#UDCアース
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●麻神女学院寮舎
「ねえ、この噂知ってる?」
「藪から棒ね。あの噂かしら?」
「こんな何もない学院だもの。わかってるでしょ?」
「ええ、E組の三澤さんの噂でしょ?」
「そう。三澤さんが授業に出て来なくなって一週間経つわ」
「寮でも誰も見掛けていないという噂ね」
「これで何人目だったかしら?」
「3人……いえ、4人目だったかしら?」
「それにしてもこの学院で行方不明なんて不思議よね」
「1人くらいなら脱走か誘拐だと思うけど、こう続くとね」
「こんな退屈な学院を抜け出せる方法があるなら、私も教えて欲しいくらいだわ」
「あら、はしたない。そんなことマザーに知られたらただじゃ済まないわよ?」
「ええ、だから内緒にしてよね?」
●グリモアベース
「UDCアースで起きるオブリビオン事件の予知を視たの。手伝ってもらえないかしら」
楜沢・玉藻(金色の天井送り・f04582)はグリモアベースに集まった猟兵達に笑顔で手助けをお願いする。
「UDCアースの日本にある私立のミッション系全寮制お嬢様高校で、邪神系オブリビオン絡みの事件が起きるの」
麻神女学院は厳しい女子校で、一度入学すると出るのも入るのも難しいほど外界と隔絶されている。
「既に何名かの行方不明者が出ていて、学院の内部に邪教の狂信者がいると思われるわ」
事件が起きていること、それがより大きな事件になることは予知でわかっているが、詳しいことについては学院内で調査をする必要があるらしい。
「予知が大雑把でごめんね。行方不明の子達の安否を確かめる為にも邪教徒の尻尾を掴みましょ」
調査がスムーズに進めば行方不明者達も無事に救出できるかもしれない。
「学院長のマザー・オランジットがUDC組織の協力者で調査の手助けをしてくれるわ」
ある程度の無茶に関しては融通してくれるらしいが、学院の雰囲気や風紀については配慮してほしいとのことだ。
「それじゃ、グリモア猟兵としてまだまだ不慣れだけど、貴方達のこと頼りにしてるわ。よろしくね」
刀道信三
どうも、刀道信三です。
邪教の狂信者の企みを阻止する為にまずお嬢様学校の調査を行って頂きます。
調査が可能な学院の施設を紹介します。
●校舎
木造三階建ての生徒達が授業を受ける校舎。
●寮舎
全寮制なので全生徒がここに住んでいる。
基本的には二人部屋。
●部室棟
1階に運動部、2階に文化部の部室がある。
●図書館
図書室ではなく独立した建物がある。蔵書も多い。
●教会
聖堂と教職員寮がある。
場所を絞って調査を行うと有効だと思います。
そして冒険パートは調査が進むほど、情報が出て状況が変わります。
それでは皆さんのプレイングをお待ちしております。
第1章 冒険
『潜入!白百合の園!』
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POW : 性別を偽る事なく強引に学園に侵入。力任せで調査を行う。
SPD : 学園の生徒に扮する。男性は女装。そうして学園内を行う。
WIZ : 学園の周囲や生徒に聞き込みをして調査を行う。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
胡・翠蘭
行方不明の皆様…まだ無事におられると良いのですが
それにしても…全寮制の学舎で拐かすとは大胆な狂信者ですわね
犯人は浅慮な方なのでしょうか
…まずは関係者とお話したいですわね
【POW】
わたくしは転校生ということで潜入致しましょう
噂好き、情報通、のような生徒に接触して学園内での気をつけることなどと伺って、噂の行方不明事件の話を聞き出したり…
行方不明になった生徒と同室の方の話も伺いたいですわね
あとは、立ち入り禁止な場所や怪しい場所への侵入、覗き見聞き耳が必要なら、UCを使って気づかれないように
調査は、第六感、野生の勘、コミュ力、情報収集の技能を駆使して不自然にならないよう注意致しますわ
※アドリブ等お任せ
「行方不明の皆様……まだ無事におられると良いのですが」
胡・翠蘭(鏡花水月・f00676)は転校生として制服を着て学院に入っていた。
「それにしても……全寮制の学舎で拐かすとは大胆な狂信者ですわね。犯人は浅慮な方なのでしょうか」
正気でないからこそ狂信者とはいえ、誰かが居なくなれば直ぐに明らかになる様な環境だ。
だからこそ良家の子女達が預けられるのだろう。
「…・・まずは関係者とお話したいですわね」
翠蘭は寮舎の談話室に足を踏み入れる。
「あら、こんな時期に転校生?」
そうするとソファーに腰を掛けていた好奇心の強そうな少女から声を掛けられた。
「こんな鳥籠に自分から入るなんて物好きね」
「鳥籠?」
「そうでしょう。この前時代的なまでに自由のない学院は監獄とそう変わりないわ」
そう言って少女は転校生である翠蘭に麻神女学院の規則の厳しさを語って聞かせた。
「まず消灯時間以降は自室から出ないこと、点呼の時間には起床することに慣れることね。シスター達に目を付けられたら面倒だもの。どうせ卒業するまで外出許可なんて出ないんだからね」
そうして外に出る頃にはどんな生徒でも麻神女学院の卒業生として箱入り娘のできあがりだと少女は嘯く。
予知で聞いていたよりこの学院は閉鎖的で陸の孤島の様な場所なのだなと翠蘭は感じた。
成功
🔵🔵🔴
アイ・リスパー
「女学院で起こるUDC事件ですか。
これは放置できませんね」
協力者の学院長に事情を話し、転校生として潜入させてもらいましょう。
「転校生のアイです。
みなさん、色々教えてくださいね」
個人的に図書館が気になりますね。
何か珍しい本があったりしないでしょうか!
……こ、こほん。
いえ、別に本に興味があるわけではなく、調査任務としてですからねっ!
邪神関連や呪術関連の本がないか調べ、あったら貸し出し履歴を確かめます。
あっ、こんなところに、コンピューター関連書籍がっ!
こっちには物理学の専門書!
機械工学の本までっ!
調査しながら、つい色々なジャンルの本を読み漁ってしまい、
危うく寮の門限を破ってしまうところでした。
「女学院で起こるUDC事件ですか。これは放置できませんね」
アイ・リスパー(電脳の妖精・f07909)もまた転校生として学院の中に入り込んでいた。
「個人的に図書館が気になりますね。何か珍しい本があったりしないでしょうか!」
知識欲旺盛なアイは図書館にテンションを上げる。
「……こ、こほん。いえ、別に本に興味があるわけではなく、調査任務としてですからねっ!」
アイは邪神関連や呪術関連の本を調べ、貸し出し履歴を確認することで邪教徒の容疑者を探そうと考えた。
「あっ、こんなところに、コンピューター関連書籍がっ! こっちには物理学の専門書! 機械工学の本までっ!」
考えていたのだが、ついつい気になった本に寄り道をしてしまい調査は順調には進まない。
「……芹沢・栗栖」
遠回りをして時間を掛けながらも邪神関連や呪術関連の本を探したアイは、貸し出し履歴カードに共通する名前を発見した。
『芹沢・栗栖』は何かこの事件と関係がある人物なのかもしれない。
成功
🔵🔵🔴
言葉・栞
行方不明者…大事ですが、場所が場所だけに秘匿したいのでしょうか。
居なくなった皆さんがご無事であれば良いのですけど…。
居なくなった方たちに何か共通点が無かったか聞いてみたいと思います。
同じ部活仲間だった、同じ趣味仲間だった、同じ人が好きだった…。
少しでも良いので、手がかりが見つかれば良いのですけど。
「すみません、少しお話が聞きたいのですけど…」
図書室に本を納めに来た業者さんのふりをして情報を集めてみます。
行方不明になった方で本が好きな方がいれば、その方の名前をだしてみれば自然になるでしょうか?
