アルダワ魔法学園・糸の迷宮を駆け抜けフロアボスを倒せ!
#アルダワ魔法学園
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「みなさん聞いて下さい! アルダワ魔法学園で事件が発生しました!」
初めまして~と明るい声で挨拶を交わすのは、人間の竜騎士プルミエール・ラヴィンス。グリモア猟兵の一人だ。
グリモアベース内にて興味を示した猟兵達が、視線を送り振り返るのを見やると、にっこりと笑みを返し、プルミエールは続ける。
「学園迷宮の一つでオブリビオンがフロアボスの座に就き、迷宮内部を変化させています。みなさんは迷宮を突破して、敵を蹴散らし、フロアボスになったオブリビオンを撃破して下さい!」
●
アルダワ魔法学園に幾つも存在する学園迷宮。オブリビオンの影響で変化した迷宮の奥に、素晴らしい宝があるという情報が出回ってしまった。このままでは、オブリビオンによって多くの被害が出てしまうかもしれない。
「学園を通じて、探索禁止という告知は出ています。けれど、腕の立つ生徒ほど、抜け駆けしての冒険を好むので、完全には防ぎ切れません。みなさんは生徒達よりも先に迷宮を駆け抜け、オブリビオンの元に辿り着いて下さい!」
「みなさんに突破してもらう迷宮は、スバリ! 糸の迷宮です!」
なんだそれはと困惑する猟兵達に、プルミエールは続ける。
「フロア全体に縦横斜め、天井から床までみっちり、キラキラ輝く細い糸が張り巡らされているんです。ただご安心を! 普通の壁が糸に変わった状態みたいなので、普通に歩いて進めます!」
糸が光を反射しフロア全体は明るい。糸の強度は意外と無いので、武器で切り裂き振り払い、無理矢理進む事も出来るようだ。
「ただし、気を付けて下さい! 糸には仄かに色が付いているものが仕掛けられています。これに引っかかったり切ったりしてしまうと、トラップ発動です!」
高温の油が噴き出す、いくつもの矢が飛んで来る、粘着性のある網で絡め捕られる……とにかく気を付けて下さい! と彼女は言う。
「切られた糸や罠の跡はしばらく残っているので、先に進んでしまった生徒達の手掛かりにもなるでしよう」
因みに、迷路とは分岐のある道のことだが、迷宮とは内部空間を全て通る一本道の事だ。いくつもの曲がり角の位置から中央部の位置を特定したり、糸の壁を壊しまくれば、抜け駆けした生徒達を惑わす事も出来るだろう。
「みなさんは力技で攻略したり、速度を活かして先回りしたり、競争相手の生徒達の行動を読んで出し抜いたりして、迷宮を走破して下さい!」
その後、中央部で守りを固める魔物の群れと、フロアボスを倒せば事件解決です、と彼女は締めくくる。
「私は今回テレポートに徹するので、一緒に冒険や戦闘は出来ませんけれど、みなさんなら大丈夫ですよ!」
記憶喪失だという彼女の口調と眼差しからは、猟兵達に対する全幅の信頼が感じられる。送り出す者が渡せる精一杯の敬意だろうか。
温かな光を宿すエネルギー体・グリモアを出現させ、プルミエールは言う。
「それでは、頑張って下さい!」
小風
小風(こかぜ)です。
新参者ですが、よろしくお願いします。
第1章 冒険
『冒険競争』
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POW : 力技で迷宮を攻略する
SPD : 速度を活かして迷宮をショートカットする
WIZ : 競争相手の生徒達の行動を読んで出し抜き先行する
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アルト・カントリック
「糸の迷宮…か、そもそもどうして、そんな噂が?いや、まずは僕たちでどうやって突破するかを考えないと…」
アルトの口からは独り言のような、提案のような言葉が洩れる…。
彼女は緊張しているのだ。これは、猟兵(イェーガー)となって初めての出陣なのである。旅人として様々な人々と触れ合うことはあったが、共闘する機会などなく、何をすればいいのか、1歩が踏み出せずにいた。
自然な流れで自己紹介を終え、まずは、自分の意見を述べるべきだろうと手をスッ、と挙げて口を開く。
「僕は力仕事と機動力に自信があるんだ。それで僕のサイバーアイで糸を見分けながら、罠を避けて安全に迅速に進むのはどうだい?」
スピードを優先した提案だ。
輝く迷宮の入口へと歩み寄りながら、猟兵達は自らの能力と相談しながら戦略を考える。
正面から行くか、回り込むか、思考を読むか……
テレポート位置からは少し距離があり、糸の迷宮の外壁が窺える。ここから見える情報を少しでも逃さない為に。
その一団に混じり、緊張しながらも自己紹介をしているのはアルト・カントリックだ。
今回は旅人ではなく、猟兵として。周りで口々に話される作戦や提案を聞きつつ、まずはと自らも手を挙げる。
「僕は力仕事と機動力に自信があるんだ。それで僕のサイバーアイで糸を見分けながら、罠を避けて安全に迅速に進むのはどうだい?」
最初の進み方として、堅実で理に適った作戦だ。
周囲から肯定の返事が帰って来る。
そして入り口近くになると急に周りの歩みが遅くなり、結果アルトが先頭に立つ事になった。
おや? と振り返れば、猟兵達は皆微笑み見守っている。
見逃さない彼等。本日が初陣で頑張るアルトへ、一番乗りのプレゼントだそうだ。
若干の動揺の後に、先の僅かな話し合いの中で、彼等が頼れる仲間であるという事を思い出す。
大丈夫、何かあっても巻き返してやる、思い切りやれ、と視線が語っている。
ならばとアルトも口角を上げ、前を見据える。
「えー、おほん。それでは、出発です!」
学園生徒と頼もしい猟兵達との、命がけの障害物競走始まりだ。
成功
🔵🔵🔴
ウルフシャ・オーゲツ
罠?そんなもん、ウチのスピードで振り切って、ライバルゴボウ抜きじゃ!
ダンジョン走破特化型に変形させたウチのバイクはどんな糸、悪路、壁、罠じゃとしても気にせず乗り越えていく!通り過ぎた後に罠が発動して追いかけてきとんが、ひどい目見るかもしれんねえ。
学校の言うこと聞いてへんやんちゃな生徒さんたちは、ちょっと怖いもの見てもらうぐらいがちょうどええ経験になると思うんじゃよな。うん。一応警告はした上でぶっちぎっていくけどね。
とは言っても、ぶっちぎるけどウチは速いだけで迷路は苦手やから、あちこち走り回って生徒の妨害するのがメインじゃろな。
適当に走ってゴールに着いたらもうけもん、じゃな!
