもないが、日常的に見る屋台とは別にお祭り仕様の屋台も多く出回っており、特別感がある。
 食欲をそそる香りはうどん、おでん、焼鳥の屋台から。甘くて綺麗な飴細工なんかも並んでいて。
 玩具や絵草紙、万華鏡にゴム風船なんかもお祭り仕様。見ているだけでもきっと楽しい。
 植木や陶器に万年筆、石鹸や化粧品……着物や下駄なんかの日用品も売られている。
 屋台で少し時間を過ごせば、小さいながらも神輿を担ぐ人々の姿も見られるかも知れない。

 ……さて。
 そんな賑わいの中、現れるという鋏の少女。
 方法は問わない、何としてでも彼女の凶行を……阻止するのだ。
御薬袋・彩葉
②少女に声をかけ、一緒に祭りを回る

はっ!?この前のでは飽き足らず、まだ他の男性にちょっかいかけると言うことですか!?

…これは…大和撫子としてキチンとお話しないといけませんね

殿方を(例え目玉だけとは言え)愛したのであれば!その愛を貫き通すのが大和撫子!

浮気など以ての外ですよ!

誰が許そうとオラが許さねぇだぁ!(キレ気味)

それはそうと相手は子供
分別がついてない可能性もありですね

ここは、大人のお姉さんな私が丁寧に教えて上げましょう!

まぁ、それ以前に
人が死んだら動かなくなって話せなくなるとか腐るとか

1番はゾンビになって途端に醜い姿になる事は伝えないといけないですかね

人殺してる?
戦時中は皆殺してますしねぇ




「……これは……大和撫子としてキチンとお話しないといけませんね」
 御薬袋・彩葉(自称『モガ』・f39642)は、鋏の少女を発見するなりつかつかと歩み寄った。
 そう、彼女に関する話を聞いた時、彩葉がまず思ったのは。

 ――はっ!? この前のでは飽き足らず、まだ他の男性にちょっかいかけると言うことですか!?

 淑女たるものそのような破廉恥な行い振る舞い捨て置けぬ。
「あなた!!」
「あ! こないだのおねえちゃんだ!」
「そうですよ! ……ええと、名前を伺っていませんでしたね!」
「|杏鈴《あんず》だよ! かわいいでしょ」
「なるほど杏鈴さん。それは兎も角としてですね!」
 殿方を愛したのであれば! その愛を貫き通すのが大和撫子! 浮気など以ての外ですよ! 
 ――誰が許そうとオラが許さねぇだぁ!!
「?」
 と、口には出さなかったものの、その胸中は教育的指導モード。なんならややキレ気味。
 しかし、相手は子供。やはり分別がついていないという可能性は大いにあるだろうとも彩葉はしっかりと理解していた。
「ここは、大人のお姉さんな私が丁寧に教えて上げましょう!」
「あっ! あのおねえちゃんのおててきれい!」
「ちょーっと待ってください杏鈴さん!」
 言ってるそばから鋏を取り出すな。
 何とか杏鈴が凶行に走ろうとするのを阻止し、彩葉は正面から杏鈴に向き直る。
 その肩を軽く掴んで、ロオズ・ピンクの瞳をまっすぐに見つめて諭す。
「いいですか。このまま人の体をじょっきんしてしまったら、その人は死んでしまいます」
「ほあ」
 理解しているのかいないのか分からない鳴き声のようなものを放ちながら、杏鈴は首を傾げている。
 ……まあ、部位によっては重軽傷で済むかも知れないが、殺さなきゃいいという話でもないので。
「人が死んだら、どんなに大切な人でも動かなくなって話せなくなってしまいます。あとは腐るとか……ゾンビになって、途端に醜い姿になってしまったりもします」
「みにくい……」
「きれいじゃなくなる、ってことです」
「それはいやかなあ……」
「そうでしょう?」
 倫理的に良くない事と理解出来ているかは兎も角、殺す事で嫌な事が起きる可能性がある、とは認識したようだ。
(「まあ、倫理的になんて言い出したら戦時中は皆人を殺してますしねぇ」)
 理性も分別もある筈の大人でさえ、時代と情勢によっては殺人を『正当化する』のだ。何が正しいのかなど断言は出来ないと、彩葉は考えている。
 ならばそれよりも、本人の好きな事や嫌な事に訴えかける方が響くだろうと判断したのだ。
 ……さて、これがこの後、どのような影響を齎すか。
 その答えはまだ彩葉にも、杏鈴自身にも解らない。

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 結果報告

 ▼獲得
 称号『大和撫子たるもの!』
 →獲得リストを参照ください。

 ▼状況
 ・少女の名前が『|杏鈴《あんず》』と判明しました。
 ・杏鈴の心に僅かながら、殺人への忌避感が生じたようです。
 ・行動選択肢が追加されました。
 →断章の確認をお願いします。

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大成功 🔵​🔵​🔵​


 ※追加選択肢発生※

 ⑤少女を説得する が追加されました。