【天変地異】海竜にぬくもりを
●注意
当依頼は、PBWアライアンス『コイネガウ』からのシナリオです。
PBWアライアンス『コイネガウ』の詳細を以下でご確認お願いします。
公式サイト:(https://koinegau.net/)
公式総合旅団:(https://tw6.jp/club?club_id=4737)
●大海竜キッシー、現る!
――寒い。余りにも寒い。異常気象がもたらしたこれは、例えるなら天変地異である。普段は暖かな希島が、凍り付いた。
そして、海の中に眠っていた、普段は穏やかな海竜『キッシー』が、目を覚ました。
「ギシャアアアアアア!!!」
流氷を突き破り、あまりの寒さに痛がるかのように暴れ狂うキッシー。日本から救援船が到着する僅か前に発生したその出来事により、救援船は立ち往生せざるを得なくなった。
「ギシャアアア!! ギシャアアアア――!!」
●黙ってられない出来事
所変わって希島学園。普段は体育教師、いざとなったら頼れるこの男が動いた。
「皆、キッシーっちゅう海竜が希島の近海におったらしいんや。僕も知らんかったわ」
濱城・優茂(サバイバルおじさん・f32495)が海域におけるキッシーの大体の位置を、いつも体育の授業で使っている黒板に描いていく。それなりに上手い。
「救援船は西の方と北の方から二手に分かれて、流氷とかを回避しながら回ってきたそうなんや。けど丁度同じ港に入ろうと近づいた所でキッシーが港の手前で大暴れしとるそうやで。キッシーを撃破まではせんでもええねん。落ち着かせて撤退させてあげればええよ。問題はキッシーが寒さで起きてしもうたところやろなぁ……普段は温暖な海やさかい、ぬくもりが欲しいんやな」
ぬくもりをキッシーに、静かに眠らせてあげられる方法はあるだろうか。優茂も頭を捻りながら、最後は皆に任せる事にした。
「ま、皆を信じとるわ! ほな……任せたで」
にぎゅーっと両目を握ったウィンクをする優茂であった。
椿油
注:この依頼は、【天変地異】の共通題名で括られる防衛戦シナリオの連動シリーズです。
希島を舞台にした五箇所の各戦場をクリアすると新しい「種族とジョブ」の報酬が出ます。
なお、各MSによるシナリオはどれも内容が独立している為、重複参加に制限はありません。
注2:戦場と報酬の一覧表は以下です。
黒猫白猫MS:「守備」の商業地区。「サンダーバード」が報酬。
ヤタ・ガラスMS:「冒険」の自然地区。「雪女」が報酬。
椿油MS:「純戦」の学園地区。「ボクスドラゴン」が報酬。
にゃんさん。MS:「淫闘」の住居地区。「ビハインド」が報酬。
ヤタ・ガラスMS:「掲示板」の工業地区。報酬等の詳細はそちらの掲示板で。
椿油です。キッシーに暖かさをあげる以外の方法も大歓迎です。
キッシーを落ち着かせる手段は問いません。ただ、永眠までさせなくても大丈夫です。落ち着けば海深く潜って去っていきます。
落ち着かせるのに敢えて攻撃をするのも手です。お任せします。
ホープコードを使用しない場合でも、選択肢は以下のようになります。
POW:力技で落ちつかせる。
SPD:素早く落ち着かせる。
WIZ:頭を使って落ち着かせる。
皆様のアツいプレイング、お待ちしております!