シャラシャラと不思議と硬質な音を立てて、糸がわずかに触れ合い壁面が音色を奏でる。
その奏者、もとい走者はウルフシャ・オーゲツ。
ダンジョン走破特化型に変形させたバイクで通路の空気を掻っ切りながら
、趣き深い軌跡を残してぶっちぎっていく。
曲がり角は最短距離の直線で、時折現れるヘアピンカーブはバイクをほぼ真横に倒しながら。
「罠?そんなもん、ウチのスピードで振り切る!」
おかげさまで発動した罠が混ざりに混ざって、落とし穴の上から落石、炎を纏った網が降り掛かり、白い蒸気の向こうから飛んで来る矢と、難易度が上がった罠を幾度と喰らう事になったわけだが、それらを乗り越えひたすら進む!
そして見えて来たのは、先行していた探索禁止令破りの抜け駆け生徒の姿。
「どけどけやんちゃ生徒! ゴボウ抜きじゃ!」
狭い通路に爆音を反響させながら、驚いて避けた生徒の横スレスレを通り過ぎて行く。と、思ったらまた爆音とともに戻って来る!
……決して迷っているわけではない。
あちこち走り回って、生徒達の妨害に努めているのだ。
苦戦
🔵🔴🔴
ロア・メギドレクス
まず入り口付近で迷宮の特徴を確認だ。糸の強度。切った痕跡はどんな感じか。罠を起動させる糸。自分で試して特性を把握したら出陣だ。
先行する生徒たちの痕跡を追ってゆくぞ。余は足回りの速さが特技である。全力で追いつき、余は同道を申し出よう。嫌だと言っても余はついてゆくぞ。
罠を警戒させ慎重に時間をかけて進ませることで生徒たちの安全確保とほかの猟兵が先行する時間を作るのだ。また、道中は猟兵としての能力を見せることで力の差を理解してもらうぞ。
中央部に至る前で余は生徒達の前に立ちふさがる。
ここから先は汝らには荷が重い。
余が土産を持ち帰る故、帰りを待っているがよい。
……嫌だと言うなら、余を倒して進め。
まずはと入り口付近で迷宮の特徴確認をして来たロア・メギドレクスも追いついて来た。
そして暴走バイクを警戒してか、通路の壁寄りを歩いていた生徒達に声を掛ける。
「なんじゃおぬしら随分情けないのう。余が同行してやろうか」
嫌だと言ってもついてゆくぞ、と竜の王は高らかに唱える。
――切った後の糸は天井や床に繋がったまま、どの糸も切れ端がそのまま残っている。罠の糸は仕掛けを動かす為か、周りの糸よりもやや切り辛く手応えがある。壁に埋め込まれた糸もあるようだが、発動直前なら気付けるだろう――
ここに至るまでに試して来た糸の特性と罠の張られ方を語り聞かせていく。罠を警戒させて生徒達の安全確保、また慎重に進ませる事で猟兵達を先に進ませる時間を作る狙いだ。
道中の罠をユーベルコードで払ってやりながら、更に続ける。
「汝ら、ここに猟兵が集い始めている事に気が付いておろう。ここから先は汝らには荷が重い。余が土産を持ち帰る故、帰りを待っているがよい。……嫌だと言うなら、余を倒して進め」
小さな竜の王に諭され、生徒達はバツが悪そうに苦笑いした。
成功
🔵🔵🔴
ダーシャ・アヴェンダ
行動方針【SPD】速度を活かして迷宮をショートカットするわ。
【視力】と【暗視】を用いてサイバーアイからの情報を頼りに切られた糸や色の付いた糸や罠の跡を目視して先に進んだ生徒達を【追跡】するわね。
【聞き耳】で生徒達の声がしたら色の付いていない糸の壁を切って先回り出来るようにするわ。
「探索禁止令が出ているのに探索するなんて悪い生徒ね」
「この先にも居るわね」
サイバーアイで情報分析しながら、切られた糸や罠の発動跡を頼りに追跡をするのはダーシャ・アヴェンダ。
耳を澄ませばどこからか微かに罠の発動音が聞こえて来る。幸い布糸のように音が吸収されてしまう素材ではないようだ。
ふと、目に留まった壁の一部に手を触れる。寄り掛かるのも躊躇われる、さらさらと震える繊細な糸の壁。生徒が罠を避ける為にぶつかったのだろうか、表面の糸が薄く剥がれるように切れているのだ。
何か手掛かりはないかと凝視する。すると薄くなっていた為だろうか、壁の向こうから影が差す。
『――ねぇ、もしも宝が自分で決められるなら、何が良い?』
『私なら――』
即座に色付きが無い事を確認し、ダーシャが動く。同時に動き出すからくり人形。いくつも仕込まれた武器が踊り出し、目の前の壁を薄布のように切り裂く。そして飛び出した先は、隠れて探索に出ていた学園生徒の目の前だ。
『うわあぁぁぁ!!!?』
「探索禁止令が出ているのに探索するなんて悪い生徒ね」
一体と一人が道を塞いだ。
成功
🔵🔵🔴
寧宮・澪
糸ですかー……。
迷路ってるとマッピングしながらがいいですねー。
曲がり角から中央ルート、予測しながら進みますよー。
電子計算、して、曲がり角の、分布とか、場所の傾向とかも、確認しつつ。
生徒が先に進みにくいよう、壁も多少壊していきましょ。
レギオン……おしごとですよー……。
レギオンに糸、切ってもらいましょー。
罠にかかっても危なそうなので、いくつかレギオンに潰してもらえますかねー……。
「もう外周くらいは……なぞれましたかねー……」
ほてほてと歩きながらマッピングしているのは寧宮・澪。
のんびりしているのではなく、常に一定の歩幅で歩きながら距離を測っているのだ。きっと、たぶん。
ぐるぐると何度も円を描くように歩き回らされる感覚はともすれば酔いそうだが、曲がり角や罠の分布を書き込み計算し、法則性が見つかってゆく作業は楽しい達成感を与えた。
中央ルートが分かればフロアボスのオブリビオンの元へ短距離で一気に辿り着けるだろう。この何カ所もU字の曲がり角が集まっている場所が手掛かりだろうか。
そうだ、とふいに立ち止まり、彼女は呼ぶ。
「レギオン……おしごとですよー……」
生徒が進みにくいように。
小型の機械兵器が実に65体。道の壁を次々に壊していく。
あるものは罠糸まで切ってしまい、頭上から浴びせられた水と共に流れ、またあるものは他の兵器が掛かった罠に巻き込まれ消滅してゆき。
一撃で消滅する儚い兵器が、迷宮を迷路に塗り替えてゆく。
成功
🔵🔵🔴
犬上・爪牙
人狼の嗅覚で先行した者を追跡しましょう
