帰還者達の|苦難《トラブル》
#けものマキナ
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●けものマキナ初心者の帰還者達
かつて、人類が最終戦争を開始する直前に別の星へと逃げた者達が居た。
彼らは文明レベルを維持しながら、帰還の為の資材を収集しに色んな星を転々とした。
そして、ようやく一万年後――我が故郷に帰ってきたのである。
「何なんだこれは!」
デモンズコードで『じゃれ』てくるケモノの皆を躱す帰還者が一人居た。この帰還者はまだデモンズコードを上手く扱えない。帰還者全体9990人のうち、未だデモンズコードを使える帰還者は2割程度である。
「もう、何してるのジョン! 彼らとはこうやって遊ぶのよ」
デモンズコードで対等に仲良く喧嘩し合う少女が一人。
「すまないな、ジェリー」
「しかし帰還したのは良いですが、どうも新しい環境に馴染むのは難しい!」
キャバリアもツーシン施設も何もかも使いこなせない男、ウォーカーは四苦八苦していた。
「こうではないですか?」
「ふむ、電波の仕組みが我々の物と違うようだ」
キャンディとコリンの二人組は帰還者全体に普及させるべく仕組みの解読に挑戦中だ。このままだと普及にはやや時間がかかりそうな気がする。
「あの学校みたいな施設や向こうに見える集落も気になるわ。どうやら学ばなければいけない事も多そうね」
「私も! 行ってみたいです」
ベルとキーラは外に興味津々だった。
●グリモアベース
「デス・テラーの中に住んでいた9990人の方々が、色々困っているそうなんです」
グリモア猟兵の土谷・メイ(イヌの砲撃術【大】・f27738)が尻尾を振る。仲間が一気に9990人も増えたのは良い事だ。しかも善良な人間達。だが、帰還して間もない彼らは出来ない事が多い。
「具体的に言えば、ケモノやマキナ達のトラブル……まあ、仲良く喧嘩するようなじゃれ合いなんですけど、それに対処できないデモンズコード未取得者がまだ8割ぐらい居ます。9990人の8割って言うと約8000人ぐらいですから、彼らにデモンズコードを教えてあげる必要がありそうですね」
予知に出て来たジェリーという少女は既に習得していたようだが、青年ジョンは全く使えないようだ。使える者、使えない者の違いもどこかにあるのかもしれない。
「あと、デス・テラーの機械との互換性が無くてツーシン施設が使えない方もチラホラ見かけますね。お年寄りもいますし、優しく使い方を教えてあげるか、デス・テラー内部の機械と互換性を持たせたり、楽々ツーシンみたいな物を開発してあげるとかもアリかもしれません!」
そして最後は、観光希望者である。実はこれが最も多い。
「アルワーツとかキャバリオン自治集落とかウォール・アクアとかコンコンコン大樹とか……案内出来そうな所は大体皆興味津々なはずです! 今回は脅威は何もないので、皆さんのトラブルを解決してあげて下さい!」
そう言ってグリモアでの転移を開始する、メイだった。
椿油
椿油です! デス・テラーの中の帰還者達が観光ツアー客のように大量にけものマキナ世界に降り立ちました。さあトラブル解決の時間です。
主にする事は3つ、『デモンズコードを習得させる』、『機械の使い方を教えてあげる』、『観光ツアーをする』その他アドリブで色々出来ます。この3つはプレイングの参考にどうぞ。
今回は帰還者のリーダーであるトマスは出て来ませんが、NPCの帰還者が数名出てきます。
ジョン:デモンズコードが使えない青年。割と短絡的。
ジェリー:デモンズコードを使いこなしている少女。賢い。
ウォーカー:ツーシンのやり方が分からない青年。小太り。
キャンディ:何とか文明や技術を解読しようとしている技術者の女性。
コリン:何とか文明や技術を解読しようとしている技術者の男性。
ベル:観光をしてみたい婦人。
キーラ:観光をしてみたい女性。
皆様のアツいプレイング、お待ちしております!
