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バトル・オブ・オリンピア⑱〜秘密の物語へようこそ

#アスリートアース #バトル・オブ・オリンピア #キャンプ #キャンプ・フォーミュラ『キャンピーくん』 #シークレット・テイル

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「……まさか、『自由に異世界を移動できる』なんて能力を持った相手がいるとは……ね」

 少々表情が芳しくない金宮・燦斗(|夕焼けの殺人鬼《MorderAbendrot》・f29268)。
 その理由とは……。

「……私の故郷、エルグランデにまで通じちゃったじゃないですかァ……!!!」

 そう、キャンピーくんは『自由に異世界を移動できる』。故にこれまで見つかっている36世界の他にも、様々な世界に通じることが出来る。
 それはすなわち、|秘密の物語《シークレット・テイル》の世界にまで入ることが出来るわけだ。

 なお現在、キャンピーくんと繋がった影響であちらの世界はてんやわんやとなっている。
 世界を守るために作られた組織『セクレト機関』のメンバー……特に司令官となる男であり燦斗の実父であるエルドレット・アーベントロートが悲鳴を上げるほどに。

「父上曰く『ゼンとミルがエネミー判定食らった直後に来るなんてことありゅ!?』と、それはもうベスト10に入るぐらいの悲鳴を上げておりました。ええ」
「まあそれは見ていて楽しいので置いといて。これから皆さんにはあちらの世界でキャンプしていただくことになりそうです」

 今回訪れる世界はエルグランデという、コントラ・ソールという異能力が全ての生物・植物・鉱物に宿った世界。
 様々な異能力が混在する中で『セクレト機関』と呼ばれる組織を中心に、|侵略者《インベーダー》からの侵略に対抗している世界……。

 なのだが、今回はキャンプということなので、セクレト機関がキャンプ地を整えてくださいました。
 キャンプ道具や食材など、全てがあちらの組織持ちになるそうです。やったね。好きに使おう。

「父上の準備良すぎるし、ヴォルフもスヴェンさんもノリノリだしで、誰も彼もが『フェルゼンとエーミールのエネミー判定とか知らん!』の状態でしてね……」
「……まあ私も、キャンピーくんの妨害出来るなら、いっかぁ……ってなってます……ええ」

 本当にセクレト機関は世界を守る組織なのか? と聞かれたら、イエスを返すしか無い燦斗。
 そのぐらい、今回の件はあちら側にとっても予想外で、めちゃくちゃ楽しそうな出来事なのだそうだ……。

●|秘密の物語《シークレット・テイル》へようこ……そ?
「というわけで、|燦斗《エーリッヒ》から連絡入ったからキャンプすっぞー」

 そんな中、セクレト機関のメンバーは建物の外に出てキャンプの準備をしていた。
 司令官のエルドレットを始めとし、研究員や戦闘員等様々な人々がキャンプ用の道具や食材を|作り出して《・・・・・》いる。

 燦斗から入った連絡はただ1つ。
 『敵と共にキャンプを楽しめば敵を制圧できる』という言葉だけ。

「……なんでウチなんだろうな? ヴォルフ」
「さァ? |燦斗《エーリッヒ》の縁じゃねェ?」
「ぐへぇ。とにかく、その御一行が来るまで、キャンプ場完備するかぁ……」
「だな。俺ァ《|創造主《クリエイター》》使えないんでよろしく」

 せっせと作られる、キャンピーくんとキャンプをするために作られたキャンプ場。
 背後にそびえ立つ巨大な建物を前に、猟兵達とキャンピーくんはキャンプをすることになる……。


御影イズミ
 閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
 PBWアライアンス「シークレット・テイル」の世界でキャンプです。
 まさかアライアンスOKな戦争シナリオ来るとは思わないじゃないですか。

 初めての方はMSページを読んで頂ければと思います。

●採用について
 「シナリオの成功数に到達する🔵の確保が確定した時点」で締め切ります。
 採用についてですが、現時点では全員採用を目標にしています。
 ただし、人数や内容によっては採用の確約が出来ません。
 また採用が難しいと判断したプレイングはお返し致しますのでご了承ください。

●場所:シークレット・テイルの世界『エルグランデ』の即興キャンプ場
 シークレット・テイルについては鍛錬→PBWアライアンスからも見に行けます。
 簡単に言うと『コントラ・ソールと呼ばれる異能力が使える人や動物や植物や鉱物がある世界』です。
 異能力は本当に色々あります。《|創造主《クリエイター》》もそのうちの1つ。

