バトル・オブ・オリンピア⑲〜スポーツ以外で勝つ!
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「うん、凄まじく可哀想なガチデビルを止めに行こっか。多分あれ、悪さしたとしても可哀想な目に合う気がするから今のうちに。ね?」
遠い目で勇者リリリリとガチデビルのやり取りを見ていた木々水・サライ(|白黒猫使い人形《モノクローム・ドール》・f28416)は今回、何処へ出向いてもらうかを簡単に説明する。
かつてデビルキングワールドの5thKINGとして君臨していた堕天使の勇者・リリリリ。そんな彼女の肉体と自我を則った魔王ガチデビルはダークリーガー達の「倒した相手をダーク化させる」という能力に目をつけて、このアスリートアースにやってきた。
……が、ダークリーガー達はそもそもが『スポーツで勝つ』以外のことに興味がなかった為、目論見は撃沈。あえなく単身で猟兵達に襲いかかってくることにしたそうだ。
「けど、なんか見た感じ勇者リリリリが起きたっぽくてなぁ。剣をぶんちゃかしてアピールしてたから、アレ多分ガチデビルの邪魔するぞ」
サライ曰く、リリリリはまだガチデビルに融合状態なので特殊能力抜きの純粋な力で殴りかかってくる。だが一定時間ごとにリリリリが洗脳解除をして無防備状態となり、逆に猟兵達に向けて盾から放つビームで治療や防御力を上げてくれるとのこと。
彼女の洗脳が解除されるタイミングは正直分からない。故に、見計らって戦えと。
「まあ、ここでガチデビルを止めなきゃアスリートアースがヤバいしな。まだやることは残ってるとは言え、アレは倒しておく必要がある」
ガチデビルを倒してから、最後のフォーミュラへ向かう。
それが今回の戦争の集結なのだから!
御影イズミ
閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
ガチデビルくんは涙拭けよ……。
初めての方はMSページを読んで頂ければと思います。
最近読まれていない方が多いので、読んでないなと判断した場合はお返しします。
●採用について
「シナリオの成功数に到達する🔵の確保が確定した時点」で締め切ります。
採用についてですが、現時点では全員採用を目標にしています。
ただし、人数や内容によっては採用の確約が出来ません。
また採用が難しいと判断したプレイングはお返し致しますのでご了承ください。
●場所:バトロワフィールドっぽいところ
今は使われていないバトロワフィールドでの戦いとなります。
木々や岩が点在しており、射線切りにうってつけ。
特に特殊フィールドなどは発生してません。
青々とした空が広がっているため、キャバリアの使用・飛行どちらともに可能です。
●プレイングボーナス:敵の先制攻撃に対処する/リリリリの洗脳解除タイミングを活用する。
どちらかクリアでボーナス入ります。
リリリリは必ず先制攻撃を行いますので、それより先のユーベルコード等では対処不可となります。
先制攻撃は指定したユーベルコードに対応したフラグメントでの攻撃になります。
(そのためPOWのユーベルコードを指定しているのにSPDの対処をする、はプレイングお返しです)
洗脳解除タイミングは先制攻撃後に入りますが、どのタイミングになるかはプレイング次第となります。
皆様の素敵なプレイング、お待ち致しております。
第1章 ボス戦
『勇者リリリリ』
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POW : 5thKINGブレイド
霊力を帯びた【斬霊刀 】で斬る。対象にこの斬撃を防ぐ装備や能力があれば、全て無効化し、更に威力を増大する。
SPD : 堕天シールド(ガチデビル形態)
【宝珠のついた盾 】から、斬撃・投擲・盾受けに使える【小さなガチデビルの顔がついた空飛ぶ小型盾】を具現化する。威力を減らせばレベル×1個まで具現化可能。
WIZ : 大罪魔法「六つの大罪」
