おかしな|紳士淑女《レディ》達のダンスパーティー
●おかしなおかしな舞踏会
ようこそお越しくださいました。楽しい楽しいダンスパーティーに参加しませんか?
ドレスが無い?
ご心配なさらず。素敵なドレスの数々をご用意しておりますのでお好きなドレスを着て楽しんで下さい。勿論、サイズの心配も必要ありません。
ダンスを踊れない?
問題ありません。心の赴くままに体を動かせば良いのです。パートナーと踊るも1人で踊るも自由でございます。
お疲れになりましたら簡単ではありますが軽食とお飲み物をご用意しております。
タキシードが無い?
ここは淑女が集う場。迷い込まれてしまわれた紳士の皆様には大変申し訳ありませんがドレスを着てご参加下さい。大丈夫、楽しく踊っていれば何を着ているかなんて気にならなくなりますよ。
さぁさぁ、お集まりいただいた|紳士淑女《レディ》の皆様。どうぞ、ダンスパーティーをお楽しみください。思う存分に体を動かして楽しみましょう!
どうせ、ここからは出られないのですから……。
「おまえが|紳士《レディ》になるんだよ!」
集まった猟兵達を出迎えたのはニィクス・デケムベル(純粋な雪片・f42316)の問題発言だった。
訪れる沈黙。お互いに数秒見つめ合うとニィクスは何処からともなく扇子を取り出して開き、口元を隠して目だけでにっこりと微笑む。
「皆様、ごきげんよう。早速ですが逃がさずの国をご存じかしら?」
あっ、こいつさっきの発言を無かった事にする気だ。
「逃がさずの国とは訪れる全ての者を捕らえる恐ろしい国。その国に多数のアリスが囚われて身動きが出来なくなっておりますの。このままでは自分の扉を探す冒険に出る事が出来ませんわ。更に囚われているアリスの皆様を狙ってオウガ達が近くまで来ておりますの」
アリスラビリンスに現れる逃がさずの国。訪れる人の心身に作用し、その場に相応しい強烈な欲望を引き起こして身動きを出来なくする恐ろしい国だ。
今回の舞台は色取り取りのドレスを着て花の様に踊る|紳士淑女《レディ》達のダンスパーティー。足を踏み入れれば踊りたくてしかたなくなるだろう。男性であった場合は猛烈にドレスが着たくなるおまけ付きだ。
「では皆様、こちらの件よろしくお願いいたしますわね」
扇子を口元で隠した姿のままニィクスは猟兵達を見送った。
望月朔夜
閲覧ありがとうございます。望月朔夜です。
今回はドレスを着ながら始終ダンスをするシナリオとなります。
●第一章:集団戦
踊りながらの戦闘になります。勿論、オウガ達も踊りながら攻撃してきます。
赤いドレスが長女。青いドレスは次女。緑のドレスが三女となります。
●第二章:日常
美しい旋律が流れるダンスフロアでアリス達がくるくると踊っています。
アリス達と一緒に踊るもよし、更なるダンスのパッションを開放するもよし、です。
●ドレスについて
男女問わずドレス着用となりますので指定があればプレイングにてお願いします。
どのようなドレスが良いか思いつかない人向けにダイスを振って出た目のドレスを描写いたします。
断章にてドレスの内容を記載いたしますのでプレイングに出目を書いて頂けると助かります。
記載のない場合はこちらでダイスを振ります。
●ダンスについて
美しい旋律が流れるダンスフロアでお好きなダンスを披露してください。
優雅にワルツを踊るも、ブレイクダンスやロボットダンスをするも、なんでしたら盆踊りやソーラン節を踊るのも有りでしょう。
●その他
プレイングの内容によってはアドリブを多用する事があります。
お連れ様と一緒に参加される場合はお互いに名前とIDの記載を願いします。
アドリブ歓迎。絡み歓迎。アドリブNG。絡みNG。等。
簡単で構いませんので記載いただけると助かります。
例:ア〇。ア×。絡〇。絡×、ソロ。etc……。
記載がない場合はアドリブNG。絡みNGとして描写いたします。
サポート参加の場合は全て〇で描写いたします。
第1章 集団戦
『意地悪な三姉妹』
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POW : 長女の飽くなき食欲
【あらゆる物を貪り尽くす暴飲暴食モード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : 次女の罵詈雑言の嵐
【悪意と侮蔑に満ちた心ない悪口】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : 三女の羨みの手
自身が【羨望心】を感じると、レベル×1体の【相手の物を無理矢理奪おうとする無数の腕】が召喚される。相手の物を無理矢理奪おうとする無数の腕は羨望心を与えた対象を追跡し、攻撃する。
イラスト:渡辺純子
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●ドレスを選ぼう
おや、どうなさいましたか?
ドレスの種類が多くて選べないと……。なるほど、分かりました。
では、ダイスでお決めになるのはいかがでしょうか?
