これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
●
「ここまで迷惑な引きこもりの社会復帰もなかなかないな」
皮肉げな笑みを浮かべるユリエル・ミズハシ(ジキルの棘とハイドの誘惑・f36864)は、不敵に細められた赤い瞳を月のように光らせた。
「第五層の|月光城の主《引きこもり》共の第二層への集結……またその一体が捕捉されたんでな、お前達にはその討伐に向かって貰うぞ」
今回、第二層で発見されたのは『屍遣い』ベルシア。
彼に殺され、そして彼に見初められた者は、死後も魂なき肉体で彼に侍る羽目になると言う。
「だが、奴が月光城の主になると同時に話が変わってきてな。配下に他種族は襲わせるものの殺さず、生け捕りにして保管するようになったらしい」
勿論、対象に同情したなんて理由では全くない。
それは、融合した月の眼の紋章の力を維持する為だ。月の眼の紋章は融合した者の戦闘力を66倍にも引き上げるが、維持に条件が課せられている。
『|人間画廊《ギャラリア》』と呼ばれる特殊な空間に人間を閉じ込め、その生命力を紋章へと供給し続けなければならない。その制約の為に、この月光城の主となったベルシアは、一先ずは殺しをやめたようだ。
但しあくまで『直接手を下さない』というだけの話である。紋章に生命力を吸い尽くされた人間は、当然死ぬ。ベルシアはそうして、供給源の人間がいなくなれば、配下に命じて補充させる。その過程で生まれた死体に気に入ったものがあれば、相変わらず蒐集は続けていたらしい。
そしてそれは、第二層に至っても変わらなかったようだ。
「今、奴は内部に人間を閉じ込めて宙に浮かぶクリスタルと鎖で繋がっている。それも一つや二つじゃない、その数は数十個にも及んでいるんだ。それが第二層での奴の『人間画廊』というわけだ」
爆発的に向上した戦闘力を維持したまま、上層に上がってきたというわけか。
一見すると絶望的な状況。だが、やりようはある。
「供給源だからな、人間画廊は。繋がれてる鎖を壊して、中の人間を救出すれば紋章の力は弱まる。そうだな……ざっと半数以上助ければ、完全にその機能を停止するんじゃないか」
だが勿論、敵も黙ってそれを許す筈もない。交戦しながら救助も行わなければならないだろう。
また、月の眼の紋章自体にも邪魔者を排除するという意思でもあるのか、ベルシアのユーベルコードとは別に棘鞭を飛ばして攻撃してくる。油断は禁物だ。
「ベルシアさえ倒してしまえば今回の任務は終わりだ。尤も、あの第二層だからな。ベルシア|だったもの《・・・・・》になっても不思議じゃないが、それでも元を正せば同じものだからな。しっかり倒してこいよ」
絵琥れあ
お世話になっております、絵琥れあと申します。
ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします。
(但し通常参加はタイミングによっては流れる可能性があります。同章受付中の再送は歓迎です)
流れと詳細は以下の通りになります。
第1章:ボス戦『『屍遣い』ベルシア』
第2章:ボス戦『???』
第1章では、月の眼の紋章の力を得た『屍遣い』ベルシアとの戦いになります。
紋章の効果で戦闘力を爆発的に向上させていますが、オープニングで提示した通りの対処法で無効化しましょう。
月の眼の紋章から飛び出す棘鞭にも要注意。
第2章では、どうやらベルシアが姿を変えて襲いかかってくるようです。
どのような敵かは現時点では判明しておりません。
サポート優先シナリオのため、調子と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
第1章 ボス戦
『『屍遣い』ベルシア』
|
POW : 死者の舞踏
【ベルシア自身、もしくは操る屍・骸骨の攻撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【大量の屍・骸骨】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 屍遣いの美しき屍劇
完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【ベルシアが操る屍・骸骨】から排出する。失敗すると被害は2倍。
WIZ : ニューコープスコレクション
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【屍・骸骨】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
イラスト:ゆうひ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ジード・フラミア」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ベルト・ラムバルド(サポート)
ハイカラさんのクロムキャバリア ×今は 宇宙騎士!
