●理論ってなんだろな
それは唐突だった。
天より、地より、あらゆる方角より、何かが襲来してくる。
それらは波となりてすべてを飲み込み、災厄と疫病をまき散らし進むもの――『疫病楽団』。
「来たぞ、来たぞォー!」
「こんなに早く来るとはな……戦えない奴らは家に、男衆は武器を持て!」
「……バカお前、なんで火炎瓶とか火矢持ってきてんだ!?」
「は!?相手の数が多いんだから一網打尽狙うのは当たり前だろ!?」
「あーあーこんなに火薬袋なんぞ用意して……俺等の腕前でそんな同時に攻撃できるか!」
「えぇ……」
「なんだお前知らねぇのか?複数いる相手に同時にダメージ入れても減衰入るんだぞ!」
「減衰ってなんだよ初めて聞いたわ」
「六体以上からもっと激しくなる。いいか、俺ら程度なら多少オーバーキルでも一体一体確実に倒すのがいいんだ」
開戦。
「す、すげぇ!パンピーの俺等でもちゃんと倒せる!あの商人から買った剣が役に立つとは!」
「いやでも流石に手数が足りな」
「うわあああああああああああああああ」
こうして一つの町がオブリビオンの手によって沈んだ。彼らは迷信に取りつかれ、単体以外の行動を封じてしまったのだ。住民もやがて疫病の一部となる……そう、
疫病楽団「列減衰警察」に。
●知らない人は旅団とかで聞いてみよう
「いや列減衰ってなんだよ」
ここはグリモアベース。大小様々な事件を解決し、オブリビオンを撃退するべく猟兵たちが集う場所。今日も今日とて各世界に旅立つ彼等を見送っている。
その一角にてグリモア猟兵の煙瀧・たむけ(ツートンスピリット・f00271)は呆れた顔で喋っていた。
「マジで列減衰ってなんだよここゲームの世界じゃねぇんだぞ。とりあえずダークセイヴァーで事件だ。疫病楽団って連中が都市を襲うらしい」
――疫病楽団。慎ましく暮らす人々を探し出し、不治の病に感染させるオブリビオンの群れ。今回の目標はそれらを殲滅させること。
「一番最初に向かう町では住民に物資の売買をしてくれ。うまくいけば援護してくれるし何よりも連中、行商が数少ない楽しみの一つだしな!」
「そんで敵さんは『喰われた神々』っつー首のない天使像みたいなやつだ。植物系の攻撃に、金属破壊、神の力を一瞬だけ取り戻して暴れたりする。半分を倒しきる頃にはどういうわけか、『首無しの天馬』に変貌して物理系の攻撃をメインにして来る。しっかり対策を組んでくれよ」
危険もなさそうな、言ってしまえば何も起きなさそうな依頼。しかしたむけはどこか悩ましいような表情で唸っている。
「いやーその、実はな。滅茶苦茶言いにくいんだが、敵さん尋常じゃなく数多いんだわ。よく敵が七、空が三なんてあるけどさ、東西南北四方八方地平の果てから天上までぜぇーんぶ」
想像するだけで嫌になってくる無数という地獄。え、いやこれ実際に見てもよく剣とかだけで対抗しようとしましたね?
「でも数は多い分中身は貧弱だ。範囲でバーッと焼けば崩れるし、多少の討ち漏らしは住民たちに武器売ればそっちでやってくれるさ」
たむけは猟兵たちに向き直って檄を飛ばす。
「今回の肝は如何に全力で範囲をぶっぱなすかだ。とにかく思う存分自由自在に、な。周囲の被害も一切気にしないでいい。町も多少ならしょうがねーさ。気持ちよくなっちまうまでやってこいよ!」
紫芋
お世話になります紫芋です。GWが帰って来なくて泣いています。
※注意※メタネタ系シナリオとなります。列減衰なるものがよくわからない、知らないという時は優しそうな前作経験者などに聞いてみましょう。紫芋に聞くのもありです。
●一章について
行商兼町の護衛として派遣されたことになります。お好きなものを持込ください。ただし世界観にそぐわないもの(現代兵器やオーパーツ等)はプレイングを返却させていただくことがございます。護身用の武器、援護用の火炎瓶、退魔の護符などで街の防備を整えさせてあげましょう。属性のアミュレット等で戦闘の支援をしてもらうのもいいかもしれませんね。多少ぐらいボっても問題ないんじゃないですかね。
●二章について
『食われた神々』との戦闘になります。敵はもう数えるのもめんどくさく砂漠の砂粒の数を数えるのとどっちがしんどい?ってぐらい出てきます。範囲攻撃にボーナスが入り単体攻撃ではオーバーキルとなるでしょう。一章で火炎瓶などを売って投げてもらえば炎系の攻撃に追加でボーナスが入ったりします。うちわなら風ボーナスとか。あれ?俺また何やっちゃいました?とかしちゃっていいんですよ。求愛イベントはないですけど。
●三章について
『首無しの天馬』との戦闘になります。だいたい二章と一緒です。リソースの温存とか考えずにぶっぱなしてみてください。やれ!スッキリしろ!遼来々って叫べ!真・猟兵無双6だ!カッコいい詠唱も大声で言え!お前がMAP兵器だ!一騎当千の飛将軍とはお前たちの事だ!
それでは、よろしくお願いします。
第1章 日常
『明日を生き抜くために』
|
POW : 資材や物品の搬入や購入物資の運搬を行う
SPD : 我先にと購入しようごった返す人々の整理を手伝う
WIZ : 貧困に苦しむ人達のために少しばかり値切るか差額を払う
👑5
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●荷馬車に揺られて 作詞作曲:ドナド・ナ(?~1659)
商人一行として町に入る猟兵たち。検問を越え店の準備を始めると、物珍しさに住人たちがすぐに集まってきた。子供たちは見たことも無い商品たちに目を奪われ、奥様方は切れ味のよい包丁の虜に、憲兵たちは武具を物色している。
町の指導者に事情を話すとすぐさま町の中心での商売が許可された。さぁ、商売の時間だ。値切れ値切れ、買えや買え。欲しいものはここにある!
フェル・ドラグニエル
【POW】
「無数な程数がいる敵かぁ…それなら私も暴れがいがあるね!」
だがこの後、その発言を悔いることになろうするとは彼女は思ってもなかった…のかもしれないし、そうじゃないかもしれない……
「力仕事は私にお任せ!ってね♪」
ドラゴニアンならではの[怪力]を用いて荷物の運搬をするよ!
それと…商品を見張りながら敵が何処から来るか警戒しつつ、住民達と話せる機会があれば[コミュ力・情報収集]を用いて聞いてみようかな
「そういや私のオススメ商品は…この槍!
先端部分に火薬が仕込んであって衝撃と同時に爆発するって代物だよ♪」
と可能なら[鼓舞]するかのように住民達に呼びかけながら売っていきます
アドリブ・絡みは歓迎です
花邨・八千代
力仕事ならまーかせろーぃ。
なんか運ぶモンあんなら手伝うぞー、なんもねーなら寝てるけど。
俺の持ち込み企画は特になんもねェしなァ。
ところでれつげんすいってなんだ?それって強いンか?
たむけとどっちが強い?
◆ドナドナ力仕事
店の準備を手伝うぞー、「怪力」使って荷運びだ。
うっかり落としたり壊したりしねーよう気を付けるかね。
あ、買い物の順番守らんヤツはつまみだすぞ。
「恫喝」「殺気」で優しく注意だ、俺なりにな。
いいかー、順番守らんと滅ってするぞ。
ちびっこが居たら飴玉でも分けてやっかな。
一緒に食った方がうまいだろ、こんなのは。
仕事終わったら暇だろうし、どうせならちっと遊んでやろうかね。
アステール・ユニヴェール
列減衰……何故かしら、頭の奥底に響くものがあるわね。
ともかく、範囲攻撃で殲滅するのは私のビットにうってつけね。
それで、行商……何を用意するか悩んだけど、
火薬を陶器で包んで導火線を付けて、焙烙玉を作れるだけ作るわ。
爆発自体はもちろんだけど、それ以上に、周囲に撒き散らされる
破片が複数の敵を巻き込んでくれるはずよ。
「いらっしゃい。この玉はね、ここに火を付けて敵に向かって投げるの。
そうしたらバン!って爆発して、バーッ!って周りに破片が飛び散って
敵を傷つけると言うわけ。どうかしら?」
代金は……そうね。あまり安すぎると他の人に申しわけないし、
他の人の値段より少し安め、くらいにしておくわ。
ヴィリヤ・カヤラ
お客さんが多そうなら列の整理をするね、
もし売り手が居なければ売る側に。
あ、持ち込む商品は……
水風船的な中に水を入れて投げられる手のひらサイズの袋かな、
水の代わりに石とか燃料を入れても使えるかも。
あと、燃料も大丈夫なら持ち込みたいかな火炎瓶を作るのにも使えるしね。
と、いうわけで!列整理なら、
列が長くなるなら杭とロープで目印を作って、
ロープに沿って並んで貰って、
あとは最後尾札も要るかな?
一番最後の人に持ってもらえれば良いよね。
長くなければそのまま並んで貰うね。
「列を崩さないように並んでね、割り込みもダメだからね」
売り手なら性別と年齢から
合う商品を選んで売り込みするね。
アドリブ歓迎どんと来い!
