【サポート優先】糸雨之夢
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
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「戦争の途中で済まないが、カクリヨファンタズムで事件だ!」
あ、今回はシルバーレインじゃないのね。
「カクリヨファンタズムでは今『清めの祭り』が行われてるんだけどね」
何やら吉川・清志郎(星巡りの旅人・f37193)の口からは聞き慣れない言葉が。
「要は海で軽めの寒中水泳やって、新しい年も気を引き締めつつ健康と安全を祈願しようね、って催しなんだけど。流石にこのご時世、無理はよくないよねってことで、ここ数年は歩いて腰まで海水に浸かったら上がっていいってことになってたらしいんだ」
それもう水泳って言わない。
だがまあ、身体を壊しては元も子もないのは尤もだ。理解は出来る。
「それがねえ、僕が見た予知では間の悪いことに雨が降っててさ。その上、参加者が皆ふらふら沖へ沖へと歩いて行っちゃうのね。勿論、肩まで浸かろうが頭の天辺まで浸かろうが、お構いなしにね」
それは……身体を壊すどころの騒ぎではない。
溺れてしまえばそのまま死んでしまうだろう。
「ここまで言えばお察しいただけるであろう通り、主催者とその取り巻きがオブリビオン化しちゃったのが原因だよ。ふらふらしてる参加者は操られてるだけだから、助けてきてあげて」
参加者達の身体の何処かには、オブリビオンが巻きつけた眉糸が絡みついていると言う。恐らくはその糸に、精神汚染か何かの力が働いているのだろう。
ただ無心で水平線の向こうを目指す参加者達を海から引き離し、糸を取り除くのだ。そうすれば彼らは救われる。
「参加者達を助けられればオブリビオンが出てくる筈だから。そこを叩いて取り込まれた主催者達を助けて、おしまい! よろしく頼むね!」
ニッと笑い、清志郎は掲げた|鈴《グリモア》を輝かせ――、
「アッ余裕のある人は戦う時だけでもいいから水着に着替えてね! なんでか知らないけどオブリビオンが撒き散らしてる妖気が薄れるらしいから!」
おおっと転移直前に最高に頭おかしい言葉が聞こえたぞ!!
絵琥れあ
お世話になっております、絵琥れあと申します。
ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします。
(但し通常参加はタイミングによっては流れる可能性があります。同章受付中の再送は歓迎です)
流れと詳細は以下の通りになります。
第1章:冒険『雨の中の永遠』
第2章:集団戦『白雪ぎ凪』
第1章では、この寒空の下、雨も降りしきる最悪のコンディションの中、冷たい海を沖へ沖へと進むお祭り参加者達を救っていただきます。
抵抗はしないので、海から引き離して糸を千切ってあげれば我に返るか気絶するかしますので、難易度は低めです。
めっちゃ雨水と海水が冷たいことを除けば。頑張れ。超頑張れ。
第2章では、主催者が変異(ついでに取り巻きの一部を取り込んで群化)した『白雪ぎ凪』との戦いになります。
通常参加の方は水着に着替えて戦うとプレイングボーナスがつきます。妖気による行動阻害を受けなくなります。
水着を着ていない方とサポート参加の方には妖気による行動阻害が入るので、結果が成功止まりになります。
(とは言え、そもそもそこまで高難易度想定ではないので、余程のことがなければ水着なしの通常参加でも苦戦以下は出ないと思います)
サポート優先シナリオのため、調子や現行シナリオの進捗と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
第1章 冒険
『雨の中の永遠』
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POW : 雨具など使わず駆け抜ける
SPD : 雨具を使い抜ける
WIZ : 廻り道して雨を避ける
イラスト:礎たちつ
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
