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【高難易度】石化ダンジョンのドラゴンゾンビ【鬼畜バグ】

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「猟兵さん、こんにちは! バグ退治お疲れ様です」
 受付カウンターで受付嬢らしい笑顔で話すのは、伺家鈴凛の姿であった。
 歴戦のバグ退治をしてきたプレイヤーを集め、レイドの案内をしてくる。
「今回は、貴方達にしか頼めない高難易度クエストです。
 あまりにもダンジョンの敵とバグが強いため、最下層のバグであるドラゴンゾンビの部屋まで倒されていません」
 鈴凛は一つの依頼画面を全員に表示する。そこには、モンスターデータが3匹あった。

 1つ目、ベノムゴーゴン。バジリスクとゴルゴーンが合わさった石化攻撃をしてくる敵だ。
 2つ目、ストーンスタチュー 石像に紛れて攻撃してくる兵士の像。こちらも石化攻撃を持つ。
 3つ目、ドラゴンゾンビ。ドラゴンがゾンビと化したもの。レイドボス。

 次に、鈴凛はダンジョンの構造画面を出した。
 門の前にベノムゴーゴンが、中の遺跡の通路にストーンスタチューが両壁際に並び、最後の大広間でドラゴンゾンビが待ち構えているという形だ。
 いたって一方通行のシンプルな形をしている。

 それぞれの場所を示しながら、鈴凛は説明を入れる。
「まず、ベノムゴーゴンに勝たねばダンジョンに入る挑戦権が得れません。ゴーゴンは石化したまま待ち構えています。一定間隔以上近寄らなければ、石化を解いて攻撃はしてきません。また、挑戦権が無ければ門の中に入れません。すり抜けは不可能だと思って下さい」
 続けてゴーゴンのバグについて説明する。
「ゴーゴンには毒の遅延ダメージが最高値になるバグが発生しており、すでに数値にならないダメージを与えられ突如に死に至るようになっています。毒耐性を越えてくるので、毒無効でないと難しいでしょう」
 次に、スタチューのいる通路を指さした。
「スタチューが配列してある通路の真ん中には、床に一定間隔で踏むと沈む石床があります。これを、一定間隔で踏んでいかないと、通路の最後にある門が開きません。大量にいるスタチューを全滅させるか、倒しつつ通過するかを選ぶ形なのですが……」
 続けてスタチューのバグについて説明する。
「部屋がループするような仕組みになっていて、そこがバグになって永遠ループになっています。なので、本来踏む床がすべて踏むのが不可能になっています。スタチューの数も減らないので、ループを止めないといけないでしょう」
 最後に、ドラゴンゾンビの大広間をさす。
「大広間です。ドラゴンが入れるくらい大きい石造りの部屋です。設定上、このドラゴンゾンビはかつて石化能力を分け与える魔導機械の魔眼を目にはめていたそうです。この魔眼は倒して手に入れられます。報酬とクエストクリアの証明なので、手に入れるのが目的ですが……」
 少し呆れたように、鈴凛はドラゴンゾンビのバグを説明する。
「バグによってこの大広間の設定が、魔眼の設定に書き換えられており、本来石化のトラップを持たなかった部屋に、強制的に石化を与える魔力ができています。この魔力を奪わない限り、石化の状態異常を永続的に与えてくるでしょう。魔力のステータス値が部屋にあり、設定上最強設定にされていたために、魔力をすべて奪うのも難しいですし。戦いながら設定を書き換えるなんてこと……できると信じています」
 説明が終わると、鈴凛は依頼ウィンドウを閉じた。

「石化を解くアイテムや耐性、もしくは補助魔法をもつプレイヤー参加か猟兵さんの協力がいる依頼ですから、お気を付けください」
 そして、どさっとテーブルにトリリオンが入った袋を置く。
「報酬は3000万トリリオン。それに見合うだけの高難易度です。このゲームを愛する皆さんを応援しています」
 胸に手を当て、慈愛深い笑みを浮かべる。
「皆さん頑張りましょうね!」
 そう言って出発する猟兵達とプレイヤーを、鈴凛は笑顔で見送ってくれた。


