バトル・オブ・オリンピア⑤〜異質嵌合!神を超えるカード
「あけましておめでとー。今年もよろしくね……まあ早速戦争始まってるんだけど」
ミーシャ・フェイ(光のマジックナイト(自称)・f36917)が苦笑を浮かべながら猟兵達を迎えた。
「今年の戦争はアスリートアースってことで、なんていうか運動会みたいな事になってるよね」
私が見たのは運動会っぽくないんだけど。そう言ってミーシャは肩を竦めた。
古代デュエルバトル遺跡。天空に顕れた古代バトリンピア遺跡群よりも古くから存在するらしいその遺跡の一角に、この世界に文明を齎したとされる戦いで古代デュエル神族を打ち破った人間のデュエリストが用いたカードが隠されているのだという。
「ただね。流石に神様に打ち勝ったくらい強いカードのせいか、バラバラにして封印されてるんだって」
バラバラに。力のある存在を封印するという意味ではよくある話ではある。
「胴体、両方の手足が、バラバラになってるから、遺跡を探索して探し出さないといけないんだけど……罠があってね」
宝探しに罠もよくある話だ。にもかかわらずどことなく ミーシャの歯切れは悪い。
「封印されてるカードにみせかけて、違うものがあるみたい」
例えば、封印されているのが「蒼海竜リヴァイアサン」であるなら、「清涼たるリヴァ」、「波濤のイア」、「荒れ狂うサン」といった形で封じられているのだが、「清涼たるリウア」、「深淵のイア」、「静謐のソン」といったような、いわゆる類似品めいたものが混じっているのだという。なお、あくまでこれは一例で、「蒼海竜リヴァイアサン」なるカードが実際に封印されているわけではない。
「見つけたカードをちゃんと組み合わせたら、封印が解けるんだけど、ダークリーガーも狙ってるから気を付けてね」
こちらが先に見つけて封印を解いてしまえば、ダークリーガーを一掃する事が可能なのでそちらについて対策を立てる必要は無い。
「じゃあ、皆がんばってね!」
そう言うとミーシャはグリモアの力を展開させて、遺跡へ向かう道を開いた。
白神 みや
初めましてのかたは初めまして。お久しぶりの方はご無沙汰しております。
そして、そうでない方はお世話になっております。|白神《しらかみ》です。
さりげなく本年最初のシナリオです。宜しくお願いします。
バラバラに封印されたカードを探し出して正しい形にして召喚する会場です。
ほにゃららちっくなんとかバトル的な。もしくは、なんとかされしなんとか的な。そんなノリでぼくのかんがえる最強のカード(と、組み合わせたらあれ?ってなるようなカード)、お待ちしております。
●プレイングボーナス
「人のカード」の名称と効果を自分で考案し、遺跡探索に成功してそれを発見し、使用する。
バラされている状態のカード名も併せて考案ください。(バラ状態の効果は不要です)
●お願い
MSページはお手数ですが必ずご一読ください。
🔵が👑を上回った事を確認した時点で〆切予定です。三日ギリギリのお預かりor返却の可能性もご留意の上、ご参加ください。
タグに状況を記載しますので、御手数ですが宜しくお願いします。
第1章 冒険
『超古代の「人のカード」』
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POW : 遺跡をくまなく歩き回り、カードの在処を探す
SPD : 罠を敏感に察知し、無効化する
WIZ : 第六感でカードの声を聴く
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
竜波・虎白
へぇ、ばらばらになって封印されてるカードだって?
暗いところに一人ぼっちってのも可哀想だな。
風迅白虎を召喚して、その背に乗って探索するぜ!
罠については【風迅結界】のカードを使って防御、相棒の脚力で乗り越えていく。
お、あるな。偽物かどうかはテキストやイラスト、カード名を確認してミスしないようにするぜ。
『黒き森の大蛇』…『闇を喰む仔山羊』…『猛き静寂の魔獣』……これで揃ったな!
『混沌魔獣カオス・キマイラ』!
その効果は……『1ターンに3回まで攻撃できて、攻撃時に相手の手札を1枚破壊する』!
めちゃくちゃ強いカードだな、まあその代わりにコストは激重みたいだけど……。
まあよろしくな、新しい相棒!