ドレス選びで迷う方はおりますので僭越ながらこのような表を作らせていただきました。
どうぞご参考に。
【ダイスの出目と対応するドレス一覧】
・01~20:オフショルダーのプリンセスドレス。
上半身は両肩が出ているオフショルダー。
下半身はウエストから裾にかけて大きくふくらませたスカートが印象的なプリンセスラインのドレス。フリルとレースがたっぷり。
・21~40:ワンショルダーのマーメイドドレス。
上半身は片方の肩を出すアシンメトリーなワンショルダー。
下半身は半身から膝くらいまで体に沿っていてその下から裾が広がっているマーメイドラインのドレス。繊細なレースが美しい。
・41~60:ロリータドレス。
リボン、フリル、レースをふんだんに使ったドレス。
上記2点と比べて上品さは劣るが物によっては場違い感は少ない。裾の長さはお好きな物を。
41~45:スウィートロリータ(甘ロリ) 46~50:ゴシックアンドロリータ(ゴスロリ) 51~60:和風ロリータ(和ロリ)
・61~80:カジュアルドレス。
レースもフリルもリボンも控えめなシンプルなドレス。場違い感があるかも?
・81~00:フリルとレース、リボンがたっぷりなミニ丈ドレス。
上半身はオフホルダー。下半身はふんわりなプリンセスライン。
繊細なレース。豪華なリボン。たっぷりなフリル。けれど丈が短い。ナニがとは言わないが全てがギリギリ。
ダイス【https://tw6.jp/html/world/d100/dice.htm】
ユレル・ガランドー
【アドリブ歓迎】※ユレルは敬語で話します。
【エルフの旅人】ケセラさん(落ち着きのない旅人・f40756)と参加します。
(ダンスパーティーという言葉に惹かれて手伝いに来たが…ドレス着ないといけねぇのか)え、ケセラさん早い…躊躇なく着ていきましたね。(羞恥心ないのか?俺が何を着るかは…運を天に任せるか)
(うーん…恥ずいな。まぁ、頑張るか…。三姉妹の方へ近付くぞ。)
…ごきげんよう。ダンスも楽しいですが、歌もご一緒にいかが?
(わざとらしくダガーを構えて、世界を繋ぐ歌を歌うぜ。そして戦うフリして回避に徹する。気を引いて囮になるぞ)
ケセラ・ノーティ
【アドリブ歓迎】
【エルフの旅人】ユレルさん(嘘つきなお兄ちゃん・f39634)と参加です!
猟兵として初めての依頼ですので、ユレルさんに助力もらいます!
ダンスパーティーという名の監禁状態、早くアリスさん達を助けないとですね!
ドレスを何か適当に身に付けて、いざ行きましょう!
三姉妹!標的発見です!少し遠くの物陰に隠れて、ユレルさんが隙を作ってくれたらウィザード・ミサイルを放ちますよ!
●
リボンで形作られた花。繊細な模様のレース。艶やかな光沢を放つフリル。
白、赤、緑、青。色とりどりのドレスがくるくるとダンスフロアを舞っている中、新しいお客様がいらっしゃいました。
(「ダンスパーティーという言葉に惹かれて手伝いに来たが……ドレス着ないといけねぇのがな」)
お一人目はユレル・ガランドー(嘘つきなお兄ちゃん・f39634)様でございます。
着るドレスを天に任せた結果。シンプルなワンピースタイプのカジュアルドレスが選ばれました。
シンプルなカジュアルドレスと言えど大きく開いた襟は鎖骨下まで繊細なレースが施され、キュッと締まったハイウエストにはお腹の前に大きなリボン。ボリュームのある袖には手の甲半ばまで隠すフリル。ストンとしたシルエットが特徴なロングスカートはふんわりと足に絡み中々に艶やかです。首元で花の形に結んだスカーフもお素敵ですね。
(「少し緊張しますね」)
お二人目はケセラ・ノーティ(落ち着きのない旅人・f40756)様でございます。
アリスの皆様を助けたいと逸る思いで手に取ったのはオフショルダーのプリンセスドレス。
大きく開いた胸元は幅広のショール風カラーで隠し、二の腕から手を覆うのは繊細なレースのロンググローブ。キュッと締まったウエストから大きく広がるプリンセスラインのドレスは総レース生地で腰元をサテン生地の大きなバックリボンが飾ります。首元のエメラルドが嵌め込まれたチョーカーがシャンデリアの光を受けて煌めいております。
お着換えの最中にケセラ様があまりにもためらなくドレスに着替えるのでご一緒していたユレル様が一瞬言葉を失ったのはご愛嬌でございましょう。