第1章 日常
『プレイング』
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POW : 肉体や気合で挑戦できる行動
SPD : 速さや技量で挑戦できる行動
WIZ : 魔力や賢さで挑戦できる行動
イラスト:YoNa
👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
イリスフィーナ・シェフィールド
希島だからキッシー……わかりやすくて良いですわね。
陸地に恐竜じみたのいましたし首長竜がいても不思議ではありませんわね。
(【体育祭】持ってる奴から奪い取るタイプの競争参照)
温かいのがほしいと言うならわたくしの必殺魔球の出番ですわっ……いえ殺しはしませんが。
大暴れしてるようなので一発目は全力投球……とはいきませんが
正気に戻すためにも少し強めに頭部に投げつけましょう。
少し大人しくなったなら一杯出して身体を温めて差し上げましょう。
これ海底に帰ってくれたらよろしいのですけど。
逆に余計暴れるようでしたら全力投球で大人しくしていただくしかありませんわね。
「希島だからキッシー……わかりやすくて良いですわね。陸地に恐竜じみたのいましたし首長竜がいても不思議ではありませんわね」
イリスフィーナが言っているのはハンティング出来そうな恐暴竜の事だろう。
『ギシャアアア!!!』
キッシーは今もなお暴れている。止めなければ。
「温かいのがほしいと言うならわたくしの必殺魔球の出番ですわっ……いえ殺しはしませんが」
《レイジングスピリット・オン・ファイヤー》を発動し、オーラで作り出した野球ボールサイズの球に心を燃やして生み出したオーラによる炎を宿す。
――イリスフィーナ投手、第一球をキッシーの頭部に投げた! 正気に戻す為である。
『ギシャッ!?』
頭をくらくらさせて、イリスフィーナの方を見るキッシー。
『シャアア……』
少し大人しくなったのを見計らい、イリスフィーナは必殺魔球を更に出してキッシーの前に浮かべる。カイロを出しているようなもので、キッシーは嬉しそうな顔で極楽極楽という表情を浮かべた。
『シャァ……♪』
本来の海温とは程遠かったが、キッシーは一時的に快楽の気分を得ていたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
コニー・バクスター
「防衛戦の戦場にコニー参上☆
今回はキッシーの説得を試みるよ!」
コニーがBRRに搭乗して学園地区の砂浜に現れる。
BRRを狙撃モードにしてライフルを構えるが……。
「標的は……暴れてるキッシーの付近の氷山。
キッシーの凍った心を打ち砕け、黒き兎よ!」
HCの必殺狙撃を氷山に当てて弾丸が砕け散る。
実は、弾丸に熱量を仕込み、氷山と海水がお湯になる。
物理の研究室から調達した弾丸が役立つかな?
「キッシーがいる海域が温泉になってしまったのだ!
これでキッシーが温まると少しは暴れなくなるかな?」
これがコニーの狙いね。
やっぱりやっつけちゃうよりも元の場所に帰った方が良いよね。
アドリブ・連携歓迎。
「防衛戦の戦場にコニー参上☆ 今回はキッシーの説得を試みるよ!」
|B《ブラック》|R《ラピッド》|R《ラビット》に搭乗して現れたコニー。早速《ラビット・バスター・ライフル》を発動し、10秒集中したのち狙撃する。
「標的は……暴れてるキッシーの付近の氷山。キッシーの凍った心を打ち砕け、黒き兎よ!」
氷山に銃弾が命中する。そして、それと同時に溶けていく。弾丸には熱量が入っていて、氷山と海水がお湯になっていった。物理の研究室から調達したらしい。
『シャア♪』
「キッシーがいる海域が温泉になってしまったのだ! これでキッシーが温まると少しは暴れなくなるかな?」
『シャァ……♪』
嬉しそうなキッシーは、手をパシャパシャさせて感情を表現した。
「良かったね、キッシー?」
『シャア! シャァ~!』
もしかすると異常気象が再び海水温度を下げてしまうかもしれないが、ひと時の楽園にキッシーはだいぶ落ち着いてくれたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
霧崎・ヤマト
おわ、キッシーって、こんなにデカいんだなー!
けど、ちょっと迷惑になってるから、別の所に行ってくれよな。
うーん、まずはどっかからか毛布持ってきて、キッシーに掛けてやるか。
よく寒くなったら、母さんがかけてくれたしな。
それに、お腹もすいてるんじゃないか? でっかい肉もあげたら、落ち着いてくれるんじゃないかな?
あと、子守歌!! 歌は上手くないけど、子守歌聞いて寝ない子はいないって、母さんも言ってたし、やってみるぜ!
