アンジェリカ・ディマンシュ
ローマのスペイン広場でリカ(f40842)と一緒にバレンタインの日を過ごす場面を希望。
公序良俗に反する行為はNG。
アドリブ歓迎。
わたくしは仕立てた私服……紺色のコートの上にブリティッシュトラッドな白のブラウスを基調とした私服を身に着け、リカに案内されますわ
リカが繋いだ手をしっかりと握り締め、その温もりを感じながらローマを回る
ジェラートですか、良いですわね
わたくしはオレンジのジェラートを
そう言ってリカと共にジェラートを食べていきます
さっぱりとした柑橘類の香りとフレーバーが美味しいですわね
デパートではそうですわね
わたくしはリカに白のスーツを
黒のシャツを中に着れば、シックな感じがして素敵ですわ
と、この手袋をわたくしに?
ありがとうございます。大切にしますわね
お土産はナッツを練り込んだチョコが有名と聞きましたから、それはどうでしょうか?
さて、ディナーは……イタリアンのコース料理は詳しいですわよ?
アペリティーヴォ……食前酒の代わりに選択式のジュースを
アンティパスト(前菜)はアッフェッタートミスト(ハムの盛り合わせ)
プリモピアット(パスタ料理)はカルボナーラ
セコンド・ピアットはポルケッタ、ローストポークですわね
コントルノ、野菜料理はマッシュルームを使ったもの
フォルマッジはクワトロフォルマッジのピッツァを
ドルチェ、デザートはティラミスをエスプレッソと共にする
いえ、リカ
こちらこそ……ありがとうございますわ
恋人達にとって、一年で最も甘やかな日・バレンタインデー。
そして、そんな特別な一日を過ごすのに相応しいと。
早門瀬・リカ(星影のイリュージョニスト・f40842)がデートに選んだ場所は。
(「僕にとっては未踏の地ではあるけれど、この日の為に下調べもしておいたし」)
……出来る限りアンジェをエスコートしたいと思うよ、と。
アンジェリカ・ディマンシュ(ケルベロスブレイド命名者・f40793)と共にやって来たのはそう、ケルベロスディバイド世界の「永遠の都」。
中世バロック建築の傑作と遺跡が織り成す美しい魅惑の地・ローマである。
そんな歴史ある街並みの石畳の道を並んで歩きながら。
フランスの名家たるディマンシュ財団の令嬢としての品格漂う、紺色のコートにブリティッシュトラッドな白のブラウスを基調とした良い仕立ての私服。
そんな装いの彼女の隣に並ぶリカも今日は、イタリアに似合った服装で男らしい振舞いをと心掛けているし。
今日一日、しばらくは日本では見れない街並みや喧騒を堪能させてもらうつもり。
そう……はぐれたりしないようにと手と手を繋いでいる、アンジェリカと一緒に。
それに、今のイタリアは冬の真っ只中なのに……柔らかい掌に繊細な指先、じわりと混ざり合う互いの体温。
そんな伝わる熱や感触を意識してしまえば、リカは思わずこう考えてしまう。
……大胆なことをしているかな、なんて。
でもそれ以上に、思うのだ。
(「いつまでも恥ずかしがってはいられないね」)
だから、繋いだ手を握り締めてくれるアンジェリカをエスコートしつつも。
「石畳の小道や中世のような街並みが素敵だね、アンジェ」
「ローマの道は一日にしてならず、と言うだけはありますわ。歴史を感じますわね」
同じ様に温もりを感じながら笑む彼女とバレンタインデートを目一杯楽しむべく、ローマを巡ることにする。
そして石畳の道の先には――美しい噴水と、教会に続く波のようなデザインの階段。
まずリカがアンジェリカを連れてやって来たのは、有名なスペイン広場。
「確か有名な映画の舞台でもあったと聞いているし、それにならってまずはジェラートでもどうかな?」
「お忍びで抜け出した王女と新聞記者が恋に落ちる物語ですわね。ジェラートですか、良いですわね」