春霞・遙(サポート)
UDC組織に所属して、UDC関連の一般病院に勤務している小児科医です。
行動の基本方針は困っている人が居るなら助けたい、人に害をなす存在があるなら退けたい。
戦う力はあまりないですけど、自分が傷を負うとしてもみなさんのお手伝いができれば嬉しいです。
基本的に補助に徹します。
「医術」「援護射撃」「情報収集」から、【仕掛け折り紙】【葬送花】での目くらましや演出、【生まれながらの光】【悪霊祓いのまじない】で照明や目印を付けるなども行えるかと思います。
攻撃は拳銃による射撃か杖術が基本で、その他はUCを使用します。
【悔恨の射手】【未来へ捧ぐ無償の愛】は基本的に使用しません。
シリアス以外ならいたずら好きの面も。
シホ・エーデルワイス(サポート)
私でお役に立てるなら喜んで
人柄
物静かで儚げな雰囲気
余り自己主張せず
仲間が活躍しやすい様に支援します
心情
仲間と力を合わせる事で
どんな困難にも乗り越えられると信じています
基本行動
手伝いや救助が必要な人がいれば
身の危険を顧みず身代わりになったり庇ったり
疲労を気にせず治療します
一見自殺行為に見える事もあるかもしれませんが
誰も悲しませないよう
UCや技能を駆使して生き残る事を諦めません
またUC【贖罪】により楽には死ねません
ですが
心配させない様
苦しくても明るく振る舞います
探索
得意な技能を優先して使います
またUCも使える物があれば出し惜しみしません
戦闘
味方がいれば回復と支援に専念します
攻撃は主に聖銃二丁を使用
●
ぱしゃり、ざぶり。
ふらふらと。
影は海へ。
歩む。
沈む。
「待ってください……!!」
そこへ、シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)はスカートの裾が濡れるのも気にせず分け入った。
雨水も海水も、刺すように冷たい。痛いと言っても差し支えない。それでも、その痛みにすら気づかず水平線の向こうの死へと向かう存在を、見捨ててはおけない。
「急いで引き上げましょう!」
春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)もまた、我が身を顧みず救助に当たる。特に子供の妖怪を優先的に確保し、陸へ戻していた。体力免疫力的な問題もそうだが、何せ未発達の身体は小さく、沈むのが早い。
凍えるほどの寒さと戦いながら、手分けをして参加者達を引きずり戻す。それから、安全な場所で繭糸を除去していった。
「さあ、紙の鳥。断ち切ってあげて」
遙の手から離れた無数の折り鶴が意思を持って羽ばたき、参加者達へと絡む糸を纏めて羽で裂き、嘴で千切る。雨に濡れても朽ちることのない折り鶴達は、救助に成功した全ての参加者達を一度に救った。
その間、シホは一人一人にタオルを巻いて回っていたが、全員が正気に戻るか気絶し、タオルが行き渡ったと見るや、十字架のペンダントを翳して。
「この中は私の用意した部屋に繋がっています。温かい食べ物も、寝台もありますから。一先ず、この中で身体を温めていてください」
但し、私が呼ぶまで出てきてはいけません、と付け加えて。
その理由を、参加者の一人が問えば。
「貴方達の命を脅かそうとしている者が、今も様子を窺っています。二度と貴方達に手出しが出来ないよう、私達が戦います」
「彼女の言う通り、これから戦いが始まります。皆さんを巻き込むわけには行きません。さあ、寒いでしょうから。どうぞ中へ」
言葉を続けた遙に頷いて、シホが再度ペンダントを掲げ直すと、今度こそ参加者達はその中へと吸い込まれていった。これで、彼らは安全だろう。
参加者達が回復に努める間に、黒幕を討たねばならない。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
キノ・コバルトリュフ
キノキノ、火力が足りないんだって?
だったら、焼き舞茸はいかが?
キノ!バルくんどんどん焼いていくよ!!
トリュフ!バルくん、いい焼き加減だね。
キノも奉納の舞いを頑張っちゃうよ!
マツタケ!!おいしく焼けたかな?