それでもダメだったら、俺の紅蓮撃で気絶させて、物理的に運ぶとしよう。
えいさ、ほいさーっ!!
よくみたら、キッシー、可愛いかも……?
ちょっと撫でても平気かな? そわそわ。
「おわ、キッシーって、こんなにデカいんだなー!」
ヤマトはキッシーを見上げる。
『シャア!』
「けど、ちょっと迷惑になってるから、別の所に行ってくれよな」
そう言って、どこかから持って来た毛布をキッシーの上にぱさりと被せるヤマト。
「よく寒くなったら、母さんがかけてくれたしな」
『……シャ?』
理解していない顔をしていたキッシーだったが、毛布には満足してくれたようだ。
「それに、お腹もすいてるんじゃないか?」
取り出されたのは、毛布を持って来たついでに近所の人々が貸してくれたまるでマンガ肉のような巨大な肉。それをジュウジュウと焼けば香ばしい匂いが辺りに広がる。
『シャッ! シャアアッ~♪』
キッシーは目をキラキラと輝かせてアツアツのお肉にかぶりついた。なお、キッシーは生肉でなくても普通に食べられるらしい。
「たらふく食べて、元気になれよ!」
『シャア!』
そして、キッシーに子守歌を唄ってあげるヤマト。
「(歌は上手くないけど、子守歌聞いて寝ない子はいないって、母さんも言ってたし)」
『シャア~』
安らかなメロディにキッシーもリラックスしたようだ。
「(よくみたら、キッシー、可愛いかも……?)」
『シャ♪ シャア♪』
心地の良い子守歌、そしてほかほかの毛布&お肉にご満悦のキッシー。
「ちょっと撫でても平気かな?」
そわそわしながら、そっと撫でるヤマト。キッシーは嫌がる様子はない。どうやら、ヤマトに好感を抱いているようだ。
「(キッシー――可愛いじゃん!!)」
ヤマトはその後もなでなでを続けたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
西行寺・銀治郎
西行寺の救援プレです。
日常か戦闘向け。
【日常系】
「種族」か「ジョブ」を活かした行動描写をお願いします。
サイボーグ(種族)が活きる場面は、改造人間ネタで対応です。
ジョブは、バトルゲーマーとフリッカージョーカーです。
ジョブが活きる場面は、ゲームネタや大道芸ネタで対応です。
希島学園生の為、学園系シナリオは特に参加歓迎です。
【戦闘系】
戦闘の立ち位置は前衛の壁役と囮役です。
残念な役で敵を引き付ける技を得意とします。
ゲームや大道芸を使うトリックスターなキャラでもあります。
メインで戦う人がいたら役割は補助的です。
逆にメインで戦う場合かソロの場合は前衛攻撃に特化です。
UCお任せ。
アドリブ・連携歓迎。
NG無し。
銀治郎は、すっかり落ちついてきたキッシーを撫でる。
『シャア~』
「温かくなって、落ちつけたみたいだなキッシー?」
『シャア! シャ♪ シャ♪』
キッシーは感謝を告げているように見えた。そして、悲しげな瞳を見せる。
「ん? もしかして、謝りたいのか?」
『シャ~』
瞳をうるうるさせていたキッシーに、銀治郎は優しく語りかけた。
「キッシーは何も悪い事をしていないから、大丈夫だ! 安心して帰れるからな?」
『シャア~……』
励ましてやると、キッシーは日本から来る船の方を見つめ、船々にぺこりと頭を下げてから、銀治郎の方に手を振った。
『シャー!』
こちらを見たキッシーは、笑顔だった。
「……ああ、またな! キッシー!」
ゆっくりと海底に潜っていくキッシーは最後に――『ありがとう』、そう言っていた気がする。
「異常気象が収まったら、また顔を見せてくれてもいいんだぜ」
その時は、みんなとは楽しく遊び合える――そう信じて。
キッシーは、海底で皆から貰った宝物を抱きしめながら、徐々に冷めゆく温水の中で眠りについたのだった。
大成功
🔵🔵🔵