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【サポート優先】赤い紫陽花の上には血の雨が降つてゐる

#サクラミラージュ #幻朧戦線 #籠絡ラムプ #せんすま銀雨じゃないシリーズ

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 これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。


「戦争の途中で済まないが、サクラミラージュで事件だ!」
 お前もかい。
「時に諸君。紫陽花は己が根差した土壌によって其の色を変えるそうだな。何でも花中のアントシアニンと土中のアルミニウムが関係しているとか」
 此れは何かの題材に使えそうだなと、文豪たる旗野・スミ(或る文豪の三度目の生・f41805)は独り頷きつつ。
「季節外れの紫陽花が咲き乱れているのも問題なのだが。君達に解決して貰いたい、一番の問題は。そう、籠絡ラムプによるユーベルコヲド使いが事件を起こそうとしている事なのだよ!」
 何が『そう』なのかはよく解らないが。確かにそれは問題だ。
「とある尋常小学校生が溜まり場のようにしている、公園が帝都の外れにあるのだが。本来、夏になると青い紫陽花が見頃を迎える景観のいい公園でな。其処に、ユーベルコヲド使いは現れる」
 スミの話によると、ユーベルコヲド使いは尋常小学校に通う、一人の少女だと言う。
 真面目で曲がったことが嫌いな少女は、校内で行われるいじめに心を痛めていた。勿論、自ら注意をしたこともあったが。いじめっ子らはお前に何が出来ると言わんばかりに笑うだけで改めることはなく、歯痒い思いをしていたと言う。
「ああ、いじめっ子等は男子だ。いじめられっ子も男子。前者は年の割には体格もよく力もあり、逆に後者は線が細く力も強くないようだ。故に堂々と事が行われているようだから、単純明快ではある」
 因みに少女だけでなく、大人からの注意もどこ吹く風であるらしい。
 だがある日。突然話は変わった。
「ユーベルコヲドを使えるようになった少女が、いじめっ子等を成敗した。まさか非力と侮っていた少女に遅れを取る等と、いじめっ子等は信じ難い事だったろうな」
 ただ、この時はユーベルコヲド――もとい、偽ユーベルコヲドが暴発することはなかった。
「少女は死なない程度、触れるとバチッと痛む程度の電撃で、いじめっ子等を沈めたそうだ。私の此れと似ているな」
 スミは着物の袖を捲り、腕を帯電させて見せた。バチバチと蒼い電流が迸っている。今やフランケンシュタインとして死の淵から蘇った、人ならざる文豪としての力だ。
 だが当然、少女はそうではない。いじめっ子らも、そう感じた筈だと。
「何か卑怯な手を使ったに違いないと、いじめっ子等は闘志を燃やしてな。先に話した公園で、決闘を行う運びになったようだ」
 いじめっ子らも集団な辺り、卑怯はお互い様でもあるのだが。
 それでも、少女はその決闘に勝って『しまう』。
「いじめっ子等を、一人残らず血祭りに上げる、と云う形でな。勿論、当の本人は其のような事を望んではいない。決闘を機に、改めてくれればと願っただけだ」
 そんな彼女を嘲笑うように、公園には季節外れの紫陽花が咲くのだと。
 青を塗り替えるように、血で真っ赤に染まった紫陽花の花が。
「聡明な諸君はもう解るだろう。籠絡ラムプに宿る影朧の暴走だ。……そも、此れに宿る影朧もまた、悪意を持った存在……いや、」
 その存在は、悪意のない悪である、と言う。
 時として、悪を悪として成す存在よりも、性質の悪いもの。
「幼子だ。少女のような形をしているがな、少年だ。親に虐げられたのだと。故に、彼は友達と遊びたいし、其の願いは叶えたいのだよ。影朧となった己の力でな。其れが悲劇を生むとも知らず」
 止める理由としては、十分だろうと。
 スミは、|蒼雷《グリモア》を輝かせて。
「先ずは、いじめっ子等を探すのだ。今はまだ、青い紫陽花の咲く公園で……な。其処に偽ユーベルコヲドの力で、少年と同じ装いと力を手に入れた少女は現れる。其れを、止めるんだ。勿論、事が済んだら彼女のケアも忘れずにな」
 雷鳴が轟く。


