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バトル・オブ・オリンピア②〜ショートカットレーシング!

#アスリートアース #バトル・オブ・オリンピア #モーターレース

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「レーシングゲームにおいてショートカットは最重要手段。アスリートアースのレースだって、それは間違いなくあります」

 ちょっぴり力説気味のエーミール・アーベントロート(|黄昏の賢者《Weise Abendrot》・f33551)は今回、F1レースサーキットの予知が見えたそうで、集まってくれた猟兵達に向けて手伝って欲しい旨を告げる。

 アスリートアース最新技術の粋が凝らされたF1レースサーキット。それはレースの度にコースが変形し、世界中のありとあらゆるレースコースが再現できるというとんでもない技術が含まれた場所。
 現在、レーシング・フォーミュラ配下のダークリーガーによって占拠されてしまったこの場所を取り戻すため、猟兵達にはレースに挑んで欲しいと言う。

 大きく変形しては立体交差になったり、巨大なジャンプ台が出来たり、マシンがギリギリ1台しか入れない隘路だったり、壁とも言えるはずなのにマシンが登れたり、ぼよんぼよん跳ねる地面だったり、レースとは関係ない車が走っていたり……。
 とにかくその仕掛けはさまざまで、かなり高度なテクニックでサーキットを走りきらなければならないそうだ。

「ですが、そんなレースを真正面から挑むのも大変でしょう。そこで皆さんの洞察力で『思いもよらないショートカットコース』を見つけて切り抜ければどうかなと思いました!」

 例えば立体交差は上の道を走るならうまくハンドルを切って降りれば立派なショートカットだし、巨大なジャンプ台は飛び跳ねる瞬間にハンドルを切れば別のコースに辿り着く。
 マシンが通れない隘路の近くには隠された壁があったり、マシンが登るほどの壁ならば走る勢いでジャンプ台の変わりにすれば良い。

 変形するサーキットコースは千差万別だ。1人の猟兵がレースに挑む間に、その中身は変わっていく。
 一秒、一瞬のチャンス。それを見つけて切り抜けるのが今回の仕事だそうだ。

「あ、レースも楽しんできてくださいね。今回は戦争と言っても、切った張ったのやり合いではありませんからね~」

 殺伐としない世界の、ガチなレーシング対決。
 レーシング・フォーミュラの支援を断ち切るため、たっぷりレースを楽しもう!


御影イズミ
 閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
 これを見た瞬間「某配管工」「黄色の鳥」が浮かんだ人は挙手。
 なお高い壁の元ネタは黄色の鳥の方の火山です。
 音楽は好きなんだけど、酔う。

 初めての方はMSページを読んで頂ければと思います。

●採用について
 「シナリオの成功数に到達する🔵の確保が確定した時点」で締め切ります。
 採用についてですが、現時点では全員採用を目標にしています。
 ただし、人数や内容によっては採用の確約が出来ません。
 また採用が難しいと判断したプレイングはお返し致しますのでご了承ください。

●場所:F1レースサーキット
 プレイング毎に道が変形するとんでもサーキット会場。
 現在ダークリーガー達が勝負を求め走り回っています。

 基本的にレーシングカーに乗っての参加になりますが、言いくるめればキャバリアに乗っての参加も可能。
 (言いくるめられなければキャバリア参加でも不採用になります)
 単身飛行状態での参加は不可です。レーシングカーが飛行するのはOK。

●プレイングボーナス:華麗なショートカットを決める。
 先述通り、道はプレイング毎に変わるため、ショートカットもプレイング毎に変わります。
 どんな道があって、どんなショートカットを決めるのか。その部分が大事になってきます。
 ちなみにショートカットの個数に制限はありません。存分にショートカットしてください。

 皆様の素敵なプレイング、お待ち致しております。
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第1章 冒険 『スーパーショートカット』

POW   :    危険な大ジャンプを躊躇なく決める

SPD   :    超狭いルートをすり抜ける

WIZ   :    コース内のギミックを利用する

イラスト:純志

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

カグヤ・アルトニウス
〇愛車は一応、宇宙バイクです(キャバリア用ですけど)