生憎と僕はクレーバーなやり方は苦手なので。先行した者達の後は追えたとしても、やり過ごした罠まですり抜ける事は難しそうですね
極力注意しますが、発動させてしまった場合は無敵城塞で罠を受け止めます
時折聞き耳を立てて、生徒達がいないか探り、音がすればその方向へ真っ直ぐ、円盾を構え罠に備えながらバスターソードで糸の壁を切り捨てて力技で行きましょう
抜け駆けした生徒達には引き返すよう説得
優秀さを自負するのを悪いとは言いません。しかしこうして僕に見つかり追い付かれた時点で、あなた達の『負け』ですよ。諦めて引き返してください。
また、生徒に危険が及べば自らを盾としましょう
黒い毛並みに金色の目。凛とした眼差しで迷宮の先を見据えるのは犬上・爪牙。
時折スンと鼻を鳴らすのは、その嗅覚で生徒の足取りを捕らえんとする為だ。時々立ち止まり聞き耳を立てることも忘れない。
そして、捕らえた。不規則に何度も止まる足音を。金臭い香りを。自分と同じ速度で道の先へ行こうとしている。――この壁の向こうから。
意を決して丸盾を、真っ直ぐ正面へと構える。クレーバーなやり方は苦手なので、正面突破の力押しだ。
バスターソードによる鋭い一閃。
甲高い音が鳴り響き、僅かに引っ掛かりながら、糸の壁は左右に引っ張られるように解けてゆく。
壁の向こうから現れるのは驚いた少年の顔。
盾を構え直すよりも早く、爪牙は少年の前に出る。
刹那轟音と共に、逃げ場は無いとばかりに、通路いっぱいに大砲の弾が飛んで来た。
既にどこかの罠で怪我を負っていたのだろう。負傷した少年に、ユーベルコードの反動で動けない爪牙は語る。
「優秀さを自負するのを悪いとは言いません。しかしこうして僕に見つかり追い付かれた時点で、あなた達の『負け』ですよ。諦めて引き返してください」
真摯に説得する。どうかこれで帰ってくれるようにと。
この通路の更に向こう。バタバタという、これまでと違う異質で不穏な音を、その耳は捕らえていたのだから。
成功
🔵🔵🔴
第2章 集団戦
『書物の魔物』
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POW : 魔書の記述
予め【状況に適したページを開き魔力を蓄える】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD : ページカッター
レベル分の1秒で【刃に変えた自分のページ】を発射できる。
WIZ : ビブリオマジック
レベル×5本の【毒】属性の【インク魔法弾】を放つ。
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
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迷宮の通路を抜けたその先は、開けた広場になっていた。
糸壁の反射光も届かないのか、先に行くに従って少しずつ辺りは薄暗くなっていく。
そして周囲に増えていくのは、本。
ハードカバーの物が多いだろうか。時に無雑作に置かれ、積み上がり。机も何もない地面に、乱雑に放置されている。
そしてそれらは猟兵達の位置から遠い物ほど、勝手にページが開かれ、勝手に紙が伸びてゆき――本から生える竜の首のようなオブリビオン『書物の魔物』として顕現していった。
アルダワ魔法学園世界では、知識は力であると考えられている。そのため、知識を集積した書物もまた強力な力を持つ。知識を得るため、その知識を守る書物の魔物と戦うのは、よくある光景なのだ。
紙製の顔に敵意を湛えた眼光が灯るのを見やり、猟兵達は武器を構える。
ダーシャ・アヴェンダ
暗い部屋をサイバーアイで【視力】を上げつつ【暗視】で視界を確保するわ。
書物の魔物のなら炎の【属性攻撃】を使えばよく燃えるはずよ。
ついでに部屋も炎で明るくなるわね。
『絡繰演劇・火炎燚海』で炎を6個つずつ合体して2つ炎を放つわ。
「魔物なんだから只の書物と違って簡単にはいかないとは思うけど…」
どういった対応をしてくるのか【戦闘知識】を活かして分析して戦うわね。
毒を使って攻撃してくるのなら多少は【毒耐性】で耐えられるかも…。
私が魔物の攻撃を引きつけている間に猟兵仲間に隙を付いて攻撃してもらいたいわ。
それまでは【時間稼ぎ】よ。
「燃やし尽くしてあげるわ!」
絡繰人形と共に、一体のサイボーグが躍り出た。
人形の両掌に仕込んだ火炎放射機が一斉に放たれ、瞬刻昼間のように明るくなる。
意志持つかのように二つの火球が形成され、目の前の魔物を焼き尽くす。
書物の魔物は煌々と光る松明のオブジェへと相成った。
バタバタ。パラパラ。
今の衝撃で、本が散らばり落ちたのだと思った。
が、嫌な予感を感じて、咄嗟にその場を飛び退くダーシャ。
今までいた場所に、そしてそれを避けた切ったその背中に、闇色のインクが着弾した。
「!!?」
肌を焼き煙を上げるその痛みに何とか耐えながら、すぐさま周囲を見渡す。
今までただの書物然としていたもの達が首をもたげ、こちらを静かに見つめ囲っていた。
全て――いや、やっぱり普通の本もある。
自分達のただ中に飛び込んで来るよう、放置された本の中、魔物は潜伏していたのだ。
それでも、自分に課した役目は敵の引き付け。この隙に仲間が攻撃してくれれば――。
絡繰人形と背中合わせに立ち魔物を睨みつける。
朱混じりのインクが滴り落ちた。
失敗
🔴🔴🔴
アルト・カントリック
「わっ!竜だ!竜だ!」
いざ、戦いの場で不謹慎ながらも興奮の声を上げてしまう。
隠さずともアルトは重度の竜オタクだからだ。迷惑をかけてしまうと、竜討伐へ向かうことを避けていたが、出会ってしまっては仕方がない。
「そう、仕方がないよね…」
悲壮感漂う声だが、その目は“ 竜らしきもの”だけを見つめ、口元は、微笑んでいた。
「よしっ!皆で協力して倒すんだ!僕が、敵をひきつける!」
彼女は竜騎士であり、スカイダンサーだ。“竜 らしきもの”を目の前にしてテンションは高まっており、“竜 ”のそばで舞うのはやぶさかではない。