絵琥れあ
 お世話になっております、絵琥れあと申します。
 ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
 勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします。
 (但し通常参加はタイミングによっては流れる可能性があります。同章受付中の再送は歓迎です)

 流れと詳細は以下の通りになります。

 第1章:日常『たのしい雨宿り』
 第2章:ボス戦『天空の申し子シエロ』
 第3章:日常『籠絡ラムプの後始末』

 第1章では、季節外れの紫陽花や雨宿りを楽しみつつ、いじめっ子の集団を探していただきます。
 とは言え、逃げ隠れしているわけではないので時間を潰していれば苦もなく見つかるでしょう。
 因みにスミがステンドグラス調の紫陽花が描かれた傘を貸してくれるようです。

 第2章では、籠絡ラムプの力で魔法少女(?)化した少女、そして彼女に力を貸す『天空の申し子シエロ』との対決となります。
 二人とも悪意はなく、前者はいじめっ子を庇う=いじめっ子の味方判定、後者は友達である少女の邪魔をする猟兵を敵と見なして攻撃してきます。
 少女をある程度消耗させるとシエロ本人が参戦するので倒しましょう。なお、少女へのユーベルコードのダメージは、シエロが表に出てくるまでは彼が肩代わりします。

 第3章では、力を失った少女へのアフターケアをお願いします。
 悪意がなければ何をしても許される、というわけではありませんが、少女はこの戦いを通して自分が使っていた力がどういうものか、また力の使い方を間違えていたことを悟り反省するでしょう。
 彼女を正しい道に引き戻しつつも、心のケアをしてあげてください。いじめっ子集団との禍根も片付けられるとベストです。

 サポート優先シナリオのため、調子と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
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第1章 日常 『たのしい雨宿り』

POW   :    雨が止むまでとにかく全力で楽しむ

SPD   :    雨が止むまで効率よく色々と楽しむ

WIZ   :    雨が止むまでじっくりと楽しむ

イラスト:葎

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

胡・玲花(サポート)
種族等:ノンプレイヤーキャラクターの組合員(ギルドスタッフ)×電脳拳伝承者
口調:弟子キャラ「私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?」

 クールで穏やかな印象の受付嬢です。元はDPS職のNPCだったので、戦闘員としての実力もあります。NPCの立ち位置や自身の設定に対しての無自覚な愛情があり、本当に設定通り生きてきたように振る舞い、相手を立てることを意識しています。
 戦闘では仲間と連携しつつ、闘気や戦場で拾ったモノを使った中国拳法で戦います。(※AIなので中国拳法の解釈はガバガバです)

※UCは何でも使用し、猟兵への迷惑行為や公序良俗に反する行動はしません。後はお任せします。


響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです


佐藤・和鏡子(サポート)
佐藤和鏡子、15歳。
看護用モデルのミレナリィドールです。
服装はスクール水着の上にセーラー服の上着を着て看護帽を被っています。
銀色の髪と紫色の瞳に白い肌が特徴です。
看護用モデルらしく温和な心優しい性格で困っている人に積極的に手助けします。
(看護兵×ハイウェイスターなので医療技術と運転技術に特に強いです)
戦闘では回復や援護など防御的な立ち回りをします。
ユーベルコードは状況に応じて使用します。
描写におけるタブーは一切ありませんので、NPC・フリー素材感覚で自由に使い倒して頂いて大丈夫です。




