長い、ぐにゅぐにゅ、何か出る
●継ぎ合わされる断片
遥か過去から宇宙最大の悪の帝国として君臨してきた銀河帝国。だがその帝国もリスアット・スターゲイザー、プリンセス・エメラルドの両者が倒れたことで、ついに完全崩壊へと至った。
その長き支配の歴史によって築かれたもの、残された遺物は数多い。そしてその中には、宇宙の海に似つかわしくない奇抜なものもあるだろう。
「このデータは無視できない、一致する条件が多すぎる。でも、昔過ぎてこれ以上の情報は出てこないか……」
ある調査を行っていた所、それと思しき情報を入手した一人のクリスタリアン。それには彼女が以前から探していたものに酷似した特徴が散見されたものの、かなり過去の話であるが故にデータのみでのこれ以上の調査は困難となっていた。
「仕方ない。船も直ったし、ここならかなり遠いけどあの人に頼めば……」
然らば現地に赴くしかない。青い体を輝かせ、クリスタリアンは操縦席に座り大型モニターと向き合う。
「座標設定、進路クリアー。待ってろ、ぐにゅぐにゅ!」
コンソールに素早く入力された目的に従い、大量の発光装置を付けた漿船が宇宙を駆けるのであった。
●接着剤は希望と願望
「こんにちは、依頼をするわ」
子豚・オーロラ(豚房流剣士・f02440)が集まった猟兵たちに言う。
「場所はスペースシップワールド。ここで銀河帝国の残存兵器に接触しようとしているクリスタリアンがいるから、彼女についていって欲しいの。どうやら彼女はその兵器を鹵獲……というか狩猟しようとしているから、基本的にはその手伝いかしら」
銀河帝国残党がらみなら確かに捨て置けない話だが、兵器を狩猟とは一体どういうことか。
「まずこのクリスタリアン、ちょっと変わった嗜好をもってて、海鮮系グルメ……とりわけイカが大好物なのよ。まあ当然スペースシップワールドでそんなもの手に入るわけないんだけど、どうやらその兵器がそれっぽい特徴を持ってるという情報を手にして、自前の漿船にワープドライブまで積み込んでそれを自分で取りに行くつもりみたい」
かつて猟兵によって教えられたその味が忘れられず、持ち前の情報収集、状況分析能力をフルに活かして断片的ながらそれっぽい特徴があるらしい存在を突き止めたという。
「本人曰く『ぐにゅぐにゅしてる』『色つきの液体を吹きだす』『複数本の長い部位を持つ。そのうち二つはとりわけ大きい』という特徴があるらしいわ」
なるほど、確かにそう言われればイカっぽい……が、オーロラの表情は微妙だ。
「で、このクリスタリアン、『アウラ・コスモコート』って言うんだけど……別件でうちの身内の依頼にかかったことがあるのよね。その時の担当はシャイニーとミルケンなんだけど、なぜか今回は私に予知が回ってきたのよ」
スペースシップワールド出身のシャイニーと、自身と宿縁のあるオブリビオンが現れていたミルケン。その二人でなく自分が担当な辺りがどうも嫌な予感がするとオーロラは言う。
「なんていうか正直、彼女の願いは叶わない気がするのよね。私イカの知り合いいないし」
もちろん縁のあるグリモア猟兵が予知をしなければいけないというルールはない。だが、予知ではなく予感としてそんな気がしてならないようだ。
「ま、結果がどうあれ兵器と接触するんだから穏便に済むはずがないわ。予知ではその兵器は動きだして彼女に襲い掛かってくるみたいだし、銀河帝国残党討伐の一環と思って対処してきてちょうだい」
どういう相手か分からないが、基本的には戦闘は避けられないと思っていいだろう。こういう兵器が他の残党や良からぬ者の手に渡る前に破壊してしまうのも、この宇宙での猟兵の仕事の一つだ。
「彼女の船までは転送できるけど、現場に着くにはワープドライブを経由することになるわ。それには相応に時間がかかるから、その間は彼女と親睦でも深めててちょうだい。具体的に言えば、ホームパーティーでもしてみればいいんじゃないかしら。幸い相手の好物は分かっていることだしね」
出発前の接触も可能なので、そうとなれば彼女も自前の食料を多めに用意してくれるだろう。もちろん猟兵側が持ち込むのも歓迎だ。
「で、英気を養ったら実戦ね。敵は集団型だけど、兵器というからには相応の強さはあるはずよ。油断はしないでね」
具体的な正体は不明だが、あの銀河帝国が兵器として用いるのだ。何の危険もないということはあるまい。
「帝国も完全に倒れてかなり平和になった宇宙だけど、燻る火種はあちこちに残っているわ。その一つを消すと思って、よろしくお願いするわね」
そう言ってオーロラはグリモアを起動し、星の海へ猟兵を送り出した。
鳴声海矢
こんにちは、鳴声海矢です。
今回はスペースシップワールドでのシナリオとなります。
クリスタリアンの女性が銀河帝国残党の兵器に接触を図るのでそれに同行、現地で正体を確認後然るべく対処してください。
第一章ではクリスタリアンの所有する漿船に乗り、到着まで海鮮系ミニパーティーをお楽しみください。持ち込みも歓迎な他、彼女も|本人セレクトの宇宙食《宇宙技術で再現した謎のスペース魚介類》で歓待してくれます。
第二章では残党兵器との集団戦となります。クリスタリアン曰く『長いのがあってぐにゅぐにゅで噴射する』そうです。具体的な正体は彼女も知りません。
以下クリスタリアン紹介。
アウラ・コスモコート クリスタリアンのスターライダー×オーシャンハンター(20歳、女性、青色の人工クリスタル肌)。
過去猟兵と関わったことで海鮮グルメに目覚め、イカ釣り漁船にするため漿船まで手に入れた(https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=36200 読む必要はなし)。得意分野は情報収集、状況把握、データ分析などで本来後方支援向きなはずだが、食欲と探求心が高じて最近|漁獲モリを使い戦う能力《サブジョブ》に目覚めた。戦闘になれば大型バイクに搭載された情報機器による戦場把握や、ライト漁獲モリによる近接戦で戦う。
まあこんな感じなんで基本ライトなコミカル依頼です。彼女の行動に呆れたり突っ込んだり一緒に乗ったりしつつ、パーティーと戦闘を楽しんでください。なお件の兵器が本当に食用イカかは……(ヒント:担当グリモア猟兵)。
それでは、プレイングをお待ちしております。
第1章 日常
『楽しくパーティー』
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POW : 思い切り騒ぐ!
SPD : 会場運営を手伝う!
WIZ : 皆を盛り上げる!