目的が曖昧になってはいるが、その速さは敵をひきつけるだろう。スカイダンサーの本領発揮である。
「そう、仕方がないよね……」
どこからか、悲壮感を伴う声が聞こえて来た。
密集した書物の魔物の壁の向こうから――
――いや、頭上から。
刹那、重たい紙束を叩きつけるような音と共に、魔物の首が地面へ転がり地面が震える。
即座に頭上へ飛ばされるページの群れ。しかしそれも紙吹雪だと言わんばかりの勢いで避けられていく。
一体、二体、三体。止まることなく次々と墜ちていく。
体勢を立て直そうと円形に退いた魔物の群の中に華麗に着地。
竜オタクのサイボーグが踊り出た。
「竜だ! 竜だ! 竜だ!!」
アルトが興奮の声を上げる。
戦いの場で不謹慎だといわれても、出会ってしまったんだから仕方がない。
本製の"竜らしきもの"を目の前にしてテンションは高まっており、しかも竜の側で舞うなんて、やぶさかではない。
「よしっ! 皆で協力して倒すんだ! 僕も、敵をひきつける!」
熱いパッションがほとばしり、初陣スカイダンサーの本領発揮である。
大成功
🔵🔵🔵
犬上・爪牙
本を早めくりするような紙擦れ音……正しく本でしたか
この迷宮の番人と言ったところでしょうか
良いでしょう、身体も程よく温まってきたところです
余人を巻き込まぬようにしつつ、吼え猛り人狼咆哮を
僕の咆哮が迷宮に響くなら。猟兵仲間やまだ魔物に遭遇していない生徒達にも、戦闘が起こっている知らせ、警告にもなるでしょう
鼓舞のウォークライ……いえ、遠吠えが近いでしょうか(冗談めかせ
剣と盾で受け流しつつ残る敵を相手取り、囲まれた場合は人狼咆哮を
紙の本なれば、炎の属性攻撃に弱いのは必定。試してみる価値はありますね(ルーンソードに魔法剣で炎を宿して
「良いでしょう、 身体も程よく温まってきたところです」
爪牙が応じ、つと周囲を一瞥したところで吼え猛る。
力ある威圧を伴って、人狼咆哮が響き渡る。
迷宮に残る生徒への警告と、猟兵への合図である。後方で輝く糸壁が、小さく鈴のように鳴って反響した。
また、目の前の本が何冊か飛び上がり、その身を千切られながらもページを飛ばして来た。
まだ潜伏を続けていたものが残っていたようだ。
「紙の本なれば、炎の属性攻撃に弱いのは必定」
燃えるルーンソードを巧みに操り、時に盾で受け流し、迷宮の番人達を着実に葬る。
だが、一体の本が、炎をその身に宿されながらも、火のついた紙の刃で果敢に応戦する。
ざくり、と焼き切られながら、その飛んで来たページを目で追う。
……熱電気伝導、展延性に優れ、化学的腐食に強く……どうやら金属の記述がある本のようだ。
それでも、実体は紙。二撃目をギリギリで躱しながら斬り上げ、今度こそ深々と焼き切った。
苦戦
🔵🔴🔴
七色・うみ
今日の私の気分はPOW!
力に任せて書物の魔物たちをやっつけるよ!
あっちがページを開いて魔力を蓄えるなら、こっちは手数とパワーで押しちゃう!
必殺技は攻撃回数を重視するし、私愛用の大剣「POWERED Γ」で、いっぺんに広い範囲の敵を2回薙ぎ払って、ダメージを与えていくね!
敵の攻撃が分かりやすいから、見切って避けたり、安全に大剣で武器受けして耐えていこうかな?
大剣をちゃんと振り回せるか? 大丈夫! 私は水着装備「UNDERWORLD Δ」で電子の海に接続してるから、怪力パワーだって出せちゃうのだ!
本を倒して知識を得るって、何だかRPGゲームみたいで面白いね!
今度のライブ放送でも何か試そっかな?
「本を倒して知識を得るって、何だかRPGゲームみたいで面白いね!」
愛用の『POWERED Γ』と華奢な体躯からの怪力パワーで魔物を薙ぎ払っていくのは、電子の海より来たる七色・うみ。
発光させた大剣から間髪入れない連続攻撃が放たれ、敵を翻弄する。
書物の魔物の予備動作も冷静に見切り、避ける、受ける、そして連続攻撃と正確なコンボを決めていく。
虹色の電子光で彩られたその身は、ゲームからそのまま飛び出したような幻想的な動きを体現する。
「今度のライブ放送でも何か試そっかな?」
散らばる本は読めない文字で書かれた魔導書らしきもの。いくつか読めるものは合金、製糸、養蚕……専門的だが図書館にあるような古めかしい本を連想させる。
「良い子のみんな! 魔物じゃない本は大事に扱わないとダメだぞ☆」
安全に十分な経験を積んで戦っておりますので、絶対にマネしないでくださいね♪
どこかにいる視聴者に向けてウィンクを投げた。
成功
🔵🔵🔴
寧宮・澪
あー……たくさん来ましたねー。
回復、お任せをー。
シンフォニック・キュア、使用して回復していきましょ。
【歌唱】、【優しさ】、いっぱい込めますよー……どうぞ癒やしてくださいなー。
自分にきた攻撃は、【オーラ防御】、で軽減しましょ。
頑張っていきますよー……。
「あー……たくさん来ましたねー。回復、お任せをー」
殺伐としたユーベルコードの撃ち合いの中で、癒しの歌を届けるのは澪。
一見無表情無愛想。しかし済んだ歌声には沢山の優しさが籠められ、対峙する一瞬の静寂、体勢を立て直そうと距離を取ったその時、耳にした仲間の心をとらえ治癒能力を与えていく。
そうはさせまいと書物の魔物が、自信の魔法と毒で満ちたインクを放つ。
が、避ける、避ける、オーラで受けた後自身で治す。
周りに飲まれず歌い続けるマイペースさには、きっちりと強さが同居していた。
「きっと……ちゃんと……本棚で寝てないから……寝不足なんですねー……」
もっと綺麗好きな御主人だったらよかったのに。本自体が古いだけではなく、傷や汚れは比較的新しいものも見受けられる。整理整頓が出来ないのか、頓着されなかったのか。
仲間の間を駆け抜け、床に散らばるただの本は踏み蹴らないように避けながら、お布団大好き歌姫は詩を謳う。
成功
🔵🔵🔴
葉月・零
すごい、たくさんの本だなぁ。
出来ることなら寄り道して読んでいきたいんだけどそうもいかなさそうだね。
紙でできているってことは炎に弱かったりしないかな?