「行きましょう。ケセラさん」
「はい、よろしくお願いします。ユレルさん」
この世界に一歩足を踏み入れた時から踊りたくてしかたない欲求に襲われます。ケセラ様をエスコートするようにその手を取ったユレル様は高らかにヒールの音を響かせてダンスフロアへと進んで行かれました。
「まったく、もっとボリュームのある料理は無いのかしら?」
ドシドシとヒールを踏み鳴らしてフラメンコを踊る赤いドレスの長女。体を動かす度にバラの花飾りが美しいドレスの裾が翻って太くも逞しいおみ足があらわになります。淑女としては少しはしたないかとは思いますが楽しければそれで良いのです。
「お姉様ってばそればっかり、もう少しお痩せになったらいかがかしら? このままでは床が抜けてしまいそうですわ」
爪先立ちで動きながらバレエを踊る青いドレスの次女。回転する度にドレスの裾が大きく広がりとても美しいシルエットが出来上がります。
「あの子のドレスに付いてる宝石キレイ」
緑のドレスの三女は姉二人に興味は無いとばかりにゆっくりと体を動かしてフラダンスを踊りながら他の場所で踊るアリスの皆様を見つめております。
ワルツを踊りながらダンスフロアを移動していたユレル様の目がそんな三姉妹を捉えました。
男性同士でワルツ? それがいかがいたしましたか? 踊りの前では性別など些細な事です。
「三姉妹! 標的発見です!」
同じく三姉妹を視界に入れたケセラ様がユレル様に告げました。
「三姉妹の方へ近づきます。あとは手筈通りに」
ユレル様の言葉にケセラ様が頷きますとユレル様は大きくターンをしてくるくると回りながら移動し始めました。ケセラ様が着ているドレスが大きく広がりとても美しく翻ります。
三姉妹へ近づく途中で集団でブレイクダンスをするアリスの皆様がおりました。
これは好機とばかりに回転する勢いのままユレル様がケセラ様の手を離せばケセラ様はくるくると回りながら華麗にウィンドミルを決めたアリス様の横を通り過ぎて近くの柱の陰に隠れました。
ここは踊りが支配していると言っても過言ではない世界ですので隠れていても小さくステップを踏んでしまいますが、ブレイクダンスで盛り上がっているアリスの皆様のおかげで誰かに気付かれる事はありませんでした。
(「うーん……恥ずいな。まぁ、頑張るか……」)
「………ごきげんよう。ダンスも楽しいですが、歌もご一緒にいかが?」
ケセラ様が隠れたのを確認したユレル様が三姉妹にお誘いをかけて【世界を繋ぐ歌】を歌います。
「何やつ!! と言うか、そのわざとらしいまでのダガーは何なのかしら?」
「えっ……、隠す気ありますの? 無いですわよね。絶対隠す気無いですわよね」
華麗なスピンで現れたユレル様に次女と三女が騒ぎます。いきなり武器を構えた方にお誘いをかけられるのはどのような者であっても困惑するものです。
「ふん、良い度胸ではございませんか。その心意気、嫌いではなくてよ。だが死ねい!!」
激しいステップで長女が攻撃を仕掛けてきますが既にユレル様の策の中です。【世界を紡ぐ歌】により長女の攻撃をかわすなど容易い事。ユレル様は軽やかなステップで避けました。
「本当にお姉様は役に立ちませんわね!!」
「お二人とも同じレベルですわ!!」
長女の攻撃が避けられた事に業を煮やして次女と三女が攻撃を仕掛けて来ますがこれもユレル様は華麗なステップで避けます。
「そこまでです!!」
三姉妹がユレル様に気を取られている間。密かに移動していたケセラ様がこれは好機とばかりに放った炎の矢が三姉妹に降り注ぐのでした。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ジニー・ナーレ
アドリブ連携歓迎
まぁ、舞踏会!久しぶりだわ。
「ごきげんよう皆様。ご招待ありがとうございます」
お気に入りのプリンセスドレス(フリルたくさん+膝丈)の裾を摘んで一礼。
心無いことばを受けたらびっくりして目をパチパチ。
「あらあらまぁまぁ、いけないわレディ!折角の素敵な舞踏会でそんなひどい言葉を使ってはダメよ」
ステッキにプリンセス力と魔法を込めて、えいっと一振り。
ポコンと当たって相手のおでこが赤くなるくらい。
「うふふ、楽しく踊りましょ♪」