あ、もし動物が学園内にいれば《動物と話す》で聞いてみても良いかもしれません。
「行方不明者……大事ですが、場所が場所だけに秘匿したいのでしょうか。居なくなった皆さんがご無事であれば良いのですけど……」
或いはこの学院の中で何かが起こっても、それが外に伝わることはないのかもしれない。
または言葉・栞(開巻有益・f14552)が思う通り、不祥事を秘匿したいという学院側の事情もあるのかもしれない。
栞は図書館に本を納めに来た業者に混じって学院内に訪れた。
「お姉さん、新しい業者さんですね」
図書委員らしい生徒が栞に話し掛けてくる。
「あの、不躾ですみません。少しお話が聞きたいのですけど……」
「なんでしょうか?」
きょとんとした様子で図書委員の少女は聞き返してきた。
お嬢様学校だけあって基本的に素直で礼儀正しい生徒が多いようだ。
「行方不明の噂なんですけど、何かご存知ありませんか?」
「お姉さん、珍しいことを知ってますね」
「小耳に挟んだだけなのですが、何人も行方不明になられていると聞いたのに、ニュースや新聞で見たことがなくて」
「噂は噂ですからね。帰省しているだけとかインフルエンザに罹ってるとかかもしれませんし」
「姿を見なくなった人達に何か共通点とかはないんですか?」
「あー、そういう風にこの噂を考えたことなかったですね。私が知ってる限りの人達は、そういえば1年E組の人達だったような気がします」
「そうですか。貴重なお話ありがとうございます」
栞は丁寧にお礼を言って図書委員の少女と別れる。
あまりアレコレ聞き過ぎても不審に思われてしまうだろう。
「1年E組……」
行方不明者達の共通点、手に入れた手掛かりを栞はポツリと呟くのだった。
成功
🔵🔵🔴
虚偽・うつろぎ
SPD
女装して潜入するざます
図書館をメインに調査してみるね
隠し部屋とかありそうな場所でもあるし
そこにいる生徒や教員などに話を聞いてみるね
何か普段とは昔とは違う気になる点や変わった点がないかとか
いなくなった生徒たちの行動というか最後にどこで見かけたかの場所の情報だね
あくまでも父親似の女の子というのを貫くね
「虚偽・うつろぎざます。皆さん、よろしくお願いするざますね」
転校生として教壇の前で自己紹介をする虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)。
女装? をしているらしく普段より丸みを帯びて丁寧な書体になっている。
良家の令嬢っぽさを表現しているのかもしれない、たぶん。
「虚偽さん、まだ学院には不慣れでしょう? よろしければ私達が校内を案内するわ」
「ありがとう。助かるざます」
クラスメイト達が親切に学院の案内を買って出てくれる。
「虚偽さん、どこか行ってみたい場所はある?」
「それなら図書館に興味があるざます」
図書館に隠し部屋とかありそうだから探索してみたいと思っていたうつろぎは、クラスメイト達に連れられて図書館へと向かう。
「虚偽さんって色黒で背も高くて凜々しい感じよね」
「私、お父様似なんざます」
「まあ、きっと素敵なお父様なのね。お会いしてみたいわ」
「ところで最近変わったこととかないかな?」
「変わったこと? ……学院の中にいると普段と変わったことなんて……ああ、でもそういえばしばらくお姿を見なくなった方がいるという話を聞いたような」
「姿を見なくなった子達を最後に見掛けた場所とかを知らない?」
「ごめんなさい。虚偽さんもここに慣れればわかると思うのだけど、あまり他所のクラスの話題ってよくわからないの」
うつろぎは上手くクラスメイト達と打ち解けることはできたが、どうやら彼女達は事件について詳しいことは知らないようだった。
苦戦
🔵🔴🔴
クルル・ハンドゥーレ
他の猟兵との絡み、アドリブ歓迎
んー、何でお嬢たちを外界から隔離するんやろ?
実は外に漏れたらあかんような存在とか…
怖い考えになってきたからやめとこ
WIZ
図書館で調査
世界知識で常識的にふるまう
民俗学とかの研究者の卵が古い文献見せて貰う態で中へ
司書に閉架含めた蔵書一覧とか図書館の間取りのコピー(極度の方向音痴のためと説明)をもらい実際のんとチェック
幻想譚とか読んでる子に話を向け
こんな雰囲気ある場所、不思議な事が起こりそうやね…そう言えば外国には、と妖精に隠された噺などをし誘導
そういうん起こる前、前兆とか変わったこととかあるらしいけど…
妖精の好みゆうんもあってね、等と行方不明者の共通点を探る
「んー、何でお嬢たちを外界から隔離するんやろ? 実は外に漏れたらあかんような存在とか……怖い考えになってきたからやめとこ」
クルル・ハンドゥーレ(逆しまノスタルジア・f04053)は大学部で民俗学の研究者をやっているという紹介で図書館にやって来ていた。
麻神女学院は敷地は違うが初等部から大学部まであり、猟兵達が今回訪れているのは高等部である。
「司書さん、間取りのコピーってもらえへん? 私、えらい方向音痴なんやわ」
嘘を信じさせるなら本当のことを混ぜるではないが、大学部の研究者ということは同じ学院の職員ということで、特に疑われることもなくすんなりと間取りのコピーを取って貰うことができた。
しかし間取りにはない空白の部分などないかとクルルは時間を掛けて図書館の中を歩き回ってみたが、それらしいところは見当たらない。
仕方がないのでクルルは静かに小説の頁を捲る文学少女然とした生徒に聞き込みをすることにした。
「こんな雰囲気ある場所、不思議な事が起こりそうやね……」
「確かにここは世間と切り離され過ぎて、迷い家か妖精郷みたいですよね」
初対面のクルル相手でも、物腰の柔らかい様子で少女は応じてくれる。
「取り替え子(チェンジリング)って知ってる?」
「外国の神隠しのような伝承でしたっけ」
「そう。行方不明の噂を聞いてね。ここなら妖精に連れて行かれることもありそうと思って」
「ああ、1年E組の子達が行方不明になっているって噂ですね」
「妖精にも好みゆうんがあるかもと思うんやけど、何か知らない?」
「ごめんなさい。私は違うクラスなんです。それに1年E組は高等部から入学された生徒が多くて、あまり面識も交流もないんです」
「ありがとう。参考になったわ」
怪訝に思われる前に、世間話ていどのところでクルルは話を切り上げた。
苦戦
🔵🔴🔴
斬断・彩萌
噂は女子の大好物、話したくなるのもわかるけど……それって身近じゃない場合に限らない?