●魂にでも刻まれてるんですかね。
ここは町の中心地、噴水広場。ダークセイヴァーにしてはずいぶんと綺麗で落ち着いた街並みの中に明るい声が響いている。
「力仕事は私にお任せ!ってね♪」
「おーう俺も手伝うぞー。あ、取扱注意みたいなのは勘弁な」
倉庫に預けてあった木材を運び出すフェル・ドラグニエル(蒼翼の竜騎士見習い・f01060)と花邨・八千代(可惜夜エレクトロ・f00102)の二人。行商頭領の指示に従って簡易的な出店を組み立てていく。
『嬢ちゃんたち!悪ぃけどもう少し持ってきてもらえねぇか!?予想よりも人が多くなりそうなもんで、窓口一つじゃ足りなさそうなんだ!』
「あいよーぅ。同じヤツ運べばいいんだよな?」
八千代は丸太三本以上にも及ぶ量の資材を楽々担ぎ往復する。運んだ資材をバラし図面通りに組み立てることおよそ十五分。簡易的な露店が三つほど立ち並ぶ。
『いやぁ助かったぜ嬢ちゃん!今回はいつにも増して盛況になりそうだ!どうだ?よかったら今後もウチで働かねぇか?』
「悪ぃけど先約いるんでな。後は割れ物とか刺激物だろ?そういうのは壊すとあれだし、ちょっと休憩入らせてもらうぜ」
そう言い残し町の散策に出る彼女と入れ替わりにフェルが樽に投げ込まれた武具を抱えて戻って来た。
「商品運んできたよーっ!馬車の全部持ってきていいのよね?」
『応!丁寧に扱ってくれよ、万に一つも傷なんかついちゃ売りもんにならねぇからな』
「もっちろん!」
木彫りのマネキンに鎧を着せ、見目良く丁寧に雑貨や武具、日用品を並べていく。目玉商品は天井からぶら下げてこれでもかという主張を。
さぁ、開店準備は完了だ。
――時刻は昼過ぎ。
町中の人々が真新しい数々の新体験を楽しみに代わる代わる店を訪れていた。
「押さないで押さないでー!品物はたくさんあるから、焦らなくても大丈夫だよー!」
ロープや杭、立て札などで列を整理し最後尾札を掲げるヴィリヤ・カヤラ(甘味日和・f02681)。日用品を買いに来る主婦たちや、警備隊といった大口の利用者までたくさんの人々が長蛇の列を並べていた。ヴィリヤは列の人に札を渡し売り手の方の手伝いにも動き回っている。
――一方その頃の八千代。
「チビッこ飴食うか?ちゃんと順番守ったらあげるぞーぅ」
『いいの?わーい!』
町の子供と戯れていた。
「さぁさぁお立会い!!本日の目玉は何といってもこれ!東の妖術【焙烙玉】!火薬を陶器で包み導火線を繋げれば……はい完成よ!これが何になるんだって思ったそこの貴方!これを木箱で囲んで火をつけて、っと。見ててね、さん、にぃ、いち、バン!」
アステール・ユニヴェール(星の守護者・f17095)のカウントダウンに合わせて木箱が内側からふくらみ、小さく爆散した。箱を開けてみれば中には鋭く尖った陶器の破片がびっしり。
「もうお気づきでしょ?これはね、火をつけて敵に投げつけるの。時間差で爆発して一網打尽!どうかしら?」
警備兵の中でも記章の入った鎧を着た指揮官らしき人が唸っている。
『しかし、高いのだろう?見たところ陶器も強度の難点が……』
「いえいえ、脆くても問題ないよ!硬ければ鋭くなるし、逆に脆ければ目と耳と鼻に効くってわけ。職人見習の練習台にもうってつけ!しかも纏めて買ってくれたら値段おまけしちゃうよ!」
そこにフェルが割り込むように入ってくる。掲げているのは天井から吊るされていた特別製の槍だ。
「それじゃあこっちもいかが?本日の一押しはこの槍だよ!先端部分に火薬が仕込んであって、まぁご覧あれ♪」
くるくると槍を回し、先程無残な姿になった木箱を突く。瞬間パンッ、と軽い音がして木箱はより無残に砕け散った。
「今は事故防止で火薬ちょびっとだけなの。でも本番はもっとすごいんだよ♪数日はこの町にいるから、ゆっくり悩むのもありね」
『いや、今買おう、町のため、部隊の為なら安い買い物だ!店主、このホウロクダマと槍をあるだけ頼む!』
『毎度ォ!もう少し代金まけてやるぜ!後で詰め所に運ばせまさぁ!』
兵たちと取引をしている横で、ヴィリヤは子連れの主婦たちの接客を担当していた。
「包丁ならこれとかどうかな?ただの鉄を研ぎ師が時間をかけて研いだもので、ピカイチの切れ味なんだって」
「奥さんへの手土産?それならこのティーカップがいいんじゃないかな。素朴だけど綺麗で機能性バッチリだよ。もちろん夫婦セットでね」
「万能水筒代わりにこれいいんじゃないかな。皮は薄いけど壁に叩き付けたぐらいじゃ破れないし、いざという時は油や石入れて投げつけることも」
「裸婦画……?ちょっと取り扱ってないかな。画家さんのお宅に行ってみるといいんじゃない?あ、そんな往来で泣かないで!?」
やがて夕暮れも去りかけ、客足も途絶えたところでひとまずの店仕舞いとなった。整列の杭や札を回収し、出店に大きな布をかける。売れ行きは好調だ。
――一方その頃の八千代。
「ほーうなかなか良い眺めじゃねぇか。雲間からわずかな夕日が町を照らしてるみたいだ。やるな子分ども!」
『ははぁー!』
ガキ大将になっていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
彼岸花・司狼
へーいしはってっきよーりすっくなーいぞー
だんやくてきよりたーりてーないー
そうびもてきよりおとってるー
だけーどとうしはまっけてーない
適当に歌いながら召喚した狼たちと【動物と話す+怪力】で荷物の搬入の手伝いをする。
ついでにボウガンや鈍器など、初心者でも比較的扱いやすい武器を中心に運び込み、護身出来るように戦力補強。
あと搬入後の暇潰しに不安がってる住人がいたら
太陽の妖精ばりに「大丈夫、できるできる。諦めたらそこで終わってしまうぞ!」と、適当にUC:原初の言葉・制限で強化した【催眠術】で不安を払拭しておこう。
洗脳ではない、はず。
日向・和子
くーぐんかーいぐん ぜーんめーつだー
りくぐんかーいめつ すーんぜーんだー
のこっていーるのは こーこだーけだー
なーらばおーれたち やーってやるー
彼岸花・司狼に同行。
客に戦術指南(?)と言う名の催眠術をかけて
武器を渡しつつ即興の戦士を作り出す。
まさに外道。
「いいか、お前たち!
体力に自信があるものは前に出てダメージ半分のディフェンダーに、命中力に自信が無い者は後ろで命中2倍のスナイパーのポジにつけ!」
「抵抗を続ける我々がよほど目障りなのか、
それとも、もはや我々しか残っていないのか。
だが、それでも戦い続けよう!村人は最後まで戦った!その事実を、この村の歴史に刻むのだ!」
何かフラグ立った?気のせいだ!
●この人達音楽歌うところで指揮してそうだよな
「へーいしはってっきよーりすっくなーいぞー♪だんやくてきよ
りたーりてーないー♪そうびもてきよりおとってるー♪だけーど
とうしはまっけてーない♪」
何やら奇怪な歌を歌いながら呼び出した狼たちと新たな商品を
運び込む彼岸花・司狼(無音と残響・f02815)。歌を聞いていた
住民が「えっ!?」みたいな顔して振り返ったが気にせず次々と
荷物を並べていく。
二日目開店、今日の品は正規兵ではない自警団向けの武装であ
る。クロスボウやスリングショットといった力を必要としないも
のから棍棒などの技術を必要としない、その代わり少し高価な品
々。修理代なども普通の武具より高くつく。だが町のため家族の
為と、なけなしの金を出し合って店に訪れていた。
「くーぐんかーいぐんぜーんめーつだー♪りくぐんかーいめつす
ーんぜーんだー♪のこっていーるのはこーこだーけだー♪なーら
ばおーれたちやーってやるー♪」
またまた奇怪な歌を口ずさむは日向・和子(人間大砲・f02181
)。司狼についてきて自警団に戦術を教え込むとやってきた。しかしその実、こっそり洗脳しながら武器を売りつける悪徳商人である。グリモア猟兵が多少はボってもいいって言ったからいいのだ。
「よーし!全員せいれーつ!」
『『『サーイエッサー!』』』
彼女の号令で自警団は集団行動を開始する。縦列を組んで並び、ボロボロになった木箱の上に立った指導者を見る目はヤクでも決めているかのよう。
「いいか、お前たち!体力に自信があるものは前に出てダメージ半分のディフェンダーに、命中力に自信が無い者は後ろで命中2二倍のスナイパーのポジにつけ!開始ー!」
ザッザッザッザッ。自らの装備や体格、運動能力を把握し列の並びが変更される。近くの奥様方から「命中率二倍って何かしら……?」とかいう声が聞こえるが気にしない。
「抵抗を続ける我々がよほど目障りなのか、それとも、もはや我々しか残っていないのか。だが、それでも戦い続けよう!村人は最後まで戦った!その事実を、この村の歴史に刻むのだ!」
『『『ウオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!』』』
頭領がすごく迷惑そうな目で見ているが気にしない。だが流石に買い物に来ていた亭主たちは、これからの襲撃を若干気にするようで不安げな目で自衛用の武具を見繕い始めた。
『あのぅ……本当に大丈夫なんでしょうか?今までは何とか凌げてきましたが、今回の襲撃は過去の何倍とも聞いて……生き延びれるのか……』
その声に司狼はサムズアップに笑顔で答える。
「諦めんなよ、お前!!どうしてそこでネガティブになるんだんだ、そこで!!もう少し頑張ってみろよ! ダメダメダメダメ、諦めたら!周りのこと思えよ、応援してる人たちのこと思ってみろって。あともうちょっとのところなんだから。俺等だってこの応援のところ、狼もグルルって頑張ってんだよ!ずぅーとやってみろ、必ず目標を達成できる!」
腹の底から響くような熱く力に満ちた檄を飛ばす。まるで曇るこの世界に一陣の光が差し気温が数度上がったかのような高揚感。本物の『鼓舞』を受けた彼らはきっとやれるという確信の元、手に馴染む武器を買い自警団の中に入っていく。
「(俺は洗脳してない、はず。大丈夫……)」
この一日で士気と売り上げが大分上がったそうな。いいんですよ生きるためです。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ザザ・クライスト
【ラボ】で参加
「オィオィ、二人とも何を熱くなってンだ?」
クールなヘル・シニネンはともかくだ
そもそもナニを言ってるかわからねェ
オレ達は猟兵であって番犬じゃないンだぜ?