エレメンタル・ファンタジアを使って炎のブリザードを起こしてみるつもり
技能の全力魔法も役だってくれればなお良し!かな
大切な書物が燃えてしまうのはものすごく残念で仕方ないんだけど。
こいつをこのまま置いておく方がマズそうだし、今回は流石に仕方ないよね。うん。
と自分になんとか言い聞かせて
あぁ、でもきっと貴重な文献とかあるんだろうなぁ、勿体無いなぁ……
「すごい、たくさんの本だなぁ」
葉月・零が感嘆の声を上げる。
読書及び生粋の本好きである。異世界の知識や物語が認められた書物達は、一際宝物のように見えるのだろう。
「出来ることなら寄り道して読んでいきたいんだけど……」
そうもいかなそうだ。自分になんとか言い聞かせ、悔しそうな表情のまま呪文を詠唱する。
チリリ、と弾けた現れたのは、蝋燭のような小さな火。雪のように、蛍のように。幻想的な灯りは書物の魔物を彩るように、ふわりと空中を舞い降りてくる。
もっと明るく、もっと華やかに。
とめどなく降り注ぐ灯火は魔物を赤々と照らし、。舞いは踊るように、駆けるようにその激しさを増し――やがてその姿をかき消す暴風炎となる。
エレメンタル・ファンタジア。炎のブリザード。
魔物は幻想曲の中で、その身が無くなるまで踊った。
「あぁ、でもきっと貴重な文献とかあるんだろうなぁ、勿体無いなぁ……」
指揮者の心の中は、きっとレクイエムである。
成功
🔵🔵🔴
アルト・カントリック
皆の善戦により、書物の魔物が疲弊していく姿を確認したアルトは高度を下げる。
それを見逃す魔物ではない、怨みもある。
ただ、アルトも攻撃を避けていただけではない。しっかり観察していたのだ。
学習した魔物はアルトを確実に倒すために、ページを開こうとした瞬間!
アルトはそこを狙って思いっきり踏みつける!
「ごめんね!」
全力で押し込むように踏みにじる!
「フロスティ!君の出番だよ!」
アルトの体にしがみついて眠る、小型ドラゴンにドラゴンランスに変身するように促す。
最初から槍を持っていれば警戒してしまうだろう。アルトは自身が踏みつけている敵に真っ白な槍を突き刺す。
「これで終わりだ!」
【ドラゴニック・エンド】を放った。
暗く闇の色が濃い迷宮中央部。その守り手達が動く姿も、徐々に数を減らしていった。
(善戦してるな)
ユーベルコードでの攻撃を終え敵の様子を確認。最後のステップを踏んだアルトが重力に任せ、遥か頭上から降りて来る。
すると、彼女の後方、背中側。
別の仲間と戦い後衛で支援していた書物の魔物が、くるりと振り返った。
跳び回る彼女が、空中で無防備になる隙を窺っていたらしい。
満ち満ちた魔力を宿して輝く己の書物。蓄えていた渾身の一撃を、全力で放つ。
きゅう。
白い小さな竜が鳴いた。
千切られ、燃やされ、敵意と魔物達の恨みを宿した目で射るように見つめる、オブリビオンのすぐ側で。
その鋭い眼光を塞ぐように体当たりし爪を立てる。
僅かに軌道がズレるユーベルコード。
アルトは体を捻り、空中で一回転してそれを躱す。
その遠心力で彼女もまた移動。放出し切ったページの上に着地し踏みつけた。
「ごめんね!」
途端、真っ白な槍に変身する、ドラゴンランスこと小さな竜フロスティ。
槍の一撃目は、とうに当たっている。
「これで終わりだ!」
ドラゴニック・エンド。召喚ドラゴンを纏った、白く鋭い槍が穿たれた。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『錬金術ドラゴン』
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POW : 無敵の黄金
全身を【黄金に輝く石像】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD : ドラゴンブレス
【炎・氷・雷・毒などのブレス】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : アルケミックスラッシュ
【爪による斬撃】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【に錬金術の魔法陣を刻み】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
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猟兵達は迷宮の更に奥へと進む。暗視技能、炎のユーベルコードを扱う者達が先導しながら。
もう僅かな明かりも届かない。辺りの光が悉く中央部へ吸い込まれていくようだ。
ふいに目の前の闇が、ゆっくりと動いた。むせかえるような風と共に。
古い鉄か薬品か。混ざり混ざった臭いが肌の上で留まり絡むような心地に気分がよくない。
薄っすらと、床が輝き出した。
多くは円と曲線を、時に直線や文字を含みながら規則的に、目のような紋様をいくつも一面に描き出していく。
その明かりを受けて、眩しい程に一際輝く巨体。
何色もの輝きを含みながら、その身は黄金。
この迷宮フロアのボス。オブリビオン『錬金術ドラゴン』がその姿を現した。
錬金術で生み出されし黄金のドラゴン。本来から高い戦闘力を持つ為、フロアボスとなる事が多いようだ。また自らも錬金術を行使し強化を続けるので、力を取り戻したならば、更に強力な姿に変化するだろう。
宝と呼ぶには危険過ぎる。
天井に届かんばかりのそれから降り注ぐ威圧感を受けながら、猟兵は走る。
アルト・カントリック
「また竜か……」
竜は好きだが、限度がある。アルトは呟きながら、槍を構える。
力比べと分かれば、相手は黄金の石像に姿を変えるだろう。
アルトはぶつぶつと独り言を呟く。
「…黄金に輝く石像、あれは金の塊ということでいいのか?それともメッキ……」
もし、金であるならば。
「皆!近づくのはきっと危険だ。だが、金になるのなら重さで身動きが取れない。他の金属よりも溶けやすく、脆い。臆するな!皆で協力すれば勝てる!」
金が溶けるのは具体的にはおよそ1000度(1,064℃)
純粋な金は永遠に腐らないが、金よりも、硬く、溶けにくい金属は多い。
身動きが取れない相手に槍で向かっていく。旅の最中の知恵が役立つことを願って。
「また竜か……」
首を倒したと思ったら次は全身であった。
竜好きとはいえ、続け様は限度がある。アルトは呆れながらも槍を構えた。
さあ力比べだと穂先を向ければ、ドラゴンは悠然とその身を更なる黄金で塗り固めていく。
「……黄金に輝く石像、あれは金の塊ということでいいのか? それともメッキ……」
独り言を呟きながら、自身がこれまでの旅の中で獲得した、知恵知識を思い出してゆく。果たして云うほど万能な金属であっただろうか。
完全な石像となり身動きが取れなくなったところで、高威力高命中を誇るドラゴニック・エンドを放つ。
実験には良い的だ。
穿った召喚ドラゴンが、黄金の身を食い千切ることなく弾き返される。眷属とは段違いの堅牢さだ。
が、注意深く見れば、傷とは呼べない程度だが、ユーベルコードを受けた部分の光沢が僅かに歪んでいるように見える。