「これが雨、ですか」
 胡・玲花(幻月の狐・f42059)はステンドグラスの紫陽花をくるくる回し、弾けて煌めく雨粒を見ている。
 彼女とて、雨くらいは見たことがある。GGOの世界にも季節や天気の移り変わりはあり、それは現実世界と遜色のない現実感を伴っていた。
 けれど、こうして実際の雨に触れるのは、当然GGOの外に出られるようになってからで。何だか不思議な感覚だった。
「季節外れではありますが、雨に紫陽花は風情がありますわね。雨露で花が輝いているようにも見えます」
 そよそよと揺れる紫陽花に、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)が目を細める。雪も積もってはおらず、雨は冷たい空気を運んでくるものの、青い紫陽花咲き乱れる青の公園は、どこか爽やかささえ感じさせた。
 しかしこの紫陽花も、籠絡ラムプの影響を受けて寒空の下、咲いているのだろうか。それを思うとリズの胸は小さく痛んだ。
 少女の為にも、影朧の為にも、そして公園の紫陽花の為にも、事件を解決しなければ。
「はい、花も傘も綺麗ですね!」
 無邪気に花と傘とを見比べて、佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)は楽しげに公園を散策する。彼女も猟兵として場数を踏んでいる筈だが、それでも無垢な少女らしさを損なうことのないその姿を、リズも玲花も微笑ましげに見守る。
 和鏡子のように、少女にも影朧にも悪意はないのだ。寧ろ少女は正義感に溢れ、影朧は彼女の力になりたいと願っている。
 その思いが、暴走してしまっているだけなのだと知っている。だからこそ、止めるのだ。悪意なく道を踏み外し、後悔と絶望の淵に立たされてしまわないように。
 幼い子供には、それは余りに酷だろう。過ちは正さなければならないが、未来ある少女は立ち直れる筈だから。
 と、玲花の視線の先。
「……あの子達では?」
 何やら焦ったような、苛立ったような少年達の姿。
 周囲の数名は一般的な年頃の男子といった体躯であるが、彼らに取り囲まれその中心にいる少年だけは、一回り背が大きく年の割に体躯もいい。
「彼らが……いじめっ子の少年達、でしょうか」
「本当ですね! ちょっとお話聞きに行ってみましょうか」
「あ、和鏡子様!?」
 リズの制止も構わず、和鏡子は少年達の元へ。
 少年達は近づいてくる見慣れぬ少女に一瞬警戒したが、それが美しい少女であると解ると途端にぼーっとし始めた。
「どうしたんですか? お友達とお約束ですか?」
「そんなんじゃねーよ。卑怯なインチキ女を懲らしめてやるんだ」
 少なくとも彼らにとってはそういう認識らしい。
 だが、間違いない。彼らこそが少女のターゲットだ。
 と、噂をすれば。
「あんた達、次はその子をいじめるつもり!?」
「げ」
 振り向けば、先に見せて貰っていた影朧――シエロと同じような衣装と、雷を思わせるステッキを携えた少女の姿がそこにあった。
 彼女もまた美少女ではあるが、和鏡子に比べると少々気の強そうな印象を与える。
 この少女こそが、籠絡ラムプの主なのだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『天空の申し子シエロ』

POW   :    雷ゴロゴロ
【左手に持った雲】から【雷】を放ち、【感電】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    真っ赤な真っ赤な桜吹雪
【てるてる坊主】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【血に染まった桜の刃】で攻撃する。
WIZ   :    てるてる坊主てる坊主、血の雨を降らせておくれ
【てるてる坊主から血の雨】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。

イラスト:灰色月夜

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアイレキア・ベルフィオーレです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「もう許さないわ! あなた、ちょっと離れて!」
 少女がそう叫ぶや否や、ステッキから雷が放たれる。
 危ない、と猟兵のひとりが注意を促せば、直撃こそ避けたがいじめっ子のリーダー格であろう少年の頬を掠めて焼いた。
 本能的に生命の危機を覚えたらしいいじめっ子らが、すっかり腰を抜かしてしまっていた。先に制裁されたらしい時点では、あそこまでの力は発揮されていなかったのだろう。
 猟兵達がいじめっ子らの前に立ちはだかると、少女は理解出来ないという顔をして。
「どうしてあいつらを庇うの? あなたもあいつらの味方をするの……!?」
 怒りに囚われた少女は、冷静でなくなっている。
 彼女に力を与えて暴走する影朧を籠絡ラムプから解放し、そして――彼女の心を、救わなければならない。
ウルスラ・ロザーノ(サポート)
いつもテンション高いとは言われるなー、確かに誰に対してもフレンドリーな対応しようと心掛けとる
といっても銀誓館の学生時代から能力者をしてきたんでな
救えるもんはできるだけ救う、でも倒すべき敵は必ず討伐すべしっちゅー方針や