次の対象が自分だったらって考えたら、私ならゾっとしちゃうわ。
【WIZ】
何はともあれまずは調査!という事で生徒達に聞きこみね。
人が多そうなのは部室棟かしら。1階から順に上がっていくわ。
知りたいのは『いつ頃から事件は発生しているのか』『学園内に行方不明者と特に親しくしている人はいなかったか』の2点。
おおまかに怪しいヒトを絞れたら良いんだけど……。
※アドリブ・絡み歓迎
「噂は女子の大好物、話したくなるのもわかるけど……それって身近じゃない場合に限らない? 次の対象が自分だったらって考えたら、私ならゾっとしちゃうわ」
学院の生徒達は、どこかこの噂を他人事の様に話している。
それは自分が安全だという確信がある訳でもなく、隔絶された遠い出来事の様に感じている節がある。
それはどこか薄ら寒いものがあると斬断・彩萌(殺界パラディーゾ・f03307)は思った。
「何はともあれまずは調査! という事で生徒達に聞きこみね。人が多そうなのは部室棟かしら」
彩萌は1階の運動部から順に聞き込みを始めた。
しかし生徒達は行方不明者が出ているという噂話を、あくまで噂話としてふんわり捉えていて、深掘りしようにも要領を得ない。
「最初の行方不明者が出たのは一ヶ月ほど前。行方不明だと認識されるまでに少し間があるでしょうから、姿を消したのはもう少し前のことになるでしょうか」
彩萌が諦め掛けていたところ『いつ頃から事件は発生しているのか』という問いにこう返答する者が居た。
ベルベットのカーテンで日差しを遮りアンティークなオイルランプを昼間から照明として灯している部室棟2階にあるオカルト研究会の部室である。
学院の制服の上からマントを羽織り水晶球の前に座ったどこか浮き世離れした雰囲気の少女がこの部室の主であるらしい。
「じゃあ、学園内に行方不明者と特に親しくしていた人はいないかしら?」
「行方不明者は1年E組の生徒達です。学院ではクラス別に隔離される嫌いがありますから、行方不明の方達と関わりがあるのは1年E組の生徒達ということになるでしょうか。親しいとなれば寮のルームメイトなどがそうなると思いますが、それも原則的にはクラスメイト同士で割り振られています」
「……貴女、この事件に詳しいのね。また話を聞きに来てもいいかしら?」
「はい、かまいません」
「私は斬断・彩萌、この事件について調べているの」
「2年B組の芹沢・栗栖です。このオカルト研究会で部長をしています」
成功
🔵🔵🔴
緋奈森・鈴音
WIZで調査
おねーさんもだらーってするだけじゃなくって頑張ろう!
妹が受験を考えているから学院について知りたいという設定で教会中心に教師や生徒達に話を聞き込むわー。
可能なら誘惑で少しでも話をぽろっと言っちゃいそうな雰囲気を作るわねー。
聞きたいのは1年E組の噂と教会中心に人目を避けて行動する存在がいるかねー。
「一年生の頃って想像と違ってて逃げたいって騒ぎになっちゃうこととか有るのかしらー?」
「各クラスで何か目立つ人とか騒ぎとか有ったー?」
「教会って相談とかもやってる?」
「悩みって人目につかないように夜に来たりとかするのかしら? そーいう風に人目に付かないようにしてる人の噂とか有ったりする?」
「おねーさんもだらーってするだけじゃなくって頑張ろう!」
妹が受験を考えているから学院について知りたいという設定で緋奈森・鈴音(妖狐の化身忍者・f03767)は教会を中心に教師や生徒達に聞き込みを行うことにした。
ミッション系である麻神女学院にとって、教会とは職員室に近い存在である。
シスターとは教師のことであり、教師とはシスターのことである。
ここに頻繁に訪れる生徒は初等部から学院に在籍する敬虔な信徒であり、その中から大学部で教職資格を取った者が教師になることが基本的に多い。
「一年生の頃って想像と違ってて逃げたいって騒ぎになっちゃうこととか有るのかしらー?」
「さあ、私は初等部から学院にいるのでわかりませんが、外部から入学された方にはそういう方もいらっしゃるかもしれませんね」
教会に併設された保健室で聞き込みを受けた保健委員の生徒がそう答えた。
「教会って相談とかもやってる? 悩みって人目につかないように夜に来たりとかするのかしら? そーいう風に人目に付かないようにしてる人の噂とか有ったりする?」
シスターの目を気にしつつも噂話は年頃の少女の好物だ。
声を顰めながら保険委員の生徒は鈴音の耳元に顔を寄せる。
「噂ではないですが、1年E組といえば2ヶ月くらい前に保健室から出る時、深刻そうな顔で相談に来られた『藤野・清良』さんと入れ替わりになったことがありました」
清良さんは初等部から学院に在籍している生徒で、日曜日の礼拝などでよく顔を合わせるのだと彼女は言った。
「ふぅん、それは少し気になるわねー」
行方不明が始まったのが1ヶ月と少し前、時期的にも近い。
1年E組の『藤野・清良』という名前を鈴音は記憶に留めるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
彩波・いちご
女装はまぁ、普段通りですので
なのでまぁ、割と普通に自然体で潜入しますね
はい、普段通りの女装で転校生になります
「はじめまして、彩波いちごです。よろしくお願いしますね♪」
というわけで、同じクラスになった人とか、同じ寮の人たちとかとお友達になろうと思います
コミュ力活かして情報収集ですよ!
…組織に手を回せば、1年E組に転入できませんかね?
最近の学園の噂、行方不明になった人たちのこと、なんてことを聞きながら、あとは友達になった人たちの趣味とか普段の生活とかまで、色々聞いちゃいましょう
あとは、せっかく仲良くなった人たちが巻き込まれないように注意したいですかねぇ…
「はじめまして、彩波いちごです。よろしくお願いしますね♪」
彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)の元気な自己紹介が1年E組の教室内に響く。
いちごはUDC組織の協力者である学院長のマザー・オランジットの承諾を得て1年E組に転入していた。
捜査の為に1年E組に直接入り込む猟兵も必要であろう。
普段から女装をして生活しているいちごの可憐な容姿であれば、特に警戒することなく自然体で潜入することが可能であろうという判断である。
「彩波さんも大変な時期に転校して来たよね」
「大変な時期と言いますと?」
HRが終わり休み時間になると転校生のいちごはクラスメイト達に囲まれ、その明るい雰囲気もあってクラスメイト達からは好意的に迎えられた。
「行方不明の噂、聞かなかった? このクラスで今月に入って、もう何人もいなくなってるのよ」
「へえ、それは怖いですね。何か気を付けた方がいいこととかあるでしょうか?」
「「…………」」
いちごの質問にクラスメイト達は気まずそうな様子で目配せをする。
「……そうね。担任の『麻神・英二』先生には極力関わらないようにした方がいいと思うわ」
話し掛けられても付いて行かないようにと言葉を足された。
どうやら1年E組の生徒達はこの事件について何か知っており、それを隠している様子をいちごは感じた。
大成功
🔵🔵🔵
煌燥・燿
女装か……。まあ。まあ、必要になれば?