アドリブ歓迎

ショートカットですか
余りに卑怯臭いのでレースでこの手は使いたく無かったのですがいいでしょうか

(乗機)
マルミアドワーズ
サイズがキャバリアを超えて機首の無いジェット戦闘機クラスなので出るレースを間違っているといえばそうなんですけどね
後、スラスターは無いです

(行動)
スタートラインを超えた瞬間にUC発動…
そのまま真横に進んで物質透過を駆使して観客席に突っ込み、チェックポイント迄変形するコースを透視しながら【ダッシュ】で「直進」し、そのままスタート/ゴールラインの後ろ側迄戻って来ます

…ええ、真横に進めても小回り効きませんからこうなりますけど



●これは|ショートカット《Not逆走》
「ショートカット、ですか……」
 F1レースサーキットへやってきたカグヤ・アルトニウス(とある辺境の|私掠宇宙海賊《プライベーティア》・f04065)。参加する度にコースが変わる仕組みに、どうショートカットをしようかと頭を悩ませていた。
 レーシング・フォーミュラ配下のダークリーガー達は皆、切り替わるコースに順応に対応しては走り、レースを繰り返す。ダークリーガー以外の1位が数名現れない限りは引く気配はなさそうだ。
「……むぅ。あまりに卑怯臭いので、この手は使いたくなかったのですが……」
 色々と閃いては捨ててを繰り返して考えた末に、カグヤは腹を括った。本来ならばあまり許されない手法だとわかっていても、でも、この場所を取り戻すためには仕方ないと自分に言い聞かせる。

 やがて1つのレースが終わり、カグヤのエントリーしたレースが始まる。
 カグヤの乗り込んだ機体は持ち込みのマルミアドワーズ。……サイズが他のレースカーよりも大きめな宇宙バイク型の機体ではあるが、大体の乗り物はOKなレースなのでセーフ判定となった。
「……さて……」
 スタートの合図が鳴るまでに、周囲をぐるりと見渡したカグヤ。どんな機体があるか、どんな道幅になっているかをよく確認した上で合図を待つ。
 ポーン、と軽い音が聞こえて、その数秒後。レース開始の合図に赤、赤、青と信号が灯りレースがスタート!
「――多次元確率変動演算、完了。……現実反映開始……!」
 その瞬間、カグヤはユーベルコード『ダイダロス・ウルトラマニューバー』を発動。スタートラインを超えた辺りで機体を真横に進ませ、観客席へと突っ込んで物質透過を作用させる。
 ゴン、ゴンゴン、と壁にぶつかる音が何度も響き渡るが、道の変形が起こることを知っているカグヤはチェックポイントまで変形するコースを透視しながら直進し続ける。ユーベルコードのおかげでダメージを食らわないのがポイントが高い。

「小回りがきかないのが難点ですが、まあ……仕方ないですよね」
 あっという間にスタート/ゴールラインの後ろ側まで戻ってきたカグヤ。そのショートカットの速度はまさに異常で、他の選手が帰ってくる前に1周を終わらせる判定をもらうことに成功。

 これにより、まずは1本。
 ダークリーガー達が悔しがる様子がしっかりと伺えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

尾守・夜野
まったく車の操縦等知らんがきっとなんとかなるだろ
多分操縦技術云々よりショートカットをまず見つけられんと話にならなそうなので、探す目を増やすぞ
俺も目隠し外して参加してる

…スポーツの世界何だし、この姿のまま乗れる機体も多分あるだろ

処理能力超えたせいで起きる吐き気は常備してる吐き気止めでなんとかする

…なんとかなればいいなぁ

えーっとゴールがあそこで…ルートはっと
飛び石状になってるところ通って跳ねる道に一度落ちてバウンドして壁を飛び越えてけばいけるか?
最短ルートを調べる係、運転サポート、敵情視察等々別れチームワークでなんとかするぞ