「普段はあまり沢山食べれないけれど、折角の観光だしね」
まるで映画のワンシーンかのように、ふたり一緒に。
手と繋いだまま向かうのは、有名ジェラート店。
そしていざ店のショーケースを見回せば、いくつもフレーバーがあって、どれも美味しそうで目移りしてしまうけれど。
「僕はシンプルにチョコレート味とかを選びたいけれど、お勧めのピスタチオでもいいかな?」
「わたくしはオレンジのジェラートを」
「折角だから、チョコレートとピスタチオ、半分ずつにしてもらおうかな」
リカは、好きなチョコレートとお勧めのピスタチオに。
アンジェリカは爽やかなオレンジのフレーバーを、各々選んだ後。
「ジェラートに生クリームを乗せてくれるのですか、美味しそうですわね」
彼女の分も一緒に買ったリカが、生クリームが乗せられたオレンジのジェラートを差し出sば。
ありがとうございますわ、と礼を告げて受け取るアンジェリカ。
今は映画のように階段では食べられない決まりになっているようだから、迷惑のかからない場所を見つけて落ち着いてから。
ふたり並んで早速、ジェラートをひとすくい。
そっとすくったひと匙を、それぞれ口へと運んでみれば。
「チョコレートは甘くて美味しいし、お勧めなだけあってピスタチオもとても美味しいよ」
「わたくしのオレンジも、さっぱりとした柑橘類の香りとフレーバーが美味しいですわね」
ひやりと冷たい感覚と、ふわりと広がる濃厚な味わい。
顔を見合わせ頷きながらも、一緒にジェラートを美味しく楽しんで。
ふたりで満喫する気分はそう、ロマンティックな映画のワンシーンのようなひととき。
そしてジェラートを食べ終われば、スペイン広場から続くコンドッティ通りのお洒落なブランド通りを歩いてみたりした後、ふたりが足を運んだのはセンスの良いデパート。
次に楽しむのはそう、ショッピング。
洋服店や雑貨店を楽しく一緒に覗いていけば。
アンジェリカはふと、そうですわね……と思案する。
「普段でも着れそうな良さそうなデザインの服を探してみたいかな」
そうくるりと洋服店に飾られた服を見回すリカに、似合いそうなものを見繕うべく。
そして目についたのは、白のスーツと。
「黒のシャツを中に着れば、シックな感じがして素敵ですわ」
それに黒いシャツを合わせた、上品で大人っぽいモノトーンのコーディネイト。
「どう? 似合うかな」
「ええ、とてもリカに似合っていて素敵ですわ」
そう彼女の太鼓判を貰えば、嬉しくなるけれど。
でもやはり、リカは思うから。
(「アンジェが欲しいものがあれば、そっちを見て回るのを優先したいかな」)
アンジェリカが見たいものを優先して、一緒に見て回りたいと。
そして……その裏でこっそりと。
内緒で選んでみるのは、アンジェリカへのプレゼント。
けれど、そっと視線を巡らせれば、こてりと小さく首を傾けてしまう。
(「でも男の僕がこういう時どんなプレゼントをすればいいか……いざって時に迷ってしまうね」)
令嬢な彼女に似合いそうなエレガントなドレスから、可愛らしいテイストの服、オトナっぽいシックな衣装まで、色々な印象のものがあるし。
何より服は好みがあるだろうから、さり気なく身に着けられる小物をリカは眺めてみて。
マフラーやストール、バッグに靴、素敵なものが沢山あるのだけれど。
ふいに見つけて、その手に取ったのは。
(「ここは無難に似合いそうな手袋かな」)
今日の彼女の装いにもぴったりな、上品なデザインの手袋。
だって、リカはこうも思うから……彼女の手を傷つけたくはないしね、って。
そして会計をさっと済ませた後、プレゼントだと差し出せば。
「と、この手袋をわたくしに?」
ぱちりと一瞬だけ、アンジェリカは目を瞬かせるのだけれど。