戦場全体に【大罪を司る無数の祭壇 】を発生させる。レベル分後まで、敵は【祭壇より現れる『六大罪獣』】の攻撃を、味方は【祭壇より放たれる『闇色の炎』】の回復を受け続ける。
イラスト:hoi
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
栗花落・澪
アドリブ歓迎
空中戦での低空飛行主軸
僅かな音も拾う聞き耳や気配感知で敵の位置を探りながら
地形も利用しての回避と隠密重視
先制攻撃が具現化までなら
自身に激痛耐性を乗せたオーラ防御を纏い
・鎌に高速詠唱で氷魔法を乗せ斬撃に凍結効果付与
・多重詠唱、植物魔法の範囲攻撃で木々を操り足止めや攻撃
の二段構えで時間稼ぎ
本人の攻撃は勿論小型盾も量産されれば厄介だからね
致命傷以外はどんな怪我も気にしない
洗脳解除の瞬間を見逃さないようにして
隙が出来たら指定UC
残ってる小型盾も全部巻き込んだ、破魔による浄化の範囲攻撃で
リリリリさん…ううん
ガチデビルさんを攻撃します
どんな盾を持っていても
僅かな隙間があれば僕の光は入り込むよ
●光は何処へでも走る
世界の破壊を企て、新生フィールド・オブ・ナインのKING宝珠を作ろうとしていたガチデビル。
だが、新生フィールド・オブ・ナイン達はスポーツ大会を開き、身体を奪ったはずの勇者リリリリが自我を取り戻しつつあるために、その作戦は徐々に砕けようとしていた。
現在、勇者リリリリを栗花落・澪(泡沫の花・f03165)が相手している。
リリリリは再び自我を失っているのか、宝珠のついた盾から小さなガチデビルの顔の付いた空飛ぶ小型盾を作り出し、威力を低減させた上でいくつも浮遊させ、盾を利用して澪に向かって突撃してきた。
「くっ……!」
複数の盾で澪を囲って逃げ場を失わせ、刃で切る。ただそれだけの一撃だが、先手を取られてしまうのは非常に痛い。
それでも澪はオーラを纏わせ痛みを和らげ、体勢を崩さないように盾を利用して支点を作り、うまく持ちこたえて反撃開始。
致命傷以外は、もう捨て置く。この勝負には隙となる一瞬が、勝負の分け目となるのだから。
「と言っても、盾が多いのはちょっと大変かな!」
量産されれば手数が増えるも同義で、防御の手段が増えるのも同じこと。特にガチデビルのもつ宝珠が盾の力を増しているというのなら、対処も余計に面倒ではある。
……が、それはリリリリが眠っているからの話。ガチデビルがこうして表立っている間だけのことで……。
「んふぁ……あれー? なんか盾いっぱい」
「!」
リリリリが欠伸をして、周りに浮かぶ盾が沢山だと呟いたのを聞き逃さなかった澪。
洗脳解除が起きたのだと判断した一瞬のうちに、澪はユーベルコード『Fiat lux』で全身から魔を浄化する光を放つ。
盾で囲われ、防御力が上がったとしても。光は僅かな隙間から入り込み、リリリリもガチデビルも盾も全てを照らしていく。
あまりの眩しさにガチデビルも悲鳴を上げてしまうほど。
それもそのはず。言うなれば、太陽の光を間近で直接見たようなものなのだから。
「どんな盾を持っていても、どんなに強固に組んでいたとしても、僅かな隙間があれば僕の光は入り込む。だから……」
――だから、抵抗はしないでね?
大成功
🔵🔵🔵
エーテル・ユリアーナ
【GRAYS MERCENARY】(アドリブ負傷等々歓迎)
WIZで行きましょう。
やる気があるなら口説いてないでさっさと動いてちょうだい。
なんだかあちら様は少し不憫なことが起きているような気がするけど…
これも仕事よ、悪く思わないで頂戴。
この2人なら私が防御にリソースを割けばよさそう、いやそれだけで十分ね。
物量は向こうも多いみたいだけど、生憎私も大規模戦闘向けなのよ。
敵のUCの発動を確認し次第、私もUCを発動するわ。
〈レーザー射撃〉で牽制しつつ、こちらへの攻撃は魔力障壁を〈多重詠唱〉、
〈瞬間思考力〉を以てすれば並行作業は苦ではないわ。
倒しきれてないじゃない!適当なのは性格だけにしてほしいものね!