第1章 日常
『プレイング』
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POW : 肉体や気合で挑戦できる行動
SPD : 速さや技量で挑戦できる行動
WIZ : 魔力や賢さで挑戦できる行動
イラスト:仁吉
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
コニー・バクスター
コニーのおまかせプレです。
日常か戦闘向け。
【日常系】
「種族」か「ジョブ」を活かした行動描写をお願いします。
レプリカント(種族)が活きる場面は、ロボネタで対応です。
ジョブは、量産型キャバリア(BRR)を操るパイロットです。
ジョブが活きる場面は、キャバリアやサバイバルネタで対応です。
学園生の為、けもマキでも若者話題は特に参加歓迎です。
【戦闘系】
戦闘の立ち位置は中衛のスカウトです。
主にキャバリアに乗って戦いますが、本人が戦うのも可。
ナイフ、二丁拳銃、狙撃、偵察等が得意技。
メインで戦う人がいたら役割は補助的です。
逆にメインで戦う場合かソロの場合は中衛攻撃に特化です。
UCお任せ。
アドリブ歓迎。
NG無し。
「ツーシンのやり方に悩んでるみたいだね? それじゃあ、まずアンテナを探しに行こうかっ」
コニーがウォーカーとキャンディとコリンに話しかける。
「いや、アンテナらしき杭は見つかったんだが、電波規格が分からんのです」
ウォーカーが手持ちの機器の周波数をジリジリ弄っている。繋がる気配はない。
「あー……だったら、現地の機器を使った方がいいかもね? あそこに大樹が見えるでしょ? あれをノックしてみると面白い事が起こるよ☆」
半信半疑なウォーカーがコンコンコン大樹まで向かって叩くと、現地規格の機器がポンポン出て来る。
「おお、こりゃあ凄い!」
「どれ、我々にも解析させてくれないか」
コリンが割って入る。
「凄い、こんな技術が既に発展していたなんて……」
キャンディも目を輝かせていた。
「(まあ、現地技術っていうよりは猟兵の技術なんだけどね)」
コンコンコン大樹の周りはツーシン感度も良い。出て来たスマホからアプリのインストールを試しているコリンは、感動して涙を流していた。
「……帰還者の端末より100倍は早いぞ……!」
「え、そんなに?」
試しに帰還者達の端末を触らせてもらうコニー。
「……なるほどね?」
いわゆる『折りたためないガラケー』の速度と言えば良いだろうか。限られた資源で作られた端末は、9990人全員の活動の補佐を保証する代わりに、若干、通信速度が犠牲になっていたようだ。
「キャンディ、今何個出て来たか数えてくれ! キリがない!」
「それは分かりましたがウォーカー、このペースだと夜までかかりますよ?」
「コニーも手伝おうか?」
「なら、端末をデス・テラーまで運ぶのを頼みたい!」
「了解だよっ!」
その後一日中、コンコンコン大樹を叩き続けるウォーカーであった。
大成功
🔵🔵🔵
巨海・蔵人
アドリブ歓迎
■心情
魔王とかきな臭いこと多かったりで遅れちゃったけど、
根回しも準備も終わったし。
アルワーツ体験学習ツアー募集開始!
募集要項!
現行機器の扱いを習熟したい方。
デモンズコードの扱いに苦戦している方。
デモンズコードの扱いを学びたい方。
ゆるっとキャンプしたい方。
■送迎から
トレーラーハウスでまずはお迎え、向かう先はアルワーツ、近郊で比較的安全なキャンプ地を用意したよ、
アシスタントにアキクサさんについてもらって。
ツーシンはキマフュ風だからエンコードから。
デモンズコードの習得は必要な部屋でイメージと躓いた人同士で交流しよう、
使える人にはアルワーツ短期留学。
キャンプも楽しく!
アキクサさんにお任せ!