「とにかくだ。民兵の火力支援も重要になる。投石器以外に銃剣を供与しようぜ」
練度も足りねェンだ、扱いは容易な方がイイ
結社"狼の巣"から物資の供給があったンで物はある
三人は扱い方を教えてやってくれ
銃はマスケット、いざとなれば槍として使えるバヨネットだ
「CCDDDD相手ならジャマーがジャイアントキリングの始まりだぜ」
おっと口が勝手に喋っちまった
どうでもイイが、オレ様は粉塵爆発で全周攻撃の方がだな……
イヤ、なんでもねェよ
帽子を押さえて苦笑
パーヴォ・シニネン
【ラボ】
※イルカ、鯨等の海洋生物を模したマスクが子供の肉体に憑依
おやおや、皆が殺気立ってるネー相棒
というか幻覚見えてない?大丈夫?(手をあげる子
え、相棒はとりあえず初手に誰かれ構わず怒りをばら撒くのが好み?ご、強引…!
銃や剣などの武器は皆から渡してもらっているだろう
ならば我輩からは非力でも扱えるモノをオススメするよ
この大量の瓶に入った紫色の液体をだね
勢いよく敵の方にばしゃーっと投げつけてぶちまければ大丈夫
猛毒が群れ全体を襲って動きを鈍くしてくれるヨ
ああ、もっと簡単な武器もある、「投石器」だ
いいかね諸君、硬いものを一斉に投げつければ相手は怯む
追撃の対象は単体じゃなくていい、列でいいんだ列で一気だ
秋吉・シェスカ
【ラボ】で参加
◆心情?
列減衰。人はその過剰な妄想にどれだけ取り憑かれているのかしら…
大軍相手に棍棒で立ち向かう、想像と現実の隔離にすら気付く事も出来ないなんて
1+1が2であるように、林檎が樹から落ちるように
群には手数が要るのは必然…
だから私はあえて言うわ
「じゃあ貴方はCCDDDDの時に列攻撃使うの禁止ね」と。
◆行動
このマスケット銃、見て御覧なさい
なんだか援護射撃という不思議ワードが閃いてくる
きっとこれが列攻撃を否定する敵に大きなダメージを与えてくれる筈よ
今なら二丁購入で少し値引いてあげるわ
お得でしょう?
ガルディエ・ワールレイド
【ラボ】で参加
◆突如入る、身に覚えのない回想シーン
「列減衰が発生しますよ」
これは列減衰警察……!?
いや、まだ決定では無い。次の発言を見よう。
「だから列攻撃はやめて、単体攻撃で行った方が良いと思います」
極端なんだよ!
せめて単列併用でいいじゃねぇか!
死にかけの敵を叩く場合なら減衰起こってようが列で良いだろ!
そもそも期待値的には最初から列で良い場合だって多いんだよ!
しかし、そんな事を議論するのは不毛だ。
だから、俺は言ってしまう。
「列が有ってもいいと思うが、まぁ単体攻撃で了解した」
◆行動
疲れてんのかな俺
気を取り直して、援護用の武器を売るか
この手裏剣甲がオススメだ
手甲の中に仕込んである手裏剣を投げまくれ
●鯖?美味しいですよね
これは白昼夢なのだろうか。
身に覚えがない、というより自分の身体ではない。だが、どこかで見覚えがあるような、魂というか、根底にあるものが一緒だと何かが囁くような、後ろから人の気配がするような――。
『列減衰が発生しますよ』
「(ッ!?)」
突如開け鮮明になる視界。たった今までダークセイヴァーで売人の真似事をしていたはずだがここはヘリコプター、いや教室……?
『これだと効率が悪いですね。こちらの方が明らかに戦力が低いので、単体攻撃で確実に頭数を減らしていく方がいいと思います』
頭が痛い。言いようのない怒りと憤りが身体を突き抜けていく。なんだお前は、わかったような口調で言い切って。お前に数字の何がわかるんだ。100と0だけの世界じゃないのに!
その想いに呼応するように「こちら側」と思われる人が発言する。
『一個ぐらい持って行ってもいいんじゃないですか?ポジション的にも問題ないと思いますが』
ポジション?またわけのわからない単語だ、酷く頭が痛む。だが嫌な気配はしない……。
『では私がそのポジションに行きます。列怒り担当しますね』
「(いや相手に遠距離あるんだが!?何を見てモノをッ……)」
声が出ない。いや、出してはいけないと本能が止めているのだ。これ以上、面倒なことを避けるためにはこの言葉以外にない――
「列が有ってもいいと思うが、まぁ単体攻撃で了解した」
「…ディエ、ガルディエ?大丈夫か?」
「――え?あ、ああ。悪い、変な……うん、変な夢を見ていた」
「なんだ列怒りって、寝言にしちゃ強引がすぎない?」
目の前はただの町。知らないあの顔はおらず、自分の身体の感覚がある。パーヴォ・シニネン(波偲沫・f14183)の呼びかけに正気を取り戻したガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)。彼の身体は冷や汗と謎の倦怠感、そして諦念に包まれていた。
「なぁ、質問なんだが……」
ふらつく足で聞く。どうしても聞かずにはいられない。
「相手が六人いたら、どうする?」
「対多相手なら範囲で焼くに限るでしょ。何?まさかボス以外の雑魚から倒すのが定石とか言うんじゃないでしょうね。それなら二度と前列勢揃いに列なんてやめなさい」
「CCDDDDにジャマーならジャイアントキリングの始まりだぜ!……?俺は何を言ってんだ?ていうかお二人さン熱くなり過ぎだ。俺等は猟兵でワンコじゃないンだぜ?」
言葉を返すのは秋吉・シェスカ(バビロンを探して・f09634)とザザ・クライスト(人狼騎士第六席・f07677)の二人。しかし謎の単語を前にガルディエは泡を吹いて倒れていた。
致し方ないので宿に投げ込みザザ、バーヴォ、シェスカの三人で店を動かす。
本日の目玉商品、なんと大量の火器である。この世界でかなり希少なマスケット銃をこれでもかってぐらい仕入れてある。「嘘やろ……?」って顔をしている衛兵たちが驚きで声も上げられない。
「安心なさい。複数購入で値引いてあげるわ。これならきっと買えるわよ、お得でしょう?」
お得と聞いてしまえば心が動くのが人間というもの。下二ケタが98なら余計にだ。
「このマスケット銃をよーく見て御覧なさい。何か脳裏に浮かぶワードはない?」
『援護、射撃……?』
「そう、その不思議ワードが連中に対する特攻よ。これを所持すればあなたたちも可能になる」
小さな歓声が上がる。高い買い物だが無茶な値段ではない、むしろ良心的なまでの値段。
「こういうのもあるぜ?コイツはバヨネットつってな。射撃武器の先端に付ける刃だ。銃だって重いだろ?それに一発撃ったら次まで時間がかかる。その間に接近されたら、って時のシロモノだ」
続けてザザも売り込んでいく。刃はいざとなれば包丁にでも取り換えればいいと、槍の切っ先を外して着脱の説明も行った。
「まァホントは粉塵爆発とかの方が好きなんだが……いや、なんでもねぇ、気にしねぇでくれ」
いくらなんでも流石に食材までを戦闘につぎ込むのは無理だろう。むしろ本来は食材などを運ぶための行商なのだ。帽子で顔を隠して苦笑する。
「それならこっちはどうだろう?」
更に追撃をかけるようにバーヴォが新たな品を提供する。
「スリングショット、わかりやすく言えば投石器だ。一般的なやつは昨日販売したが今日のは特別製、この瓶をより遠くまで投げれるようにしたものだな」
そういってバーヴォが並べたのはとても鮮やかで明らかに触れてはいけない紫色の液体が入った瓶。何かゴポゴポと泡が弾けて呪詛みたいなのが聞こえた気もするが気にしない。
「これは我輩が仕入れた特製の猛毒瓶だ。浴びせてよし飲ませてよし、引火して更に揮発性もいい。これをだね、勢いよくぶん投げてやればいいという事だ。敵陣に投げ込めば広まって牛歩の計ってわけだヨ」
この三つの品はそれぞれがそれぞれを活かせる組み合わせ、ましてや安く値引き交渉もしてくれるのだから買わないはずがない。お得な買い物で客たちはほくほくしていた。
なお、日も暮れて店を閉め、宿に戻ってもまだガルディエはうなされていたそうな――。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『喰われた神々』
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POW : この世のものでない植物
見えない【無数の蔦】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD : 名称不明の毒花
自身の装備武器を無数の【金属を錆びつかせる異形】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ : 異端の一柱
【一瞬だけ能力が全盛期のもの】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
イラスト:夏屋
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●実はフルヒットの期待値は単体一発と変わらないらしいですね
今日も開店、売れ行き上々。さて本日の品は――
『その列減衰起きますね』
突如響き渡る地響きのような重苦しい声、しかしその割に口調だけはやけに投げやりで人の感情が感じ取れない。
『単体攻撃じゃだめなんですか?レベル低いのこちらなので減衰には気をつけるべきだと思うんですけど』
正門の方向からだけではない。四方から行軍の揺れが町を襲い、上空をも覆い尽くしより暗く重い雰囲気に包まれる。
『全部隊プランD!作戦通り外壁に登り侵攻する敵を迎撃せよ!ただし援護を常とし無茶な前進だけはするな!』
しかし負けてはいられない。武器は揃った、戦術も用意した、方法も教わった。強力な援軍もいる。
『それでは殲滅を開始!援軍殿、頼みますぞ!』
開戦の鬨の声が鳴り響く。何が警察だ、何が減衰だ、俺たちが生きる世界はゲームなんかじゃない。戦いの火蓋は己で切り落とすのみ!