ミカヅチ・フロールリジ
【GRAYS MERCENARY】(アドリブ負傷等々歓迎)
WIZで行こうか。
お嬢さんに守られるなんて柄にもないけど、適材適所ってやつかな。
俺にあの美しい貴女を倒さないといけないだなんて非常に心が痛い…
でもあの子1人よりもエーテル、君のような子に囲まれる方が幸せだからな。
悪いが覚悟してもらおう。
防御はすべてエーテルに任せる。
私がすべきは好機を逃すことなく敵を滅することだ。
攻撃の間隔が空いたその一瞬でUC発動。
眼に見えるすべての敵に細かく、余すことなく斬撃とショットガンペレットを叩き込む。
仕留められてないって?なあに、すでに終わっていることが直ぐにわかるさ。
●麗しき彼女に差し伸べる手は
「なんという、不運の巡り合わせだろうか」
アスリートアースのバトロワフィールドの一画にて、嘆き悲しむ様子を見せるミカヅチ・フロールリジ(軽薄な鉄の騎士・f38557)。麗しい女性――勇者リリリリがガチデビルに洗脳され支配される様子に胸を打たれるような感覚があるようで。
「ちょっと、やる気があるなら口説いてないでさっさと動いてちょうだい。こっちが倒れたら元も子もないんだから」
そんなミカヅチの尻を蹴るかのごとくツッコミを入れたエーテル・ユリアーナ(賢人と謳われた少女・f35634)。リリリリに視線を向けると、なんだかとても可哀想な状況のガチデビルに対して「これも仕事だから」と一蹴する。
「お嬢さんに守られるなんて柄にもないけど、まあこれも適材適所。あの美しい彼女を倒さないといけないだなんて、非常に心が痛い……」
「はいはい、そんなお嬢さんが何か準備し始めてるよ」
「え」
エーテルが言うや否や、リリリリは戦場全体に大罪を司る無数の祭壇を発生させ、2人に向けて祭壇より現れた六大罪獣を差し向ける。
リリリリ以外の敵――すなわちエーテルとミカヅチの2人を殺せと命じられたのだろう。獣達は2人を逃さないように周囲を取り囲み、交代しながら突撃してくる。
「これなら――逃げられる場所も無いわね?」
突撃してきた1体を、ユーベルコード『デアフルーグ・フレグマ』による一撃で吹き飛ばすエーテル。10m半径に入った獣全てを魔賢機からの粒子砲で牽制しつつ、魔力障壁を張り巡らせてミカヅチごと守った。
瞬間思考力を巡らせれば、どこから獣が来るのか、どんな攻撃が飛んでくるのかを瞬時に計算することが出来る。範囲内に入るタイミングさえつかめば、あとは砲撃を放つだけ。
「んっ、あれ、あれれ??」
ふと、リリリリの様子が変わる。彼女は周りにそびえ立つ祭壇とそこから溢れる獣の数に驚く様子を見せていた。
途切れ途切れの洗脳解除がたった今、タイミング良く起こった。その一瞬の隙に今度はミカヅチが動き出した。
「ああ、すまない。美しいお嬢さん。決して貴女を見ていなかったわけじゃない。ただ、今は少々忙しくてね」
忙しいと告げたその瞬間、ユーベルコード『我に刃向かう者待つは、彼岸の河』で近づいてきた獣を、ガンブレードの神速斬撃と散弾銃撃の2つの雨によるアサルトコンボで穿つ。
全ての視界に入った相手は、確実に殺す。特に10m範囲内に入った獣達には次の攻撃直後に即死する一撃を与え、生かすこと無くその場で落として鎮めていく。
……問題は範囲が少し狭いせいか、撃ち漏らしが発生するという点ぐらい。それ以外は完璧な動きで獣を落としていった。
「ちょっと、倒しきれてないじゃない! 適当なのは性格だけにしてほしいわ!」
ミカヅチの一撃で倒しきれていないことにツッコミを入れたエーテル。自分の領域とミカヅチの領域を守りつつ、範囲内に入り込んだ敵を砲撃で次々に倒していく。
「仕留めきれてないって? なあに、既に終わっていることがすぐに分かるさ」
小さく笑ってガンブレードについた血を払ったミカヅチ。その瞬間に彼が切った獣は次々に死に招かれ、倒れていく。
ちょっぴり凸凹なコンビだが、それでも十分にリリリリ――もといガチデビルの戦力を奪い続けた。
多少可哀想でも、エーテルが先に述べたようにこれは『仕事』。敵同士、戦うだけなのだ。
大成功
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アポリト・アペルピシア
ククク…はじめまして、5th…いや、今は1stKINGと呼ぶべきかな?