女子制服を受け取りつつも。学園周囲から
【影の追跡者の召喚】で薄っすらとした影法師を学園に潜入させて調査する。WIZだな。
確か1年E組の生徒が行方不明になるんだったっけな。
物理的か超常的な方法で誘拐するかは分からないが。
とりあえず1年E組の生徒で仲間から離れて行動している子を見守ろう。
クラス全体が既に何かしらに影響されてるのでもなければ
誘拐する方も生徒が一人、二人でいる方が獲りやすいだろうし。
猟兵の居ない間に生徒同士での噂話も立ち聞きできるかもしれないからな。
真面目な任務だし、時と場合は選んで自重しよう。
真面目に、真面目にな。
「女装か……まあ。まあ、必要になれば?」
煌燥・燿(影焼く眼・f02597)は麻神女学院高等部の校門付近で、UDC組織の関係者から制服と学生証の入った紙袋を受け取りつつ曖昧な笑みを浮かべた。
まずは学院の周囲から【影の追跡者の召喚】で薄っすらとした影法師を召喚し、外から学院の中を調査する。
麻神女学院は敷地内を広い森で囲まれており、物理的にも外から隔離されていた。
影の追跡者であれば距離の制約はないので問題ない。
「確か1年E組の生徒が行方不明になるんだったっけな」
そう言って燿は薄っすらとした影法師を1年E組の教室へ向かわせた。
とりあえず1年E組の生徒で独りで行動している子を見守るという方針である。
物理的か超常的な方法で誘拐するかは分からないが、誘拐する方も生徒が独りでいる方が獲りやすい筈だ。
『あの子に今日こそ言うことを聞かせないと……』
校舎裏への呼び出しだろうか。
お誂え向きに森の中で独り言を呟いている1年E組の生徒を発見する。
『まったく鈍臭い癖に強情なんだから。何とかしないと本当にそろそろまずいわ……』
イライラとした様子で女生徒は呼び出した者を待っている。
その時――
どぷん。
と、粘性の高い液体に何かを落とした様な音がした。
そう思った瞬間に追跡していた女生徒の姿は、薄っすらとした影法師の視界から消えていた。
「えっ……」
思わず燿の口から驚きの声が漏れる。
急ぎ影の追跡者を女生徒の居た場所に向かわせるが、犯人の影も形も存在しない。
ただ腐った魚の様な臭いが静謐な校舎裏の森の中に漂っていた。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 冒険
『邪神召喚儀式阻止』
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POW : 正面突破による邪教徒の撃滅
SPD : さらわれた人間が儀式によって殺される前に救出する
WIZ : 秘密裏に召喚用の魔方陣に手を加える。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
猟兵達の探索の結果、麻神女学院高等部で起きている行方不明事件を取り巻く状況は徐々に明らかになって来た。
しかし猟兵達が調査をしている最中に目の前で新たな行方不明者が発生する。
ここからは人を絞って容疑者を追究し、邪教の狂信者の企みを明らかにしよう。
今までの探索の結果、出て来た名前は……。
『芹沢・栗栖』
『藤野・清良』
『麻神・英二』
まずはこの3人を調べてみることで、真相に近付くことができるだろう。
胡・翠蘭
ううん…名前が、理事長様と関係ありそうですが…親族の方なのでしょうか?
『麻神・英二』…1年E組の担任でしたか
…鳥籠と言われてしまうこの学園にも、きっとお詳しいのでしょうし
注意して、調べてみましょう
【SPD】
転校生の潜入のまま、調査を続行致しますわね
不自然にならないよう、良く先生と接触できるような…例えば先生が顧問の部活動や委員などの関係者になり、行動をよく把握出来るようにしたいですわね
なにか危険な雰囲気の場所に潜入する必要があればUCを発動させましょう
もし、儀式の場面に出くわしましたら…ええ、犠牲になる前に生徒を救出致しますわ
情報を得ましたら、仲間と共有を忘れずに
※アドリブ等お任せします
「麻神先生は部活動の顧問や委員会の担当をされていないのですか?」
転校生として調査を続けていた胡・翠蘭(鏡花水月・f00676)は教会併設の職員室で『麻神・英二』について調べようとしていた。
「麻神先生が学院に赴任されたのは今年度からなのだけど、1年E組の担任以外はされていないわね」
対応してくれているシスターはそう答える。
3年生の転校生ということになっている翠蘭は、部活や委員会活動から麻神・英二に近付こうとしていたが当てが外れてしまった。
「麻神先生のお名前が学院と同じですよね」
「ああ、麻神先生は理事長の弟さんなのよ。他の男性教員もそうだけど、職員寮に入ってもらう訳にもいかないから、学院外から通勤されているわ」
麻神・英二が理事長の関係者、親族であるという予想は当たっていた。
「……生徒に言うことではないけど、麻神先生が頻繁にクラスの生徒の外出許可申請を出されるのが困るのよね」
鳥籠とまで言われた学院、基本的に生徒からの申請で外出許可が通ることはない。
しかし理事長の弟である麻神・英二の申請では無碍にはし難いらしい。
直接麻神・英二と接触することはできなかったが、麻神・英二の不審な行動を知ることができた。
この行動は何か行方不明と関係があるのだろうか。
苦戦
🔵🔴🔴
彩波・いちご
アイさん(f07909)と一緒に
同じ転校生で潜入なので、手を回して寮の同室にしてもらいました
「アイさん、戻ってます、か…?!」
部屋に入ったら、アイさんシャワー上がりでバスタオル姿…思わず赤面して口パクパク
そういえば私が男だと説明してなかったような…今更言い出せないような…
ともかく情報交換
この後2人で麻神先生に直接話しに行き、場合によっては私たちが攫われてみようと方針決めます
では出かけましょう
彼女が目の前で着替え出したので目を逸らし…って危ないっ
転びそうになった彼女を支えます…平常心平常心
というわけで2人で先生に話聞きに行きます
先生、聞きたいことがあるんですが
芹沢・栗栖さんという生徒の事について
アイ・リスパー
いちごさんと同行
いちごさんは女の子と誤解中
(可能なら寮で同室設定)
一旦寮の部屋に戻って、いちごさんと情報を交換しましょう。
あ、いちごさんが来る前に、先にシャワーを借りますね。
「いちごさん、では、情報交換を……」
バスタオル一枚の格好で、いちごさんの集めた情報を聞きます。
なるほど、担任の麻神先生ですか。
麻神女学院と同じ名前……怪しいですね。
虎穴にいらずんば虎子を得ず。
ここは直接先生に話を聞きに行きましょう。
先生が犯人なら、私たちが囮になればいいですしね。
早速、バスタオルを外して下着に手を伸ばし……
うっかり何もないところで転んでしまいます。
「いちごさん?