それを受け取って、早速手にはめてみてから。
「ありがとうございます。大切にしますわね」
彼へと向けた藍色の瞳を柔く細めて返す。
己の手を包んでくれる、手袋のほわりとしたあたたかさに。
そして洋服や服飾品、装飾品などをふたり楽しく色々見て回った後。
「後はお土産用の焼き菓子もいいかな。何か名産があればいいのだけれど」
「お土産はナッツを練り込んだチョコが有名と聞きましたから、それはどうでしょうか?」
「いいね、それを買っていこうかな」
ふわりとチョコレートの甘い香りに導かれるように、バレンタインらしくチョコレートを買いに。
他にも、華やかなハイブランドの店からさり気なくお洒落でカジュアルな洋服屋とか。
アンティークなどのビンテージ物が並んでいたり、産直ファーマーズだったりする、マーケットまで。
色々な店を見て回っては、ふたりで一緒に眺めて選んでみたりして。
(「気づけばいい時間になっているね」)
ローマでの楽しい買い物もあっという間、日もいつの間にか暮れていることに気が付くリカ。
賑やかな街を思い返せば沢山、ぐるりと歩いて巡っているから。
ということで、そうとなれば。
(「お腹もすいたしレストランでディナーかな」)
お腹も気付けばぺこぺこ。リカが次にエスコートするのは、美味しいと評判のレストラン。
そんなお店の下調べもばっちりしてきたリカなのだけれど。
「メニューは詳しいであろう、アンジェにお任せしたいかな」
「さて、ディナーは……イタリアンのコース料理は詳しいですわよ?」
「アンジェが選んでくれた料理なら何でも食べられるね」
ここは、イタリアンのコースに精通している令嬢のアンジェリカにお任せ。
そして、アンジェリカがチョイスしたディナーの品々が順に運ばれてきて。
アペリティーヴォ……食前酒代わりの選択式のジュースで、この楽しいバレンタインデートに改めて乾杯してから。
前菜のアンティパストはハムの盛り合わせ、アッフェッタートミスト。
良い塩梅に塩がきいていて、それぞれのハムの異なる味わいを比べてみつつも美味しさを満喫した後も。
「プリモピアットはカルボナーラ、セコンド・ピアットはポルケッタ、ローストポークですわね。コントルノ……野菜料理はマッシュルームを使ったものに、フォルマッジはクワトロフォルマッジのピッツァを」
慣れた様子のアンジェリカがオーダーした美味しい料理を、ふたりで存分におなかいっぱい堪能していって。
あとは食後の飲み物でひといき……とは、まだいきません。
やはり食後のデザートまでしっかりいただきたいから。ドルチェには、ティラミスをエスプレッソと共に。
リカもじっくりと味わうようにして、料理とデザートを堪能する。
いや、彼女と一緒だからこそ、美味しいディナーがもっと最高に美味しく感じるし。
口の中で蕩けるティラミスは、イタリア語で「私を引き上げて」――そう、気持ちの高揚を思わせる、ロマンスの予感がするスイーツなのだから。
それから更けてゆくバレンタインの夜に、リカはアンジェリカへと告げる。
やはりちょっと照れてしまうけれど……でも、恥ずかしがってはいられないって、思うから。
彼女の手を包み込むように、己の手をそっと重ねて。
「今日一日付き合ってくれてありがとう、アンジェ」
告げるのは、楽しかったひとときを一緒に過ごしてくれた感謝の気持ち。
そしてそんな言葉と与えられる彼の熱を受け止めながら、アンジェリカも返す。
「いえ、リカ。こちらこそ……ありがとうございますわ」
混ざり合い溶けるような甘やかな熱と、ふたりのバレンタインの思い出を大切に噛みしめながら。
成功
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