熱電気伝導、展延性に優れ、化学的腐食に強い。反してその重さと溶け易さが、戦闘で有利になるとは限らない。
あくまで黄金だというのなら――勝機はある。
「臆するな! 皆で協力すれば勝てる!」
決して無敵ではない、竜王と猟兵の根競べが始まった。
成功
🔵🔵🔴
ダーシャ・アヴェンダ
さっきは油断したわ、でも此処からは全力よ。真の姿を解放するわ。
からくり人形がパーツ毎にバラバラに別れ、そのパーツがダーシャの身を守るように鎧として纏っていく。鎧を完全に纏ったら飛行パーツが背中から開き、スラスターを吹かす。
「黒秘技・竜王跳飛…!この技はドラゴンを参考にした私の奥の手よ。とくとご覧あれ」
からくり人形の鎧を纏ったら【ジャンプ】で空高く飛び上がって【空中戦】を仕掛けるわよ。
【第六感】と【見切り】で敵の攻撃をなぞるように回転しながら避けて敵のブレスを吐いた口にビーム砲を【一斉発射】で叩き込んであげるわ。
ドラゴン像が生身になるより速く、ダーシャは動いた。
「さっきは油断したわ、でも此処からは全力よ。私の奥の手の一つを見せてあげるわ!」
共に戦って来たからくり人形が、一瞬でバラバラになる。
弾け跳び投げ出されたそれらは、しかし再び人の形に収束する。
腕を包み、胴を守り、より速い足を。
パーツ毎に分かれた人形は、今度は彼女を守る鎧となって纏われた。
背中の飛行パーツが開き、スラスターを吹かす。
地を蹴った彼女はそのまま飛翔。
ドラゴンの顔面目掛け狙いを定める。
天が落ちたかのような轟音。
それがこのドラゴンの声だと云わんばかりの雷鳴が響き渡り、放たれた稲妻は一瞬で枝分かれし天地を這う。
その光も追い越す勢いで、見切りと第六感を駆使した高速移動を披露するダーシャが迫る。
なぞるように回転しながら避け続け、激しい霹靂はやがて掻き消えていった。
空中戦を制した彼女。
そして雷のブレスを吐き切った口腔へ、飛行、爆撃、両翼に取り付けられたビーム砲を一斉に構えた。
「とくとご覧あれ!」
迅雷より静かな一撃。
しかしドラゴンの口から溢れ出る光線と傾ぐ頭が、その威力を物語っていた。
成功
🔵🔵🔴
葉月・零
錬金術のドラゴンとかかっこいいしかないじゃん、すごいー!
これは流石に野放しにできなさそうだね、うん。
これ以上強くなられても困るから、魔法陣どうにかしちゃいたいなぁ。
外さなければ良いんだろうけど真正面から受けるのもダメージ溜まるから……
死霊騎士の盾で受け止めてもらうことはできるかな?
爪の攻撃が来そうな時は狙われてる対象との間に入って盾で庇うように。
消えてしまっても喚び出せるならまた騎士の力を借りて
ブレスに対しても盾が役に立ちそうなら積極的に使っていきたいかな
あと少し、頑張っていこ!
此処まで来たら、綺麗に退治して帰りたいからね
中村・裕美
「……錬金術の竜。…恐ろしい……見た目ね」
世界を滅ぼすかもしれない存在なら、放っておくことはできないので、加勢します。
「…錬金術と……電脳魔術…どちらが…上かしら?」
ユーベルコードで攻撃をするが、基本的にダメージを与えるものではない。
「…貴方はもう……綺麗な『魔法陣』は描けない」
ユーベルコードによって敵の精神に【ハッキング】し、『魔法陣』というものの認識を『どの線に沿って足してもその合計が同じようなマス目の組み合わせ』というものに変更し、錬金術が成立しないようにさせる。
「…常識が……侵食された気分はどう?」
うまくいかなければ『魔法陣』を『敵』と認識させて自滅狙いとか。
寧宮・澪
おお、ダンジョンの奥にドラゴンさんー……。
強そう、ですねー……はぁい、回復、しますよー。
シンフォニック・キュア、使用しますー……。
【歌唱】、【優しさ】、【鼓舞】、いっぱい。
ここで倒れられませんよー……。
こっちにきた攻撃はー、【オーラ防御】、したり、【地形の利用】で、軽減しますー。
生徒さんがここに、来なくてよかったですー……。
ドラゴンさんも、おやすみ、なさいー……?
ゆっくり、休んで、くださいねー……。
「凄まじい……これは流石に野放しにできなさそうだね、うん」
戦いの最中、零が呟く。
錬金術のドラゴンとかかっこいいしかないじゃん、すごいー! と内心はしゃいでいた所にこの威力である。
先の範囲攻撃で盾とし、消し飛んでしまった死霊騎士と死霊蛇竜を再び召喚する。
「はぁい、回復、しますよー」
耳が麻痺する中、澪の交響的な歌が天変地異の傷害を鎮めていく。
両者、防御と治癒に努める猟兵の守り手である。
「世界を滅ぼすかもしれない存在なら、放っておくことはできないわね」
ダウナー系少女の中村・裕美も加勢する。
ドラゴンがユーベルコードの発動に気付いて、こちらへゆっくりと振り向く。
勝負所だ。
巨体に似合わぬ素早さで、黄金の爪が零目掛けて振り下ろされる。
それを受けたのは――同じくオブリビオン死霊騎士の盾である。
「外さなければ良いんだろうけど真正面から受けるのもダメージ溜まるから……」
厄介な事にこの攻撃、当たれば斬撃、外れれば錬金術で強化という、どう転んでもドラゴンの利となる一手なのである。
ただでさえあの力なのに、これ以上強くなられても困る。
押し負けた騎士が掻き消えるが、床に新たな魔法陣は見られない。
「此処まで来たら、綺麗に退治して帰りたいからね」
「……錬金術と……電脳魔術……どちらが……上かしら?」
裕美が己の固有技、ミームインベイジョンを発動させる。
音も光も発さない攻撃だが、目的は与ダメージではない。
彼女の戦場は電脳空間である。
ユーベルコードによって敵の精神にハッキングし『魔法陣』というものの認識を歪ませ描かせない。
「……常識が……侵食された気分はどう?」
次いで襲い掛かった爪を裕美が避ける。
すると、ドラゴンの足元から糸のような細い光が立ち昇り始める。魔法陣を刻もうとしている。
光は束ねられ太い線となり、紋様の入った二重円を――と思ったら直線のマス目を刻み数字を書き出し、結果出来上がったのは"どの線に沿って足してもその合計が同じようなマス目の組み合わせ"――『魔方陣』である。『マホウジン』違いである。
唖然としたのか、ドラゴンの動きが、一瞬固まった。
「ドラゴンさんも、あんな表情、するのですねー……」
やけくそで放たれる斬撃を躱しながら、澪は歌う。
ここで倒れるわけにはいかない。
優しい旋律に、励まし奮い立たせる詩を乗せて。
「生徒さんがここに、来なくてよかったですー……」
長く細い一本道が幾重にも重なり、ドラゴンを包む迷宮。それを食い破り、飛び立つ事は願われない。しかし、災魔は本能で羽化を望む。さながら蚕のようだ。
もっとも蛹であったなら、未来ある生徒を食らうなんて事しないのだけれど。
「ドラゴンさんも、おやすみ、なさいー……? ゆっくり、休んで、くださいねー……」
今は歌えない子守歌を想像し、澪は猟兵を支える。
かのドラゴンが眠るには、まだ足りないのだから。
成功
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フィロメーラ・アステール
「よっしゃー! あたしも一撃を叩き込んでやるぞー!」
【スーパー流れ星キック】でさらに追い込むぞ!