真っ赤になってますが、熱とかありませんか?」
「一旦寮の部屋に戻って、いちごさんと情報を交換しましょう」
アイ・リスパー(電脳の妖精・f07909)は図書館での調査を終え、寮舎に向かっていた。
転校生として学院に潜入していたアイは、同じく転校生として潜入している彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)と寮で同室になっている。
両方とも1年生として転入しているので、クラスは違うが一緒の方が何かと調査で融通が利くだろうという学院側の配慮だ。
「あ、いちごさんが来る前に、先にシャワーを借りましょうか」
まだいちごが寮に戻っていなかったようなので、アイは先にシャワーを浴びることにする。
図書館中の本を探し回ったせいで少し汗をかいてしまったのだ。
「アイさん、戻ってます、か……?!」
「いちごさん、では、情報交換を……」
いちごが寮の部屋に戻って来ると、アイがバスタオル一枚でベッドに腰掛けながら髪を乾かしていた。
(「そういえば私が男だと説明してなかったような……今更言い出せない……!」)
あまりに自然な女装に忘れがちだが、いちごは温泉旅館を改装した猟兵用女子寮『恋華荘』の管理人をしている男の娘である。
すっかり忘れて二人を同室にしてしまっている学院もだが、恋華荘の関係者であるアイもいちごのことを同性だと思い込んでいる。
「なるほど、担任の麻神先生ですか。麻神女学院と同じ名前……怪しいですね。虎穴にいらずんば虎子を得ず。ここは直接先生に話を聞きに行きましょう」
しどろもどろになりながらも1年E組で得て来た情報を共有するいちごに気付くことなく、アイはとんとん拍子で話を進めていった。
善は急げとアイは立ち上がり、ベッドから少し離れた場所に置いておいた下着に手を伸ばしたところで何かに躓いて体勢を崩す。
「あ、あぶないっ……!?」
転びそうになったアイを支えつつ、いちごは必死に視線を逸らした。
「いちごさん? 真っ赤になってますが、熱とかありませんか?」
いちごを同性だと思い込んでいるので仕方ないが、アイにはいちごの努力を察することはできないのだった。
十数分後。
二人は校舎で運良くすぐに麻神・英二を見付けることができた。
「お前は確か転校生の彩波か」
英二は品定めをする様な不躾な視線でジロジロと二人の姿を見る。
「クラスメイトから話でも聞いて来たのか? 転校して来たばかりだというのに堪え性がないことだな」
「? いえ、先生に聞きたいことがあるんですが、芹沢・栗栖さんという生徒の事について何かご存知ではありませんか?」
きょとんとするいちごの様子に自分の失言に気付き英二は顔を顰めた。
「あー、芹沢というと2年のオカルト研究会をやっているとかいう? この学院でオカルトに傾倒する変人だという噂くらいしか聞かないな」
そう言い捨てると逃げる様に足早に二人の前から去って行くのだった。
苦戦
🔵🔵🔴🔴🔴🔴
言葉・栞
調べる人物:藤野・清良
万が一魔法陣を見つけた場合は、メモしてから一部を書き換えてしまいましょう。
皆さん流石ですね、こんなにも情報が…私も頑張ります。
1年E組の藤野・清良さんの事を調べてみます。
なにやら悩み事があった様子…保健室という事は体調が悪かったのかもしれませんが…
彼女の足跡を辿るためにも、保健室が併設された教会と担任の麻神・英二さんにも気を付けないといけませんね。
生徒の皆さんが気を付けてと仰っていた方ですから…
もし身分が必要でしたら…が、頑張って生徒の振りをしてみます。
似合わないかもしれませんが、生徒のほうが行動しやすそうなので。
「皆さん流石ですね、こんなにも情報が……私も頑張ります」
図書館での調査を終えた言葉・栞(開巻有益・f14552)は、その方が行動しやすいと思い生徒に扮する為、教会にある学院長室に行って制服と学生証を受け取り、3年の転校生として行動を開始した。
「1年E組の藤野・清良さんの事を調べてみましょう。なにやら悩み事があった様子……保健室という事は体調が悪かったのかもしれませんが……」
栞は清良の足跡を辿るべく、まず保健室に向かう。
「1年E組の藤野・清良さんが2ヶ月前にどうしてこちらに来られたか。お伺いしてもよろしいでしょうか?」
「ああ、貴女はマザーが言っていた方ね。本来であればここに相談に来た内容を話すべきではないのだけど、調査の為であれば仕方ないわね」
そう言って保健室のシスターはやって来た栞に対応してくれる。
「藤野さんは、その、生理が遅れているということを相談に来られたの。その時はストレスによる一時的な体の変調だから大丈夫よ、って伝えて安心させたのを憶えているわ」
「話していただき、ありがとうございます」
清良のこの相談事は何か今回の事件と関係があるのだろうか。
成功
🔵🔵🔴
胡・翠蘭
…麻神先生は、生徒から対価を受け取って外出許可を出していた…という推測をしてしまうと。
…1年E組の藤野・清良の、相談との関連は…。
…ああ、何だか酷い想像をしてしまいそうですわ。
【SPD】
とりあえず、先生と芹沢様の関係は薄そうに感じますので、引き続き先生の行動を調査しましょう
生徒に扮してはいますが、理事長先生へ直接伺いたいですわね…権限の範囲が強いものですから。
…外出許可を出す際の、外出先についてとその期間について教えてくださいませんか?
鳥籠に守られた生徒の皆様なのですもの、その辺は把握しておられるのではないでしょうか
外出先や期間に共通点などあれば…消えた生徒の行方のヒントになりそうですものね
「……麻神先生は、生徒から対価を受け取って外出許可を出していた……という推測をしてしまうと……1年E組の藤野・清良の、相談との関連は……ああ、何だか酷い想像をしてしまいそうですわ」
翠蘭は学院長のマザー・オランジット経由でアポを取ってもらい、理事長の所に向かっていた。
仲間の猟兵達と情報交換した内容によれば麻神先生と芹沢・栗栖の関係は薄そうだ。
麻神先生の兄である理事長の話を聞ければ、もっと詳しく何かわかるかもしれない。
当然ではあるが理事長の学院に対する権限は強い。
「御時間をいただきありがとうございます。外出許可を出す際の、外出先についてとその期間について教えてくださいませんか?」
「私は承認する側だ。外出許可についてはシスター達の方が詳しいだろう。しかし滅多に出すものでもない。君に聞かれると思って1年E組のものをまとめておいた」
翠蘭に理事長は資料の束を渡す。
そこには麻神・英二が週に2回ほど、数人の生徒を外出させていること、誰がいつ外出し、いつ学院に戻ったかが記録されていた。
「外出先については申請時のものが記載されているが、恐らく……」
すべてその日の内に学院に帰っているが、記録通りの行き先だったかは怪しいところだ。
「身内に甘いと笑われるかもしれないが、私に頼って来た弟が更生してくれると信じたかったんだ……」
名門女子校として名高い麻神女学院の信頼に関わることに経営者として、麻神・英二の親類として理事長は苦しい表情を浮かべるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
斬断・彩萌
折角接触できたし、彼女――『芹沢・栗栖』にもうちょっと根掘り葉掘りアタックできないかしら。
ま、やらないうちから諦めるなんて私の性に合わないし、語るより行動よー!
さて、さっきはザックリだったけど、もうちょっと話を聞かせてもらえない?
っていうのもね、私ここ最近の事件を調べてるの。人の噂なんてどーでもいいけど、たまには役にたつかと思ってね。付き合ってくれるとまぢ嬉ピ★
と言ってもいきなり話せって言われても難しいだろうし、知りたい事を纏めてきたわ。
1.ⅠE担任、麻神・英二について。生徒たちから遠ざけられているのは何故?
2.芹沢さん、オカルトに傾倒しているあなたなら、異なる世界の神にも興味あったりしない?
「折角接触できたし、彼女――『芹沢・栗栖』にもうちょっと根掘り葉掘りアタックできないかしら。ま、やらないうちから諦めるなんて私の性に合わないし、語るより行動よー!」
斬断・彩萌(殺界パラディーゾ・f03307)は再び部室棟に戻って来ていた。
栗栖のことを調査する為に彩萌はオカルト研究会の部室に向かう。
「さて、さっきはザックリだったけど、もうちょっと話を聞かせてもらえない?」
「はい、かまいません」
ランプの照明のせいか栗栖の表情はイマイチ読み難いが彩萌の言葉に律儀に答えてくれる。
「っていうのもね。私ここ最近の事件を調べてるの。人の噂なんてどーでもいいけど、たまには役にたつかと思ってね。付き合ってくれるとまぢ嬉ピ★」
「はい、そういうお話でしたね」
あくまで淡々とした様子ではあるが、そういう性格なだけで嫌がっている感じではない。
「と言ってもいきなり話せって言われても難しいだろうし、知りたい事を纏めてきたわ」
「助かります」
「まずは1年E組の担任、麻神・英二について。生徒たちから遠ざけられているのは何故?」
「こういう学院です。男性教師が苦手な生徒も多いでしょう。しかし、そういう質問ではないのですね?」
「そうそう。1年E組の子達から麻神センセとは関わらない方がいいって聞いたのです」
「麻神先生には、担任しているクラスの生徒を外に連れ出して援助交際をさせているという噂があります」
「……え?」
「あくまで噂ですし、1年E組の方達の考えは私にはわかりません。ですが貴女が調べている行方不明事件の被害者は、麻神先生と共に外出した頻度の多い生徒であるという傾向はあります」
まったく予想外のことではないにしても、ここまで明言されたのはこれが初めてだろう。
「……それじゃあ芹沢さん、オカルトに傾倒しているあなたなら、異なる世界の神にも興味あったりしない?」
「私のことですか? ここの部長ですから、興味があるかないかと問われれば、あります。こう言っても詮ないことですが父なる神以外を信仰しているという訳ではありませんが」
自分が疑われていると感じても冷静な調子を崩さず栗栖は答えるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
緋奈森・鈴音
煌燥・燿と共同作業!