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ワープドライブ装置の接続が終わったばかりの漿船。相当古い船なのか各所に補修の跡が見えるが、それ以上に目を引くのが外部に取り付けられた大量の電飾だ。その前で、人工のブルークリスタルの体を持つクリスタリアンの女性が出発の最終確認をしていた。
「装備、動力、食料……後何かないかな」
彼女の名はアウラ・コスモコート。青く透き通るその体は丸みを帯びた曲線を描き、特に胸部はまさに水晶玉と言えるほどの豊かさ。外見は中々に美しいと言える彼女だが、その行動理念はというと。
「今度こそ、あのぐにゅぐにゅを取りに行くんだから……!」
宇宙に存在しない食材の確保。ワープドライブ取り付け依頼時のミディア女史の微妙な表情が想像できるが、本人はそんなこと気にしないようだ。
そんな彼女に声をかけると、最初は驚いたようだが手伝いに来た猟兵だと名乗れば相好を崩す。
「そうでしたか。ありがとうございます。あ、でもこの人数だと食糧足りないか……ちょっと待っててください、補充してきます」
そう言って彼女は自前のバイクに乗って何処かへ行ってしまった。
そしてしばらくして戻って来た彼女のバイクには、いくつものコンテナを積んだ台車が牽引されていた。
「これ、色々試して作ってみた食材です。良かったらどうぞ」
彼女の好物だという海鮮系食材。それを宇宙技術で再現したものだろう。ただそれがあっても実物を探し続けているあたり、本物とは色々異なる部分があるのかもしれない。
荷物の積み込みを終え、漿船はドックを離れる。
「座標設定。目標確認。ワープドライブ、開始!」
目的地の設定に従い、船はワープ航路へと入った。
「ワープと言っても大分時間はかかります。その間食事にでもしましょうか。皆さんも何かあればどうぞ」
そう言って彼女は運転席を離れ、コンテナの中身を取り出していく。そして親しくなると遠慮がなくなるのか、猟兵にも何か持ってきたなら出してくれと要求。
目的地まではまだしばらく時間がかかるだろう。宇宙の海で海鮮パーティーと行こうではないか。
ティティス・ティファーナ
SPDで判定
*アドリブ歓迎
「会場運命の手伝いと設営応対、確認した」
『マルチスタイル・サイコミュ・ファンネルビット』でファンネルビット/シールドビット/リフレクタービットをLv機体数創造して展開し必要箇所と状況に合わせた変型を駆使して運営と設営を手伝います。グラスやテーブルなどには滑り止めと溢し防止の小型ファンネルを待機させて具に観察して対応を思案して実行します。
他にも音楽やライティングを要望や雰囲気に合わせての対応を準備しておきます。必要ないファンネルやビットは透明化させます。
状況や要望を聴き洩らさない様に耳とパルスには研ぎ澄まさせます。
「準備は万全だ、緊急対応準備も怠らない様にしておくか」
ワープドライブ中の漿船。現地に着くまでに小さなパーティーでもしようという提案。だが船は決して大きいとは言えず、また相当古いのか補修したとはいえ綺麗とは言い難い。
実用だけ考えるなら別にそれでも構わないのかもしれないが、折角英気を養うのだから気持ちは上がった方がいいだろう。
「会場運営の手伝いと設営応対、確認した」
ティティス・ティファーナ(召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)」・f35555)は会場となる船内を飾り付けるべく、【マルチスタイル・サイコミュ・ファンネルビット】を引き連れ乗船した。
「適切対応可変型サイコミュ・ファンネルビット」
大量に出現したビットたちが船内を縦横に飛び回る。
物を乗せられるようなシールドタイプのビットはテーブルや皿などを運んで設置。さらにファンネルビットたちがその端を引っ張って微調整をかけ、見た目にも整然と並んだ状態を作る。
その上で変形機能を駆使し、テーブルの空いたスペースに飾り物としても設置。折角海鮮パーティーということで、珊瑚や貝などを模した見た目になってテーブルに鎮座するビットたち。
「これは……食べられるものなんですか? いえ組成がじゃなくてこの形のものが」
変形したビットを見てアウラが尋ねてくる。もちろん彼女もスペースシップワールドネイティブ、ビットが食べられないのは重々承知。だが珊瑚や貝の実物は見たことがない故、それが何を模しているかよく分かっていないのだ。
その疑問に答えるためか、貝の方は真ん中から割れ、中から身がはみ出しているような形に変化した。
「なるほど、外殻を割って内臓部分のみ食べるんですね。で、こちらは?」
「可食部なし」
アウラはあくまで好奇心が強いだけで悪食ではない。食べられないと分かれば大人しく引き下がる。
そして上が整ったら、さらに小さい小型ファンネルがテーブルの縁や食器の下にスタンバイ。これらは滑り止めと溢し防止のための備えだ。
基本的に宇宙船内は過ごしやすいように人工的に重力がかけられている。もちろんオフにすることもできるが、物がこぼれた瞬間咄嗟に切り替えられるような都合のいいものではない。異世界の地上で行われるパーティーと同じように、アクシデントは起こり得るのだ。
そんな備えは目立たないようにしつつ、しっかり目を奪うような飾りつけも。
リフレクター機能を持ったビットたちは天井部分にちらばり、反射用の面を様々な色にすることでライティングを行う。
「いいですね。この船は外にも光るのがついてるんですよ」
アウラの言葉に、そう言えばそうだったとティティスも思い出す。
「そういうのが好きなので?」
「いえ、あれは元からついていたものです。私が調べたところ光で獲物をおびき寄せる方法があるという話なので、この船もそれに使われていた可能性が高いと見ています」
かなり願望の入った想定だろうが、その前提の元船は完全にイカ釣り漁船として完成してしまったのだからいまさら何を言ってもしょうがない。ティティスはそこに深くは突っ込まず、パーティー設営の任を冷静にこなそうとする。
「では最後に音楽を。何かリクエストは?」
「うーん、ぐにゅぐにゅに合う曲で」
かなりの無茶ぶりだが、ティティスはしっかり用意をしてきた。イカを題材にしたゲームのBGMや、漁や海を歌った男の歌をかけてみればアウラはやはり気に入った模様。
「なるほど、これがぐにゅぐにゅのテーマですね。今後の参考データとして記録しておきます」
満足げな彼女の様子を見て、ティティスは邪魔にならないよう使わないファンネルやビットを透明化、さらには追加の要望や雰囲気に合わせての対応を準備し、状況を具に観察して対応を思案する。
「準備は万全だ、緊急対応準備も怠らない様にしておくか」
そしてその間も状況や要望を聴き洩らさない様に耳とパルスには研ぎ澄ませておく。何しろこのパーティーの先、何が起こるかはもう分かっているのだから。
大成功
🔵🔵🔵
御園・桜花
「まあ、何て素晴らしい。その切実な願いと努力は、報われるべきだと思います」
頓痴気料理人、拳握り締め
「相手がアルビノのクエーサービーストだろうが宇宙回虫だろうが宇宙イソギンチャクだろうが、オブリビオンであれば立派な烏賊にして振る舞わせていただきます」
「最近GGOで食材狩りに嵌っておりまして。烏賊と餅と鶏肉はそこそこ手持ちがありますの。鶏はUDCでも入手しましたし。戦前の腹拵えを致しましょう」
UC「花見御膳」
体力回復効果付
余りはアウラ嬢に寄贈する予定でガンガン作る
海鮮餅ピザ
烏賊ソーメン
烏賊の雲丹和え
烏賊団子2種(蒸し・揚げ)
鶏唐揚3種(醤油・レモン・塩ダレ)
烏賊とブロッコリーのガリバタ炒め
烏賊大根
生鮮食品が基本存在しないスペースシップワールドで、遥か過去に失われたそれを探し求めるアウラの執念。人によっては愚かしくも見えるかもしれないそれに、御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)は感心したように言った。
「まあ、何て素晴らしい。その切実な願いと努力は、報われるべきだと思います」
料理とは食材あってこそ。獲る者と作る者、立場は違えど食に真摯に向き合い追い求める姿勢は称えるべきものと拳握り締める頓痴気料理人。
「ありがとうございます。この宇宙の果てにぐにゅぐにゅがあると信じて!」
そしてそれに勢いづく頓痴気漁師。
しかしそのぐにゅぐにゅした何かがイカであるという保証はない。あくまで得られたのは断片的な情報だけだし、依頼を紹介してきたグリモア猟兵も正直疑わしいと言って憚らなかった。
それでも、桜花は怯まない。