「アルワーツ体験学習ツアー募集開始!」
蔵人は募集要項を掲げて、トレーラーハウスで送迎に来た。
「アルワーツって言うのは何かしら?」
ベルは興味津々である。
「アルワーツとはアルワーツ魔術学園の事デス」
「名前からするに……専門学校でしょうか」
《おっけーアキクサさん》で呼ばれたアキクサインコ型アシスタントに正式名称を聞いて、キーラは目を輝かせた。
「何? デモンズコードが学べる場所がある?」
「朗報ね、貴方も行くんでしょう?」
ジョンはもっと早く知りたかった顔をして、ジェリーはジョンの方を向いて微笑んだ。
「機械技術の科目もあるのだろうか」
「行ってみましょう」
「おい、残り120個のコンコンコン産スマホはどうする!」
コリンとキャンディが誘われる中、ウォーカーは運搬中のスマホを持って、全員でトレーラーハウスに乗り込むのだった。道中で手持ちの機械のエンコードをしながら、到着するとデモンズコードを学ぶ教室へと案内される。
「|物よ、浮き上がれ《ウィンガーディアムレヴィオーサ》! はい、ジョン君繰り返して!」
「|物よ、浮き上がれ《ウィンガーディアムレヴィオーサ》……くっ、上がらん!」
「何やってるのよ、こうでしょ。|浮き上がれ《レヴィオーソ》」
ジョンより早く、高等なデモンをマスターするジェリーは不敵な笑みをジョンに向けた。ジョンは悔しがった。
「|変身せよ《フィラベルト》。あら、楽しいわ」
「私、何回やってもケモノモドキの要素が残ってしまうんですけど……」
ベルがケモノモドキを見事なグラスに変えたのを見て、キーラは教えを乞う。
「これならティキーもアイリスも、簡単に機械が使えそうだ」
「ラミーとピスカ、あとピングとキュリーにも教えておきましょう」
コリンとキャンティは、キャンプしながらエンコードの技術をアキクサさんの補助を得て学んでいく。
「ジョンとキーラは必要な部屋行きね……」
ジェリーは黒板の成績を見て呟く。
「そうですね……」
キーラは思ったより伸びない成績に落ち込んでいたが、ジョンはどうやらそれ以下のようだ。
「待っていろジェリー……すぐにその面拝みに帰ってくるからな」
どうやら犬猿の仲らしいジョンとジェリーがバチバチと電撃を飛ばし合った。
「思ったより楽しいんだな、キャンプって……」
一方その頃ウォーカーは、アキクサさんに火のおこし方を学びながら、ゆるくキャンプしていたのだった。
「ジェリーさんはアルワーツ短期留学プランはどうかな?」
蔵人の言葉に、ジェリーは頷いた。
「ええ、望む所よ」
こうして、アルワーツを満喫する帰還者達であった。
大成功
🔵🔵🔵
グウェン・ラクネリア
「まだ見ぬ人間に希望を見出す女、スパイダーガール!」
(てっててーれてれ! てれってれー!)
わたいはアラクネ族の集落とか案内するの。アラクネ族は森の中で高い木の上に住居を作って生活してるのよさ。
(イメージ的には進撃の巨人の巨大樹の森並みにデカい樹の高い所に木造住宅作ってる感じ)
アラクネ族の糸はしなやかで強靭だから建材としても使えるのよさ。主な名産品はアラクネ糸を使った布製品なのよさ。
(グウェンのUCでレオポルドン以外の物はアラクネ族共通で使えるDC。グウェンは特別優れている訳では無い)
もちろん、この糸は戦闘でも大活躍なの。巻き付けて無力化に妨害、震動を伝って広域探知、罠を仕掛けるのも得意なのよさ。
(糸を出せるのは出糸突起だけだが、グウェンが使い始めたウェブ・シューターが結構便利と集落の中で広まっている)
糸を使った事ならアラクネは大体出来るのよさ。DCは出来る事を具体的にイメージしていくのが一番大事なのよさ。
(ちなみにアラクネ族集落の設定は特に用意してないので好きにして良い)
「まだ見ぬ人間に希望を見出す女、スパイダーガール!」
てっててーれてれ! てれってれー!