藤野・清良さんが気になるわねー。
探し出して優しさ、誘惑とかで話を聞きたいわー。
「あっ、ごめんねー。悲しそーな顔してたから、つい」
「気分転換と思ってちょっとお話聞いてくれない?」
少し話して警戒心が解けたら本題を切り出すわー。
「妹が入学した後、何か有ったら頼れる人って誰かなーとか知りたくって」
「麻神だっけー、担任の? その人って頼れそう?」
「じゃあ他に頼れたり助けてくれそうな人って居る?」
「ドラマとかだとこーいう学院って裏で売春とかの事件が有ったりするし」
その場を離れようとするなら背中に声を掛けるわ。
「もし今悩んで助けが欲しかったなら、おねーさんに相談してくれたら力になるわ」
煌燥・燿
緋奈森・鈴音 と共同して行動する。
麻神が臭いな。
女子生徒を連れ出して黒い商売してるのかも。
その隠蔽に儀式を使ったか。
しかし、誰が何の目的でしたかは不明。
藤野も芹沢もその線はあり得る。
黒幕が儀式の方法を手渡せば
誰でも犯人に仕立て上げられるわけだし。
3人とも見張るのが無理なら
とりあえず藤野を見ているか。
自分の目の前で女子生徒が消えたんだ。
今度何かあれば俺が傍へ駆けつけて助ける。
【影の追跡者の召喚】を藤野の影に重ねて。
何か起こり次第影の追跡者を現して時間を稼ぎ
その間に駆けつけて助ける事にしよう。
その為には女装も辞さない!
できるだけ肩を下げて、喋らずに。
誰かに怪しまれたら【催眠術】で切り抜けよう。
「麻神が臭いな。女子生徒を連れ出して黒い商売してるのかも。その隠蔽に儀式を使ったか。しかし、誰が何の目的でしたかは不明……」
藤野も芹沢もその線はあり得る、と誘拐の現場を目撃した煌燥・燿(影焼く眼・f02597)は考える。
「私は藤野・清良さんが気になるわねー」
一緒にいる緋奈森・鈴音(妖狐の化身忍者・f03767)が燿に自分の意見を述べた。
学院内を調査していた鈴音と一緒にいる燿は女生徒に扮している。
今度何かあればすぐ駆け付けて助ける為に手段なんて選んでいられない。
「それじゃ、私が話を聞いて来るわねー」
そう言って鈴音は燿から離れて、1年E組の教室から出て来た清良に近付いて行った。
「大丈夫?」
「……はい?」
「あっ、ごめんねー。悲しそーな顔してたから、つい。気分転換と思ってちょっとお話聞いてくれない?」
「は、はい、いいですけど……」
清良は1年生であるということを抜きにしても小柄で、俯きがちなこともあって、おどおどとして小動物的な雰囲気がある。
「おねーさんは妹がここを受験しようとしているから、どういう所か見学に来ているの。妹が入学した後、何か有ったら頼れる人って誰かなーとか知りたくって。麻神だっけー、担任の? その人って頼れそう?」
「麻神先生、ですか…………その、私は男の先生は苦手なので、少し怖いです」
『麻神』という名前にビクリと反応する様に清良は肩を震わせた。
「じゃあ、他に頼れたり助けてくれそうな人って居る?」
「……シスター達や初等部からずっと一緒の人達なら、頼りになります」
「不躾だけど、ドラマとかだとこーいう学院って裏で売春とかの事件が有ったりするわよねー」
「…………麻神女学院に限って、そんなことあり得ませんよ。あの、私はそろそろ……」
鈴音の投げ掛ける言葉に、清良の表情はどんどん陰っていき、仕舞いには背を向けてその場を去ろうとする。
「もし今悩んで助けが欲しかったなら、おねーさんに相談してくれたら力になるわ」
「私は大丈夫です。それでは……」
離れて行く清良の表情を覗うことは出来ない。
鈴音は離れた場所で様子を見ていた燿に目配せした。
鈴音が話している間に燿は影の追跡者を清良の影に重ねていたのだ。
その後の清良は特別目立った行動をすることはなかった。
就寝時間が過ぎしばらく経った深夜までは。
清良は制服姿で寮の部屋から出ると、皆が寝静まった学院を歩いて行く。
校舎裏の森、月明かりしかない真っ暗なそこは臆病そうな彼女とは似つかわしくない。
「藤野か。俺を呼び出すってことは漸く覚悟ができたか」
行き着く先に居たのは麻神・英二だった。
「まったく手間を掛けさせやがって。もう時間がないんだ。明日にでも……」
「はい、もう時間がないんです」
飛び出そうとする影の追跡者を牽制する様に、清良の影の上を飛び越えた漆黒の泥が英二を一瞬で飲み込む。
「付いて来ているのはわかっています。仕方ないですが貴方達に邪魔される前に、神様を喚ばせてもらいます」
清良の手には一冊の大きな革で装丁された本が握られていた。
夜闇でその貌を覗うことはできないが、その声音には昼間の臆病な様子はない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『クゥイラトァ・グラルハ・メラルヒニトの書』
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POW : 読み解けば死
【恐怖や狂気】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【宙に浮く文字】から、高命中力の【呪詛の塊】を飛ばす。
SPD : 目が合えば死
【視線】を向けた対象に、【本に記載されている呪詛の言葉】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : 理に至れば死
【開かれた本】から【呪詛の塊】を放ち、【具現化した文字の群れ】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:柿坂八鹿
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠違法論・マガル」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●闇に覆われた森、星の並んだ夜
「天の父なる神様の加護は私を守ってくれなかった。だから私は星の父なる神様の御業をお借りすることにしました」
清良が謳う様に述べると、夜の闇より暗い不定形の泥の様な物が、噴水の様に2メートル近い高さまで噴き上がる。
その中から数人の女生徒と、先ほど飲み込まれた麻神・英二が吐き出された。
全員意識を失っているが、死んではいないようだった。
「彼女達には父なる神様の仔を孕んでもらいます。先生には父なる神様を喚ぶ儀式の生贄になってもらいます」
何かを宣告する様に言う彼女は、猟兵達が邪魔をしなければ他のクラスメイト達も同じ目に遭わせられたのにという思惑を隠す様子もない。
ヒトの革で装丁された魔道書はふわりと清良の手から離れると、不気味に宙に浮きながら猟兵達の方に向かって来た。
言葉・栞
こんなひどい事が…お気持ちは分かりますが邪神が絡むのはいけません。
阻止をしないと、ですね。
本が相手なので、あまり大掛かりな召喚は出来ません。
私は支援に回り、猟兵の皆さんの戦いを助けたいと思います。
まずは【エレメンタル・ファンタジア】で水の壁を作り、具現化した文字と呪詛を防ぎましょう。
場所が場所ですし、泥も防ぎたいので。
水の壁を張る事が出来れば、倒れている人たちの救出にも動かなとですね。
万が一があればいけないので、優先して守っていきたいです。
時間稼ぎとかばいつつ、地形を利用して全員無事に保護したいですね。
「こんなひどい事が……お気持ちは分かりますが邪神が絡むのはいけません」
「貴女に何がわかると言うんですか? 無理矢理純血を奪われ、誰ともわからない相手との子を孕まされた私の気持ちを!」
清良の感情に反応する様に漂う本が開かれ、そこから呪詛の塊が具現化した文字の羅列、まるで鎖か蛇の様に言葉・栞(開巻有益・f14552)へと放たれる。
「水の防壁よ」
属性は水、現象は間欠泉、水蒸気の壁はまず栞に向かって来た呪詛を遮り、清良と魔道書を回り込む様にして倒れている人達を戦場から分断した。
「今の内です……!」
栞はエレメンタル・ファンタジアによる水の壁に沿う様に走り、泥の化物の被害者達のところに最短距離で辿り着く。
5人もの気絶した人間を安全な場所まで避難させるのは大変そうだが、魔力の練り込まれた水蒸気の壁はよく具現化した呪詛の塊を阻んでくれていた。
「せめてあなたが人を手に掛けてしまうことは阻止させてもらいます」
栞は倒れている人達を抱え、背負い魔道書の手が届かない場所まで彼ら全員を連れて行く為に往復した。
大成功
🔵🔵🔵
胡・翠蘭
あらあら…可愛い顔をして邪神を呼び出そうだなんて、大胆な子ですのね
…いい加減、学校制服の窮屈さには飽きていましたの
【SPD】
制服の釦を外し、徐々に胸元を緩めて…普段着に着替えてしまいましょう
…防具改造、呪詛耐性を活性、…出来るだけ視線の先を見切って回避に専念致しましょう
…ふふ
本に目は必要ないのではなくて?