「相手がアルビノのクエーサービーストだろうが宇宙回虫だろうが宇宙イソギンチャクだろうが、オブリビオンであれば立派な烏賊にして振る舞わせていただきます」
適切に調理すれば大体の生物は割と食えるのだ。ブルーアルカディアではオブリビオンは狩って食うものというのが半ば常識だし、それに最近見つかったもう一つの世界でも。
「最近GGOで食材狩りに嵌っておりまして。烏賊と餅と鶏肉はそこそこ手持ちがありますの。鶏はUDCでも入手しましたし。戦前の腹拵えを致しましょう」
ゴッドゲームオンライン、こちらもまた色々『狩る』ことのできる世界。そしてそれ以外でも、これはと思うオブリビオンがいれば狩って食材にするのが桜花流。
「お重は何段にいたしましょう?花見の御膳は自信がありますの…どうぞ心も身体も解きほぐして楽しんで下さいね、うふふ」
そうして集めた食材が、僅か10秒で【花見御膳】へと調理された。
まず出すのは上にいろいろ乗ったピザ。
「この白いのはぐにゅぐにゅ! それにこっちの四角いのも……じゃない、べたべた!?」
彼女の好物だというイカを始めとしたシーフードに餅を加えた海鮮餅ピザ。やはり食べやすさと吸収効率特化なスペースシップワールドではこういう餅は珍しいらしく、興奮気味に食べている。
そうして感触を確かめたところで、彼女が求めているだろうものがメインの品を出していく桜花。
「こちらは全て烏賊を使ったものです。どうぞ」
出された品は見た目は全く違うものばかり。しかしてその材料は全てイカ製。
「これはぐにゅぐにゅの細切りですね……え、吸って食べるんですか? それからこの上にかかってるのは……棘だらけの危険生物なんですか。でもすごく濃い! これは何かのペーストの中に刻んで入れてるんですね。元は同じでも調整工程が違うだけでこんなに変わるとは……」
烏賊ソーメンに烏賊の雲丹和え、蒸しと揚げの烏賊団子2種。とかく千変万化なイカ料理にアウラは一つ一つ食べては感激していく。
「こちらは中々強烈ですね。ぐにゅぐにゅと戦う前にいい感じです。こっちも濃いけれどどちらかというと戦った後に食べたい感じの優しさも感じます」
烏賊とブロッコリーのガリバタ炒め烏賊大根。国どころか星すらないこの世界だが、それでも洋風と和風の違いは感覚として分かるらしい。
それから、イカ以外ももちろんある。
「こちらはまた別種の食材ですね。外は歯ごたえがありつつ、中は柔らかい。味の主体は外側についているものですが、それと中身の相互反応がそれぞれ違うのが非常に興味深いです」
鶏唐揚3種。醤油、レモン、塩ダレで全く違う味わいになることに感銘を受けるアウラ。
出されたものを喜んで食べていく彼女に、桜花も料理を提供し続ける。
体力回復効果もある料理で、彼女には万全の状態となって目標に挑んでもらいたい。そう伝えるかのように、桜花も余りはアウラに寄贈する予定でガンガン作るのであった。
大成功
🔵🔵🔵
クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【WIZ判定】
特徴は確かにイカっぽいんだよねぇ♪
でもなんでだろう…クローネちゃんも変な予感がしてるよ♪
…まあ、あんまり深く考えないでおこうか♪
それより今は、海鮮パーティーを楽しもうっと★
調理器具や調味料、他世界の海鮮系食材を可能な限り持ち込むね♪
【世界知識/情報検索】で食材にあった調理法を探して、美味しく【料理】するよ!…召喚したサキュバスメイドちゃんが♪
クローネちゃんの方はダンスや歌や軽業で皆を楽しませるよ★
「ヘリオライト」とか「片翼のアルカディア」「初夢Snowキッス☆」(あれ、この曲どこで覚えたんだっけ?)とか、色々歌っちゃうよ♪
UCは『クローネちゃんのできる子達★』★
【料理】技能を100レベルにするね♪
【団体行動/料理/コミュ力/世界知識/情報検索/優しさ/演技/ダンス/歌唱/心配り/軽業】でこの場を盛り上げるよ★
長い部位があってぐにゅぐにゅして何かを噴射する。それが今回アウラ・コスモコートが求める標的の情報であった。
「特徴は確かにイカっぽいんだよねぇ♪でもなんでだろう……クローネちゃんも変な予感がしてるよ♪」
クローネ・マックローネ(快楽至上主義な死霊術士・f05148)はその解釈には理解を示しつつも、やはり何か上手くいかないような予感を拭い去ることができなかった。
「……まあ、あんまり深く考えないでおこうか♪それより今は、海鮮パーティーを楽しもうっと★」
とはいえ予感は予感。結局答えは現地に行くまで分からないのだと今すべきことを楽しむ方に切り替えるクローネ。
もちろん楽しむための準備は抜かりない。各種調理器具に調味料、そして他世界から持ってきた大量の海鮮系食材を並べ今回のパーティーの品を作り出す。
「この子達はすごいんだよ♪クローネちゃんができる事をもっと上手くできるの♪だからクローネちゃんもとっても頼りにしてるんだ★」
もとい、作らせる。【クローネちゃんのできる子達★】ことブラック・サキュバス・メイドたちが、100レベル級の料理スキルで食材を調理していく。
工業的に作られチューブ、カプセルに入った加工食品が主流なこの世界では、調理の光景だけでも中々珍しい。もちろんシェフロボットのようなものだっているのだが、それにしたって調理するのは完成形から逆引きした人工の材料だ。
本場から持ち込んだ生食材を手際よく調理していく様はまさに未知の光景。作る料理は煮物焼き物揚げ物などごく普通の料理だが、その普通の料理が特殊な嗜好品になってしまうようなこの世界では通常を超えたごちそうだ。
「すごい! こうやって作るのですね!」
ユーベルコード効果で料理技能こそ強化されているが、サキュバスメイドたちが行っているのはあくまでごく普通の料理。実は食べたことあるのは持ち込まれた完成品で、料理したてのイカ自体実はさっき食べたのが初めてというアウラはメイドたちの料理に大感激だ。
そして料理はメイドに任せ、クローネはまた別の余興で場を盛り上げる。
「ちょっと場所借りるね★」
広めの場所にクローネが立つと、そこに音楽が鳴り始めた。その楽曲はかなりキャッチ―で、一方で何か物語性を予感させるものでもある。
黒い体をゆらして踊り、そして歌うクローネ。その声はなぜかどこかしら人工音声っぽさがありながら、まるで万人を虜にする歌姫の如し。
「おお、なんでしょう、この曲かかったら私みたいな立場は撤退しなきゃいけない気が……」
アウラはなぜか自分があまり出しゃばってはいけない気分になりつつも、しっかりクローネの踊りには見入っている。
「だいじょぶだいじょぶ、今はあなたも立派な参加者だよ★「ヘリオライト」とか「片翼のアルカディア」「初夢Snowキッス☆」とか、色々歌っちゃうよ♪……あれ、この曲どこで覚えたんだっけ?」
ちょっと疑問に思いつつもそこはそれ。まあその内何かになって出てくることもあるかもしれない。もちろん敵になる可能性も大いにありはするのだが。
そして曲目が進むうち、料理を終えたサキュバスメイドたちも踊りに参加してくる。その総数はクローネ合わせて10人だが、後ろに流れる楽曲と合わせるとそれはまるで数百人が入り混じる超団体戦すら幻視させる。
軽やかで華麗な歌と踊りを見せつつ、時にこの世界出身者にも響くようなアレンジを加える。見ている者が食事も楽しめるように時に休みを入れ、そしてその時は仲間としてコミュニケーションをとる心配りも見せる。
それらを全て完璧にこなすはオーバーロードもさることながら、クローネの経験と実力の賜物。場を盛り上げ、次に来るであろう戦いに向け心身を上げていく。
もちろんそれでも残酷かもしれない未来を覆すことは出来ないが、それはそれとして今は目いっぱい互いに楽しもう。
命を引く重力なき世界の住人と共に、クローネは歌い踊るのであった。
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
アウラさん、お久しぶりですぅ。
イカ釣り漿船、完成したのですねぇ。
御協力させて頂きますぅ。
海鮮系を中心に大量の[料理]をご用意、【豊艶界】に入れお持ちしましょう。
イカがお好きということで、今回は『焼きイカ』や『イカの干物』、『いかめし』等、お刺身以外の品も色々御用意致しましたぁ。
保存の効く『スルメ』や『サキイカ』等は御土産に。
逆に、『宇宙食』がどの様な品なのか興味が有りますので、其方を中心に頂いてみますねぇ。
私自身が持ち込んだ品も合わせると相当な量になりますが、全く問題無く|食べきれ《大食い》ますので。
パーティ中に『情報発見の経緯』をお尋ねしたいですが、確かに妙な予感が?