はるかず

 こんにちは、王道ファンタジーゲームはいいですね。
 今回は、ドラゴンゾンビが待ち構えるダンジョンに挑んでいいただきます。

 王道ファンタジーゲームらしく、ミステリアスなダンジョンです。
 倒すの前提です。石化敗北などの希望ははじかせていただきます。
 ピンチからの逆転展開希望の方の方は★をつけてご提出ください。
 ただしピンチをダメージとして扱いません。あくまでピンチであり、成功度とは関係ないです。
 助兵衛なのはなく、正統派の戦いとなります。


 扉の前に立ち、自身を石化しています。
 ダンジョンを見張るゴーレムのように見張っており、近づくプレイヤーに戦いの試練を与えます。
 試練を与えるプログラムがバグとなっているので、逃げるようなことはありません。堂々と戦います。
 バグは数値にならないほどの必殺毒を放ってきます。


 ドラゴンゾンビに通じるダンジョンの廊下に立っているモンスターです。
 廊下の両脇に飾りとして並ぶようにたっており、待ち構えています。
 命令通りに両脇から襲い掛かり、道を通る者を石化で妨害します。
 バグは永遠に続くループする仕掛け床です。


 レイドボスであるドラゴンゾンビ。
 バグで部屋に設定上最強の石化魔力があり、この魔力をどうにかしないと戦うこともできないでしょう。

●プレイングボーナス【石化耐性】【毒無効】を持ったアイテムやUC。
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第1章 ボス戦 『ベノムゴーゴン』

POW   :    超大型化
【超大型化してからの】の横薙ぎで、近接範囲内の全員を攻撃する。近接攻撃を仕掛けてきた敵には先制攻撃可能。
SPD   :    石化の眼光
【頭部の無数の蛇の眼】から無限に供給される【石化の眼光】を、レベル分間射撃し続ける。足を止めて撃つと攻撃速度3倍。
WIZ   :    毒の霧
【頭部の無数の蛇の口】から、物質を透過し敵に【劇毒】と【腐食】の状態異常を与える【毒の霧】を放つ。
👑11
🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はエウリア・ファシリスクです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

四王天・燦

石化攻撃は苦手なのに三千万Tで釣られました

石像姿のベノムゴーゴンに遠距離から|火属性攻撃《狐火》を浴びせるぜ
ダメージ入らないのは承知の上
炎で目潰ししている間に真威解放したデストラップで縛っておくのさ
性分柄、女性の顔(蛇髪)への縛りは甘いのは仕方なし

ダッシュで接近
鋼糸の拘束が効いているうちに大理石の剣で斬りまくって大理石化の呪詛を流し込んでやる

毒ブレスは逆手のアークウィンドを振るって風の衝撃波で吹き飛ばす
石化の眼光はでかい胴体を盾にしたりして避けるぜ
食らう分は呪詛耐性で石化を抑え込みながら攻撃を継続するよ
アンタが先に石になりな!