UCを受けた相手がくるくる回るのに合わせて自分もくるくる。
逃さずの国の性質のせいか、今日はおてんばな部分が前面に出ているジニーなのでした。
●
ざわめくダンスフロアに新たなお客様が訪れました。
コツコツと靴音を響かて現れたのはジニー・ナーレ(魔法の国のおてんばプリンセス・f41817)様。
お気に入りのプリンセスドレスは大きく膨らんだ肩回りに袖口がフリル状に広がったポエット・スリーブ。
スカートは幾重にもフリルが使われており、まるで花のようでジニー様がステップを踏む度に膝上でひらひらと跳ねて可憐さと愛らしさがなんとも言えません。
頭上に輝くティアラの煌めきにも負けない輝く笑顔を浮かべてジニー様はスカートの裾を掴んで一礼いたしました。
「ごきげんよう皆様。ご招待ありがとうございます」
さすが愛と魔法の国ミラクルミラのプリンセスでございます。幼いながらにも気品と上品さが溢れておりました。
「あら、なにやら場違いな方がいらっしゃいますわね」
青いドレスを翻して次女がゆっくりと回転しながらジニー様へと近付かれました。
「ここはお子様が来る場所ではありませんわ。身の程をわきまえなさい」
片足が地面に着くタイミングで右腕を上に左腕を水平に着地する足を軸足よりも一歩程斜め前に出してビシッとポーズを取ます。
そのポーズのまま見下した目でジニー様を見つめ厭らしく笑みを浮かべて次女は口にするのもはばかれる言葉を次々とジニー様に投げつけます。なんとも大人げない事やら。
「あらあらまぁまぁ、いけないわレディ! 折角の素敵な舞踏会でそんなひどい言葉を使ってはダメよ」
次女からの口撃。もとい攻撃をジニー様は可憐なステップで左右にかわしてその場でくるっとターンすると同時にえいっとステッキを一振りいたします。
心にも無い悪意をぶつけられても泣かず、憤らず、相手を窘めるとは。いやはやこれは将来が楽しみでございます。
「み~んな踊っちゃえ♪ ミラミラクル、プリンセスダンス♪」
プリンセス力と魔法を込められたステッキの攻撃がポーズを決めたままの次女にポコンと当たりました。
「いたっ。えっ、痛いのですけれど……。あれ、これ赤くなっていませんか? 私のおでこ赤くなっておりますわよねぇ!!」
「うふふ、楽しく踊りましょ♪」
「ちょっ、待って、お待ちにっ……」
にっこりとジニー様が微笑めば次女はその場で爪先立ちになり物凄い勢いで回転いたします。それはもう青い残像のような勢いでございます。
「もっと、もーっと楽しく踊りましょ♪」
逃さずの国の性質のせいか、はたまた久しぶりの舞踏会にはしゃいでいらっしゃったのか。本日はおてんばな部分が前面に出ているジニー様なのでした。
大成功
🔵🔵🔵
キアナ・ファム
■WIZ
■衣装はステシの服から、防具部分(胸、肩の鎧部分)を外します
舞踏会、とあらば武装していくのも、野暮、ってもんだな
得物や鎧の手合いは道具箱送りにしておこう
……さて困ったぞ
あたいは舞踏会は「警備には参加したことはあるが、自分が踊る側になった事はほとんど無かった」んだった
そこは、まぁ適当でいいか([ダンス]併用)
あとは、無数の手対策だな
さっき「得物はしまい込む」と言ったが、攻撃の手が無くなったわけじゃねぇぜ
【UC】でパトリシアと合体して、妖精の矢と持てる技能全部のせではたき落としてやるぜ
「まさかの衣装の色被り、とはな。だが欲しがりは勘弁、だぜ?!」
(思いっきり強気に出てこう宣言)
※ア〇・絡〇
●
騒然とするダンスフロアに新しいお客様がいらっしゃいました。
黄緑色の宝石が嵌められたクローバーの髪飾りと鮮やかなオレンジ色のロングリボンを靡かせたキアナ・ファム(世界を駆ける(自称)妖精騎士・f38897)様でございます。
宝石と同色の黄緑色の斜めにカットされたスカートは歩く度に幾重ものフリルがふんわりと揺れて腰の横に結んだ緑色のリボンが翻ります。
リボンが翻る度にオレンジ色の裏地の色鮮やかさが見る者の目を惹き、クローバーの髪飾りと同じ黄緑色の宝石を嵌めたベルトが涼やかな音を立てます。
(「舞踏会、とあらば武装していくのも、野暮、ってもんだな」)
防具部分を外したドレスの軽さに少し落ち着きなさを感じている様子でキアナ様はダンスフロアへと踊り出ました。