先の戦いで潔く消滅していれば斯様な醜態を晒さずに済んだものを、何とも滑稽よな!
まずは結界術を張り巡らせて大罪魔法の源である祭壇の力を削ぎ、襲い来る敵は念動力で吹き飛ばして祭壇やガチデビルへと叩きつけてやろう
やはり実質2人のKINGを相手取っているとなれば旗色は悪いか…
だが、耐えた甲斐あって5thKINGがお目覚めのようだ
魔王たる我が勇者に助けられるのは癪だが、今はこの好機をありがたく利用させて貰う!
今こそ汝の大罪魔法ごと、【魔王千手】で叩き潰してくれようぞ!
●王道の対決、勇者 VS 魔王
「ククク……はじめまして、5th……いや、今は1stKINGと呼ぶべきかな?」
歪な笑い声を上げながら、勇者リリリリの前に現れるは魔王――もといアポリト・アペルピシア(魔王アポリト・f31726)。|先の戦い《7thKING WAR》でも助力を見せた悪徳と混沌の権化そのものである。
「潔く消滅していれば、斯様な醜態を晒さずに済んだものを……何とも滑稽よなぁ!」
からから、からからと大きく笑って、嘲るアポリト。そんな彼女に対して怒りを見せたガチデビルは早速と言わんばかりに戦場内に大罪を司る無数の祭壇を生やした。
無数の祭壇より現れるは、六大罪の獣。邪悪なる者を消し去らんとする勢いで方方から走り寄ってくる。
「ふむ、そう来るか」
結界術で祭壇の力を極力まで削ぎ落とし、己に噛みつかんとする獣は全て念動力で吹き飛ばしてガチデビルや祭壇へと叩きつけて気絶させる。
ガチデビル本人には獣が当たってもどうということはない。身体はリリリリそのものなため、ガチデビル本人には全く効果はなく、むしろ逆上させる以外は何もないのだ。
「む……実質2人のKINGを相手取っているとなれば、旗色は悪いか?」
何度も何度も襲われそうになっては念動力で吹き飛ばし、ガチデビルへとぶつけていくアポリト。そうして耐え続けたおかげか、リリリリにも変化が見受けられた。
「わ~!? 何っ、なにー!?」
自分の目の前に飛んでくる変な獣。なんかこっちを睨んでるおっきい目ん玉。何が起こってるのか良く分からないリリリリは思わず両手をぱたぱたと上下していく。
しかしそれは逆を返せば、アポリトにとってはチャンスタイムでもあった。ガチデビルがリリリリの身体を扱えない、僅かな一瞬の好機。
すぐさまガチデビルは身体の主導権を握り返した。だがそれも、時既に遅く……。
「――クックック……我が手から、逃れられると思っているのか?」
アポリトのユーベルコード『|魔王千手《ヘカトンケイレス》』。自身から半径119mの範囲内にいる敵全てに対し、1190本の複製されたアポリトアームが襲いかかる。
幾何学模様を描いて複雑に飛翔する故にその腕は捉えきれず、獣たちで包囲していたはずのガチデビルは逆に包囲される展開へとなった。
「さあ、汝の罪を告げると良い」
魔王は嗤う。
先の戦いで消滅しなかった者にむけて、裁きの時だと告げるように。
大成功
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