イカを求め宇宙の果てまで向かうアウラ。彼女がそうなったのは、ある一人の猟兵との出会いがきっかけであった。
「アウラさん、お久しぶりですぅ」
「お久しぶりです! あの時は助かりました」
そう、この夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)こそが、彼女が道を踏み外……踏み出す原因となった猟兵であった。
「イカ釣り漿船、完成したのですねぇ。御協力させて頂きますぅ」
るこるは漿船の中を見回して言う。
「はい。あの装置もワープドライブに積み替えたので、今度は変な人も入ってこないと思います」
かつてアウラは一度この漿船で漁に出ようとしたことがあった。しかしその時この船にある転送装置を使ってあろうことか猟書家が船内に侵入、それとるこるを始めとする猟兵との戦闘によって船は航行不可能なほどに壊れてしまったのだ。
協力するとはいえ、ワープドライブを抜けるまではできることはない。その間の海鮮パーティーだ。
「で、やっぱりあるんですか? ぐにゅぐにゅ」
会うのも三度目ともなれば持ってきていて当然とばかりの態度。実はかなり厚かましい性格なのかもしれないアウラの前で、るこるはその豊かな胸の間に手を入れる。
「大いなる豊饒の女神、その産み落とせし小世界の一つを御与え下さい」
そこは【豊乳女神の加護・豊艶界】の入口。そこから取り出すのは、海鮮系を中心にした大量の料理だ。
「やっぱりたくさんありますね!」
「ええ。イカがお好きということで、今回は『焼きイカ』や『イカの干物』、『いかめし』等、お刺身以外の品も色々御用意致しましたぁ」
発生の瞬間を目の前で見たのだから、相手の嗜好はある種誰よりわかっている。前回はイカの種類を多種用意して刺身の食べ比べを行ったが、今回は料理の方を多数用意しイカ料理の広さで勝負だ。
「焼くとかなり匂いが強くなりますね。ぐにゅぐにゅしてないぐにゅぐにゅとは哲学的な。これがぐにゅぐにゅの内臓……というわけではないようですね」
一つ一つ吟味しては口に入れていくアウラ。その勢いは凄まじく、いずれも大分気に入ったのが見て取れる。
「こちらは保存もききますのでお土産に」
次いで取り出すのはスルメやサキイカ。それを手に取りアウラはしげしげと見る。
「こちらはカーボンフリーズしてきたのですか?」
「むしろその必要をなくすための加工でしょうかぁ」
宇宙船と言えども船上生活、保存性と栄養効率、そしてかさばらないことは何より大事である。アウラが普段食べている宇宙食はまさにそれを突き詰めたものであり、これらは彼女の理想と現実を繋ぐミッシングリンクとなると言っても過言では……いやさすがに過言か。
そうして多数のイカをふるまったるこるだが、代わりと言ってはなんだがこちらからも一つ要求をする。
「『宇宙食』がどの様な品なのか興味が有りますので、其方を中心に頂いてみたいのですがぁ」
アウラが出発前に補充した謎のスペース魚介類。それの味見をさせて欲しいと言うと、アウラは快くそれを承諾した。
「いいですよ。どうぞお食べください」
そう言ってコンテナから取り出したのは四角い缶。それを開けると出てくるのは赤や白のブロック状の物体。どう食べればいいのかと問うと、そのまま齧れと言うアウラ。
るこるがそれを齧ってみると、食感は柔らかいがなんか甘い。少なくともイカではない。これはどちらかというと巨大なグミと言った感じか。
次に赤い方を齧ってみると、今度は歯ごたえはそこまで強くなくかみ切れる。こちらはなんとなくマグロあたりを目指したのだろうと想像はつくが、柵を丸ごと齧っている感と筋のない不自然さがいささか気にかかる。
「色々調合してみたのですが、中々味と食感の組み合わせが難しくて」
やはりアウラ自身満足いく出来ではないのだろう。だが目指したものとは別のものと見ればやりようはある。白いのは菓子類として食い、赤いのは粉砕してネギトロ風にするなどこれはこれなりの食べ方を考え共に味わっていくるこる。
「なるほど、代替品ではなくこうして使った方がいいんですね、でも結構な量になりましたが、大丈夫ですか?」
「ええ、全く問題無く食べきれますので」
るこるの食事風景を見たことがないアウラの疑問に笑って答えるるこる。コンテナ一つ分を余裕で平らげつつ、一つの質問をする。
「『情報発見の経緯』をお尋ねしたいですが、どのように?」
「調べられる範囲での暗黒宙域や放棄領域から生きてる記録媒体のパルス探してアクセスかけました。簡単に見つかるとこにあるならもっと有名になってるはずですし、幸いそんなとこにも届く送受信機は買ってもらえましたので」
るこるがアウラと初めて会った時、彼女が協力の報酬として要求した強力な通信機器。それをフル活用したのだろう。
「なるほど……確かに妙な予感が?」
それを聞き、るこるは納得するとともにやはり先に一悶着あるだろうことを強く感じ取るのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『『豚房型生体砲台』子豚・イータ』
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POW : 豚房流砲術・バストビームα
【乳を加圧し内部でエネルギーを圧縮すること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【キャノンから放たれる高速・極太のビーム】で攻撃する。
SPD : 豚房流砲術・バストアップβ
【乳を膨らませエネルギーを大量蓄積させる】事で【無限連射モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : 豚房流砲術・バストスプラッシュγ
【キャノンから放たれる甘い香りの白い放水】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を白く甘く染め上げ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
イラスト:すねいる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ワープドライブを抜け、漿船は宇宙の海に再び出る。そこは出発地点から気の遠くなるほどに離れた未踏宙域すれすれの宇宙の果て。
そこにあったのは、すでに動かなくなった巨大戦艦の残骸であった。かつては小型戦闘機が出入りしていたであろう場所から漿船を中に入れ、着艦後バイクに乗って船から降りるアウラ。
慎重に艦内を進んでいくと、最奥部の部屋に機械に繋がれた巨大な強化ガラス製ケースが鎮座していた。アウラはバイクに積まれたコンピュータを操作し、その検分を始める。
「制作時期不明、公的データはなし。ダウンしない最低限のエネルギーのみでのスリープ状態。内部に生命反応あり。これはやっぱり……!」
ついに望みのものを見つけたと胸を膨らませライト漁獲モリを握り締めるアウラ。その前で、永い年月眠り続けていたはずの機械が突然うなりを上げ動き始めた。
ゆっくりとケースが開き、中にいた生命体を保護、培養していただろう大量の液体が流れる。そして中から現れたのは。
まず長い。体の半分ほどもあるだろうか。それは数にすれば大体十万本。大量に生えた長い『髪』。
そしてそれとは別に聳え立つ大きな二本。肩に乗った砲台からは白い液体が噴き出され、その上に移動する。恐らく自分の領域を示すマーキング用の『放水』。
そしてその砲の根元と繋げられたのはぐにゅぐにゅ。見ただけでも柔らかさの分かる大きく重そうな『乳房』。
長くて液を噴いてぐにゅぐにゅな、肩に二門の砲を担いだ裸の少女の大集団という奇抜極まる生体兵器が永き時を超え今動きだしていた。
「思ってたのとちがーーーーーーーーう!!」
アウラの絶叫。だが、そんな悲痛な声と対照的に少女たちは機械のような感情のない声で喋り出す。
「『豚房型生体砲台』子豚・イータ起動。命令が設定されていません。初期プログラムに従い自動迎撃モードで起動します」
システムメッセージを読み上げるように一人がそう言うと、全員が一斉にアウラと猟兵たちの方を見た。
「識別コード確認できません。不正なアクセスと断定。抹殺します」
一人が肩の砲をアウラにむけ、砲弾を放つ。アウラはとっさにバイクを転回させてそれを避けるが、着弾の余波だけで車体は揺れる。
「人違い、っていうかぐにゅぐにゅ違いだから帰らせて……」
「抹殺します」
会話などするつもりもないとばかりにさらに放たれる砲。警告すらしなかったのを考えれば、彼女たちは味方と認識できない者に対しては即攻撃を任務としたまさに戦闘機械のような存在なのだろう。そしてその頭に然るべき|命令《プログラム》を打ち込めるものならば、自由に兵器として使うことができるはずだ。その技術は、例えば|彼女たちの同業者《銀河帝国残党》ならば持っていたとしてもおかしくない。
「ぐにゅぐにゅを見つけるまで……私は死ねないの!」
水晶の体に燃える心を宿し、感情を持たない肉の体にアウラが向き合う。
経過はどうあれここで猟兵と銀河帝国残党兵器が見えたのは紛れもない事実だ。猟兵よ、宇宙の漁師と共にこの長くて液体を噴くぐにゅぐにゅを狩りつくせ!