「お姉様達って本当に使えませんわね」
ゆっくりと体を揺らしながら三女がダンスフロアを移動しております。
「ああ、あの子の良いですわね。欲しいですわ。ああ、あちらも良いですわね」
「まさかの衣装の色被り、とはな。だが欲しがりは勘弁、だぜ?!」
周りで踊っているアリスの皆様を見つめて羨望心が沸きあがる三女の前に黄緑色のドレスを着たキアナ様が立塞がります。
「何者です!!」
目の前に現れたキアナ様に三女が叫びますがその目がキアナ様の髪飾りに釘付けになりました。
「えっ、何それ。欲しい、凄く欲しい……。その髪飾りの宝石は何かしら? 色の鮮やかさではペリドットに見えるけどでもグリーントルマリンっぽさもありますわね。ああ、鮮やかさではグリーンガーネットと言う事も。ではその下のオレンジ色の宝石はトパーズ? スファレライト? 宝石もだけど同じ色のリボンも鮮やかで素敵! 欲しいわ!! 欲しいわ!! 欲しいわ!!」
目線は髪飾りに固定されたまま三女が早口でぶつぶつと呟き最後には絶叫いたしました。見開いた目が段々と血走っていきます。
「強欲もここまで行くと凄いもんだな。だがまぁ、予想通りってやつさ」
三女の羨望心が一気にキアナ様へと向かい、ゆっくりとステップを踏む体に合わせて無数の手が召喚されてキアナ様に迫ります。
「いくぜ! パトリシア!! 力を借りるぜ!」
迫りくる無数の手を華麗なターンでかわして自身と共にある妖精の名を叫べばキアナ様の耳がエルフの様に尖り背中に妖精の羽が生えました。緑色系でまとめたドレスと相まってまるで|妖精の女王《ティターニア》のようでございます。
「寄越しなさい! それを寄越しなさい!」
「欲しがりは勘弁、と言ったはずだぜ? 消えな!」
狂ったように叫ぶ三女。キアナ様に襲い掛かる無数の手。それらをかわし、踏み付けて高く飛び上がりキアナ様は三女に向かい妖精の矢を放ちました。
大成功
🔵🔵🔵
ミルナ・シャイン
ア〇絡×
ダンスパーティーだなんて素敵…!
パッション溢れるダンスといえばフラメンコ、一度踊ってみたかったんですの!
裾が大きく広がり、フリルでボリュームたっぷりの真っ赤なマーメイドドレスを着用。髪には赤いバラを飾って。
尾ヒレですからフラメンコの特徴的な激しい足踏みはできませんけれど、カスタネットを打ち鳴らし美しく情熱的に!(なお習ったわけではないのでうろ覚えのそれっぽい踊り)
そしてフラメンコって踊りだけではなくて歌やギターも含めた総合芸術なのですわよね、わたくしも熱い恋の歌を歌いながら踊りましょう!
次女の罵詈雑言の嵐に被せるように指定UCで歌う…が壊滅的な音痴。周囲の猟兵さんは離れた方がいいかも。
●
混沌として来たダンスフロアにカカッと高い音が響きました。
裾が大きく広がりボリュームたっぷりなフリルで装飾された真っ赤なマーメイドドレスに同じく真っ赤なバラを髪に挿したミルナ・シャイン(トロピカルラグーン・f34969)様でございます。
(「ダンスパーティーだなんて素敵……!」)
期待に輝く瞳。溢れんばかりの眩しい笑顔。弾む気持ちに合わせて無意識に手に持っているカスタネットを鳴らします。
「さぁ、行きますわよ」
やる気に満ちた声と共に片手でスカートの裾を持ち上げてカスタネットを鳴らしながらミルナ様は光の中へ躍り出ました。
カカッとカスタネットを叩く音とドシドシと足を踏み鳴らす音が交互に響きます。
右手を頭上に左手はドレスの裾を掴んでミルナ様を鋭い眼光で睨みつける長女。負けじとこちらも同じポーズを取り長女を睨みつけるミルナ様。
一定の距離を保ちつつお互いに円を描く様にじりじりと動き始めました。見事な足捌きでステップを踏む長女。途中で華麗なターンを決めてスカートが大きく翻ります。
尾ヒレの為、激しいステップの踏めないミルナ様はそれでも尾ヒレを揺らしステップの代わりにとカスタネットを鳴らしてリズムを取ります。
緊張する空気の中、クワッと目を見開き長女がドシドシと足を踏み鳴らしながら手拍子をして激しく体を揺らしました。ステップ、ターン、腕を激しく動かして更にターンからのポーズ。
鼻息荒く呼吸しながらミルナ様を見るその顔には優越感に満ちた笑みが浮かべられております。
「!! ……やりますわね」
これはフラメンコと言うを踊りを選んだ女と女の闘い!!