●
同刻、救出されたばかりの参加者達が凍えないように動いている者もいた。
「バルくん、もっともっと火力あげてくよー!」
海岸ではキャンプファイヤーの如く、キノ・コバルトリュフ(|キノコつむり《🍄🍄🍄🍄🍄》の星霊術士・f39074)と炎の星霊バルカンが、奉納の舞で神火を燃え盛らせていた。
雨は冷たいが、幸いにしてこれだけの規模の炎が消えるほどの豪雨ではない。その分、舞は頑張らないといけないが。
「キノキノ、これを焚き火代わりにすれば暖を取れるよね。ついでに弾けた火の粉で糸も焼き切れるし、一石二茸だね!」
何かちょっと違う気がするけどまあいいや。
キノは宣言通り、神火を燃やすだけでなく操り、集められた参加者達の糸を焼いて呪縛から解放する。
そして、解放された参加者達が仲間の用意したユーベルコード空間に避難するのを見届け、舞を止めた。炎の消えた夜の浜辺を照らすのは月のみとなり、束の間の静寂が戻ってくる。
(「……シメジ? 雨は降ってるのに月が見えるんだ。もしかしてこれが妖気なのかなー。水だけどね」)
キノがそんなことを考えた、直後。
ゆらり、白い影が現れる。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『白雪ぎ凪』
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POW : 過剰創造
自身の創造物に生命を与える。身長・繁殖力・硬度・寿命・筋力・知性のどれか一種を「人間以上」にできる。
SPD : 拡張事象
「属性」と「自然現象」を合成した現象を発動する。氷の津波、炎の竜巻など。制御が難しく暴走しやすい。
WIZ : 変異特性
防具を0.05秒で着替える事ができる。また、着用中の防具の初期技能を「100レベル」で使用できる。
イラスト:如月将史
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ウルスラ・ロザーノ(サポート)
いつもテンション高いとは言われるなー、確かに誰に対してもフレンドリーな対応しようと心掛けとる
といっても銀誓館の学生時代から能力者をしてきたんでな
救えるもんはできるだけ救う、でも倒すべき敵は必ず討伐すべしっちゅー方針や
戦法はヒット&アウェイ型、戦場全体を広く利用して戦うで
基本は中距離
レーザービット射撃やナイフの蹴り込みで牽制しつつ、
エアシューズで、地上は高速で駆け回り、空中も地形とか足掛かりに利用して軽業のように跳ね回るよ
敵からの攻撃は、すべて見切って受け流したりの回避で凌ぐよ
攻め込む機会を見つけたら奇襲を仕掛けるで
一気に接近して、蹴撃やその斬撃波を叩き込む!
サッカーボールのシュートは必殺技や!
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「愚かな……清めの儀を邪魔するなど……」
「わぁお、話通じなさそうな連中やな」
オマケに清めの『祭り』が『儀』になっとるやん、とウルスラ・ロザーノ(鈴振り燕・f35438)は胸中ツッコむものの。
同時に、色が抜けたように白い敵の発する言葉は、主催者やその取り巻きの意思でも、それに取り憑いた骸魂のものでもないような気がした。主催者達の意識から、それっぽい言葉を拾い上げて模倣しているだけ、のような。
(「まあ流石に元の祭りの緩いルールとか考えるに、実は主催者一同過激派だった、なんてことないと思うねんけどな。そこはオブリビオンのサガっちゅーヤツなんやろかね」)
とは言え、考えたところで仕方ないし、こういった手合から答えを得られることもないだろう。猟兵の力を得る以前、能力者として戦い続けてきた経験が、そう告げている。
切り替えて、やるべきことを。敵を倒し、取り込まれた者を救う。それだけだ。
「よっしゃ、行くで!」
「愚かな……」
反復するような言葉と共に、雨の一部が強さを増した。それは的確にウルスラを狙っているようであるが。
「この道が、お前を討ち果す為の道を示してくれる!」
空中をサイキックが走り、道を示す。それに乗って駆け出して行けば、雨脚が強まった地点を難なく避けることが出来た。敵も追撃しようとしているようだが、制御が難しいらしく間に合っていない。
ならば、追いつかれる前に!
「これで終いや!!」
敵群に肉薄したウルスラの爪先が、弧を描き、月を生む。
三日月の軌跡にまず一体。白が掻き消えた。
成功
🔵🔵🔴
御梅乃・藍斗(サポート)
一人称:僕
二人称:君、あなた
他人にはさん付け
基本的に敬語(ですます調)、動揺した時など男子っぽい口調になるのも可