ティティス・ティファーナ
SPDで判定
*アドリブ歓迎
「ファンネルの速度に追い付くか…対応を算出、完了。実行にて駆逐し撃滅する」
『アストラル・エレメント・トランスフォーメーション』を起動してファンネルビット/シールドビット/リフレクタービットを創造して展開し1分先の未来を見ながらパルス・フラッシュで敵の行動を推察して計算し、移動では無くテレポートで空間飛翔して行動と回避を行ないリニアロングボウとレーザービームで攻撃を仕掛けつつ透明化し視聴嗅覚を阻害して敵の隙を作り更なる攻撃をします。
無限連射が避けれ無い場合は“マルチ・リライズ・パルス”で攻撃を受けて反射し迎撃します。
「自らの無限連射を味わう気分はどうだ?滅殺するだけだ」
断片的な情報を元に宇宙の果てまでやってきて、ついに見つけた長くて液体を噴くぐにゅぐにゅたち。その正体『『豚房型生体砲台』子豚・イータ』たちは自身に打ち込まれたプログラムに従い、侵入者を排除すべく攻撃を仕掛けていた。
一斉に打ちかけられる砲撃。それはアウラに着弾する前に、正面から放たれたビームによって撃ち落とされた。
「問答無用か、迎撃する」
ティティス・ティファーナ(召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)」・f35555)が召喚したビットで飛んできた砲弾を迎撃した。そのまま本体まで攻撃を続けようとするが、イータたちはそれより早く連続で射撃、ビットの回避方向まで予測してそれらを撃墜ししかえす。
「ファンネルの速度に追い付くか……対応を算出、完了。実行にて駆逐し撃滅する」
やはり兵器というだけあり、相手はそれなり以上に強い。簡単にはいかぬと本腰を入れて先頭に当たる。
「幽魔月精は機械身体、幽魔月精の機械魂魄」
ティティスは【アストラル・エレメント・トランスフォーメーション】を発動。自身の体をエネルギー体に変えた。それに向けて連続で砲が撃たれるが、躱すまでもなくエネルギーの体に物理弾は効果がなく床に穴をあけるにとどまった。
「敵組成変化。エネルギー弾に換装」
イータたちの乳房がぶるんと揺れ、繋がったパイプから砲へと何かを送り込む。そして次の射撃は砲弾ではなく、ビーム弾のような短い光線となった。
「なるほど、ユーベルコードによらずとも使えると」
極太とは言えないそれは恐らく通常弾の一種。存外対応力は高いと見て、相手がこちらの行動を見て手を変えられるだけの判断力や手札があると見るティティス。
しからば、長期戦になって手の内を見せる方が不利になると予測はつく。出来ればこちらの動きも過剰には見せたくない。
エネルギーとなった体を活かし、拡散、集合を使い分けることで不規則かつ変則的な移動で敵の攻撃を避ける。視認しづらいそれはまるでテレポートしているかの如し。
敵がユーベルコードとなっている技の性能を落としたものを普通の攻撃使っているなら、こちらも同様に。そしてエネルギーとなった体を自らの武器に預ける。
「体の砲はそちらの特権ではなし」
超大型レーザーキャノン『アームドフォートレスダブルキャノン』の一撃が、攻撃してきたイータを消し飛ばした。
「敵戦力上方修正。システムβ起動」
仲間が倒されたことなど全く意に介さず、残るイータの乳房がぶくりと数倍に膨らむ。そしてそれが今度は一気に圧縮されると、小型ビームが連続でティティスに打ちかけられた。
こちらは劣化版ではない本当のユーベルコード。無限連射モードからの飽和攻撃は、エネルギーを散らして避けられるものではない。
その攻撃を、リフレクタービットを全方位に置いて守りながらパルスを広げて観察する。
「自らの無限連射を味わう気分はどうだ? 滅殺するだけだ」
数発逸れる連射レーザー。本来なら自動反射したかったが、それはオウガ・フォーミュラが魂と肉体を分けるという荒業を持ってようやく成し得た反則技、そこまではできない。
連続でエネルギーの体がビームの干渉を受け、散らされていく。非物理の身は急所や組成もなくなるが、それ故にどこを失っても受けるダメージは均等。
体のエネルギーが消えていく。だがそれでも、僅かな守りはなった。そこに隙間が見える。
「一が無限を超えることもある」
そこに、ロングリニアボウを構えそこにエネルギーとなった自分の残りも注ぐ。超エネルギーで推力を確保された強力な金属矢が放たれ、前方のイータに迫る。
「撃墜可能率……測定不能」
無限連射を押し当てても豆鉄砲とばかりに矢の勢いは揺るがない。頼もしき武器の一撃は、複数のイータを纏めて貫くのであった。
成功
🔵🔵🔴
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
成程、確かに特徴は一致していますねぇ。
『FAS』の飛行で機動力を確保、『FPS』の探査と『FLS』の空間歪曲障壁を展開、『FMS』のバリアでアウラさんをガードしまして。
【仰域】を発動、『乳白色の波動』を纏いますねぇ。
彼女達の攻撃手段は『非実体のエネルギー砲』と吸収し易い性質、【バストビームα】は更に【UC】ですから、高火力でも十分吸収可能ですぅ。
後は、そのエネルギーで各『祭器』を強化、『FRS』『FSS』の[砲撃]で叩きますぅ。
尤も、如何にも胸の増量に繋がりそうなエネルギーを複数体分吸収する以上、胸の方は大変なことになりそうですが。
アウラさんは、その、ご愁傷様でしたぁ。
長い、ぐにゅぐにゅ、何か出る。その情報に従ってやってきたこの遥かな銀河に捨てられた戦艦に残されていた子豚・イータは、まさに長くて何か出るぐにゅぐにゅであった。
「成程、確かに特徴は一致していますねぇ」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)はそのある意味での情報の正確さに感心する。
とは言えそれがアウラ本人の慰めになるかと言えばまた別の問題で。
「食べられないぐにゅぐにゅに用はなーい!」
なまじ得ていた情報については正解だっただけに余計にやるせないようだ。
だが元々感情がないらしいイータはそんな状況には一切頓着せず、アウラに砲を放つ。
その砲弾を、円盤状のバリアがガードした。FMSのバリアがバイクごとアウラの前面を覆い、前方からの攻撃を防ぐ盾となっている。
この精神状態でまともに戦闘できるとは思えないので、さらに空間歪曲障壁と彼女の情報機器に送る用の情報探査装置も置いておき、防御上体を固めておく。
その上で、るこるは宙に浮きつつユーベルコードを発動した。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その衣を纏いて供物を捧げましょう」
【豊乳女神の加護・仰域】の効果により乳白色の波動を纏うるこる。それに対し、イータたちは背中の方から砲弾を撃ちかけた。
次々とるこるに砲弾が襲い掛かるが、機動力を生かして空中でそれを避けるるこる。何発か回避した後で、イータたちはそれぞれに別の方向に砲を向け始めた。
「敵起動予測、退路封鎖」
前方にずらして撃ち、移動先への偏差射撃を狙うイータ。それだけでなく、退路を塞ぐ目的での後方への射撃や、移動する可能性の低い天井や地面への斉射など、当たらないことを前提とした支援目的での砲撃を行う個体もいる。
動く的をむきになって追わない冷静さと、人数がいることを的確に活かした戦法。その動き方は彼女たちがまさしく『兵器』であることを表している。
「なるほど、こういう方だったのですねぇ。真逆というか似ているというか……」
るこるはイータの存在と名は以前より知っていたが、直接相まみえたことはなかった。それ故彼女に興味を持っていたのだが、滅茶苦茶やかましくわめきたてながら的確に集団戦法を用いたどこぞの乳戦車を思い出すその動き方に、るこるはやはり彼女もまた同じ|肩書《豚房流》を持つものなのだと改めて思う。
どう動こうがどれかには当たる状況。ならばとできる限り攻撃の薄い方向に行き、直撃を防ぐ形でいくつかの砲弾を防御しつつ受けるるこる。
「攻撃効果期待値の2%以下。システムα起動」
防御されたのを察したか、イータの乳が見えない手に揉まれているように激しく波打つ。そしてそれに搾り出されるように砲に光が溜まり、そこから巨大なビームが一斉に放たれた。
そしてるこるはそれを、動くことなく全弾その身に受けた。光の束の中にるこるの姿が消える。
そしてそれが収まった時。
「さすがは豚房流の方ですぅ」
そこには巨大なぐにゅぐにゅがあった。【仰域】の効果で非実体のユーベルコードという如何にも胸の増量に繋がりそうなエネルギーを複数体分吸収、自身のものに変えた結果、それはすべてるこるの乳房に蓄積されたのだ。
そのエネルギーを射撃用兵装に回し、イータへ打ち返す。
「敵乳率上昇割合測定不能、計測エラー、システム再起動失敗……!」
イータの乳をヤリイカ級とすれば今のるこるは大王イカ級。乳で戦い乳で考えるイータにとって、その乳から繰り出される攻撃は処理能力を超えたものであり、その猛攻の前になすすべもなく打ち倒されて行った。