ネージュ・ヴァレリエ
気にするべきは威力の減衰よりエンチャントやバッドステータスの付与率低下だと思う、というわけでヒーラーでもデバッファーでもない僕だよ
雑魚をいくらでも殺していいって聞いて来ないわけがないよね、それに故郷の世界の空気を久々に吸いたかったし
好き放題やらせておくれ!巻き込まれたくなかったら近寄らない方がいいよ!
【愉悦の高揚】、僕の最近のお気に入りは<Νέμεσις>を大量の槍にして<範囲に一斉発射を2回>して<串刺し>にすることなんだよね
こんなに数がいるならどんなに雑にやったって当たるでしょ、適当に<Θάνατος>をもって飛び回って<吹き飛ばし>てまわるよ
蔦は引きちぎるよ、できなくはないだろうさ
●ブレイク目的Sn列でも凄い噛みついてくると丁重に設定のページを差し出したくなる人この指とーまれ
めきりめきりと肉が裂ける音がする。幼さが滲む小さな体が血を吹き出し、浮かび上がった鱗が体皮を覆う。それは龍鱗の鎧、それは鮮血の槍である。
「いいんだよね?よし、じゃあ好き放題やらせておくれ!怪我したくないなら近寄らない方がいいさ!」
高らかに、腹の底から楽しそうな声を上げてネージュ・ヴァレリエ(悪竜・f15857)は空を飛んだ。片手には黒き剣を、周りには磔刑の槍を侍らせ敵陣の只中に。
彼が黒剣を振るう。その動きに合わせ幾本もの槍が追随し、縦一列に真っ赤な天使の血が溢れ出る。
「アハハハハハ!嗚呼!いいねぇ、故郷の空気!溢れる血の香り!もっと、もっとだ!もっと遊ぼうさ!」
一度振るえば槍は肥大化し、より大きく残虐な形で多数の命を奪い去る。天の一角は彼の暴力により真っ赤な膜が張られているようで。
『意味ないですよそれ?見た目は派手ですけど、実際は大したダメージ入ってないので』
だがなおも首の無い天使は唄う、――それに意味はないと。理ではなく、あり得るべき実を選択するのだと。
狂ったような笑みを浮かべ天へと突き出たネージュは、乱雑に剣と槍を振るいながらあえて答える。
「原理は知らないけどさ、こうやって確殺できるようなキミたちをどうにか気にする必要があるのかい?枯れ枝よりも脆く哀れな存在がさぁ、いっちょ前に言うもんだね!」
『ッ……!善意を踏みにじりなおも嘲るんですか?それらが味方の迷惑になるって知っているんですよね?』
あるはずのない顔から歯ぎしりの音がした気がする。軍勢が輪となり球となり、彼を包み込んで蔦で縛り付ける。さながら聖者の如く、磔に茨を向けられて。その五体を引き千切るべく。
『自分がどれほどの事をしたかわかりましたか?自分ルールが必ず通用するとは思わないで』
「――さぁ、ボクをたのしませておくれよ!」
弾けるような声とともに一瞬にして包囲が破れる。感情の増幅による身体能力の強化、全身を包み込む茨如き、パンを裂くよりも簡単に破り切れる。
「まさか、お終いとは言わないよね?ここからが、これからが本番だよ。思う存分対抗してみてくれ!どう強者の集団に立ち向かうのかさ!」
無邪気なまでの暴力が天使を縊り殺す。空の一角は彼の高笑いと赤き雨に染まっていく。――正しく、魔王のように。
大成功
🔵🔵🔵
アステール・ユニヴェール
列減衰するなら、その分は壊アップで補うわよ!
過剰な攻撃力は要らないみたいだし、装備を錆付かされたくないから、ポジションは後衛の「スナイパー」で行くわね!
はっ!?……私、何を言ってるのかしら?
ともかく、【スーパー・ジャスティス】を発動して、スター・ビットを出せるだけ出すわ。そして「一斉発射」して「範囲攻撃」するわね。
さらに、ツインメガビームキャノンを出力全開で撃って、ビームで「なぎ払い」するわ!
それでも手数が足りないなら、「2回攻撃」でもう一度行くわね。
見えない蔓は「第六感」で察知して、マッハ約1.5の「空中戦」で回避するわよ。
「無数に瞬く星々の神が、数を相手に翻弄されるわけないでしょ!」
●バフはフルに乗るの正直強くない?
外壁にて敵を打ち倒す兵士たち。彼らに混ざって一人の少女が高らかに声を上げる。
「減衰する?ならその分は地力を上げて補うわよ!過剰な火力は不要、継戦目的で装備は慎重に――そう、壊アップスナイパーが私が選ぶべき戦法ね!」
周りの兵士の「ええ……何言ってんだろこの人……」という雰囲気に気づき謎の妄言を垂れ流していたことに気づいたアステール・ユニヴェール(星の守護者・f17095)の顔が薄く朱に染まる。
怪電波を振り払うように空に駆け出し、黄金のオーラを纏って空中戦闘に乗り込んだ。スター・ビットと呼ばれる、いくつもの遠隔操作兵器を射出し一斉発射!放出されるエネルギーが敵を賽の目よりも細かく分解する!続いて重厚な駆動音とともに稼働する彼女の方に装備された二門の大型ビーム砲、ツインメガビームキャノンのフルバースト!反動に耐えながらも体をねじり極太のビームで空に風穴を開ける。――数舜遅れ、大量の爆発。
「無数に輝く星々の神が、数に負けると思う?それぐらいで翻弄されるわけないでしょ!行くわよ!」
貫かれた雲間より降りる光の下、彼女は高らかに叫び力を充填する。第二射、第三射と砲撃を続け、ビットは間隙を縫うようにあぶれた敵を仕留めていく。
『その攻撃でちゃんと敵を倒せたかの確認はできるんですか?仮にできたとしてもその後の効率悪くないですか?』
「本当に対策してる人はわざわざそんなこと言わないものよ。何故なら構成と宣言で目的が読めるからね、こんな風に!」
粒子が収束し彼女の持つ柄から刃として出力される。高速で接近したアステールはマッハの刃を天使に突き立てた。勢いは留まることなく、マッハまで加速し衝撃波で周囲もろとも弾け飛ぶ!
「すべての星も、宇宙も、世界も、私が守るの!本気でやったら私に敵うわけないでしょ!」
音速の物体に狙って攻撃を当てることなどできるのか?例え威力は低くとも、確実に当てる方がよいのではなかろうか。見えぬ敵の軌道を確かめるべく砂を撒き上げるように。
天使たちの蔦は彼女を捕らえることが叶わなかった。宙(ソラ)の一角は神によって守られる――。
大成功
🔵🔵🔵
ヴィリヤ・カヤラ
列減衰するなら、それ以上の火力で蹂躙出来れば……って思った事ない?
って何でこんな事を思ったんだろう?白昼夢かな?
村人から近めの位置で何かあれば助けられる所にいるね。
列減衰なんて知らないし『属性攻撃』で制御しながら、
【四精儀】で氷の竜巻を発生させて攻撃してみるね。
ついでに鋼糸の刻旋で敵を刻みながら数を減らすよ。
数を減らす為にもガンガン攻撃していくね。
村人が狙われたら狙ってる敵は優先的に倒すようにして、
村人が怪我をしたら無理せずに後ろに行ってもらうね。
言い方がキツいけど足手纏いだからね。
これだけ数がいると怪我してる人を庇うのも大変だしね。
■
●素武力高くしていけば減衰は解決するのでは?
城壁の真下、迎撃部隊の前に出たのはヴィリヤ・カヤラ(甘味日和・f02681)。彼女は氷晶の風を纏い先陣を切る。
「減るならその上から、って思ったことはない?圧倒的な火力で蹂躙できればなぁって。……って、あれ?なんで私はこんなこと思ったんだろ……?」
首を傾げながらヴィリヤは吐息を漏らす。それは大きな風となり、氷を纏って氷柱混じりの竜巻と化した。貫き、抉り、引き裂いて嵐は進む。
「専守防衛でお願いね!みんなが前に出ちゃうと巻き込んじゃうし、町の守りも大事でしょ?」
義勇軍に特攻はしないでと念押しし彼女は前に。細長い指先より垂れた鋼糸――刻旋を構える。獣のように腕を振るえば鋼は鋭い爪となりより多くの獲物の命を刈り取る。返す手で刻旋は鞭を思わせる撓りで大気を四散させ、そこから新たな竜巻が生まれる!
「さ、効いてるみたいだしガンガン行こっか!『この地を構成するモノよ、その力の一端を示せ』!」
それはまさに蹂躙と制圧であった。光の煌く美しいダンスのようで、荒ぶる野獣をも従える暴力。背後に構える兵士たちは茫然とその姿に見惚れていた。
『見ませい。これが手本というものです!まずは敵の取り巻きを即座に撃破!』
八体の天使が進み出る。メキメキ、という音とともに真っ二つの首から肉が溢れ、首が生え全盛期の力を取り戻す。力を結集させ、光の雨を降らす。
「させないよ!」
両の手に繋がった刻旋を円の動きで振り回し、自らも回転する。氷晶をも巻き込んだそれは光の雨を見事に弾き被害を最小限に抑え切ったのであった。
「逆に当たらなければそっちに何の意味もなくなっちゃうね?思いっきりお返ししちゃうから!」
溜めに溜めた氷の結晶を刻旋で切り刻み、止まらない勢いを載せて竜巻を放つ!縦横無尽に駆け巡り、黙示録の災厄のように天使を縊る。
嗚呼、なんと美しい。神葬零嬢(しんそうれいじょう)ここにあり。
大成功
🔵🔵🔵
花邨・八千代
ひゃっほーぃ!
テーマパークにきたみたいだぜ、テンションあがるなァ!
それにしてもすっげー数ゥ、どこから湧いてきてんだコレ。
何匹ぶっ殺しても良いんだろ?ガンガン行こうぜ!