戦法はヒット&アウェイ型、戦場全体を広く利用して戦うで
基本は中距離
レーザービット射撃やナイフの蹴り込みで牽制しつつ、
エアシューズで、地上は高速で駆け回り、空中も地形とか足掛かりに利用して軽業のように跳ね回るよ
敵からの攻撃は、すべて見切って受け流したりの回避で凌ぐよ

攻め込む機会を見つけたら奇襲を仕掛けるで
一気に接近して、蹴撃やその斬撃波を叩き込む!
サッカーボールのシュートは必殺技や!




(「力の使い方、間違えたらあかんよね」)
 ウルスラ・ロザーノ(鈴振り燕・f35438)は猟兵であり、能力者だ。力に溺れ、その力を我欲のままに振るう者がいることも、よく知っている。
 ただ、この少女の場合は悪意があるわけではなく、暴走しているだけだ。それを正すのも人生の先輩である大人の努めだろう――残念ながら大人だと認識されないことが(運命の糸症候群に罹患していないにも拘らず)未だある身ではあるが。世知辛い。
「お嬢ちゃん、やりすぎはあかんよ。ちぃと頭冷やしぃ!」
「何で!? 邪魔をするならあなたも大人しくしてもらうから!!」
 少女は虚空にてるてる坊主の幻影を喚び出すと、血染めの桜にも似た赤い刃を放出する。ウルスラはそれを、致命傷は避けつつも敢えて受けた。
「えっ……」
 ウルスラの細腕から噴き出す血。その量は決して多くはないが、紛れもなく彼女の中に流れていた血液だ。
 少女は明らかに動揺していた。背後でいじめっ子らもざわついている気配がする。少々ショッキングなものを見せてしまったかも知れないが、これが一番手っ取り早い。
「ほな、お返しや!」
「きゃああああああ!!」
 一瞬で少女と距離を詰めたウルスラが、その懐に爪先で三日月を描く。少女は容易く吹き飛ばされた。
 ウルスラは、手加減しなかった。知っていたから。
「……やめてよ。蕾花ちゃんを……ボクの友達にひどいことしないで!!」
 少女――蕾花は傷つくことなく、代わりに変身が解ける。
 その懐からオイルランプが零れ落ちて。
 影朧――シエロが現れることを。

成功 🔵​🔵​🔴​

荒谷・つかさ(サポート)
前提として、必要であれば他の猟兵やNPCとも積極的に連携します。
シナリオの失敗に繋がるような行為や、例え成功のためでも公序良俗に反する行いはしません。

基本的に極まった「怪力」を武器に、体一つで行動します。
必要であれば武器も使いますが、基本は素手(拳)です。
戦闘狂かつ脳筋で、強敵との正面からの殴り合いを好みます。
非戦闘時も力仕事や力ずくでの問題解決を得意とします。人助けには協力的です。
涼しい顔で非常識的な筋力を行使し、それを当然で驚くことは無いというように振る舞うタイプです。