まじめで負けず嫌い
積極的に他人と親しくする方ではないが任務に必要であれば協力は惜しまない
必要時サバイバル、捕縛、居合、受け流しなど活用
敵からの攻撃には激痛耐性や狂気耐性で耐える
名家の出であり、力あるものはそうでないものを守る義務があると考えている
サキュバスだが種族ゆえに性的な要素を警戒あるいは期待されることを厭っており、下世話な話題には嫌悪感を示す潔癖な性格
UCは活性化した物をどれでも使用
迷惑行為や公序良俗に反する行動はしない
●
「愚かな……清めの儀を……」
「……はぁ」
また精神的に疲れそうな手合かと、御梅乃・藍斗(虚ノ扉・f39274)はひとつ重く溜息を吐いた。おまけに雨は冷たいし、妖気のせいもあってか余計に気が重くなってくる。
だが、虐げられる力なき者を守る。それが力ある者――猟兵としての、自分の義務だ。頼まれた仕事を投げ出すなんて選択肢は、藍斗にはない。
で、あれば答えはひとつだ。早々に終わらせる、それだけ。
「全てを、収束させる――」
雑念を振り払う。呼吸を整える。
冷静であれ、御梅乃・藍斗。冷たくなる頭と身体のままに、雨月の夜を支配しろ。
己にそう課してからは、速かった。敵はこちらの鋭い敵意を察してか、繭糸を纏い護りを固めたようだが。
『受ける』つもりなら好都合。
藍の彩宿した闘気は刃にも宿り、回避を捨てた敵群を切り裂いていく。
直後、蠢く白はがくりとその動きを遅めた。
「……何を、」
「得体の知れぬものに、縛められる気分はどうですか」
これが、お前達が奪おうとした生命。
彼らが味わわされた恐怖と、苦痛だ。
成功
🔵🔵🔴
ラムダ・ツァオ(サポート)
ラムダよ、よろしく。
戦闘なら足と手数で勝負するけど、周りに合わせて臨機応変に動くわ。
見切ったり残像を残すように動いたりと、避けるのには多少の自信があるわよ。
集団戦なら死角を減らすために数を減らすのが先決、
あとは一緒に戦う人がいればその人次第かしら。
行動指針としては以下の3通りが主。
1.味方の死角にいる敵を優先して片付ける。
2.範囲攻撃を行なえる味方がいなければ範囲攻撃優先。
3.数を減らすため、止めをさせそうな相手を狙っていく。
台詞回しや立ち位置などは無理のない範囲でご随意に。
ユーベルコードは状況に応じて使い分けます。
アドリブ・連携歓迎
キノ・コバルトリュフ(サポート)
キノキノ、キノが来たから
もう、大丈夫だよ。
キノノ?キノだけじゃ心配だって?
マツタケ!キノには星霊の仲間がいるから大丈夫!!
トリュフ!!キノ達の活躍を見せてあげるよ。
シメジ?キノが苦戦はありえないけど、その時は一発逆転を狙っていくよ。
キノキノ、みんなよろしくね。
●
「キノキノ、やっぱりあの糸が危険みたいだね」
相対した瞬間から敵の様子を観察していたキノ・コバルトリュフ(|キノコつむり《🍄🍄🍄🍄🍄》の星霊術士・f39074)は、そう結論づける。
更に、戦力投入の為に参戦を要請されてやってきたラムダ・ツァオ(影・f00001)も、先に戦いを始めていた味方と、彼らに倒された敵の様子を見て。
「倒れた相手も、身体の繭だけボロボロになって消えて……気を失って倒れたのは多分、取り込まれていた妖怪ね」
身に纏っていた繭糸が朽ちて消え、倒れた妖怪は白い髪や肌、そして恐らくは瞳も、本来の彩を取り戻しているようだった。オブリビオンによって創り変えられていた身体が、元に戻ったのだろうと推察される。
と、なると導き出される答えはひとつ。
「マツタケ、あの繭が本体だね!」
「そうね、妖怪を攻撃してもダメージはそっちが肩代わりするみたいではあるけど……」
「そうなると繭だけ狙っていきたいねー。そんな時にもバルくんの出番だよ!」
奉納の舞、アンコール。
キノが踊り出すと、バルくんは敵群の手前に飛び込み神火を起こした。先程の操られていた参加者達と同様、そこから火の粉を飛ばして糸を焼き切っていく。
だが、雨のせいか妖気のせいか、或いは両方か。先程よりも火の勢いが弱い。
「任せて。サポートするわ」
個々の力が弱められてしまうなら、力を合わせて戦えばいい。
火の粉から逃れた敵へと、ラムダは軽やかに接敵。その懐に飛び込むと――なんと、一瞬にして水着へと早着替えした。
まずはシンプルな競泳水着へ。
「清めの儀に……一瞬で適応しただと……」
(「極寒の海に入る意思があると見なされれば弱体化するのかしら」)
判定がガバい気もするが。
ともあれ、ユーベルコードによる直前での着替えなせいか、妖気に抗う効果は薄いようだが。それでも敵の動揺を招いた。今が追撃のチャンスだ。