仕掛けられた勝負にミルナ様が迎え撃とうとカスタネットを持つ手を頭上に上げました。
翻るボリュームたっぷりのフリルが装飾されたドレス。高らかに打ち鳴らされるカスタネット。激しく動く尾ヒレ。ステップ。ステップ。ターン。ステップ。両手を頭上で交差させてポーズ。
長女を見やればお互いに「やるじゃありませんか」とニヒルな笑みを浮かべています。踊りでしか分かり合えない事もある。そういう事でしょうか。
「いや、意味が分かりませんわ」
お2人の空気を裂くように次女が満身創痍の状態で現れました。崩れたメイクを見られてくないのか扇子で鼻から下を隠しております。
「そこの貴女、その足でフラメンコを踊ろうなんて、なんておバカな事を考えましたの? フラメンコと言えば高らかにヒールを鳴らすステップが何よりも大事だと言いますのに……」
扇子でも分かるほど見下した目で次女はミルナ様へと言葉を放ち、それは鋭い攻撃となりミルナ様へと襲い掛かります。
「笑わせないでくださるかしら。そもそも……」
「わたくしの本気はこんなものじゃございませんわ」
次女の攻撃をかわしながらミルナ様は大きく息を吸い込み、そして高らかに熱い恋の歌を紡ぎながらカスタネットを打ち鳴らして情熱的に踊り始めます。長女との勝負にまだ決着はついていないのですから次女に構っている場合ではありません。
「はぁ? ちょっと人の話を……」
突然歌い出したミルナ様に文句を言おうとした次女は自身の意識が刈り取られるのを感じました。
ミルナ様の紡いだ歌は歌詞は素晴らしいものでしたが、その、歌唱の技術力と言いましょうか。三半規管を破壊するかのような歌声でございます。さすが【深海デスボイス(ファナティックソング)】
「ラ゛ーラ゛ーラ゛ー♪ ……あら、どうされましたの皆さん?」
思いっきり体を動かして歌い終えたミルナ様は目の前の惨状にきょとんとしております。
そんなミルナ様に同じフラメンコを踊った者同士。気力で立っていた長女は戦友を称えるようにぐっと親指を立ててサムズアップして倒れました。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 日常
『Shall we dance?』
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POW : 体力を生かした勇壮な踊り。/パートナーを力強くリード。
SPD : 心はずむ軽快で華麗なステップ。/パートナーをスマートにエスコート。
WIZ : 周囲を魅了する繊細で優美な舞。/パートナーと協調し息を合わせる。
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●そうしてダンスパーティーは再開された
炎の矢が降り注げば続くように妖精の矢が降り注ぎ、嘘のような勢いで回る者が現れたかと思えば何とも形容しがたい歌が流れて一時ダンスフロアが静まりました。
ですがポロンとピアノの旋律が流れればそこかしこから音楽が流れ始めます。脅威を退けたのであれば後はアリスの皆様の為にウサギ穴を探すだけ。
けれども折角ドレスに着替えていらっしゃるのですからダンスパーティーを楽しむのも良いかと。どうぞ心の赴くままにお楽しみください。
徳川・家光(サポート)
基本的に、必要性が無い限りあまり目立たないようにしています。でも頼られると嫌と言えず、人前に出ることにめちゃくちゃなれているので、必要になればそこそこの「コミュ力」技能でそつなく対応します。
土木系の力仕事は「羅刹大伽藍」、スピード勝負なら騎乗技能+名馬「火産霊丸」を召喚し、活用します。
異世界の文化が好きで、自分なりに色々調べており詳しいのですが、ときどき基本的な知識が抜けていたりします。
嫁が何百人もいるので色仕掛けには反応しません。また、エンパイアの偉い人には会いません(話がややこしくなるので)。
普段の一人称は「僕」、真剣な時は「余」です。
あとはおまかせ。よろしくです!
六島・風音(サポート)
ガレオノイドのスターライダーです。
スピードなら誰にも負けません。
基本的に人の話を聞かず、スピード勝負に持ち込みます。
そんなことより駆けっこです。
普通に駆けるか、天使核ロケットエンジン搭載の宇宙バイクで駆けるか、ガレオン船形態で駆けるかは状況によります。
ユーベルコードは使えそうなものはどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
子豚・オーロラ(サポート)
人間の妖剣士×寵姫、22歳の女です。
普段の口調は「豚房流の女(私、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」、リラックス中は「子豚家の女(わたし、あなた、呼び捨て、ねぇ、ねぇん、でしょお、なのぉ?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
五刀流と一刀流を使い分け、相手のや依頼のタイプに合わせお色気行動と剣士としての真剣な動きを使い分けます