普段の口調は私、君、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?
騎士道精神を胸にキャバリア《パロメデス》に乗って戦うぞ
弱きを助け強きを挫く誇り高き光明の暗黒騎士だ!
でも実はお調子者でおっちょこちょいな奴だ!いわゆる残念なイケメンだ!
生身でも戦えるけどあんまし強くないかも…?でもタフな奴!
基本はキャバリアの乗って戦うぞ!
キャバリアに乗れない時は…なんとか生身で頑張って戦うぞ!
時々コミュ力で知り合った異世界の人やモノ?を召喚したりするんだ!
仲の良い想い人がいるけどぞんざいな扱い方をされてるけどめげないぞ!頑張れ!
鳥羽・白夜
おまかせで送ってみます。白夜的にすごく嫌いな敵だと思う
元銀誓館の能力者。一度は能力者を引退、超常の日々を忘れ平凡に暮らしていたが猟兵に覚醒。過去の戦いの記憶も取り戻す。
口調は男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)
日本名なら名字、外国人名なら名前呼び捨て。
面倒臭がりでアンニュイながら実のところお人好し。ただし敵は敵として割り切るタイプ。
トマトかトマトジュースが絡む時はテンションが上がる。
自身が吸血鬼であることには複雑な思いを抱えており血は好まない。敵対する吸血鬼種族は嫌っている。
戦闘時は|起動《イグニッション》!しブラッディサイズを手に戦う。
UCは指定した物をどれでも使用、18禁NG。
●
(「……嫌いだ、こいつ」)
鳥羽・白夜(夜に生きる紅い三日月・f37728)はそう思うばかりで、言葉もなかった。
純粋な、そして止めどなく溢れる嫌悪感。それを表現する適切な言葉が、他に思い浮かばないほどに。
その嫌悪の対象は、足音で来訪者に気がついたようだった。
「おや、こんなところまで来客とは。私に何か御用かな」
「……そいつら、離せよ」
「そいつら……ああ」
男は――ベルシアは、背後に浮かぶ水晶を一瞥した、だけだった。肯定も否定も言葉はなく、ただ優雅に笑むその沈黙のみが拒絶を物語っていて。
解っている。離せと言われて話すような手合であれば、最初からこんなことにはなっていない。
力尽くで、しか、術はない。
「拒むってんなら……『お前の血で、贖え』! ――|起動《イグニッション》!!」
武装展開、その手に握るは赤い三日月の刃。
血色の鎌を手に白夜は討つべき巨悪へと向かう!
「よーし勇士諸君! 人質の救助は任せたぞ! 救出した人々は私の背後に連れてきてくれ!!」
白夜がべルシアと対峙する間、ベルト・ラムバルド(自称、光明の暗黒騎士・f36452)はユーベルコードによる救援要請で呼び出したブルーアルカディアの勇士達に、人間画廊に囚われた人々の救助を依頼。自身は暗黒騎士を思わせる愛機に乗り込んでおり、ベルシアから救出した人々の護衛に回る構えだ。
「ふっ!!」
「おっと……」
白夜の振るう赫の刃がベルシアを捉える。ベルシアも回避を試みたが、その左肩に深々と刃は突き刺さり、白い衣装を赤く染めていく。
傍らの女性の骸骨を盾にしなかったのは、余程気に入っているのだろうか。
ともあれその間に、ガンシップや飛行幻獣に騎乗した勇士達が、砲撃や銃撃により鎖を断ち切り、水晶を割っていく。救助した人々はベルトの指示通り、キャバリアに乗り込んだ彼の背後に運んだ。
だが、それと同時に白夜は見た。
(「……何だ? 笑って……」)
もしや至近距離から月の眼の紋章の荊鞭を射出するつもりか。そう考え、身構えたが。
「何!? ……くっ!!」
「え、」
こちらを見ていた筈のベルトが、今は背を向けてしゃがみ込んでいる。見れば、背後にある『何か』を押さえつけているようだった。
『何か』――それは、白骨死体、のような。
「……まさか」
救出した人々を、一時的にその姿を変え操っているのか。
そう悟った直後、今度こそ荊鞭がヒュンと風を切った。咄嗟に回避を試みる白夜だが、頬が一筋切れる。
「こいつ、どこまで……ッ」
「彼らは私が抑える! ……が、この人数で手一杯だ! これ以上、救出した人々を死体に変えられれば抑え切れないぞ!!」
人々を解放すれば、ベルシアは弱体化する。
だが、人々を解放するたび、その妨害に遭う。
白夜もベルトも、その厭らしさに眉を顰めた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
御形・菘(サポート)
※語尾に「のじゃ」は不使用
はっはっは、妾、推っ参!