場が一旦落ち着いたのを確認し、るこるはアウラの方を見る。
「アウラさんは、その、ご愁傷様でしたぁ」
「食えないぐにゅぐにゅが増えても意味ないー!」
目の前を塞ぐほどのぐにゅぐにゅの戦いにも、やはりアウラからは悲痛な絶叫しか出てこない。ちなみに彼女のぐにゅぐにゅもケンサキイカ級はあるのだが、やっぱりそれも何かの慰めにはならないらしい。
自分が気になっていたぐにゅぐにゅをたっぷり摂取した自分のぐにゅぐにゅを目の前で揺らしつつ、るこるはいつか彼女のぐにゅぐにゅも希望のぐにゅぐにゅで満たされることを祈るのであった。
大成功
🔵🔵🔵
御園・桜花
頓痴気炸裂
「そんな…私、此の世界で大宇宙王烏賊をトン単位で狩るつもりでおりましたのにっ」
よろりら
「流石に此の地でヒトを食材化するのはっ。アウラさん、撤退しま…いえ船内探索して、マスター権限入手しましょう!其れでまっさらな彼女達に宇宙烏賊の入手と養殖をお願いするんです!屈強な彼女達なら立派な養殖業者になれそうだと思いませんか!」
制圧射撃で行動阻害し逃走しながらの船内探索提案
上級船室や第2艦橋探しマスターキー入手とマスター権限入手して此の地で将来的な烏賊養殖産業隆盛目指す(笑)
UC迷路で遅滞戦術仕掛けつつ探索
本当にどうしようも無くなって撤退する迄烏賊養殖に賭ける(笑)
「諦めたらそこで終わりです!」
思ってたのと違うぐにゅぐにゅの登場に悲痛な声を上げたアウラ。しかし、予想外の正体に絶望したのは彼女だけではなかった。
「そんな……私、此の世界で大宇宙王烏賊をトン単位で狩るつもりでおりましたのにっ」
御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)もまたその予想外の正体にその身をよろめかせていた。
出発前の時点で元々本当にイカか怪しいとは言われていたし、一般的な感覚で食材にしなさそうな生物や宇宙怪獣クラスの何か程度なら予想していた。だが、さすがにここまで人間的なぐにゅぐにゅだとは思っていなかった桜花。
「流石に此の地でヒトを食材化するのはっ」
こだわらなければむしろ食うに困らない部類の世界であるスペースシップワールド。そこで食材としてヒューマノイドを狩るのはどう考えても色々問題がある。
なのでアウラの言う通りここは相手の攻撃を振り切って撤収するのが最善と桜花も考えた。
「アウラさん、撤退しま……」
それを口にしようとしてはたと思いつく。あの敵は識別コードがどうこう言っていた。自分の意思でこちらと敵対しているわけではなく、味方と認識できない相手を自動的に攻撃するようプログラムされているだけなのだ。
「いえ船内探索して、マスター権限入手しましょう!」
頓痴気炸裂な突然の提案。
「其れでまっさらな彼女達に宇宙烏賊の入手と養殖をお願いするんです! 屈強な彼女達なら立派な養殖業者になれそうだと思いませんか!」
相手は機械も同然の存在、命令を書き換えてしまえばこちらの言うことに従順に従うようになるはず。そしてあの銀河帝国が兵器として用いていたのだ、その身体の性能は相応以上に高いはず。
「な、なるほど! 生産プラントを設立するんですね! でもあれエグいプロテクトかかってます!」
自前の情報機器でイータのハッキングを試みるが、普通に兵器として奪われるのを防ぐためか銀河帝国謹製セキュリティがかかっておりアクセスできない。そうこうしているうちにイータがこちらに砲を向けて来た。
「探しましょう! 多分この船のどこかにあるはず!」
そう言って桜花はアウラのバイクにまたがり、全速力で共にその場から逃走した。
元々アウラは別にイータを倒したいとは思っていない。だがそんなことにお構いなくイータたちは砲を撃ちながら追いかけてくる。
「敵逃走。γリキッド散布により経路遮断」
イータの砲から甘い香りのする白い液体が大量に噴射され、そこをイータ自身の強化領域へと変えた。桜花たちはそこから逃げ回りながら上級船室や第2艦橋を巡り、マスターキーやマスター権限の入手法を探し回る。
軽機関銃で制圧射撃しながら距離を取るが、イータは足元に白い液体を撒いてその上に乗った瞬間そこを滑るように動きだして追ってくる。
「あの白いのの上に乗るとなんか早くなってます!」
「樹木絡んで迷宮となす……樹だからといって簡単に燃やしも斬りもできませんよ?どうぞお楽しみください、樹木のラビリンスを」
その白くなった床に【碧の迷宮】を布き、足止めと白い領域の上書きを狙う桜花。
「カメラ捕捉困難。外部生命探知反応過剰。ルート検索失敗。リルート中……」
視覚はもちろん、植物に馴染みのない彼女たちは機械的な探知も惑わされ迷宮の中でうろついている。
その間に桜花とアウラは船内中を探し回るが、そう言ったシステムや鍵類は残念ながら見つからなかった。
「もしかしたら、あそこ自体が……」
はたと思い当たったように言うアウラ。彼女たちが保管されていた機械こそが命令を与える大元なのでは。だとすれば結局一度殲滅してあそこを制圧するしかない。
「諦めたらそこで終わりです!」
どうしようもなくなり撤退する時まで烏賊養殖に賭けるべし。桜花のその意思に押されアウラは船内でUターン。樹木迷路の中で迷うイータを跳ね飛ばしながら戦場へ戻るのであった。
成功
🔵🔵🔴
クローネ・マックローネ
NGなし、絡みOK、アドリブ歓迎
【WIZ判定】
…ですよねー…★
変な予感はしてたんだよねー…♪
でも、まさかここまで人型に近い相手とはね…♪
胸デッカ♪顔も…無表情ではあるけど可愛いね♪
…一人くらい持って帰…いや、流石にやめとこうか♪
クローネちゃんにはプログラムを設定しなおす技術がないもんね…♪
ちょっと惜しいけど、全員始末しよっか★
アウラちゃんと一緒に敵を倒すよ♪
【逃亡阻止/陽動/おびき寄せ/かばう】でなるべくアウラちゃんが傷つかないようにしたいね♪
UCは『ワタシの認識改竄光』★
敵味方の認識を狂わせて、同士討ちをさせるよ♪
これで大分楽ができるでしょ♪
クローネちゃん自身も体術やブラックスライムを放つ事で攻撃するよ♪
攻撃は【集団戦術/団体行動/範囲攻撃/怪力/生命力吸収/2回攻撃/鎧無視攻撃】で行うよ♪
敵の攻撃は【野生の勘/第六感/気配感知/幸運/浄化/霊的防護/鉄壁/硬化/呪詛耐性/激痛耐性/医術/回復力】で回避・防御・回復するね♪
色々と嫌なフリをされつつ到着した宇宙の果ての巨大戦艦。そこに保管されていたものの正体は。
「……ですよねー……★」
まあ案の定というかなんというか、食用のイカとは程遠いものであった。
「変な予感はしてたんだよねー……♪でも、まさかここまで人型に近い相手とはね……♪」
クローネ・マックローネ(快楽至上主義な死霊術士・f05148)も全く予想外のその姿を意外そうに見る。
「胸デッカ♪顔も……無表情ではあるけど可愛いね♪……一人くらい持って帰……いや、流石にやめとこうか♪」
圧倒的サイズを誇る巨大乳房に、全く感情を浮かべないが幼げで愛らしい顔立ち。確かにイカに程遠いが、その別の意味で『おいしそう』な姿にはまた別の興味をそそられる。
「……一人くらい持って帰……いや、流石にやめとこうか♪クローネちゃんにはプログラムを設定しなおす技術がないもんね……♪ちょっと惜しいけど、全員始末しよっか★」
設定出来たら持って帰るんかい、というツッコミも入りそうだが、ともあれ相手はこちらを攻撃する意思満々。戦うことは避けられないのも事実と、アウラと共に戦闘に入る。
「なるべくアウラちゃんが傷つかないようにしたいね♪」
まずは前に出てアピールすることで、敵の狙いが自分に来るよう仕向けるクローネ。アウラは猟兵ではないし、近接戦もできるとはいえ本来は支援型だという話だ。あまり敵の攻撃にさらすのが好ましくないのは予想がつく。
「敵戦力異常値。警戒レベルを2段階引き上げます」
そのクローネを、イータたちも放置できぬ脅威と認識する。オーバーロードもあってその実力を相当に高く評価したのか、全員がクローネへと砲を向けてくる。
そこから数発の砲弾が撃ちだされるが、クローネはタールの体を鋼の如く一部硬化させてそれを弾き返した。それに怯まずイータたちはアウラまで届くほどの広範囲に砲を滅多打ちにするが、クローネは対集団の対処として柔らかくしたブラックタールの体を伸ばすことで広い範囲をカバー、その後再度硬質化させることでアウラを丸ごと庇う。
「ダメージ計測……敵損傷度1%未満」
その一斉砲撃を受けてもクローネにはさしたるダメージはない。それを確認したイータたちは、突如お互いの足元に砲を向け合った。
「システムγ起動。白乳領域展開します」
その砲から、大量の白い液体を放ちお互いの足元を白く染め上げるイータたち。その上に立つイータたちの身体……特に胸が見るからに張りを増し、それに繋がる砲により強力な砲弾を送り込んでいるのが見て取れる。
その前で、クローネは悠々と愛用のネクロオーブを取り出した。