【ダッシュ】【ジャンプ】からの【スライディング】で超加速!
【残像】を発しながら光の【全力魔法】【属性攻撃】の魔力を身にまといながら【空中戦】で軌道調整!
そのまま【踏みつけ】で決まりだー! 【勇気】と【気合い】の一撃が火を噴くぜ!
この必殺技の真価は、魔力の衝撃による相手の行動妨害だからな!
ご自慢の堅さも関係ないぜー!
ついでに星屑の輝きの【パフォーマンス】で、続く味方の行動を【鼓舞】するぞ!
あたしの【祈り】が、続く誰かに届くことを祈るぜ!
「よっしゃー! あたしも一撃を叩き込んでやるぞー!」
ドラゴンの強化技を封じる事に成功! ここで流れを引き込めるか!
運命の風に乗って漂流する星くずの妖精フィロメーラ・アステールが現れた!
一際小柄な――というか手乗りサイズの彼女。
不気味な目玉模様と数式が書き込まれた地面をダッシュ、ジャンプ、スライディングを織り交ぜて走り回りながら、目にも留まらぬ速さへと超加速してゆく。
ドラゴンがその異様な慌ただしさに気付いて斬撃を放つが、既に微かな残像を残して飛ぶ光となっていたフィロメーラには当たらない。
「これで決まりだ! スーパー! 流れ星!! キーーーック!!!」
勇気と気合を乗せた一撃が炸裂!
最小種族の質量と言えど、加速を重ねたその衝撃は隕石の如し!
遥か空中、ドラゴンの眉間に叩き込まれたそれは、昏倒させるには充分な威力であった。
黄金の頭を暫く揺らし、一時生身で石像のようになる。
「イエーイ! ラッキーだぞー!!」
運じゃなくて実力だけどね!
煌めくドラゴンを背に、星屑の輝きを込めたパフォーマンスで味方を鼓舞する彼女。
その祈りが、続く誰かに届く事を願って。
成功
🔵🔵🔴
水心子・静柄
無生物を斬る趣味はないからあまり興味がなかったのよね…まぁこれも何かの縁という事で斬らせてもらうわ。それにしても黄金のドラゴンね…無敵になる為に黄金から石像になるなんて少し滑稽ね。でも間合いを詰めやすくて楽だわ。ほぼ無敵というけど私の居合がどこまで通用するか試してあげるわ。
無敵の黄金で相手が動けない所を狙うわ。相手が動けなくなったら防御を一切考えない捨て身の一撃で居合を放つわ。全力の一撃の威力を確かめたいから狙いは気にしないけど、でも狙えるなら頭や首といった急所を狙いたいわね。その為にも低い姿勢で行動して無敵の黄金を使う前に頭を下げる攻撃を誘発させる。
「無生物を斬る趣味はないからあまり興味がなかったのよね……」
そう言って脇差を構えたのは水心子・静柄。
猟兵達の攻撃を受けてなお輝く黄金、そして疲弊の色が隠せなくなってきたドラゴンを見据える。ヤドリガミの彼女にはそれはただ頑丈な巨像に見えていた。
上体を倒し低い姿勢をとる。己の本体である脇差が、仮初の肉体と一体となるように手に吸い付いてくる。
壮麗な装いは風を纏ったかのように軽くひらめき、幽美な一振りが走る。
確か得物は刀であったはずなのに――。どこまでも鈍く重たい衝撃音が響き渡る。
音の主は静柄。本体を抜き身にして戦うのは恥ずかしいという彼女は、丈夫な鞘を付けたまま、ドラゴンを滅多打ちにしていた。
羽が異様に小さい錬金術ドラゴンは飛べないのか、地面に後ろ足で立ったまま戦っている。ではそこだと言わんばかりに、静柄は神経の集中している足の指先を殴り叩いているのだ。
次第にその音が硬質な音へと変わってゆく。たまらずドラゴンが無敵の黄金で防御に入ったのだ。
「無敵になる為に黄金から石像になるなんて少し滑稽ね」
静柄が静かに鯉口を切る。
「私の居合がどこまで通用するか試してあげるわ」
目を見開き、刀身が見えないほどの超高速の居合を放つ。相手が動けないので防御も考えず捨て身の一撃が全力で撃ち込める。
指は体の中でも恐ろしく細い部位。
バキリと砕け飛んだそれが生身に戻った時――果たしてどうなるだろう。
成功
🔵🔵🔴
ウルフシャ・オーゲツ
いや、違うんじゃ、断じて違う。
今の今まで道に迷ってここにたどり着けてなかった、とかそういうんじゃないのじゃ、ほんとじゃぞ?
ごまか……遅れを挽回するためにも一気にアクセル全開、【ゴッドスピードライド】でうちの相棒『ステラドラグーン』の雄姿を見せつけんとな![騎乗、二回攻撃]
ブレスの無差別攻撃など、一気に駆け抜けてちょちょいのちょいじゃ!
思いっきりひき潰してやるのじゃ!
「しかし、腹が減ったのう。金色のドラゴンはあまりうまそうではないんじゃ……いや、食べてみんことにはわからんかの?」
蛇塚・レモン
他の猟兵たちと連携するよっ!
よーしっ! あとは、あたい“たち”に任せて!
まずはユーベルコードで蛇神様を召喚するよっ!