敵は決してディスらんよ、バトルを彩るもう一人の主役なのでな!
強さも信念も、その悪っぷりも誉める! だが妾の方が、もっとスゴくて強い!
バトルや行動は常に生中継+後で編集しての動画配信(視聴者が直視しては危ない系は除く!)
いかにカッコ良く魅せるか、見映えの良いアクションが最優先よ
とはいえ自身の不利は全く気にせんが、共にバトる仲間にまで不利を及ぼす行動はNGだぞ?
戦法は基本的に、テンションをアゲてボコる! 左腕とか尾で!
敵の攻撃は回避せず、受けて耐える! その方がカッコ良いからのう!
はーっはっはっは! さあ全力で来るがよい、妾も全力で応えよう!
陽環・柳火(サポート)
東方妖怪のグールドライバー×戦巫女です。
悪い奴らはぶっ潰す。そんな感じにシンプルに考えています。
戦闘では炎系の属性攻撃を交えた武器や護符による攻撃が多い。
正面からのぶつかり合いを好みますが、護符を化け術で変化させて操作したりなどの小技も使えます。
全力魔法使用後の魔力枯渇はにゃんジュール等の補給で補います
名刀『マタタビ丸』は量産品なので、もしも壊れても予備があります。
ユーベルコードは指定した物を使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動し他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
シェーラ・ミレディ(サポート)
※OK:シリアス
※NG:エロ、ネタ、コメディ、心情系
※傭兵的なスポット参戦
称号通り、僕の身体を維持するための金儲けと、弱者をいたぶる醜い行いが許せぬ義侠心が行動指針だ。
美しいものは愛でるべきだが、恋愛には結びつかないなぁ。
性格ブスは醜い。見るに堪えん。
複数の精霊銃をジャグリングのように駆使する、彩色銃技という技(UC)を使って、敵を攻撃しようか。
敵からの攻撃は基本的に回避する。が、護衛対象がいるならかばうのも検討しよう。
……嗚呼、僕を傷付けたなら、代償は高くつくぞ!
アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。
●
「……はぁ全く、理解が出来ないなぁ」
先に交戦を開始した味方と、その状況を見てシェーラ・ミレディ(金と正義と・f00296)が小さな溜息と共に肩を竦める。
ただでさえ弱者を玩具にするような扱いには反吐が出そうなのに、よりにもよって骸骨に姿を変えさせる、とか。彼の義侠心と美的感覚からして理解に苦しむ。
「だが、対処法は見えてきたな」
「……ああ、どうやらあの使役術は『こちらの魔術的な要素』に反応して発動しているようだ」
アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)もまた冷静に戦場を観察していたようだ。
一度発動してしまえば厄介な技ではある。だが、これ以上その対象を増やさない方法は、ある。
「魔術的要素の伴うユーベルコードを使用せず、戦闘と救助を行う」
恐らくはそれが最適解だ。
「成程な! そういうことなら妾に任せて貰おうか! 何せ妾のウリは映える『アクション』であるがゆえに!!」
はっはっは、と高らかに笑う御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は自信に満ちている。
そして、この状況でも不敵な笑みを崩さず、むしろやる気十分な者がもう一人。
「だったら俺も一枚噛ませて貰おうじゃねえか。シンプルにあの野郎をぶっ飛ばす! それでいいんだろ?」
「よーし、ならば今回はコラボ配信と行こうか!」
陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)がマタタビ丸を引っ提げやってきた。そこに恐れや不安を感じさせる要素は一切ない。