「サキュバスちゃんの力によって、これから一瞬で敵と味方が入れ替わるの・・・当人の認識上はね」
そのオーブから、ずるりと黒肌のサキュバスが現れた。
「敵増援。排除します」
さらに増した勢いの、より大きさを増した砲弾が連続で撃ちかけられた。サキュバスはそれに対抗するように、自身の肌と同じ漆黒色の閃光を放つ。
光は砲弾とぶつかり合いそれを叩き落としていく。そしてそれを超えイータの体にも届いて黒い染みを作るようにその肌に焼き付いていくが、一方で砲弾も光を超えてサキュバスとクローネに届くものもあった。
しばし続く光と砲の交差。そしてしばらくしてそれが止んだとき。
「味方損耗率25%。戦闘続行に支障なし」
イータたちの幾人かは倒れ、また立っている者も何かの烙印が押されたように光による焦げがついた者が多い。それでも生きてさえいれば戦力扱いしているのは、彼女たちが砲台としての役目だけを考える兵器だからか。
「流石に強化されてるだけあって中々やるね……★」
そしてクローネの方も、今度は無傷とはいかず体の何か所かが吹き飛ばされた形になっている。最も彼女もまた肉体の損耗もほぼ見かけだけのもの、自前の回復力で他の場所からタールを染み出させれば、いずれはそれも元に戻る。
この程度は耐えられる痛みと笑顔を崩さないまま、クローネは後ろのアウラに声をかけた。
「で、どう? 上手く行ってるかな?」
「電気信号、脳波共に数値変動……大丈夫、出来てます!」
アウラは計器を見て何かが成功したことを告げる。その前では、イータたちが再び巨大砲弾を発車しようとしていた。
そして、それは放たれる。しかしそれはクローネやアウラにではなく、隣にいる別のイータへと。
「これで大分楽ができるでしょ♪」
強化された砲弾が互いに炸裂し、イータたちは同士討ちに倒れていく。サキュバスが放った閃光はダメージを与えるとともに、敵味方の認識を反転させる効果を持つ。機械のプログラムを永続的に書き換える技術はなくとも、生物の認識を戦闘中に歪めることならクローネもできない技ではない。敵の生身の部分を侵しその攻撃対象を書き換えれば、その強化と数はそのままこちらの武器となってくれるのだ。
勘や運まで含めた防御と回避で抑えたダメージを回復する間を待てば、後は勝手に同士討ちで倒れていってくれる。もし洗脳が効いていなかったり溶けた敵が出れば、力づくの体術でそれを組み伏せてしまえばよい。
「うーん、やっぱり魅力なぐにゅぐにゅ……♪」
そうして捕らえたイータの感触を確かめつつ、自身のタール部位をそこに被せてその生命を奪うクローネ。
「ま、結局クローネちゃんもぐにゅぐにゅは捕れなかったし……お互い様ってことで★」
砲撃をぶつけ合って倒れていく多量のイータと、手の中で消えていく一体。それを見つつクローネはアウラに残念ながら自分も得られたものはなかったと告げるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
あら、要らないのなら
私が貰っていくわ♥
守護霊の憑依【ドーピング】で戦闘力を高め
その私と同じ強さのイータとセーラを召喚
【結界術・全力魔法・オーラ防御】の二重バリアと
【継戦能力】で敵イータの攻撃に耐え
『挽歌・合体爆乳戦車』で二人を合体!
移動力を半分に、攻撃回数を5倍に
爆煙も晴れぬ間に【第六感・索敵・見切り】からの
【武器落とし・早業・乱れ撃ち】で
敵イータの武器だけを【解体】
イータ
「バリア機能、レーダー機能、射撃機能、全て良好です」
最後は【念動力・ハッキング】で敵イータ達に
私が新しい主だと認めさせ
乳に吸い付き【慰め・生命力吸収・大食い】
セーラ
「ルル様、わたくし達にも御褒美よこしやがれですわ~♥」
食用のイカを求めて来たアウラにとっては、イータたちのぐにゅぐにゅは特に価値のないものだ。
だが、何に価値を見出すかは人それぞれ。
「あら、要らないのなら私が貰っていくわ♥」
ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)にとってはこちらのぐにゅぐにゅの方がよほど手に入れるに値するものであった。
「あ、どーぞどーぞ」
それに対しあっさり答えるアウラ。依頼主の許可も得たとばかりに改めてイータを見れば、全員でドゥルールの方へ視線と砲塔を向けている。
「敵増援。排除します」
ほとんど定型文で喋っているのだろう、直前に別の猟兵が召喚術を使った時と全く同じ台詞で状況確認するイータ。
そして同じ文が出るということは、使う能力もまた近いものがあるということ。
「揺るがぬ愛と揺れる乳」
ドゥルールは自身の身にも霊を宿しつつ、【挽歌・合体爆乳戦車】で特に強化した二体の死霊を呼び出す。それで出てくるのは真逆のテンションの少女。
「コード認証。合体します」
「ヒャッハー! イクでございますよ、イータ!」
片方はキャタピラになった足とガトリング砲の腕、そして巨大な乳房に大砲を取り付けた緑髪のハイテンションな少女。
そしてもう一人は巨大な乳房に連結された大砲を肩に担いだ裸の少女……イータであった。
「敵に同型機の配備を確認。また新型あるいは不正なナンバーと推察される兵器も所持。詳細情報を要求します」
自分が大量生産されているイータは、敵方に自分がいることには驚いた様子は見せない。だがもう片方の緑紙の方には何か疑問を抱いているらしく、どこかのデータベースにアクセスするような言葉を吐いている。
彼女は改造され発狂した『『豚房型人間戦車』子豚・セーラ』、アポカリプスヘル版イータとも呼べる存在であった。
「該当データなし。乳解析にて豚房型機であることのみ判明。バストアップαでの殲滅が妥当」
データはなかったが乳で理解できたとばかりに巨大乳房をたわませ、砲から極太ビームを一斉に放つ敵イータたち。
ドゥルールはそれに対して結界とオーラという二重の魔術防壁を布くことで防御を試みた。スペースシップワールドにはフォースやサイキックエナジーのような魔法的な力も存在する。ユーベルコードであるイータたちのビームもそれが搭載されていることは十分考えられることであり、連続で撃たれるそれを二人の爆乳少女達共々壁を張り続けることで耐えようとした。
やがて、乳の中身が尽きたかビームの雨が収まる。
「あなた達の強さを見せてちょうだい」
ドゥルールが指示すると、イータがセーラの背に乗りセーラの舌を使って相互接続、合体戦車状態となった。
肩の砲、腕のガトリング、乳の戦車砲が一斉に敵イータの方を向く。
「ヒャハハハハハハハハハハハハハ!!」
「うるさいですセーラ。狙いがぶれます」
奇声を上げながら弾をばらまくセーラにイータが砲を撃ちながら静かに言う。システム的な言葉しか言わない敵セーラと違い、こちらは多少自我のようなものがあるのだろうか。だがその射撃の勢いはすさまじく、6つの砲が一射で5発、一瞬で30発になる射撃が絶え間なく敵イータに撃ちかけられて行く。
一見すれば目の前にあるもの一切全てを吹き飛ばす破壊の嵐。しかしそれは精密な狙いをもって敵イータの装備部分のみを破壊していた。
「バリア機能、レーダー機能、射撃機能、全て良好です」
目標を正確に測って撃ち抜くその射撃は、相手を排除できればいいため細かい狙いを付けない敵イータとちがい単純なプログラムでは到底できない精密さ。それはかつてアポカリプスヘルでセーラに対し爆乳へ行きペアが行ったことを再現するかの如し。
そうして装備を破壊された敵イータは、露になった『接続部』から本来砲に送られるはずの弾の『材料』をだらだらと垂らすのみとなる。
そのイータを、ドゥルールは胸を突き合わせて抱き寄せ目を覗き込んだ。
感情もなく機械化されているとはいえ、その肉は生身の部分も多いはず。催眠からプログラムを書き換えイータに新たな命令を下す。
「……命令了解。νシステム起動します」
イータがユーベルコードでない甘く濃い液体を胸の先端から溢れさせ、ドゥルールはそれに吸い付く。大量噴射されるそれと共にイータの生命力を吸い上げると、イータは無表情でこそあるが頬を赤く染め、体をぶるぶるふるわせながら消えていった。
「ルル様、わたくし達にも御褒美よこしやがれですわ~♥」
後ろからセーラが要求を出すが、背に乗っているイータが黙ってその背を蹴り飛ばす。それは主に命令するなという掣肘か、自分の方に構えと言うアピールか。
ともあれ改造の果てに友人となった二人のじゃれ合いを背に、ドゥルールは溢れる巨砲の中身を次々吸い上げていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
アルミナ・セシール
豚房流拳術士としてお手合わせするためにやってきたわよ
相手と相対し、鍛え上げたこの胸を彼女達に見せつけ震わせる、豚房流を名乗るなら命令の奥底で通じ合う何かがあるはず
様子を見ながら交戦開始
砲撃を躱しながら攻撃していくと強敵と判断されて周囲を囲われる
するとバストアップβによって一斉に乳を膨らせていくベータ達
豚房流にとって乳の大きさは強さの表れ。これは不味い…!