チビ共、大将のかっけーところよく見てろよ!
◆戦闘
「恫喝」「殺気」「挑発」でご挨拶!
んでもって黒塚で「怪力」乗せた「なぎ払い」だ!
【空躁】で景気よくぶっ飛んでの「空中戦」と行こうじゃねェか。
返す刃で「2回攻撃」、一発じゃ死なねーなら「傷口をえぐる」ぜ。
「第六感」で攻撃避けつつ攻撃受けたら「カウンター」だ。
来るだけ来いよ、一匹残らず黒塚の錆にしてやらァ。
こんな無双ごっこできる機会なんて中々ねーんだ、派手に行くぜェ!
●ここがりょーへー黒光りライブハウスダクセオオサカ支部や
「ヒャッホーィ!まるでテーマパークに来たみたいだぜ、テンションあがるなァオイ!」
楽しげに叫びながら花邨・八千代(可惜夜エレクトロ・f00102)は突撃する。ぶぉんぶぉんと黒塚と銘打った薙刀を振り回し、石突を叩きつけ辺りを揺らせばその筋の家業の者もかくやという大声で名乗りを上げる。
「遠からんものは音に聞け!!!近くば寄って目にも見よ!!!今こそ一騎当千の時、戦鬼の花邨ここにありと知れィ!!!!!」
手先で黒塚をくるりと回せば切っ先を地面に叩きつけ岩礫を弾き飛ばす。天使は土煙に向かって名も無き花の毒を漂わせるが、既にそこに八千代はいなかった。
「嘗めてんのかァ?俺に越えられないものはねェ。一人でも二人でも同じ事、束になってかかってこい!!!!!」
恫喝は空から降ろされる。大気をしかと踏み締め大腿筋にはち切れんばかりの力を込めて彼女は飛ぶ。勢い止まらず、自らの剛腕に任せ薙刀を振るえば空ごと叩き切る真空波が放たれる!続けて刃を翻しもう一閃!空に蔓延る敵に十字の裂け目が浮かび上がった。
『その攻撃では決して命を奪うまでは至りませんよ?何故そうまでこだわるかわかりませんね』
「テメーらが何言ってるかわかんねェんだよ定型文辞書でも用意してから来い。折角の機会だ、飽きるまでヤり尽くすぜ」
天使の死骸を足場にまた空を跳び、重力と勢いに身を任せ刃を薙ぐ。独楽のように回り近くの敵を微塵に下ろし、上空に黒塚を投げた反動で真後ろの敵を踏み潰す。更に跳ね上がり天使の喉を掴み枯れ枝でも折るような軽い音で縊り殺す。降ってきた武器を掴み取り直下の集団を貫く。
「アッハァ……♪たまんねェなァ?誰か俺に勝てるやつはいねェのか!?もっと派手に行くぜェ!」
鮮血の嵐をその身に浴びて真っ赤に染まった鬼は楽しそうに舌なめずりする。恍惚にその身を震わせ、蕩けた口調で世界を駆ける。されど暴力は獣を凌駕し、荒れ狂う災厄となりて――。
大成功
🔵🔵🔵
日向・和子
『防衛軍讃歌』で参加
いーでぃーえふ!
じゃなかった、TDF!
準備段階でしっかり【催眠術】をかけて洗脳…じゃない、教育した自警団に号令を出す。
「お前たちは後方から援護射撃だ!
前線に出るなよ!出るなよ!」
司狼と私の攻撃で活路を開き自警団が追撃だ!
私は跳弾人間大砲で空に飛びあがり、跳弾の如く敵を蹴って次の敵へ移動を
繰り返す。
途中で間違って司狼の方へ飛んでくのはご愛敬。
「あ、司狼。間違えてそっちに飛んじゃっ、げふぅ!?」
そして敵の中枢へ叩き飛ばされるのもご愛敬。
A「隊長!和子が敵のど真ん中に落ちました!」
B「あー、エンド●レイカーの如く生死判定受けても『あー、死ぬかと思った』で帰ってくる奴だからいいよ」
彼岸花・司狼
『防衛軍賛歌』で参加
いーでぃーえーふっ!
いーでぃーえぇぇーふっ!
違うか、街だからT・D・F!T・D・F!
数で押せばどうとでもなると勘違いしてるクソッタレどもに目に物見せてやるっ!
無明と終焉で認識阻害の【迷彩】を強化
UCで竜型の鎧を纏って全速力を出して【空中戦+衝撃波+なぎ払い+吹き飛ばし】します。
回避は【野生の勘】で【見切り】、【残像】を残す【早業】で回避するか、【怪力】でひっつかんだ【敵を盾にする】。
【殺気】だったまま突撃して【捨て身の一撃】で【怪力+鎧砕き+生命力吸収】で攻撃と回復、
加えて【2回攻撃+範囲攻撃】することで往復ひき逃げアタック!
和子が飛んできたら敵陣に投げます。合体攻撃だよ!
●THE・simple2000町防衛軍(中古未開封)
「お前たちは後方から援護射撃だ!決して前線に出るなよ!絶対に出るなよ!」
日向・和子(人間大砲・f02181)の周到(?)な催眠の効果のおかげか、自警団の人たちは見事彼女の忠実な兵隊となっていた。その隣で彼岸花・司狼(無音と残響・f02815)は刀の握りを再確認していた。
「私たちの突撃で活路を開き、続いてお前たちが追撃だ!繰り返すが前線には出るな、火力支援と打ち漏らしの掃討だけに集中するんだ!」
「ああ、数で押せばどうとでもなると勘違いしてるクソッタレどもに目に物見せてやるっ!」
「よーし歌え野郎ども!聞いて驚け、見て笑え!これが!和子さん流人間大砲奥義が一!そこらを跳ね回る人間大砲!」
ガゴンッ!シュッゥゥゥゥゥゥゥ……ドガーン!彼女は星になった。気付かなかったのだ、このダークセイヴァーの世界に溢れんばかりの火薬を持ち込んだのは自分たちであると。というか明らかに全員殺意マシマシで若干のオーパーツも持ってきていると。よく怒られなかったな。彼女の勇姿を心に焼き付け、兵隊たちは涙を流し声高らかに賛歌を歌う。
『あーおい故郷を守るためー!てぃーでぃーえーふが出動だー!』
空に浮かぶサムズアップした彼女の幻影を余所に司狼は竜を模した巨大な鎧を身に纏う。彼の周辺領域はノイズが掛かり天使や味方からも存在を認識しにくくなっている。
鋼の翼を広げ、地面を抉るほどの勢いで彼は飛ぶ。高速移動する鉄塊はそれだけで凶器、それが鋭く暴れて飛んでくるというのだからたまったものではない。
『ひーらめけ勝利の稲光ー!吸血鬼ども撃退だー!』
断続的な破砕音、音速を超えた際のヴェイパーコーンと天使の亡骸だけが彼の軌道を示していた。黒塗りの高級鎧は悪質なひき逃げを繰り返している。
「……ぁぁぁぁぁぁぁああああああ司狼ぉぉぉぉぉぉ助けてぇえええ!!!」
突如、あるべきところに帰ったはずの和子が落っこちてきた。それを視界の端に捉えた彼は負担も顧みず彼女のもとに急行する。落下コースに沿うように身体を寄せ和子を抱えることに成功した!、
「は、ははは、助かったよ」
「じゃ、合体攻撃だ」
「……へ?」
ぐんぐん加速していく司狼、嫌な想像が止まらない和子、いつの間にか抱きかかえていた腕が頭を掴んでいる司狼、首がもげそうになっている和子、ぶん投げる司狼、錐揉み突貫させられる和子。
『あの、指揮官は大丈夫なのでしょうか……?』
『問題なかろう、何せあの指揮官だ。きっと何事もなく戻ってくる。さ、都市防衛賛歌、二番だ!元気よく行くぞ!いち、に、さんっはい!』
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ザザ・クライスト
【ラボ】で参加
【POW】掃射で根こそぎだぜ
「ヘル・ワールレイドは大丈夫か?」
残念……心配そうな目で見守りつつ、
ヘル・シニネンの投石を皮切りに攻撃開始
【ブラッド・ガイスト】で火力アップ
「ちまちま一匹ずつで対処できる数じゃねェ!」
前衛を【援護射撃】でフォロー
中衛の立ち回り
攻撃は【武器受け】【盾受け】で対応
近接されたら【零距離射撃】
「所長、あまり敵を釣り過ぎンなよ? 囲まれたらヤベェ。あと見切り効果に気をつけろ」
ナニかはよくわからんが注意
列攻撃対策にこっちは三列だ、文句はねェだろポリスメン!
「銃士隊、撃て!」
【戦闘知識】で民兵の指揮を執る
撃った奴らは弾込めに下がって、次の隊は撃ち方構え
秋吉・シェスカ
【ラボ】で参加
さっきまで泡を吹いていたガルディエを横目で見てとりあえず大丈夫そうと思う
そう、今この場においては殲滅が必要
範囲こそ、列攻撃こそが正義と私達が証明するの
あの日の妥協と屈辱を晴らすときが来たわ
◆戦闘
後衛として行動
高所に陣取り全体を見渡せるようにする
片手銃の形状のクランケヴァッフェからプログラムド・ジェノサイドを長距離掃射
ラボメンバーがいる場所はそちらに任せ、敵が密集している箇所を狙い撃つ
必要があれば後ろから前衛の味方に指示出し
「本当に減衰するかどうか、自分の身を以て試してご覧なさい」
■
パーヴォ・シニネン
【ラボ】
これだけの数相手に個別に対処するという発想がナンセンスだよネ
机上の空論という奴さ
諸君、無双を頑張ろうではないか!
購入してくれた猛毒瓶を投石器にセットしたかな?