菘と柳火が交戦しつつ敵を抑え、その間にシェーラとアスが救助に回る。方針が決まれば皆、動くのは早かった。
手始めに、挨拶と言わんばかりに菘がその左腕を豪快に振り上げ、渾身の力でベルシアを殴りつける。ベルシアはあくまでその身で受け、反撃に傍らの骸を菘の肩口へと噛みつかせた。
「ほう、その亡骸……徹底して攻撃を受けさせはせぬか」
「お気に入りをどう使うかは私の自由だろう?」
「はっはっは、全く以てその通り! 寵の対象を徹底して美しく保たんとするその意気やよし!」
敵であっても惜しみない|称賛《リスペクト》を。
今日の舞台は崩れゆく人間画廊。そこで戦いを繰り広げる菘とベルシアは、共に主役なのだから。
そして、もう一人。
「オラァ!!」
まさにクイックドロウの剣術版とでも言うべきか。
柳火の繰り出す、目にも止まらぬ幾重もの居合い切りが、月の眼の紋章から放たれる荊鞭を弾き飛ばした。
その間にも、シェーラとアスは機を窺っており。
「そろそろいいだろう。さっさと畳み掛けようか」
「ああ、一気に片をつけるぞ!」
長引けば長引くほど、交戦に向かった味方を疲弊させる結果になるだろう。だから、躊躇わず、早々に終わらせる。
「恋に落としてやろう」
シェーラは二丁の精霊銃から、鎖へ撃ち込み、それを躊躇いなく頭上へ放り投げた。更に懐から二丁の精霊銃を取り出し、撃っては放り、先の二丁を受け止め放ち、その繰り返し。
四丁の精霊銃を自在に繰り、浮かぶ水晶の牢獄を故意に、撃ち落とす。
「纏めて打ち砕いてやる……!」
アスの脚部が開き、内蔵された銃器がずらりと並ぶ。それらが一斉に射出されれば、宣言通りに鎖が砕け、水晶が地に落ちた。
衝撃で、割れたそこから呻き声を上げて閉じ込められた人々の姿が露わになった。気絶しているが、姿を変えられ操られる様子はなさそうだった。
その、代わりに。
「くっ……」
がくりと。
明らかに、ベルシアが苦しげに胸を抑えて体勢を崩した。
「頃合いか、ならばクライマックスと行こうか!」
「!」
菘が赤く染まる地へとその左手を叩きつければ、そこを目印に緑が根を張り、世界を緑に染めていく。
赤も、白も、全て花と緑に覆い尽くされてゆく。
「愛する者と共に、花と緑の棺で眠るがよい!!」
「……っ……」
ベルシアは藻掻くように緑を掻き分けようとするが、間に合わない。
そこへ、柳火が肉薄し。
「粋な計らいだろうが、大人しくしてなッ!!」
マタタビ丸の一閃が、その身を的確に捉え。
花が散り、緑が舞う。その中に今度こそ、ベルシアは傍らの女性と共に、沈んでゆく。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
第2章 ボス戦
『『しあわせのあおいはこ』』
|
POW : パンドラの匣が空く
着弾点からレベルm半径内を爆破する【幸せの青い星】を放つ。着弾後、範囲内に【幸福を破壊する幻覚】が現れ継続ダメージを与える。
SPD : 内側を覗いたものは
自身の【内側に溜め込んだ幸福な記憶】を代償に、1〜12体の【絶望の獣】を召喚する。戦闘力は高いが、召喚数に応じた量の代償が必要。
WIZ : 匣の中へおいで
戦闘中に食べた【魂人の幸福な記憶】の量と質に応じて【自身の内側から狂気が溢れ出し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
イラスト:すずや
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠疾風・テディ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
緑に抱かれ、ふたつの亡骸は眠る。
――筈だった。
「まだ、だ」
声が。
殺した筈の、声が。
怨嗟の色を、濃く乗せて。
「されど、我は、尚も……五卿六眼の、欠落を……求める……!」
その言葉で。
世界は再び、赤く染まりゆく。