 今回はセクレト機関と呼ばれる組織によって作られたキャンプ場となります。
 テントやコテージの他、調理台やキャンプファイアーなど全てが完備しています。
 そしてキャンプ場にある道具と食材は無限湧き。なぜならコントラ・ソールによって作れるから。便利。

 なおシークレット・テイルのNPCと会話することも可能。
 書いたら長くなるので、誰がいるのかはサイトの方を見てもらって……。
 (※エネミー認定食らってる人でも、住んでいるところが違っても良し)
 誰と会話しながらキャンプをするかプレイングで指定していただければOK。
 もちろん、NPCとの絡み無しでもOK。キャンピーくんは絡んできますが。

●プレイングボーナス:キャンピーくんと未知の世界のキャンプを楽しむ。
 キャンピー君と共にシークレット・テイルの世界でのキャンプを楽しめば大体OK。
 ちなみにこの世界でのキャンプの掟は『焼け! 食え! 寝ろ!』です。

 皆様の素敵なプレイング、お待ち致しております。
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第1章 ボス戦 『キャンピーくん』

POW   :    ここをキャンプ地にするよ〜
レベルm半径内を【キャンプ地】とする。敵味方全て、範囲内にいる間は【ダメージを伴わない全ての行動】が強化され、【ダメージを与える全ての行動】が弱体化される。
SPD   :    ここをキャンプ地にするよ〜
レベルm半径内を【キャンプ地】とする。敵味方全て、範囲内にいる間は【ダメージを伴わない全ての行動】が強化され、【ダメージを与える全ての行動】が弱体化される。
WIZ   :    ここをキャンプ地にするよ〜
レベルm半径内を【キャンプ地】とする。敵味方全て、範囲内にいる間は【ダメージを伴わない全ての行動】が強化され、【ダメージを与える全ての行動】が弱体化される。

イラスト:まめのきなこ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

バルタン・ノーヴェ
アドリブ連携歓迎

出張! バルタン・クッキング!
ワタシも料理を手伝いマース! 楽しみマショー、レッツキャンプ!
バーベキューグリルにマシュマロ、分厚いベーコン・ソーセージにでっかいチーズのスライスもおまかせくだサーイ!
セレクト機関の皆様や、このキャンプ地に駆け付けたエブリワンにキャンプ飯を振舞いマース!
よろしくお願いしマース、キャンピーくん!

で。
特に絡むは今が旬のエーミール殿であります!
これからシークレット・テイルの方でどうなるかわかりマセンガ、英気を養ってくだサーイ!
美味しいグルメで足止めしておいて、エミーリア殿&メルヒオール殿と対面してもらいマスカナ?
HAHAHA! 家族団らんデスネー!



●Case.1 キャンプってこういうもの

 異能力の世界・エルグランデ。
 ここは本来であれば猟兵達の手の届かない、36世界の外の世界。
 至るためには金宮燦斗やエーミール・アーベントロート等の力を借りなければ入ることは出来ない。
 ……だけど今は、キャンプ・フォーミュラであるキャンピーくんの手によって穴を開けられ、到達することが出来ていた。

「出張! バルタン・クッキング!」
「おお~すご~い」
 そんな大事をやってくれたキャンピーくんの隣では、バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)がユーベルコード『バルタン・クッキング』を使い、様々なキャンプ飯を準備していた。
 バーベキューグリルにでっかく分厚く切ったベーコンや、大きなソーセージ、更にはアクセントにでっかいチーズのスライスを乗せて焼いている。
 その隣に置いてるマシュマロがまた甘く香ばしく焼けるものだから、セクレト機関の|調査人《エージェント》達も釣られてしまっていた。
 もちろん、セクレト機関の人々も人間なのでご飯を食べなきゃやってられない。エルドレットの認可を得て、各々バルタンの食事を頂いていた。
「こういうの、キャンプならではのご飯だよね~」
「うんうん、流石キャンプ・フォーミュラ! キャンプ飯とは、豪快に焼いてこそデース!」
 この世界におけるキャンプの掟は『焼け! 食え! 寝ろ!』なので、第一関門と第二関門は突破したと言えるだろう。
 寝る、はいつ寝てもいいそうなので後で寝ようと決意する。