仲間の銃撃の直前に思いっきり投げ飛ばすのだよ
投げた後の発砲により、猛毒は爆発的に広がるだろう
さて、我輩達も征こうか相棒
味方の代わりにあえて敵の蔓を受けよう
この程度の痛みは我輩が受ければ、相棒に痛みはないさ
【気合い、力溜め、激痛耐性】
蔓を限界まで絡みつかせた後、溜めた力を一気に放って敵の肉体ごと振りまわす!
敵軍を敵一体の肉体で薙ぎ倒してしまおう!
我輩達、毒には強いからネー
ちょっと敵陣に突っ込んでも大丈夫
【カウンター、怪力、毒耐性】
■
ガルディエ・ワールレイド
■
【ラボ】で参加
◆心情
病み上がり(?)のせいか、頭が割れるように痛い
だが、騎士には退けねぇ戦いが有る……!
相談時の不毛な議論を厭い単体攻撃を許容してしまった理由。
それは、だいたいの場合は単体攻撃でも効率が悪いだけで勝てるからだ!
……だが、今は違う。
この眼前に蔓延る数多の敵!
これぞ列攻撃でしか対処し得ぬ者共!
◆戦闘
前衛として行動
近接戦と《属性攻撃》を乗せた【竜神の裁き】を組み合わせて戦うぜ
武装は《怪力/2回攻撃》を活かすハルバードと長剣の2刀流
《武器受け》を軸に立ち回る
《範囲攻撃(列攻撃)》を活かす為、積極的に敵の中心へと踏み込み、多少の被弾は《オーラ防御》で耐えながら《捨て身の一撃/なぎ払い》
●面倒、その感想が出てくる時点で意見としてはダメなのでは?
「あ”ー……頭痛ぇ……」
「なァおい、ヘル・ワールレイドは大丈夫か?」
先程まで謎の幻覚や白昼夢にうなされていたガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)を心配するザザ・クライスト(人狼騎士第六席・f07677)。何やら残念がった雰囲気が見え隠れする気がしなくもないが、ガルディエにはそれを詮索するだけの気力はなかった。そんな彼らを見ながら冷静に判断する者と高笑いする者がまた。
「これだけの数相手に個別に対処するなんて言う発想そのものがナンセンスだよネ!確かに、数字の上では正しいかもだけど机上の空論というあれさ!」
「そう、今この場においては殲滅こそが必要なの。範囲、範囲が、列攻撃こそが正義だと私たちが証明するの。あの日の妥協と屈辱を晴らす時が来たわ」
あの日っていつだよと再び頭痛に悩まされ始めるガルティエ。いったい彼らの魂にどんな傷が刻み込まれているというのだろうか――。現状既にめっちゃ傷ついてる人もいるけどひとまずそれは置いといて。
「それじゃ、下は任せるわよ。私は私のやるべきことをする」
「よーし、それじゃ諸君、蹂躙と無双を頑張ろう!瓶を投石機にセットしたかな?オーケーそれでは我輩の合図に合わせて投げ飛ばすのだ!……準備はいいな、全軍、投擲!」
パーヴォの掛け声に合わせ、妖しい蛍光色たちが空の彼方へ飛んでいく。続けざまにザザの号令で銃士隊がマスケット銃を担いだ。
「無理に当てなくていい!大まかに狙え!第一部隊、撃てェ!」
火薬の炸裂する音と灰色の煙が彼らを覆う。遠くでガラスが砕ける音が響き、しばらく痛みに悶える天使たち。
「命中確認ッ、第一部隊は次弾装填用意ィ、第三部隊は射撃待機姿勢に入れ!第二部隊、構えェッい!今だ、撃てェッ!」
もたついてはいるものの、順調に攻撃の展開が進んでいく。ザザが考え出したのは三列横隊編成でローテーションで射撃する三段撃ち。敵軍たる列減衰警察としてはその存在を放っておくことができるわけもなく、苛烈な攻撃に曝されている。
しかし前線に飛び出したパーヴォに見えぬ蔓は絡め取られた。棘を気にすることもなく、その一身にありとあらゆる攻撃を受け止める。どころか、そのまま敵陣に突入し毒も気にせず次々と集敵を開始した。
彼らは知識ではなく本能で理解(わか)っていたのだ。単体攻撃を繰り返す愚の最たる理由、【庇われる】ということを。耐久力あるタンカーがその身で庇う可能性があるという一番の非効率を。
もし天使が複数を狙った攻撃を行っていたら庇いきれずに貫通するか、あるいはダメージのキャパシティを越えていただろう。だが、そうではない。受ける覚悟を決めた者にとって一発は大したことはないのだ。
「銃士隊、今のうちに連続射撃。投石隊はありったけを投げ込みなさい。劇毒だけじゃない、火炎瓶も油も焙烙も全部よ」
「だってよ!第二部隊第三部隊は前方の部隊から距離を取れ!ローテーションは中止、準備が整ったヤツからバンバン撃ってけェ!外壁には近寄らせんな!所長も見切りにゃ気ィ付けろよ!」
いつの間にか外壁の上部へと移動したシェスカの指示が戦場を駆け抜ける。彼女には強い想いがあった。今度こそ、今回こそ理論が正しいことを示すのだと。そうだ、今こそ奴らの身体に証明してやろう。
手に持つは玩具染みた小型の拳銃judgement、そしてその見た目にそぐわぬ重厚なマガジンを叩き込んだ。戦場を一望し、そっと息を止め、次の瞬間――戦場に鮮血の彼岸花が咲き誇る。
小さく呼気を吐き出し、新しいマガジンをセット。ルーチンワークのような一連の仕草は日常の一コマの如く、射撃の瞬間のオーバークロックだけが異様さを滲み出していた。
「ガルディエ、そろそろ動けるんでしょ?パーヴォの動きに合わせて」
「サボってた訳じゃねぇよ頭痛幻覚幻視の雨霰だぜ!?っ、ともかく、俺も騎士の端くれ。どんな状況でも退いちゃいけねぇ戦いが在る……!」
両の足で大地を踏み締め、ジレイザと呼ばれる複合ハルバードを担ぎ、魔剣レギアの切っ先を天使に突き付け半ば八つ当たり染みて彼は叫ぶ。
「名乗り出るには若干遅くなっちまったが……いいか、何故俺たちが意を通さずに貴様らの意見を受け入れたか!それは効率の問題だからだ!無駄な衝突を避け勝てればそれでよしとしたからだ!だが今こそは俺たちの理屈が押し通る!ああもう、自分でも何言ってるかわかんねぇけどこの眼前に蔓延る数多の敵、これぞ列攻撃でしか対処しえぬ者共!いくぞパーヴォ、ド派手にブン投げろ!」
「征こうか相棒!全力全開でやってやろうとも!大海の懐の広さ、思い知ってくれ!」
全身を蔓に雁字搦めにされたパーヴォがゆっくりと動き出す。棘をより深く身体に絡ませ、己が剛力任せに天使を引き寄せる。少しずつ、本当に少しずつ動いていた彼が勢いを増し、やがて台風のように何もかもを薙ぎ倒して回転する!なんという規模のハンマー投げとでもいうべきか、天使たちを絡め取り、轢き潰し、なおも大きくなる球を彼は宙に放り投げる。
「この雷は半端じゃねぇぜ、覚悟しな!」
轟音。爆発と、衝撃と、肉の爛れた匂い。亜音速のガルディエは球の中を落雷の如く突き抜ける!斧槍を振り回し、返す手で魔剣を煌かせる。彼の通った後には十字の焦臭さだけが残った。
天使たちは明らかなまでに劣勢に追い込まれていた。切り込み突貫と守護のパーヴォ、的確な支援と臨機応変のザザ、殲滅火力兼総司令のシェスカ、範囲超過力特化のガルディエ。彼らの連携は完璧の一言。これが、新たな時代を切り開く力の証明である。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 集団戦
『首無しの天馬』
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POW : 突進
【高速移動】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【突進】で攻撃する。
SPD : 幽鬼の馬車
自身の身長の2倍の【馬車】を召喚する。それは自身の動きをトレースし、自身の装備武器の巨大版で戦う。
WIZ : 飛翔
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
イラスト:にこなす
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●皆の衆総仕上げにございますぞ
火を見るよりも明らかな優勢、町の人も猟兵もここぞとばかりに攻めを継続、空や地平にわずかな切れ目も見えてきている。
しかし、突如としておどろおどろしいオーケストラが鳴り響く。不穏、不安、不幸の音とはこういうものかと言うほどの不協和音。活気づいた人々の顔が一斉に蒼褪めた……。
『今こそ天の言葉を示すのです。異教徒に断罪を!正しき効率を!』
楽章が進むにつれて天使の身体にヒビが入っていく。あるものは殻を破るように、またあるものは脱皮のように外皮を捨て。去り現れいでるは漆黒の天馬。嘶きが町に響き渡り行進は地響きよりもなお重く。
だがやることは変わらない。見た目がと攻撃手段が変わっただけで何も気負う必要もない。再度気持ちを引き締めて、全力で範囲火力をぶち込むのみだ!
花邨・八千代
効率とかなんだか分からんけどアレだろ?
結局のところ全部ぶちのめせばオールオッケーっつーことだ
最終的に立ってた方の勝ちなんだよ!
サクッと馬刺しにしてやっから覚悟してろや!
◇戦闘
【空躁】で「空中戦」!回避は「第六感」!
先の天使戦とそう変わりねーやな、黒塚で「怪力」使って「なぎ払い」だ!
思いっきりぶん回して「2回攻撃」で広範囲巻き込んでくぞ
攻撃食らったら「だまし討ち」で「カウンター」ぶっこむ
ついでに「挑発」「殺気」「恫喝」だ
倒しきらんやつがいれば「傷口をえぐる」で追撃仕掛けるぞ
こっちがやばくなれば「捨て身の一撃」だ
逃さねーぜ、絶対にな!
骸の海から出てきたこと、後悔させてやんよ
また大人しくおねんねしな
●どうして彼らは単体攻撃が当たると信じてるんですか?