月は赫く、天に六つ。
その、一つ。
光もまた、赫く、血の渇望を癒すが如く、注ぐ。
赫く染められた身体は、ベルシアであったものは、しかし青く彩られた。
緑の中で、ばき、べきと音を立てて、青き光を放ち、変質していく。だというのに、悲鳴の一つも聞こえはしなかった。
やがて光は収束し、緑の中から浮かび上がる、青。
箱、だった。
隙間から放射状に、白骨の、女の手が無数に生えた、しあわせのあおいはこ――。
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです
徳川・家光(サポート)
『将軍なんだから、戦わなきゃね』
『この家光、悪は決して許せぬ!』
『一か八か……嫌いな言葉じゃありません!』
サムライエンパイアの将軍ですが、普通の猟兵として描写戴けると嬉しいです。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、全般的に「悪事を許せない」直情的な傾向と、「負傷を厭わない」捨て身の戦法を得意とします。
嫁が何百人もいるので色仕掛けには反応しません。
よく使う武器は「大天狗正宗・千子村正権現・鎚曇斬剣」です。
普段の一人称は「僕」、真剣な時は「余」です。
あとはおまかせです!
●
「……これ、は……」
「……惨い、ですね」
響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)が胸を押さえ、徳川・家光(江戸幕府将軍・f04430)が眉を顰める。
あの手は――本人のもの、では流石にないのだろうが。今まで、ベルシアに殺され、魂なき屍になってなお、己の命を奪った男に侍らされた女性達の末路、なのだろう。
さしずめあれは、美しい骸をしまい込んだ宝石箱。
なんと、醜悪な姿。
「……女性達を、解放しましょう」
「ええ、勿論です。あのままにしてはおけませんわ」
家光の言葉に、リズもしっかりと頷いて。
必ず、あれを、滅ぼさねばならない。
「天の水甕よ、土蜘蛛より奪いし剣よ! 重く荒れ狂う濁流にて、我が敵を飲み込め!」
「援護いたします。清らかなる白薔薇よ、邪なるものを祓い滅ぼす力を……!」
土蜘蛛の神剣より放たれる濁流が、奏でる旋律に乗せて舞う白薔薇が、宝石箱へと殺到する。
それは確かに箱を飲み込み、覆い尽くしていった。だが、その直後。
「うっ……」
「あ、っ」
二人の心臓が、何かで握られたような鈍い痛みを訴える。
箱から流れ込む狂気が、その身を着実に侵食している。
そこには、傷ひとつ、ない。
「効いて、いない……?」
「……確か、闇の種族を討ち果たす為には『欠落』を見つけ破壊しなければならないとか。恐らくは、かの敵も……」
訝しげに呟きを落としたリズに、家光が頭を振ってそう告げる。
欠落の破壊がなされるまでは、本体への攻撃は無効ということか。しかし周囲にそれらしいものは見当たらないが……。
「あの箱の、中でしょうか」
「! きっとそうです!」
リズの紫陽花色の瞳は、真っ直ぐに箱を射抜いている。恐らくは、あの中だ。
「もう一度行きましょう。今度は箱をこじ開けることに注力しますから……」
「承知いたしましたわ。私は、その中身を狙います」
家光は再び刃を振るう。濁流は正面から箱を押し流そうとはせず、側面から隙間に入り込み、箱を開けようと暴れ回る。
骨の手が必死で箱が開かぬよう、押さえつけているのが何よりの、晒してはならない何かが入っている、証拠だ。
「! 今です!」
そうして箱が開く直前、リズは再びその旋律を花へと変えて。
開いて閉まるまでの、その僅かな一瞬で、花弁の矢を突き刺した。
骨の一部がびくりと痙攣したように跳ね、がらがらと崩れ落ちて、消える。
誰も開けてはならぬ。それは幸福が逃げてしまうから、ではなく。
自らの心臓にも等しきものを、晒け出すことに他ならないからだ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