 そして更にバルタンには目的があった。
 ある男と絡むという目的が……。

「ということで、エーミール殿を引っ張ってきマシタ」
「なんで???」
 そう、連れてきたのはエーミール・アーベントロート。彼は現在、このエルグランデにおいては世界の敵『リベリオン・エネミー』となってしまい、猟兵達とは敵対関係にある。
 ……が、キャンプ状態故に色々と混沌極まってしまったせいか、エーミールまで呼び出せる状態となっていた。もちろんこれはフェルゼンも同じである。
「美味しいグルメで足止め出来るかと思いマシテ。いかがデス??」
「いやいかがです? って言われましても。……いえ、美味しいんですけどね」
「それは良かった! ということで、コチラも」
 そうしてしれっとバルタンが連れてきたのは、エーミールの義妹のエミーリアと義弟のメルヒオール。エーミールの食べてたお肉が口から吹っ飛んだ。
 なおエミーリアもメルヒオールも、エーミールがリベリオン・エネミーと認定されていても気にすること無く、一緒に食べようと食事を勧めてくれた。キャンプを楽しむことが今回の目的だからと。
「エーミールお兄様、こちらのお肉もどうぞですの~」
「あ、エミさんホットドッグ食う? ホットドッグ」
「食べます!! でも今回限りですからね!!」
「「わーい!」」
 エミーリアとメルヒオールの喜びように少々照れくさくなってしまったエーミール。
 ……いつか、また。このように食事を囲める日は来るのだろうか?

「HAHAHA! 家族団らん、良きものデスネー!」
 そんな様子をバルタンはそっと見守っていた。
 家族の絆は例え敵と認定されたところで切れることはない……彼女はそう信じている。

大成功 🔵​🔵​🔵​

馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友

第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん

陰海月、キャンプブームなんですって。
ですから…行ったことのない世界に行けるこの機会に乗らねば!と…引っ張られ…。
まあ、いいかと私も思いつつ。

肉を焼くのが陰海月なので、私は野菜を焼きましょう。玉ねぎとピーマンなら、多少焼けてなくてもいいですしねー。
ついでに、ホットミルクも作っておきました。優しい味ですねー。
で、霹靂を枕に寝る、と…。


陰海月「ぷきゅ!」
張り切ってる。器用にトングで肉を挟み、焼く!フォークで食べる!
霹靂「クエ…」
友が張り切ってるなぁ。肉は皿から食べる。
自分を枕にしていい、とぽふぽふ。



●Case.2 陰海月のキャンプブーム

 世界に穴が空いて、到達した異世界。
 その先に住む人々はきっと慌ててるんじゃないかと想像したが、特にそんなことはない。
 むしろ『キャンプってどういうことだよ』というツッコミが大半、『キャンプ場整える身にもなって』が少数の声として上がっていた。

 草原、青空、海と揃ったキャンプ場。もとい、エルグランデという異世界にある1つの大陸の一部分。
 セクレト機関と呼ばれる組織の人々の手によって作られたキャンプ場に馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)はやってきた。
 ……というのも、陰海月がキャンプブームに突入してしまったため、無限にキャンプに連れて行かれている状態。更にキャンプ・フォーミュラの登場によって行ったことのない世界へ行けるということで、陰海月に引っ張られて来た。
「ぷきゅ!」
「うんうん、キャンプは楽しいもんね~」
「ぷぃ!」
「そうだね~。お肉いっぱい焼きたいね~」
 そんな陰海月は義透と霹靂の近くでキャンプ・フォーミュラ『キャンピーくん』と共にキャンプを楽しんでいる。
 キャンピーくんの目的はキャンプを楽しむことなので、キャンプブーム真っ只中な陰海月はノリノリで付き合い、ガチ勢ばりの仕込みを見せた。

 道具はありとあらゆる物が揃っている。それこそ、知らない道具等も。
 この世界はコントラ・ソールと呼ばれる異能力で物を作り出すことも、食材を作り出すことも可能。そのため義透や陰海月の持っていないものでも素早く貸してもらえて、壊したとしてもすぐに修復される。
「ぷー」
「ん? ああ、お肉? ちょっと待っててなー」
 陰海月が声をかけた男――左頬に紅を塗った和装の男は、何が欲しいのかをすぐに聞き取って肉の塊を用意してくれた。
 彼に「肉は切り分けたものじゃなくてもいい?」と問いかけられたが、陰海月は「切るのもキャンプの醍醐味!」と鳴いて答え、そのまま肉の塊を切って、器用にトングで肉を挟んで焼いていく。
 一方で義透は野菜をいくつか焼いていく。タマネギとピーマン等、多少焼けていなくても大丈夫なものを選んで炭の上でじっくりと焼いていった。