まず一体目の糸を切り裂き、次いでバンドゥビキニへスタイルチェンジ。そのまま二体目の糸も切り捨てると、最後は褐色の肌に映える白ビキニへ。
そして華麗に、一閃も白くフィニッシュ。三体目の敵も繭を落とさればたりと倒れた。
「キノ! すごいすごい! ファッションショーみたいだったよ」
「ふふ、ありがと」
目をキラキラと輝かせたキノに、ラムダは微笑む。
だが残念ながら、折角の奉納の舞とファッションショーのコラボ、観客は大幅に減ってしまったようだ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
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「成程ねぇ……清めの儀……いやいや清めの祭りか。祭りを恙無く終わらせたいって主催陣を利用してこんなことしてるワケだ、奴さんは」
敵にも事情がある。なかったとしても、ないことが理解出来ればいい。だから数宮・多喜(撃走サイキックレーサー・f03004)は、オブリビオンが相手でもその行動原理を理解しようと務めることを、常に心に留めていた。
……のだが、今日はなんかちょっと投げやりだった。
ついでに言うと目から光が消えていた。
それもその筈。その姿は今の己の瞳に反して光り輝く魔法少女のものに変えられていたからだ。ついでに水着アレンジもされていた。
「うんうん、これで準備は万端だよ多喜ちゃん!」
「いや普通に身体も(ついでにメンタルも)ダルいわ!! 完全に骨折り損じゃねえかコレ!!」
自前の水着ではなくユーベルコードによる変身だからだろうか。それともあくまで水着風『アレンジ』だからだろうか。妖気に対抗する効果は薄いようだ。
相変わらず何者なのかよく解らない神獣(?)はそれでも満足げに頷いている。腹立たしい。
「こうなりゃとっとと終わらせてやる、そんでもってさっさと着替えて帰るぞ……!!」
やや八つ当たり気味(怒りのパワー抽出の為)に夢と希望の光を振らせる。眩さに敵も味方も目を瞑り、再び開けばそこは――体育館裏。
「……さあ、覚悟しな……全員纏めて相手ンなってやるよォ!!」
体育館裏と言えばやることはひとつですよねー。
魔法少女(水着アレンジ)な見た目に反して、多喜は不良漫画ばりの喧嘩アクションで敵群を沈めにかかったのだった。
成功
🔵🔵🔴
バジル・サラザール(サポート)
『毒を盛って毒で制す、なんてね』
『大丈夫!?』
『あまり無理はしないでね』
年齢 32歳 女 7月25日生まれ
外見 167.6cm 青い瞳 緑髪 普通の肌
特徴 手足が長い 長髪 面倒見がいい 爬虫類が好き 胸が小さい
口調 女性的 私、相手の名前+ちゃん、ね、よ、なの、かしら?
下半身が蛇とのキマイラな闇医者×UDCエージェント
いわゆるラミア
バジリスク型UDCを宿しているらしい
表の顔は薬剤師、本人曰く薬剤師が本業
その割には大抵変な薬を作っている
毒の扱いに長け、毒を扱う戦闘を得意とする
医術の心得で簡単な治療も可能
マッドサイエンティストだが、怪我した人をほおっておけない一面も
アドリブ、連携歓迎
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さて、ほぼほぼ壊滅した敵群であるが。
まだ繭糸が絡んで、元に戻っていない者も数名いた。
「繭が本体ということだけれど、この糸にも毒は効くのかしら」
興味深げに、バジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)は倒れて元に戻っていない敵へと近づいていく。
反撃防止の為に、まずはぷすりと麻酔を打ち込む。これはちゃんと人体に害や副作用はないやつである。
「毒を盛って毒で制す……は、貴方にも効くのかしら。確かめさせて貰うわね」
繭へとにこり微笑む。
仮に、繭に喜怒哀楽の感情表現があったなら。今頃はさっと青褪めていただろうか。
だが当然、そんなことがあるわけもなく。ウミヘビの毒性を増強した毒液を、注射により融合している妖怪に刺さないよう細心の注意を払いながら、細い糸に丁寧に打ち込んでいく。
一応、取り憑かれている身体が傷ついてもこの繭が肩代わりするようだが、万一のことがあってはいけない。バジルは慎重に、残る全ての糸へと毒注射を打ち込んだ。
すると、繭は一つ残らずぼろぼろと朽ちて崩れ落ち、全ての彩が主催者の妖怪達に戻ってくる。
「これで事件は無事に解決ね。面白いデータも取れたし。さて、後は……」
気絶している主催者達を、このままにしておくのも忍びない。
バジルは倒れている彼らへと、今度は応急処置を施しにかかるのだった。
成功
🔵🔵🔴