なお、俺は普段スレイ(馬)には乗るけど車の運転とか詳しくないぞ



●なんとかなる。
「レースか。レース……車の操縦とか知らんが、まあなんとかなるだろ」
 それよりも先にショートカットを探さなければと、借りた機体に乗って登場した尾守・夜野(自称バブ悪霊な犬神と金蚕蠱モドキ混合物・f05352)。
 なお普段は愛馬のスレイプニールに乗って移動するため、車の運転なんてよくわかっていない。適当にガチャガチャやってればなんとかなる、程度の知識である。

 付けていた目隠しを外し、探すための目を増やしてスタートラインからコースをざっと見る。見たところ、スタート地点とゴール地点が違うコースのようで、ゴールに至るまでは坂を登ったりしなければならないようだ。
「えーっと……ゴールがあそこで、ルートは……」
 ユーベルコード『死鬼怪々』も使い、一時的な五感の分譲を代償として、いくつかの式にも手伝ってもらい頭の中で計算を繰り返す夜野。多岐に渡る思考を1つの脳で処理しようとしているのだから、当然処理能力には限界があるのだが。
 過度な処理能力になると少々吐き気がするが、常備している吐き気止めを飲んで無理矢理抑え込んでおいた。まだ車の運転もしなければならない故に、その分の体力を残すように。
「っと、そろそろか。あとは現地でサポート頼んだぜ」
 スタート合図用の信号が灯る。赤、赤、青とリズムよく点灯後、一斉に複数の機体がスタートダッシュを切った。
 夜野は少し出遅れたが、巻き込まれて事故を起こしてしまうよりはと少し遅れてのダッシュ。ダークリーガー達がどんどん前へ進む中で、式と共有した情報を使ってショートカットを繰り返していく。

 レース会場にはいくつもの飛び石が並んでいる。
 一見すると飾りのようにも見えるが、実は跳ねる道がその下には隠されていることを夜野は式から知らされていた。
 そのまま夜野は思いっきりアクセルを踏み抜いて飛び石に移り、跳ねる床に飛び込んでいく。
「いっけえええええ!」
 勢いが良ければ良いほど、跳ねる床でのジャンプ力も増すかもしれないという期待は……読みどおり成功! 目の前の壁を飛び越すほどの大ジャンプは多数のダークリーガーを追い抜き、先頭を走る者達に追いついた。

 他にも似たような飛び石があることを式が教えてくれるおかげで、勢いを殺すこと無くジャンプ台として使わせてもらった夜野。
 ゴールに辿り着くまでに跳ねた回数は5回ほどだが、そのどれもが華麗なるショートカットとして名を残すことになる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
【アドリブ改変大歓迎】

うーむ、モータースポーツだからと勢い込んできたけれど……|F1《四輪》かぁ。
アタシはいつも乗ってる宇宙カブで挑戦したいけれど、大丈夫かい?
無理なら無理で最高速重視のマシンを頼むよ。
軽くレクチャーしてくれれば、後はアタシの『操縦』テクで何とかするからさ!

さて、ショートカット上等のコースって事はアレだね、逆走以外ならコースアウトも全く問題なしって事だよな。
それなら基本中の基本、シケインや壁の切れ目を探そうか!
きっと連続ヘアピンカーブの辺りにはそういった柵や壁に、ギリギリ通れそうな切れ目があるだろうからそこへ突っ込むよ。
上手く抜けられれば減速なしでサーキットを駆け抜けられる筈!



●コースの抜け目もまたショートカット
「うーむ……モータースポーツかと思ったら、|F1《四輪》かあ……!」
 少々苦悶の表情を浮かべて愛機の宇宙カブJD-1725に泣きつく素振りを見せた数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)。モータースポーツならばカブに乗って参戦でも良かったが、今回ははたしてどうなのだろうかと。
 結果的に言うと、カブでレースに参加はOKだそうだ。ただしレーシングカーと違い自身への被弾面積が多いので、そこは自分でどうにかしろというのがダークリーガー側の主張だった。
「助かる~! やっぱ、慣れた乗り物ってのが一番だよなぁ!」
 多喜のその言葉にうんうんとうなずく一部のダークリーガー。苦楽をともにし続けた相棒とも呼べる機体と走れないのが嫌なのは、ダークリーガーだって同じだ。