武人タイプには敵でも敬意を払いますが、騙し討ち等の戦術を嫌っているわけではありません
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●
琴の弦が爪弾かれ、三味線を|撥《ばち》が弾き、尺八が激しく吹かれている一角がありました。
「ウサギ穴見つかりませんね」
総レースの長袖に黒の膝下まであるAラインスカート。そのスカートを包むように少し長めの総レーススカートが映えるカジュアルドレスに身に包んだ六島・風音(スピードなら誰にも負けません・f34152)様が扇子を素早く動かしては体の位置を変え、時には扇子を指で挟みくるくると回しては自身も回って行きます。動く度に首元でリボン結びにしたスカーフが揺れるのが雅でございますね。
「そうだね。他の場所に移動してみる?」
双握剣・右掌と双握剣・左掌を構えて型を取りながら子豚・オーロラ(豚房流剣士・f02440)様が辺りを見回して提案いたしました。片方の剣を突き出してはもう片方の剣を引き、時にはダイナミックに飛び跳ねます。
双握剣を突き出す上半身は艶めかしいデコルテと豊満なバストを強調するオフショルダー。一歩大きく踏み出す度にAラインのドレスがふんわりと広がり、大きな花の形にしたバックリボンの先が花びらのように揺れて素敵でございます。
「なに、ウサギ穴は逃げたりしませんので根気よく行きましょう」
風音様と同じく総レースの長袖に水色の膝下まであるAラインスカートに身を包んだ徳川・家光(江戸幕府将軍・f04430)様が千子村正権現を鋭く前に突き出します。刀を突き出したまま一回転して振り下ろしまた振り上げては音楽に合わせて移動いたします。大胆な動きをする度にお腹の前に結ばれたリボンが揺れて大変可愛らしいです。
「そうだね。それにしても踊る以外の事をしようとするとそれをかき消すように踊りたくなるのはどうにかならないかな」
「難しいでしょうね。それがこの国の本質みたいですし」
「厄介極まりないですね。そもそも踊りのチョイスは一体?」
踊りを止めて他の事をしよとすれば逃がさずの国の作用により踊りたくて踊りたくて仕方なくなります。抗う事の出来ない衝動に襲われるのです。
体に”分からせ”られたオーロラ様に家光様が苦笑して答えれば風音様が疑問を零します。
確かに誰がどのダンスを踊るのかは分かりません。もしかしたら何処かの女神のお導き。だったりするのかもしれませんね。
琴、三味線、尺八の音色に合わせて3人は立ち位置を変え、時には華麗に回り、時には手にした獲物を雅に構えてウサギ穴を探して移動します。そんな猟兵の皆様に阿波踊りを踊りながら見ていたアリスの皆様がざわめき始めました。
「えっ、めっっっっちゃ雅じゃない?」
「日本舞踊かと思ったら剣詩舞かよ」
「剣詩舞って?」
「ああ!!」
「剣詩舞って剣舞と扇舞を組み合わせた伝統的な踊りだってよ」
「何処知識だよ。それ」
「ネット」
「メタい!!」
「本当は詩吟に合わせるんだけどね」
「ああ……、ここって音楽しか流れないからな」
頭上の手を交互に動かして盛り上がりながらアリスの皆様は雅に剣詩舞を舞う猟兵の皆様を見送りました。
成功
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ミルナ・シャイン
ア〇絡〇
オフショルダーの淡いブルーのプリンセスラインドレスに着替えて。フリルとレースもたっぷりでお姫様気分!
先ほどはフラメンコでパッションを開放しましたけれど、やっぱりダンスパーティーは素敵な王子様と踊らなくてはね!
指定UCで金髪褐色肌イケメンの彼氏『ジャック』を召喚。
…と、ここでは殿方もドレスを着ないといけないのでしたわね…仕方ありませんわ、ジャックも着替えてくださいな。どんな貴方も素敵よジャック…!(ジャックのドレスはMSさまがダイス振って決めてください)
『自分の格好なんて気にならないくらい今日のミルナは綺麗だ…』
もう、ジャックったら…
女装の妄想彼氏とイチャイチャしながらワルツを踊る。
●
ヴァイオリンとピアノの旋律が絡みあって響き、天井のシャンデリアの光が磨き上げられたダンスフロアでドレスを翻して踊る|紳士淑女《レディ》の皆様のアクセサリーを輝かせます。
音楽に合わせて淡いブルーのドレスが翻りたっぷりのフリルと装飾された繊細なレースが青い尾ヒレに絡んでは離れてまるで海辺で波と戯れるかの如く軽やかにダンスフロアを巡ります。
デコルテが艶やかに映える大胆なオフショルダーの上半身。首には真珠のネックレスが鈍く光を反射し、耳飾りの青い宝石が眩く煌めいております。
その宝石にも負けない輝きを青色の目に瞬かせてミルナ・シャイン(トロピカルラグーン・f34969)様は自身の腰をホールドする男性を甘く見つめました。
(「先ほどはフラメンコでパッションを開放しましたけれど、やっぱりダンスパーティーは素敵な王子様と踊らなくてはね!」)
シャンデリアの光を浴びて輝く金色の髪。エキゾチックな色合いの褐色の肌。数多の女性を虜にする端整な顔立ち。妄想彼氏(モウソウカレシ)で現れたジャック様にございます。