ユーベルコードの指定はありません。「成功」できるようであればどれを使用しても大丈夫です。不使用でのリプレイも歓迎です。


ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。

口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。

食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆

※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。




 少女は気を失い、影朧が現れた。
「もう何に気兼ねしなくてもいいのよね?」
 荒谷・つかさ(|逸鬼闘閃《Irregular》・f02032)が軽く腕を回す。その視線の先には、恨みがましく猟兵達を睨みつける、シエロの姿がある。
「それでもちょっと気が引けるけど……やるしかないのにゃ」
 籠絡ラムプを掴まされたのも、幼い少女。それに宿り、少女の願いを叶えようと暴走するのも、幼い少年。
 それを思えば少しやり辛くはあるが、相手は影朧だ。ミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)は、ぱんと己の頬を軽く叩いて切り替えた。
「雲さん、てるてる坊主さん、悪いやつらをやっつけちゃえ!!」
 シエロは手にした雲とてるてる坊主の玩具を掲げた。そして雲からは雷を、てるてる坊主からは弾丸にも似た血の雨を、雷雨のようにつかさとミーヤ、それぞれに撃ち出した。
「そんなことしちゃダメなのにゃ! 悪い子はめっ、なのにゃ!」
 対抗して、ミーヤは蒸気機関銃型のガジェットからお菓子の弾丸を、それこそ弾幕のように撃ち出し返した。それはお菓子の障壁となって、血染めの雷雨から二人を護る。
「あんまり長くは持たないのにゃ! 短期決戦を所望するのにゃー!」
「任せて頂戴、一瞬あれば十分よ」
 動きを封じる雷はミーヤによって防がれた。
 つかさにとっては、動きさえ封じられなければ。攻撃を当てることさえ出来れば、それでいい!
 脚の靱やかな筋肉をフル稼働し、一瞬にしてシエロの懐へと飛び込むと、鍛え抜かれたその拳を握り締めた。
「我が拳に、砕けぬもの無し!」
 そのまま、鉄塊を叩きつけるが如く一撃で、殴り抜ける!
「あ、っが……!!」
 その小さな身体が吹き飛び、宙を舞った。
 地面に叩きつけられる。それでもなお、シエロは立ち上がり、つかさをキッと睨めつけた。
 それはやはり、彼が人ならざる者――影朧である証であり。影朧としての、想いの強さなのだろう。
 大人への不信感と、友達への渇望と愛情。
 それが悲劇を齎すのだとしても、彼は。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ジゼル・サンドル
…難しい問題だな、いじめというのは根が深い。いじめっ子をやっつければ解決、というものでもないし…
とはいえまずは暴走するあの子を止めないとな。

まあ少し落ち着いてくれないか?
わたしは別に君と敵対するつもりはない、ただ君がその力で誰かを傷つけるところを見たくないだけだ。
指定UC発動 、少女やシエロの戦闘行為の成功率を下げつつ敵意がないことをアピール。わたしも戦闘行為の成功率は下がるからな。戦いに来たわけじゃないから問題ないさ。

力でねじ伏せるのが正義じゃないのは君もよく分かっているだろう、でも今の君はその力で彼らを怯えさせてしまっている…
何のためにその力を振るうのか、もう一度考えてはみてくれないか?


キノ・コバルトリュフ
マーツータケ、キノコセラピーはいかがかな?
かぐわしいキノコは香りマツタケ、味シメジ!!
美味しそうなキノコ香りはみんなを元気にさせちゃうよ!
ナメコ!?なんだか、目が血走ってるね。
キノは食べても……おいしいけど食べちゃダメだからー。