ですから、不要なものは取り除いて差し上げましょう
それに…丁度良いサイズの拷問具がございますの
胡桃も簡単に割れる優れものですので是非――アナタの目玉で試させて下さいませ
甘露を舐めてUCを発動、魔導書を絡め取って、…記された文字に快楽の二文字も追加させて差し上げましょうか
※アドリブなどお任せ
「あらあら……可愛い顔をして邪神を呼び出そうだなんて、大胆な子ですのね
……いい加減、学校制服の窮屈さには飽きていましたの」
制服の釦を外し、徐々に胸元を緩めて、ワンピース状の制服を一息に脱ぎ去ったと思えば早着替え。
胡・翠蘭(鏡花水月・f00676)は着慣れたいつもの服装で立っていた。
「防具改造、呪詛耐性を活性化……」
唱える様な言霊に翠蘭の力が高まり、ギョロギョロと動き回っていたクゥイラトァ・グラルハ・メラルヒニトの書の眼が翠蘭を視る。
正確には見ようとした時には翠蘭の姿は煙る様に消えていた。
「……ふふ、本に目は必要ないのではなくて?」
視線を見切ってそれが自分を捉えるより速く、翠蘭は魔道書の傍らまで近付き囁きかける。
「不要なものは取り除いて差し上げましょう。胡桃も簡単に割れる優れものですので是非――アナタの目玉で試させて下さいませ」
目蓋のない魔道書の眼球を内側に細い針の仕込まれたくるみ割りが挟む。
翠蘭が軽く握り込むだけで、グシャリと眼球は破裂した。
「記された文字に快楽の二文字も追加させて差し上げましょうか」
翠蘭は甘露を舐め、体に宿したUDCを解放、淫蕩の沼に引き摺り込みし触手の群れは魔道書を絡め取る。
魔道書の上げる人ならざる悲鳴は苦痛によるものか、それとも快楽によるものか。
大成功
🔵🔵🔵
クルル・ハンドゥーレ
ヒトを最も踏みにじるもんは、ヒトやゆうことやろか
彼女の背を押したんは邪神やろうけど
そこに行くまでに何がありどんな思いをしたんやろか
…千切れそうな心の叫びが聞こえても、行方不明者達に咎があろうとも
この凶行は止めなあかんのんや
WIZ
マヒ攻撃・破魔・範囲攻撃をのせたUC幻月夜行使用
四方八方から包み込むように炎を飛ばし翻弄
反応が遅れる箇所があれば炎を強化、集中攻撃
骸の海へ還り、あんたらは忘れられた過去の落とす影でしかない
未来へ続く道を覆い隠すんは許されへん!
敵攻撃には迷彩で敵に捕捉されにくくしつつ見切り駆使
避けきれぬものは武器受け、カウンター
事態のフォローと落し前は、理事長たちにお願いせんと、な
「ヒトを最も踏みにじるもんは、ヒトやゆうことやろか。あんたの背を押したんは邪神やろうけど……行方不明者達に咎があろうとも、この凶行は止めなあかんのんや」
復讐に手を染めれば、清良も彼らと同じになってしまう。
まだ犠牲者が出る前の今なら、まだ引き返せるかもしれない。
幻月夜行による歪な銀色の炎は都合20個以上。
クルル・ハンドゥーレ(逆しまノスタルジア・f04053)の操る銀炎は四方八方から魔道書を包み込む様に取り囲んだ。
「骸の海へ還り、あんたらは忘れられた過去の落とす影でしかない。未来へ続く道を覆い隠すんは許されへん!」
魔道書も頁から呪詛の塊を鎖の様に連なった文字として展開し、クルルの銀の炎を迎撃するが、具現化された文字の群れは面ではなく線を描く結界。
包囲する歪な銀色の炎を追い切れない隙間を狙って、クルルは炎を合体させ集中的に魔道書に叩き込む。
物理現象では在り得ない銀色の炎に焼かれ、鞣した人の革で装丁された魔道書から生理的嫌悪感を催す様なヒトの脂が炙られたような臭いが立ち込めた。
大成功
🔵🔵🔵
アイ・リスパー
いちごさん(女の子だと思っています)と一緒に
「清良さん、これ以上の罪は重ねさせませんよ!」
えーと、出遅れたせいで、いまいち事件の全貌を把握できていませんが、
とにかく清良さんが犯人の様子!
「その魔道書が邪神召喚の触媒ですね!」
【チューリングの神託機械】で情報処理能力を向上。
【アインシュタイン・レンズ】で光を収束させ魔道書を焼き払ってあげますっ!
ですが、神託機械の代償で、身体に負荷がかかり動けない私に
敵の『具現化した文字の群れ』が襲いかかってきます!
文字の群れに身体を締め上げられて、呼吸が……
「え、いちご……さん?」
いちごさんに助けてもらい、重力レンズからの一撃を放ちます!
アドリブ大歓迎
彩波・いちご
アイさんと引き続き一緒です
結局、麻神先生でも芹沢さんでもなかったですね
私達の調査は空振りでしたけど…逆にそれで犯人が搾れたと思えば
「清良さん、貴方の言う神様は、貴方を助けてなんかくれませんよ!」
問題の本を焼こうと【フォックスファイア】の狐火を召喚して機を伺いますが…
アイさんが呪詛の言葉に襲われて動けなく…?!