あたいは蛇神様を囮に【だまし討ち】!
ドラゴンの目を超霊力オーラガンで撃ち抜いて【目潰し】!
爪の一撃は、そもそも振り下ろされなければ当たらないし、強化もされないよねっ?
だったら、あたいの超霊力オーラの【念動力】と【オーラ防御】&蛇神様の呪縛でドラゴンの動きを完全封殺しちゃうよっ!
蛇神様、首をキュッと絞めちゃってっ!
あと噛みついて【マヒ攻撃】!
トドメは【気合い】を入れて蛇腹剣で【鎧無視攻撃】と【衝撃波】!
ドラゴンの身体を細切れにしちゃうよっ!
ねぇ、あのドラゴンのお肉って食べられる?
「いや、違うんじゃ、断じて違う。今の今まで道に迷ってここにたどり着けてなかった、とかそういうんじゃないのじゃ、ほんとじゃぞ?」
宇宙バイク『ステラドラグーン』を走らせながら中央部へ向かっているのはウルフシャ。
生徒妨害の為に迷路化させた道に、今の今までまんまと嵌ってたとか、そういう事ではないらしい。多分、怪しい。
「大丈夫大丈夫! あたい"たち"ににぜぇ~んぶまっかせなさ~いっ!」
その後ろに乗って案内役をしているのは蛇塚・レモン。
遠目からでも分かるようになった、巨大なドラゴンの光る魔法陣舞台を指さし、もうちょっとだよ! と励ましている。
「ねぇ、あのドラゴンのお肉って食べられるかな?」
「金色のドラゴンはあまりうまそうではないんじゃ……いや、食べてみんことにはわからんかの?」
軽い会話を交わし合う二人。
しかし突然大きな空気の振動と共に、迷宮空間全体を揺らすような轟音が響き渡った。次いで体が浮かぶような地面の揺れ。そして二人に向かって前方から何かが飛んで来た。
体勢を若干崩しながらもなんとか避ける二人。バイクを止めて降り、自分達に飛んで来たものを確認する。それは血の滴る黄金色の肉片が二つ――錬金術ドラゴンの斬り飛ばされた指だ。
「お肉だよ」
「た、確かに肉じゃが……」
凄いタイミングで飛んで来たそれ。しかもご丁寧に二人分。
ちらりと、前方の戦場の様子を確認する二人。そして特に罠でもなさそうなそれを再確認する二人。互いを見つめ頷く二人。手持ちに火が無いのが、とても残念だ。
意を決して手を伸ばし、がぶりと食い千切って咀嚼する。
「う~ん、これは……鶏肉のようであってちょっと固くて筋張ってて――」
「ジャリジャリとした食感に、強烈に鼻を突き抜けるケミカルな風味――」
「「つまり、不味い!!」」
残念過ぎるドラゴンの手羽先を地面に叩きつけ、ウルフシャとレモンは再び二人乗りバイクで爆走する。
血の滴る不安定な足で、それでも血に伏すものかと、体をよろめかせながらも立つドラゴン。その相貌に一層凶悪な光が宿る。
「ブレスが来るよ!!」
「よーしっ! あとは、あたい"たち"に任せて!」
風のように駆け抜ける大型バイクから飛び降りるレモン。軽くなった分と更にアクセルをふかせ、ウルフシャとステラドラグーンは加速する。
「うちの相棒の雄姿を見せつけんとな」
落雷の音と共に、迷宮に稲妻が走る。星空を駆ける流星のように、ウルフシャは雷よりも速く真っ直ぐ走る。指の無くなった方の足をしっかりと轢き、胴から首へとドラゴンの体を駆け上る。やがてその頭もを越えて空を駆けるとUターン。更なる重量を加えて、ドラゴンの頭を轢いた!
頭を垂れるドラゴンを迎えるのはレモンと召喚した蛇神様だ。
「イェーイ、紹介するね! こちら、あたいの親友の蛇神様だよ! ねぇ~、お願い、蛇神様っ! あいつ、悪い奴だから懲らしめちゃってっ!」
狙い易くなったドラゴンの目を指鉄砲、否、超霊力オーラガンで打ち抜く。
更に傾ぐ黄金の首に、白き邪神が素早く禍々しく巻き付く。体格差は圧倒的だが首一本ならば造作もない。呪いを纏った縛と、細くも鋭い牙で噛み付き、ドラゴンの息の根を止めんと封ずる。
「トドメ!」
レモンの黒き蛇腹剣が衝撃波を放ちながら、ドラゴンを細切れに斬り刻む。足掻きばたつかせた羽、叩き付けた尻尾までを容赦なく切り裂いていく。
やがて、山なりにこわばっていたドラゴンの背が、ゆっくりと空気が抜けるようにしぼんでゆく。連なるようにして、床一面に描かれていた目玉模様の魔法陣も、その明かりを落としていく。
「他の部位も取れそうだけれど、やっぱり食べられないかな」
舌を出しながら、レモンが悪戯っぽく苦い顔をした。
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黄金の照らす光だけが頼りだった迷宮に、ひとつ、またひとつと松明の明かりが灯ってゆく。ボスが変質させていた空間が、本来の形を取り戻していってるのだろう。解けるように、魔法陣の跡が石畳に、輝く迷宮の糸の壁がレンガへと、その姿を変えていく。
猟兵達は帰路につく為、グリモア猟兵の元に集う。その際に己の見聞きした事柄を報告し、今後の資料としてまとめてもらうのだ。プルミエールが忙しそうにペンを走らせている。
興味深そうに猟兵達の報告を横で聞いていた一人が、ふと漏らす。
「あの迷宮の糸、金で出来てたんだね」
えっ!!? と驚きと共に振り返った猟兵が三分の一。やっぱりなぁ~と崩れ落ちた猟兵が三分の一。急いで糸の壁へ向かおうとしたプルミエールを止めたのが三分の一である。
曰く――なんだか斬った時金属質だと思ったんだ。通路内結構音響いてたもんね。通路全部描くと蚕繭っぽい形ですよ。あの本は合金の参考書か。使う技に名残があったね。では壁の中に執拗に仕掛けられていた罠は? 盗難防止? セコイ!!――゛うやら宝は危険な迷宮内ではなく、すぐ目の前にあったようだ。
ふと、あなたは装備を確認すると、道中引っ掛けて来たのか、金糸が一本まとわりついているのを見つけた。いずれこれも消えてしまうだろうか、それともこれだけは。
冒険の高揚感消えぬまま、賑やかに騒ぐ仲間達に向けて言う。
「なにはともあれ、お疲れ様」
成功
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