迅瀬・ナクタ(サポート)
「ちっ、見て見ぬふりも、ばつが悪い。オレも参加してやるか」
人間の「トイロボバトル」アスリート×オブリビオンマシン
トイロボと言う小型ロボットを特殊なデバイスで操作するホビースポーツのアスリートです。
基本的には愛機である『OM-NATAKU』を使ってスポーツや戦闘をします。しかし、本人もアスリートなので身体を鍛えており、場合によってはトイロボを使わずスポーツ・戦闘を行います。
(攻撃力や命中率・UCの相性はナクタより『OM-NATAKU』の方が上です。)
仲間や一般人にはぶっきらぼうな態度で接しますが、相手がピンチの時はなんだかんだ助けてしまうタイプです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
陽環・柳火(サポート)
東方妖怪のグールドライバー×戦巫女です。
悪い奴らはぶっ潰す。そんな感じにシンプルに考えています。
戦闘では炎系の属性攻撃を交えた武器や護符による攻撃が多い。
正面からのぶつかり合いを好みますが、護符を化け術で変化させて操作したりなどの小技も使えます。
全力魔法使用後の魔力枯渇はにゃんジュール等の補給で補います
名刀『マタタビ丸』は量産品なので、もしも壊れても予備があります。
ユーベルコードは指定した物を使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動し他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●
「チッ、しぶとい奴だぜ」
姿を変えて再び猟兵達の前に立ちはだかったベルシア|だったもの《・・・・・》――もとい、|異形《ほね》の腕を無数に生やした『しあわせのあおいはこ』。
その執念染みた復活に、先程トドメを刺した筈だった陽環・柳火(突撃爆砕火の玉キャット・f28629)が眉を顰めた。
しかも自分の弱点である欠落を、自らの中に隠し持っていると来た。箱ごと叩き切るかと柳火は考えたが、闇の種族と欠落の関係からして難しそうだ。
そこに、足音がひとつ増える。
「オレの本業はアスリートなんだがな……あの箱を開ければいいのか?」
どうも人手が足りなそうだということで、急遽現場に派遣された迅瀬・ナクタ(闇を抱くトイロボバトラー・f37811)の傍らには、異世界でもやはり愛機である『NATAKU』の姿がある。
「オッ、やってくれんなら助かるぜ。そっちは任せた!」
言うや否や駆け出した柳火に、ナクタは軽く肩を竦めつつも。
「さあ、行くぞ『NATAKU』!」
自慢の愛機は、異世界の強敵にだって遅れは取らない!
NATAKUは浮かぶ月にも劣らぬ赤の軌跡を描き、箱を目指す。箱から湧き出た狂気がその接近を阻もうとするが、|トイロボ《実はオブリビオンマシン》であるNATAKUが狂気に呑まれることはない!
「停泊しろッ!」
NATAKU用に小型化されたバトルアンカーが、箱の隙間へとねじ込まれた。傷をつけることこそ叶わなかったが、剥がれた蓋部分をアンカーの鎖が捕らえて引き剥がした。
欠落が露出する。蓋はすぐに鎖をすり抜けて戻ろうとする。が、その一瞬で十分だった。
「……ああッ、こないだ封神武侠界で助けた酒屋のおっちゃんに貰って大切に取っておいた善醸酒が!? 許せねえ!!」
接近中に青い星の迎撃を受けていた柳火が、怒りの炎を燃やした――その脚に。
「蹴り倒してやるよ!! ついでに俺の|怒り《ほのお》も受け取りな!!」
この青い星、どうやら着弾範囲内にいる相手にとっての幸福を破壊する幻覚によって、精神的ダメージを与えてくる手合いらしいのだが。
どうやら逆に何かしら柳火の逆鱗に触れてしまったらしい。欠落が露出した一瞬の隙を的確に突き、炎を纏った鋭い蹴りを突き刺した!