●混沌を統べる魔獣
「暗いところに一人ぼっちってのも可哀想だな……」
長い時間を一人で、それもバラバラにされて封印されいる|カード《盟友》とは、如何なる存在だろうかと、竜波・虎白(|竜虎双闘《ツイン・ヒーロー》・f38015)は想いを馳せる。
虎白にとって、世に数多あるデュエルカードは盟友である。新たな盟友との出会いに胸を躍らせながら遺跡へと向かうのだった。
「風迅白虎、頼むぜ!」
虎白はカードから神獣「風迅白虎」を召喚し、その背に乗る。盟友がその背に乗った事を背で認識した白い神獣は、風を纏って遺跡を駆ける。風の神獣の護りで追いすがろうとするダークリーガーを罠ごと蹴散らしてカードを集めていくうちに、神殿めいた部屋へとたどり着く。
「ココでカードは最後か」
そこに安置されていたカードと、集めたカードを並べて、内容を吟味する。よくよく見てみると、イラストの傾向やフレイバーテキストにつながりのあるカードが見えてきた。
「『黒き森の大蛇』……『闇を喰む仔山羊』……『猛き静寂の魔獣』……これで揃ったな!」
虎白が選んだ3枚のカードが光を放ち、一つに収束する。その光が形どったのは、山羊と魔獣の頭を持つ獣の姿。山羊と魔獣の頭、そして、その尾である大蛇が鎌首を擡げ、咆哮をあげると、追いすがって来ていたダークリーガーはその衝撃波に吹き飛ばされていった。
ダークリーガー達が一掃されると、魔獣の姿が再び光に包まれ、一枚のカードへと姿を変えた。
「『混沌魔獣カオス・キマイラ』……! それがお前の名前なんだな」
カードに書かれた効果は、『1ターンに3回まで攻撃できて、攻撃時に相手の手札を1枚破壊する』というもので、どうやら先程の咆哮はその片鱗を示してくれたようだ。
(めちゃくちゃ強いカードだな、まあその代わりにコストは激重みたいだけど……)
力があるカードのコストが高いのは必然の事だ。それをどう補うかは、自分のデュエルスキル次第だと、虎白は理解している。
「よろしくな、新しい相棒!」
新たな盟友にそう語り掛けると、カードをデッキケースへと仕舞った。
大成功
🔵🔵🔵
凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と
【水遁「無尽霧影分身撃」】を使用
分身を散開させて探そう
早速分身が見つけるけど
「うーん…『の』…?」
いやまぁ三枚って事だし
接続詞なんだろうが
岩陰に二枚目、こっちは『|破壊者《destroyer》』
「時人、それっぽいのもあったぞ」
時人が見つけたのを合わせて三枚だけど
『|食卓の破壊者《destroyer of the table》』
「…まぁ、これは違うよな」
取り合いになるダークリーガーは爆弾変化でいなし
見つけたのは『|守護者《guardian》』
多分、これだ
相棒が見つけてくれた『|世界《world》』と
三枚のカードがきっと、敵を一掃してくれる
「これが神に打ち勝った力か」
葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と
白燐同期翔で見辛いとこ高いとこもOK
陸井と手分けして一枚見つけたけど
「食卓…?」
陸井は二枚で繋ぐと
『|食卓の破壊者《destroyer of the table》』
いやこれ絶対ヘン!
「これ『の』以外不正解…?」
ちゃぶ台返しは絶対違う再捜索!
「頼むよククルカン」
時間かけて見つかったのが
『|世界の守護者《guardian of the world》』
陸井が守護者を俺が世界を見つけた
やっぱり『の』だけ正解だったね
三枚のカードが光って合体!
おおーって声あげたら即ダークリーガーが!
でも武器構えたら…あ、消えた…!
「流石!強いね!」
絶対助けになるはずだよ
意気揚々持ち帰ろう
●其れは世界を護り導く光
「バラバラになっているということだし、手分けをして探そうか」
「そうだね、どういう風になっているかよく判らないし」
凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)と葛城・時人(光望護花・f35294)は互いに頷きあうと、陸井は分身を、時人は|白羽の白燐蟲《ククルカン》を喚び出した。
手数は多ければ多い程、ダークリーガー達を先んじる事が出来る筈だ。二人は其々の手段で遺跡の探索を始める。
(……ん? 分身が早速何か見つけたな)
最初に動きがあったのは陸井。分身がカードと思われる物を見つけたようだ。
「『|の《of》』……?」
バラバラになっているとは聞いていたが、まさか接続詞1つのみとは。それなら、ここからが重要ということだろう。陸井は探索を再開する。
一方、|白羽の白燐蟲《ククルカン》と視覚を共有して遺跡を飛び回って探索する時人の方は。
「し、『|食卓《the table》』……?」
いや、“table”であればもっとほかのニュアンスもあるのではないかと、訝しむ。例えば、円卓とか。しかしカードにははっきりと食卓の二文字が刻まれていた。
「時人、見つかったか?」
思わず顔を顰めていた時人の元へ、二枚のカードを手にした陸井がやってきた。一先ずはと、見つけたカードを二人突き合せる。
「『|の《of》』、『|破壊者《destroyer》』」
「『|食卓《the table》』……『|食卓の破壊者《destroyer of the table》』……?」
二人の脳裏で、「どっせーい!」という掛け声と共に華麗なちゃぶ台返しが展開される。
「いやこれ絶対ヘン! 当たったら痛いけど!」
「……まぁ、これは違うよな」
成程、こういう事なのかと、この遺跡と封印の仕組みを理解した二人は、カード捜索を再開する。妨害をしてくるダークリーガーは霧の分身を爆弾に変えて吹き飛ばし、|白羽の白燐蟲《ククルカン》で振りきって、ようやくさらにカードを見つけた。
「今度は大丈夫そうなのが見つかったよ!」
そう言って時人が出したのは、『|世界《the world》』と書かれたカード。
「と、いう事は見つけてきたカードの方が正解かな」
陸井が差し出したのは、『|守護者《guardian》』と書かれたカード。
それ等を先程見つけた『|の《of》』と組み合せると、カードが光を放つ。三つのカードが合わさって出来たのは、『|世界の守護者《guardian of the world》』と書かれたカードだった。
「やっぱり『|の《of》』だけ正解だったね」
食卓なんて絶対違うと思ったよ。そう時人が言いかけた時、ダークリーガー達がカードを掠め取ろうと集まって来た。応戦しようと二人が武器を構えた時、再びカードが光を放った。光は翼を持つ獣の形を顕すと、その翼の羽搏きでダークリーガー達を打ち払う。
「流石! 強いね!」
「これが神に打ち勝った力か」
これまで経験してきた事の無い“戦い”が続くこのバトル・オブ・オリンピア。未だ二人にとって要領を得ない要素が山積しているような感覚は拭えないが、神に打ち勝ち文明を齎した力の一端は、必ず今後の戦いの助けになるだろう。
大成功
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