「クエ……」
 そんな中、霹靂は友の張り切っている様子にびっくりしていた。
 キャンプがブームだということは陰海月から聞いているので知っているが、それにしたってかなりの入れ込み具合だなあ、と。
「ぷ」
「クエー」
 お肉どうぞ、いただきますのやり取りを終わらせて、お皿に乗せてもらった美味しいお肉を堪能する霹靂。
 じゅわっと広がる熱々の肉汁が舌の上を、やがては喉の奥を通り抜けて、香ばしさだけを口の中に残す。肉に塩だけの簡単な味付けだが、キャンプで食べるとまた味が違ったりするから不思議だ。

 そのうち義透がホットミルクを入れて休憩タイムに入ったので、ぽふぽふと自分を叩いて「枕にしていいよ」と鳴いた。
「霹靂も眠くなったら寝てくださいねー」
「クエー」
 キャンプの楽しみ方は、人それぞれ。
 のんびりと過ごす義透と霹靂と、いっぱいお肉を焼いて楽しむ陰海月。
 キャンピーくんの満足そうな(?)顔がしっかりと目に映った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
植物や鉱物まで異能持ちって凄い世界だね

とりあえず食事は必須だよね!
ええっと……キャンピー君の分も用意した方がいい?
食べれる?

食材の確保も考えなくて良さそうだし(便利だなぁ)
今の気分で食べたいもの作っちゃおう
例えば……貝殻丸ごとのホタテを使ったグラタンとか
炭火焼きしたホタテにホワイトソースと塩コショウ
ピザ用チーズを乗せて
ぐつぐつしてきたらパン粉をまぶしてからバーナーで焼き目を付けて終わり
上からパセリをかけると彩りもプラスでお洒落かな
…一応焼いてるから掟的にもおっけー?

工程自体は難しくないし
小食の僕でも食べやすいんだよね
お好みでホワイトソース入れる時に白ワイン入れるのも有りだよ

※UC:判定用



●Case.3 不思議な世界の小さなキャンプ

 この世界は、不思議な世界。
 人や動物だけでなく、植物や鉱物でさえも異能力を持っている。
 ……けれど、誰も知らない。何故そんな状態なのかなんて……。

「ええっと……」
 エルグランデのキャンプ場に到達した栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は隣にいるキャンプ・フォーミュラのキャンピーくんと一緒に食材を吟味していた。
 この世界の不思議なところは異能力を全ての存在が持っているだけではない。食材でも道具でも、何でも作り出せる能力があることもまた不思議なところなのだ。
「キャンピーくんの分も用意した方がいい?? 食べれる??」
「食べれるよ~。キャンプで準備してくれたのなら、僕はいっぱい遊んで、食べるだけ~」
「そっか。じゃあ、何作ろうかなぁ……」
 キャンプ飯はこれまでにも何回も作っている澪。今更キャンプで食べるもの、と言って考えても何も思い浮かばない……。
 けれどそこはキャンプ・フォーミュラであるキャンピーくんが助言をしてくれた。キャンプというのは自由なもので、食べるものも自由でいい。今の気分で食べたいものでもいいんじゃないか、と。
「今の気分でかあ……そうだなぁ、じゃあ僕が食べたいのは……」
 そう言って澪が視線を向けた先には海産物の入ったクーラーボックスが並んでいる。黒髪のおじさんが何が欲しいのかを尋ねてきたため、思い切って、貝殻まるごとのホタテがないかを聞いた。
「今は無さそうだな。ちょっくら準備するから待っててくれ」
 男はそう言うと和装の男に近づいて、一言二言会話。その後和装の男が手をパン、と叩くと、たくさんのホタテを用意してくれた。
 どうやらこの世界で使われる異能力コントラ・ソールを使い、ホタテを用意してくれたようだ。和装の男が使ったのは作りたいものを作り出す能力と言ったところか。
 準備してくれたホタテを貰い、お礼を告げる澪。そのまま彼は炭火台も借りて調理を開始した。

「これをこのまま入れて、と……」
 赤く熱した炭の上に網を置いてホタテを貝のまま2,3個熱する。
 ふつふつとホタテが熱されたところに事前に作ったホワイトソースを加え、軽く塩コショウを使って味を整えていく。
「おいしそ~」
「もうちょっと待ってね。あとちょっとだから」
 キャンピーくんのそわそわしている様子を尻目に、澪はホワイトソースの上にピザ用のチーズをぱらぱらとふりかける。ふつふつがぐつぐつに切り替わる瞬間にパン粉をまぶし、ガスバーナーで表面を軽く炙らせ、焦げ目がついたところでパセリを振りかけて完成。
 これがキャンプでも出来るホタテグラタン。熱いから気をつけてね、とキャンピーくんにも渡して一緒に食べる。