「……何か今効果音が聞こえたような気がしたが気のせいか?」
キャンプをしていたウォーカーが訝しむ。
「わたいはアラクネ族の集落とか案内するの」
てっててーれてれ! てれってれー! グウェンが改めて鈍いウォーカーの前に効果音と共に着地する。
「うおっ、びっくりしたぞ」
「アラクネ族は森の中で高い木の上に住居を作って生活してるのよさ。着いてくると面白いものが見られるのよさ」
「ほうほう……」
ウォーカーが興味を示すと、観光目的だったベルとキーラも付いてきた。
「木の上の住居? ひょっとしてあの巨大な樹の事かしら」
「てっぺんに登ったら下界を見渡せそうですね……!」
DC《ルーラー・ラクネリア》で生成した糸を束ねていくグウェン。
「アラクネ族の糸はしなやかで強靭だから建材としても使えるのよさ。主な名産品はアラクネ糸を使った布製品なのよさ」
「確かに、硬い……!」
ウォーカーが束ねた糸を叩くと音がするレベルには強靭な糸。流石、蜘蛛の下半身を持つアラクネ種である。
「もちろん、この糸は戦闘でも大活躍なの。巻き付けて無力化に妨害、震動を伝って広域探知、罠を仕掛けるのも得意なのよさ」
「それはとても便利ね。一本だけだと細くて見えないから、罠に簡単に引っ掛かりそうだわ」
ベルが関心する。キーラも、うんうんと頷いていた。そうこうしているうちに、他のアラクネ族がお茶を出してくる。
「粗茶だがね、良ければどうぞ飲んでいくがね」
「ありがとうございます……!」
キーラが何の味とも形容しがたいが美味しいお茶を頂いていく。
「こっちに行くと服屋があるだに、見ていくだに?」
「そうさせてもらうわ」
「男物もあるか?」
ウォーカーとベルはアラクネの糸で織られた服を見ていく。
「これは美しいわ……これを、貴方達が?」
「そうだに、一つ一つ手作りしているだに」
ベルは感激していた。
「ちなみに、お客さんが座ってるそこの地面も糸で出来てるがね」
「え、そうなんですか……!?」
あまりに基礎がしっかりしていたので気づかなかったキーラ。
「糸を使った事ならアラクネは大体出来るのよさ。DCは出来る事を具体的にイメージしていくのが一番大事なのよさ」
グウェンがイメージの大切さを伝えると、キーラは閃いたようだ。
「私……|硬くて何でも守れる《プロテゴ》DCを作ってみたいです!」
キーラはまた一歩、DCの具現化に進んだようだった。
大成功
🔵🔵🔵
ルネ・ロッサ
ルネのおまかせプレ。
日常か戦闘向け。
【日常系】
「種族」か「ジョブ」を活かした行動描写をお願いします。
ダンピール(種族)が活きる場面は、吸血鬼ネタで対応です。
ジョブは、ブラック・メイドナイト(黒騎士×パーラーメイド)です。
ジョブが活きる場面は、メイドネタや喫茶店ネタで対応です。
『コイネガウ』の希島でルネ・カフェを経営するメイド長です。
【戦闘系】
戦闘の立ち位置は前衛の物理&魔術アタッカーです。
魔法の大剣を振り翳して戦います。
パワータイプよりはテクニカルタイプです。
メインで戦う人がいたら役割は補助的です。
逆にメインで戦う場合かソロの場合は前衛攻撃に特化です。
UCお任せ。
アドリブ・連携歓迎。
NG無し。
「皆さん、充分楽しんで頂けたようですね?」
ルネの言葉に、若干修練不足のジョン以外は笑顔で頷いた。
「それではこれから、移動ツーシン喫茶「暗黒」にご案内しますね!」
移動ツーシン喫茶「暗黒」。かつて有害電波でケモノやマキナを|遥かに良い《中毒》状態に陥れた喫茶である。だが、既にマスターは更生済みでバグも取り除いたとの事で、マスターから直々に招待状が来ていたそうだ。
「物騒な名前の喫茶店ですね……」
キーラが少し不安げな顔を見せるが、「暗黒」側が乗り物で迎えに来てくれると、帰還者は知らないが暗黒は以前とは変わって明るい内装になっていたのだ。そよ風を感じられる爽やかな移動喫茶と化した暗黒で、マスターが珈琲を提供する。
「どうぞ、美味しい珈琲です。お飲み下さい」
マスターの天邪鬼な逆転言葉を発するバグも消え、マスターは本心で美味しい飲み物とツーシン環境を提供してくれているのだ。
「おお、ツーシンが快適だ!」
ウォーカーは感激しながらコンコンコン大樹から出て来たスマホをタップする。
「酒を飲みながらナイト・ツーシンなんていうのも出来そうだ」
コリンがそう言うと、マスターは「出来る」という笑顔の頷きを見せた。
「今回は私も提供を手伝いますよ! どうぞ、おくつろぎ下さいね」
ルネが人数分の珈琲やソフトドリンクを提供していくと、マスターは微笑んだ。
「私がバグを取り除くよう改心出来たのも皆様のお陰です。今後は皆様の為にツーシン喫茶を提供致しましょう」
「ええ、帰還者の皆さんの憩いの場になると良いですね!」
ルネはマスターと共に、帰還者達へと微笑んだのだった。
大成功
🔵🔵🔵