ダーティ・ゲイズコレクターは山吹色に染まる
ダーティ・ゲイズコレクター
下記の内容でバレンタインノベルの作成をお願いします!アレンジ・改変、問題ありません!大歓迎です!
●シチュエーション
バレンタイン当日の夜、デビルキングワールドに住んでいる幼馴染の「エクサイト」を自宅に招いたダーティ
いつもは玄関前で出迎えてくれるのに、その日はなぜか家に入って部屋まで来てほしいとお願いされ
不思議に思いながらも幼馴染の「エクサイト」は言われたとおりにダーティの部屋に向かう
●プレイング
(薄暗い和室で、ちゃぶ台にはお皿の上に黄金の小判の形をしたチョコレートの食べかけが置かれていて
ダーティが、時代劇でよくある「おぬしもワルよの~」な顔をしながら漆器の中におさまった
食べかけじゃない、黄金の小判チョコレートを幼馴染の「エクサイト」に向けて差し出す)
これはこれは…遠路はるばるお越しいただきありがとうございます
こちらは常日頃からお世話になっているエクサイト様へのほんのお気持ちでございます…
ささっどうぞ!ご遠慮なさらずに!
中身は甘くて美味しい山吹色のお菓子(チョコレート)でございますので…
おいしいですか?よかったです!
味見はしたんですがエクサイトちゃんのお口に合うか心配で…
というわけで改めまして、ハッピーバレンタイン!
この小判チョコですか?外は金色のモナカに帯は飴細工で作られています!
外の部分は勝ったやつですが中身のチョコレートは私が作りました!
へへへ~そんなに褒めていただけるなんて照れちゃいますね!
あっでも残念なのはワルを懲らしめる正義役の人を用意できなかったのが残念でした!
せっかくの悪代官ごっこなのに正義のお侍さんがいないと完成とは…
え?エクサイトちゃん的にはこれでOKでした?
よかったです!安心しました!
●バレンタインデー
それは甘く蕩けるような夢のような時間。
デビルキングワールドにおいてもバレンタインデーは特別な日だ。
だからこそ、ダーティ・ゲイズコレクター(Look at me・f31927)は友人であり、同志でもある幼馴染の『エクサイト』を自宅に招いたのだ。
けれど、『エクサイト』は呼び鈴を押しても、ダーティが一向に現れないことに首を傾げる。
いつもならば玄関で出迎えてくれるはずなのに。
『あ、そのままどうぞお家に上がってください。鍵は開いてますので』
なんとも不思議なことである。
なんでだろう、とは疑問に思えど友人であるダーティにそう言われたのだから、と『エクサイト』はダーティの自宅の扉をくぐり、部屋へと向かう。
「えっと~ダーティちゃんの~お部屋は~……」
彼女が記憶を頼りに薄暗い廊下を進む。
その先にある扉に手を懸ける。
あれ? とも思った。なぜなら、彼女の家の扉は引き戸だっただろうか? ドアノブがあった気がするのだが?
記憶違いだろうか。
日々の忙しさに忙殺されてしまって忘れてしまっていたのか?
でも、『エクサイト』は細かいことを気にしない質であった。そんなこともあるんだろうな~位の気持ちだったのだ。
引き戸に手をかけた瞬間、そこに広がっていたのはやっぱり薄暗い室内。
いや、違う!
これは!
「ふ、ふ、ふ……『エクサイト』屋、お主もワルよのぉ~」
そう、和室!
それはよい! そこにはダーティが和装に着替え小判のような輝きを放つワルな風味の山吹色のお菓子を差し出していたのだ!
これは乗らねばならない。
普通の人間たちならば戸惑うこと間違いなしであるし、なんなら視線誘導の悪魔であるダーティによって大きく開いた胸元に視線誘導されてしまうところであったが、『エクサイト』は長年の付き合い故に、さっそくワルムーヴに乗っかるのだ。
「いえいえ~ダーティ様には~かないませぬ~」
「ん、んふふふっ、やっぱり乗ってくださいましたね。遠路はるばるお越し頂きありがとうございます」
「そんなことないよ~いつもダーティちゃんにはお手伝いしてもらっているもの~」
「それは此方のセリフです。こちらは常日頃からお世話になっている『エクサイト』様への本のお気持ちでございます……ささっ、どうぞ! ご遠慮なさらずに!」
「まだワル代官ごっこ続いてる~?」
「『エクサイト』様のお好きな山吹色のお菓子ですよ~中はチョコレートでございますよ~」
はい、あーん、とダーティが黄金の小判チョコレートを差し出してくるものだから、『エクサイト』はなんだか気恥ずかしかった。
子供の頃によく遊んだワル代官ごっこ。
デビルキングワールドにおいては、クールな子供遊びの一つである。
そんな昔を思い出させるようなダーティの計らいに嬉しくも恥ずかしくなってしまったのだ。でも、はやく、というように差し出してくる山吹色の眩しい輝きに『エクサイト』はえいやってパクつく。
「んっ、これって~……」
「ええ、外は金色モナカ、帯は飴細工で作られています! 流石にモナカと帯は私ではどうにもなりませんでしたが、中身のチョコレートは」
「ダーティちゃんの~手作りなんだね~美味しいよ~それにしてもよく思いついたね~山吹色のお菓子なんて、ワルなもの~よっ、ワルの鑑。次期デビルキング候補筆頭悪魔~」
『エクサイト』の言葉にダーティは照れてしまう。
だが、彼女が僅かに真顔になる。
どうしたのだろうと思っているとダーティは口惜しいような顔をするのだ。
「ですが、せっかくのワル代官ごっこなのに正義のお侍さんがいないと完成とは……」
言えないのです! とダーティは本当に悔しさをにじませていた。
そう、自分がワル代官をやったばかりに役柄がぽっかり開いてしまったのだ。いつもそうだ。ワル代官と越後屋は大人気の役柄。
正義のお侍さん役をやりたがる子はいないのだ。
でも、と『エクサイト』は山吹色のお菓子を手にとって笑う。
「なつかしいね~よくこうして遊んだの思い出しちゃった~あ、私からも~」
はい、とダーティに手渡されるのは彼女らしい贈り物だった。
そう、彼女は『エクサイト・テーラー』と呼ばれる服飾仕立て屋をしているのだ。
「こ、これは!」
「新作の視線誘導のお洋服~バレンタインデーだからね~チョコレート色にしたんだ~これでダーティちゃんも立派なデビルキングに一歩前進だね~」
それはチョコレート色をしたダーティの魅力を大爆発させる視線を誘導しまくりな衣装。
そう、これが彼女からの贈り物。
いつだって彼女はダーティの理解者だ。
彼女がワルの道を邁進できるように。より一層励めるように。常に友達として、同志として。
「う、嬉しいです! まさかこちらが贈り物されるとは!」
「違うよ~送りあいっこだよ~」
そうでした、とダーティと『エクサイト』は笑い合うのだった――。
成功
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