 もちろん、ひとくち食べた感想はこれ以外にないだろう。

「「おいしーい!!」」

大成功 🔵​🔵​🔵​

空桐・清導
SPD
アドリブや連携も歓迎だ

「たまにはお前も労ってやらないとな、相棒。
それに、レイも。」
真紅のドラゴンは柄ではないと少ししかめ面
レイは手元の端末から36世界以外の自然に興味を持ちながら、
初めての経験に楽しげにしている
『はい。私も楽しませてもらいます、マスター。』

さーて、燦斗さん曰くこの世界のキャンプは食って寝ろだったな
また苦労してんだろうなと考えながら、目の前の肉に目を向ける
「魚釣りもしたいな!」
そういって川に行って魚もたくさん確保

「さあ!じゃんじゃん食うぜ!」
塊肉や魚を丸焼きにしてご飯をかきこむ
ドラゴンも美味い肉には勝てないのか食い始める

夜はレイと共に夜空を見上げる
マシュマロサンドも楽しむか



●Case.4 そこはまさに《異世界》

 猟兵の認知の外の異世界・エルグランデ。
 見た目には普通の世界と変わらないところだが、決定的な違いがある。
 ――誰もが皆、世界を統治するシステムの視界に映り込んでいるという、決定的な違いが。

「たまにはお前も労ってやらないとな、相棒」
 真紅のドラゴンを呼び出し、電子妖精『レイ』と共にキャンプ地を訪れた空桐・清導(ブレイザイン・f28542)。
 以前少しだけ関わりを持った彼は危機を察知(?)してやってきたが、キャンプをするだけと聞いたので今日は本気の休暇と洒落込んだ。
 なお、レイは36世界以外の世界と聞いており、初めての体験により楽しそうな雰囲気を見せていた。
 ――少々、誰かに見下される感覚をレイは感じ取っていたが、悪いものではないと判断したようで。

「それで、マスター。何を行いますか?」
「んーんんー……確か燦斗さん曰く、この世界のキャンプは食って寝ろ、だったな」
 なんだか燦斗も色々と大変そうだなあ、とぽやぽや思い浮かべながらも、何をやりたいかを考える清導。隣でキャンプ・フォーミュラのキャンピーくんがそわそわとしていたので、何度も何度も考えていた。
 キャンプと言えば? それを主に考えた。キャンプ飯もそうだが、それ以前にもっとやれることがあるんじゃないか? と。
 考えて、考えて、考えて。ふと清導の目に映ったのは、大きくうねりを上げる海。
「……あ、そうだ!」
 閃いたその瞬間には清導はある男――司令官と呼ばれている男エルドレット・アーベントロートに質問していた。

 そうして彼らがやってきたのは、川。
 エルドレットに近くに川がないかという質問をした結果、近場にはないからちょっと遠くの学業専門都市ヴィル・アルミュール付近の川があるよ、と教わったのでそこへ連れてきてもらっていた。
「本部付近は川がないから盲点だったぜ。キャンプって言ったら釣りは必須だわ」
「すいません、お願い聞いてもらっちゃって。たくさん釣りますんで待っててください!」
「キャンピーくんも釣りする~!」
「おっ、いいぜ! やっぱキャンプって言ったら川釣りだよなー!」
 キャンピーくんも川釣りに参加。エルドレットに釣り道具を用意してもらっているため、清導もキャンピーくんも思う存分川釣りを楽しんだ。
 ちなみにエルグランデの魚というのは、コントラ・ソールを所持しているのでちょっと獰猛である。

「ぷはー! うまーい!」
「ええ、美味しいです。塩加減がマスターらしいですね」
 そうして夜の帳が落ちるギリギリまで川釣りを楽しんだ清導。網いっぱいの魚は|調査人《エージェント》達にも分けられて、美味しい塩焼きとなった。
 更に塊肉も丸焼きにして塩をささっとかけて食べれば、ご飯のおともとして抜群のキャンプ飯となる。
 真紅のドラゴンも肉の旨さに勝てず、がつがつと食べてお腹いっぱいにして。今日という一日を楽しんだ。

「あっ」
 空を見上げれば、満天の星空が広がっているのが見えた。
 網目状に張り巡らせた何か――司令官システムという世界の統治システムが若干明るくて星が見えづらいが、それでもこの世界にも星はあるのだと知らしめる。
「マスター」
 そんな中で、レイがマシュマロサンドを持ってきてくれた。

 さっくり、しゅわっととろけるマシュマロの甘さを噛み締めて、清導は異世界でのキャンプを満喫していく。
 ――戦争が起きてる素振りが、何処にもないと感じるほどに。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年01月10日


挿絵イラスト