箱ごと欠落が吹き飛ぶ。そのまま、再び箱には蓋がされてしまったが、中の欠落は炎に巻かれたままでいるようだ。その影響か、一部の骨の腕がぼろぼろと崩れていく。
「よっしゃ見たか! 酒の恨みは怖えんだぜ!!」
あくまで幻覚だったこともあり、蹴り飛ばしてスッキリした様子の柳火とは対照的に。
(「……善醸酒……?」)
ナクタは首を傾げていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
鳥羽・白夜
MS様におまかせします、かっこよくなくていいから一矢報いたいところ。
元銀誓館の能力者。一度は能力者を引退、超常の日々を忘れ平凡に暮らしていたが猟兵に覚醒。過去の戦いの記憶も取り戻す。
口調は男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)
日本名なら名字、外国人名なら名前呼び捨て。
面倒臭がりでアンニュイながら実のところお人好し。ただし敵は敵として割り切るタイプ。
トマトかトマトジュースが絡む時はテンションが上がる。
自身が吸血鬼であることには複雑な思いを抱えており血は好まない。敵対する吸血鬼種族は嫌っている。
戦闘時は|起動《イグニッション》!しブラッディサイズを手に戦う。
UCは指定した物をどれでも使用
ハル・エーヴィヒカイト(サポート)
▼心情
手の届く範囲であれば助けになろう
悪逆には刃を振り下ろそう
▼戦闘
殺界を起点とした[結界術]により戦場に自身の領域を作り出し
内包された無数の刀剣を[念動力]で操り[乱れ撃ち]斬り刻む戦闘スタイル
敵からの攻撃は[気配感知]と[心眼]により[見切り]
[霊的防護]を備えた刀剣で[受け流し]、[カウンター]を叩き込む
●
「まだ……」
苦々しげに、鳥羽・白夜(夜に生きる紅い三日月・f37728)は眉を顰めた。
ベルシアは、倒した筈だ。だが、別の形でまた蘇ってしまった。止めないと。止めないと、いけない。
(「格好悪くたっていい、俺が倒せなくたっていい、せめて俺でも、俺以外でも、誰かがアイツを倒す為の一撃を、一矢報いるだけでも……!」)
起動はそのまま、ブラッディサイズを構え直す。
その間にもずるりと現れる、絶望の獣、その群。
「……こりゃ、勝ったらトマトジュースで祝杯だな……!」
冗談めかしつつもそれを鋭く睨んで、喚び出したるは鮮血の猟犬。獣には獣を、そして白夜自身は、ベルシア|だった《・・・》箱へと向かう。
「助太刀しよう。悪逆には我が刃を」
「!」
そこへ、声ひとつ。
「我が心、我が魂、我が生命――花と散れ、其は別れを告げる刃。さよならの時間だ――|絶刀《ぜっとう》・|雪月風花《せつげつふうか》」
ハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣聖・f40781)が己の剣の一振りを抜き放ち、その一閃で空間を断つ。散る薄紅の花弁が絶望の獣に触れ、その身を鋭利に咲いてゆく。
手負いの絶望の獣は徐々に押され始め、猟犬達が抑え込んだ。その隙に、既に白夜は箱へと到達し、カイもその後に続いた。
がちりと弾かれるような音も意に介さず、ブラッディサイズの先端を箱の隙間に差し込む。そうして箱をこじ開けようとする白夜を襲った幾つもの骨の手は、しかし後から到達したカイの剣技によって阻まれ、受け流されて無力化される。
そして、がこりと音を立てて遂に箱は開いた。
「! 今だ!!」
「……断ち切る!」
白夜が鎌を振りかぶる。
カイが剣を閃かせる。
ふたつの刃が、未だ燃え盛る欠落へと光を走らせていく。
絶叫の代わりに、骨がぼろぼろと悲鳴のように崩れ落ちた。
蓋が閉まることは、もうない。
欠落はここに破壊された。
宝石など、とうの昔に何処にもない。
無辜の魂は、最初から全て箱の外へ――。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