戦闘後は浄化の符で石化を癒しておく
痛くないのが逆に不快ったらねえぜ



 門の前に立ちはだかるベノムゴーゴンは、石化したまま門から動かない。
 遠距離から中腰で様子を見るのは、四王天・燦(月夜の翼ルナ・ウォーカー・f04448)であった。
 下準備で、|火属性攻撃《狐火》を遠距離で浴びせかける。
 燦は当たり前のように、慣れた手つきで罠使いの技を使う。
 フィールド中に張り巡らせた鋼の糸……デストラップが、四方八方からベノムゴーゴンの動かない肉体を捕らえた。
「既に罠は仕掛けた」
 UC《真威解放・デストラップ》によって、操作可能な鋼の糸がベノムゴーゴンを縛り上げる。
 女性の命である髪の毛には、鋼の糸で手を出さず、そっとしておく。
 それは、蛇の石化眼光が来ることのリスクを負う判断であったが、彼女の性分がそれを許さないのだ。
「ダメージ入らないのは承知の上」
 炎で目つぶしされている間に、即座にダッシュで距離を詰め、大理石の剣を引き抜くと、呪詛を込めた一撃をベノムゴーゴンにたたきつける。
 「グォオオ!」
 ベノムゴーゴンの石化が解け蛇の髪の毛が赤く威嚇の眼光を放つ。その咆哮のモーション中に、ざっくりと燦の剣のダメージが入った。盗賊の燦にはスピード差でかなわない。ダメージが入ったベノムゴーゴンの前足は、燦の呪詛の流し込みによって大理石と化していく。
 そして瞬時に体を前転させて、燦は背後へと回り込む。
 ベノムゴーゴンは毒ブレスを無造作に吐き出しながら、背後へ回った燦の後を首を回して負った。
 燦は短剣のアークウィンドを逆手に持ち、旋風を舞わせて毒のブレスを薙ぎ払った。
「遅いぜ!」
 そして、右手で攻撃を連鎖させ、大理石の剣でベノムゴーゴンの後ろ脚を切りつける。
 ベノムゴーゴンの脚が固まり、大理石と化して身体まで侵食し始めていた。
 燦はベノムゴーゴンの胴体をかべにしながら眼光を避けつつ、更に体を切りつける。
 ゴーゴンの身体は大理石で硬直し、上半身まで到達し始めていた。残った髪の毛の蛇がうねり石化の光線を放つ。
「! さっきより光線が早い」
 その場で動かないベノムゴーゴンの眼光は3倍の速さに強化される。
 光線のテンポが速くなったとたんに、身体に光線がかすめる。
 ピキっと石化ダメージの効果音がし、燦の左肩が硬直する。

「くっ、しくじったか……!?」
 燦の左肩が動かない。
 力が入らない左肩。呪詛耐性で侵食が遅い……が。
 しかしこれでは、アークウィンドが自由に振れない。
 目の前の大理石化していくベノムゴーゴンが、顔をこちらに向け毒ブレスを吐こうとしていた。
 燦は一瞬で判断を迫られる。ここでブレスを跳ね返すか、一旦逃げるか?
「いや、アタシの与えた石化ダメージの方が上だ……ッ」
 咄嗟に右手に持っていた大理石の剣を捨てる。
 手先をひねり、左手にあったアークウィンドを右手に受け渡す。
 ベノムゴーゴンの毒ブレスが先か、アークウィンドの旋風が先か――!
 賭けに出た燦の口から、願いと意志のこもった言葉が出た。
「アンタが先に石になりな……!」

 右手を前に突き出し、アークウィンドを逆手に持った燦がいた。
 燦の目の前には顔まで大理石化し、白いベノムゴーゴンがブレスを吐く動作で固まっている。
 燦のHPは毒のダメージを食らっておらず、健在であった。

「距離がギリギリだった。首を鋼の糸で傾けさせなかったらやばかったぜ」
 念力で動かせる鋼の糸を咄嗟に上にずらしたのだ。
 体は石化で半分が動かないものの、治療のための右肩から手までは動くようだった。浄化の符を胸元から取り出し、自身の石化の治療を行う。
 符を当てがった場所から、石化がみるみる解除されていく。
「痛くないのが逆に不快ったらねえぜ」
 右肩の力が回復していくのを見つつ、燦はここがゲームであることを実感する感想を漏らす。この痛みのなさが仮想ならではなら、この他にも仮想ならではの恐怖がある事が予想できた。
 しかし、それは3000万トリリオンを目の前にした燦の足を止めるには至らない。目の前にダンジョンの挑戦権を得た通知が飛び込んでくると、口元を上げて拳を握る。

成功 🔵​🔵​🔴​