しかしその巨大化した乳は豚房流として魅入ってしまうほどで
一斉に無限連射モードから放たれるバストキャノン
私はそれを●豚房流拳術・乳防反転撃で受け返す!
私の乳で砲撃を受け止めてそれを今度は私の乳から撃ち返す!
受け止めて発射する衝撃に思わず快楽の声を上げる私
あちこちから撃ち込まれるのを受け止め反撃し……
最後は受け続けて溜まりに溜まったバストキャノンの特大の一撃を発射!
その気持ちよさは発射時に気を失いそうになるほどで
……豚房流砲術興味深いわね
(アドリブ大歓迎ですNGありません)
イータの兵器としての名は『豚房型生体砲台』。それは名前の形式こそ違うが、いくつもの世界に遍在する謎の流派『豚房流』の一派であった。
また猟兵の中にもその使い手は存在する。この依頼を紹介してきたグリモア猟兵然り。
「豚房流拳術士としてお手合わせするためにやってきたわよ」
そしてアルミナ・セシール(豚房流拳術士・f31124)もまた、豚房流拳術を修める使い手であった。
これが豚房流の挨拶とばかりに、アルミナは自らの巨大な胸を見せつけ震わせる。イータたちは砲ではなくその根元にある自身の乳をそちらに向け、何かを探るよう震わせた。
「データ解析……乳気検知、豚房要素測定……99%以上の確率で豚房型と合致。同型機体データベースに該当なし」
そこで何かを図るようにぶるぶると乳を脈動させるイータたち。結果として、その乳でアルミナが未知の豚房流であることを弾きだしたらしい。
しかし、豚房流として相手を理解することは出来ても、兵器として取るべき行動は変わらない。むしろ明確に砲の狙いをアルミナの乳に向け、確実に相手の武器であり急所を狙う構えを見せていた。
そして放たれる砲弾の嵐。それを瞬時に見切って飛び上がって躱すが、イータはすぐに砲を上に向けて追撃してくる。避ける場所のない空中での攻撃を、アルミナは巨大な胸を振るいそこについたナックルで叩き落とすことで防いだ。
さらに着地後に一気に駆け寄りイータの一体を胸からの体当たりで殴り飛ばし、そこに他の個体の砲が向けられた瞬間後退して掃射をかわす。
「敵乳力上方修正。システムβ起動します」
この攻防でアルミナの乳を相当なレベルと見たのだろう、イータたちはユーベルコードを使い無限連射モードとなることで一気に制圧を図った。
元々巨大だったイータたちの乳が数段膨れ上がり、その小柄な体を覆い尽くさんばかりになる。
「豚房流にとって乳の大きさは強さの表れ。これは不味い……!」
豚房流が乳を膨らませるのは大技の予兆。すぐに対応しなければ危険なのは明らかであったが、同時にその巨大化した乳の見事さには敵味方を超えて豚房流として魅入ってしまうものがある。
その乳に見とれた一瞬の隙に、イータたちは素早く移動して横並びになり避ける隙間をなくす。そしてイータの巨大乳が激しく揉まれたかのようにたわみ大量の弾丸を絶え間なく放ってきた。
その砲撃から着弾までの一瞬の時間、豚房流としての勘とオーバーロードで研ぎ澄まされた思考が判断する。これはもう避けられない。そして無限連射である以上攻撃が止むまで防御を続けることもできない。
この状況で取るべき手はこれしかない。
「豚房流の乳は何でも跳ね返すのよ!」
アルミナは背を反らし【豚房流拳術・乳防反転撃】を発動、向けられた無限連射をその巨大な乳で全て受け止めた。
乳房に砲弾が絶え間なく当たり、その乳肉を激しく揺らしたわませる。肉と中身がぐにゅぐにゅにかき回され混ぜられるかのような衝撃がアルミナの乳を貫く。
「敵乳力上昇……システムβと一致率99.99%以上」
それにイータたちが分析する。その瞬間、アルミナの乳が数倍の大きさに膨れ上がった。
「中身がどんどん溢れてくる……これが豚房流砲術なのね!」
アルミナはまるで抑えきれないと言わんばかりに乳についた武器を外す。そうして露になった先端から、白い砲弾がイータに向けて放たれた。
「おぉぉぉぉぉぉぉ!?」
受け止めて発射する衝撃、巨大なものが出口を押し広げ飛び出していくその感覚にアルミナは絶叫する。その重量ある弾はイータに直撃し、その体を吹き飛ばした。
一つでも精神を破壊しそうな快感が、無限に絶え間なく乳を通り抜けていく。そして仲間が吹き飛ばされてもイータたちは全く意に介さず攻撃を続けてくるため、乳房に当てられる砲撃も止むことはない。
イータたちは無表情だが、彼女たちも撃つたびに同じ快感が乳内に走っているはずである。彼女たちの感情がないのはそれに耐えられるようにするためか、あるいは快感が過ぎて壊れることで兵器として完成となっているからか。
ともあれ、撃たれれば返すをイータの数だけ繰り返していくアルミナだが、敵が攻撃を全く留めないこともあって無限連射しているにもかかわらず乳の張りは増していく。
「敵乳気測定。678%……749%……807%……999%突破、測定不能、計測エラー!」
その状況を観察していたイータが珍しく大声を出す。いかに豚房流と言えど所詮は集団型オブリビオン、オーバーロードした猟兵の実力を測り切ることなど出来なかったということか。
「最後の……食らいなさい!」
エラーを起こすイータたちに、溜まりに溜まったバストキャノンの特大の一撃が発射された。それはイータの集団の中心に着弾、白い大爆発を起こし、周囲にいたものを纏めて吹き飛ばした。
「……豚房流砲術興味深いわね」
気を失いそうになりながらそう思うアルミナの前にもう敵の姿はなく、破壊しつくされたイータの保管装置が残るばかりであった。
「結局また駄目だった……」
アウラはがっくりとうなだれながら漿船に戻り、離艦の操作を始める。
「でも、少しずつ近づいている気はします! 自分でぐにゅぐにゅを捕まえるまで、私は絶対あきらめない!」
それでも前を向き、アウラは船を発進させた。
この広大な宇宙には長い歴史を持つ銀河帝国があり、そしてそれすらも手を出せなかった未踏宙域もある。その全てを探索しつくすまで絶望するには早すぎると、光纏う船の中で青い体を輝かせアウラは帰りのワープドライブに入るのであった。
大成功
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