具現化した文字から彼女を引き剥がそうと駆けよって、文字を剥がしつつ、軽く抱きしめて庇うような感じに
「大丈夫ですか?」
と笑顔で安心させます
「清良さん、邪神の怖さ、私が教えてあげます」
と、こちらも【異界の抱擁】の触手を召喚して、魔導書を束縛
「アイさん、今です!」
最後の攻撃はアイさんに任せます
「結局、麻神先生でも芹沢さんでもなかったですね」
彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)とアイ・リスパー(電脳の妖精・f07909)の調査は空振りではあったが、結果としてはそれで真犯人である清良を絞り込むことができた。
「清良さん、貴方の言う神様は、貴方を助けてなんかくれませんよ!」
「確かに星の父なる神様は私を救ってはくれないかもしれません。でもそれなら主なる神様だって私を救ってはくれなかった!」
銀色の炎に焼かれ、歪な球状に展開している具現化された文字の群れが、魔道書の苦悶を表しているようだ。
いちごは文字の防壁の隙間を縫って狐火の追撃を魔道書に叩き込むべく、狐火を魔道書の周囲に漂わせる。
「清良さん、これ以上の罪は重ねさせませんよ!」
いちごと共に英二と栗栖について調べていたアイは、いまいち事件の全貌について把握できていなかったが、清良の従える魔道書の尋常ならざる様子から、彼女が犯人であることは一目瞭然であった。
「その魔道書が邪神召喚の触媒ですね!」
アイは情報処理能力を向上させると、アインシュタイン・レンズで光を収束。
照射された光線は魔道書の表面を赤熱させ、魔術的防御を貫いて一瞬で穴を穿った。
「次弾照準、焼き払って……あれ?」
限界を超えて演算能力を駆使した負荷の反動でアイは膝からガクリと力が抜ける。
その隙を逃すまいと魔道書は防御の為に纏っていた呪詛の塊を、具現化された文字列の鎖としてアイに向かって放って来た。
「呼吸が……」
アイの細くて華奢な身体にギリギリと文字の群れが巻きついて締め上げてくる。
「アイさん!」
いちごはアイのところに駆け寄ると、呪詛の文字をアイから引き剥がそうと、呪いに手が蝕まれるのも厭わず、文字の群れを素手で引き千切った。
「大丈夫ですか?」
「え、いちご……さん?」
まだ意識の混乱しているアイを安心させる為にいちごは笑顔で軽く抱き上げる様にして支える。
「清良さん、邪神の怖さ、私が教えてあげます」
片手を掲げるといちごの影から大量の異界の触手が伸び、捕えた魔道書を宙に繋ぎ止めた。
「アイさん、今です!」
「はい!」
自分の身体は抱き支えられるまま、アイは重力を操作して重力レンズを生成。
再び針の様に束ねられた高出力の光線が魔道書を撃ち貫いた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
煌燥・燿
鈴音さんと共闘。鈴音さんが敵の注意をそらしている間に
SPD、ユ―ベルコード。影焼透鏡を使って攻撃する。
どうにもそいつの眼には嫌な予感がする――が。
眼と言う事には光を感じてる事には間違いないだろうな。
フラッシュバルブで目を焼くほどの閃光を生み出し目潰しして
破魔の力を宿した魂を殺影するカメラで
その本の眼をファインダー越しに覗き込み。ライフル狙撃のように慎重にピントを合わせ。
その存在をフィルムに焼き付けるべくシャッターを切る。
救いのない事件だよ。でも終わりだ。
人を食う化物も人を食い物にするクソ教師も何も違いわねえ。
神を信じる前に誰か信じるべき人間が居たはずだ――。
そこにいる姉さんを、信じてみないか?
緋奈森・鈴音
煌燥・燿と共闘!
POWで対抗!
恐怖の感情抱かないようにも頑張るけど、トリニティの水の魔力で防御力を強化して敵の攻撃に耐えるわー。
おねーさんが攻撃を引き受けておけば仲間の攻撃のチャンスは多くなるし!
戦闘中は相手の目を見ておくわー。
視線での攻撃の気配に注意して、攻撃の予兆があればー、水の魔力で相手の目の前にレンズを作って視線をそらして敵の攻撃を妨害する!
「おねーさんを見ないなんてショックよねー」
貴女がどうやって、こんな力を手にしたか……手渡した誰かが居るのかもしれない。
でも、こんな手段を取る前に出来たことは有ると思うの!
黒幕さんが居るようならその人にも然るべき報いを受けてもらわないとね!
『アアァアァアアァァアアァアァアアアァァ――!』
魔道書が人の声ともいえない不快な叫びを上げると、潰された眼球や穿たれた穴が元の状態に戻る。
しかし再生に消費されたのか、魔道書の纏う禍々しい妖気の様なものは減少し、眼球からも涙の様に血が溢れ出ていた。
「どうにもそいつの眼には嫌な予感がする――が。眼と言う事には光を感じてる事には間違いないだろうな」
煌燥・燿(影焼く眼・f02597)は閃光電球に改造した光線銃で目を焼くほどの出力のフラッシュを焚き、目潰しを狙う。
眼を再生させ攻撃の為に視線を向けようとしたのが仇となり、強烈なフラッシュに視界を奪われた。
燿は影焼透鏡を使う為に殺影カメラを構える。
ファインダー越しに覗き込むが、夜の森の中に浮遊する魔道書にピントを合わせるのは難しい。
魔道書の目が眩んでいるのはあと数秒のことだろう。
定まらない視線で我武者羅に放たれた呪詛が、スコープを覗き込む狙撃手の様にカメラを構えた燿の足許や脇を掠めた。
「敵の攻撃に耐えるわよー。おねーさんが攻撃を引き受けておけば燿さんの攻撃のチャンスは多くなるし!」
トリニティ・エンハンスの水の魔力で防御力を強化した緋奈森・鈴音(妖狐の化身忍者・f03767)が前に出る。
焦点が合ってきた魔道書の眼が懐に踏み込んで来た鈴音を向いた。
魔道書の視線を警戒していた鈴音は水の魔力でレンズを形成して、魔道書の目の前に展開する。
射出された呪詛で飛び散った水のレンズの向こうに鈴音の姿はなかった。
「おねーさんを見ないなんてショックよねー」
魔道書の背後に回り込んだ鈴音のルーンソードが魔道書を一閃する。
「捉えた」
鈴音の一撃で体勢を崩した魔道書を遂に燿のレンズがピントを合わせ像を結んだ。
カシャリという軽いシャッター音。
しかしそれは魔道書に宿る魂の様なものをフィルムに焼き付けた。
魂の抜けた魔道書はゴトリという音を立てて地面に落ちる。
「救いのない事件だよ。でも終わりだ。人を食う化物も人を食い物にするクソ教師も何も違いわねえ。神を信じる前に誰か信じるべき人間が居たはずだ――。そこにいる姉さんを、信じてみないか?」
緊張の糸が切れ、溜息を吐く燿。
魔道書が破れ、清良も糸が切れた様にペタンと座り込む。
「貴女がどうやって、こんな力を手にしたか……手渡した誰かが居るのかもしれない。でも、こんな手段を取る前に出来たことは有ると思うの!」
「出来たこと…………貴女もクラスの人達みたいに堕ろせとでも言うんですか?」
「それは……」
鈴音の言葉にも清良は空虚な笑みを浮かべるだけだった。
●帰り道
「相変わらず、貴女は頑固で融通が利かないのね」
戦いの終わった夜の森に黒い外套を羽織った女生徒の人影がひとつ。
「皆さん、この子のことを止めて下さって、ありがとうございます」
芹沢・栗栖の姿がそこにあった。
「清良さんは選択を誤りましたが、敬虔な信徒である彼女には楽な道を選ぶことはできなかったのです。どうか、この子の処遇は私に任せてはいただけませんか?」
栗栖は清良に歩み寄り、その肩を抱く。
「つらかったわね。小父様と理事長には私も一緒に話に行ってあげるから、私に任せてもう安心して」
「芹沢先輩……お姉様」
後日、麻神・英二はこの世界の法で裁かれることになり、この事件も猟兵達の活躍により一人の犠牲者を出すこともなく解決することができたのだった。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2019年03月31日
宿敵
『クゥイラトァ・グラルハ・メラルヒニトの書』
を撃破!
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