本来ならばその見事なまでの体躯に見合った燕尾服を着てミルナ様のエスコートをするはずが逃がさずの国の作用によりオフショルダーのプリンセスドレスを身にまとっております。
ふんわりと広がるドレスの裾も何のその、大胆な足取りでミルナ様をリードして華麗なターンを決めるではありませんか。
「ミルナ、今宵の君は何よりも美しい。君の愛に輝く瞳にはどのような宝石も及ばないさ」
「まぁ、ジャック。とても嬉しいですわ」
ミルナ様と合わせた淡いブルーのドレスでも隠せない男性の色香を漂わせてミルナ様の耳元で低く囁きます。その言葉にミルナ様の頬がバラの様に色付きますがそれすらも愛おしいとジャック様は愛情が溢れんばかりの瞳でミルナ様を見つめております。
「この言葉に嘘はないさ。自分の格好なんて気にならないくらい今日のミルナは綺麗だ……」
絡み合わせた指をぎゅっと繋ぎ、ミルナ様の腰に回した腕に力込めて持ち上げその場で一回転いたしました。お二人のスカートがふんわりと翻ります。
まるでおとぎ話や映画の様な一場面に周りで踊っていたアリスの皆様も思わずうっとりと釘付けになっております。
「もう、ジャックったら……」
突然の浮遊感に驚いたもののジャックのエスコートに間違いはない。身を委ねて一回転したミルナ様の目にはどこか悪戯が成功して嬉しそうな少し幼い笑顔が映りました。
ジャック様の手から離れてくるくると回るミルナ様。それを同じく華麗なターンで追いかけるジャック様。
お二人は再度お互いの手を握り、それぞれ開いている手を腰と背中に回して音楽に合わせながらステップを踏んで踊りの輪へと戻られました。
大成功
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キアナ・ファム
■WIZ
さてこれで、ダンスの時間、か
これは困ったぞ。
あたいはあまりこの手合いの舞踏会には、「連れて行かれた」だけで自分が踊る方にはあまり参加してはいなかったからなぁ
奇をてらおうにも、そもそもあまり知らないしなぁ…
……パトリシア、ここはスマンが力を貸してくれ!
(自分の使役する妖精に手を合わせ、【UC】発動)
うん![ダンス]を足し合わせれば、元々陽気でダンス大好きなパトリシアの事、これなら何とかいける……はず
(でも、前にもダンスの依頼があったことだし、機会あったら教わらなくては、な)
(しばらくして後)
そういえば、さっきからあたいが男性役が多いのはなんでなんだぜ?
やっぱりこの身長のせいか??
ア〇絡〇
●
「さてこれで、ダンスの時間、か」
ドレスを翻してダンスフロアで踊るアリスの皆様を眺めながらキアナ・ファム(世界を駆ける(自称)妖精騎士・f38897)様は何やら思案顔でございます。
(「これは困ったぞ。あたいはあまりこの手合いの舞踏会には、「連れて行かれた」だけで自分が踊る方にはあまり参加してはいなかったからなぁ」)
さてどうするかと天井を見上げればシャンデリアの放つ眩しい光に目を細めます。するとひらりと何かがキアナ様の視界に飛び込んでまいりました。
「パトリシア」
そう、キアナ様と共に世界を巡っている妖精のパトリシア様でございます。パトリシア様はキアナ様の周りを軽快に飛び回り何やら訴えているご様子。
「……パトリシア、ここはスマンが力を貸してくれ!」
そんなパトリシア様の行動に気付きを得たキアナ様がパトリシア様に頼めば、パトリシア様は無邪気な笑みを浮かべてキアナ様へと手を伸ばされました。
「元々陽気でダンス大好きなパトリシアの事、これなら何とかいける……はず」
パトリシア様と合体した事で耳はエルフの様に尖り、背中に妖精の羽を生やし緑を基調としたドレスを纏ったキアナ様はさながら森の妖精のようで周りにいらっしゃるアリスの皆様も子供みたくはしゃいでおられます。
「いっちょ行きますか」
(「でも、前にもダンスの依頼があったことだし、機会あったら教わらなくては、な」)
自身に気合を入れて背筋を伸ばしちょっとした決意を胸にキアナ様はダンスフロアへと足を踏み出しました。
軽快に弾かれるピアノ、ムーディーな音色を奏でるサックス。ハイテンポで叩かれるドラム。キアナ様はパートナーとお互いの位置を目まぐるしく交換しながら小刻みにステップを踏んで踊っておられます。ステップを踏む度にドレスの裾が大きく翻って踊るキアナ様の脚線美が露わになりました。斜めカットのスカートが更に美しさを彩ります。
次のパートナーたるアリスの手を取ってキアナ様はハタっと何かに気付きました。
(「そういえば、さっきからあたいが男性役が多いのはなんでなんだぜ?」)
ただの偶然かはたまた必然か。代わる代わるアリスの皆様と踊っていると気付けば男性側に……。
(「やっぱりこの身長のせいか??」)
小首を傾げる今回のパートナーに少し引きつった笑みを返して心の中で溜め息を吐くキアナ様なのでした。
大成功
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