「さて……ショートカット上等のコースっつってたね」
 ヘルメットを被り、辺りを見渡してコースを確認する多喜。今回は周回用のサーキット会場となったようで、色々と曲がりくねったコースとなっているようだ。
「……ん、待てよ? 変形するってことはー……」
 ふと多喜はグリモア猟兵が話していたこのコースの特徴――すなわちレース毎に会場が変形するという話を思い出した。1レースが終われば、コースは全て変形して形を変えると。
「ってことはこれはアレか、基本中の基本のショートカットが出来てる可能性もあるかね?」
 ニィ、とヘルメットの下で笑みを浮かべた多喜。一か八かの閃きに賭けてみても悪くないと、ハンドルを握りしめてスタートの合図と共に一気にダッシュを決める。

 グネグネと曲がりくねった道。急拵えにしてはなかなかうまく出来た道だと、多喜は笑う。
 そして……急拵えだからこそ生まれたシケインや壁の切れ目が丁度いいショートカットになることも理解ってる!
「よし、1つ目突破!」
 減速すること無く、フルスロットルの状態で壁の切れ目や柵の合間を通り抜けていく多喜。ぶつかってしまったらどうしよう、なんてことは一切考えず、ただただゴールに走ることだけを目指す。

 多喜の後ろを走る者は誰もいない。
 1人、ただ1人、曲がりくねった道を簡単に貫き走破した猛者となって、彼女のレースは終わる。
 猛進のショートカットレーサー。その名はダークリーガー達にも広がったかもしれない……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロジャー・カニンガム
コース上を無関係の車輌が走っていますが、警備の方は休暇中でしょうか?
まあ、危険なレースも|故郷《サイバーザナドゥ》ではよくある事です
私と「D.A.T.T.ストライダー」のスペックなら問題ありません

路面状況に加えて、周囲を走る車輌についても逐一情報収集を行い、把握します
そしてそれらを総合して最短のルートを瞬間思考力で割り出し、スライディングやジャンプといった普通の車輌では不可能な挙動も織り交ぜながら走り抜けましょう

おやおや…前方のキャリアカー、
まるでジャンプ台にしてくれと言わんばかりに荷台が傾いていますね
ではお望み通り、ここから大ジャンプを決めてショートカットさせてもらうとしましょう!



●一般車両も立派なショートカット用のギミック
「おや、おや。コース場を無関係な車両が走っていますが、警備の方は休暇中でしょうか?」
 スーパーカーを改造したD.A.T.T.ストライダーに乗り込み走行しつつ、ロジャー・カニンガム(兎型歩行戦車RIT-17/S・f36800)は呟く。
 そう、現在ロジャーの周囲にはおよそレースには似つかわしくない一般車両がビュンビュン走っている。それも高速道路と変わらぬ速度のままに。
 ただ、これはレースだという証拠は他のダークリーガー達の機体が通るので、ギリギリわかるのが救いではある。複数本に別れた道路が今回の会場となっており、故郷で培った経験もあってロジャーは華麗に一般車両の合間をすり抜けて走っていた。

「ふむ……」
 走りながらもロジャーは路面状況と周囲を走る一般車両達について情報収集を行い、瞬間思考力を用いてコースの全容と示し合わせ最短ルートを導き出す。
 普通の車両ではまず不可能なスライディングやジャンプといった挙動で一般車両の合間をすり抜け、時には車両の下を、時には車両と壁の間を抜けて走り去っていく。
 ふと、ロジャーはそろそろゴールが隣の道に見えることに気づく。そこにどうにか到達出来ないか手法を考えていたところで、前を向いて……。
「おやおや、アレは……丁度いいところに」
 しばらく走り続けたロジャーは前方を走るキャリアカーに目が行った。キャリアカーは既に車を下ろし終えており、荷台が斜めに傾いているのがよくわかる。
 本来であれば危険極まりないのだが、今、この瞬間だけは危険どころか最高のショートカット用のギミックとなってロジャーの前を走り続けてくれていた。
(隣のコースとの距離も十分。であれば、このタイミングで……)
 キャリアカーの速度に合わせて走っていたロジャー。キャリアカーが少し壁際に寄った瞬間を狙い、D.A.T.T.ストライダーのエンジンをフルスロットル。瞬間的な最高速度を生み出し、キャリアカーの荷台に車輪を走らせ一気に大空へ跳んだ。