しっとり濡れた身体を震わせ行進を開始する――進まない。前にいた天馬に動きがない。
――足がと翼がない。何故か?そう、すでに叩き切られていたのだ。衣装を鮮血で染めた花邨・八千代(可惜夜エレクトロ・f00102)に。
「ムズかしーこととか、数字とか、効率とかさァ。頭痛くなるしワケわかんねーけどつまるところ全部ぶちめして、俺が最後に立ってりゃ勝ちってことでいいんだよなァ?!」
妖しい笑みを浮かべる八千代はコキリコキリと首を鳴らし、突風の如く敵陣に入り込んだ。
「サクッと馬刺しにしてやっからよォ覚悟してろや!!!」
彼女のすることは変わらない。天に向かい空を駆け、道中の邪魔者を片っ端から全力で潰すだけ。小さい身体を思いっきり反らしその反動で黒塚を振るう。肉と骨が砕ける音が響き、空を跳ねた彼女は大きく嗤う。
しかしただやられる天馬ではない。轟くような嘶きの後に家ほどもある馬車を呼び出す。ない首に轡をしているような追従、音速の質量で八千代を襲った!
「ただじゃやられねェって、うおっ!?」
一瞬の出来事だった。死角から馬車の突撃をモロに食らい、そのまま外壁まで圧し潰される!
『どんなに強大な敵も、まず確実に潰す。それが勝利の鉄則です』
「――悪いなァ。死んでやれねェでさ」
刃を壁に、石突を馬に。絶妙な隙間を作り出し、彼女は致命的な一撃を見事に躱したのだった。
天馬はなおも圧し潰そうと翼をはためかせ空を駆ける足に力を入れる。だが、どれも虚しく空振るのみ。本気の八千代が力を込めて、足場を固めればその程度の事はどうということはない。
彼女は大きく腕を振り上げ、順番に指を握りしめていく。まずは小指から、薬指、中指、人差し指を半分畳む。続いて折り返し人差し指、中指、薬指、小指と握り、仕上げは親指で締め上げる。
握るのは力、振るうのは心、貫くは敵。
爆発とも見間違う衝撃を、鼓舞激励の叫びとして戦場に捧げよう。
大成功
🔵🔵🔵
ヴィリヤ・カヤラ
正しき効率?
高火力で蹂躙すれば良いんだよね。
村人には続けて後ろで戦ってもらうね、
ここまで来て死なせるのは嫌だしね。
フォローにも期待してるけど、
前には出ないようにね。
突進系の攻撃は村人に被害がいくと恐いから、
出来るだけ潰していかないとね。
鋼糸の刻旋で敵を捕まえて盾にしたり、
【燐火】を着弾時に爆発させて敵の足止めも兼ねて攻撃していくね。
熱いだけだと敵にも悪いし、
【氷晶】で冷やすのもありかな。
あまり周りを燃やすもの良くないしね。
終わったら村の人も少しは安心して暮らせると良いな、
売った商品も有効活用してもらえると嬉しいかな。
■
●焼け!!!とにかくまとめて範囲で焼け!!!範囲強いジョブで行け!!!弱いならそれなりに頑張れ!!!
「慌てないで、さっきと同じようにお願いね。死んだら全部元も子もないから」
戦闘の最中、わずかな隙を見てヴィリヤ・カヤラ(甘味日和・f02681)は自警団に気を引き締めるように伝える。彼女は死んでほしくないのだ。災厄の後の平和な日常を安心して過ごせるように。
凍てつく刻旋から水滴を振るい落とし、次に構えるとその先端が蒼く揺らめいている。
それは【燐火】、蒼炎を宿す魂の劫火。彼女が操り振り回されていた鋼糸は、今度は炎に導かれ生物のように自らで敵の喉元に食らいつく。
「高火力で蹂躙すればいいんだよね。それじゃあ、こういうのはどうかな?ホントのホントに焼いてみようよ」
刻旋に宿った焔の刃が盛大に爆発する。どてっ腹に大きな穴が開き、連鎖するように次々と焔が舞い上がった。弾けて暴れる鋼糸も衝撃のままに辺り一面を蹂躙する。紅と朱と橙、先程までとは打って変わって美しい花火のようで。
『蹴り飛ばしてしまいなさい!我らの渾身の力ならあれしきの痩躯など!』
号令に反応して天馬が地から天から、一斉に突撃を開始する。包囲網を形成し、逃げ場を無くしたところで全速力で圧し潰す!
「あんまり焼き過ぎるのもあれだから、どうしようかなって思ってたけどこれならちょうどいいね」
潰されたはずのヴィリヤの声がした。おかしい、抜け出したというのか?だがこのぬめらかな血は確かに――。
次の瞬間には天馬たちは焼け焦げた肉塊と化していた。彼女は刻旋で絡め取った天馬の死骸をスケープゴートに地中に逃げ隠れていた。燐火程の火力があれば、そして土埃に紛れればそれぐらいは造作もない。
服の砂埃を叩けば再度相手に向かい合い、突撃と蹂躙を開始する。当たらなければ、どうということはないのだから。
大成功
🔵🔵🔵
アステール・ユニヴェール
効率? 一撃で倒れるんだから、範囲攻撃が最大効率に
決まってるじゃない。
神は、そんな言葉に惑わされないわよ。
せめて、スター・ビットの2~3発に耐え切れるように
なってから言いなさい。
引き続き【スーパー・ジャスティス】を発動よ。
ありったけ出したスター・ビットを私の周囲の上下前後左右に向けて、
「カウンター」するわ。
私を狙って高速で突進してるところにビームを撃ち込まれたら、
避けられはしないでしょ。
「一斉射撃」と「2回攻撃」を駆使して、近づく敵は殲滅よ!
同時に、ツインメガビームキャノンを出力全開で撃つわ。
敵が倒れて道が出来たら、その間隙に飛び込んで「空中戦」を演じつつ、
同じ戦い方を繰り返していくわね。
●この場においてまったくもってその通りでございます
極太のビーム砲が戦場を突き抜ける。格子状の熱線が敵を焼き切る。
「効率?一撃で倒れるんだから範囲攻撃最大高率に決まってるじゃない。それとも何?ちゃんと戦闘しないで焼くのはこれからの経験にならなかったり成長しないとでも思ってるの?神は、そんな言葉に惑わされないわよ。せめてスター・ビットの一発ぐらい、耐えてから言いなさい!」
しかし天馬は細い熱線一つすらその身に受け切ることは能わず、どころか一撃で数体もの敵を薙ぎ倒せるアステール・ユニヴェール(星の守護者・f17095)に軍配が上がっている。だが天馬となったことで機動力が上がったからか、今までよりも回避され殲滅の効率が落ちていた。
先程までと同じく黄金に輝くオーラを身に纏い、散開させたビットを呼び戻し反撃の態勢を取る。高速移動する彼女の後を愚直に突進して来ようとするならば、それを刈り取る動きをすれば確実であると。
「さぁ来るなら来てみなさい、当てれるものなら当ててみなさい!付いてこれるならね!」
ならばとばかりに天馬たちは突進を開始する。アステールの殺人的な直角軌道に喰らいつき、航路を先読み――全身全霊の体当たりをぶちかます!
アステールは神である、その身は不老不死であり、その心は星空をも守る気概に包まれている。――急停止。常人なら内臓が潰れ目玉が押し出される程の重力加圧すら彼女にはどうということはない。狙いを透かされた天馬の狼狽えは致命的であった。天をも貫くビームがその身を焦がす。後続が避けようともそうはいかない、スター・ビットによる射撃、ツインメガビームキャノンの第二射。いずれも致死の網を押し付ける超過力のウェポン。
充填したエネルギーを放射し切った後、すぐさま彼女は飛び出した。圧倒的な速度を捕らえるには追いかけるしかない、狙って充てるにはリスクが大きすぎる。
神はやがて、星よりも明るく人々を照らす光となるのだ。
大成功
🔵🔵🔵
スサノオ・アルマ
すごい数だね
ちょっと引くね
でもがんばろうか
てきは空をとんでいるから
まずは叩き落としてみるのはどうかな
こうすればぼくはやりやすいし
みんなもやりやすいと思う
※ ※ ※
UC『支配』で炎を撒きます
地面を伝って広がる炎なので空を飛ぶ相手には当たらないでしょう
これは敵に当たらなくてもいいです
本命はその後、地形を意のままに操ることです
大地を隆起させて無数の腕を作り
馬を引きずり降ろして押し潰していきましょうか
列減衰などなんのその
こちらは前衛にも後衛にも届く
掟破りの全体攻撃
昔、少数ながら存在してたらしいですね
あまり喋らず、ひらがな多めになります
アドリブ、連携などは大歓迎です
採用が難しければ遠慮なく流してください
●数の利も地の利も大事だけど理(ことわり)が一番大事って話
漆黒の天馬の間隙を縫い走る者がいた。白銀の絹よりも淡く美しいその毛並み、スサノオ・アルマ(遍く照らせ・f16425)その人である。彼女が駆け抜けた道筋に、抜け落ちた毛から白炎が広がる。風や土埃よりも早く、地に広がり辺り一面が炎の荒野と化した。
「ちょっとやりにくいから、こうさせてもらうね。ぼくもやりやすいし、みんなもやりやすいと思うから」
この技は【支配】、神たる己の権能を用いて世界の一部を切り取り奪う力。これの強さは直接当てることではない。広範囲の地形を丸ごと「意のままに」操れることだ。
きっとここにサムライエンパイアやUDCアースの人がいたらきっと一つの伝説を思い浮かべるだろう。アックス&ウィザーズならクラーケンでも思い出すかもしれない。アルダワなら世界の終りの瞬間かもしれない。
――腕が生えた。巨大な、巨大な土くれの腕が。何本も、幾本もの腕が。白き炎の衣を纏い飲み込むように天馬どもを地獄に引きづり込む!