「……ううう……負けないもん、ボクと蕾花ちゃんをいじめる悪いやつらになんて絶対!」
「!」
 まずい、とジゼル・サンドル(歌うサンドリヨン・f34967)は思った。
 シエロが、怒りで我を忘れる余りに暴走を強めている。このままでは彼はまた血の雨を降らせるだろう。何とかしなければ。
 だが、その時だった。
「キノキノ、お腹が空いてるからイライラするんだよ。美味しいキノコの香りで幸せな気持ちになろ〜」
 いつの間にかジゼルの隣に立っていたキノ・コバルトリュフ(|キノコつむり《🍄🍄🍄🍄🍄》の星霊術士・f39074)の身体から、芳しい松茸の香りが漂っている。
 シエロの怒りの理由は明らかに空腹でのそれとは違うとジゼルは思ったが、食欲をそそる香りは事実、シエロから毒気を抜いてしまったのか、その動きを鈍らせていた。
 そして、気づく。
(「! 少女……蕾花が意識を取り戻した?」)
 地面に伏せるように倒れていた蕾花の指先が、ぴくりと動いたようにジゼルには見えた。
 今なら、二人に言葉が通じるかも知れない。寧ろ、言葉を届けるなら今しかない。
(「……しかし……難しい問題だな、いじめというのは根が深い」)
 いじめっ子をやっつければ解決、というものでもないということを、ジゼルは知っている。
 シエロと蕾花の心が少しでも落ち着くよう、ジゼルは歌った。先ずは戦いの手を止めさせることが重要だ。シエロは戸惑ったようにジゼルとキノを交互に見遣り、その間にも蕾花がゆっくりと起き上がる。
「……気がついたか」
「!」
「まあ少し落ち着いてくれないか?」
 ジゼルが二人に歩み寄れば、警戒したシエロが蕾花を庇うように立ちはだかった。それを宥めて、ジゼルは言葉を続ける。
「わたしは別に君と……君達と敵対するつもりはない、ただ君がその力で誰かを傷つけるところを見たくないだけだ」
 武器は持たず、両手を広げて敵意がないことを表明しつつ、二人へ語りかける。
 歌の効果はまだ続いている。絶対とは言い切れないものの、互いに戦闘行為の成功率は大幅に下がっている筈だ。キノがシエロ達の戦意を低下させてくれているのにも非常に助けられている。
(「実際、戦いに来たわけじゃないからな」)
 ここに集まった猟兵達が本気で戦えば、シエロの制圧は容易いだろう。だが、それではいじめっ子らと何も変わりはない。蕾花と、シエロも。
「でも、そうしないとあいつら、何も変わらない……!」
「だからと言って、力でねじ伏せるのが正義じゃないのは君もよく分かっているだろう、でも今の君はその力で彼らを怯えさせてしまっている……」
 反論する蕾花に、見てご覧と促せば、彼女の視界にも腰を抜かしたいじめっ子らの姿が飛び込んできた。
「何のためにその力を振るうのか、もう一度考えてはみてくれないか?」
「………………」
「やだ、だめだよ蕾花ちゃん! こいつらの言うこと聞いたら、ボクら離れ離れになっちゃう!」
 蕾花の思考を遮るように、シエロが喚く。だが、そちらにはキノが声を掛けた。
「でも、友達のシエロちゃんが誰かを傷つけるのも、蕾花ちゃんは嫌なんじゃないかなー」
「え」
「キクラゲ、桜の精さんにお願いしよ。生まれ変わって、ランプの契約じゃない、本当の友達に蕾花ちゃんとなりたい、って」
「……なれる、の?」
「ああ、願えばきっと」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『籠絡ラムプの後始末』

POW   :    本物のユベルコヲド使いの矜持を見せつけ、目指すべき正しい道を力強く指し示す

SPD   :    事件の関係者や目撃者、残された証拠品などを上手く利用して、相応しい罰を与える(与えなくても良い)

WIZ   :    偽ユーベルコヲド使いを説得したり、問題を解決するなどして、同じ過ちを繰り返さないように教育する

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ジゼル・サンドル
ええと…蕾花、それにシエロ。
お世話になってる先生が言ってた、間違えること自体は駄目じゃない、間違いから学ばないことと、間違いを恐れて行動しなくなってしまうことの方が問題だって。
やり過ぎたことは十分分かっているだろうから…怖がらせてしまったことはきちんと謝った方がいいんじゃないだろうか。
君達(少年達)もだ、女の子一人に集団でかかろうとするなんてだいぶ格好悪いと思うぞ。
いじめをやめれば済んだ話だ。

謝れたならじゃあ空気を変えて歌おうか!
指定UC発動、あえて楽しげな雨降りの歌とアンブレラダンスを披露。
これでいいのかなんて分からない、でもわたしは歌姫探偵だから。
一緒に歌って踊れば仲良くなれると信じたい。