 重心をずらし、隣の道へとうまく乗り移ることに成功したロジャーはそのままゴールレーンを通り過ぎ、見事1位を獲得する。
 空を飛んでのショートカット。あまりにも突飛した華麗なるショートカットに、外野のテンションも高く上がっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

国栖ヶ谷・鈴鹿
御影イズミマスターにおまかせします。かっこいい国栖ヶ谷・鈴鹿をお願いします!



ハイカラさんの天才発明家&パテシエイルの多才なパーラーメイド。
お手製の二挺銃の扱いと、小回りの利くフロヲトバイの紅路夢、空鯨型航空巡航艇ヨナ、ワンオフのスーパーキャバリア阿穹羅と、守護稲荷きこやんの護法術、ハイカラさんの後光のパワーを駆使した、発明と天性の才能を武器に明るくも自信に溢れた心持ちで挑みます。

ショートカットかぁ。
道がないなら作れば良い!
紅路夢、ジヰニアスキュウブ、足場を作って飛ぶよ!
分離後は加速装置にして紅路夢に付随させて一気に加速してダークリーガーたちを抜き去るよ!



●天才発明家のショートカット案
「なるほどショートカット……。なら、ぼくの発明でどうにかなるかな?」
 会場に訪れた国栖ヶ谷・鈴鹿(命短し恋せよ|乙女《ハイカラさん》・f23254)はキョロキョロと辺りを見渡して、軽くコースを見ていく。
 今回は立体交差が多いルートとなっており、うまく道を作れば新規ルートでのショートカットで優勝を狙える気がしてきた。
 ちょっぴりワクワクドキドキしつつ自分が発明したフロヲトバイ百弐拾伍式・紅路夢に乗り込み、スタートラインへと並んでいく。

 辺りのダークリーガーの様子を伺いつつ、スタートラインで開始の合図を待つ鈴鹿。赤、赤、青とリズムよく信号が鳴ってスタートの合図が降りて、一斉に並んでいた機体が走り出した。
 誰もが我先にと走り、レースを湧かせる。そんな中で鈴鹿は冷静にコースを走りながらユーベルコード『|超統合群体機・零號《バリアブル・ジヰニアスキュウブ》』を発動させてキューブ状の多目的立体機動型超機械群を139体呼び出す。
「――創造の可能性は無限大。つまり、ショートカットの可能性も無限大!」
 最初の立体交差に辿り着く前に、機械群で足場を作り出して立体交差を登っていく鈴鹿。正式ルートは立体交差から右へ走るルートとなっており、登り切ったらすぐにハンドルを切って先頭を走るダークリーガー達と合流。
 坂道となるルートを登らなければ先頭を突っ切ることが出来ないため、そのまま機械群を編集して加速装置を作り上げ、紅路夢と即座に合体。一気に加速させて先頭を走るダークリーガーまでぶち抜いた。
「はっ! 次の立体交差!」
 速度を上げた分、立体交差に辿り着くのはすぐだ。素早く機械群に坂道を作ってもらい、ダークリーガー達が到達する前に分解して、ついでに滑り台を作って飛んだ頂点から更に坂道作って滑り降りる。重力に沿って落ちるような感覚が鈴鹿を襲うが、その勢いを殺さないように次のショートカット用の足場を作り出して、大ジャンプを決めた。

 走りながらの発明でレース会場を湧かせた鈴鹿。
 立体交差を軽々と飛び越えるその様子は、まさに華麗なるショートカットを決めたと言っても過言ではない。

 ダークリーガー達もそれはお手上げだというように、会場から手を引いてくれた。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2024年01月05日


挿絵イラスト