何が列か、何が単体か。もはや議論の形を成していない。圧倒的なまでの暴威、もはやこれはただの天災である。
世の中には空が落ちてくるかもしれない心配をするという意味で杞憂という言葉があるらしい。だが誰が思うだろうか?誰が空が落ちてくると、恐怖の大王の予言は正しくないと、どうして、どうやって、誰が言えるのか?今この場で言えば確かに狂言かもしれない。だが、事実として天が裂け地が割れ海が渇くことをあった場合はどうしようか。
天馬たちに一切の落ち度はなかった。ただ単に圧倒的な暴力の前になすすべなくありもしない首を垂れて待つだけなのだ。
――定めには何者も逆らうことができない。
大成功
🔵🔵🔵
ザザ・クライスト
【ラボ】で参加
【POW】撃って撃って撃ちまくる
「ワラワラワラワラ、どんだけ湧いてきやがる!?」
悪態を吐きながらも指示は迅速に行う
民兵隊は良くやってるが、体力的にも精神的にも厳しいだろう
無茶をさせないようにしつつ、信長三段構えを継続する
「どこ向いても敵しかいねェッ! 撃てば当たるぞ!!」
バラライカで【援護射撃】
味方のフォローに徹するぜ
「ヘル・ワールレイド! 突出しすぎだ!」
目覚ましい奮戦だが、危なっかしいぜ
【おびき寄せ】るなどして味方の範囲攻撃をより効率的に行う
「所長にヘル・シニネン! そろそろクライマックスだぜ!」
【ブラッド・ガイスト】で本気で行く
「オラオラオラァッ!」
アリーヴェデルチ!
■
パーヴォ・シニネン
【ラボ】
おっと脱皮とは!虫かな彼等は!
常に正しい効率など
ましてや単攻撃だけで倒せる軍勢などあるものか
その時最も適切な策を実行することが戦場で生き抜く術というものダヨ
では仕上げに相応しい食事といこう
住民達に頼んでおいた厚切りサイコロステーキの山をどんどん食べていくよ
こどもが食べやすい大きさにカットしてくれてありがとう!
【大食い、早業、気合い、力溜め】
しっかり食べたらいざ出陣と征こう
腹を満たした子は強いものだ
天馬の群れだろうとフォークとナイフだけで薙ぎ払ってしまうヨ
【怪力、なぎ払い、鎧無視攻撃】
最後は皆と一気に攻めていこう
本当の戦場を知る我輩達の勝利だネ…ん?
ガ、ガルディエーッ!(戦場に響く叫び
■
秋吉・シェスカ
【ラボ】で参加
随分と奇妙な形態に変貌したものね
脳や知性はあるのかとかどういう理屈や習性で動いてるかとか
興味はあるけど、今は戦いに集中しましょ
エレクトロレギオンを発動し大量の戦闘用ドローンを召喚
数には数…ってね
引き続き高所へ&後方から指示を出しつつ
弾幕の薄い所や味方のピンチの場面にドローンを優先的に向かわせる
敵に遠距離攻撃はほとんどないようだし、射撃の的にしてあげるわ
「Barrage is power.正義と真理の前に砕け散りなさい!」
戦いが終わるや、前方で倒れるガルディエを見て理解し、空へ呟く
ああ…これでやっと私達は、奴らの忌まわしき呪いから解放されるのね…
■
ガルディエ・ワールレイド
■
ラボで参加
厄介な形態に変化しやがって。そして相変わらずとんでもねぇ数だ。
ならば俺も切り札を切ろう。
俺達の考えとテメェ等の考えのどちらかが正しいか……そして、俺の命とテメェ等の数、どっちが先に尽きるか勝負と行こうぜ!
【因縁の連鎖の果て】使用。
《属性攻撃/全力魔法/呪詛/捨て身の一撃/範囲攻撃》を使用して、黒い雷槍を大量に空中に召喚後、射出して攻撃。
敵が高速突進してくるなら好都合だ。むしろカウンターで《串刺し》にしてやる。
攻撃をくぐり抜けた敵に対しては近接戦を
《怪力/2回攻撃》によるハルバードと長剣の二刀流で《なぎ払い》
戦闘後は何処か満足した表情で倒れる
「やりきったぜ……さらばだ列警察」
●The Only Neat Thing to Do
「まさか脱皮とは、虫かな彼らは!」
「ホンット、ワラワラワラワラどんだけ湧いてきやがるンだか」
一旦撤退し外壁の内側で態勢を立て直すザザ・クライスト(人狼騎士第六席・f07677)とパーヴォ・シニネン(波偲沫・f14183)は敵の軍団を前に苦笑いを零す。
「お前ら無理だけはすんじゃねェぞ、だいぶ辛いんだろ?ツラ見りゃわかる。しんどいヤツはここで下がれ、だがイケるってバカ野郎は覚悟キメて行くぜ?」
いい笑顔の銃士隊の連中とともに、ザザを筆頭に再度戦線へ出撃。先程の配置に戻り三段構えで敵を撃ち始める。
「どこ向いても敵しかいねェッ!撃てば当たるぞ!!思う存分ぶっ放せ!!!」
「援護するわよ」
上空から奇妙な形状の浮遊型ドローンが銃士隊の周りに降りてくる。それらは秋吉・シェスカ(バビロンを探して・f09634)が呼び出した戦闘用ドローン、彼らの攻撃に合わせ自動で追撃し、防御し、いざという時には一度限りの盾となる。
「随分と奇妙な形態に変貌したものね。色々と興味は尽きないけれど、オブリビオンなら考えるだけ無駄かしら……?いえ、今は戦いに集中するべきね」
彼女は冷静に戦場すべてを俯瞰する。劣勢な部隊があれば手厚い援護を、優勢な味方には不意打ちの防衛を。
「……あら?」
視界の端に捉えたのは食事中の少年。防壁の内側で補給部隊とともに小さく刻んだ肉を口に運んでいる。山のように積み上げられたそれは瞬きの間にも消えていく。しっかり噛んでいるのだろうか。
「うーん、最高だね!わざわざ小さく切ってくれてありがとう!」
彼こそはフードファイター。誇張なく口にしたものすべてを力とするもの。最後の瞬間に向けて着々とエネルギーをためているのだ。
「オイオイヘル・ワールレイド!いくらなんでも突出し過ぎだ!囲まれてるぜ!!!」
飛んだ怒声で戦場に意識を戻せばガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)に過剰なまでの戦力がつぎ込まれていることを把握する。シェスカは小さい舌打ちとともにつぎ込んでいた戦力の一部をガルディエの救援に向かわせた。
彼は高速軌道を駆使し立ち回っていたものの、しかしそれは先程までの話。体が大きく、なおかつ複雑なそれとなり機動力も上がってからは瞬間的な火力の低下、言ってしまえば変化に対応しきれていない状態だった。
「厄介な形態に変化しやがって……しかもとんでもねぇ数だ。ならば、俺も切り札を切ろう。俺たちの考えとテメェ等の考えのどちらかが正しいか……そして、俺の命とテメェ等の数、どっちが先に尽きるか勝負と行こうぜ!!!限界ってのは、ぶち破るために有るんだからなぁっ!!!」
彼の身体は異様な変化を遂げ始めた。肌の表層に浮かび上がった幾本もの回路らしきものが赤く明滅する。鎧に覆われて誰も見ることはできなかったが、彼の身体は指先からわずかに崩壊を始めていた。命を削り取り、より強大な力を行使するため――。
持てる力のすべてを注いだ彼の黒雷は絨毯爆撃のような破壊を演出した。それは止むことのない怒りの嵐。間隙を縫おうとも貫く鏖殺の槍。対価に相応しき力の横行!
「ガルディエにばっかりいい思いはさせてられないヨネ!腹を満たした子は強いものだ、ついでに君たちも平らげよう!」
溢れんばかりに漲る活力を震わせ、両の手のフォークとナイフを突き出せば目も見張るほどの衝撃波。火力や範囲はガルディエに及ばないものの、狙いと継続火力には目を見張るものがある。
「ヘイ!所長、ヘル・シニネン!そろそろクライマックスだぜ!?最後にぶちかませ!オラオラオラオラオラァ!」
己の血を弾丸に纏わせ、手慣れた動きでコッキングする。サイト越しに見据えるは天馬の心臓、引くトリガーは最後の一撃。
「オーケー、ラストはみんなで一斉にってことダネ!」
縦横無尽な突撃に、バラバラに切られ伏せる天馬たち。その魂をも彼は喰らい、また血肉となりて未来へ繋ぐ。
「この戦いは、俺たちの勝利で幕を閉じる!そういうシナリオなんだ!」
繰り返される爆撃を、すり抜けた敵には胴体をぶち抜く魔槍を、まだ息があるものには心臓を刎ねる魔剣を。
「Barrage is power.正義と真理の前に砕け散りなさい!」
判決は下された。最後の一体を撃ち貫き、数時間ぶりの静寂と微風が彼らの頬を擽る。
●別にいいんですよ。押し付けなければ。いや正直言って全然よくないわ
「終わった……のか?」
銃士隊の面々と顔を見合わせるザザとガルディエ。その顔はシェスカへと向き、ほんの、ほんのわずかな微笑とともに頷きを返す。ここは現実、夢ではない。確かの勝利の実感に町からも徐々に歓声が沸き上がった。
「やった……やったんだ、やりきった!さらばだ列減衰警察!」
「本当の戦場を知る我輩たちの勝利だネ!……ガルディエ?ガ、ガルディエーッ!?」
感無量。全力で戦い切った戦士たちの胸にはその言葉があった。これでもかというほどの力の行使で気を失い倒れるガルディエの頭を抱えて、変な想像が先走ったパーヴォの叫びが戦場に木霊する。その様子を見てザザは腹を抱えて笑い、シェスカは呆れたような表情で空を見る。いい笑みでサムズアップするガルディエの顔が宙に浮かんだ気がしてすぐに目を伏せたが。
未だこの世界の空は暗雲に覆われている。しかし、いつかは必ず白日の下に引っ張り出せるだろう。今この場で断ち切った因縁の記憶、忌まわしき呪いから解放されるように――。
大成功
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