 今の蕾花に、猟兵やいじめっ子を力尽くでどうにかしようという意思は感じられない。
 シエロも、不承不承といった様子ではあったが争いの手を止めた。
「ええと……蕾花、それにシエロ」
 ジゼル・サンドル(歌うサンドリヨン・f34967)がもう少しだけ、二人に歩み寄る。
「お世話になってる先生が言ってた、間違えること自体は駄目じゃない、間違いから学ばないことと、間違いを恐れて行動しなくなってしまうことの方が問題だって」
 失敗しない、間違えない者なんていない。
 大事なのは、そこから何を学ぶか、どう行動するのか、なのだと。
「やり過ぎたことは十分分かっているだろうから……怖がらせてしまったことはきちんと謝った方がいいんじゃないだろうか」
 今は過ちを認め、それを伝え合うことが大切なのだと、ジゼルは思うから。
 そう、『伝え合うこと』が大切なのだ。ジゼルは次いで、いじめっ子らに向き直る。
「君達もだ、女の子一人に集団でかかろうとするなんてだいぶ格好悪いと思うぞ」
「う……」
 一度やられた時点で何故こんな目に遭わされたのか、反省して悔い改めるべきだった。
「ボクがいない間に蕾花ちゃんに何かしたら、後でまたボクがやっつけてやるんだから」
「こらこら」
「わ、悪かったよ……」
 まだちょっと発言が過激なシエロをジゼルは宥めたが、いじめっ子らには効いたようだ。
 危害を加えられる側に回ったことで、危害を加えた相手がどんな気持ちだったか、多少なりとも理解したのかも知れない。
「……悪かった……」
 いじめっ子らは蕾花とシエロに向き直り、次々頭を下げる。
「わたしだけじゃない、明日清彦くんにも謝って」
「わかってるよ……」
 清彦、とはいじめられっ子のことだろうか。
 ともあれ、いじめっ子らが頷いた直後。
「………………わああああああん!!」
「えっえっ」
「ごめんなさーい!!」
「えっあっ俺らも悪かったって、ごめん、ごめんってば!!」
「蕾花ちゃん落ち着いて……!!」
 泣き出す蕾花に、おろおろする少年達。反省したのもそうだろうが、恐らくは蕾花自身、過ぎたる力を得てしまっていたことを自覚して、怖くなったのだろう。
 そんな中、ジゼルは敢えて軽やかに手を叩く。
「さ、謝れたならじゃあ空気を変えて歌おうか!」
 ジメジメは雨の湿気だけでいい。
 歌うのは楽しげな雨降りの歌、踊るのは軽快なアンブレラダンス。
(「これでいいのかなんて分からない、でもわたしは歌姫探偵だから」)
 シエロが蕾花の手を取って、踊り出した。『元』いじめっ子らも戸惑いつつ、踊っている。
 終演の頃にはこの暗雲も、晴れていればいい。

大成功 🔵​🔵​🔵​

札神・遊狐(サポート)
妖狐のカードデュエリスト×パーラーメイド、23歳の女じゃ。
普段の口調は「老齢の妖狐っぽい口調(わらわ、お前さん、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)」、
演技時は「カワイコぶる(わたしぃ、~様、ですぅ、ますぅ、でしょ~、でしょお?)」じゃ。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用する。
多少の怪我は厭わず積極的に行動するぞ。
他の猟兵に迷惑をかける行為はせんな。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はせん。
後はMS様におまかせするわ。
よろしくおねがいするのう!




 その後、シエロは帝都桜學府にその身柄を預けられることとなった。所属の桜の精が、責任を持って癒しを与えてくれることを約束してくれた。
 残された蕾花に、札神・遊狐(妖狐のカードデュエリスト・f41463)はそっと語りかける。
「のう、蕾花よ。わらわ達は何も、お前さんの真っ直ぐな性根そのものを、否定するつもりはない。寧ろ、その清く正しい在り方は尊いものじゃ」
 子供だから、というのもあるだろうが、そこは是非、大人になってもそのままでいて貰いたい。
「じゃが……その為に手段を選ばぬようになってはならぬ。まあ、もう言うまでもなく理解しているじゃろうがな」
「……うん」
「お前さんはそのままで、しかし駄目なものは駄目じゃとしっかり学んで……あの子がまた別の姿になって帰ってきた時に、胸を張って迎え入れられるように育つのじゃぞ」
 遊狐の言葉に、蕾花はこくりと確かに頷いた。この分なら彼女はもう、大丈夫だろう。
 気づけば雨は止んで、あれほど咲き誇っていた紫陽花も、嘘のように消え失せていた。
 これももう不要だろうと、遊狐は傘に咲いたステンドグラスの花をそっと閉じる。
 頭上には紫陽花の代わりに、太陽が煌めいていた。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2024年01月30日


挿絵イラスト